1: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:07:01.02 ID:un5fa0g60
ゴールド「あの…対戦…」

レッド「…すぅ…すぅ…」スヤスヤ

エリカ「ん…すぅ…すぅ…」スヤスヤ

ゴールド(キスしたまま抱き合って寝てるけどどうしたらいいんだ…)

引用元: ・グリーン「レッドがタマムシジムから進まない」

5: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:10:36.64 ID:Mq+T226q0
二年前…

レッド「よし、バッジ4個目…ありがとうございました」

エリカ「お強い方…もう出て行かれるのですか?」

レッド「ええ。なにかあるんですか?」

エリカ「…もしあなたがよろしければ、しばらくここで鍛錬していかれませんか?」

レッド「鍛錬…ポケモントレーナーとして、ですね」

6: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:13:03.96 ID:Mq+T226q0
エリカ「もちろん。草ポケモンの扱いにおいて、色々とお伝えできればと思いまして」

レッド「そうだな…ありがとう。草を司るジムリーダーの誘いとあっては、断る理由がないですね。なあフシギソウ」

フシギソウ「フシ!」

レッド「よろしくお願いします。エリカさん」

エリカ「!はいっ。ふふ…」

****************

グリーン「レッドはタマムシジム通過したかな…俺は常にあいつの先を行くぜ!」

9: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:15:47.06 ID:Mq+T226q0
レッド「下宿?いいんですか?」

エリカ「はい。部屋には余裕がありますので。どうぞお気になさらず」

レッド「お気になさらずって…。けど女の人の家に泊まる事云々より、こんな大きいお屋敷に泊まる事の方に気が惹かれる…」

エリカ「口に出てますよ」

レッド「あっ失礼しました」

13: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:17:42.82 ID:Mq+T226q0
エリカ「いいえ。家が褒められて悪い気はしません。私よりもということを除けばの話になりますが」

レッド「めちぇくちゃ気にしてるじゃないですか。あっじゃなくてごめんなさい」

エリカ「ふふっ許します。こちらの部屋をお使いになって」

***************

グリーン「たのもー!!」

ナツメ「勝負」

14: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:19:34.44 ID:Mq+T226q0
レッド「部屋もなんというか…一泊おいくらって感じなんですが」

エリカ「お褒めにお預かり光栄です。お夕飯は中座敷ですので」

レッド「中座敷?」

エリカ「家の中をご案内します」

レッド「どうも」

エリカ「部屋を出てこちらが縁座敷。休暇にはここに座り、庭に放ったポケモン達と良く戯れています」

エリカ「あちらは茶座敷。その名の通り茶をとくところとなります」

レッド「茶道をされてるんですか?」

エリカ「ええ。職とされる方には遠く及びませんが」

17: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:23:45.33 ID:Mq+T226q0
レッド「他にはなにか習い事を?」

エリカ「趣味の域は出ませんが、華道と弓道も嗜んでおります。少し小さいですが、弓道場もございますよ」

レッド「はは」

エリカ「なにか?」

レッド「いや、すごいなって思って。こちらが思ったとおりの人だ」

エリカ「あなたの思ったとおりのエリカでしたか?」

レッド「ええ。華道、弓道、茶道、古来の伝統を嗜む箱入りのお嬢様」

エリカ「あら、箱入りのお嬢様とは不服ですわ」

レッド「だってそうでしょう?見知らぬ男をいきなり泊まらせるなんて」

エリカ「自らを男と称するにはいささか若すぎるようですが」

レッド「むう」

18: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:26:26.66 ID:Mq+T226q0
エリカ「ふふ、失礼。私はお台所に行きますので、なにかありましたら使用人に」

レッド「ん?エリカさんが自ら料理を?」

エリカ「はい」

レッド「ふーん。ではこちらが一つ若すぎないことを証明します」

エリカ「はて?」

レッド「お台所に付き合いますよ。ただ飯ぐらいは致しませんので」

エリカ「あら以外。それではお付き合い願いましょうか」

20: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:28:31.36 ID:Mq+T226q0
レッド「うん…煮干はこれくらいか。豆腐とわかめ、じゃが芋は入れます?」

