319: 名無しさん 2018/06/02(土) 20:37:05.62 ID:xOAzXP7Co
莉嘉「そうだよ☆ アタシ達で作ったんだー!☆」

みりあ「あのねあのね、い~っぱい載ってるんだよ!」

武内P「とても、熱心に作成されているようですね」

莉嘉・みりあ「うん!」ニコッ!

武内P「……良い、笑顔です」

武内P「それでは、私は事務作業がありますので……」

莉嘉・みりあ「は~い!」


アイドル達「……」

引用元: ・武内P「アイドル達に慕われて困っている?」

320: 名無しさん 2018/06/02(土) 20:40:24.32 ID:xOAzXP7Co
  ・  ・  ・

莉嘉「あっ、見て見て! このイラスト、チョー上手く描けたと思わない!?」

みりあ「ホントだ! 莉嘉ちゃん、すごーい!」

莉嘉「みりあちゃんも、そっちのカイセツ、すっごくわかりやすいよ☆」

みりあ「えへへ! 図鑑だから、誰が見てもわかるようにしないとね!」

莉嘉・みりあ「ねー!」


美嘉「二人とも、随分真剣にやってるじゃん★」


莉嘉「あっ、お姉ちゃん!」

みりあ「美嘉ちゃん!」

321: 名無しさん 2018/06/02(土) 20:45:13.02 ID:xOAzXP7Co
きらり「にゃっほーい! ふたりとも、おっつおっつ☆」


莉嘉・みりあ「あっ、きらりちゃん!」

美嘉「さっき、ソコで一緒になったんだ★」

きらり「二人とも、最近はず~っと頑張ってるにぃ!」

莉嘉「うんっ! 図鑑作るの、アタシ得意かも!」

みりあ「みりあもみりあも! それに、すっごく楽しいよ!」


美嘉「へー? そんなに、怪獣図鑑作るのって楽しいワケ?」


莉嘉・みりあ「うんっ! すっごく楽しいよ!」


莉嘉・みりあ「カイジュウ図鑑作るの!」

322: 名無しさん 2018/06/02(土) 20:51:53.83 ID:xOAzXP7Co
莉嘉「お姉ちゃんも、一緒に作ろうよー!」

美嘉「あー、アタシは遠慮しとこうかなー」

みりあ「えーっ!? じゃあじゃあ、きらりちゃんは!?」

きらり「にょわ? え~っとぉ、きらりにも出来るかなぁ~?」

莉嘉・みりあ「うんっ!」

きらり「それじゃあ~、三人でぇ一緒に図鑑を作ろうにぃ!☆」

莉嘉「わーいっ! さっすがきらりちゃん、話がわかるー☆」

みりあ「えへへっ! 凸レーションでの、図鑑作りだね!」

きらり「うぇへへ! 皆で作って、ハピハピしようにぃ~!」


美嘉「……ホント、きらりちゃんは付き合い良いんだから」

323: 名無しさん 2018/06/02(土) 21:00:20.72 ID:xOAzXP7Co
きらり「二人は、どんな怪獣を描いたのぉ~?」

莉嘉「あっ、それなら見てもらった方が早いかも!☆」

みりあ「うんっ! まだ途中だけど……はい、どーぞっ」

きらり「ありがとにぃ☆ にゅふふ、どれどれぇ~?」

…ペラッ

きらり「あっ、これはPちゃんだにぃ! うんうん、とぉ~っても上手上手☆」

莉嘉「でしょでしょ!? そのイラスト、アタシが描いたんだ☆」

…ペラッ

きらり「にゅぷぷ! Pちゃんのクセも、わかりやすぃー!」

みりあ「はいはーい! それ、みりあが書いたんだよ!」

きらり「でも、怪獣図鑑なのに、どうしてPちゃんの絵が――」

…ペラッ

きらり「……」


きらり「……にょわ~」


美嘉「……ん?」

324: 名無しさん 2018/06/02(土) 21:07:27.85 ID:xOAzXP7Co
