1: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 00:13:29.03 ID:kaXKOQIG0

ちひろ「オークション形式ですけど」 

モバマスSS




3: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 00:18:01.06 ID:kaXKOQIG0

ちひろ「安いよ安いよー!」

ちひろ「何と無料、ただからのスタート。はい、そちらのもふもふちゃん500円!」

「1か月のお小遣いでごぜーます」

ちひろ「ああでも残念。1,000円、1,000円出ました!」

「これ以上はむーりぃー」

ちひろ「はい出ました4万円。さすがアラフォー、お金持ち!」

「菜々は17歳です!」

モバP「んんんん!!」ジタバタ

ちひろ「活き良いよ。活き!」

4: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 00:26:41.34 ID:kaXKOQIG0

ちひろ「煮て良し。やってよし!嗅いで良し! でも叩きはアウト!」

ちひろ「5万、6万、どんどん上昇して」

社長「な、なにをやっているんだい?」

ちひろ「ああ社長。プロデューサーさんってば、ドリンクのお代踏み倒そうとしたので。6万9千円! でました、ロックですね!!」

「ロックなアイドルは数字にもこだわるんです!」

社長「代金回集かい? まあほどほどに頼むよ」

ちひろ「はい♪ さあさあ、落札者には1週間着たシャツ、下着、靴下、フルセット!!」

ちひろ「出ました大台。10万円! けど残念! すぐに12万円、高値更新です!」

「はした金じゃ落とせないのね、わかるわ」

ちひろ「他にいない? いませんかー?」

「22万だにゃ! にゃんにゃん!!」

ちひろ「ああっと、猫耳アイドル、一気に蹴散らすか―!?」

凛「50万」

ちひろ「え?」

7: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 00:32:46.69 ID:kaXKOQIG0

ちひろ「え?」

凛「足りない? なら100万。一括で」

ちひろ「ああーー! 来た―!! さすが第3回シンデレラガールズ!!

凛「ていうか、皆そんな金額で買えると思うとか甘すぎじゃない? あ、決まりならフルセットジップ○ックに入れて持って帰りたいんだけど」

ちひろ「ここで大台も大台、100万円!! そろそろ決まるか? 決まってしまうのか―!?」

幸子「ふ、ふん! ならカワイイボクは500万です!」

ちひろ「払えるのか中学生!!」

幸子「当然です! 体で稼いだこのお金でプロデューサーさんを買って、あの恐怖を体験してもらうんです!」

ちひろ「ああっと! 意外と目的が腹黒かった―!!」

幸子(ほ、本当は一緒にバンジーやスカイダイビングで吊り橋効果を狙います。フフーン♪)

