1: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:10:01.847 ID:YVSo1Fa20
ラビットハウスにて

ココア「あ、お客さんだ!いらっしゃーい!」

悟空「おっす」

悟飯「へえ、結構広いお店ですね…」

チノ「い、いらっしゃいませ」

引用元: ・悟空「おめえ息くせぇぞ」チノちゃん「えっ…」

2: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:12:49.835 ID:YVSo1Fa20
ピッコロ「むっ、喫茶店か」

チノ(ココアさん、なんだかこの人たち身体が大きくて怖いです)

ココア(大丈夫だよ!チノちゃん接客上手だし!)

悟飯「すみませんー」

ココア(ほら、オーダー取ってこないと)

チノ(わかりました…)

5: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:17:39.676 ID:YVSo1Fa20
チノ「い、いらっしゃいませ。ご注文はどうしましょうか…」

悟飯「そうだなぁ、僕はこのブルーマウンテンとサンドイッチにしようかなあ」

悟飯「ピッコロさんはどうします?」

ピッコロ「水」

チノ「かしこまりました」

チノ「え、えーとじゃあご注文を確認します…」

悟空「おい待て、おめえ。オラの注文聞いてねえぞお」

悟飯「あらら」

チノ「ご、ごめんなさい」

6: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:23:16.918 ID:YVSo1Fa20
悟空「お客様は神様だってぇのに、その神様を差し置いて注文終わらせるなんて最低だぞお」

悟飯「まあまあ…」

チノ「ほ、本当にすみません」

悟飯「ほら、店員さんも謝ってるし…」

悟空「いや、オラはまだ気がすまねえ… 地球も昔はもっとまともな所だったんだけどなあ どうも最近は神様に対する敬意っちゅうもんが」

ピッコロ「神はデンデだがな…」

7: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:27:29.508 ID:YVSo1Fa20
チノ「そ、それでご注文の方は…」

悟空「チッ… キリマンとパンケ」

チノ「パンケ…?」

悟空「パンケーキのことに決まってんだろお!」バン!

チノ「ひ、ひぃ…!」

ピッコロ(ち、孫のやつ… 最近前頭葉が退化してサイヤ人の本性がすぐに出やがる…)

10: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:31:15.367 ID:YVSo1Fa20
悟飯「じゃあ、そういうことでよろしくね」

チノ「はぃ…」

悟空「ブツブツブツ」

チノ「」サッ

悟空「あっ、ちょっと待ておめえ」

チノ「!?」

悟空「さっきから思ってたんだけどよお、おめえ息くせえぞお」

チノ「!!」

ココア「あっ…」

12: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:36:24.761 ID:YVSo1Fa20
悟飯「いい加減にしてください!お父さん!!」ボウッ

シュインシュインシュイン

悟空「おっ何だおめえ、オラとやる気かぁ?w」

悟空「はあっっっ!!!」ボウッ

悟空(ssj3)「この形態も久々だな…」

ココア「ひぃ…」

ピッコロ「お前たち、その辺にしとけ… 店が壊れちまうぞ」

チノ「私の息が臭い…」

13: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:41:37.863 ID:YVSo1Fa20
(結局、その場はピッコロが仲裁することで、戦闘は免れた…)

悟空「見損なったぞおめえ、案外ヘタレだなあ」

悟飯「くっ…」


~厨房にて~

ココア「チノちゃん、大丈夫?」

チノ「はい…」

ココア「今度何かあったら警察呼ぼうね!」

チノ「はい…でも、とてもショックでした… あの距離で私の息が臭いだなんて…」

ココア「!! そ、そんなこと…!」

15: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:44:07.024 ID:YVSo1Fa20
ココア「そんなこと!あの人が適当にクレーム入れてるだけだよ!」

チノ「そうでしょうか…」

ココア「当たり前だよ!チノちゃん、気にしちゃダメ!」

チノ「分かりました…でもその前に、ココアさん、私の息を匂ってくれませんか?」

ココア「え…」

16: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:48:05.384 ID:YVSo1Fa20
チノ「本当に臭くないのか試してみたいです」