美嘉「何々ー? 面白い事でも書いてあったの?」

きらり「……えっとぉ……これ――」


莉嘉「あっ、きらりちゃん! 言っちゃダメだよ!」

みりあ「図鑑はまだ完成してないから、内容は……えへへ、内緒でーす♪」


美嘉「えーっ? アタシだけ仲間外れー?」

莉嘉・みりあ「えへへー!」

美嘉「まっ、しょーがないか。アタシ、怪獣とか興味無いし」


きらり「……ちょ~っと、Pちゃんの所に行ってくるにぃ!」


莉嘉・みりあ「いってらっしゃーい!」

美嘉「……?」

325: 名無しさん 2018/06/02(土) 21:11:57.91 ID:xOAzXP7Co
  ・  ・  ・

…ガチャッ……バタンッ

きらり「……」


莉嘉・みりあ「おかえりなさーい!」

美嘉「ん? なんか、ちょっと様子が変じゃない?」


きらり「……えっとぉ、莉嘉ちゃん、みりあちゃん」


莉嘉「? どうしたの?」

みりあ「ねえねえ、きらりちゃん?」


きらり「今度一緒にお出かけしたらぁ、好きなものをな~んでも買ってあげるゆ!☆」


莉嘉・みりあ「えーっ!?」

美嘉「はいっ!?」

326: 名無しさん 2018/06/02(土) 21:18:51.09 ID:xOAzXP7Co
美嘉「ちょっ、ちょっと!? 急に、何言い出すの!?」

莉嘉「そっ、そうだよきらりちゃん! どうしたの!?」

みりあ「みりあ達、何もしてないよ!?」


きらり「ううん! それじゃあ、きらりの気がすまないのです!」

きらり「二人のおかげでぇ、きらりはとぉってもしゃーわせだゆ!」

きらり「うっきゃー! で、ハピハピでキュンキュンだにぃ!☆」


美嘉「……えっと……何か、あったの?」


きらり「……うぇへへ///」

きらり「今日の夜ゴハンはぁ……Pちゃんと一緒だにぃ///」


美嘉「はいっ!?」


アイドル達「……」

…ガタッ!

327: 名無しさん 2018/06/02(土) 21:26:11.52 ID:xOAzXP7Co
莉嘉「あっ、もしかして……きらりちゃん!」

みりあ「14ページの、カイジュウだ!」

きらり「……うん///」

莉嘉「そっかー! 良かったね、きらりちゃん!」

みりあ「プロデューサーとのゴハン、楽しんできてね!」

きらり「あんまり言われると……うっきゃ~っ!/// 恥ずかすぃー!///」

莉嘉・みりあ「あははっ! 照れてる照れてる~!」 

きらり「……これも、莉嘉ちゃんとみりあちゃんが作った――」


きらり「――懐柔図鑑のおかげだゆ!」


莉嘉「早速、図鑑が役に立っちゃったね☆」

みりあ「うんっ! 早く、完成させよー!」

莉嘉・みりあ「おーっ!」

きらり「……お、おーっ///」


美嘉「待った待った待った! ちょっと待った、タンマタンマ!」

328: 名無しさん 2018/06/02(土) 21:36:01.81 ID:xOAzXP7Co
莉嘉「? どうしたの、お姉ちゃん?」

美嘉「きらりちゃん……その、アイツとデートするの!?」

きらり「にょわっ!?/// で、デートって……うっきゃ~っ!///」

美嘉「!? ちょっ、ちょっとその図鑑見せて!?」

みりあ「えっ? でも、まだ完成してないよ?」

莉嘉「うん。完成したら、お姉ちゃんにも見せてあげる☆」

美嘉「あ、いや! 未完成のままでも――」


蘭子「――煩わしい太陽ね」

蘭子「……我が魔力を込めるに相応しい、新たなグリモワールの鼓動」

蘭子「宴の場所は、此処か!」ビシッ!


