1: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:21:24.549 ID:BdrymTPB00501
博士(160キロ、脂肪率30%以下)「お前がヒトのキュルルですか」
キュルル「で、でかい……!」
カラカル「な、なんなのよコイツら……!」
助手(160キロ、脂肪率30%以下)「なんなのとは失礼な奴なのです」
サーバル「でっかーい!」
キュルル「で、でかい……!」
カラカル「な、なんなのよコイツら……!」
助手(160キロ、脂肪率30%以下)「なんなのとは失礼な奴なのです」
サーバル「でっかーい!」
引用元: ・かばん「紹介するね!博士のオオコノハズクさんと助手のワシミミズクさんだよ!」 博士「どうも、私が博士なのです(デブ声)」
3: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:23:16.565 ID:BdrymTPB00501
かばん「私は、ここでセルリアンの研究を……と、この二人は別の研究もしてるけど。
研究仲間なんだ」
キュルル「どんな研究をしてるんですか?」
博士「隣に我々の研究施設があるのです(デブ声)」
助手「もし興味があるなら、特別に中を案内してやってもいいのですよ(デブ声)」
カラカル「なんか上から目線ね!」ギスッ
サーバル「行ってみたーい!」
研究仲間なんだ」
キュルル「どんな研究をしてるんですか?」
博士「隣に我々の研究施設があるのです(デブ声)」
助手「もし興味があるなら、特別に中を案内してやってもいいのですよ(デブ声)」
カラカル「なんか上から目線ね!」ギスッ
サーバル「行ってみたーい!」
4: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:25:35.045 ID:BdrymTPB00501
博士「そこまで言うのなら仕方ないのです」
助手「でもその前に、ちゃんこにするのですよ」
博士「ちゃんこを作ってきてやったです」
キュルル「ちゃんこ……?」
かばん「二人はね、ちゃんこ鍋が大好きなんだ」
博士「さぁ、食事の時間にするですよー!」
助手「するのです」
グツグツ…!
サーバル「いい匂い!」
助手「でもその前に、ちゃんこにするのですよ」
博士「ちゃんこを作ってきてやったです」
キュルル「ちゃんこ……?」
かばん「二人はね、ちゃんこ鍋が大好きなんだ」
博士「さぁ、食事の時間にするですよー!」
助手「するのです」
グツグツ…!
サーバル「いい匂い!」
5: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:29:11.614 ID:BdrymTPB00501
博士「ハフッ……ハフッハフッハフッハフッ!」マルマルモリモリ
助手「ハフッ……ハフッハフッハフッハフッハフッ!」ムシャコラムシャコラ
かばん「……ほんとによく食べるね」
博士「お前らが少食なだけなのです」
助手「食べることも稽古なのですよ」
カラカル「け、稽古……?」
博士「あとで説明するのです。ほら、早く食べるのですよ」
助手「我々のように大きく強くなれないですよ」
カラカル「アンタらみたいになんて、なりたくないわよ!」ギスッ
助手「ハフッ……ハフッハフッハフッハフッハフッ!」ムシャコラムシャコラ
かばん「……ほんとによく食べるね」
博士「お前らが少食なだけなのです」
助手「食べることも稽古なのですよ」
カラカル「け、稽古……?」
博士「あとで説明するのです。ほら、早く食べるのですよ」
助手「我々のように大きく強くなれないですよ」
カラカル「アンタらみたいになんて、なりたくないわよ!」ギスッ
7: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:32:50.236 ID:BdrymTPB00501
稽古場――
博士「ここが我々の研究所、もとい、稽古場なのです」
助手「我々はここで、かつてヒトが有していた文化『相撲』を研究しているのですよ」
キュルル「す、相撲……?」
博士「まぁ、簡単に言えば……この土俵の中で押し合い、技を出し合い、足の裏以外に土がつくか、土俵から出たら負け…というシンプルなルールで行われる神事なのです」
キュルル「神事?」
助手「なのです。単に競技というだけではないのです
相撲というものは実に奥深いのです」
博士「相撲をとるモノを、かつてヒトは相撲取り、力士と呼んでいたのです」
助手「そして、我々もまた……相撲に魅了された、力士なのです」
博士「ここが我々の研究所、もとい、稽古場なのです」
助手「我々はここで、かつてヒトが有していた文化『相撲』を研究しているのですよ」
キュルル「す、相撲……?」
博士「まぁ、簡単に言えば……この土俵の中で押し合い、技を出し合い、足の裏以外に土がつくか、土俵から出たら負け…というシンプルなルールで行われる神事なのです」
キュルル「神事?」
助手「なのです。単に競技というだけではないのです
相撲というものは実に奥深いのです」
博士「相撲をとるモノを、かつてヒトは相撲取り、力士と呼んでいたのです」
助手「そして、我々もまた……相撲に魅了された、力士なのです」
9: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:36:23.524 ID:BdrymTPB00501
キュルル「ヒトの文化を研究してるんだね」
サーバル「すっごーい!」
カラカル「ふん、ただ太ってるだけにしか見えないけど」ギスッ
博士「……」ピクッ
助手「博士」
博士「カラカル、土俵に上がるのです」
カラカル「はぁ?」
博士「相撲を嘗めるのは許さないのですよ」
カラカル「ふん、いいけど」
サーバル「すっごーい!」
カラカル「ふん、ただ太ってるだけにしか見えないけど」ギスッ
博士「……」ピクッ
助手「博士」
博士「カラカル、土俵に上がるのです」
カラカル「はぁ?」
博士「相撲を嘗めるのは許さないのですよ」
カラカル「ふん、いいけど」
10: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:39:54.448 ID:BdrymTPB00501
博士「さぁ、全力でバチバチぶつかってくるですよ」
カラカル「……後悔しないことね! ふんッ!」
カラカル「ふん、ふんっ!」グッグッ!
カラカル「あ、あれー?」
キュルル「カラカルが全力で押してもビクともしないよ!」
サーバル「すっごーい!!」
カラカル「ま、まるで壁……! それにコイツ、ただ重いってだけじゃないわ……!」
助手「ほう」
博士「中々見所がある奴なのです。どうですか、お前らも相撲をしてみては」
サーバル「わーい!! やってみたーい!!」
キュルル「ボ、ボクも……?」
カラカル「アンタだけやらないなんてズルいわよ!」
カラカル「……後悔しないことね! ふんッ!」
カラカル「ふん、ふんっ!」グッグッ!
