1: 名無しさん 2012/12/20(木) 01:40:37.39 ID:iD6w7BHc0
アサシン「問おう。あなたが私のマスターか?」

切嗣「ああ。僕がマスターの衛宮切嗣だ」

アイリ「まさかアサシンが出るなんて・・・」

切嗣「ふふ・・・でもまあ僕としては騎士王様よりこっちの方がやりやすい。よろしく、アサシン」

アサシン「よろしくお願いします」


今回の聖杯戦争で僕が呼んだサーヴァントは「百の貌のハサン」と言われる多重人格のアサシンだ。

外れクジと言われてるアサシンだが、僕からしてみれば大当たりのサーヴァントだ。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1355935237

引用元: ・切嗣「アサシン呼んだら聖杯戦争イージー過ぎワロタwww」

2: 名無しさん 2012/12/20(木) 01:41:58.20 ID:iD6w7BHc0
日本

アインツベルン城

切嗣「アイリは基本ここで待機だ」

アイリ「わかったわ切嗣」

切嗣「念のためアサシンを数人配備しておくよ」

アイリ「ええ」

切嗣「よし、じゃあアサシンは分裂して諜報活動と城の警備にこれから舞弥と合流する僕の護衛だ」

アサシン「わかりました」

4: 名無しさん 2012/12/20(木) 01:49:51.52 ID:iD6w7BHc0
ホテル

切嗣「舞弥」

舞弥「こちらに・・・」

舞弥が用意した武器から愛用していたコンテンダーを取った。


切嗣(ここまで来たらもう引けない・・・)


遠坂邸

時臣「この聖杯戦争、もらった・・・」

私が呼んだアーチャーと綺礼が呼んだセイバーさえいれば・・・!!

6: 名無しさん 2012/12/20(木) 02:10:12.05 ID:iD6w7BHc0
数日後

アサシンの諜報活動もあってライダーとキャスターの確認が取れた。

だがセイバーアーチャーランサーバーサーカーは未だ確認できずにいた。


アサシン「マスター。港の倉庫にてサーヴァントが気配を放ってます。獲物からしてランサーかと思われます」

切嗣「よし、これから現地に向かおう。アサシン、連れてってくれ」

アサシン「了解」


7: 名無しさん 2012/12/20(木) 02:17:07.88 ID:iD6w7BHc0
現地に到着すると、セイバーとランサーが戦闘を始めていた。

切嗣(あれは言峰綺礼・・・・!!そうか、奴がセイバーのマスターか・・・)


セイバー「はあああ!!」

ランサー「おおおおお!!!!」


切嗣は少し離れた所からセイバーとランサーの戦闘を見つつ、通信機を持たせたアサシンに連絡を取った。

切嗣「アサシン、ランサーのマスターは確認できるか?」

アサシン「いいえ。見当たりません」

切嗣「そうか・・・。では引き続き頼む」

アサシン「了解」

8: 名無しさん 2012/12/20(木) 02:27:00.70 ID:iD6w7BHc0
セイバーとランサーの対決は依然、続いていた。

ライダー「うむ。あの二人、気に入った。見物はここまでだ!!行くぞ!!」

ウェイバー「えちょっ・・・わあああああああ!!!!」


ケイネス『宝具の開帳を許可する』

ランサー「御衣。セイバー、ここからは勝ちに行かせてもらうぞ!!」

ランサーが宝具を開放した。


9: 名無しさん 2012/12/20(木) 02:37:32.39 ID:iD6w7BHc0
その時不意に轟音が響き、セイバーとランサーの間を戦車が割って入った。

ライダー「我が名は征服王イスカンダル。此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て限界した!!」

ウェイバー「何を考えてやがりますかこの馬鹿ああああああ!!!!」



切嗣(ライダーか・・・。ん――――――?)

通信が入る。

アサシン「マスター、アーチャーと思われるサーヴァントが出現しました」

切嗣「ああ、今確認した。ってことは後はバーサーカーだけか・・・」

切嗣は遠坂邸を監視しているアサシンに通信する。

10: 名無しさん 2012/12/20(木) 02:42:23.75 ID:iD6w7BHc0
アサシン「どうしました?」

切嗣「アサシン、遠坂邸に動きは?」

アサシン「いえ、特には」

切嗣(動くなら・・・今か)

切嗣「よし、アサシン。僕が『行け』と言ったら遠坂邸に潜入して遠坂時臣を抹殺しろ」

アサシン「御意・・・」

通信先のアサシンは少し嬉しそうだった。


11: 名無しさん 2012/12/20(木) 02:46:26.21 ID:iD6w7BHc0
pipipi

切嗣「どうした?」

アサシン「バーサーカーが出現してアーチャーに攻撃を開始しました」

切嗣(やるなら今しかない!!!!)

