447: 名無しさん 2019/09/04(水) 11:48:45.93 ID:w6Rq2cRFo
巴「見えるか? うちの背ぇの魂達が」 

武内P「すみません、見えません」 

巴「ほぉ……肝は座っとるようじゃのう……!」 

武内P「村上さん、ご用件は?」 


巴「――とときら学園じゃぁ!!」 

巴「アンタんとこのシマ、随分幅を利かせてるようじゃのう!!」 


武内P「……成る程」 

武内P「とときら学園の、出演依頼のお話ですね」





引用元: ・武内P「キスします」

448: 名無しさん 2019/09/04(水) 11:56:35.66 ID:w6Rq2cRFo
巴「アンタ、言葉には気ぃつけぇよ?」 

武内P「はあ」 

巴「うちが、何で此処に来たかわかっとったんじゃろ? えぇ?」 

武内P「はい。恐らくはその話だろう、と」 


巴「出演依頼、取り消して貰うぞ」ギロリ! 

巴「瑞樹の姉御と心の姉御に、何て格好をさせる来じゃあ!!」 


武内P「……すみません」 

武内P「とときら学園のゲストは、水色のスモック着用が義務ですので」

449: 名無しさん 2019/09/04(水) 12:01:45.63 ID:w6Rq2cRFo
巴「せめて違う衣装にしろ!」 

武内P「違う衣装……例えば、どの様なものでしょうか?」 

巴「着物じゃ! 姉御達に似合う、格好ええやつじゃ!」 

武内P「着物……その場合の設定は?」 


巴「周辺のシマを仕切っとる組の姉御じゃ!」 

巴「!」ティン! 

巴「シノギの様子を見に来た言うんはどうかのう!?」 


武内P「……」 

武内P「ありがとうございます、検討させて頂きます」

450: 名無しさん 2019/09/04(水) 12:07:06.12 ID:w6Rq2cRFo
武内P「しかし、一つ問題が」 

巴「何? うちの案が間違ってる言うんか?」ギロリ! 