カラカル「あ、あれー?」
キュルル「カラカルが全力で押してもビクともしないよ!」
サーバル「すっごーい!!」
カラカル「ま、まるで壁……! それにコイツ、ただ重いってだけじゃないわ……!」
助手「ほう」
博士「中々見所がある奴なのです。どうですか、お前らも相撲をしてみては」
サーバル「わーい!! やってみたーい!!」
キュルル「ボ、ボクも……?」
カラカル「アンタだけやらないなんてズルいわよ!」
11: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:43:38.033 ID:BdrymTPB00501
サーバル「はぁ、はぁ……」
カラカル「も、もう動けないわ……」
キュルル「つ、疲れた……」
博士「だらしない奴らなのです」
助手「そろそろ食事にするですか、博士」
博士「ですね、助手」
カラカル「こ、こんなキツイことやらされたあとにご飯なんて入るわけ……」
キュルルルル!
博士&助手&カラカル「!?」
カラカル「も、もう動けないわ……」
キュルル「つ、疲れた……」
博士「だらしない奴らなのです」
助手「そろそろ食事にするですか、博士」
博士「ですね、助手」
カラカル「こ、こんなキツイことやらされたあとにご飯なんて入るわけ……」
キュルルルル!
博士&助手&カラカル「!?」
12: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:48:23.386 ID:BdrymTPB00501
キュルル「ボク、お腹が、空いて……」キュルルルル
博士「(このキュルルという奴……)」
助手「(あの稽古のあとに……まさか、コイツ……)」
博士「ふふ、キュルル、お前もたらふく食べるのです」
キュルル「ありがとう!」
博士「もしかすると……アイツは化けるかもしれないですよ、助手」
助手「期待できますね、博士」
博士「(このキュルルという奴……)」
助手「(あの稽古のあとに……まさか、コイツ……)」
博士「ふふ、キュルル、お前もたらふく食べるのです」
キュルル「ありがとう!」
博士「もしかすると……アイツは化けるかもしれないですよ、助手」
助手「期待できますね、博士」
13: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:52:47.795 ID:BdrymTPB00501
グツグツ…!
カラカル「美味しいけど、もう入らないわ……」
サーバル「お腹いっぱいだよー」
博士「だらしない連中なのです。食べることも稽古なのですよ」マルマルモリモリ!
助手「体作りにカロリーとタンパク質は欠かせないのです」ムシャコラムシャコラ!
博士「それに引き換え、キュルル……」
キュルル「はふっ……はふっ……!」ガツガツ!
博士「まるで吸い取るようにちゃんこを何杯もおかわりしている……!」
助手「これは逸材ですね、博士」
カラカル「美味しいけど、もう入らないわ……」
サーバル「お腹いっぱいだよー」
博士「だらしない連中なのです。食べることも稽古なのですよ」マルマルモリモリ!
助手「体作りにカロリーとタンパク質は欠かせないのです」ムシャコラムシャコラ!
博士「それに引き換え、キュルル……」
キュルル「はふっ……はふっ……!」ガツガツ!
博士「まるで吸い取るようにちゃんこを何杯もおかわりしている……!」
助手「これは逸材ですね、博士」
14: 名無しさん 2019/05/01(水) 20:57:03.663 ID:BdrymTPB00501
博士「ふふ、我々もおかわりなのです」
助手「キュルル、お前に見せたいモノがあるですよ」
キュルル「見せたい、モノ……?」
テレビ《ハッケヨイ、ノコッタァ!!》
テレビ《白鵬上手をとった!!》
テレビ《朝昇龍も上手をとった!……意地と意地の力比べ、がっぷりです!》
博士「白鵬、がんばれがんばれなのです」キラキラ
助手「朝昇龍、負けちゃだめなのですよ。この2008年の試合はいつ観てもワクワクしますね、博士」キラキラ
サーバル「すっごーい!」
カラカル「迫力あるじゃない!!」
キュルル「こ、これが相撲……!」キラキラ
助手「キュルル、お前に見せたいモノがあるですよ」
キュルル「見せたい、モノ……?」
テレビ《ハッケヨイ、ノコッタァ!!》
テレビ《白鵬上手をとった!!》
テレビ《朝昇龍も上手をとった!……意地と意地の力比べ、がっぷりです!》
博士「白鵬、がんばれがんばれなのです」キラキラ
助手「朝昇龍、負けちゃだめなのですよ。この2008年の試合はいつ観てもワクワクしますね、博士」キラキラ
サーバル「すっごーい!」
カラカル「迫力あるじゃない!!」
キュルル「こ、これが相撲……!」キラキラ
15: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:03:33.432 ID:BdrymTPB00501
博士「次はこの琴奨菊と照ノ富士の試合を観るのです!」
助手「これは衝撃ですよ」
キュルル「わ、すごい!」
サーバル「避けたー!」
カラカル「あ、あたしより身軽……!? あんな体型なのに!」
博士「いわゆる変化というやつなのです」
助手「次は千代の富士の試合を観るですよ」
博士「カッコいいのです」
助手「これは衝撃ですよ」
キュルル「わ、すごい!」
サーバル「避けたー!」
カラカル「あ、あたしより身軽……!? あんな体型なのに!」
博士「いわゆる変化というやつなのです」
助手「次は千代の富士の試合を観るですよ」
博士「カッコいいのです」
16: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:08:43.357 ID:BdrymTPB00501
ドスンッドスンッ
カラカル「ふわぁーおはよう」
サーバル「おはよう、カラカル」
バチバチ! ドスンッ
カラカル「なによこの音……?」
サーバル「稽古の音だよ!」
博士「ふっ、ぶつかり稽古ですよ」
助手「やるですね、博士」
グググ…!
カラカル「……あれ、キュルルは」
サーバル「あそこだよー」
カラカル「ふわぁーおはよう」
サーバル「おはよう、カラカル」
バチバチ! ドスンッ
カラカル「なによこの音……?」
サーバル「稽古の音だよ!」
博士「ふっ、ぶつかり稽古ですよ」
助手「やるですね、博士」
グググ…!