切嗣「わかった。アサシン、すぐに遠坂時臣を抹殺しに行け」


アサシン「このザイードにお任せを・・・」

プツン、と通信が切れた。

12: 名無しさん 2012/12/20(木) 02:51:51.18 ID:iD6w7BHc0
遠坂邸

ザイード「他愛なし・・・他愛なし・・・」

アサシンは結界を丁寧にかわして行き――――――


時臣「このままだと予定が・・・。仕方ない。令呪にてつかま――――――グフッ・・・」

時臣の胸にナイフが刺さっていた。

時臣「あ――――――」


ザイード「他愛なし・・・」

遠坂時臣、死亡

13: 名無しさん 2012/12/20(木) 02:58:18.31 ID:iD6w7BHc0
アーチャー「その不敬は万死に値する!!そこな雑種よ!!もはや肉片一つ――――何!?」

マスターの突然の死に驚くアーチャー。

そしてバーサーカーはその一瞬の隙を見逃さなかった。


バーサーカー「――――――!!!!!!」

アーチャー「っ・・・しまっ」

グサッ!!

アーチャー、死亡

19: 名無しさん 2012/12/20(木) 10:14:25.91 ID:iTOqcLyAO
言峰(まさかこんなことが・・・!!)

言峰「・・・セイバー、引き上げるぞ」

セイバー「分かりました―――」


バーサーカー「――――――━━━━━━━!!!!」

セイバー「何!?」


ザイード「遠坂時臣の暗殺に成功しました」

切嗣「よし。じゃあ一旦戻って来てくれ」

ザイード「御意」


20: 名無しさん 2012/12/20(木) 10:24:22.09 ID:iTOqcLyAO
切嗣「ん?これは―――」

アサシン「バーサーカーがいきなりセイバーに襲い掛かりました。後、倉庫の物陰にバーサーカーのマスターと思わしき男が確認されました。どうしますか?」

切嗣「バーサーカーは燃費の悪いサーヴァントだ。バーサーカーのマスターはバーサーカーを制御出来ていたか?」

アサシン「いえ。苦しそうに『戻れ』と叫んでいます」

切嗣「よし、ならバーサーカーのマスターはそのまま放置でいい。運がよければバーサーカーがセイバーを倒してくれるかもしれない。とりあえず監視を続けてくれ」

アサシン「分かりました」


21: 名無しさん 2012/12/20(木) 10:30:26.49 ID:iTOqcLyAO
バーサーカー「━━━━━━━!!!!」

ランサー「ふっ・・・」

ランサーがバーサーカーとセイバーの間に入った。

ライダー「そこまでだ!!」

バーサーカー「━━━!!??」

そしてライダーの戦車がーサーカーを轢きあげる。

バーサーカ「ー━・・・」

バーサーカーはゆっくり立ち上がり霊体化した。


ケイネス『今夜はここまでだ。戻れ、ランサー』

ランサー「はっ。セイバー、また会えるのを楽しみにしてるぞ」


22: 名無しさん 2012/12/20(木) 10:48:30.49 ID:iTOqcLyAO
切嗣「お開きになったか・・・。アサシン、各陣営の監視を頼んだ」

アサシン「御意」

切嗣「僕も早くここを去ろう。アサシン、ホテルまで頼む」

アサシン「はっ!!」



教会

言峰「まさか時臣師が・・・」

セイバー「恐らくアサシンでしょう。マスター、どうします―――マスター、外にサーヴァントの気配が」

