1: 名無しさん 19/08/05(月)18:51:47 ID:b3D
弟子「一体どういうことでしょうか」

ブッダ「弟子よ、お前は"家"というものが存在すると考えているか」

弟子「師匠、私は"家"が存在すると考えておりますし、その中で暮らしております」

ブッダ「では、ここに木でできた家がある。弟子よ、これは"家"と呼べるだろうか」

弟子「はい、言えます、師匠」

引用元: ・ブッダ「弟子よ"実体"なるものは存在しない」弟子「・・・???」

2: 名無しさん 19/08/05(月)18:52:06 ID:b3D
ブッダ「ではこの家から床を取り除くことにする。弟子よ、これは"家"と呼べるだろうか」

弟子「言えます、師匠」

ブッダ「ではこの家から屋根を取り除くことにする。弟子よ、これは"家"と呼べるだろうか」

弟子「不十分ではありますが家と呼ぶことも可能でしょう」

ブッダ「ではこの家から壁を取り除くことにする。弟子よ、これは"家"と呼べるだろうか」

弟子「師匠、これはもはや家とは呼べません」

3: 名無しさん 19/08/05(月)18:52:29 ID:b3D
ブッダ「お前は今まで"家"であると述べてきたものを"家"でないと言った。弟子よ、お前にとっての"家"は壁であったのか」

弟子「師匠、それは違います。壁がなくとも柱と屋根があればそれは家と呼べるでしょう」

ブッダ「では一体"家"なるものはどの時点で"家"となり、どの時点で"家"でなくなるのか」

弟子「師匠、それは我々の暮らしに安息を与えるものにできる時点でしょう」

4: 名無しさん 19/08/05(月)18:52:54 ID:b3D
ブッダ「つまり"家"なるものは個々人の思い方によって存在する時点が異なるというのだな。草原に生きる人は布の天幕にも安息の場を見いだすが、雨風の多い我がインドの地に生きる民はそうはいかない」

弟子「そういうことになりましょう」

ブッダ「弟子よ、お前は初め「家は存在する」と言った。しかし"家"というものなど初めから存在しないのだ。その存在は我々の心が作り上げたものでしかないのだ。」

6: 名無しさん 19/08/05(月)18:53:16 ID:b3D
ブッダ「同じことはあらゆるものに言える。存在は絶対的なものではなく、相対的に我々が生み出しているのにすぎない」

弟子「その点については納得しました、あなたが普段おっしゃられている"縁起"なるものはそのことですね」

ブッダ「そうだ」

弟子「師匠、確かにその考えは面白いものではあります。しかしそれが結局のところ、私の人生にとって何になるのでしょうか。私は空虚な言葉遊びを嗜むために家を捨ててきた訳ではありませぬ」

8: 名無しさん 19/08/05(月)18:53:44 ID:b3D
ブッダ「弟子よ、存在に囚われぬことで初めて我々は苦の呪縛から逃れられるのだ。我々が目指す地は、正にこの縁起の理解なくして辿り着けぬ」

ブッダ「我々はなぜこの世には"悪"なるものが存在するのかと心を悩ませている。しかし弟子よ、それは無益だ。"悪"などは初めから存在しないのだから。あらゆるものは我々が生んだ言葉でしかない、そこに絶対的な存在はないのだ」

10: 名無しさん 19/08/05(月)18:54:02 ID:b3D
ブッダ「それは"悪"のみではない。"善"も"美"も"快"も存在しないのだ。」

ブッダ「我々は往々にして快楽に溺れる。そな欲望は無限に尽きることはないが、我々の力は有限だ。ゆえに我々は必ず手の届かぬ快楽を前にして苦に苛まれることとなる」






ブッダ「しかし弟子よ、案ずるな。快楽とは絶対的なものではない。それは初めから存在しているのでない。ただ我々の心が生み出したものなのだ。ならばそれは必ず克服できる。そもそも我らがそれを生まなければいいのだ」

13: 名無しさん 19/08/05(月)18:54:40 ID:b3D
弟子「師匠、我々はどうすればそれを生まぬ人となれるのでしょうか」

ブッダ「弟子よ、"美"も"快"も"名"も、そして"苦"でさえも全て『言葉』であることを知れ。それらはみな先の木の家である。我々がそれを生み出したことを知るとき、我々はそれらへの従属から解放される」