カラカル「……あれ、キュルルは」
サーバル「あそこだよー」
17: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:13:16.775 ID:BdrymTPB00501
キュルル「ふっ……ふっ……」スッスッスッスッ
博士「キュルルは摺り足の最中なのです」
助手「下半身の鍛錬は重要なのです」
サーバル「キュルルちゃん、朝早くから博士と助手と一緒に稽古してるんだよ!」
カラカル「……あの子ったら、なに稽古してんのよ」
サーバル「でも、なんか楽しそー!」
カラカル「はぁ!?」
かばん「みんなー! そろそろ朝ご飯だよ!」
博士&助手「!」
博士「食べることも稽古なのです、じゅるり」
助手「ですね、じゅるり」
博士「キュルルは摺り足の最中なのです」
助手「下半身の鍛錬は重要なのです」
サーバル「キュルルちゃん、朝早くから博士と助手と一緒に稽古してるんだよ!」
カラカル「……あの子ったら、なに稽古してんのよ」
サーバル「でも、なんか楽しそー!」
カラカル「はぁ!?」
かばん「みんなー! そろそろ朝ご飯だよ!」
博士&助手「!」
博士「食べることも稽古なのです、じゅるり」
助手「ですね、じゅるり」
18: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:18:05.153 ID:BdrymTPB00501
\いただきます!/
ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ!
博士「おかわりなのです」
助手「おかわりなのです」
カラカル「本当によくそんな食べれるわね」
博士「美味しい物を食べてこその人生なのです」
サーバル「食べたら、そろそろ次の絵を探そっかー!」
かばんさん「……寂しくなるね」
キュルル「……」
キュルル「ねぇ、サーバル、カラカル」
カラカル「なによ?」
ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ!
博士「おかわりなのです」
助手「おかわりなのです」
カラカル「本当によくそんな食べれるわね」
博士「美味しい物を食べてこその人生なのです」
サーバル「食べたら、そろそろ次の絵を探そっかー!」
かばんさん「……寂しくなるね」
キュルル「……」
キュルル「ねぇ、サーバル、カラカル」
カラカル「なによ?」
19: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:23:35.503 ID:BdrymTPB00501
キュルル「昨日の夜からずっと考えてて……ボク、決めたんだ」
サーバル「どうしたのー?」
キュルル「――ボク、ここに残るよ」
カラカル「え……?」
サーバル「どうしたのー?」
キュルル「――ボク、ここに残るよ」
カラカル「え……?」
20: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:28:29.977 ID:BdrymTPB00501
サーバル「キュルルちゃん?」
キュルル「ボク、もう決めたんだ。朝に博士さんと助手さんにも話して……」
博士「よくぞ決めたのです、キュルル」
助手「お前をりっぱな力士にしてやるのですよ」
カラカル「……ってよ」
博士「さぁ、食べ終わったらさっそく稽古の続きです」
助手「ビシビシ、シゴイてやるから覚悟するのですよ」
カラカル「待ってよ!!」ドンッ
キュルル「カ、カラカル……?」
キュルル「ボク、もう決めたんだ。朝に博士さんと助手さんにも話して……」
博士「よくぞ決めたのです、キュルル」
助手「お前をりっぱな力士にしてやるのですよ」
カラカル「……ってよ」
博士「さぁ、食べ終わったらさっそく稽古の続きです」
助手「ビシビシ、シゴイてやるから覚悟するのですよ」
カラカル「待ってよ!!」ドンッ
キュルル「カ、カラカル……?」
21: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:33:44.457 ID:BdrymTPB00501
カラカル「急になによ! アンタ、おうちは!?」
キュルル「土俵こそがボクの生きる場所……なんだと思う。すごく、寂しそうけど」
カラカル「っ……ふぅん、どうかしら」
キュルル「え?」
カラカル「なんか新しいともだちが出来たみたいじゃない」
博士「キュルルは弟子なのですよ」
サーバル「どうしたの? カラカルー」
カラカル「べっつに」ギスッ
キュルル「土俵こそがボクの生きる場所……なんだと思う。すごく、寂しそうけど」
カラカル「っ……ふぅん、どうかしら」
キュルル「え?」
カラカル「なんか新しいともだちが出来たみたいじゃない」
博士「キュルルは弟子なのですよ」
サーバル「どうしたの? カラカルー」
カラカル「べっつに」ギスッ
22: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:38:27.524 ID:BdrymTPB00501
カラカル「でも良かったじゃん、おうちが見つかって」ギスッ
カラカル「これでようやくお別れ出来るしっ」ギスギスッ
カラカル「はぁーあ、大変だったわ。誰かさんのせいで!」ギスギスギスッ
キュルル「カラカル……あぁ、そう……悪かったね。もう迷惑かけないから……したらね」
スタスタ…!
サーバル「キュルルちゃん!」
博士「急な話で悪かったですね」
助手「キュルルは我々が責任持って預かるのです」
カラカル「これでようやくお別れ出来るしっ」ギスギスッ
カラカル「はぁーあ、大変だったわ。誰かさんのせいで!」ギスギスギスッ
キュルル「カラカル……あぁ、そう……悪かったね。もう迷惑かけないから……したらね」
スタスタ…!
サーバル「キュルルちゃん!」
博士「急な話で悪かったですね」
助手「キュルルは我々が責任持って預かるのです」
24: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:44:01.443 ID:BdrymTPB00501
カラカル「いこ、サーバル」
サーバル「待ってよー」
稽古場――
キュルル「サーバル、カラカル……」
博士「あんな別れ方で良かったのですか?」
キュルル「いいんだ。ボクは……ボクは、もっと強くなって、強くなって、そして……」
博士「やれやれ、意外に不器用なのです」
サーバル「待ってよー」
稽古場――
キュルル「サーバル、カラカル……」
博士「あんな別れ方で良かったのですか?」
キュルル「いいんだ。ボクは……ボクは、もっと強くなって、強くなって、そして……」
博士「やれやれ、意外に不器用なのです」
25: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:48:39.647 ID:BdrymTPB00501
ミライさん「千代の富士は歴代3位・通算31回の幕内最高優勝を果たし、歴代3位の通算勝利数(1045勝)と同3位の幕内勝利数(807勝)、1988年には53連勝を達成するなど数々の偉業を残した大横綱です!