言峰「分かった」


24: 名無しさん 2012/12/20(木) 10:52:13.75 ID:iTOqcLyAO
ホテル

アサシン「マスター、教会にキャスターが現れました」

切嗣「分かった」

切嗣はキャスターの家を監視しているアサシンに通信する。

切嗣「アサシン、キャスターとそのマスターはどうだ?」

アサシン「はっ、今しがたキャスターが外出しました」

切嗣「よし。ではそのマスターを暗殺しろ」

アサシン「御意」


25: 名無しさん 2012/12/20(木) 10:56:44.78 ID:iTOqcLyAO
アサシン「他愛なし・・・」

グサッ

龍之介「Coooooooool!!!!」プシャー




教会

キャスター「りゅうのすけえええええええええええええええ!!!!!」シュー


キャスター陣営全滅

セイバー「な、何が・・・!?」

言峰「衛宮切嗣か・・・」


26: 名無しさん 2012/12/20(木) 11:04:18.01 ID:iTOqcLyAO
言峰「とりあえず中に戻ろうか」

セイバー「はい」



一時間後

ホテル

切嗣「アサシン、バーサーカーのマスターはどうだ?」

アサシン「下水溝に潜伏してます」

切嗣「よし。じゃあこれからバーサーカーのマスターの暗殺を行う。アサシン!!」

切嗣は警備に当たっているアサシンを呼ぶ。


27: 名無しさん 2012/12/20(木) 11:06:50.10 ID:iTOqcLyAO
アサシン「はっ!!」

切嗣「分裂してバーサーカーのマスターを暗殺してもらう。作戦はアサシン一人が囮になりバーサーカーの注意が行ってる間にマスターを暗殺だ」

アサシン「御意」


下水溝

アサシン「・・・」

雁也「あれは・・・アサシン!?」

アサシン「はっ!!」

ナイフを投げる。


雁也「バーサーカー!!」

バーサーカー「━━━━!!!!」

バーサーカーがナイフを払い、アサシンに切り掛かる。


雁也「い、今のうちに―――ぐふっ」

アサシン「他愛なし」




アサシン「マスター、ミッションコンプリートです」

切嗣「よし!!」

バーサーカー陣営全滅

35: 名無しさん 2012/12/20(木) 15:05:23.94 ID:iTOqcLyAO
切嗣「残るはセイバー、ランサーにライダー。こうなったら今夜中に全てを終わらせてやる!!アサシン!!」

アサシン「はい」

切嗣「ランサー陣営はどうだ?」

アサシン「はい。ランサー陣営はホテルに戻ったきりです」

切嗣「よし。舞弥、アサシン。これよりセイバー陣営に攻撃を仕掛ける。作戦は――――」



36: 名無しさん 2012/12/20(木) 15:14:56.40 ID:iTOqcLyAO
切嗣「―――――以上だ。だがセイバー陣営はマスターも強い。最悪アサシンは何人かやられるかもしれない。大丈夫か?」

アサシン「大丈夫です」

切嗣「舞弥も問題無いな?」

舞弥「はい」


教会

璃正「・・・バーサーカーが消滅した」

セイバー「これもやはりアサシンか。もしかしたら・・・」

言峰「ああ、来るだろうな―――」

璃正「だがここは教会だ。そう安々とは―――チュドオオオオン!!!!


