1: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:32:59.176 ID:CGcEgxhsa
俺「や、やめろって悟空!お前には嫁がいるだろ!こんなことしたらチチさんが悲しむぞ!?」

悟空「へへっ、今日はウィスさんとこで修行してくるって言ってあるからな。チチにはバレっこねえさ」グイッ

俺「バレなきゃいいってもんでもないだろ…!おい、だからやめろって、離してくれ!」ジタバタ

悟空「いちいち抵抗すんな。おめぇがオラに力で勝てるわけねえだろ!」ハラパンッ

俺「ゔっ!」ドサッ

サタン「お、俺くんっ!!」

引用元: ・俺「や、やめろよ悟空…嫁さんが悲しむぞ」悟空「そんなこと言いながらおめぇだって期待してんだろ?」

4: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:34:39.152 ID:CGcEgxhsa
俺「ぐおおお…」ピクピク

悟空「へへっ、最初からそうやって大人しくしてりゃ痛い目見ずに済んだのによぉ」グイッ

サタン「やめてください悟空さん!貴方の力でそんな乱暴にしたら俺くんが死んでしまいますよ!?」

悟空「うるせえな…オラが一体何回この世界を救ったと思ってる!!一人くらい殺しちまっても構うもんか!」

悟空「細えことぐちぐち言ってっと次の天下一武道会で優勝させてやらねえぞ!?」

サタン「う…ぐ…」

俺「さ、サタンさん…もういいですから。俺が我慢すれば済むことだ…」

サタン「俺くん…だ、だが…」

悟空「ほれ見ろ、俺くんだってこう言ってんだろぉ~?そいじゃ後はオラの好きにさせてもらうからな」ニィィ

俺「ご、悟空…せめて優しく…あっ、あんっ!」パンパン

サタン「くそっ…俺くん一人救えないでなにがチャンピオンだ!世界の救世主だ!」

サタン「恨むぞ…己の力のなさを…」ギリッ

悟空「っふぅぅ、オラそろそろイキそうだ!中に出すぞ!俺!!」ドピュルルルルルルッ

俺「ご、悟空ーーーーっ!!!!」ビュルル-ッ

5: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:35:49.865 ID:CGcEgxhsa
俺「っ……」ポタ…ポタ…

悟空「へへ、少しやりすぎちまったかな?精子がケツからポタポタ垂れてきてんじゃねえか」ニヤニヤ

サタン「ご、悟空さん、あちらに食事を用意してますから。そろそろ行きましょう」

悟空「おっ、さすがサタン気がきくなぁ!運動の後のメシが一番うめぇかんな!」

スタスタ

サタン「お、俺くん大丈夫か?立てるかい?」

俺「な、なんとか。ありがとうサタンさん…」ヨロヨロ

サタン「……もう限界だ。いくら悟空さん相手とはいえ、これ以上俺くんの苦しむ顔を見たくない」

サタン「私と一緒にどこか遠くへ逃げよう。大丈夫、お金ならいくらでも有り余っているからな」ハハハ

俺「サタンさん…ありがとう、でもだめだ。悟空には気を探る能力と瞬間移動がある。どこに逃げたって同じだよ」

サタン「だ、だったら…そうだ。ドラゴンボールがあるじゃないか!神龍に頼んで悟空さんでも気を探りきれないくらい遠くの星へ逃げるんだ!」

俺「遠くの星って…そんなことすればサタンさんは今のチャンピオンとしての生活を捨てることになるんですよ!?」

サタン「いいんだ、俺くんと一緒にいられるなら今の地位など喜んで捨ててやるさ」

俺「サタン…さん」

サタン「俺くん…」

……チュッ

7: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:36:51.122 ID:CGcEgxhsa
数ヶ月後

俺「あった…ありましたよ!サタンさん!」

サタン「おぉ、これで6つめ!残るは四星球ただ一つだな!」

俺「えぇ、すぐにレーダーで場所を確認してみます!」

俺「……え、俺たちのすぐ後ろに…反応が…」クルッ

悟空「よぉ、こんなところで2人してこそこそ何してんだ?」ニヤニヤ

サタン「ご、悟空さんっ!!?」ビクゥッ

悟空「ブルマにドラゴンレーダーを借りたことは聞いてんぞ。何を企んでっか知らねえが、こいつは渡さねえかんな」

俺「ぐっ…ま、まさか残る一つを悟空が持っているなんて…」ギリッ…

8: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:39:28.076 ID:CGcEgxhsa
悟空「さてと、オラが残る一つを持ってる限りおめぇたちは願いを叶えらんねえ。あとはじっくり俺くんを痛めつけてどんな願いを頼もうとしたのか聞き出すだけだな」

