前回の貴族令嬢

庶民の食事に触れる貴族令嬢「日高屋…？何度貴族を馬鹿にするのかしらわ…」


大公殿下はバイトをエンジョイしていた

貴族令嬢「築地銀だこハイボール酒場…たこ焼きチェーン大手銀だこがプロデュースするハイボールをメインとした酒場ですわ…」

貴族令嬢「たこ焼きで酒を一杯やる…酒飲みならば誰もが思いつくことを大手たこ焼き店が形にしたこの店…よろしくってよ」

店員「はいねぎだことタコ唐、あとキュウリです」ﾄﾞﾝ

貴族令嬢「ここのたこ焼きは４つ入りのつまみにちょうどいい個数で頼めますわ。まず最初はねぎだこからとわたくしはきめてますの…」

貴族令嬢「大量の刻みネギが乗せられたたこ焼きを…出汁につけて食す…！」ﾓｸﾞｯ

貴族令嬢「熱い…外カリ中トロの銀だこが、ネギの香味で爽やかに…だが熱い…！」

貴族令嬢「そこにハイボールで鎮火…！」ｸﾞﾋﾞｰ

貴族令嬢「この熱さが…癖になりますわ！！」

貴族令嬢「このタコ唐かみしめるほどに旨味が…」ﾓｷﾞｭﾓｷﾞｭ

貴族令嬢「合間につぼきゅうりをつまみ口内をリセット…！　さらにねぎだこに挑む…！」

貴族令嬢「熱さと快楽の永久機関ですわ！！」ﾓｸﾞﾓｸﾞｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

貴族令嬢「現場仕事後に高タンパク質でタウリンを豊富に含むタコを摂取で疲労回復…これは利に叶った呑み方ですのよ…！」


貴族令嬢「……また日雇いの仕事が減ってきましたわねぇ」

貴族令嬢「Uber EATSのバイトもあまり儲からなくなってきましたわ…」

貴族令嬢「コロナのダメージがここにきてかなり来てるような…」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

貴族令嬢「特別定額給付金…第二弾あるのかしら…あるなら早めで…」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

貴族令嬢「ダメですわ貴族たる私がこんな他力本願を…人生は自らでつかみとるのよ！！　貴族に重要なことは気合いですわ！」

貴族令嬢「明太子チーズたこ焼き！　それと普通のたこ焼きもお願いしますわ！」

貴族令嬢「あと、メガハイボールもういっぱい！！！」

店員「はいたこ焼き二種にメガハイボールお代わりですねー」

貴族令嬢「明太子チーズたこ焼き…お好み焼きでよくある組み合わせがたこ焼きに合わないはずがないですわ…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

貴族令嬢「ハイボールループ再発動！！」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

貴族令嬢「そして普通のたこ焼き…やはりこれを食わないと落ち着かないですわねえ…ソース味は偉大ですわ…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

貴族令嬢「ふぅ…少し落ち着いてみれば焦燥も薄れてきましたわね。コロナといえど明日は明日の風が吹くことは同じ…今までのなんの変わりがあるものでしょうか…」

貴族令嬢「店員さん、ソース焼きそばおひとつ」

店員「はい焼きそばー」

貴族令嬢「やはりソース味は偉大ですわねぇ！　大事なことだから二度いいましたわ！！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

貴族令嬢「そして追ってハイボールッッ！！」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

貴族令嬢「粉もの万歳ですわ…」




店員「ありがとうございましたー」

貴族令嬢「ふぅ…最後の焼きそばが、思いのほか効きましたわねぇ…」

貴族令嬢「結局は、明日が見えないことはコロナ前でも後でも変わらない…今を懸命に生きるしか人ができることはないのですわ…」

貴族令嬢「新しいバイト、探しましょうか…」

貴族令嬢「学校ないし家庭もないしぃ～暇じゃないしかっこつかないしいぃ～♪」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ


　終わり

都会はいろいろとお店があって羨ましいですわね…

>>15
貴族令嬢「地方にも色々な独自性楽しいお店があるそうですが、なかなか関東からでないので行くことができず寂しい限りですわ…」