37: 名無しさん 2012/12/20(木) 15:20:09.96 ID:iTOqcLyAO
璃正の声が爆発音で掻き消された。

入口が爆破されたのだ。

舞弥「・・・」バババババ

アサシン「・・・」バババババ

舞弥とアサシンがアサルトライフルを乱射しながら突撃する。


璃正「な、何―――がは!?」

璃正は舞弥の凶弾に倒れた。


38: 名無しさん 2012/12/20(木) 15:25:19.72 ID:iTOqcLyAO
言峰「そんな―――!?」

セイバー「ここは危険です!!早く外に!!」

言峰「分かってる!!」

二人は裏口から出ようとする。

が、

ガチャ

アサシンs「「「・・・」」」

何十人ものアサシンがセイバーと言峰を取り囲んでいた。


39: 名無しさん 2012/12/20(木) 15:52:44.44 ID:iTOqcLyAO
アサシン達は一斉にナイフを投げた。

言峰「何ぃっ!?」

セイバー「くっ・・・」

言峰とセイバーはナイフと銃弾を各々の得物で捌く。


だが二人は気づいていなかった。



アサシンが上にも潜んでいたことに―――。


40: 名無しさん 2012/12/20(木) 16:04:04.64 ID:iTOqcLyAO
アサシンs「」ヒュンヒュンヒュン


言峰「う、上―――あ・・・」バタン

攻撃を捌き切れず脳天にナイフが刺さった。

セイバー「そ、そんな・・・」

言峰が倒れたことで全包囲からの攻撃が来る。

セイバー「ここまで・・・か・・・すまない・・・」



セイバー陣営全滅


42: 名無しさん 2012/12/20(木) 16:10:42.77 ID:iTOqcLyAO
補足しときます。

セイバーはアヴァロンを持っていません。ケリィは最初アヴァロンを媒体にしましたがそれでも出て来たのはアサシンだった。なのでセイバーは鞘を持っていません。

令呪使わかったのは突然の奇襲と分裂するアサシンに対応仕切れなかったから。もし令呪を使おうとしてもその一瞬の隙に脳天一発だったでしょう。


43: 名無しさん 2012/12/20(木) 16:24:45.54 ID:iTOqcLyAO
アサシン「終わりました」

切嗣「よし、戻って来てくれ。次はランサーを倒す」

アサシン「分かりました」


高級ホテル

ランサー「ケイネス殿、セイバーが消滅しました・・・。恐らくアサシンかと・・・」

ケイネス「ふん。アサシンなんぞ・・・」

ランサー「ですがアサシンはセイバーだけでなくキャスターやバーサーカーも倒しています」


44: 名無しさん 2012/12/20(木) 16:30:22.27 ID:iTOqcLyAO
ケイネス「ランサー。貴様は―――」


バリン!!

アサシン「・・・」

アサシンが窓割って入って来た。

ランサー「主よ、ここは私にお任せを!!主はソラウ様と共に!!」

ケイネス「あ、当たり前だ!!」

ケイネスは寝室で先に寝た、ソラウを起こしに行く。

だが・・・


ケイネス「・・・い、いない!?」

ベッドにソラウはいなく、代わりに手紙が置いてあった。


62: 名無しさん 2012/12/20(木) 22:24:09.27 ID:iTOqcLyAO
ケイネス「これは・・・」

手紙には「一時間後、〇〇の廃墟にて待つ 衛宮切嗣」


ランサー「ケイネス殿、アサシンに逃げられました―――そ、ソラウ様は・・・?」

ケイネス「やられたよ・・・。とりあえず行くだけ行こうか・・・」

ランサー「ケイネス殿・・・」


63: 名無しさん 2012/12/20(木) 22:30:11.08 ID:iTOqcLyAO
一時間後

廃墟

ケイネス「来たぞ!!ソラウを帰してもらおう!!」


すると奥から―――

ソラウ「け、ケイネス・・・」

アサシン「・・・」

手足をロープで縛られたソラウとその首にナイフを突き付けているアサシンが出て来た。


67: 名無しさん 2012/12/20(木) 23:44:42.56 ID:iTOqcLyAO
切嗣「来たな。ケイネス・エロメロイ・アーチボルト」

ケイネス「アインツベルンの傭兵か・・・。何が望みだ?」

切嗣「これを」

切嗣は紙とペンをケイネスに投げ渡した。


ケイネス「これは・・・!!」



68: 名無しさん 2012/12/20(木) 23:46:11.73 ID:iTOqcLyAO
ケイネス「セルフギアス・スクロール!!」

切嗣が渡したのセルフギアス・スクロールだった。

記された内容は、

衛宮切嗣、サハン・サッバーハはケイネス、ソラウに手を出さないことを約束し、契約する。

契約条件は―――


ケイネス「ランサーを・・・自害させること・・・!!」


71: 名無しさん 2012/12/20(木) 23:53:11.90 ID:iTOqcLyAO
ランサー「・・・ケイネス殿。私は大丈夫です。ですから・・・」

ケイネス「ランサー・・・」


切嗣「さ、どうする?時間は与えないぞ」チャキ

ソラウ「あ、ああ・・・」



ケイネス「ここまでか・・・。すまないランサー・・・」

ケイネスの令呪が光出した。


74: 名無しさん 2012/12/21(金) 00:00:05.67 ID:+i8Od8oAO
ランサー「いいえ、敵の侵入に気づけなかった私に責任があります。私がケイネス殿やソラウ殿を恨むようなことはありません。が、アサシンのマスターよ」