美嘉「!?」

329: 名無しさん 2018/06/02(土) 21:47:20.23 ID:xOAzXP7Co
莉嘉「えっ? 蘭子ちゃんも……図鑑作りに参加したいの?」

蘭子「ハーッハッハッハ! 禁断の書! 魂が昂ぶる!」

みりあ「あっ! それじゃあね、それじゃあね!」

蘭子「何なりと命じるが良い! 宿願のためならば、頭垂れる事も厭わない!」


莉嘉「チョーカッコヨク、Pくんのイラスト描いてよ☆」

みりあ「うんっ! 表紙の絵がね、まだ無いんだ!」


蘭子「ひょっ、表紙!?」

莉嘉・みりあ「うんっ!」

蘭子「なっ……中身を見るのは……!?」

莉嘉・みりあ「あとでも良くない?」

蘭子「……」


蘭子「我が呪具をして、至高の姿を記すと誓おう!」

蘭子「……だ、だから、描いたら中を見せて!? ねっ!?」


莉嘉・みりあ「うんっ!」


アイドル達「……」

330: 名無しさん 2018/06/02(土) 21:55:52.89 ID:xOAzXP7Co
きらり「えっとぉ、きらり、まだ何もしてないゆ……?」

莉嘉「もー! アタシ達と、きらりちゃんの仲じゃんか!」

みりあ「うんうんっ! だから、見てもオッケー!」

莉嘉「あっ! じゃあ、今日のデートの感想を聞かせてよ☆」

きらり「にょわっ!?」

みりあ「あっ、それだー! それで、もっと図鑑がくわしくなるね!」

莉嘉・みりあ「いえーいっ!」


美嘉「ねっ、ねえ!? アタシも何か――」


凛「ふーん、面白そうな事やってるね」


美嘉「――って、凛!?」


凛「私も、何か手伝おうか」


美嘉「っ!?」

331: 名無しさん 2018/06/02(土) 22:00:59.07 ID:xOAzXP7Co
美嘉「ちょっと!? 急に出てきて、何!?」

凛「何でも協力するよ」

美嘉「アタシを無視するなってーの!」


凛「莉嘉、みりあ……何か出来る事はある?」

凛「例えばさ、ほら……デートの感想、とか?」

凛「まあ、私は別にしたいとは思わないんだけどね」

凛「二人が頑張ってるの見たら、応援したくなっちゃって」


莉嘉・みりあ「んー……アリガト! でも、大丈夫!」


凛「……大丈夫? ねえ、美嘉? ねえ、大丈夫って何!? 何なの!?」

美嘉「いや……凛の協力はいらないってコトでしょ」

凛「……!?」

332: 名無しさん 2018/06/02(土) 22:09:38.12 ID:xOAzXP7Co
凛「ねっ、ねえ! 私、結構役に立てると思うな!」

莉嘉「えっ? 例えば、どんな?」

凛「どんな!? どんなって……ねえ、どんな!?」

美嘉「アタシに聞かないでくれる!?」

凛「えっと、その……花! 花言葉とか、詳しいよ!」

みりあ「そうなんだ! 凛ちゃん、凄いね!」

凛「そう! 花屋だからね! 花……凄く、花で……美嘉!? ねえ、美嘉!?」

美嘉「だから! アタシに振らないでくれる!?」


莉嘉「さっ、続きに戻ろー!」

みりあ「うんっ! きらりちゃんは、枠を綺麗にデコってよ!」

きらり「う……うん……頑張るゆ!」

蘭子「中を見るために、早く……! でも、表紙……!」

蘭子「妥協……ううっ、妥協出来ない……!」



凛「ふうううぅぅぅん!」ジタバタ!