ココア「なんで!?そんなことしなくても…」

チノ「分かってます、ココアさんのことは信じてます。だから私に付き合って欲しいのです」

ココア「チノちゃん…」

チノ「まず、ココアさんの口をガムテープで密閉させて、2分間私の息だけを鼻から吸わせます。顔を背けたりしかめたりしたら、テスト終了です」

ココア「そ、そこまでするの!?」

17: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:52:11.475 ID:YVSo1Fa20
チノ「はい、じゃあ早速始めます」

悟空「おーい、飯はまだかあ!?」

ココア「あっ、お客さんが… チノちゃん、私が持っていくね!」ダッ

チノ「…」


ココア「お待たせしましたー」

悟飯「ありがとうございます」

ココア(この人なら話が通じそう…)

ココア「あ、あの」コソ

悟飯「ん、どうかしましたか?」

19: 名無しさん 2021/06/01(火) 13:55:59.354 ID:YVSo1Fa20
悟飯「お父さん、ピッコロさん、ちょっとトイレ行ってきます」

悟空「おう、ちゃんと手洗えよ」

ピッコロ「…」

悟飯「よし」


~厨房~

ココア「というわけで、この方が今からチノちゃんの口を匂ってくれるそうだよ!」

悟飯「えっ!?」

チノ「本当ですか、ありがとうございます」

悟飯「一体どういう…」

ココア「ほら、座って座って」

20: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:01:52.178 ID:YVSo1Fa20
チノ「じゃあ、ガムテープ失礼しますね…」

悟飯「む、むぐう…」

ココア「今からこの娘の息の匂いを2分間嗅いでほしいの。顔を背けたりしかめたりしたら、判定終了ね」

悟飯「!」

悟飯(そうか、この娘はさっきお父さんに息が臭いと言われたことを気にして…)

チノ「じゃあ早速、息吐きますね…」

悟飯(でも何で僕で試すんだろ…)

22: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:06:38.860 ID:YVSo1Fa20
チノ「はぁああああ…はあぁぁぁーーー…」

悟飯「…」

チノ「はあああぁぁぁーーーー…♡」

チノ「ふぅぅぅー…はぁぁぁーー…」

悟飯「……ン…グ…」

ココア(お客さん、耐えて…!)

24: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:12:43.054 ID:YVSo1Fa20
チノ「はぁぁぁーー……ふぅぅぅーーー」

悟飯「…」

チノ「すぅぅぅ、ふううぅーーーっ♡」

悟飯「…」

チノ「1分経ちました…」

ココア「お客さん、表情も微動だにしないよ!やったねチノちゃん!」

チノ「はい、安心しました」

悟飯(ほっ…)

チノ「でもまだ1分残ってます」

ココア・悟飯「!!」

27: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:17:28.705 ID:YVSo1Fa20
チノ「より厳密に調べるため、お客さんの鼻の前で大きく口を開いて嗅がせます…」

ココア「チノちゃん、そこまでしなくても…」

チノ「行きます。はぁぁぁぁーーー♡」

悟飯「!!」


~店内~

ピッコロ(悟飯の気がみるみる減っていく…何が起こっているんだ…)

32: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:24:47.458 ID:YVSo1Fa20
チノ「もはああああーーーーっ♡ふぅぅうううーーー♡ひゅううううーー♡はああーーっ♡」

悟飯「……ングッ」

ココア(……お願い!)

チノ「はああーー♡ふぅぅうーー♡シューー」

悟飯「……」ガクッ

ココア(ここまでか…!)