切嗣「何だ?」

ランサー「ソラウ殿を寝かせてくれないか?レディにそういう所を見せたくない」


切嗣「・・・分かった。アサシン」

アサシン「はい」

ソラウ「う・・・」グッタリ


75: 名無しさん 2012/12/21(金) 00:02:13.04 ID:+i8Od8oAO
上手く噛み合わない関係だったが、ケイネスは涙を流していた。

ケイネス「本当にすまない・・・」

ランサー「謝るのは私の方です。さあ―――」

ケイネス「ああ、お別れだ。令呪にて命ずる・・・自害しろ、ランサー」


ランサー「はい」グサ


78: 名無しさん 2012/12/21(金) 00:05:29.16 ID:+i8Od8oAO
ランサー「ぐはっ・・・」

ランサーは槍を自分の胸に突き刺し命を絶った。

ランサーの身体が光の粒子となる。

ケイネス「約束通りソラウを返して貰うぞ」


切嗣「ああ、契約は成立だ。アサシン、彼女を」

アサシン「はい」

アサシンはソラウをケイネスに渡した。


79: 名無しさん 2012/12/21(金) 00:11:54.83 ID:+i8Od8oAO
切嗣「僕はもう行かせてもらうよ」

アサシンは切嗣を抱え、飛び去った。


ホテル

切嗣「よし、後はライダーのみか」

PRRR

アインツベルンの城から緊急の通信が入った。

切嗣「どうした?」

アサシン「マダムが型を保てずに聖杯となりました」

切嗣「・・・そうか、すぐ行く」

来てしまったか・・・。

アサシン「ですがこれは・・・」

切嗣「変なところでもあったか?」

アサシン「いえ・・・。私の主観ですがこれは願望器というより呪いの塊としか・・・」


81: 名無しさん 2012/12/21(金) 00:16:40.87 ID:+i8Od8oAO
切嗣「何だと!?」

アサシン「っ・・・。追加です、森にサーヴァントが来ています」

切嗣「分かったすぐ行く!!切るぞ!!」

アサシンとの通信を切り、切嗣は令呪に力を込めた。


切嗣「令呪にてアサシンに命ずる。すぐに僕をアイリの・・・聖杯の元に連れて行け!!ついでにその他のアサシンも全員集結しろ!!」

アサシン「御意」

令呪一画の効力で切嗣とアサシンはアインツベルンの城に戻った。


86: 名無しさん 2012/12/21(金) 01:29:10.79 ID:+i8Od8oAO
アインツベルン城

切嗣「こ、これは・・・!!」

切嗣は聖杯の真上に浮かぶまがまがしい黒い球体を見る。



ライダー「ほう、これが聖杯の正体だったか」

切嗣「ライダー!?」チャキ

アサシン「・・・!!」

アサシンも身構える。


ウェイバー「ま、待て待て!!僕達は戦いに来たんじゃないんだ!!!!」


87: 名無しさん 2012/12/21(金) 01:37:32.82 ID:+i8Od8oAO
ライダー「そうだそうだ。だが貴様らが我らを倒してでもその呪いの塊が欲しいというなら別だがな」

切嗣「っ・・・これは、何なんだ・・・聖杯は・・・万能の願望器じゃないのか・・・」


ライダー「願望器らしく願いを叶える力はあるのだろうがこれだと多分何でも呪うことで叶える感じだろうな」

ウェイバー「つ、つまり僕がコイツで評価されたいって願ったら・・・」

ライダー「お前以上の魔術師は絶滅するだろうな」


88: 名無しさん 2012/12/21(金) 01:46:56.95 ID:+i8Od8oAO
ウェイバー「う、嘘だろ・・・」

ライダー「どうする、ウェイバーにアサシンとそのマスターよ」



切嗣「・・・アサシン」

アサシン「はい・・・」

切嗣「君達にはアレが必要か・・・?」

アサシン「・・・欲しいか欲しくないかと言われましたら正直欲しくないです」


89: 名無しさん 2012/12/21(金) 01:57:00.61 ID:+i8Od8oAO
アサシン「私の悲願はこの多重の人格を統一すること、ですがあんな呪いの塊に願ってもまともな結果にならないことなんざ目に見えてます。なので私には必要ありません」

切嗣「そうか・・・。僕の託す悲願は世界平和だ。が、アレは平和どころか全てを破滅に導く」

アサシン「では、アレをどうしますか?」

切嗣「当然、聖杯を破壊する。アサシン、最後まで付き合ってくれるか?」

アサシン「マスターがそう望むなら」


90: 名無しさん 2012/12/21(金) 02:04:37.07 ID:+i8Od8oAO
ウェイバー「あんなものあっちゃダメだ!!破壊するぞライダー!!」

