1: 名無しさん 2014/09/25(木) 11:46:23.74 ID:wkhySH/Lo
P「……」カタカタ

雪歩「プロデューサー、お茶です」コト

P「お、悪いな雪歩」

雪歩「いえ、好きでやってることですから」

P「はは、ありがとな、うん、ちょうどいいし、少し休憩しようかな」

雪歩「あ、それならお茶菓子も持ってきますね」

P「うん、ありがとう」

雪歩「ふふ、少し待っててください」

P「ああ」

―――
――


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引用元: ・P「雪歩とのんびりする日々」

idolm@ster-hagiwarayukiho-07
3: 名無しさん 2014/09/25(木) 11:50:43.58 ID:wkhySH/Lo
P「……ふぅ、やっぱり雪歩が淹れたお茶はおいしいな」

雪歩「ふふ、そうですか?」

P「ああ、疲れがとれるよ」

雪歩「それならよかったですぅ」

P「……なんか、落ち着くな」

雪歩「え?」

P「いや、こうやって雪歩と一緒にいるとさ、なんか落ち着くなって」

雪歩「……そうですね」

4: 名無しさん 2014/09/25(木) 12:04:44.99 ID:wkhySH/Lo
P「初めて会ったときはどうなることかと思ったけどなぁ」

雪歩「あ、あの頃はその……」

P「目をあわせてくれないどころか、近づけもしなかったからな」

雪歩「う、うぅ……」

P「男性が苦手だとは聞いてたけど、あれほどとは……」

雪歩「ご、ごめんなさぃ……」

P「はは、でも、今はこうして隣に座れるようにもなった」

雪歩「プロデューサー……」

P「大股3歩の距離も、少しずつだけど、ちゃんと縮められた」

5: 名無しさん 2014/09/25(木) 12:13:17.67 ID:wkhySH/Lo
雪歩「……」

P「こうしてると、雪歩は本当に成長したなって思うよ」

雪歩「……プロデューサーのおかげです」

P「俺はそんなに大したことはしてないさ、雪歩が自分でここまで歩いてきたんだ」

雪歩「そんなことないです……プロデューサーはダメダメだった私を、ここまで引っ張ってきてくれました」

P「……」

雪歩「プロデューサーがいつも前にいたから、道を作ってくれたから、私はここまで歩いてこられたんです」

P「はは、まぁ、平らな道は作ってやれなかったけどな」

6: 名無しさん 2014/09/25(木) 12:23:33.90 ID:wkhySH/Lo
雪歩「ふふ、そうですね、ちょっと大変でした……でも、歩いてきてよかったって思えます」