武内P「いえ、そうではなく」 

巴「はっきりせぇ! 何が問題なんじゃ!」 


武内P「衣装に関してですが」 

武内P「お二人はともかく――」 

武内P「――高垣さんが、非常に楽しみにされているのです」 


巴「ほう、楓の姉御が」 

巴「……」 

巴「楓の姉御もじゃとぉ!?」

451: 名無しさん 2019/09/04(水) 12:13:24.06 ID:w6Rq2cRFo
巴「アンタ、気ぃは確かか!?」 

武内P「はい、勿論です」 

巴「二人だけじゃのぉて、楓の姉御にもスモックを着せる気ぃだったんか!」 

武内P「……何か、誤解があるようですが」 


武内P「私は、彼女達の出演に反対していました」 

武内P「それを強引に押し切ったのは、彼女達です」 


巴「当然じゃな! 姉御達は、大人の女じゃけぇのう!」 

巴「男に良いようにされる、小娘とは違う……」 

巴「……」 

巴「もっとしっかりせんかい、このアホンダラァ!」

452: 名無しさん 2019/09/04(水) 12:21:36.95 ID:w6Rq2cRFo
巴「姉御達のイメージ言うもんはどうなる!?」 

武内P「……ですが、数字は取れます」 

巴「それが何じゃ! 男なら、はっきり断れや!」 

武内P「……」 


武内P「私が反対し、出演依頼を取り消した翌日……」 

武内P「水色のスモックを来た彼女達が集団で……此処へ」 


巴「ほぉ! 姉御達がカチコんで来たんか!」 

巴「……」 

巴「姉御達は何をしとるんじゃ!?」

453: 名無しさん 2019/09/04(水) 12:27:09.14 ID:w6Rq2cRFo
巴「それで、どんな取引をしたんじゃ!?」 

武内P「いえ、交渉の類は……何も」 

巴「なんじゃ……姉御達は、何を!?」 

武内P「……」 


武内P「皆さん、スモックを着た状態で」 

武内P「――この部屋で自由にくつろいでいました」 


巴「……のっ」 

巴「乗っ取りじゃぁ!」

454: 名無しさん 2019/09/04(水) 12:37:46.50 ID:w6Rq2cRFo
武内P「村上さん、おわかり頂けましたか?」 

巴「姉御達、本気なんか……!」 

武内P「再度出演依頼を出すまで、居座り続ける……と」 

巴「うちのした事は、間違ってた言うんか……!」 


武内P「……すみません」 

武内P「無言の圧力に耐えられなかった私を許して下さい……」 


巴「……もうええ、わかった」 

巴「そがいな真似されたら、誰でも心が折れる」

455: 名無しさん 2019/09/04(水) 12:48:56.82 ID:w6Rq2cRFo
巴「うちに、何か手伝える事はあるか?」 

武内P「えっ?」 

巴「今回の詫びのつもりじゃ。遠慮なく言ってみい」 

武内P「……では」 


武内P「皆さんが、とときら学園にゲスト出演する際」 

武内P「村上さんも、一緒にゲストで出演して頂けますか?」 


巴「はっは!」 

巴「嫌じゃ! 断る! 何を言っとるんじゃおどれは!?」

456: 名無しさん 2019/09/04(水) 12:58:24.09 ID:w6Rq2cRFo
武内P「放送作家さんが、頭を抱えていまして」 

巴「うちは、今頭を抱えたいわ!」 

武内P「とときら学園は、かなり自由な構成になっているのですが」 

巴「それが何じゃ!? うちの話ぃ聞けや!」 


武内P「レギュラー陣とゲストの年齢が離れているため」 

武内P「どうしても、その……はい」 

武内P「なので、13歳の村上さんが居れば、と」 

武内P「……そう、思いました」 


巴「居れば、何じゃ!?」 

巴「……」 

巴「待て、言うな! 聞きとうない!」

457: 名無しさん 2019/09/04(水) 13:04:25.57 ID:w6Rq2cRFo
巴「……じゃが、話はわかった」 

武内P「では」 

巴「じゃがのう……うちに、スモックを着ろ言うんか?」ギロリ! 