ちひろ「たった1ヵ月プロデューサーさん独占権に500万、500万! いないか、もういないかー!?」

8: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 00:37:39.41 ID:kaXKOQIG0

ちひろ「落札者はまさかの中学「1,000万」」

ちひろ「聞き間違いか、聞き間違いか―!?」

留美「1,000万で勝負よ」

ちひろ「来た―! 震え、震えが止まりません! どうだ、どうだ―!?」

留美「この1ヵ月で勝負を決める。この婚姻届にかけて」

ちひろ「さあ大台に乗ってきた所で新ルール!」

ちひろ「次から入札する場合、1番目の方は落札決定です。しかし! 2位の人にはイタズラ入札防止のため、入札額の半額を終了時に強制的に支払ってもらいますよー!!」

ちひろ「ああ、聞こえる、聞こえます。阿鼻叫喚の声!」

ちひろ「ならばもうこれで決まりか、決まりなのかー!」


9: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 00:54:19.49 ID:kaXKOQIG0

ちひろ「そこの世界レベルアイドル、入札か、入札なのか―!?」

「ふ、ふん! こんなの世界レベルの私には」

ちひろ「声が震えている。説得力がなーい!」

「ば、馬鹿にしないでちょうだい。この程度。いいわ! 1200万よ!」

ちひろ「上げ方がみみっちい! みみっちいぞー!」

「う、うるさいわ!」

ちひろ「さあもうないか、もうないか? こうなれば2位の和久井留美さんには入札額の半額、500万が!」

愛梨「えーっと、じゃあ2000万円で」

ちひろ「ああー! 強い、初代シンデレラガールズは伊達じゃない!」

ちひろ「決まり、決まりか―!?」

愛梨「待ってて下さいね。やっぱり私はPさんがいなきゃ、ダメみたいです!」

ちひろ「愛らしいこの子で決まり、なのかー!」

「う、嘘よね、嘘よね!」

ちひろ「そこの世界レベル大慌て! うるさいですよ―!」

12: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 01:07:10.34 ID:kaXKOQIG0

「フハハハ! 悪しき心に染まりしプリンセスどもを打ち滅ぼすために、今こそ盟友を金色の鎖から解き放ちいざ行かん! アルカディアへ! 2,500万!」

ちひろ「この背中がむず痒くなるのは、第2回覇者!」

蘭子「今、魔界の頂点へ!」

ちひろ「ああああ! 神崎蘭子ちゃん、神崎蘭子ちゃん! これで愛梨ちゃんは都落ち、無念、無念です!」

蘭子「これ以上の魔力を持つ者は」

ちひろ「これ以上は流石に収入の問題で限界か―!? しかしこう総選挙は者が揃い踏みだと、ああっと、凛ちゃん凛ちゃん、壁を殴らないでください! 修繕費が」

周子「高いけど……Pさんといられるなら、賞金も合わせて出せる限界金額3000万でどう?」

ちひろ「やはりきたかひゃっほー「5000万です…うふ」」

ちひろ「な、何ぃ!?」

周子「い、1カ月だよ?」

まゆ「まゆの全財産、これでも足りないなら血でもなんでも……うふふ」

ちひろ「怖い、ここまで来ると怖い! たった1ヶ月に5000万! 考えられません。ああっと、周子ちゃん顔がみるみるクールカラーへ!」

まゆ「半端な覚悟でこないでくださいね…うふ♪」

ちひろ「これはもう、他事務所ならともかく家にお金持ちは」

ありす「ば、馬鹿げています!」

まゆ「Pさんにはした金つける貴女達の方が…まゆ信じられません」

15: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 01:31:15.14 ID:kaXKOQIG0


ちひろ「さあ制限時間もそろそろ。更に一人入札一回制限もあり、まゆちゃんで決まりか―!?」

ちひろ「はいそこの3人組。3人で入札は禁止ですよ―」

ちひろ「さっきから見ているだけだけど、杏ちゃんはどう?」

杏「印税生活したいのに、無駄遣いはパ~ス~」グデー

輝子「ろ、6千万。ふ、ふひっ」

『!?』

輝子「ごめん、まゆさん」

ちひろ「あ、あのね、輝子ちゃんの年収じゃ」

輝子「新種のキノコが当たって…これ、契約金で頂いた…。もうCMも出演決まって、フフフ、ヒヒ」

ちひろ「ひーふーみー……たしかにあるわね」

まゆ「貯金した方が良いんじゃないんですかぁ…輝子ちゃん。うふふ」

輝子「キノコと親友さえいれば良い…フフ」

まゆ「んむぅ……」

ちひろ「はいまゆちゃん、爪かまない」

ちひろ「じゃあこれにて閉廷!! へいてーい!」

ちひろ(プロデューサーさんが踏み倒した額10万円。輝子ちゃんの6000万に、まゆちゃんの2500万。合わせた額から差し引いてもうふふふふ)

ちひろ「プロデューサーさん 6千万円で輝子ちゃんが落札でーす!」

輝子「フヒ……勝った」

17: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 01:43:01.49 ID:kaXKOQIG0