183cm、126kgと小兵ながら、豪快な上手投げを得意とするスタイルで一時代を築いたんですよ!」
183cm、126kgと小兵ながら、豪快な上手投げを得意とするスタイルで一時代を築いたんですよ!」
26: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:51:38.317 ID:BdrymTPB00501
ミライさん「朝昇龍は、モンゴル国ウランバートル市出身の横綱です。
前人未到の7連覇を達成し、平成の大横綱といわれていますが、ヒール的な立ち位置の力士です。
本名はДолгорсүрэнгийн Дагвадорж(ドルゴルスレンギーン・ダグワドルジ)。
バラエティ番組などに出演したり、休みの日はサッカーを嗜まれるなど気さくな人柄で知られているんですよ!」
前人未到の7連覇を達成し、平成の大横綱といわれていますが、ヒール的な立ち位置の力士です。
本名はДолгорсүрэнгийн Дагвадорж(ドルゴルスレンギーン・ダグワドルジ)。
バラエティ番組などに出演したり、休みの日はサッカーを嗜まれるなど気さくな人柄で知られているんですよ!」
27: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:53:28.327 ID:BdrymTPB00501
そして、12話のホテル――
コウテイ「大分倒したけど……!」
ジェーン「まだまだいますね!」
??「みんなー!(デブ声)」
ヒョウ「こ、この声は!?」
メガネカイマン「私、嫌な予感が……!」
サーバル&カラカル「!」
コウテイ「大分倒したけど……!」
ジェーン「まだまだいますね!」
??「みんなー!(デブ声)」
ヒョウ「こ、この声は!?」
メガネカイマン「私、嫌な予感が……!」
サーバル&カラカル「!」
28: 名無しさん 2019/05/01(水) 21:58:12.495 ID:BdrymTPB00501
キュルル(120キロ)「連れてきたよ!」
アムールトラ「ガァァァァアアアアッッ!!!」
ヒョウ「あいつ、なんちゅーモン連れてきてるんや!」
キュルル「大丈夫、いざとなったら、ボクが力づくで押さえるから!」
サーバル「キュ、キュルルちゃん?」
カラカル「で、でかくなりすぎじゃない!?」
キュルル「あはは、ボクなんてまだまだだよ」
アムールトラ「ガァァァァアアアアッッ!!!」
ヒョウ「あいつ、なんちゅーモン連れてきてるんや!」
キュルル「大丈夫、いざとなったら、ボクが力づくで押さえるから!」
サーバル「キュ、キュルルちゃん?」
カラカル「で、でかくなりすぎじゃない!?」
キュルル「あはは、ボクなんてまだまだだよ」
29: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:02:19.492 ID:BdrymTPB00501
アムールトラ「ガァァァァアアアア!!」
フレンズ型セルリアン「」パッカーン
ヒョウ「数体を一瞬で!」
イリエワニ「さすがビーストは強いねぇ!」
フレンズ型セルリアン「――」ワラワラ
キュルル「いくか……!」パシッ!
カラカル「ちょ、ちょっとぉ! 鍛えて大きくなったからって、アンタはヒトでしょ?
あんな大勢のセルリアンに勝てるわけ……!」
フレンズ型セルリアン「」パッカーン
ヒョウ「数体を一瞬で!」
イリエワニ「さすがビーストは強いねぇ!」
フレンズ型セルリアン「――」ワラワラ
キュルル「いくか……!」パシッ!
カラカル「ちょ、ちょっとぉ! 鍛えて大きくなったからって、アンタはヒトでしょ?
あんな大勢のセルリアンに勝てるわけ……!」
31: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:06:58.332 ID:BdrymTPB00501
キュルル「……稽古をしてるうちに、記憶が少し戻ったんだ。本当に少しだけど」
カラカル「え……?」
キュルル「ボクの住んでた世界のヒーローは……いつだって、理不尽なことや悪に対してこう言うんだ!」
キュルル「――黙りねィ!!」ビシィッ!!
カラカル「え……?」
キュルル「ボクの住んでた世界のヒーローは……いつだって、理不尽なことや悪に対してこう言うんだ!」
キュルル「――黙りねィ!!」ビシィッ!!
32: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:09:00.978 ID:BdrymTPB00501
キュルル「ふんっ!!」
フレンズ型セルリアン「」パッカーン
キュルル ○ ― ● セルリアン×10
決まり手 下手投げ
クロヒョウ「ひ、ひいいっ! あいつビースト以上に強いで!?」
ゴリラ「やはり、ヒトは恐ろしい……う、胃が……」
イリエワニ「これほどとは……!」
フレンズ型セルリアン「」パッカーン
キュルル ○ ― ● セルリアン×10
決まり手 下手投げ
クロヒョウ「ひ、ひいいっ! あいつビースト以上に強いで!?」
ゴリラ「やはり、ヒトは恐ろしい……う、胃が……」
イリエワニ「これほどとは……!」
34: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:14:26.095 ID:BdrymTPB00501
カラカル「あ、アンタ……なんで来たのよ。あたしはアンタに酷いこと!」
キュルル「……理由が、必要かい?」
カラカル「え……?」
キュルル「ボクがカラカルのところに駆けつけるのに、理由が必要かい(デブ声)」
カラカル「キュルル……」
キュルル「……理由が、必要かい?」
カラカル「え……?」
キュルル「ボクがカラカルのところに駆けつけるのに、理由が必要かい(デブ声)」
カラカル「キュルル……」
35: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:17:31.444 ID:BdrymTPB00501
ギンギツネ「はい、お水」
サーバル「ありがとー。ひんやりして美味しいよ」
イエイヌ「ありがとうございます」
ギンギツネ「まったく、長く浸かりすぎたのね」
キタキツネ「我慢比べゲームでもしたの?」ヒョコッ
かばん「そ、それは……」
ともえ「う、うぅ」
サーバル「ありがとー。ひんやりして美味しいよ」
イエイヌ「ありがとうございます」
ギンギツネ「まったく、長く浸かりすぎたのね」
キタキツネ「我慢比べゲームでもしたの?」ヒョコッ
かばん「そ、それは……」
ともえ「う、うぅ」
36: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:19:21.058 ID:BdrymTPB00501
キュルル「ボクが研究施設に残った理由は相撲もあるけど、それだけじゃない。
強くなりなかったんだ」
キュルル「いつもたすけてくれた二人を、守れるくらい!!」ニコッ
カラカル「キュ、キュルル……!」
ザバァアアアン!!!
ゴリラ「な、なんだ!?」
カラカル「あ、あいつは!?」
キュルル「……でかいな」
船型セルリアン「――」
強くなりなかったんだ」
キュルル「いつもたすけてくれた二人を、守れるくらい!!」ニコッ
カラカル「キュ、キュルル……!」
ザバァアアアン!!!
ゴリラ「な、なんだ!?」
カラカル「あ、あいつは!?」
キュルル「……でかいな」
船型セルリアン「――」
38: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:24:33.319 ID:BdrymTPB00501
船型セルリアン「――」
フレンズ型セルリアン×1000「――」ゾロゾロ
ヒョウ「ひいいっ! どんだけいるねん!」
プロングホーン「ここまでか……!」
??「諦めたらそこで取り組み終了なのですよ」
ドォオオオオオオオオン!!