ライダー「はっはっはっ!!言うようになったなぁっ!!!!」



切嗣「ライダー達もいいんだな?」

ウェイバー「ああ。でもどうやって破壊する?」

切嗣「問題はそこだな・・・。アレならちょっとした衝撃で溢れそうだ・・・。アサシンは対城宝具を持っていないし・・・」


91: 名無しさん 2012/12/21(金) 02:26:14.54 ID:+i8Od8oAO
ライダー「なら、我の出番だな」

ウェイバー「ライダー?」

ライダー「我の固有結界なら対処出来るかもしれん」

切嗣「本当か?」

ライダー「ああ。でも結界の中に入るのは我だけでよい」

アサシン「私はいいんですか?」

切嗣「そうだ。ライダーだけに・・・」

ライダー「あ~・・・。ではアサシン。耳を―――」

ライダーはアサシンの耳元で何かを囁く。

ライダー「これでも一緒に来るか?最悪死ぬぞ?」

アサシン「上等です」


112: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:01:32.46 ID:+2PwHaxAO
アサシン「という訳で行ってまいります」

切嗣「死ぬなよ・・・」

アサシン「当然」


ライダー「行くぞおっ『王の軍勢』!!!!」

そしてライダーはアサシンを連れて固有結界に入った。


固有結界

ライダー「者共よぉ!!今宵我らはこの新しい仲間と共に聖杯を破壊!!溢れた泥を飲み込み二度目の生を得ようぞ!!!!」

軍勢、アサシン「「「おおおおおお!!!!!!!!」」」

ライダー「この程度の呪い、飲み干せずして何が王か!!行くぞおおおおおお!!!!」


113: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:05:52.89 ID:+2PwHaxAO
切嗣「・・・」

ウェイバー「・・・あの」

切嗣「何だ?」

ウェイバー「ケイネス先生・・・いやランサー陣営を倒したんですよね?」

切嗣「・・・そういえば君はケイネスの生徒だったな。大丈夫だ、ランサーは死んだがケイネスは生きてるよ」

ウェイバー「そ、そうですか・・・」

切嗣「我ながら詰めが甘いと思ったよ」

ウェイバー「はあ・・・」


114: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:13:30.46 ID:+2PwHaxAO
アサシン「ごくごく・・・うわまずっ!!」

ライダー「だが飲まねばなるまい!!これは魂が強ければ飲み干せるぞ!!」

アサシン「分かってますよぉ!!」


―――


切嗣「アイリ・・・」

ウェイバー「アイリ?奥さんですか?」

切嗣「ああ、娘もいる。ほら」

切嗣はウェイバーに写真を見せた。

ウェイバー「綺麗な女性ですね・・・」

切嗣「だろ?」


115: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:18:14.58 ID:+2PwHaxAO
切嗣「でもこの妻はホムンクルスでね。中には聖杯が入ってたんだ」

ウェイバー「へ?ってことは聖杯=奥さんってことですか?」

切嗣「そういうことだ」

ウェイバー「じゃあこの娘さんも・・・」

切嗣「そうなるだろうな・・・。だから何としても娘は取り返さなくちゃいけない・・・」


116: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:24:45.74 ID:+2PwHaxAO
結界

アサシン「飲み切った・・・」

ライダー「まあ余をこんな泥で染め上げたければコレの三倍は持ってこないとなあ!!」

ライダーは「はっはっはっ!!」と、豪快に笑った。

アサシン「ははは・・・」

ライダー「ところでお主、余と組まないか?組めば中々いいコンビになりそうなんだが・・・。サーヴァントも大半はお主が倒したのだろう?」

アサシン「まあ暗殺ですけどね」

ライダー「それでも倒したことには代わらないさ。で、どうだ?」

117: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:30:31.58 ID:+2PwHaxAO
アサシン「あー・・・でもすいませんがまだ契約中のマスターがいるんで・・・」

ライダー「そりゃ残念・・・。さ、ではそろそろ結界を解くか」

アサシン「お願いします」


―――

――



ライダー「戻ったぞぉ!!」

ウェイバー「い、生きてた!?」


アサシン「ただいま帰りました」

切嗣「ああ、よく帰って来たな」

アサシン「一応・・・受肉もしました」

切嗣「そうか。一応・・・おめでとう」

アサシン「ありがとうございます」


118: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:38:24.06 ID:+2PwHaxAO
ライダー「でもまあこの場合中身がなくなった、てだけで何年かしたらまた復活するだろおなあ」

