85: 名無しさん 2010/02/23(火) 11:19:16.60 ID:UxyoXCEo
火憐「兄ちゃん、デートしよう」

暦「……は?」

火憐「デートだよ、デート。逢引。ランデヴー」

暦「ちょっと待て火憐ちゃん。一つ致命的な要素が抜けていると兄は愚考する」

火憐「なんだい愚兄ちゃん」

暦「その言い方は勘弁してくれよ! いくら可愛い妹だからってその言い方は傷付く!」

火憐「あたしは昔兄ちゃんの言葉で自殺を考え」

暦「そのネタももう勘弁してくれ! 全面的に僕が悪かったから!」

火憐「あんまり引っ張っても読者がまだ進まないのかって言い出すから本題に入ろうよ」

暦「先に振ったのは火憐ちゃんじゃないか!」

火憐「感嘆符ばっかり使って疲れない?」

暦「ああ言えばこう言う!」

火憐「こう言えばああ言う」

暦「あー!」

火憐「うん」

暦「今日も冴え渡ってるな火憐ちゃん」

火憐「兄ちゃんほどでもない」



引用元: ・>>1「ぴぃ!?」なんだかんだで4回目

86: 名無しさん 2010/02/23(火) 11:28:13.28 ID:UxyoXCEo
火憐「で、なんだっけ」

暦「だから一つ大事な事を忘れてないかい」

火憐「なにさ」

暦「それはね――なんで僕が実の妹とデートしなきゃなんないんだよ!」

火憐「硬いこと気にすんなってー」

暦「うっかり聞き逃しそうだけど慣用句は正しく使おうよ!」

火憐「兄ちゃんだって人の事言えるほど国語の点数いいとは思えないんだけど」

暦「僕はいいんだよ。愚兄だから」

火憐「開き直っちゃったよこの愚兄」

暦「呼び捨てどころの話じゃない……直に愚兄って言われた……」

火憐「ごめんごめん、愚計ちゃん」

暦「うん、まさに僕のためにある言葉だけど普通に呼んでくれよ頼むから!」

火憐「じゃあそろそろ話を戻そうか計ちゃん」

暦「頼むからきっちり戻してよ!」

87: 名無しさん 2010/02/23(火) 11:38:24.96 ID:UxyoXCEo
暦「それじゃ、気を取り直してテイクツー、かちんこ」

火憐「なんか凄い卑猥に聞こえる」

暦「擬音にわざわざ突っ込むなあと仮にも女の子がこれに反応するな」

火憐「細かいなあ」

暦「火憐ちゃん最近神原に影響されすぎじゃない? テイクスリー、かちん」

火憐「あ、修正した」

暦「突っ込むな、テイクフォー、かちん」

火憐「突っ込むだなんて……そんな、かちんこを」

暦「突っ込んだのは火憐ちゃんであって突っ込まれたのがカチンコあとついでに言うとこれは正式名称だテイクファイブ、かちん」

火憐「兄ちゃんデートしよう」

暦「は?」

火憐「デートだよ、デート。逢引。ランデヴー」

暦「ちょっと待て火憐ちゃん。一つ致命的な要素が抜けていると兄は愚考する」

火憐「なんだい愚兄ちゃん」

暦「カット! ちょっと休憩入りまーす! 火憐ちゃん頼むから台本通りにやってよ!」

火憐「アドリブって大事だと思うんだ」

暦「それは大物になってから言ってくれ」

火憐「あたしは兄ちゃんより既に大物だけどね」

暦「確かに大きいな、背が!」

火憐「対等になりたいならまずそこから初めて欲しいな」

暦「バンダイ!」

火憐「ナムコ!」

91: 名無しさん 2010/02/23(火) 12:04:04.46 ID:UxyoXCEo
暦「テイクシックス、かちん」

火憐「兄ちゃんデートしよう」

暦「は?」

火憐「デートだよ、デート。逢引。ランデヴー」

暦「ちょっと待て火憐ちゃん。一つ致命的な要素が抜けていると兄は愚考する」

火憐「なんだい愚計ちゃん」

暦「テイクセブンー! ちょっと省略して編集するからちょっと待てからね」

火憐「いつまでこれ続けるの?」

暦「火憐ちゃんが飽きるまで」

火憐「兄ちゃんとならいくらでも飽きないよ」

暦「火憐ちゃん……」

火憐「計ちゃん……」

暦「はいカットー。今のよかったよー。でも次からは話進めようねそろそろ疲れてるからさ!」

火憐「兄ちゃんひ弱だなあ」

暦「火憐ちゃんがパワフルすぎるんだよ。僕は本来頭脳派なの」

火憐「おつむもあんまりだけどね」

暦「あまりストレートに投げないでよ反応し辛いから」