博士「――待たせたのです(デブ声)」
助手「――さぁ、我々の相撲を見せてやるのです(デブ声)」
フレンズ型セルリアン×1000「――」ゾロゾロ
ヒョウ「ひいいっ! どんだけいるねん!」
プロングホーン「ここまでか……!」
??「諦めたらそこで取り組み終了なのですよ」
ドォオオオオオオオオン!!
博士「――待たせたのです(デブ声)」
助手「――さぁ、我々の相撲を見せてやるのです(デブ声)」
40: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:27:31.533 ID:BdrymTPB00501
博士「キュルル、助手。あのフレンズ型セルリアンは任せるのです」
助手「それは構いませんが……まさか、博士」
博士「手出し無用。一対一でヤツを倒してやるのです。キュルル、実戦ははじめてでしょうが……やれますか」
キュルル「……相撲は格闘技っスから!」
博士「いい返事なのです」
助手「それは構いませんが……まさか、博士」
博士「手出し無用。一対一でヤツを倒してやるのです。キュルル、実戦ははじめてでしょうが……やれますか」
キュルル「……相撲は格闘技っスから!」
博士「いい返事なのです」
41: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:32:32.167 ID:BdrymTPB00501
カッ…! カッ…! カッ…!
博士「はっけよい……ノコッタァ!!」
バチィィイイイン!
船型セルリアン「……!」
ざわ……!
カラカル「あ、あいつ……あんなでかいセルリアン相手に一人で……それも、真正面からの押し相撲よ!」
博士「ぐっ……! やはり、このサイズが相手では……!」ズズズ
サーバル「少しずつ押されていってるよ!?」
カラカル「はっ! あいてはセルリアン……きっと、スタミナは無限……! 力は互角でもこのままじゃ……!」
博士「はっけよい……ノコッタァ!!」
バチィィイイイン!
船型セルリアン「……!」
ざわ……!
カラカル「あ、あいつ……あんなでかいセルリアン相手に一人で……それも、真正面からの押し相撲よ!」
博士「ぐっ……! やはり、このサイズが相手では……!」ズズズ
サーバル「少しずつ押されていってるよ!?」
カラカル「はっ! あいてはセルリアン……きっと、スタミナは無限……! 力は互角でもこのままじゃ……!」
43: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:39:11.496 ID:BdrymTPB00501
助手「博士!」
キュルル「博士さん!」
博士「自分の取り組みに集中するのです!」
博士「はぁッ!」
バチィィイイイン!
船型セルリアン「――」ズォオオオオオン!
博士「張り手も効かないですか……!」
キュルル「博士さん!」
博士「自分の取り組みに集中するのです!」
博士「はぁッ!」
バチィィイイイン!
船型セルリアン「――」ズォオオオオオン!
博士「張り手も効かないですか……!」
44: 名無しさん 2019/05/01(水) 22:53:23.079 ID:BdrymTPB00501
キュルル「くっ! たぁ!」
キュルル ○ ― ● フレンズ型セルリアン
決まり手 上手投げ
キュルル ○ ― ● フレンズ型セルリアン
決まり手 浴びせ倒し
キュルル「いま行きます! 博士さん!」
博士「その必要はないのです。どちらにせよ、コイツは一人で倒すのです」
キュルル「で、でも!」
助手「キュルル。博士はいま相撲をとっているのです。博士に恥をかけさせるつもりですか」
キュルル ○ ― ● フレンズ型セルリアン
決まり手 上手投げ
キュルル ○ ― ● フレンズ型セルリアン
決まり手 浴びせ倒し
キュルル「いま行きます! 博士さん!」
博士「その必要はないのです。どちらにせよ、コイツは一人で倒すのです」
キュルル「で、でも!」
助手「キュルル。博士はいま相撲をとっているのです。博士に恥をかけさせるつもりですか」
45: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:00:06.869 ID:BdrymTPB00501
キュルル「そんな……!助手さんは博士がやられてもいいんですか!」
ギリッ…!
キュルル「(! 助手さん、唇を食いしばって……血が……!)」
助手「いいわけ、ないのです……でも」
ガシッ!!
ざわざわ…!
カラカル「触手が博士の小指に絡みついたわ!?」
ロードランナー「や、やばいぜぇ!」
チーター「お、折られるわよ……!」
キュルル「博士さぁん!!」
博士「――助手、キュルル、安心するのです」
ギリッ…!
キュルル「(! 助手さん、唇を食いしばって……血が……!)」
助手「いいわけ、ないのです……でも」
ガシッ!!
ざわざわ…!
カラカル「触手が博士の小指に絡みついたわ!?」
ロードランナー「や、やばいぜぇ!」
チーター「お、折られるわよ……!」
キュルル「博士さぁん!!」
博士「――助手、キュルル、安心するのです」
46: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:08:16.038 ID:BdrymTPB00501
ギリギリ…!
博士「ふっ……」
船型セルリアン「!?」
ざわざわ!!
カラカル「な! 小指一本で巨大セルリアンの剛力を持ちこたえている……!?」
サーバル「すっごーい!」
キュルル「す、すごい……」
助手「……相撲は小指が命綱なのです。相手のまわしをとるときは、まず小指からとる」
博士「はぁぁぁあああッッッッ!」
助手「――博士クラスの横綱フレンズともなれば、小指一本で巨大セルリアンを転がせるのです!」
ドォオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
博士「ふっ……」
船型セルリアン「!?」
ざわざわ!!
カラカル「な! 小指一本で巨大セルリアンの剛力を持ちこたえている……!?」
サーバル「すっごーい!」
キュルル「す、すごい……」
助手「……相撲は小指が命綱なのです。相手のまわしをとるときは、まず小指からとる」
博士「はぁぁぁあああッッッッ!」
助手「――博士クラスの横綱フレンズともなれば、小指一本で巨大セルリアンを転がせるのです!」
ドォオオオオオオオオン!!!!!!!!!!
47: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:13:33.997 ID:BdrymTPB00501
博士「もういっちょォォォオオオ!!」ドォオオオオオオオオンッッッ!
キュルル「櫓投げ!? あの巨体に!」
船型セルリアン「――!?」ジタバタ
博士「往生際が悪いのですよ」スゥゥゥゥ…
ざわざわ!
ゴリラ「足を天高くあげたぞ!?」
リョコウバト「なんて柔軟性……!」
サーバル「すっごーい!!」
博士「……フンッッッッッッッッッッ!!」
ドスンッ!!!!!!!!!! パッカーン!!!!!