チノ「はい、時間です。終わりました」

ココア「や、やった!やったねチノちゃん!」

チノ「はい、やり遂げました」


悟飯「…」

ピッコロ(悟飯の気が完全に消えた…)

33: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:28:18.068 ID:YVSo1Fa20
チノ「これで自信が出てきました。やっぱり私の息が臭いという発言は、あのお客さんの嫌がらせだったんですね」

ココア「そ、そうだよチノちゃん!やったね!」

ココア「これでもう、何も気にすることなく、今まで通りラビットハウス経営できるね!」

チノ「あそこの2人にも思い知らせてあげたくなってきました」

ココア「えっ…」

34: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:33:03.125 ID:YVSo1Fa20
ココア「そっ、そんなこと!第一、あのお客さんがチノちゃんの指示に従うわけないよ!」

チノ「はい、そこで思いつきました。店内のエアコンから出る空気に私の息を混ぜればいいのです」

ココア「!」

チノ「もし臭くなければ、何事もなく食事を続けるはずです。ココアさん、エアコンの風向きをあの人たちに向けて、そこのノズルを屋根裏から接続してください」

ココア「…」

チノ「頼みましたよ、ココアさん」

36: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:38:21.901 ID:YVSo1Fa20
チノ「もあああああああーーーーー」

数分後

ピッコロ「」ピクッ

ピッコロ「な、なんだ!どうなってる!?店内の酸素濃度が…」

悟空「…ぐ、ぐあっ」

ピッコロ「孫悟空!」

悟空「すまねえピッコロ、オラまた心臓病になったみてえだ…」

ピッコロ「馬鹿な…お前だけでなく、俺も呼吸が…」

ピッコロ「そうだ、窓を開ければ!」ガチャガチャ

ピッコロ「全てオートロックで開かない!」

悟空「は、破壊しろーーーっ!」

ピッコロ「そうだ、その手があった!」

グラッ

ピッコロ「体調が悪くて気が高まらない…ば、馬鹿な…!」

悟空「すまねえ…オラ、もう…」ガクッ

38: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:42:25.621 ID:YVSo1Fa20
~カプセルコーポレーション~

ベジータ「馬鹿な!悟飯だけでなくカカロットやピッコロの気までもが…」

ベジータ「くそったれー!何が起きてるのか見に行ってやる!」バシュ

~ラビットハウス~

チノ「そ、そんな…お客さんが全員…」

ココア「チノちゃん…」

チノ「やっぱり、私の息は臭かったんですね」ポロポロ

ココア「チノちゃん、泣かないで!」

バン!

ココア「!」

ベジータ「き、貴様らあ…」

39: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:46:48.653 ID:YVSo1Fa20
ベジータ「なんだこの異様な空気は…!一体何があったんだ!」

ベジータ「説明しやがれーーー!」

チノ「はい、実は…」

ベジータ「…!ウッ」(鼻を手で覆う)

チノ「そ、そんなに…」

ココア「チノちゃん、私が…!」

チノ「そんなに、臭いのですか…?お願い、正直に答えて…」フラフラ

ベジータ(こ、こっちに接近しやがる…!)

ベジータ「く、来るな!」

チノ「えっ」

ベジータ「臭いからこっちに近づくなあああ!」

41: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:49:27.950 ID:YVSo1Fa20
チノ「そん…な…」ガクッ

ココア「チノちゃん、私が最初から言っとけば…」

チノ「いえ、ココアさんは悪くないです…今までこんな私と一緒にいてくれて…」

ココア「チノちゃん…」

チノ「もう3ヶ月は歯も磨いていなかったのですが、これからは忙しくても毎日磨くようにします!」

ココア「チノちゃん、さすがだよ!」

ベジータ(く、くそったれめ…)

42: 名無しさん 2021/06/01(火) 14:54:00.212 ID:YVSo1Fa20
チノ「この方々の遺体はどうしましょう」

ココア「気にしなくていいよ!尊い犠牲だよ!」

チノ「それもそうですね、皆さんありがとうございました」

ベジータ(カカロットめ、こんな死に方しやがって…!)

ベジータ「俺はもう、闘わん」


こうして、ラビットハウスの手によって悪のサイヤ人の根は絶たれ、地球にも平和な日々が訪れたのだった…