火憐「おむつもあんまりだけどね」

暦「それじゃ僕が幼児プレイが好きな変態さんみたいじゃないか!」

火憐「兄ちゃんそんな事言ったら幼児プレイが好きな方々に失礼だろ」

暦「失礼でもなんでもいい! 僕は断じてそういうアブノーマルなプレイは拒否する!」

火憐「歯ブラシプレイはアブノーマルじゃないんだ……」

暦「至って普通です」

火憐「言い切ったー! しかも誇らしげだー!」

93: 名無しさん 2010/02/23(火) 12:19:54.32 ID:UxyoXCEo
暦「そろそろじゃれるのもやめて本題に入ろうか」

火憐「そだね。うん」

暦「で、なんで僕が妹とデートしなきゃなんないの?」

火憐「なんとなく」

暦「なんとなくで実兄とデートしたくなるんですか」

火憐「うん」

暦「彼氏はどうしたんだよ。瑞鳥くん」

火憐「それはそれ、これはこれ」

暦「別枠なんだ……」

火憐「兄ちゃんなんかデートしたそうな気配出してたしさー。相手もいないだろー」

暦「僕にはちゃんとした彼女がだな……」

火憐「これ実妹ドロドロねちょねちょルートだから出てこないよ」

暦「ど、どういうことだ説明したまえ!」

火憐「フラグ立てれないから登場の時点で無理」

暦「な、なんだってー!?」

火憐「おお、薄情者の兄ちゃんがそこまでショックを受けるとは」

暦「それじゃ、まさか羽川も出てこないのか!?」

火憐「邪魔」

暦「世界はもう終わりだぁー!」

火憐「あ、他の年下組は出てくるかもね。ノリ的で」

暦「……ってことは、八九寺も出てくるのか?」

火憐「誰だかよく知らないけど可能性は無きにしも非ず」

暦「神はまだ人類を見捨てていなかった」

火憐「なんか今兄ちゃんから悪臭が」

暦「せめて間に『の』を入れてくれ頼むから!」

98: 名無しさん 2010/02/23(火) 13:20:57.99 ID:UxyoXCEo
暦「まあいい。デート、上等じゃないか。乗ってやろう」

火憐「それでこそあたしの兄ちゃん」

暦「んで、どこ行くんだよ」

火憐「兄ちゃん決めてよ」

暦「火憐ちゃんから言いだしてきたんだからせめてそれくらい決めておいてくださいよ!」

火憐「あたしが決めていいの?」

暦「うん」

火憐「ほんとに?」

暦「男に二言はない」

火憐「じゃあジム」

暦「ああなるほど、チャンピオン目指してバッジを集めるわけですね……マジで言ってる?」

火憐「うん」

暦「いくらなんでも色気なさすぎだろ!」

火憐「だから兄ちゃん決めてって言ったじゃん」

暦「とは言ってもなあ……僕火憐ちゃんが好きそうな場所とか縁遠いからなあ」

火憐「どこでもいいよ」

暦「じゃあ絶対文句言うなよ?」

火憐「うん」

暦「やっぱなしは禁止ね」

火憐「大丈夫だよ。あたし兄ちゃんみたいに卑屈じゃないからさ」

暦「自覚してるからなおさらに刺さる!」

火憐「それにほら、兄ちゃんと一緒ならどこでも楽しいでしょ」

暦「……そっか」

火憐「そ」

104: 名無しさん 2010/02/23(火) 18:00:45.70 ID:UxyoXCEo
暦「じゃあここ」

火憐「うぃ?」

暦「やー」

火憐「ここって、ここ?」

暦「それ以外どこが」

火憐「CoCo壱とか」

暦「何が悲しくて妹とデートでカレー屋行かなきゃなんないんだよ」

火憐「ま、いっか」

暦「男らしいな」

火憐「兄ちゃんは女々しいね」

暦「それなんか被りそうだから言わないでくれ」

火憐「兄ちゃんはメメしいね」

暦「勘弁してくださいそれだけは勘弁してください」

火憐「で、兄ちゃんここで何するんだよ」

暦「火憐ちゃん、仮にもここは男子高校生の部屋だ。それは理解しているな」

火憐「うん」

暦「よし、じゃあ……」

火憐「わくわく」

107: 名無しさん 2010/02/23(火) 18:17:22.35 ID:UxyoXCEo
暦「寝よう」

火憐「おかーさーん! 兄がー! 実の兄がとうとう可愛い妹を手篭めにしようとする鬼畜になりましたー!」

暦「おいおい火憐ちゃんそれは早計というものだ。だから頼むから大声で助けを求めないでくれ僕を近親相姦強姦魔みたいに言わないでくれ実の妹に言われるとショックだからさ!」