エリカ「ええ。しかし手馴れていますね」

レッド「一人旅には欠かせぬ知恵ですよ。楽しみとも。ポケモン達も大変満足してます」

エリカ「それは重畳。そちらの切り終わったお野菜を頂けますか?」

レッド「はいどうぞ。精進料理かと思いきや、肉も意外とありますね」

23: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:30:27.10 ID:Mq+T226q0
エリカ「育ち盛りの方がいらっしゃるので急遽取り寄せました。ご不満?」

レッド「まさか。若さの特権と受け取ります」

エリカ「はやくおおきくなーれ」

レッド「料理ができるじゃだめですか」

エリカ「ポイントは高いですよ?」

************
サファリゾーン
ブッブー ジカン ギレ デース
グリーン「なっ!?後一歩で…!?」

26: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:33:28.04 ID:Mq+T226q0
レッド・エリカ「「いただきます」」

レッド「とは言ったものの、こうした食事の礼儀を知りません。ご教授願えますか?」

エリカ「応じます。まずは自然になさって。ああしてこうしてと指示するより、まずい行動を指摘します」

レッド「了解です。うん…」

エリカ「気張らないで。食事は楽しいものなのですから」

28: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:36:10.73 ID:Mq+T226q0
レッド「確かに。…うん、美味しい。一緒に作るとこうも違うんですね」

エリカ「…ええ。とても、美味しい」

レッド「えっと…三角食べだっけ?」

エリカ「ふふ…ご飯いくらでもお替りがありますからね」

レッド「ありがとう。おっ食うか?」

フシギソウ「フシ!♪~」モグモグ

レッド「…」ナデナデ

エリカ「まあかわいい…」

31: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:41:03.42 ID:Mq+T226q0
レッド「ご飯も食べ、湯も浴びた。後は速やかに就寝し明日に備える」

エリカ「はい」

レッド「はいじゃないです。なにゆえ同室に布団二つ?」

エリカ「悟れませんか?」

レッド「悟りを開くには若すぎます」

エリカ「まあ都合のいい。まさか男色…」

レッド「ありえません。てゆうか本当なんでですか?」

エリカ「深い意味は無きにしも非ずです。女性と二人並んで寝るのはお嫌い?」

レッド「嫌いではないです。深い意味とはいかに?」

エリカ「ご想像に」

レッド「どうぞお任せください」

エリカ「入ってきたら嫌いますよ?」

レッド「えー」

37: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:46:16.25 ID:Mq+T226q0
エリカ「落ち込まないで。まだ一夜目です」

レッド「今後の可能性に期待?」

エリカ「無きにしも非ずです。もう大分いい時間ですので、明かりを消しますよ。寝る子は育つ」

レッド「ならば寝ようやれ寝よう」

エリカ「明日もよろしく。レッドさん?」

レッド「ええ。こちらこそエリカさん」

エリカ「…すう…」

レッド(寝付き早っ。今は寝顔鑑賞までか…しかし役得っ)
*************
ふたごじま
グリーン「さむい…ここで野宿したら死んじまう…!フリーザーどこだよぉ…」

38: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:49:21.85 ID:Mq+T226q0
レッド「おはようございます」

エリカ「おは…よう…ござい…ますぅ…ふわぁ…」

レッド「朝は弱いんですね」

エリカ「顔は洗ったのですが…んん…」

レッド「目こすっちゃだめですよ。ほら朝ごはんはこっち」

エリカ「連れてってください…」

レッド「まったくもう」グイ

使用人(仕事とられた)

45: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:54:44.78 ID:Mq+T226q0
エリカ「今日はぁ…ジムのぉ…お手伝いを…してもらいますぅ…」ウトウト

レッド「ジムまで大丈夫っすかそんなんで」

エリカ「すろぉ…すたぁたぁですのでぇ…お気になさらずぅ…」

レッド(意外と前途多難かも知れん)

イアイギリ!

レッド「ほらエリカさん。定位置着きましたよ」

エリカ「どうもぉ…」ストン

レッド「そういや挑んだときも眠そうでしたね」

エリカ「一度ぐっすりお昼寝するかぁ…バトルになればいいのですがぁ…」

レッド「なるほど。じゃあ挑戦者来たら知らせますからどうぞ夢の中へ」

エリカ「はいぃ…お言葉に甘えてぇ…ぐぅ…」

レッド「ジムリーダーっていい職業だなあ…」

47: 名無しさん 2012/09/09(日) 17:59:11.69 ID:Mq+T226q0
レッド「暇だ…」

エリカ「……」コックリ…コックリ…

レッド「…図鑑に写真機能あればなあ…」

エリカ「…んぅ…」

レッド(ここは緑が多くてのどかだし、眠りたくなるのはわかる。横になりたいなあ…あ)

