【B：『秋月律子』】 

春香「B」 

　【C：『天海春香』】 

春香「C」 

　【D：『我那覇響』】 

春香「D」 

　【A：『四条貴音』】 

春香「A、となりました」 

響「わくわく」 

春香「そしてこの中で一番幸運な人は!?」 

　【我那覇響　　　　　8.41】 
　【御手洗翔太　　　　　　】 
　【萩原雪歩　　　　　　　】 
　【四条貴音　　　　　7.30】 
　【双海亜美　　　　　7.04】 



春香「亜美！」 

亜美「いえいっ！」 

翔太「おぉー」 

春香「補欠ルームー！」 

亜美「……いえいっ!!」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

　【　　　　　　　POINT!　　　　　　　 
　　　早押しクイズで一番早い回答者は、 
　　　　　クイズの挑戦者を呼びに 
　　　補欠ルームへ行くことになっている　】 

亜美「り、りっちゃん！」 

ナレ『……言っちゃったね。最初の補欠ルーム脱出者は！』 

律子「え、なに？」 

ナレ『我らがプロデューサー、律子……さんなの！ またもや1000円取られちゃうかも！』 

　《補欠1位？　　　秋月律子》 

春香「ラッキー、ラッキー、ラッキー、ラッキー！」 

観客「ラッキー、ラッキー、ラッキー、ラッキー！」 

春香「ラッキー、ラッキー、ラッキー、ラッキー！」 

観客「ラッキー、ラッキー、ラッキー、ラッキー！」 

春香「ウェルカム！」 

律子「あの、春香。このあと私、ディレクターと」 

ナレ『今、律子……さんの挑戦が始まるの！』 

　― 

貴音「面妖なすまーとふぉん、新発売」 

春香「ようこそ、マジオネアへ」 

律子「えっ、これ放送するの？ なに？」 

春香「この前、貴音さんが挑戦したクイズです！」 

律子「あー、あれまだ見てないのよね。どうだったの、貴音？」 

貴音「…………まこと、素晴らしき番組ですよ」ﾆｺｯ 

ﾜｱｱｱｱｱｱ! 

律子「そ、そうなの……？ 異様な熱気ねぇ……」 

　【TODAY'S CHALLENGER DATA　　　　秋月律子 
　　765プロ・プロデューサー　19歳 
　　・元アイドルで、現在は竜宮小町のプロデューサー。 
　　・イメージカラーはグリーン。 
　　・持ち歌『魔法をかけて！』など。　　　　　　　】 

律子「…………にしても、そのかつらは……本家の司会者のマネ？」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

春香「似てるでしょう？」 

律子「ううん、逆に似合わなすぎて」 

春香「参りましょう、クイズ＄マジオネア！」 

ﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾞｰﾝ 

律子「無視!?」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

春香「『とある芸能事務所のプロデューサーが、ひそかに朝やっていることはどれ？』」 

律子「はっ!?」 

春香「A、『書類整理』」 

律子「ちょ、ちょ、ちょっと！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

春香「B、『参拝』」 

律子「だ、だめ！」 

春香「C、『メガネを拭く』」 

律子「ねぇ！」 

春香「D、……『携帯の待ち受けを花に変える』」 

律子「ああああっ！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 


　【A：『書類整理』】　　　　【B：『参拝』】 

　【C：『メガネを拭く』　】　【D：『携帯の待ち受けを花に変える』】 

春香「これは……ねぇ」 

律子「ちょ、なんで知ってるのよ！」 

春香「いえ、まあ少々ね」 

律子「ああ、恥ずかしい……」 

春香「ちなみに、普段の待ち受けは何なんです？ ねえねえ律子さん！」 

律子「…………その、えっと、765プロのみんな？」 

春香「だったら、変えなくてもねぇ」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

律子「…………言わなきゃ、ダメ？」 

春香「律子さん、かわいい……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ 

律子「ちょ、撫でないでよ！」 

春香「はっ」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

春香「難しいですか？」 

律子「いや、難しくはないけど……」 

春香「ライフライン使ってもいいですよ？」 

貴音「律子嬢！ 聞いてはなりません！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

律子「えっ!? 何、どうしたの貴音！」 

貴音「わたくし、以前この番組でらいふらいんを使い……」 

春香「良い解答を導き全問正解したんですよね。テレフォン！」 

　【Telephone】 

春香「制限時間は30秒。電話の向こうのサポーターにヒントをもらえます。では、どうぞ！」 

貴音「いけませんっ！ 窮地に……」 

ﾃｯ ﾄﾝ ﾃｯ ﾄﾝ 

真美「ハロハロー！ りっちゃんのケータイが今、ここにあります！」 

律子「真美!?」 

真美「えーっと、今の待ち受けはお花だね。プリインストールされてるヤツ？」 

春香「無難だよねぇ」 

貴音「被害者が……」 

亜美「お姫ちん、真美は亜美よりえげつないよ？」 

貴音「なんと！」 

ﾃｯ ﾄﾝ ﾃｯ ﾄﾝ 

真美「あー！ これはこれは、兄ちゃんを引き伸ばした写真じゃあないですか！」 

律子「きゃあああ！ きゃああああ！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ 

春香「律子さん、カメラの前で両手を振っても何にもなりませんよ」 

真美「りっちゃん、かわいい→！ じゃあNE→！」 

ﾍﾞｯ ﾍﾞｯ ﾍﾞｯ! 

