ぼくたちは勉強ができない

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
    770: 名無しさん 2020/08/13(木) 21:29:12 ID:PHnQenq6
    ………………問.168後 某日 唯我家

    文乃 「………………」

    水希 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

    チクタクチクタク……

    文乃 「あっ……な、成幸くん、帰ってくるの遅いね」

    水希 「………………」

    チラッ

    水希 「……そうですね」

    文乃 「あ……あはは……」

    文乃 (きっ……きまずい……!)

    文乃 (なんでこんなことに……?)

    文乃 (今日、わたし……)

    文乃 (わたし、誕生日なのにーーーーー!!!)

    引用元: ・【ぼく勉】 文乃 「今週末、天体観測に行くんだよ」

    【【ぼく勉】 水希 「新しいこれからをあなたと」】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
    743: 名無しさん 2020/08/11(火) 20:33:21 ID:lMbr6Vko
    ………………真冬の家

    美春 「感謝感激。急にお邪魔したのにもてなしてもらってすみません、姉さま」

    真冬 「そう思うなら来るときは事前に連絡をちょうだい」

    真冬 (危なかったわ。昨日唯我くんが偶然家に来て掃除をしてくれていて助かったわ)

    真冬 「まったく、もう大学生なのにあなたは変わらないわね」

    美春 「えへへ、そう言われると照れてしまいます」

    真冬 「褒めてはいないのだけれど」

    ハァ

    真冬 「そういえば職場でいただいたお菓子があったわね。持ってくるわ」

    美春 「わぁ、嬉しいです! ありがとうございます、姉さま」

    美春 (ふふ、姉さまのおうちは、いつ来てもきれいで落ち着きます)

    美春 (さすがは姉さまですね)

    美春 (例の一件以来、ずっと布がかぶせてあったトロフィーの棚も出しているし……)

    美春 (何より、今の姉さまは本当に楽しそう。笑顔も増えました)

    美春 (……認めたくはありませんが、これも全て、唯我成幸さんのおかげ、ですね)

    引用元: ・【ぼく勉】 文乃 「今週末、天体観測に行くんだよ」

    【【ぼく勉】 美春 「彼は教え子につき……?」】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
    709: 名無しさん 2020/08/10(月) 20:53:34 ID:9adJZdO2
    ………………受験後

    成幸 「この前、先輩のお父さん、言ってましたよね」

    あすみ 「? 言ってたって、何だよ」

    成幸 「いや、ほら……」


    ―――― 『言ってる通り 人生医者が全てじゃあない ……が まぁ やるだけやってみなさい』


    成幸 「……って」

    あすみ 「ん、ああ。そういやそんなこと言ってたな」

    あすみ 「……けどそれがどうかしたのか?」

    成幸 「いや、だって考えてみてくださいよ」

    成幸 「あれってつまり、お父さんが先輩の夢を認めてくれたってことでしょう?」

    あすみ 「……あー、まぁ、そういうことになるのか」

    あすみ 「………………」

    あすみ (……改めて言われるとハズいな)

    引用元: ・【ぼく勉】 文乃 「今週末、天体観測に行くんだよ」

    【【ぼく勉】 成幸 「そういえば、先輩」 あすみ 「ん?」】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
    686: 名無しさん 2020/08/05(水) 00:25:05 ID:XrL0W91.
    ………………“文学の森の眠り姫” 編中 唯我家

    水希 「どうしたの、お兄ちゃん。急にお料理だなんて……」

    水希 「本試験だって間近なのに……」

    成幸 「いやな、ほら、古橋が俺をかばったせいでけがをしただろ?」

    水希 「? うん、それは知ってるけど……」

    成幸 「それで、俺が今身の回りのお世話をしに行ってるだろ?」

    水希 「………………」

    水希 「……ウン、ソウダネ」

    成幸 (……今の間はなんだ?)

    成幸 「それで、料理を作ったりもするだんだけどさ、あんまりうまく作れなくて……」

    成幸 「だから、水希に料理を習って美味しいものが作れるようになったら、古橋もよろこんでくれるかな……って」

    水希 「………………」

    成幸 「だ、大丈夫か、水希。なんかすごい顔してるけど……」

    引用元: ・【ぼく勉】 文乃 「今週末、天体観測に行くんだよ」

    【【ぼく勉】 水希 「お料理を教えてほしい?」】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
    1: 名無しさん 2020/07/04(土) 03:41:54.97 ID:ybIwhY18O
    「ん? どした、後輩」

    もしも俺に。
    古橋文乃のような文章力があれば。
    もしも俺に。
    緒方理珠のような計算力があれば。
    もしも俺に。
    武元うるかのような魅力があれば。
    もしも俺に。
    桐須真冬のような美しさがあれば。

    「気にすんなよ。お前はよくやってるさ」

    果たして、そうだろうか。
    俺は上手くやれているだろうか。
    天賦の才に囲まれて、埋もれて、息もままならず窒息しているだけではないのか。

    「チアノーゼは見られない。落ち着いて、ゆっくり息をしろ。吐くほうを優先するんだ」

    ふと我に返ると、どうしようもなく焦る。
    天才達への憧憬が募り、自分に失望する。
    そして気づくのだ。俺は天才ではないと。

    「大丈夫。お前にゃアタシが居る。平気だ」

    そうして過呼吸の発作を起こした俺に寄り添ってくれたのは、小美浪あすみ先輩だった。

    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1593801714

    引用元: ・小美浪あすみ「仕方ねーな。アタシがひと肌脱いでやる」

    【小美浪あすみ「仕方ねーな。アタシがひと肌脱いでやる」】の続きを読む

    このページのトップヘ