1: 名無しさん 2022/12/29(木) 17:20:53.221 ID:GPmiLxSS0NIKU
リョウ「これまでのぼっちが書いた歌詞の中ではあんまり尖ってなくて可愛い感じ」

虹夏「ほんとだね、星とか星座とか、可愛いフレーズ多いね。
きらきらして可愛い曲つけちゃってよ、リョウ」

リョウ「こればっかりはインスピレーションがわくかどうか次第だか…、ん?」

喜多ちゃん「…」

リョウ「郁代、どうしたの?どこか歌詞で気になるところがあるの?」

虹夏「何か気になるなら、ぼっちちゃんが来たら聞いてみたらいいよ、
喜多ちゃんが歌うんだし」

喜多ちゃん「え!?あ、ああ、な、なんでもないですっ、あ、ははっ、わ、
わたしちょっとトイレ行ってきますね」

リョウ「郁代、どうしたんだろ」

虹夏「ほんとね、なんかちょっと顔赤くなかった?」

引用元: ・リョウ「ぼっちから新しい歌詞もらってきた」虹夏・喜多ちゃん「『星座になれたら』…?」

2: 名無しさん 2022/12/29(木) 17:21:16.098 ID:GPmiLxSS0NIKU
トイレの個室

喜多「(え…え…、待って…え…?なにこの歌詞…)」

喜多「(すごくキュンキュンする…わたし、今までの歌詞のなかで
一番好きかも…後藤さん、こんな歌詞書けるんだ…)」

喜多「(っていうか…この歌詞に出てくる『君』って…、後藤さん、
ひょっとしてだれかをモデルにしてる…?え…、これって…まさか)」

喜多「(い、いやいや…じ、自意識過剰よね…、ち、違うわよね…
け、けど…君と星座になりたいっていうのは…え…え…いや、そんな…
後藤さん…まさか…)」

3: 名無しさん 2022/12/29(木) 17:22:13.897 ID:GPmiLxSS0NIKU
喜多「(ま、まさかね…、あの後藤さんがそんなことあるわけ
ないわよね)」

虹夏「あ、喜多ちゃん帰ってきた。喜多ちゃんがトイレ行ってる
間にぼっちちゃんも来たよー」

ぼっち「す、すすすみません、補習で練習おくれちゃって」

喜多「っ…、」

リョウ「ドンマイぼっち。それより新しい歌詞よかったよ。
いつもの陰キャで尖った歌詞もいいけど、これもかわいくて
良かった」

ぼっち「うへへ…、あ、あありがとうございます、け、けど
こんなの朝飯前ですよ…」

虹夏「あはは、もう、またすぐ調子にのっちゃうんだから」

4: 名無しさん 2022/12/29(木) 17:22:57.781 ID:GPmiLxSS0NIKU
虹夏「うん、この歌詞にかわいい曲のせてライブでやったら
絶対もりあがるよっ!ね、喜多ちゃん」

喜多「え、ええ…そ、そうですねっ」

虹夏「あ、そういえば、喜多ちゃん、歌詞で何か気になることが
あるんじゃなかったっけ?ぼっちちゃんに聞いてみたら?」

喜多「えっ!?」

5: 名無しさん 2022/12/29(木) 17:24:04.266 ID:GPmiLxSS0NIKU
ぼっち「え、え…ど、どこかおかしかったですか…喜多さん…」

喜多「え、い、いや…あ、あの…それは」

喜多「(き、聞きたい…、後藤さんに…、君と星座になりたい、
の『君』って…、『君』は後藤さんにとってどういう人、誰のこと…?
ああ…ほかにも…たくさん…気になるフレーズが…)」

喜多「…」

虹夏「お、おおい喜多ちゃんどうした?なんかものすごく顔真っ赤だけど?」

喜多「え!?い、いやそ、そそそんなことはないですけどっ!?」

リョウ「いや普通に真っ赤になってるよ」

7: 名無しさん 2022/12/29(木) 17:26:40.060 ID:GPmiLxSS0NIKU
ぼっち「き、喜多さん、だ、だだ大丈夫ですか…、ひょ、ひょっとして
わ、わたしが書いた歌詞、き、気に入らなかったとか」

喜多「え!?い、いやそんなことない、そんなことないわっ、
後藤さんっ!!わ、わたしこの歌詞、今までの後藤さんの書いた歌詞の
中で一番素敵だとおもったわっ、ただっ、そのっ」

喜多「(ど、どんな気持ちで書いたのか、なんかこうっ、
気になるフレーズが多すぎるだけでっ!)」

喜多「と、とても素敵な歌詞だなって…おもっただけだから」

ぼっち「そ、そうですか…、その…、よかった、です」

虹夏「(あれ、ぼっちちゃん。喜多ちゃんに褒められたのに
さっきみたいに調子にのった感じじゃない。
どっちかというとちょっと安心した顔してる)」

リョウ「(わたしたちが歌詞を褒めた時と反応がちょっと違う。
地味に珍しい反応)」

虹夏「ま、いいや。それじゃ、新しい歌詞の話はここまでで、
さっそく今日の練習はじめよっか」

8: 名無しさん 2022/12/29(木) 17:27:57.973 ID:GPmiLxSS0NIKU


その日の晩

喜多ちゃんの家

喜多「(はあ、結局、歌詞のこと、後藤さんに何も聞けなかったな…)」


喜多「(というか…あれ、なんでわたし…そんなに後藤さんが書いたこの歌詞のこと
、気になってるんだろ…これじゃまるで私が後藤さんのことを…)」

喜多「(え、いやいやいやない、ないわよ…、あ、ありえないわ。もういい、考えるのやめやめ)」

喜多「(けど、今回のこの歌詞やっぱり私好きかも。いいな後藤さん、こんなフレーズ簡単に思いついて…、
わたしだったらとてもこんなのとてもできない…)」

喜多「(なんだか…こういう才能あってうらやましいな…、素敵だな…後藤さん。
……後藤さんが、この歌詞のように星座になりたい人っていったい…)、はっ!」

喜多「ああもう、わたし何でまた後藤さんのこと考えてるのっ、
違う、違うの、これは違うのっ」バタバタ

10: 名無しさん 2022/12/29(木) 17:30:23.710 ID:GPmiLxSS0NIKU
ぼっちの家

ぼっち「はあ…」

ぼっち「(新しい歌詞、みんなに褒めてもらえてよかったな…)」

ぼっち「(喜多さんにも気に入ってもらえてよかった)」

ぼっち「(あとよかった。歌詞の内容、細かく聞かれなくて)」

ぼっち「まあ、私のことだから、聞かれてもきっとちゃんと答えられなかっただろうし…
恥ずかしすぎて…)」

ぼっち「特に喜多さんには」ボソ

ふたり「おねーちゃん?どうしたの、ちょっと顔赤くない?」

父親「どうした、ひとり。もしかしてまた風邪か?」

ぼっち「う、ううん、なんでもない、お風呂はいってくる」


おわり