火憐「兄ちゃんは早漏っぽいね」

暦「ちょっと来るかなと思ったけどこのタイミングでその返しをするとは中々見上げた根性」

火憐「童貞だけどね」

暦「否定できないけどそれは頼むから触れないでくれよお願いだから」

火憐「処女だけどね」

暦「それは生涯守り通したい所存であります」

火憐「寝るって、ほんとに寝るの?」

暦「うん。ベッドカモン」

火憐「とてとて」

暦「可愛い擬音を出して初見の人を騙そうとしても君兄より背が高い年中ジャージの中学女子だという事を忘れないように」

火憐「兄ちゃんはなんかゾウリムシみたいだけどね」

暦「来ると思ってたけど繊毛虫に例えられるとは思わなかったよええ兄ちゃん単細胞ですよ」

109: 名無しさん 2010/02/23(火) 18:29:29.53 ID:UxyoXCEo
火憐「だーいぶ」

暦「カット。火憐ちゃんストップストップ」

火憐「んー?」

暦「そこはそうじゃなくて、こう」

火憐「……兄ひゃん」

暦「なんだい火憐ひゃん」

火憐「何この体勢」

暦「とある僕と似たような境遇の男子から伝授された対電拳奥義・充電之型だ」

火憐「これ寝てなくない?」

暦「なのでこのまま後ろに倒れまーす」

火憐「ふぇ!?」

暦「あとはお好みで位置調整して完成です」

火憐「……兄ちゃん」

暦「なんだい火憐ちゃん」

火憐「これ凄い恥ずかしいんですけど」

暦「デートだろ。嬉し恥ずかし大いに結構じゃないか」

火憐「まさか兄ちゃんとこういうイベントが発生するとは思わなかったよ」

暦「まあ細かい事は考えるな。たまにはいいだろ。兄ちゃんここんとこ火憐ちゃんといちゃつけなかったんだし」

火憐「何、嫉妬?」

暦「兄とは往々にして妹馬鹿なのです」

火憐「……ふーん」

暦「というわけで火憐ちゃんは抱き枕になってもらいます。おっけ?」

112: 名無しさん 2010/02/23(火) 18:48:38.39 ID:UxyoXCEo
火憐「よっ、いっ、しょっ」

暦「おいおいスルーは置いとくけど火憐ちゃん、抱き枕が動かないでくれよ」

火憐「デートだから。兄ちゃんだけなのは卑怯だと思って」

暦「く……」

火憐「ぎゅー」

暦「ばかっ」

火憐「この駄犬っ」

暦「なぜだろう。少しときめきを覚えてしまう」

火憐「なんかキャラが違う気がする」

暦「まあ虎っていうかチワワだしな。少々大きすぎるけど」

火憐「そんな事を言う兄ちゃんに絶望した!」

暦「それ僕のセリフだから! 取らないでくれよ!」

火憐「めんどくさくなってきた」

暦「うん。同感」

火憐「で、兄ちゃん。こっからどうするの」

暦「どうもしない」

火憐「うん?」

暦「適当にお喋りしたりぼーっとしたり気付いたら寝たりしようぜ」

火憐「む、なんか上から目線で兄ちゃんが生意気だ」

暦「こういうデートもいいだろ」

火憐「……そだね」

暦「それに今は僕の方が目線は上だ」

火憐「ん、しょ。おっけー。せめてもの情けに同じ目線で許してあげよう」

暦「火憐ちゃんも上から目線だね」

火憐「日常的にあたしの方が目線は上だよ」

114: 名無しさん 2010/02/23(火) 19:01:27.23 ID:UxyoXCEo
暦「ところで火憐ちゃん」

火憐「なんだい兄ちゃん」

暦「僕があの型を使用したのには意味があってですね」

火憐「ん?」