P「……そうか」

雪歩「はい!」

P「それなら良かったよ」

雪歩「……プロデューサー?」

P「ん?何だ?」

雪歩「私……確かに男の人は前に比べたら大丈夫になりましたけど……」

P「けど?」

雪歩「……こんなに近づけるのは、プロデューサーだけ……なんですよ?」

7: 名無しさん 2014/09/25(木) 12:33:10.38 ID:wkhySH/Lo
P「え?」

雪歩「……」

P「え、えーとそれは……」

雪歩「……それは、きっと、プロデューサーからも、私に近づいてくれたからです」

P「へ?」

雪歩「初対面であれだけ避けられたら……普通の人は近づこうなんて思わないです」

P「……」

雪歩「でも、プロデューサーは違いました。そんな私に、ちゃんと近づこうとしてくれました」

8: 名無しさん 2014/09/25(木) 12:37:30.15 ID:wkhySH/Lo
P「……」

雪歩「だから今のこの距離は……私にとって、特別な距離なんです」

P「……そっか」

雪歩「はい、プロデューサーと二人で縮めた、二人だけの距離です」

P「二人だけの距離か……」

雪歩「?どうかしたんですか?」

P「いや、雪歩、多分無意識で言ってるんだろうけどさ」

雪歩「?」

10: 名無しさん 2014/09/25(木) 12:46:27.05 ID:wkhySH/Lo
P「それって、端から聞いたら結構すごい発言だなと思って」

雪歩「へ?」

P「……」

雪歩「あっ……」カァァ

P「……」

雪歩「……こ、こんな……」プルプル

P「ゆ、雪歩?だ、大丈夫だぞー、そういうつもりじゃなかったのはわ、わかってるから、な?」

雪歩「変なこと言っちゃう私は……」プルプル

P「お、落ち着け雪歩……」

雪歩「穴掘って埋まってますぅぅぅぅ!!」ジャキ

P「うわぁぁぁ!落ちつけ雪歩!」

11: 名無しさん 2014/09/25(木) 12:52:41.46 ID:wkhySH/Lo
―――
――


P「……落ち着いたか?」

雪歩「はいぃ……すみません」

P「いや、別に大丈夫だよ、俺も悪かったしな」

雪歩「うぅ……」

P「ま、まぁまぁ、気を取り直して、次のオフの予定でも考えるか!」

雪歩「え?」

P「ほら、雪歩今度のオフは一緒に出かけたいって言ってただろ?」

雪歩「あ、は、はい!……えーと、でもその日は……」

P「ん?もしかして都合が悪くなったのか?」

雪歩「い、いえ!そういうわけじゃないですぅ!」

12: 名無しさん 2014/09/25(木) 12:58:35.51 ID:wkhySH/Lo
P「だったらどうしたんだ?」

雪歩「え、えーとその……」

P「?」

雪歩「そ、その日は、私の方で一応予定を考えてて……」

P「お、何だ、そうだったのか」

雪歩「はい、その……私なんかが考えたものじゃつまらないかもですけど……」

P「はは、そんなことないさ、聞かせてくれるか?」

雪歩「は、はい!」

13: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:01:31.03 ID:wkhySH/Lo
~休日~

 ―公園―

P「あ、おーい、雪歩ー!」タッタッ

雪歩「プロデューサー、おはようございますぅ」

P「早めに来たつもりだったんだけどなぁ……待たせちゃったか?」

雪歩「いえ、そんなことないですよ」

P「そうか?」

雪歩「はい!」

P「うん、なら良かった」

14: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:06:58.63 ID:wkhySH/Lo
雪歩「いい天気ですね」

P「ああ、そうだなぁ絶好の……この場合は何て言うんだろうな?」

雪歩「え?えーと……」

P「ピクニックともまた違うし……」

雪歩「のんびり日和……?」

P「はは、そうなるかな」

雪歩「ふふ、そうですね」

―――
――

15: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:14:53.26 ID:wkhySH/Lo
P「え?公園でお茶飲んだりお弁当を食べたりするだけ?」

雪歩「はい、どうですか?」

P「うーん……」

雪歩「や、やっぱり嫌ですか……?」

P「いや、そういうわけじゃないけど……雪歩はそれでいいのか?」

雪歩「え?」

P「せっかく久しぶりのオフなんだからもっと色々と……そうだな、たとえば遊園地に遊びにいったりとか、そういうこともできるんだぞ?」

雪歩「……そういうのもいいですけど、私はプロデューサーと一緒に、ゆっくり過ごしたいなって思って」

P「……そっか、うん、いいかもな、公園でのんびりと過ごすのも」

雪歩「はい、きっと楽しいと思います」

P「よーし、じゃあそうするか!」

雪歩「はい!」

―――
――

16: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:24:06.06 ID:wkhySH/Lo
ズズッ

P「うん!やっぱり雪歩のお茶は美味い」

雪歩「ふふ、プロデューサーいつもそう言いますね」

P「だって本当に美味いからなぁ、つい口に出てしまうんだ」

雪歩「ふふ、ありがとうございます」

P「それにしても、人が少ないな」

雪歩「今日は平日ですし、それにこの公園はもともとあまり人がこないんですよ」

P「へー、綺麗な公園なのになぁ」

雪歩「そうですね」

P「何でだろうな?」

雪歩「何ででしょうか?」

17: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:29:05.50 ID:wkhySH/Lo
P「え?雪歩も知らないのか?」

雪歩「はい」

P「うーん何でだろうなぁ……」

雪歩「んー……」

P「……ま、いいか」

雪歩「ふふ、そうですね」

P「雪歩、おかわりもらえるか?」

雪歩「はい、ちょっと待ってくださいね」

―――
――

18: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:38:31.67 ID:wkhySH/Lo
グゥ~

P「あ……」

雪歩「ふふふ、プロデューサー、お腹すいたんですか?」

P「ああ、実は今朝は何も食べてなくてさ……」

雪歩「え?そうなんですか?」

P「うん、雪歩が弁当作ってくれるって話だったからそれが楽しみでな……」

雪歩「も、もう!いくら楽しみでもそんなことしちゃだめですよぉ!」

P「そ、そうだよな……」

雪歩「で、でも……そんなに楽しみにしてくれてたなんて……ちょっと、嬉しいです」

P「雪歩、がっつくようで悪いんだが……」

雪歩「ふふ、そうですね、そろそろお昼ですし、お弁当準備しますね」

―――
――

19: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:42:54.64 ID:wkhySH/Lo
P「おお~!すごいなぁ!」

雪歩「そ、そうですか?えへへ……」

P「これ、本当に雪歩が全部作ったのか?」

雪歩「は、はい」

P「うーん、これはきっといいお嫁さんになるなぁ」

雪歩「へっ!?お、お嫁さんなんてそんな……」カァァ

P「それじゃあ、早速食べてもいいか雪歩?」

雪歩「お嫁さん……えへへ……」

P「雪歩?」

雪歩「へ?……あ!ど、どうぞ!」

P「よーし、それじゃあいただきます!」

20: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:47:23.65 ID:wkhySH/Lo
P「……」モグモグ