春香「時間切れでございます律子さん」 

律子「……は、はずかしい……！」 

春香「答えをどうぞ！」 

律子「え、あの……D……」 

春香「ファイナルアンサー？」 

律子「ファイナルアンサー……」 

ﾃﾃﾃﾝ… 

春香「…………正解！」 

ﾃｰﾃｰﾃｰﾃﾃﾃﾃﾃｰ 

　【\10】 

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ 

春香「どうですか、ドロップアウトしますか？」 

律子「ドロップアウト？」 

春香「まあ、ただ10円持って帰るだけですけども」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

春香「ちなみに、どの写真を引き伸ばしたんですか？」 

律子「……お花見の時の集合写真よ、あれ、写りがいいから」 


　【　　　　　　　STUDY!　　　　　　　 
　　　皆にからかわれることを恐れて、 
　　　待ち受けを毎回無難なものに 
　　　　　　変えているらしい。　　　】 

春香「今度から堂々と使えますね！」 

律子「使えるわけないでしょ!?」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

雪歩「大丈夫ですよー！」 

響「自分たち、気にしないぞー！」 

律子「私が気にするのよ！」 

春香「第ニ問参りまーす！」 

ﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾞｰﾝ 

春香「『元アイドルでもある、そのプロデューサーが、最近見たという幸せな夢はどれ？』」 

律子「なんで知ってるのよ!?」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

春香「A、『ケーキを食べる夢』」 

亜美「あー、あれね。呟いてたねぇ」 

律子「うそっ!?」 

春香「B、『アイドル復帰する夢』」 

貴音「やはり、この番組は……恐ろしい」ｶﾞｸｶﾞｸ 

翔太「僕は765プロじゃないから、安心して見られるよ。呼ばれないもんね」 

春香「C、『宝くじが当たる夢』」 

雪歩「……どきどき」 

春香「D」 

律子「…………」 

春香「……『同僚とデートする夢』」 

律子「きゃああああああ！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 


　【A：『ケーキを食べる夢』】　　【B：『アイドル復帰する夢』】 

　【C：『宝くじが当たる夢』　】　【D：『同僚とデートする夢』】 

春香「どうでしょう、分かりますか？」 

律子「ね、ねえ、いつ言ってたの？」 

春香「先週、事務所で仮眠取ってた時、あるじゃないですか」 

律子「その時!?」 

春香「横で、亜美と千早ちゃんが聞いてますよ」 

律子「もう、記憶から消して！」 

春香「電波には乗っちゃいますけど、いいですか？」 

律子「いいわけないでしょ!?」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

春香「ちなみに、その寝言によるとでふにゅっ！」 

律子「わー！ わー！」 

響「律子、春香の口ふさぐなー！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

雪歩「反則ですよー！」 

亜美「じゃあ代わりに亜美が言うね！」 

律子「きゃあああ！ きゃああ！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

亜美「『はぁ……どうしてもってんなら……土曜日……いいですよ……プロデューサー殿』」 

律子「いやああああ！」 

春香「！」ﾍﾞｼﾍﾞｼ 

律子「あっ、ごめんなさい」 

春香「酸欠になりますよっ！」 

律子「…………D」 

春香「はいぃ？」 

律子「D！」 

春香「元アイドルの某プロデューサーが見た夢はDの？」 

律子「プロデューサー殿とデートする夢よ！」 

春香「ファイナルアンサー？」 

律子「ファイナルアンサー！」 

ﾃﾃﾃﾝ… 

春香「…………？」 

翔太「首かしげた」 

春香「……！」ﾍﾟﾛｯ 

雪歩「クレープ？ 何か食べてる……？」 

春香「……」ｺｸｺｸ 

響「頷いたな」 

春香「……」ｷﾞｭｯ 

律子「！」 

亜美「抱きついた！」 

貴音「わたくしには何も見えません、わたくしには……」 

亜美「お姫ちん、今いいとこなんだよ！」 

貴音「…………」ﾁﾗｯ 

春香「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ 

律子「ちょ、ちょっとはる……」ｶｧｧｧ 

貴音「面妖な……」 

春香「……」ﾊﾟｯ 

律子「ひゃあ！」 

春香「せいかーい！」 

ﾃｰﾃｰﾃｰﾃﾃﾃﾃﾃｰ 

　【\100】 

　【　　　　　　　STUDY!　　　　　　　 
　　　夢の中のデートコースは渋谷。】 

春香「純情ですね、この某プロデューサー」 

律子「……そう、なんじゃない？」 

響「目そらした！」ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

春香「では、3問目！ これ答えるとなんと!?」 

ｵｵｵｵｵ! 