レッド「…エリカさん。きっかけはあなたに誘われたトレーニングだけど、今はあなたの事をもっと知りたい」

エリカ「……」コックリ…コックリ…

レッド「なんてね…。膝、お借りしていいですか?」

エリカ「……ん…」コックリ…コックリ…

レッド「よし肯定、失礼」ゴロン

52: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:03:17.87 ID:Mq+T226q0
レッド(おおうこれはっ)

レッド「いいものだ…」ムニムニ

レッド「…」

エリカ「…ん…ん…」コックリ…コックリ…

レッド(頬をプニプニ)

エリカ「んう…むう…」プニプニ

レッド(鼻をつまむ)

エリカ「ふぁ…」

レッド(おもろかわいい)

************
グレンジム

グリーン「し…しねしねこうせんっ…!!」
ブッブー ハズレー

55: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:07:09.82 ID:Mq+T226q0
レッド「…ん?…寝ちゃってたか…」

エリカ「ん…う…」コックリ…コックリ…

レッド(こっちはまだか…膝枕気持ちいいから、もうちょっとだけいいかな?)

エリカ「…ん…ん…」コックリ…コックリ…

レッド「……」

エリカサーン チョウセンシャデース

エリカ「んん…あう…」コックリ…コックリ…

レッド「あらら。エリカさん、エリカさん、挑戦者ですよ」ユサユサ

エリカ「…ふわあ…はーい…」

レッド「頑張ってくださいね」

57: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:12:25.66 ID:Mq+T226q0
オツカレサマデシター

レッド「お疲れ様でした」

エリカ「はい。起こしてくれてありがとうございます」

レッド「いいんですよ。しかし容赦なかったですね」

エリカ「んー至福の時を邪魔されて気が立っていたかもしれません」

レッド「ジムリーダーにあるまじき発言でちゃった」

エリカ「忘れてくださる?私は先ほどまでの膝の重みを忘れますので、おあいこになさって」

レッド「…さいで」

58: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:14:39.09 ID:Mq+T226q0
エリカ「さて、眠気もさめましたのでポケモンジムらしく鍛錬いたしましょうか」

レッド「あっ、ちゃんと当初の目的覚えてたんだ」

エリカ「あなたの中のエリカはどうなっているのですか?」

レッド「だってねえ」

61: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:18:41.55 ID:Mq+T226q0
レッド「フシギソウ」

エリカ「ラフレシア」

レッド「草ポケモンって決定打ないですよね。ソーラービームは貯めがあるし」

エリカ「しかり。しかしどんなポケモンでもやりようはあるますゆえ。あなたならどうなさいます?」

レッド「ねむりごなからのやどりぎのたね、ソーラービーム、はっぱカッターとか」

エリカ「ほとんど正解ですね。しかしそこからの…ラフレシア、みがわり」

レッド「お」

エリカ「そしてメガドレイン…やどりぎのたねと併用すれば、みがわり分の体力を回復できます」

レッド「ほほう…草が等倍のあいてなら5分以上に戦えますね」

エリカ「ええ…まあうまくいくことは中々ないのですが」

レッド「メガドレインより上位の技があったり」

エリカ「ポケモンが毎回少し回復できる"なにか"があれば戦略として確立できそうです」

レッド・エリカ「「ふう」」

63: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:21:50.88 ID:Mq+T226q0
レッド「さて、午前はここまでですかね」

エリカ「ですね。お腹も空きました」

レッド「しかしここまで挑戦者が中々来ません」

エリカ「みな優秀ですので。さあお昼にしましょう」

66: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:25:38.78 ID:Mq+T226q0
レッド・エリカ「「いただきます」」

エリカ「まさかお弁当をレッドさんが作られるとは」

レッド「使用人の方に言ったら快く代わってくれましたよ。ポイント上がりました?」

エリカ「はい。いいお嫁さんになれますね」

レッド「喜べない称賛をどうも。お味はいかが」

エリカ「ん…美味しいし私の好みばかり。給仕として働きませんか?」

レッド「そうきたか。わざわざ色々聞いて回ったのになー」

エリカ「私のためにそこまで…ああレッドさんが欲しい」

レッド「エリカさん…!」

エリカ「給仕として」

レッド「(´・ω・`)」

69: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:28:48.27 ID:Mq+T226q0
フシギソウ「フシ…フシ!」

レッド「お前の分もあるよ。ほい」

フシギソウ「…」モキュモキュ

フシギソウに
たべのこしを 持たせた!