雪歩「ど、どうですか……?」

P「……」

雪歩「プロデューサー?」

P「……」

雪歩「う、うぅ……やっぱり、私なんかが作ったお弁当なんて……」

P「……雪歩」

雪歩「……え?」

P「結婚しよう」

雪歩「へ……?」

P「ん?あ……」

雪歩「え?え……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

―――
――

21: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:54:28.73 ID:wkhySH/Lo
P「本当悪かったよ……」

雪歩「……」

P「あまりにも美味くてさ……なんか、つい……」

雪歩「……知りません」プイ

P「いや、でもな、本当にそれぐらい美味しかったんだ」

雪歩「……本当に、びっくりしたんですよ」

P「はい、ごめんなさい」

雪歩「プロデューサーは……誰にでもああいうこと言うんですか?」

P「まさか、言わないよ、さっきのはなんて言うか本当に自分でも気づかないうちにだな……」

雪歩「……なら、許してあげます」

P「おお、ありがとう雪歩!」

22: 名無しさん 2014/09/25(木) 13:57:07.73 ID:wkhySH/Lo
雪歩「でも、ああいうことは簡単に言っちゃダメですからね?」

P「はい、気をつけます」

雪歩「……ふふ、それじゃあお弁当、食べましょう」

P「ああ、ありとう雪歩」

―――
――

23: 名無しさん 2014/09/25(木) 14:01:57.97 ID:wkhySH/Lo
P「ふわぁ……」

雪歩「プロデューサー、もしかして眠いんですか?」

P「ん、ちょっとな、お腹いっぱいになったら急に睡魔が……」

雪歩「……そ、それなら……」

P「?どうした?」

雪歩「え、えーと……ど、どうぞ!」ポンポン

P「……」

雪歩「……」ポンポン

P「(雪歩が自分の膝を叩いてる……これはつまりその……)」

雪歩「……うぅ、嫌、ですか……?」ウルウル

P「」

―――
――

24: 名無しさん 2014/09/25(木) 14:08:42.71 ID:wkhySH/Lo
P「(断れるはずがなかった……断れるはずがなかったんだ)」

雪歩「えへへ……」ナデナデ

P「(何故か頭も撫でられている……いや、もうどうでもいいや)」

雪歩「ふふ……」ナデナデ

P「(ちょっと気持ちいいし……)」

雪歩「……」ニコニコ

P「(雪歩も満足そうだし……まぁ……いい……か……)」

―――
――

26: 名無しさん 2014/09/25(木) 14:12:03.15 ID:wkhySH/Lo
P「スー……」

雪歩「ふふ……プロデューサー、寝ちゃった」

P「スー……スー……」

雪歩「……」ナデ…

P「ん……」

雪歩「プロデューサー」

P「スー……」

雪歩「私、プロデューサーのことが好きです」

P「スー……スー……」

27: 名無しさん 2014/09/25(木) 14:16:20.21 ID:wkhySH/Lo
雪歩「でも、今は、まだこの気持ちは……胸にしまっておきます」

P「スー……スー……」

雪歩「今はまだプロデューサーにもきっと迷惑をかけちゃうし、それに、まだ……」

P「ん……」

雪歩「胸を張って、好きだと言えません……」

P「スー……」

雪歩「私はまだ、プロデューサーに引っ張ってもらってます」

P「スー……スー……」

28: 名無しさん 2014/09/25(木) 14:25:20.81 ID:wkhySH/Lo
雪歩「だから、まだ伝えられません」

P「スー……」

雪歩「でも、いつか、いつか胸を張って……あなたのことを好きだと言える日がきたら……」

P「ん……」

雪歩「自分の力で、歩ける時がきたら……」

P「スー……」

雪歩「この気持ちを……伝えます」

P「スー……スー……」

雪歩「ふふ……きっと、伝えますから……」ナデナデ

―――
――

29: 名無しさん 2014/09/25(木) 14:28:28.48 ID:wkhySH/Lo



必ず、伝えます……前を歩くあなたに追いついて……隣に並んで歩くことが出来た時に――――




30: 名無しさん 2014/09/25(木) 14:34:09.67 ID:wkhySH/Lo
~数年後~

雪歩「Pさん、お茶です」コト

P「お、悪いな」

雪歩「ふふ、日向ぼっこですか?」

P「ああ、今日は休みだし、いい天気だから」

雪歩「それじゃあ私も」

P「しかし、いい天気だなぁ」

雪歩「そうですね」キュ

P「ん?どうしたんだ?」

雪歩「ふふ、なんとなくです」

P「……そっか」

雪歩「あったかいですね」

P「ああ、あったかいなぁ」

―――
――

31: 名無しさん 2014/09/25(木) 14:35:16.85 ID:wkhySH/Lo



P「これからもずっと、雪歩とのんびりする幸せな日々が続きますように」



                                    おしまい