ちひろ「はーい♪ こちら付属のフルセットでーす」

まゆ「うふふ、まゆにそのフルセット…300万で譲ってもらえませんかぁ?」

凛「輝子、それだけでも売って! 500万出すから」

輝子「だ、だめ。これで友達(キノコ)作る…から」

凛「くっ」

ちひろ「まゆちゃん、2500万」

まゆ「くっ…これでいいですか」

ちひろ「確かに」

輝子「親友、い、行くぞ。1か月、よろしくな…」

モバP「正直輝子で助かったよ……」

まゆ「本来ならまゆが…」

モバP「じゃあちひろさん、お務め果たしてきます」

ちひろ「行ってらっしゃーい」




社長「どうかね? 競売の方は」

ちひろ「ええ、もうがっぽが、売れましたよ」

社長「へー、それでいくらくらいだね? 20万程度かな?」

18: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 01:45:56.22 ID:kaXKOQIG0

社長「プロデューサー君と星さんが仲良く手をつないで歩いている所を見ると、彼女が落札したようだが」

ちひろ「……です」

社長「? 聞こえんよ」

ちひろ「6000万です」

社長「ろ、6千万!? 正気かい!?」

まゆ「それに2番手だったまゆの2500万合わさって、8,500万です……うふ」

社長「……ちひろ君、君の商才は確かに認めている」


ちひろ「えへへ、どうも」

社長「しかしいたいけな少女たちに何たるアコギな。プロデューサー君を1週間程度独占させるからって」

凛「社長、1週間じゃなくて1ヵ月です」

社長「そんなに休まれたら家はどうなるんだ!」

ちひろ「そ、それはその」

社長「1週間の休暇は働きづめの彼にはちょうど良い休暇だ。もちろん、彼女達、まゆ君にもお金は返金しなさい」

ちひろ「そ、それだけは」

社長「いいね」

ちひろ「はい……というわけで、返すわ。まゆちゃん」

まゆ「でも社長…Pさんを1ヵ月6000万で買った輝子ちゃんが」

社長「心配するな。そうだな、1% 60万はちひろ君、君が貰いなさい」

23: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 02:02:47.21 ID:kaXKOQIG0

社長「そして佐久間君。君も1%、25万を出しなさい」

まゆ「は、はい」

社長「これでプロデューサー君にスーツでも買ってやれ。きっと喜ぶ。そうだな、この日を開けておこう」

まゆ「でも……」

社長「次点で何も文句を言わず支払ったそうじゃないか。そのご褒美だよ」

まゆ「……はい♪」

社長「ただし、もう2度とこのようにお金を粗末に扱うんじゃない」

まゆ「それには同意……しかねます」

社長「それとちひろ君は渡した40万円を今後の彼のドリンク代に当てること」

ちひろ「酷い!」

社長「おや、それでも利は出ると思うがね」

ちひろ「なんでもありません」

社長「残りの残金は星さんに返金すること。いいね」

ちひろ「……はい」ガクッ

社長「二人には私から事の顛末を伝えておく。星君には1ヵ月から1週間に短くなって申し訳ないことをしたがね」

まゆ(1週間なら……)

凛(また開く可能性がある)

留美(1週間でも時期を調節すれば……出来る!)

社長(まったく、最近の若い子の金使いはよくわからんよ。あんな男のどこが)

ちひろ(……社長から怒られたけど、もう2度と禁止とは言われていないわ)

ちひろ(この次こそ稼ぐ!!)

アイドル(手に入れる!!)


24: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 02:05:13.67 ID:kaXKOQIG0

星家

輝子「どうだ、美味いか?」

P「ああ、美味いよ」

輝子「ほっ」

輝子「食べるために作るのはかわいそうだけど……みんな血肉となって私の中に入っていく」

P「友の分まで強く慣れるな」

輝子「い、イエス! フレンド、イズマイパワー」

P「にしてもすみません、急にお邪魔しちゃって。輝子のお母さん」

輝子「食べ終わったら…ふ、風呂に行こう」

P「そ、それはまずいだろ」

輝子「だ、大丈夫。と、トモダチとお風呂、入ってみたかったから」

P「水着は着ろよ。それが条件だ」

輝子「よ、よし、決まり」

P「にしてもこのキノコ美味いな。輝子が作ったんだって?」

輝子「フヒ。愛情たっぷり、友情たっぷりだからな……たっぷり食べていいぞ。フヒ」

P「ありがたく頂くよ」

輝子「そ、そうだ。どうせなら食べさせてあげる。……く、口を開けて」

P「あ、あー」

輝子「あー…」

輝子(お泊まり会、た、楽しい…)