キュルル「し、四股で踏んだァァァァァ!!」
博士 ○ ― ● 船型セルリアン
決まり手 櫓投げ
キュルル「櫓投げ!? あの巨体に!」
船型セルリアン「――!?」ジタバタ
博士「往生際が悪いのですよ」スゥゥゥゥ…
ざわざわ!
ゴリラ「足を天高くあげたぞ!?」
リョコウバト「なんて柔軟性……!」
サーバル「すっごーい!!」
博士「……フンッッッッッッッッッッ!!」
ドスンッ!!!!!!!!!! パッカーン!!!!!
キュルル「し、四股で踏んだァァァァァ!!」
博士 ○ ― ● 船型セルリアン
決まり手 櫓投げ
49: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:18:36.007 ID:BdrymTPB00501
助手「博士、痛みに耐えてよく頑張ったのです。感動したのです」
博士「そっちもすんだようですね」
フレンズ型セルリアン×1000「」
ヒョウ「なんちゅー奴らや……!」
クロヒョウ「姉ちゃん、うちも相撲やりたーい!」
イリエワニ「アタイもやってみたいねぇ!」
ざわざわ…
サーバル「うっ」バタンキュー
キュルル「サーバル!」
博士「そっちもすんだようですね」
フレンズ型セルリアン×1000「」
ヒョウ「なんちゅー奴らや……!」
クロヒョウ「姉ちゃん、うちも相撲やりたーい!」
イリエワニ「アタイもやってみたいねぇ!」
ざわざわ…
サーバル「うっ」バタンキュー
キュルル「サーバル!」
50: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:25:26.479 ID:BdrymTPB00501
アムールトラ「ガウ……」バタンキュー
キュルル「ビーストも! いったい、何が!」
博士「こ、これは」
助手「ま、まさか」
かばんさん「サ、サーバル!」タタタッ
サーバルちゃん「うみゃ……アレ、わたし……いったい……はっ! かばんちゃん!」
かばんさん「! サ、サーバル……ま、まさか記憶が」
サーバルちゃん「かばんちゃん……うぅ、かばんちゃんだよね?」
かばんさん「! わたしは……わたしは……ぼくは!」ジワァ
サーバルちゃん「わたしだよ? サーバルだよ?」ジワァ
キュルル「ビーストも! いったい、何が!」
博士「こ、これは」
助手「ま、まさか」
かばんさん「サ、サーバル!」タタタッ
サーバルちゃん「うみゃ……アレ、わたし……いったい……はっ! かばんちゃん!」
かばんさん「! サ、サーバル……ま、まさか記憶が」
サーバルちゃん「かばんちゃん……うぅ、かばんちゃんだよね?」
かばんさん「! わたしは……わたしは……ぼくは!」ジワァ
サーバルちゃん「わたしだよ? サーバルだよ?」ジワァ
51: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:33:23.708 ID:BdrymTPB00501
かばんちゃん「サーバルちゃん……まさか、記憶が……! 本当にサーバルちゃんだよね?」ポロポロ
サーバルちゃん「うん……うんっ」
かばんちゃん「初めてお話したときのこと、覚えてる……?」
サーバルちゃん「うん……かばんちゃんがわたしに言ったの、覚えてるよ」
サーバルちゃん「食べないでください」ポロポロ
かばんちゃん「うぅ、食べないよおっ!」
ダキッ
サーバルちゃん「うん……うんっ」
かばんちゃん「初めてお話したときのこと、覚えてる……?」
サーバルちゃん「うん……かばんちゃんがわたしに言ったの、覚えてるよ」
サーバルちゃん「食べないでください」ポロポロ
かばんちゃん「うぅ、食べないよおっ!」
ダキッ
53: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:38:12.257 ID:BdrymTPB00501
アムールトラ「うぅ……あれ、私は」
キュルル「ビーストのオーラも消えてる……! は、博士さんこれは!」
博士「恐らく、さっきの四股踏みによる効果なのです」
博士「四股踏みは古くは醜足……と呼ばれていた説が有力です。つまり、四股は当て字なのですよ」
博士「醜足(しこあし)には、土地を清めて鎮め、邪気を払う効果があるのです。
図書館にあった本で2代目宿禰が言っていたのです」
キュルル「ビーストのオーラも消えてる……! は、博士さんこれは!」
博士「恐らく、さっきの四股踏みによる効果なのです」
博士「四股踏みは古くは醜足……と呼ばれていた説が有力です。つまり、四股は当て字なのですよ」
博士「醜足(しこあし)には、土地を清めて鎮め、邪気を払う効果があるのです。
図書館にあった本で2代目宿禰が言っていたのです」
55: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:44:50.708 ID:BdrymTPB00501
助手「つまり、博士の醜足で邪が祓われ……」
博士「そう、すべてが調和の名の下に、元あるべきところへと還ったのです」
キュルル「さ、さすが博士関……!」
博士「そう、すべてが調和の名の下に、元あるべきところへと還ったのです」
キュルル「さ、さすが博士関……!」
56: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:50:37.768 ID:BdrymTPB00501
カルガモ「皆さん急いでくださーい」
ロードランナー「早く! このホテル、もうすぐ沈んじゃうって!」
かばんちゃん「みんな! この船に早く乗って!」
サーバルちゃん「うん!」
ゾロゾロ…
博士「我々も乗り込むのです」
助手「ですね」
キュルル「はい!」
ヒョウ「ま、またんかい! 百歩譲ってキュルルだけならともかく、アンタらは飛ばんかい!」
イリエワニ「重量オーバーだろ? アンタたちは鳥のフレンズなんだし……」
ロードランナー「早く! このホテル、もうすぐ沈んじゃうって!」
かばんちゃん「みんな! この船に早く乗って!」
サーバルちゃん「うん!」
ゾロゾロ…
博士「我々も乗り込むのです」
助手「ですね」
キュルル「はい!」
ヒョウ「ま、またんかい! 百歩譲ってキュルルだけならともかく、アンタらは飛ばんかい!」
イリエワニ「重量オーバーだろ? アンタたちは鳥のフレンズなんだし……」
57: 名無しさん 2019/05/01(水) 23:54:30.346 ID:BdrymTPB00501
博士「……」
助手「……」
ズカズカ…!
ヒョウ「お、おい聞いとんのか」
博士「……ないのです」
ヒョウ「へ?」
博士「飛べないのです」
助手「我々はお前らのような鶏ガラボディと違って豊満なのです」
ヒョウ「んなアホなぁ!」
助手「……」
ズカズカ…!