レッド「お?」

エリカ「あら?

70: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:32:03.37 ID:Mq+T226q0
エリカ「午後はレッドさんも前座してみます?」

レッド「いいんですか?」

エリカ「無論扱うのは草ポケモンだけですが。限られた手持ちでどこまでできるのか試したくありません?」

レッド「ふむ…それでは」

チョウセンシャデース

レッド「おっ早速」

エリカ「頑張ってください」

71: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:36:05.99 ID:Mq+T226q0
レッド「まさか昼の食べ残しで毎ターン回復するとは」

エリカ「もしかしたら世紀の発見かもしれませんよ!」

レッド「ポケモンに持ち物持たせるって発想がなかったしなー。どういう原理なんだろ」

エリカ「レッドさんさえよければ、今度タマムシ大学の論文の題材にしてもよろしいですか?」

レッド「かまいませんよ。研究を自分にも見せてくれるなら」

エリカ「よろこんで。さてまた待ちましょうか」←定位置で正座

レッド「よっこらせ」←隣で胡坐

レッド「…」ジー

エリカ「なにか?」

73: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:39:51.88 ID:Mq+T226q0
レッド「良く足しびれませんね」

エリカ「慣れてますので」

レッド「ふわあ…しかしここは眠気を誘う」

エリカ「植物園もかねてますから、暖かいですよね…ふぁあ」

レッド「また寝ます?」

エリカ「うーん…致し方ない時は」

レッド「ではお膝を拝借」

エリカ「調子に乗らない」

レッド「あいたっ」

76: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:45:25.64 ID:Mq+T226q0
レッド(来ないなあ……)

エリカ「…ん……」コテ

レッド「お?エリカさん?」

レッド(肩に頭が)

エリカ「すぅ…すぅ…」スヤスヤ

レッド「うん…これもいい」

レッド「ふぁ…」

レッド「おやすみ、エリカさん」

トキワジム
サカキ「ふふふ…待っていたよグリーン君」

グリーン「サカキ…!!R団の野望は俺が打ち砕く!!!」

82: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:51:11.85 ID:Mq+T226q0
オツカレサマデシター

エリカ「少し、お夕飯の買い物に付き合っていただけますか?」

レッド「もちろん。本日の献立は?」

エリカ「カレーにしようかと」

レッド「あれ以外」

エリカ「和風料理だけで生きてはいないですよ。カレーはお好きですか?」

レッド「ええ。人参は少なめで甘口に」

エリカ「あらあ…」

レッド「冗談です。辛口野菜大目で」

エリカ「あら大人。ではお肉はいりませんね」

レッド「入れてくださいお願いします」

86: 名無しさん 2012/09/09(日) 18:56:07.26 ID:Mq+T226q0
料理中…
レッド「そういえば」

エリカ「なにか?あっそろそろ火加減落としてください」

レッド「ほい。ちょっと気になったんですけど、ジムリーダーって給金どれくらいなんですか?野菜入れます」

エリカ「はい。そうですね…これぐらい?」

レッド「WAO」

エリカ「ええまあ…狭き門なのですよ。審査は厳しいし競争率も高く。また年齢は関係ないし、才能さえあればすぐにたてられますから。入れ替わりも激しい」

レッド「八つまでと決まっていますしね」

エリカ「つい最近でもヤマブキで入れ代わりがありましたから。うん、いい味付けです」

レッド「あとはお米待ちか。今日のエリカさん見てる限りだとなんか腑に落ちないなあ」

エリカ「ジム所属の皆さんが優秀ですので。私が日々鍛えた成果ですのよ」

レッド「ふむ、そう考えれば妥当?」

エリカ「妥当です」

90: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:00:23.07 ID:Mq+T226q0
レッド・エリカ「「いただきます」」

レッド「明日はジム休みですね。辛っ」

エリカ「どこかおでかけに?」

レッド「ノープラン。そちらは」

エリカ「同じくです。ああ、でしたら」

レッド「?」

エリカ「一日私に付き合ってくださいますか」

レッド「願ったりかなったりですね。どちらにお出かけを」

エリカ「いいえ。家中でできることを」

レッド「ほほう」

93: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:02:38.29 ID:Mq+T226q0
翌日 茶座敷
エリカ「………」ズリ…ズリ…