俺「こうなったらやぶれかぶれだ!!勝てないまでもどうにか四星球だけでも奪いとって願いを叶えてやる!」

悟空「オラ相手にそんなことできるわけねぇだろ」ヒュンッ

俺「っ…!?姿が消え…後ろか!?」

悟空「隙だらけだ!目を瞑りながら指一本でだって勝てっぞ!」バキィッ

俺「ぐああああっ!!?」ズザザ-ッ

サタン「お、俺くんっ!!」

俺「ぐっ…ぐぅぅ、くそ、だめだ、とてもじゃないが俺程度の実力じゃ四星球を奪うことすらできないっ…」

悟空「くくく…このまま痛めつけてやってもいいが、この後のお仕置きはベッドの上でしてやっぞ」ボロンッ

俺「!!!」

悟空「今度は2度とオラに逆らう気がおきねぇくらい徹底的に可愛がってやっからな。覚悟しろよ!」

俺「あっ…あぁ…もうためだ。終わった…」ヘナァ

9: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:40:16.702 ID:CGcEgxhsa
サタン「……加減に…しろ」

悟空「あぁ…!?なんだ、サタン?今何か言ったか!?」

サタン「いい加減にしろと言ったんだ…それ以上俺くんをいじめるのは私が許さなぁいっ!!!!」キッ

悟空「ふん、おめぇ程度の実力でどうするってん…だっ!?」

サタン「どりゃあああああっ!!!!」ズァァ

悟空「この気は…身勝手の極意…!?ぐああっ!!!」

サタン「はぁはぁ、俺くん!今のうちにドラゴンボールを!!!」ヒュッ

俺「これは…悟空から四星球を奪えたんですね!さすがはサタンさんだ!」

悟空「させるかあああっ!!!」ドヒュ-ンッ

サタン「ぐっ…ぐはっ…!?」

俺「さ、サタンさぁんっ!」

12: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:42:22.170 ID:CGcEgxhsa
悟空「はぁはぁ…まさかおめぇが身勝手の極意を使うなんておでれぇたぞ。さすがは世界チャンピオンってとこかな」

悟空「だけんども相手が悪すぎたな。これで終わりだ!」スッ

サタン「くっ…!?」

俺「いでよ神龍!そして願いを叶えたまえ!」バッ

ポァァ…ドヒュゥ-ンッ

悟空「チッ…願いを言う前に消し去ってやる!はああっ!!!」ズアッッ

サタン「俺くんをやらせはしない!」バッッ

サタン「ぐあああああっ!!?」ドドドドドドッ

俺「さ、サタンさぁんっ!!」

悟空「おい!いくら身勝手の極意を使ってるっちゅうてもおめぇは地球人なんだぞ!このままオラの攻撃を受けてたら身体が持たねえ!わかってんのか!?」

俺「!! そ、そんな…」

サタン「い、いいんですよ…悟空さん…私は何度も世界を救った偉人として皆に慕われているが、その中の一度だって本当に救ったことはない」

サタン「だから、俺くんは…俺くんだけは私の手で救ってあげたい!!!」

悟空「さ、サタン…おめぇ…」

俺「(サタンさんはそこまで俺のことを…このまま逃げてもサタンさんに迷惑をかけることになる。本当にそれでいいのか?俺がサタンさんにできることはないのか…?)」

神龍「願いはまだか。何もないなら帰るぞ」

俺「待ってくれ神龍…願いは、俺の願いは!」

悟空「くっ…」

13: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:43:47.375 ID:CGcEgxhsa
俺「神龍、俺の願いは…悟空やサタンさん、みんなの記憶から俺との思い出を消し去ってくれーーーっ!!!」