ヒョウ「お、おい聞いとんのか」
博士「……ないのです」
ヒョウ「へ?」
博士「飛べないのです」
助手「我々はお前らのような鶏ガラボディと違って豊満なのです」
ヒョウ「んなアホなぁ!」
59: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:00:55.191 ID:xegNnNU50
グラッ…!
かばんちゃん「わわっ!」
カラカル「船が傾いてるわよぉー!?」
博士「それよりお腹すいたのです」
助手「ですね」
カラカル「アンタらのせいでしょ!?」ギスッ
博士「黙りねィなのです」
助手「黙りねィなのですよ」
カラカル「黙りねィってなによ! 意味わかんない!」ギスッ
かばんちゃん「わわっ!」
カラカル「船が傾いてるわよぉー!?」
博士「それよりお腹すいたのです」
助手「ですね」
カラカル「アンタらのせいでしょ!?」ギスッ
博士「黙りねィなのです」
助手「黙りねィなのですよ」
カラカル「黙りねィってなによ! 意味わかんない!」ギスッ
60: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:02:51.507 ID:xegNnNU50
博士「助手、もう一回だけ醜足を踏む必要がありますね」
助手「そうですね、博士」
カラカル「は、はぁ!?」
助手「お前のその口の悪さは邪気が原因と見たのです」
カラカル「アンタたちに言われたくないわよ!」ギスッ
博士「祓ってやるから感謝してやるのです。
せっかくだから、助手、キュルル、三人の力を見せるのです」スゥゥゥゥ…
助手「ですね」スゥゥゥゥ…
キュルル「はい!」スゥゥゥゥ…
助手「そうですね、博士」
カラカル「は、はぁ!?」
助手「お前のその口の悪さは邪気が原因と見たのです」
カラカル「アンタたちに言われたくないわよ!」ギスッ
博士「祓ってやるから感謝してやるのです。
せっかくだから、助手、キュルル、三人の力を見せるのです」スゥゥゥゥ…
助手「ですね」スゥゥゥゥ…
キュルル「はい!」スゥゥゥゥ…
61: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:05:47.994 ID:xegNnNU50
ざわざわ……!
サーバルちゃん「ね、ねぇかばんちゃん。船の上であんなことしたら……!」
かばんちゃん「四股踏まないでくださぁぁぁぁい!!」
ドスンッ!!!!!!!! バキッ!!!!!!
ブクブクブクブク……!
ヒョウ「浸水しとるやないか!!」
カラカル「ひいいっ!」
博士「これはやってしまったのです」
サーバルちゃん「ね、ねぇかばんちゃん。船の上であんなことしたら……!」
かばんちゃん「四股踏まないでくださぁぁぁぁい!!」
ドスンッ!!!!!!!! バキッ!!!!!!
ブクブクブクブク……!
ヒョウ「浸水しとるやないか!!」
カラカル「ひいいっ!」
博士「これはやってしまったのです」
62: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:09:19.159 ID:xegNnNU50
助手「まったく、博士は」
博士「ついうっちゃりなのです」
助手「それを言うなら、うっかりなのです」クスッ
キュルル「あははは!」
ヒョウ「ドアホゥ!!!」
ザブゥウウウウン!!!!!!
博士「ついうっちゃりなのです」
助手「それを言うなら、うっかりなのです」クスッ
キュルル「あははは!」
ヒョウ「ドアホゥ!!!」
ザブゥウウウウン!!!!!!
64: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:10:58.130 ID:xegNnNU50
そして――
ワイワイガヤガヤ…!
博士「アレから、まさか相撲がフレンズの間でブームになるとは思わなかったのです。
そして、今日は月に一度の相撲セミナーなのです」
助手「あくまで娯楽レベルですが、それでも相撲が愛されるのは良いことです」
博士「それに、いつか我々を脅かす、力士フレンズが誕生するかもしれないのです。
特に、キュルルはもちろん……イエイヌのパワーやアムールトラの熱心さ……メキメキと力をつけている力士フレンズが出てきたのです」
助手「楽しみですね、博士」
キュルルルル!
キュルル「あ、お腹が……どうやら、食事の時間みたいですね」
博士「きっかり決まった時間になるのでお前のお腹は便利なのです」
助手「ご飯にするのです。午後からは補強運動。ウェイトトレーニング中心ですよ」
ワイワイガヤガヤ…!
博士「アレから、まさか相撲がフレンズの間でブームになるとは思わなかったのです。
そして、今日は月に一度の相撲セミナーなのです」
助手「あくまで娯楽レベルですが、それでも相撲が愛されるのは良いことです」
博士「それに、いつか我々を脅かす、力士フレンズが誕生するかもしれないのです。
特に、キュルルはもちろん……イエイヌのパワーやアムールトラの熱心さ……メキメキと力をつけている力士フレンズが出てきたのです」
助手「楽しみですね、博士」
キュルルルル!
キュルル「あ、お腹が……どうやら、食事の時間みたいですね」
博士「きっかり決まった時間になるのでお前のお腹は便利なのです」
助手「ご飯にするのです。午後からは補強運動。ウェイトトレーニング中心ですよ」
65: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:13:12.855 ID:xegNnNU50
イエイヌ「わふぅ。見てください! この力こぶ!」ムキッ
博士「イエイヌはしっかり身体ができてきたのです」
助手「我々に比べたらまだまだ細いですが」
イエイヌ「えへへ、最近、私のおうちの目の前にヒトが現れたんですよ。
ジムに乗って、空から……『一緒にトレーニングするマッチョ!』って」
イエイヌ「その人達と毎日一緒にトレーニングしてるんです。
体を鍛えてるうちに、相撲友達も出来たし……」ニコニコ
博士「イエイヌはしっかり身体ができてきたのです」
助手「我々に比べたらまだまだ細いですが」
イエイヌ「えへへ、最近、私のおうちの目の前にヒトが現れたんですよ。
ジムに乗って、空から……『一緒にトレーニングするマッチョ!』って」
イエイヌ「その人達と毎日一緒にトレーニングしてるんです。
体を鍛えてるうちに、相撲友達も出来たし……」ニコニコ
66: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:15:59.966 ID:xegNnNU50
博士「それは良かったのです」ガツガツ
アムールトラ「私も、ビーストだったときはみんなに迷惑をかけたのに……相撲を通して、友達がいっぱい出来た! これからも稽古するよ!」
イエイヌ「そして、トレーニングに必要なのは栄養! サプリメントがあると便利ですよ!
