1: 名無しさん 2020/07/27(月) 13:58:13.480 ID:LanJqEqy0
光秀「嬉しくないの?」

母親「今のお前は、人を殺して功を立てることしか頭にないみたい。昔はそうじゃなかった」
母親「正気に戻っておくれ」

光秀「な、何言ってるんだ! そういう時代だろ!」
光秀「馬鹿なことを言うな!」


光秀「…あれからしばらく会ってないな」
光秀「でも俺は悪くないぞ…」

信長「おーいハゲ」

光秀「は、はい! 信長様!」

信長「不仲の武将に身内を人質に送ることになったわ」
信長「お前のババア貸してくれやwww」

光秀「えっ…」

引用元: ・明智光秀「信長の重鎮になったよ母さん!」母親「…」

3: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:01:27.166 ID:LanJqEqy0
光秀「それは…その…」

信長「あ?言いたいことあんの?逆らったらどうなるかわかってんの?」

光秀「あの、安全なのですよね?」

信長「当たり前だろ。腐ってもお前、俺の重鎮よ?」
信長「今、あそことこれ以上やりやってる余裕ないんだわ」
信長「人質出さないとあいつも俺も共倒れなの、わかる?」

光秀「は、はい、わかりました…」

4: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:03:22.020 ID:LanJqEqy0
光秀「あの、母様…」

母親「……」
母親「母親まで戦争の道具にするようになったのね」ハァ

光秀「し、仕方ないことなのですこれは!」
光秀「黙って人質に行ってください! 信長様のために必要なのです!」

母親「…」

5: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:07:31.280 ID:LanJqEqy0
信長「家臣の母親なんぞで安心しててワロタwwww」
信長「一気に攻め滅ぼせたわwww」

光秀「…はい?」

信長「お前の母ちゃん役に立ったぜwww」

光秀「どうして…? の、信長様、嘘ですよね?」

信長「はいはい、わかってるわかってる」
信長「功労者のハゲ君は僕ちんのナンバー2にしてあげますよ」ポン

光秀「あ…」
光秀(人殺しの事しか考えてない、醜い顔…)

母親『今のお前は、人を殺して功を立てることしか頭にないみたい』

光秀(母上…私は、正気でなかった…)ジワッ

信長「泣くほど嬉しいかwwwこれでワシ的には猿の上になったぞwww」ポンッ

6: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:10:25.564 ID:LanJqEqy0
秀吉「光秀…しっかりしろよ」

光秀「…ありがとう」

秀吉「……」
秀吉「殿さ、殺さねぇか?」
秀吉「あいつはもう駄目だ」

光秀「なっ…!」

7: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:13:32.012 ID:LanJqEqy0
光秀「そんな、そんなこと…」

秀吉「策がある」
秀吉「この寺に滞在している間、信長の守りがお前しかいなくなる」

秀吉「お前にしかやれないんだ」
秀吉「あの魔王に全国を取らせちゃいけねぇ」

光秀「でも、そんなことしたら、その後…」

秀吉「…どうにか、お前が天下を取れるようにお膳立てしてみせる」
秀吉「ちっと苦労するが、不可能じゃ…」

光秀「……」

9: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:15:38.670 ID:LanJqEqy0
光秀「…いや、いい」
光秀「あいつを殺して、終わりにする」

秀吉「なっ!」

光秀「天下はお前が取れ。俺はもう、ここまででいい」

秀吉「しょっ、正気か!」

光秀「…もう、いいんだ。やれ戦いだの、やれ人質だの、もう、疲れた…」

秀吉「……光秀」
秀吉「…それなら、それで策がある。聞け」

光秀「えっ」

12: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:26:52.685 ID:LanJqEqy0
信長「うぐっ! 寺に火が!」

光秀「…貴方も昔、寺を焼いて坊主を殺してましたよね?」

信長「カハハハ! 祟りだとでも!」

光秀「自分の行いが返ってきたんです。わかりますか?」ジャキン

信長「馬鹿ハゲがぁ!」
信長「すぐ別の家臣に殺されるだろうに、そんなにたかだか数日の天下が欲しかったか!」
信長「脳味噌の皴までハゲよのう!」

光秀「…本当に、戦のことしか頭になかったんですね」

14: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:30:16.351 ID:LanJqEqy0
信長「もはやこれまでよ…」
信長「この第六天魔王信長、男らしく死んでやろうではないか!」ジャキッ

光秀「!」

信長「ハゲェ…少し先に、地獄で待ってるぞ」ニィ
ズシュッ
信長「くく…戦人の最後は、腹切りよのう…」ガクッ

光秀「……」
光秀「本当に貴方は、最後まで…」

19: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:35:00.394 ID:LanJqEqy0
光秀「…終わった、か」

秀吉「よう、光秀」

光秀「さすが、お帰りが早いですね」

秀吉「しくじるわけにはいかんからな」

秀吉「農民を買収して証人を用意してある。お前の死体の代わりも既にある」
秀吉「遠くへ逃げろよ」

光秀「…ありがとうございます」

22: 名無しさん 2020/07/27(月) 14:42:28.291 ID:LanJqEqy0
秀吉「苦労しないように金を…」

光秀「結構です。では、さようなら。もう会うことはないでしょう」
光秀「ありがとうございました、秀吉さん」タッ

秀吉「……」
秀吉「おいっ、これからどうするんだ!」

光秀「…出家して、静かに母を弔おうかと」

秀吉「そうか…天下人になるかもしれんかった男が、無一文で出家か…」

秀吉「そうだ! 戒名は天海ってどうだ! 海はお前の出身地から…天は、天国の母親に少しでも近づけるように、だ」

光秀「……」
光秀「…いい名前です。使わせていただきます」ニコッ
光秀「貴方は人を喜ばせるのが本当に上手い」