切嗣「その時は僕が全力で阻止するよ」

ライダー「ほほぉ・・・。お前も中々言うなあ。どうだ?余と組まぬか?」

切嗣「ははっ・・・。悪いがお断りしとくよ。僕にはまだやるべきことがあるからね・・・」

ライダー「そりゃ残念。まあ念願の二度目の生と臣を得たのだ!!今はこれで満足しとこう!!」

ウェイバー「うわっ!?」

と、ライダーはウェイバーと肩を組んだ。


120: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:48:45.98 ID:+2PwHaxAO
切嗣「アサシン」

アサシン「はい」

切嗣「君の『人格統一』という願いは結果としては叶わなかった訳だが・・・」

アサシン「そうなりますね。ですが二度目の生を得られた、これだけでも私としても文句なしの結果です」

切嗣「そうか・・・」


ライダー「おう!!我らはそろそろ行くぞ!!」

ウェイバー「え!?行くってどこに!?」

ライダー「さぁな!!ではな!!アサシンとそのマスターよ!!」

ライダーはウェイバーを担いで行ってしまった。


121: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:54:59.15 ID:+2PwHaxAO
切嗣「僕らも行こうか」

アサシン「はい」


―――

数日後

アインツベルン城

イリヤ「うう・・・」グス

イリヤは帰って来ない両親を想い、ベッドでひそかに泣いていた。

イリヤ「きりつぐ・・・何で・・・」



?「失礼、あなたが衛宮切嗣の娘のイリヤ様ですね?」

イリヤ「えっ―――ん!?」

口を抑えられる。


122: 名無しさん 2012/12/22(土) 04:58:48.18 ID:+2PwHaxAO
?「静かに・・・。はい、なら頷いて下さい」

イリヤはコクコクと頷いた。

?「よし。あなたの衛宮切嗣がイリヤ様とお話したいと言っているのですが、どうなさいますか?」
イリヤ「ほ、本当なの・・・?」ヒソヒソ

?「本当です」

イリヤ「お話・・・したい・・・」

?「はい。ではこれを・・・」

?はイリヤに通信機を渡した。


123: 名無しさん 2012/12/22(土) 05:03:02.91 ID:+2PwHaxAO
イリヤ「きりつぐ・・・?」

切嗣『イリヤ!!イリヤなのか!?』

イリヤ「うん!!イリヤだよ!!」

切嗣『よし、色々話したいけど時間がない。パパの言うことをよく聞くんだ』

イリヤ「うん・・・」

切嗣『イリヤはパパと一緒にいたいか?』

イリヤ「もちろん!!」

切嗣『よかった・・・。でだ、これからイリヤの側にいる女性・・・アサシンっていうんだけどその人と城を抜け出して僕と一緒に暮らさないか?』


124: 名無しさん 2012/12/22(土) 05:07:11.80 ID:+2PwHaxAO
イリヤ「え、それって・・・。でもそんなことしたら御祖父様が・・・」

切嗣『大丈夫だよ。僕がイリヤをどんな追ってからも守りきるよ。で、どうかな?アインツベルンを捨てて僕と一緒に来るか、それとも―――「行くよ・・・」



切嗣「イリヤ・・・」

イリヤ『私、きりつぐに会いたい!!』


125: 名無しさん 2012/12/22(土) 05:11:57.76 ID:+2PwHaxAO
切嗣「イリヤ・・・!!」

切嗣の目から涙が溢れた。

イリヤ『パパは・・・イリヤに会いたい?』

切嗣「ああ・・・会いたい!!」

イリヤ『イリヤも会いたい!!』

切嗣「よし、じゃあアサシン頼むぞ!!」


アサシン『分かりました』


126: 名無しさん 2012/12/22(土) 05:18:56.63 ID:+2PwHaxAO
アサシンはイリヤを連れて城を脱出した。

日本

大河「イリヤちゃん学校遅刻するぞー!!」

イリヤ「行って来まーす!!」

舞弥「お気をつけて」

切嗣「行ってらっしゃい、気をつけてね。大河もイリヤを頼んだよ」

大河「任せて下さい!!」



切嗣は冬木でひっそりと暮らしている。

イリヤと、舞弥と―――


切嗣「アサシン」

アサシン「はい」

切嗣「いつも通りイリヤの護衛を頼んだよ」

アサシン「分かりました」






アサシン(親バカすなあ・・・)


終わり