1: 名無しさん 2020/03/10(火) 20:32:59.914 ID:JyC9sUEQ0
みゃー姉「なんか褐色のお腹や細長い脚がいっぱい生えてるんだけど…」

みゃー姉「まだ夢なのかな? でも、ここは私の部屋だし 縫いかけのコスプレ衣装がクローゼットの前に掛かったままだ」

みゃー姉「もしかしたらとってもリアルな夢なのかしれないし…もう少し眠ろうかな」

引用元: ・みゃー姉「どうしよう…なんか不安な夢から醒めてたらものすごい虫に変わってる」

2: 名無しさん 2020/03/10(火) 20:39:43.088 ID:JyC9sUEQ0
みゃー姉「何時だろ? あれ?体が思うように動かない!? 時計が見えない」

ひなた「みゃー姉ー! 朝だぞ!」

みゃー姉「えっ!?まってひなた 私はちゃんと起きてるから!」

ひなた「そうなのか? じゃ先に下に降りて待ってるぞ」

みゃー姉「着替えたら下に降りるから下で待っててね」

ひなた「朝ごはん食べたら学校に行くから早く降りてくるんだぞ」

みゃー姉「わかった、わかったから」

5: 名無しさん 2020/03/10(火) 20:49:42.563 ID:JyC9sUEQ0
~20分後~

ひなた「あれ? 結局みゃー姉は下に降りて来なかったな」

ひなた「みゃー姉?具合でも悪いのか?」

みゃー姉「そうなの ちょっと具合が悪いかもしれない」

ひなた「そうだな ちょっと声が変な気がする 開けてもいいか?」

みゃー姉「それはダメ! インフルエンザかもしれないし うつすといけないからまた帰ってきてからね」

ひなた「えぇー! でもみゃー姉がそういうならそうする」

みゃー姉「ひなたは偉いねー ほら早くノアちゃんも迎えに行かないと待ってるかもよ

ひなた「わかった じゃ行ってくるねー ゆっくり休んどくんだぞ」

みゃー姉「はーい いってらっしゃい」

7: 名無しさん 2020/03/10(火) 20:54:09.107 ID:JyC9sUEQ0
みゃー姉「どどどどうしよう… なんとかひなたはごまかせたけど 放課後には花ちゃんもきっと遊びにくるよね」

みゃー姉「こんな姿みたら嫌われちゃう 最近せっかく仲良くなれてきたのに」

みゃー姉「ベッドであれこれ考えも仕方ないし 起きてみようかな」

10: 名無しさん 2020/03/10(火) 21:04:26.877 ID:JyC9sUEQ0
みゃー姉「体が思うように動かない そもそも私の体ってどうなってるの!? もしかしてベッドから出れないかも」