レッド「……」

エリカ「ふふ、硬くならないで」

レッド「そうは言っても…」

エリカ「茶をいただいて欲しいだけですので、気を抜いてくださって結構ですよ。お茶菓子もどうぞ」

レッド「いただきます、ここで一礼?」

エリカ「お気になさらずと言っていますのに」

96: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:05:08.10 ID:Mq+T226q0
レッド「知りたいんですよエリカさんのこと。茶道をしてるエリカさんだって」

エリカ「それではまず、私が入れた茶の味をお知りになって」コト…

レッド「ん…」

エリカ「…」

レッド「…結構なお手前で」

エリカ「お粗末さまでした」

97: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:06:48.69 ID:Mq+T226q0
弓道場
レッド「むう…結構難しい」

エリカ「無理に的に当てようとは思わないで。何事も大切なのは姿勢です」

レッド「こんな感じ?」

エリカ「そう。背筋はそのまま、腕は…」ゴソゴソ

レッド(いっ色々当たるっ)

98: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:08:08.75 ID:Mq+T226q0
エリカ「ん…それではまた弓を持って」

レッド「はい…よし」

エリカ「あらお上手」

************

グリーン「やったっついに…ついにやったぞ!!俺がチャンピオンだああ!!」

104: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:10:48.17 ID:Mq+T226q0
縁座敷
レッド「ふう、結構体力使いますね」

エリカ「少し休みましょうか。もし」

レッド「お、羊羹」

エリカ「甘くて冷えてますよ」

レッド「…うまし」

エリカ「ナゾノクサ、遊んでおいで」

レッド「行って来いフシギソウ。エリカさんの日常はいつもこんな感じ?」

エリカ「ええ。今日はありませんでしたが仲間と教室を開くこともありますね」

レッド「ふーん。どうして自分を伴って?楽しかったですけど」

エリカ「あなたが私のことを知りたいとおっしゃていましたので。どうでしたか?」

レッド「とてもようござんした。てかジムのとき、実は起きてるでしょ」

エリカ「さあどうでしょう。ふぁあ…」

105: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:14:27.34 ID:Mq+T226q0
レッド「くあっ…天気が絶好すぎて眠気が…」

エリカ「膝、おかししましょうか?」

レッド「一歩前進!?」

エリカ「私も今日楽しかったですから、そのお礼に。どうぞ」

レッド「そ、それではお言葉に甘えて…」

ムニ

レッド「…」

エリカ「…」

レッド「目と目が合う瞬間好きだと気づきました」

エリカ「ぷっ。あなたは今どんな気持ちでいますか?」

111: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:17:02.68 ID:Mq+T226q0
レッド「あれ、知ってたか。もっと動揺してほしかったのに」

エリカ「知っていたとしても、もう数歩前進したら変わると思いますよ」

レッド「たどり着いても変わらない気がするなあ。この立ち位置」

エリカ「…そうかもしれませんね」

レッド「ふぁ…本当に眠い。いいですか寝ちゃって」

エリカ「ねんねん~ころりよ~おこ~ろりよ~」

レッド「ぐぅ…」スヤスヤ

エリカ「あらまあ………ふふ」ナデナデ

115: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:20:44.99 ID:Mq+T226q0
http://www.youtube.com/watch?v=1sApa2sLGhM



レッド(音が…聞こえる。琴?)

レッド「ん…あれ、枕になってる。あっ…」

レッド(奥でエリカさんが弾いてるのか…)

エリカ「♪~」

フシギソウ・ナゾノクサ「zzz…」

レッド(寝ちゃうよなあこんなん聞いたら)

レッド「綺麗過ぎるよ、本当」

エリカ「♪~」

117: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:22:59.62 ID:Mq+T226q0
http://www.youtube.com/watch?v=1sApa2sLGhM



レッド(音が…聞こえる。琴?)

