1: 名無しさん 21/11/15(月)14:05:26 ID:6emH
芳乃「でして」

肇「そうなんですか……?」

芳乃「肇さんのおばあさまは、こちらでは既に亡くなられていますでしょう。」

肇「はい、私が3歳の時に。」

引用元: ・肇「いとこ?」芳乃「でして」

2: 名無しさん 21/11/15(月)14:06:02 ID:6emH
芳乃「おばあさまは今、霊界にいらっしゃいましてー。」

肇「お化けになってしまったんですか!?」

芳乃「それとは、また違うものですがー……」

芳乃「依田芳乃も、元はといえばそちらの住人であるゆえー。」

3: 名無しさん 21/11/15(月)14:06:30 ID:6emH
肇「……あの、従姉妹というのは」

芳乃「わたくし、よく"ばばさま"という方のお話をするでしょー?」

芳乃「肇さんのおばあさまのことなのでしてー。」

肇「ええっ!」

4: 名無しさん 21/11/15(月)14:07:07 ID:6emH
芳乃「この世での生を失い、霊界へと降り立った肇さんのおばあさまが、わたくしのばばさまなのですよー。」

肇「ということは、霊界でもどなたかと結婚したんでしょうか?」

芳乃「あの世に、番いや契りというものはありませぬゆえー。ぽーん、と生まれてきましてー。」

5: 名無しさん 21/11/15(月)14:07:33 ID:6emH
肇「よかった、そうなんですね。……あれ、でも歳が合わないと思うんです。」

芳乃「正しく申せばー、わたくしは、ばばさまの娘なのですー。」

芳乃「おばあさまが霊界に現れて一年ほど後に、生まれた子でしてー。」

肇「つまり、芳乃さんは12歳」

芳乃「ごほんー。」

6: 名無しさん 21/11/15(月)14:08:05 ID:6emH
肇「……では、何故ばばさまと呼んでいるんでしょうか。」

芳乃「然り、"かかさま"と言うべきではあるのですがー」

芳乃「この世で"おばあちゃん"だったから、あの世でも"ばばさま"と呼んでほしいとー。」

肇「おばあちゃん……!」

7: 名無しさん 21/11/15(月)14:08:30 ID:6emH
芳乃「肇さんを、とてもとても大事にされていたのでしょー。」

芳乃「素敵な、おばあさんなのでしてー。」

肇「ふふっ、こちらこそ。」

8: 名無しさん 21/11/15(月)14:08:54 ID:6emH
肇「……そうなると、私は芳乃さんの従姉妹ではなく、姪……?」

芳乃「!」

肇「……」
芳乃「……」

9: 名無しさん 21/11/15(月)14:09:08 ID:6emH
芳乃「肇ちゃーん♪」

肇「わー!パッションっぽくなってしまいました!」

おわり

10: 名無しさん 21/11/15(月)14:09:14 ID:6emH
思いついただけです