P(久々にこんな休暇も良いか)

P「1週間お世話になります」ペコリ

輝子「お、お世話します」ペコリ

25: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 02:12:56.25 ID:kaXKOQIG0

競売終了後事務所にて



凛「社長って女のくせに何で私たちの気持ちが分からないのかな」

まゆ「さあ、どうせ女捨ててるとかじゃないですかぁ?」

凛「まゆは良いじゃん。デートの約束貰えて。私なんて何も無しだよ」 

まゆ「でもPさんをバカにされました……許せません」

凛「あ、それは言えてるかも」

留美「にしてもP君も怒らないのよね。Mなのかしら」

ちひろ「確かに、あんまり労っている様子ないのよね。むしろ私の方が皆やプロデューサーさんのことを」

まゆ「社長って、Pさんにもぶっきらぼうな口調ばっかりですし……」

凛「あーあ、競売またやりたいのに」

ちひろ「ねー。みんな喜んでたのに」

まゆ「正直返金は嬉しいですが、まゆとしては次回にまた口を出されるのが……」

留美「あの年で独身、ああはなりたくないわね」

26: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 02:16:33.75 ID:kaXKOQIG0

競売終了後事務所にて



凛「社長って女のくせに何で私たちの気持ちが分からないのかな」

まゆ「さあ、どうせ女捨ててるとかじゃないですかぁ?」

凛「凛は良いじゃん。デートの約束貰えて。私なんて何も無しだよ」

まゆ「でもPさんをバカにされました……許せません」

凛「あ、それは言えてるかも」

留美「にしてもP君も怒らないのよね。Mなのかしら」

ちひろ「確かに、あんまり労っている様子ないのよね。むしろ私の方が皆やプロデューサーさんのことを」

まゆ「社長って、Pさんにもぶっきらぼうな口調ばっかりですし……」

凛「あーあ、競売またやりたいのに」

ちひろ「ねー。みんな喜んでたのに」

まゆ「正直返金は嬉しいですが、まゆとしては次回にまた口を出されるのが……」

留美「あの年で独身、ああはなりたくないわね」

社長「好き勝手言ってくれるじゃないか」

ちひろ「しゃ、社長……」

社長「だいたい私の甥を競売にかけたことを許しただけでも、心は広いと思うがね」

ちひろ「お、甥!?」

凛「ってことは」

27: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 02:17:08.98 ID:kaXKOQIG0

まゆ「社長ってPさんと……」

社長「無論、想像通りだ。ちなみに今でも彼の御両親とも仲がよくてね。定期的に連絡や食事会を」

留美「もうしわけありません」ド

凛「もう2度と」ゲ

まゆ「こんな口はききません!」ザ

ちひろ「だからなにと」ッ

「「「「義父様と義母様にだけは」」」」

社長「さあて、どうしようか……」

「「「「お許しぉお!」」」」

社長「じゃあ反省文10枚。あと佐久間君にはあの約束は無し。代わりに塩見君にでも行ってもらおう」

まゆ「そ、そんな」

ちひろ「わ、私にはないですよね? へへっ」

社長「ボーナス半減」

ちひろ「ぐふっ」

社長「今回はあいつが悪いから強くは言わないが、次は無いからな」

社長「返事!」

「「「「は、はい!」」」」

社長「よろしい」

28: ◆s4UzFhF2kPKU 2015/06/21(日) 02:21:56.33 ID:kaXKOQIG0

終わりです。




引用元: ・ちひろ「プロデューサーさんを00円から売りますよ」アイドル「買った!」