武内P「いえ」 


武内P「村上さんは、そういった格好を好まれないと思ったので」 

武内P「他のゲストの方達の引率……という体で」 

武内P「――着物を着て頂こうと考えています」 


巴「はっはっは!」 

巴「……気まずい! 考えただけで、気まずすぎる!」

458: 名無しさん 2019/09/04(水) 13:12:50.01 ID:w6Rq2cRFo
巴「姉御達が! スモックを着てる横で!?」 

武内P「はい」 

巴「うちだけ、まともな格好をしろ言うんか!?」 

武内P「ええ」 


武内P「……村上さんならば」 

武内P「心意気で、精一杯事故を防ごうとしてくれる、と」 

武内P「……そう、信じています」 


巴「事故る思っとったんじゃな!?」 

巴「アンタ、姉御達だけじゃと事故る思っとったんじゃな!?」

459: 名無しさん 2019/09/04(水) 13:23:46.27 ID:w6Rq2cRFo
武内P「村上さん、ありがとうございます」 

巴「待て待て待て! 話まとめようしとるな!?」 

武内P「何か、問題でも?」 

巴「問題しか無い! 他の案を出せ!」 


武内P「……では」 

武内P「村上さんもスモックを着て、席をレジュラー陣側に」 

武内P「それによって、視線を分散させる……」 

武内P「……というのは、どうでしょうか?」 


巴「……」 

巴「着物か、スモックかじゃと……!?」

460: 名無しさん 2019/09/04(水) 13:36:59.03 ID:w6Rq2cRFo
巴「どんな二択じゃぁ……!」 

武内P「笑顔です」 

巴「そがいなもん出来るか!」 

武内P「……」 


武内P「着物を着て――皆さんの傍で目立ちつつ、引率をする」 

武内P「スモックを着て――皆さんから離れた所で、分散させる」 

武内P「……村上さん」 

武内P「貴女は、どちらの方が……笑顔で居られますか?」 


巴「ぬ……が……!?」

461: 名無しさん 2019/09/04(水) 13:42:03.61 ID:w6Rq2cRFo
巴「……アンタは、どう思うんじゃ」 

武内P「私、ですか?」 

巴「プロデューサーの立場としては、どっちが良い思うんじゃ!」 

武内P「そう、ですね……」 


武内P「村上さんは、スモックを着る事に抵抗があるようですが……」 

武内P「……川島さん達は、自ら進んでスモックを着ようとしています」 

武内P「その事については、どうお考えですか?」 


巴「何……?」

462: 名無しさん 2019/09/04(水) 13:49:21.10 ID:w6Rq2cRFo
武内P「貴女は、彼女達のイメージにそぐわない、と」 

巴「じゃけぇ、此処に来た!」 

武内P「しかし、彼女達はスモックを着る事を良しとしています」 

巴「なんじゃ、はっきりせぇ!」 


武内P「誰かの……自分も含めた、それまでのイメージ」 

武内P「それをあえて打ち破っていく……というのは」 


武内P「――粋」 


武内P「……と言うものでは、無いでしょうか?」 


巴「……い」 

巴「粋……!?」

463: 名無しさん 2019/09/04(水) 14:00:38.99 ID:w6Rq2cRFo
武内P「大切なものは、内側にあるものです」 

巴「……服装は、問題じゃない言うんか」 

武内P「問題では無い、とは言いません」 

巴「……」 


武内P「――村上さんの本当の笑顔の輝き」 

武内P「例え、何が起ころうともそれを守り続け……」 

武内P「……決してブレる事は無い」 


武内P「――居玉の魂です」 


巴「……いっ」 


巴「居玉の魂……!」ズキューンッ!

464: 名無しさん 2019/09/04(水) 14:14:51.69 ID:w6Rq2cRFo
巴「じゃ、じゃが……うちは居飛車党で……!」 

武内P「四間飛車居玉――藤井システムに、チャレンジしてみませんか?」 

巴「っ……!」 

武内P「村上さん」 


武内P「同じ衣装を着て、大人の彼女達とシノギを削り合う……と」 

武内P「……そう考えた場合」 

武内P「やってみる価値は、あると思いますか?」 


巴「……ふっ」 

巴「はっはっは! ここまで言われて逃げるゆうんは、女が廃る!」 

巴「ええじゃろう! スモック、何着でも持って来いや!」ニコッ! 


武内P「……良い、笑顔です」

465: 名無しさん 2019/09/04(水) 14:23:29.70 ID:w6Rq2cRFo
  ・  ・  ・ 

ガチャッ! 

巴「何しとんのじゃおどれはぁ――っ!!」 


武内P「? 仕事です」 


巴「とときら学園! ゲスト出演ゆう話じゃったろうが!」 

巴「じゃけぇ、うちも話を飲んだ!」 

巴「それが、どうしてこうなった!? 説明せぇ!」 


武内P「――豪華ゲスト&新レギュラー発表」 

武内P「目玉を二つ用意する事で、意識を分散しつつ注目度を高めました」 

武内P「……スケジュールが取れて、幸いでした」 


巴「何が居玉の魂じゃ! 目玉が飛び出たわ!」

466: 名無しさん 2019/09/04(水) 14:44:18.86 ID:w6Rq2cRFo
武内P「スモック、何着でも持って来い……と」 

巴「言葉の綾じゃ! わかれや!」 

武内P「村上さんにとっても、良い話だと思ったのですが……」 

巴「どこがじゃ!?」 


武内P「とときら学園の衣装合わせの際」 

武内P「鏡でご自分の姿を確認して、良い笑顔だった、と」 


巴「いや、それはっ!?///」 

巴「なっ、なしてそがぁな事をアンタが知っとるんじゃ!?///」 



武内P「タレコミです」 




おわり