暦「火憐ちゃんが仰向けになるといくら妹のとはいえ一般的に男子」

火憐「当ててんのよ」

暦「最後まで言わせてくれ」

火憐「嫌?」

暦「おいおい、いくらなんでも妹のだぜ?」

火憐「ふーん」

暦「まあ嫌とは言わないけど妹にそんな貧相なもの押し付けられたところで」

火憐「――じゃあ兄ちゃん、これは?」





「」

115: 名無しさん 2010/02/23(火) 19:12:55.74 ID:UxyoXCEo
暦「――え」

火憐「いぇー、してやったり」

暦「なんで僕唐突にちゅーされてますか」

火憐「やられてばっかじゃ癪だから」

暦「癪だからで兄にちゅーする妹とか聞いたことねえよ!」

火憐「ついむしゃくしゃしてやった。後悔はしていない」

暦「少しは後悔してみろよ!」

火憐「で、兄ちゃん妹とのちゅーの味はどうですか」

暦「どう、って――」

火憐「ドキドキした? 恥ずかしい? 嬉しい?」

暦「そんな事――」

火憐「兄ちゃんさっきからずーっと兄妹兄妹って連呼してるよね。まるで確かめるみたいに。言い聞かせるみたいに」

暦「それは――」

火憐「わざと? 意図的? 作為的? 刷り込み? ATフィールド?」

暦「火憐、ちゃん――」

火憐「なんとも――思わなかった――?」

暦「――」

116: 名無しさん 2010/02/23(火) 19:21:45.36 ID:UxyoXCEo
火憐「――なんてね」

暦「――え」

火憐「ちょっと確かめてみたかっただけ。ごめんね兄ちゃん」

暦「まさか、試したのか」

火憐「うん」

暦「くそ……いいように弄ばれたのか」

火憐「ああ、違うよ。確かめたのはあたし」

暦「――え」

火憐「ごめんね兄ちゃん」

暦「お前、何言って――」

火憐「電話してこないと。ああ、でもやっぱりちゃんと会わないと失礼かな」

暦「だから何を――」

火憐「あたし瑞鳥くんと別れる」

暦「なん、で」

火憐「だってほら――」



火憐「兄ちゃんとちゅーして、なんとも思わなくなかったんだもん」

117: 名無しさん 2010/02/23(火) 19:37:25.68 ID:UxyoXCEo
火憐「じゃ、そういうことで。ちょっと行ってくるよ」

暦「お、おい待て火憐ちゃん!」

火憐「待たないよー。んじゃねー」

ガチャ

火憐「――もしかして聞いてた?」

暦「月火――ちゃん――」

月火「……」

暦「月火ちゃん、これは」

月火「……水鳥くんと別れる? ……ちゅーしてなんにも思わなくなかった?」

火憐「うん」

月火「火憐ちゃん、それどういう――」

火憐「そゆこと。そういう事なんだ……ね、月火ちゃん」

月火「な――」

火憐「あんまりうかうかしてると――兄ちゃん取っちゃうぞ」

月火「――っ」

火憐「んじゃ、いってきまーす」

118: 名無しさん 2010/02/23(火) 19:40:27.59 ID:UxyoXCEo
月火「――ねえお兄ちゃん。これ、どういう事なの」

暦「え、あ、その、僕も何がなんだか」

月火「そう――何がなんだか分からないうちに、キス、されたんだ。妹に。実の妹に」

暦「月火ちゃん――!」

月火「……最低」

バタン

120: 名無しさん 2010/02/23(火) 19:45:55.49 ID:UxyoXCEo
ってわけでとりあえず終わりだよー

火憐ちゃん可愛いよ火憐ちゃん