レッド「ん…あれ、枕になってる。あっ…」

レッド(奥でエリカさんが弾いてるのか…)

エリカ「♪~」

フシギソウ・ナゾノクサ「zzz…」

レッド(寝ちゃうよなあこんなん聞いたら)

レッド「綺麗過ぎるよ、本当」

エリカ「♪~」

121: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:25:11.37 ID:Mq+T226q0
夕飯時…
レッド・エリカ「「いただきます」」

レッド「てんぷらは揚げたてに限る。海老いただきます」

エリカ「お野菜もちゃんと食べてくださいね」

レッド「ふう…来週もまた、ジムリーダーの業務ですね」

エリカ「この数日で何かつかめました?」

レッド「料理の腕が上がり、睡眠が満たされていることは確かです」

エリカ「ではまだまだ精進しなくてはなりませんね」

レッド「ええ。よろしく」

エリカ「こちらこそ」

125: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:27:05.77 ID:Mq+T226q0
寝所
レッド「まだこの距離感?」

エリカ「もう少しですよ」

レッド「具体的には?」

エリカ「ちゃんとお互いの気持ちを確かめたら。あなたも迷っていますし」

レッド「…お見通しか」

エリカ「ええ。私も、迷ってます」

レッド「手を握るのもだめ?」

エリカ「…それぐらいならば」

ギュ

レッド「また明日、エリカさん」

エリカ「ええレッドさんも。お休みなさい」

127: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:29:46.72 ID:Mq+T226q0
タマムシジム
レッド「あれ琴がある」

エリカ「お気に召したようですので。挑戦者が来るまでお聞きになって」

レッド「おお…」

♪~

レッド(目を瞑りながら優雅に引く姿…綺麗過ぎるなあ…)

エリカ「…」

♪~

レッド「……」

130: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:31:34.57 ID:Mq+T226q0
レッド(…いつかはここを離れる)

エリカ「…」

♪~

レッド(本当に?)

エリカ「…」チラ

レッド(俺が望んでいるのは…)

131: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:32:58.42 ID:Mq+T226q0
タマムシジム
レッド(もう一月たったのか…)

エリカ「すぅ…すぅ…」スヤスヤ

レッド(なじみすぎてるな。エリカさん今日は完全に寝転がってるが、いいのだろうか)

レッド「隣、失礼しますね」

エリカ「…どうぞぉ…すぅ…すぅ…」スヤスヤ

レッド「えー…………」

レッド「…………」ゴロン

レッド(一緒に寝るのはOKなのになあ……)

レッド「ふぁ…ん…」スヤスヤ

134: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:35:53.38 ID:Mq+T226q0
ピト

レッド(ん…唇に…なんだ?)

エリカ「おはようございます」

レッド「おはようエリカさん。指?」

エリカ「こうすればおきるかなっと思いまして」

レッド「はっおきました」

エリカ「しばらくこうしてます?」

レッド「ええ。勝手に自分の唇触ったんだから、エリカさんの唇触らしてもらいますよ」

エリカ「はい、どうぞ」

136: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:39:20.43 ID:Mq+T226q0
レッド「いいんだ…では遠慮なく」ピト

エリカ「…どうですか?」

レッド「柔らかい…」

エリカ「硬かったらおかしいですね」

レッド「触れるし、近いし、いい匂いがする。ずっとこうしてたいな」

エリカ「…本当に?」

レッド「……あなたが好きなのは、本当です」

エリカ「ずっと一緒にいたいですか」

レッド「ええ」

139: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:42:10.98 ID:Mq+T226q0
エリカ「私があなたに気持ちを言わない理由を、あなたはわかりますか」

レッド「自分の夢の、足かせになりたくないんですよね」

エリカ「……」

レッド「エリカさん、どうか言ってくれませんか。あなたの言葉がないと、自分がどうしたいのかわからない」

エリカ「…………」

レッド「このままじゃ曖昧なまま時間をずっと過ごしてしまう。どうか」

エリカ「…私は…」

142: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:43:33.08 ID:Mq+T226q0
エリカ「あなたを…レッドさんを愛しています。あなたがいる日常が、こんなにも当たり前になるなんて」

レッド「…ありがとう。決めました」

レッド「俺はあなたとずっと、ここにいます」

149: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:46:24.07 ID:Mq+T226q0
エリカ「いいのですか?レッドさんは」