16: 名無しさん 19/08/05(月)18:55:01 ID:b3D
ブッダ「それらは絶対的存在ではない。ただの言葉なのだから」

ブッダ「あるゆるものが存在しないことを知るとき、我々はついに"存在"に対して執着することを止めるだろう」

ブッダ「その時こそ、初めて我々は苦から解放されるだろう」

24: 名無しさん 19/08/05(月)18:57:08 ID:3lz
家から家を構成するもの一つ一つ抜いてったらそのうち材料になるやろ
それがどうした

28: 名無しさん 19/08/05(月)18:58:23 ID:F1M
弟子「まずブッダの腕を取りますwこれはブッダと言えますか?」
ブッダ「うわぁぁぁぁ」
弟子「次にブッダの足を取りますwこれはブッダと言えますか?」
ブッダ「や、やめ」
弟子「実在しないんですよブッダなんて」

37: 名無しさん 19/08/05(月)19:03:19 ID:G08
>>28
ブッダ含めた当時のサモン・バラモンどもに物理攻撃が効くとは思えない

29: 名無しさん 19/08/05(月)18:58:49 ID:b3D
弟子「しかし師匠、"苦"から解放されようと考えてる時点で"苦"を実体として捉えてしまっているのではないでしょうか?」

弟子「それでは永遠に"苦"から逃れることなどできないのではないでしょうか?」

31: 名無しさん 19/08/05(月)19:00:38 ID:joM
>>29
仏陀「うるせぇ死ね」

35: 名無しさん 19/08/05(月)19:02:54 ID:DKd
本来の古代インド語(サンスクリット)じゃまた違った感じになるかも知れんで

今日本で引用されてる仏教原始経典はほとんど
中村元博士(個人・インド哲学)の翻訳やし
文章には中村博士個人の癖も多分にある

中村博士は宗教家では無くてあくまで学者やから
日本語訳に本来の仏教的なエッセンスが少し抜けてるとの話も

36: 名無しさん 19/08/05(月)19:03:18 ID:b3D
ブッダ「弟子よ、その通りだ。我々か言葉の中で苦から逃れる方法を考える限り、解脱に至ることは永遠にない」

ブッダ「弟子よ、だから私は言う。考えるのではなく、感じるのだ。言葉を超えるのに言葉を用いてはならない」

38: 名無しさん 19/08/05(月)19:03:34 ID:b6I
弟子「ですが師匠」
ブッダ「黙りなさい(バチ―ン」
弟子「な、何をなさるのです師匠」
ブッダ「右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい弟子よ」
弟子「ええ…」

46: 名無しさん 19/08/05(月)19:07:15 ID:b3D
ブッダ「『苦から逃れる』過程で『苦の存在を否定』すること、これは我々の常識からすれば大いなる矛盾である。苦を意識した時点で苦の奴隷となるが、目標が苦からの解放であるのに苦を意識しないというのは根本から不可能であるように思える」

ブッダ「この矛盾を乗り越える方法を私は言葉で説明することはできない、このことは言葉の範疇の外にあるからだ。」

ブッダ「私が言えるのはこれだけだ。お前がその矛盾を突き詰めて見つめ、もしそこに微かな光を見いだしたなら、迷うことはない、『全力で飛べ』」

ブッダ「私の話は以上だ」

弟子「…失礼します」



48: 名無しさん 19/08/05(月)19:08:16 ID:b3D
「言葉」なるものを真剣に見つめ、「言葉」を乗り越えることに人生を費やしたブッダは、生前一冊の本も書かなかった。
今、現存する仏典は全て後世の弟子がブッダの伝承をまとめあげたものである。

おわり

49: 名無しさん 19/08/05(月)19:08:40 ID:lOn
>>48
弟子に何も伝わってなかったようやね…

50: 名無しさん 19/08/05(月)19:09:24 ID:jyI
>>49
言葉にできひんから伝わりようもないやろ
残すのも不可能
本当に言葉にできひんかは知らん