それに比べて月火ちゃん出番少なすぎで泣いた
即興で書くにはまだまだ言葉遣いのセンスが足りないなあと実感するござる

さて、いきなり鬱っぽい展開だ。どうして(ry
凄いノリノリで書いてたけど続くかどうかは未定

133: 名無しさん 2010/02/23(火) 21:38:54.63 ID:UxyoXCEo
ひたぎ「阿良々木くん。充填しましょう」

暦「充填……」

ひたぎ「急にしたくなったのよ。充填」

暦「充填って、いったい何を充填するんだよ」

ひたぎ「弾よ」

暦「弾ぁ?」

ひたぎ「あらあら阿良阿木くん。そんなに私の言葉を繰り返すなんてあなた九官鳥にでもなったの?」

暦「活字だと結構分かり辛いぞそのネタ」

ひたぎ「失礼、噛んだわ」

暦「戦場ヶ原がやっても可愛くねえ」

ひたぎ「失礼、病んだわ」

暦「お前のヤンデレだけは勘弁してくれ!」

136: 名無しさん 2010/02/23(火) 21:49:08.71 ID:UxyoXCEo
暦「で、充填? なんだよそれ」

ひたぎ「>>132に聞いて頂戴」

暦「……なんだって?」

ひたぎ「>>132」

暦「はい?」

ひたぎ「ID:xY3pKJU0」

暦「どこの呪文だ」

ひたぎ「他に言い様がないのよ」

暦「……まあいいや。何をすればいいんだ?」

ひたぎ「その詳しく内容を聞かずにほいほいついていっちゃうとこ、好感が持てるわよ……暗愚な子供みたいで」

暦「お前子供嫌いなんだろ!」

ひたぎ「そうだったかしら。いい子だからここに座りなさい」

暦「僕はその妙に強制力のある言葉に威圧感を感じるよ」

ひたぎ「とか言ってる割にそのとおりにしちゃうのよね」

暦「……まあな」

137: 名無しさん 2010/02/23(火) 21:52:17.84 ID:UxyoXCEo
ぎゅ――

暦「お――おい、戦場ヶ原」

ひたぎ「なあに、阿良々木くん」

暦「いったいこれはどういう呪いの儀式ですか」

ひたぎ「だから言ったじゃない。充填。弾を込めるのよ」

暦「……普通こういうのは体制的に逆のほうがいいんじゃないでしょうか」

ひたぎ「あら、嫌なの?」

暦「……まあ悪い気はしないけどさ」

ひたぎ「ならいいじゃない」

暦「……」

140: 名無しさん 2010/02/23(火) 21:56:29.74 ID:UxyoXCEo
ひたぎ「さて、取り出したるは毎度おなじみのホチキスで御座います」

暦「なぜ取り出したし」

ひたぎ「次に阿良々木くんの腕を押さえつけます」

暦「……何をするおつもりで」

ひたぎ「言ったじゃない――弾を充填するのよ。阿良々木くんに」

暦「比喩じゃないのかよ!」

ひたぎ「だから言ったじゃない。暗愚な子供みたいって」

暦「うわ、やめ、いくら僕でも痛いものは痛いん――」



バチン

141: 名無しさん 2010/02/23(火) 21:59:57.42 ID:UxyoXCEo
暦「――あれ」

ひたぎ「チェンバーに弾は入ってないわよ」

暦「それは銃の部位だ! 断じて文房具の部位ではない!」

ひたぎ「細かいこと気にしてると禿げるわよ」

暦「くそ……からかわれたのか」

ひたぎ「そういうとこ、好感が持てるわよ」

166: 名無しさん 2010/02/23(火) 23:32:35.81 ID:UxyoXCEo
とりあえず炎姉妹編だよー
余裕があったら撫子とか忍とか出てくるかも