サタン「!!?」

悟空「な、何言ってんだ俺!おめぇ、そんなことしたら…」

俺「あぁ…もう悟空に酷い真似されることはないが、サタンさんからも俺のことは忘れられてしまう」

サタン「そ、そうだっ!今すぐ願いを訂正するんだ俺くんっ!!」

俺「いや、これでいいんですよ。サタンさん…貴方は俺のことなんて忘れて幸せに生きてください」

サタン「そんな…そんな馬鹿なこというな!!!俺くんを忘れて幸せに生きるなんて、そんなことできるわけないだろう!!!」

俺「できますよ…サタンさんなら。だってサタンさんは世界を救った英雄で…俺を救ってくれたヒーローなんですから…!」

サタン「俺…くんっ!」ポロポロ

17: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:48:49.188 ID:CGcEgxhsa
神龍「本当に願いはそれでいいんだな?」

俺「あぁ…それ一つで充分だ。頼む、神龍!」

神龍「いいだろう。その願い叶えてやる」

カァァッ

サタン「いやだっ!俺くんのことを忘れたくなんてない!絶対に忘れるもんかあっ!」ブンブン

サタン「くっ…うあああ!記憶が…抜けていく、俺くんと過ごした思い出が…どんどん薄くなって…」

俺「サタンさん…全部忘れてしまう前に…最後のお願いしていいですか…?」

サタン「俺くん…わかった。俺くんの頼みだ、なんでも言ってくれっ!」ウルウル

俺「もう一度…キスしてください。サタンさんたちに忘れられても、俺が寂しくならないように、とびきり濃厚なやつを!」

サタン「あぁ…絶対に忘れられない最高のキスをプレゼントしてやるさ!」ガバッ

「……んむっ、ぅ…んっ…ぁぁ…♡」

「俺くん…俺くんっ!」

「サタンさん…んんっ♡ 好きだ、好きですよサタンさんっ♡」

「私もだ…たとえ記憶がなくなったとしても、この愛はきっと永遠だ!愛しているぞ!俺くんっ!」

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19: 名無しさん 2020/10/24(土) 01:52:54.641 ID:CGcEgxhsa
サタン「……あ、あれ…今まで私は何をしてたんだっけ…?」ポツン

悟空「おっ、サタンじゃねえか!こんなところで何してんだ?」

サタン「悟空さん!そうですね。こんなところで道草食ってないで家に帰ってご飯でも食べましょう。よければ悟空さんにもご馳走しますよ!」

悟空「おっ、わりぃなサタン!オラがお腹いっぱい食おうと思ったらサタンかブルマん家でご馳走になるくらいしかねえもんな~!はははっ!」

悟空「そうと決まればサタン家に瞬間移動すっぞ!たしか…あれ?」

悟空「サタンといつも一緒にいた誰かの気を探ろうと思ったんだけんど…誰だったっけ…?」

24: 名無しさん 2020/10/24(土) 02:00:04.847 ID:CGcEgxhsa
サタン「悟空さん、今そっちへ行きますね!」タタッ

ドンッ

サタン「おおっと、すまない君!怪我はないかい?」

「えぇ、俺なら大丈夫です。サタンさんの方こそ…お元気で」

サタン「ははっ、私のこと知っているのか。まあ私は有名人だからな~!」

悟空「まあいいや、おいサタン!舞空術で飛ばすから掴まれ!」

サタン「はい!悪いね君、私はもう行かなくては」

「えぇ…それじゃあさよなら…」

サタン「……今の男、どこかで会ったような気が…」

悟空「おい何やってんだよサタン~!はやくしねえと置いてっちまうぞ!」

サタン「は、はい!すぐに行きます!」

ギュオォ-ンッ

俺「(……サタンさん、記憶がなくなってもこの愛は永遠だって言ってくれましたね。嬉しかったです)」

俺「(たとえ覚えているのが世界で俺1人だっとしても…この愛は俺の中で永遠に生き続ける。ありがとうサタンさん、お元気で…)」

ツツ-

悟空「ん、泣いてんのかサタン?どっか痛ぇところでもあるんか?」

サタン「あれ…?どうしてでしょう。風が目に入りでもしたかな…ははっ、涙が止まらない…ははは…」

悟空「おかしなやつだなぁ。まあ飯食えば元気になっだろ!飛ばすからしっかり掴まってろよ~!!」

サタン「はい!悟空さん!」ギュッ

ドヒュ-ンッ

これで俺くんのお話はおしまい。ですが、きっとドラゴンワールドのどこかで、俺くんはサタンのことを見守っているでしょう

だってミスターサタンは世界中どこにいてもその名声が届くくらい、みんなのヒーローなのですから!