美嘉「……ドンマイ、凛」

334: 名無しさん 2018/06/02(土) 22:24:38.41 ID:xOAzXP7Co
  ・  ・  ・

蘭子「――時は来た!」

莉嘉「ホント?……おおっ、チョーカッコイイじゃん!☆」

みりあ「すごいすごーい! すっごくカッコイイね!」

きらり「うんっ! とぉ~ってもステキに描けてるにぃ~☆」

蘭子「そ、それで……その、中身を……!」

莉嘉・みりあ「うんっ! はい、どーぞ!」

蘭子「……!」

…ペラッ…ペラッ…

蘭子「……」


蘭子「……魔力は満ちた」

蘭子「いざ! 今度のお休みに魂の共演をする誘いをするとよ!」


莉嘉・みりあ・きらり「いってらっしゃーい!」


アイドル達「……」

335: 名無しさん 2018/06/02(土) 22:35:27.37 ID:xOAzXP7Co
  ・  ・  ・

蘭子「……えへへ、あのね、17ページの通りにお願いしたらね?///」

莉嘉「おおっ、ドライブデートじゃん☆ どこ行くのー?」

蘭子「絵を描くための道具を買いに……えへへ///」

みりあ「17ページは確か、お仕事が終わってからだよね!」

蘭子「うん……///」

きらり「蘭子ちゃん、い~っぱい、ハピハピしようにぃ~☆」

蘭子「……ぁぅ///」


美嘉「……残念だけど、完成まで待つしか無いかなぁ」

美嘉「でもま、それからでも遅くないか★」


莉嘉「完成、楽しみにしててね!」

みりあ「うんうん!」


みりあ「完成したら、五人でゆっくり楽しもうね!」


アイドル達「……」

アイドル達「!?」

336: 名無しさん 2018/06/02(土) 22:44:46.32 ID:xOAzXP7Co
美嘉「……えっ、五人?」

きらり「五人って……莉嘉ちゃんと、みりあちゃんと、美嘉ちゃんとぉ……」

蘭子「きらりちゃんと……私の……五人?」

莉嘉・みりあ「?」


莉嘉・みりあ「うん、そうだよ?」

莉嘉「だってさ、アタシ達、チョー頑張ったもんね!」

みりあ「うん! それに、あんまり見せびらかす物でもないもんね!」


アイドル達「!!?」


美嘉・きらり・蘭子「……」

美嘉「お姉ちゃんで良かった!★ お姉ちゃんは、最高だよね!★」

きらり「きらりん、す~っごくラッキーでハピハピだにぃ~!☆」

蘭子「フフフ……ハハハ……ハーッハッハッハ! 魂の解放!」


アイドル達「……」


アイドル達「はい! はいはいはいはい! はいっ!」

337: 名無しさん 2018/06/02(土) 22:59:32.87 ID:xOAzXP7Co
…ガチャッ!

武内P「あの……皆さん?」

武内P「何やら騒がしいようですが……一体、何が――」


未央「演技! そう、演技は凄く自信あるよ! 本当!」

卯月「笑顔だけは自信があります! 頑張ります、頑張ります!」

凛「花! 花、花、ハナコ! そう、ハナコ! ハナコ可愛いよ!」

美波「図鑑には、性感帯も!? あっ、考えただけでイキますっ♡」

アーニャ「ロシア版、です! ロシア版の手伝いが、出来ます!」

智絵里「太鼓! 太鼓を叩くの、得意だよ! だから、見捨てないで!?」

かな子「美味しいから! 美味しいから、大丈夫だよ! 美味しいよ!?」

杏「杏もさ、最後の方にちょっと名前書いてよ、それで協力した事にならない?」

李衣菜「ギター得意! もう、すっごいロックだから! 本当、エアーだから!」

みく「猫の手も借りたいって言うでしょ!? みくの手なら、十本くらい貸すにゃ!」


武内P「――何ですか!?」

338: 名無しさん 2018/06/02(土) 23:08:09.11 ID:xOAzXP7Co
莉嘉「あっ、Pくん! お願い、助けて!」

みりあ「プロデューサー! 皆、なんだか怖いの!」

武内P「あの……皆さん、どうなされたのですか……!?」


アイドル達「懐柔図鑑!!」


武内P「……怪獣図鑑が……一体……?」


アイドル達「見たいの!!」


武内P「っ!? み、皆さんは……そんなに怪獣に、興味がおありで……!?」

武内P「し、しかし、今までそのような素振りは全く……」


アイドル達「……!!」


武内P「わ、わかりました」

武内P「今後は、怪獣の出る特撮関係の仕事も検討して――」


アイドル達「何言ってるの!?」


武内P「えっ!?」

340: 名無しさん 2018/06/02(土) 23:14:44.77 ID:xOAzXP7Co
莉嘉「――お願い、Pくん! アタシ達を守って!」

みりあ「――プロデューサー! ねえ、お願い!」

武内P「城ヶ崎さん……赤城さん……!」


アイドル達「……!!」フーッ! フーッ!


武内P「……――はい」

武内P「お二人は、私が、必ずお守りいたします」

莉嘉「Pくんっ!」

みりあ「プロデューサー!」

武内P「貴女達は……私の、大切なアイドルですから」


きらり・蘭子「……あれは、24ページの……!」

美嘉「はえっ!? 何!? あんな状況も図解されてるの!?」

342: 名無しさん 2018/06/02(土) 23:28:02.36 ID:xOAzXP7Co
武内P「……二人とも、私の後ろに隠れていてください」

武内P「今日ほど、両親に感謝した日は、無いかも知れません」

莉嘉・みりあ「……どうして?」

武内P「貴女達二人を背にして守れる程、大きく成長出来ましたから」

莉嘉・みりあ「……///」


アイドル達「……!!」フーッ! フーッ!


武内P「……皆さん。どうしても、引く事は出来ませんか?」

武内P「そこまで、オリジナルの怪獣図鑑に興味がおありでしたら……何とかします」

武内P「専務をモデルにした、怪獣・ミシロゴンなど――」


アイドル達「いらない!!」フーッ! フーッ!


武内P「……そう、ですか」

武内P「あくまでも、城ヶ崎さんと、赤城さんが作成したものを見たい、と」

武内P「嫌がられていても、諦める気はないと……そう、仰るのですね」

武内P「止まるつもりの無い――」


武内P「怪獣のように」



おわり