みゃー姉「うぅ…ベッドから出ように出れないよ それにベッドから降りたら上がることができなさそう」

みゃー姉「頭を打つ覚悟で降りないと」

みゃー姉「いたぁ! うぅ…やっぱり頭打った」

みゃー姉「もうなんなの!」

千鶴(みやこ母)「みやこ! 朝からなにやってるの!?」

みゃー姉「大丈夫だからー! 気にしないでー!」

千鶴「仕事に行くから あんたもちゃんと学校行くのよー」

みゃー姉「わかってる!」

千鶴「鍵もちゃんと閉めるのよ」

みゃー姉「わかってるからー」

11: 名無しさん 2020/03/10(火) 21:16:39.818 ID:JyC9sUEQ0
~小学校~

乃愛「あれ? 今日なんかひなたちゃん元気ないね?」

ひたな「のあ~ 実は今日朝からみゃー姉に会ってないんだ」

乃愛「えぇ!? そうなの みやこに何かあったの?」

ひたな「ちょっと具合が悪いって言ってたから部屋に入らなかったんだ」

乃愛「へぇー だってよ花ちゃん」

花「なんで私に話をふるの?」

乃愛「心配じゃないの?」

花「…あんまり」

乃愛「でもみやこさんが具合悪いままだったらもうあの美味しいお菓子は食べれなくなるんだよ?」

花「うっ…それは困る」

乃愛「じゃどうする?」

花「どうするって何が?」

乃愛「ほら? こんなとき一番お世話になってる花ちゃんはみやこさんになにもしてあげないの?」

花「うっ……ならお見舞いに行ってみようかな」

乃愛「もう素直じゃないんだから」

ひなた「おぉー二人がみゃー姉のお見舞いに来るのか? それはきっとみゃー姉も喜ぶぞ」

13: 名無しさん 2020/03/10(火) 21:23:53.341 ID:JyC9sUEQ0
~放課後~

みゃー姉「どうしよう あっと言う間にカーテンから入る日が落ちってしまった きっともうすぐひなたが帰ってくる どうか神さまー花ちゃん達が来ませんように」

ひなた「ただいまー! みゃー姉ー! 帰ってきたぞー」

みゃー姉「花ちゃん達がいませんように花ちゃん達がいませんように花ちゃん達がいませんように」

ひたな「乃愛と花がみゃー姉のお見舞いに来たぞー」

みゃー姉「なんでー!!? あぁ神様 なんでなのー!?」

14: 名無しさん 2020/03/10(火) 21:31:32.644 ID:JyC9sUEQ0
ひなた「みゃー姉? 部屋にいるのか? 開けるぞ?」

みゃー姉「あぁ待ってひたな おかえり! でも今日私病院に行ったらインフルエンザってお医者さんから言われたの だから今日はみんなには会えないのごめんね」

乃愛「えぇーそうなの? みやこさん今日は会えないの?」

みゃー姉「乃愛ちゃん? ごめんね、今日はちょっとみんなに会えないの」

花「そうなんですか…残念です せっかく来たのに」

みゃー姉「あぁー! 花ちゃん お菓子作ってあげれなくてごめんね」

花「そうですね…残念だけど みやこさんが病気なら仕方ないです 我慢します」

みゃー姉「なんか今日花ちゃんが優しいー!! 今度来たら好きなもの好きなだけ作ってあげるからね」

15: 名無しさん 2020/03/10(火) 21:33:29.280 ID:JyC9sUEQ0
花「はい 早く病気治してくださいね」

ひたな「仕方ない 今日は私達だけで遊ぶか」

乃愛「私UNOしたいUNO」

みゃー姉「ふぅ…なんとか乗り切れた」

17: 名無しさん 2020/03/10(火) 21:36:59.151 ID:JyC9sUEQ0
~1時間~

花「(なんか今日お姉さん声が変だった もしかしたら重病なのかも ちょっと様子見るくらいなら大丈夫だよね)」

花「ひなた?ちょっとお手洗い借りていい?」

ひなた「うん。いいぞー」

花「(ついでにお姉さんの様子を見てこよう)」

花「お姉さん?寝てるのかな? 開けますよ?」

みゃー姉「え?」

18: 名無しさん 2020/03/10(火) 21:41:10.494 ID:JyC9sUEQ0
みゃー姉「えぇぇぇ!? 花ちゃん!!? どどどどうして?」

花「えっ?お姉さん?」

花「具合悪かったんじゃなかったんですか?」

花「なんでそんな気持ち悪い格好してるんですか?流石にそのコスプレは引きます」

花「お姉さんにはこれ以上引くことはないと思っていたけどまだ底があったんですね」

みゃー姉「辛辣だよぉ、花ちゃん」

花「それでお姉さん 具合の方はいいんですか?」

みゃー姉「え?」

花「え?」

19: 名無しさん 2020/03/10(火) 21:44:27.961 ID:JyC9sUEQ0
みゃー姉「それだけ?」

花「熱とかあるんですか?」

みゃー姉「そうじゃなくて! 花ちゃんは私を見てどうも思わないの?」

花「え?普通に気持ち悪いですけど」

みゃー姉「そ、そう?」

花「でも、意外に元気そうでよかったです」

みゃー姉「(え?そんな感じなの?意外とみんなも平気なのかも)」

24: 名無しさん 2020/03/10(火) 21:54:55.236 ID:JyC9sUEQ0
その後、みやこの姿を見た乃愛は卒倒した
ひなたはただ涙を流し立ち尽くしていた
母はみやこの姿をみると何も言わなかったが諦めと決意の目をしていた
それから一ヶ月後、ひなたと母は家をでて遠くに引っ越し

みやこはと言うと、一週間に一度、花が訪ねてきて身の回りの世話をした
みやこは訪ねて来るたびに花が美しく豊かな娘の盛りに近づいていることを嬉しく思い
また、花がつくる残飯の様なご飯があの頃と違い、今はみやこにはとても美味しく感じられた
花は自身が作る料理をみやこさんだけが貪る様に食べるのをただ嬉しく来週も再来週も通うだろうと思った

終わり

27: 名無しさん 2020/03/10(火) 22:10:05.800 ID:JyC9sUEQ0
来週は街角まぞくで春琴抄いってみる