マイプロテインならセールの日は安いです! 初回限定コードJ42R-R1で皆さんも是非サプリメントを買ってください!」ニコッ
アムールトラ「私も、ビーストだったときはみんなに迷惑をかけたのに……相撲を通して、友達がいっぱい出来た! これからも稽古するよ!」
イエイヌ「そして、トレーニングに必要なのは栄養! サプリメントがあると便利ですよ!
マイプロテインならセールの日は安いです! 初回限定コードJ42R-R1で皆さんも是非サプリメントを買ってください!」ニコッ
67: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:19:12.510 ID:xegNnNU50
カラカル「あーもうー! 全然勝てなーい!」バタンキュー
キュルル「あはは、カラカル。最初はそんなものだよ」
カラカル「……」
キュルル「どうしたの?」
カラカル「あのさ……ごめん。あたし、アンタのこと応援できず、あの時は酷いこと言っちゃったわ」
キュルル「カラカル……いいよ。ボクこそ急に残るって言い出して、急に相撲の稽古はじめて」
カラカル「これからは素直に、気持ちもぶつかり稽古も、全力でアンタにぶつかっていくわ!!」ニコッ
キュルル「うん、ボクも!」ニコッ
カラカル「よーし! もっと鍛えて、いっぱい食べるわ!
キュルル、練習付き合いなさい! これから、その……あたしが気の済むまで、ずっと!
ずっとなんだからね!」
キュルル「!……ふふ、うん! 分かった」ニコッ
キュルル「あはは、カラカル。最初はそんなものだよ」
カラカル「……」
キュルル「どうしたの?」
カラカル「あのさ……ごめん。あたし、アンタのこと応援できず、あの時は酷いこと言っちゃったわ」
キュルル「カラカル……いいよ。ボクこそ急に残るって言い出して、急に相撲の稽古はじめて」
カラカル「これからは素直に、気持ちもぶつかり稽古も、全力でアンタにぶつかっていくわ!!」ニコッ
キュルル「うん、ボクも!」ニコッ
カラカル「よーし! もっと鍛えて、いっぱい食べるわ!
キュルル、練習付き合いなさい! これから、その……あたしが気の済むまで、ずっと!
ずっとなんだからね!」
キュルル「!……ふふ、うん! 分かった」ニコッ
68: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:19:50.857 ID:xegNnNU50
カラカル「行くわよ!」
キュルル「――うん、今日も稽古だ!」
キュルル「――うん、今日も稽古だ!」
69: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:20:06.678 ID:xegNnNU50
―FIN―
70: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:20:25.241 ID:xegNnNU50
みてくれてありがとう!したらな!またどこかで!
71: 名無しさん 2019/05/02(木) 00:22:05.955 ID:xegNnNU50
けものフレンズU 全12ウンコ+12.1!
キュルル「じゃあ、こんなのはどうかな?」
http://itest.5ch.net...news4vip/1551698757/
イエイヌ「会いたかったあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
http://itest.5ch.net...news4vip/1554046015/
キュルル「うっ、お腹が……」キュルルルル
http://itest.5ch.net...news4vip/1554286160/
キュルル「うっ! ウンウン出るっ!」ブリュリュリュリュ!http://itest.5ch.net...news4vip/1554935280/
百鬼丸「ガァァァァアアアアアア!!」 どろろ「アニキ! 一期のけもフレだ! 落ち着け!」
http://itest.5ch.net...news4vip/1555250741/
カラカル「キュルルから右腕が抜けないわ!」http://itest.5ch.net...news4vip/1555312425/
キュルル「みんなの言う通り、ヒトは昔、あらゆる動物を操る方法を知っていたんだ」
http://itest.5ch.net...news4vip/1555599208/
バンドウイルカ「ご褒美だよ、ほら早く!」 加藤鷹「ご褒美欲しいのぉ? ねぇ?」
http://itest.5ch.net.../news4vip/1555980980
キュルル「よし、出来た……!」 レッサーパンダ「これって……?」 サーバル「なにこれなにこれー!」
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556107043/
キュルル「カラカル……」スリスリ カラカル「ま、また?」
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556546263/
キュルル(アメリカ産)「アメリカに帰りたいぜ」 カラカル「アメリカ?」
http://itest.5ch.net/hebi/test/read.cgi/news4vip/1556700802
かばん「紹介するね!博士のオオコノハズクさんと助手のワシミミズクさんだよ!」 博士「どうも、私が博士なのです(デブ声)」
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556709684/l50
12.1話
かばん「かばんばばんばんばん♪ かばんばばんばんばん♪」カポーン
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556713540/l50
キュルル「じゃあ、こんなのはどうかな?」
http://itest.5ch.net...news4vip/1551698757/
イエイヌ「会いたかったあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
http://itest.5ch.net...news4vip/1554046015/
キュルル「うっ、お腹が……」キュルルルル
http://itest.5ch.net...news4vip/1554286160/
キュルル「うっ! ウンウン出るっ!」ブリュリュリュリュ!http://itest.5ch.net...news4vip/1554935280/
百鬼丸「ガァァァァアアアアアア!!」 どろろ「アニキ! 一期のけもフレだ! 落ち着け!」
http://itest.5ch.net...news4vip/1555250741/
カラカル「キュルルから右腕が抜けないわ!」http://itest.5ch.net...news4vip/1555312425/
キュルル「みんなの言う通り、ヒトは昔、あらゆる動物を操る方法を知っていたんだ」
http://itest.5ch.net...news4vip/1555599208/
バンドウイルカ「ご褒美だよ、ほら早く!」 加藤鷹「ご褒美欲しいのぉ? ねぇ?」
http://itest.5ch.net.../news4vip/1555980980
キュルル「よし、出来た……!」 レッサーパンダ「これって……?」 サーバル「なにこれなにこれー!」
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556107043/
キュルル「カラカル……」スリスリ カラカル「ま、また?」
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556546263/
キュルル(アメリカ産)「アメリカに帰りたいぜ」 カラカル「アメリカ?」
http://itest.5ch.net/hebi/test/read.cgi/news4vip/1556700802
かばん「紹介するね!博士のオオコノハズクさんと助手のワシミミズクさんだよ!」 博士「どうも、私が博士なのです(デブ声)」
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556709684/l50
12.1話
かばん「かばんばばんばんばん♪ かばんばばんばんばん♪」カポーン
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556713540/l50
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