春香「1000円！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

律子「やっす！ こんなにさらけ出して1000円なの!?」 

春香「そういうクイズなんです！」 

ﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾞｰﾝ 

春香「『そしてさらに、今度のオフに遊びに行く約束を同僚に取り付けたこのプロデューサーは誰？』」 

律子「ちょ、プロデューサー言ったんですか!?」 

春香「小鳥さんが聞いてたんですよね～」 

律子「えっ!? ちょっと、えっ!?」 

春香「A、『双海亜美』」 

春香「B、『四条貴音』」 

律子「待って！」ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

春香「C、『我那覇響』」 

響「毎度のことだけど、プロデューサーがいないな」ﾜﾊﾊﾊﾊ 

春香「D！」 

春香「『秋月律子』っ！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

　【A：『双海亜美』】　【B：『四条貴音』】 

　【C：『我那覇響』】　【D：『秋月律子』】 

律子「なんでDだけ思い切り言うのよ!?」 

春香「これ難しいかなぁ!?」 

ﾑｽﾞｶｼｰ! 

響「簡単だよっ！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊ 

律子「あの、春香」 

春香「はい？」 

律子「これ、さっぱりわからないから、ドロップアウトしても……」 

春香「それが竜宮小町のプロデューサーの言葉ですか!? ねぇ、亜美！」 

亜美「情けないぞーりっちゃーん！」 

ﾅｻｹﾅｰｲ! 

律子「恥ずかしいのよっ！」 

貴音「律子嬢、らいふらいんは使ってはなりません」 

律子「さっきので懲りたわよ！」 

春香「では、もう答えていただけますよね！」 

律子「……ええ」 

翔太「腹をくくったって感じ？」 

雪歩「り、律子さん無理しないで……ぷぷっ」 

響「雪歩、過呼吸起こすぐらい笑ってるな！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

律子「D」 

春香「D……と申しますと？」 

律子「D、秋月律子」 

春香「『今度のオフに遊びに行く約束を同僚に取り付けた』のはDの？」 

律子「秋月律子！」 

春香「携帯の待ち受けを密かにプロデューサーさんにしていたのはDのっ？」 

律子「秋月律子……」 

春香「夢にまでプロデューサーさんとのデートを見てしまうのはDの？」 

律子「ああもう！ 秋月律子よ秋月律子！」 

春香「ファイナ……」 

律子「ファイナルアンサー！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

ﾃﾃﾃﾝ… 

春香「…………」 

雪歩「祈ってる？」 

春香「……！」 

響「何か、思い付いたような顔だな」 

春香「……っ！」ｶﾞﾀﾝ 

貴音「立ち上がりましたね」 

春香「…………っ、……」ｿﾜｿﾜ 

亜美「話しかけようとして……照れてる？」 

律子「ちょっと、早くしてよ！」 

春香「……」ﾊﾟｱｱｱ 

翔太「あ、嬉しそう」 

春香「…………」ﾆﾔﾘ 

響「悪い顔だぞー！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

春香「…………正解っ！」 

律子「あ、あはは……笑うしか無いわ……」 

ﾃｰﾃｰﾃｰﾃﾃﾃﾃﾃｰ 

　【\1,000】 

春香「おめでとう、賞金獲得！」 

　【　　　　　　　STUDY!　　　　　　　 
　　　竜宮小町のプロデューサーである 
　　　秋月律子は、ピュアな心の持ち主。】 

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ 

律子「も、もう……穴があったら入りたい……」 

雪歩「り、律子さんっ！ それは私の専売特許ですぅ！」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

貴音「恐ろしいでしょう？ このくいずは」 

律子「ええ、寿命が縮んだわ」 

春香「ええ、秋月律子さん。今日のご感想を」 

律子「感想？」 

響「なんか、楽しかったとか、大変だったとか」 

律子「……あー…………出来れば」 

春香「出来れば？」 

律子「二度と出たくないわ、この番組」 

ﾜﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ 

ナレ『律子……さん、ありがとうございましたなの！ 
　　　そして例の待ち受けは、プロデューサーの許可のもと、 
　　　今から30分間、番組公式サイトで配信するよ！』 

ﾃｰﾃｰﾃｰﾃﾃﾃﾃﾃｰ 

ナレ『みんなもダウンロードして、律子……さんの弱みを握るのがいいって思うな！』 

春香「……と、いうことです！ それでは、クイズ＄マジオネア、またお会いしましょう！」 

律子「待ってよ!? ねえ、やめてよ！ 恥ずかしい、恥ずかしいからっ！」 

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ 

　制作／765プロダクション 
　終