53: 名無しさん 19/08/05(月)19:10:27 ID:lOn
>>50
でも言葉に拘るな言われてるのに経典作るとはなぁ

51: 名無しさん 19/08/05(月)19:09:53 ID:G08
弟子どもがブッダを神格化しすぎたんや
その結果大乗仏教になって仏になるとかトンチンカンなこと言い出した

57: 名無しさん 19/08/05(月)19:12:34 ID:b3D
原始仏教は宗教というより哲学
ブッダは聖人ではなくて一人の哲学者

78: 名無しさん 19/08/05(月)19:26:03 ID:f8X
>>57
むしろ哲学と宗教を分けられないのがインド思想やぞ

ブッダも煩悩を棄てて輪廻から抜け出そうっていう当時はやってた新宗教運動に家族棄ててハマったサイコ

60: 名無しさん 19/08/05(月)19:13:52 ID:Xuw
言葉に出来ないっていうのを
人間の文化のない獣のような状態に帰れとか捉えるけどちゃうぞ
もはや言葉の秩序では捉えきれないところまで考え抜けろってことやからな

66: 名無しさん 19/08/05(月)19:16:08 ID:9xu
ソシュール「大体同意」
ウィトゲンシュタイン「おおよそ同意」

67: 名無しさん 19/08/05(月)19:16:21 ID:F1M
ブッダ「男の娘好き」
弟子「ホモじゃん」
ブッダ「パァン!」

68: 名無しさん 19/08/05(月)19:16:51 ID:7zH
法然「なんも考えず阿弥陀様に任せとったら苦のない浄土連れていってくれるでー」

サンキューホウッネン

76: 名無しさん 19/08/05(月)19:23:59 ID:MSs
>>68
ある意味こっちの方が近いのかもしれん

69: 名無しさん 19/08/05(月)19:16:55 ID:Xuw
弟子「ありがとうございます!」

74: 名無しさん 19/08/05(月)19:22:20 ID:lOn
仏陀「苦行意味ないで」
延暦寺「その釈迦の考えにたどり着くために苦行したろ!」

仏陀「ワイの教え書物にしないでね」
弟子「経典として残したろ!」

ええんか・・・?

75: 名無しさん 19/08/05(月)19:22:47 ID:9xu
>>74
う~ん、この

77: 名無しさん 19/08/05(月)19:25:46 ID:F1M
結局釈迦は何をしろって言ってんの?瞑想すればええんか?

82: 名無しさん 19/08/05(月)20:11:04 ID:vbx
>>77
人それぞれ違った悟り方が有るんやでと言ったんや
なお真言立川流

79: 名無しさん 19/08/05(月)19:31:13 ID:Xuw
基本は何事にも囚われずに生きろってことやろな
教典残すなっていうのはそれが権威化するのもイヤやったんやろうが
何するかも臨機応変に試行錯誤しろってことやったんやないかな

80: 名無しさん 19/08/05(月)19:44:50 ID:M4F
物事に名前をつけた結果そういう矛盾が生まれたから感じろっていうしかなくなるんやろ
もともと苦とか美とかいう呼び名なんて無かったんだから

81: 名無しさん 19/08/05(月)20:04:48 ID:hOo
お釈迦様のスタートは世の中なんで苦しむ人がいるんや?幸せになれんかなあ?がスタートで結局いつもここ
世の中が悪いんは悪い考え方でそれを原理主義にしてるやつや
今の自分がいる場所を良くしようや、それを弘めたろうや
そしたら世の中少しは良くなるで
あるかないか知らんけど今から世の中良くしたら来世には幸せになれるやろ
ワイの教えは形式的に2千年は通じるかもしれんが社会も何も変わるしその頃にはその頃の人が良い解釈するわ多分インドやなくて伝わった遠い国でな

84: 名無しさん 19/08/05(月)20:14:53 ID:TRp
ブッダ「女を抱かんと余計ムラムラするから適度に抱いた方がええな」
結構現実的だよね

85: 名無しさん 19/08/05(月)20:31:56 ID:SFD
この弟子そのうちブッダのこと「良い先生」って呼びそう