レッド「ポケモンマスターへの道はなにもチャンピオンになることだけじゃない」

レッド「この場所であいつらが幸せそうな顔をしている。離れたくない人がいる。理由は足りてますよね」

エリカ「…あなたの夢を、私は変えてしまったんですね」

レッド「変わってなんかいない。目指しているものは何も、ね。時にエリカさんダブルバトルって知ってます?」

エリカ「ダブルバトル?」

153: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:49:35.61 ID:Mq+T226q0
レッド「新しい2対2のバトル形式。カントーではまったくですが、遠い地方ではダブルバトル専門で双子がジムリーダーをしているそうですよ。だから」

エリカ「あなたとわたしで、タマムシも、ですか」

レッド「もちろん、エリカさんがよろしければ」

エリカ「…う…」ウル

レッド「え」

エリカ「突拍子もないと思ったら、そんなに私といたいのですか」

レッド「聞かなくてもわかることを」ギュウ

エリカ「ん…ありがとう。大好きです。これからもよろしくお願いしますね」

レッド「ええ。といってもこれから協会に申請して審査を受けなきゃですけど」

エリカ「あなたの実力なら申し分ありません。私も推薦状を出します」

レッド「さっさと合格して戻ってきますよ。一緒にまだまだ寝足りませんから」

エリカ「はい…ご武運を」

セキエイ高原
ワタル「ふむ…タマムシか、いいトレーナーのようだ。公式でダブルバトル導入も賛成だ。判断はそちらに任せるよ」

グリーン(レッドおせえなあ…)

158: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:52:19.81 ID:Mq+T226q0
タマムシジム
エリカ「さてと…寝転がってください」

レッド「はあ」ゴロン

エリカ「腕を伸ばして」

レッド「ん」

エリカ「よい塩梅です」ゴロン

レッド「腕がしびれる」

エリカ「もっと気の利いたことを言ってください」

レッド「なんか行動で示すだけでおなか一杯で」ギュウ

エリカ「私は満足していませんよ」ギュ

レッド「じゃあ愛をささやきましょうか」

エリカ「言葉も必要。しかし行動も足りていません」

レッド「それは…ん………ちょっと」

エリカ「愛しい人に口付けするのに、理由が要りますか?」スリスリ

レッド「いらないか」

164: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:55:02.02 ID:Mq+T226q0
エリカ「ん…」

レッド「ん…業務中にって、今更だな」

エリカ「結束を高める鍛錬ですので」ギュウ

レッド「すばらしい意思疎通だ」ギュ

レッド「んん…」

エリカ「ちゅ…ん…んん…」

レッド「…」ギュウ

エリカ「……」ギュウウ…

167: 名無しさん 2012/09/09(日) 19:57:09.92 ID:Mq+T226q0
チョウセンシャデース

ゴールド「たのもー」

レッド「…すぅ…すぅ…」スヤスヤ

エリカ「ん…すぅ…すぅ…」スヤスヤ

ゴールド「あの…対戦…」

ゴールド「」オロオロ

172: 名無しさん 2012/09/09(日) 20:00:30.64 ID:Mq+T226q0
レッド「彼中々強かったですね、さて膝お借りしまーす」

エリカ「どうぞー」

レッド「んー」

エリカ「…行かれるのですか」

レッド「ええ。友人からお呼びがかかっちゃって。明日からちょっと出かけます」

エリカ「いつお戻りに?」

レッド「1日から2日ぐらいかな」

エリカ「わかりました。早く帰ってきてくださいね」

レッド「うん、それじゃあ今日は…ん」

エリカ「ん…今日は私の体のどこかに、ずっと触れていてください」

176: 名無しさん 2012/09/09(日) 20:02:43.64 ID:Mq+T226q0
1日目

エリカ「……」ウトウト

2日目

エリカ「……」ソワソワ

タダイマー

エリカ「あ」

レッド「ふうあったかい。ただいま」

エリカ「もう。あと少しで三日目になるところでしたよ。まったくもう」プンプン

レッド「ごめんごめん。バッジ全部集めてチャンピオン倒してシロガネ山踏破したら思いのほか時間かかっちゃって」

187: 名無しさん 2012/09/09(日) 20:05:43.66 ID:Mq+T226q0
エリカ「お夕飯暖めますね」

レッド「それよりも…ん」

エリカ「ん…」

レッド「食べていい?」

エリカ「おかわりはご自由に」

レッド「ん…」

エリカ「んむっ…んんっ…」

レッド「ぷはっ…若さに突っ走っていいですか?」

エリカ「…あなたのエリカはあなたの望むままですよ。私のレッドさん」ニコ

END