168: 名無しさん 2010/02/23(火) 23:41:16.90 ID:UxyoXCEo
火憐「兄ちゃん兄ちゃん」

暦「……なんだよ」

火憐「ちゅーしようぜ」

暦「……なんでだよ」

火憐「あたしがしたいから」

暦「……なんでそんな事」

火憐「兄ちゃんが好きだから」

暦「……」

火憐「だからちゅーしようぜ」

暦「火憐ちゃん、一つ大事な事を忘れてないかい」

火憐「何?」

暦「僕ら兄妹。意味分かる?」

火憐「うん。だから?」

暦「兄妹は普通ちゅーしません」

火憐「よそはよそ、うちはうち」

暦「それは普通母親が子供に使うものであって兄に迫る妹が使うものではない」

火憐「兄ちゃんあたしの事嫌い?」

暦「……その言葉は卑怯だ」

火憐「卑怯で結構」

暦「正義の味方が聞いて呆れるぜ」

火憐「あたしはあたしの正義の味方だ。そうだろ、兄ちゃん。教えてくれたのは兄ちゃんだよ」

暦「……」

170: 名無しさん 2010/02/24(水) 00:04:54.80 ID:kM4SUWoo
火憐「兄ちゃん、あたしの事嫌い?」

暦「嫌いじゃないさ。そんなはずがあるわけない」

火憐「じゃ、好き?」

暦「……」

火憐「その沈黙はあたしの事好きじゃないから? それとも好きって言ってあたしが勘違いするのが怖いから?」

暦「……」

火憐「それとも――妹として好きだって言えないから?」

暦「……」

火憐「いいよ、兄ちゃん」

暦「いいって、何が」

火憐「兄ちゃんは何も言わなくていい。何も考えなくていい」

暦「何も――」

火憐「好きだって言わなくていい。好きだって思わなくていい」

暦「でも――火憐ちゃんそれは――」

火憐「それでいいんだよ兄ちゃん。あたしが勝手に好きになっちゃっただけなんだから」

暦「勝手に――」

火憐「だからね兄ちゃん――ごめんね。動かないで」



「」

172: 名無しさん 2010/02/24(水) 00:36:09.08 ID:kM4SUWoo
真宵「……珍しいですね婆娑羅木さん」

暦「人を何か可笑しな方向に何か大事な物を間違えた武将達が戦ったり友情を育んだりくんずほぐれつしたりするようなアクションゲームだかBLゲームなんだか分からないような物みたいに言わないでくれ。返すのも面倒だけど社交辞令って事で僕の名前は阿良々木だ」

真宵「失礼、噛みました」

暦「そうか」

真宵「……本当に珍しいですね荒覇吐さん」

暦「客人神みたいに。阿良々木」

真宵「……」

暦「すまん八九寺。あんまり話したくないんだ」

真宵「これは天変地異の前触れですか。阿良々木さんらしくもないですね。いつもなら私の小学生体型を舐め回すように撫で回すというのに」

暦「そうだな」

真宵「……どうしちゃったんですか一体」

暦「ちょっとな。一人でいたくなって」

真宵「それなら暗い部屋の隅でじっとしていた方がいいのでは?」
真宵「何もこんな不良たちが夕日を背に殴り合ってくれと言わんばかりの土手でなくても。こうして誰か知り合いに会う可能性も考えたでしょう」

暦「……」

真宵「本当は誰かに会いたかった? 阿良々木さんツンデレ属性持ってましたっけ」

暦「そういうわけじゃないよ」

真宵「じゃあ家にいたくない?」

暦「……」

真宵「私のロリロリ幼児体型に目もくれないという事はもしかして今度は妹属性にでも目覚めましたか」

暦「……」

真宵「……まさか図星ですか」

暦「……」

173: 名無しさん 2010/02/24(水) 00:52:03.41 ID:kM4SUWoo
真宵「それでこんなところで黄昏ちゃってるってわけですか。まだ日も高いというのに」

暦「……」

真宵「いまさら何を言ってるんですか。今まで散々私の犯罪ボディを弄んできたというのに」

暦「……だって、お前」

真宵「私がなんですか」

暦「妹じゃないじゃん」

真宵「」

暦「妹キャラですらないじゃん」

真宵「妹キャラだったらあんな悪行には走らなかったと」

暦「ぶっちゃけ」

真宵「――阿良々木お兄ちゃん」

暦「ふんっ」

真宵「あいたー!?」

暦「妹が苗字で呼ぶか」

真宵「そ、そういえばそうでした。では改めて」

暦「ああ」

真宵「――暦お兄ちゃん」

暦「ふんっ」

真宵「あいだー!? ちょっと、さっきより痛いじゃないですかどういう事ですか説明を要求します!」

暦「それは千石のキャラだ」

真宵「キャラ被りがそんなに怖いですか! 別に鍵括弧の横に名前出てるからいいじゃないですか!」

暦「キャラが被ると死ぬらしいぞ。特に前からいた元気なキャラより後から出てきた物静かなキャラ方が人気が出てくると確実に」

真宵「なんだか無駄に説得力があって怖いですー!」

174: 名無しさん 2010/02/24(水) 01:11:54.59 ID:kM4SUWoo
真宵「しかし阿良々木さん。あなたいまさら何を言ってますか」

暦「というと」

真宵「あなたガチ性犯罪者でしょうに」

暦「どこが」

真宵「しらばっくれようたってそうはいきません。今まで私の体をさんざん玩具にしたでしょう」

暦「否定はしない。だが僕は断じて犯罪者ではない」

真宵「その心は?」

暦「――お前人権ないじゃん」

真宵「そうでしたー!」

暦「悔しかったら役所行って戸籍謄本でも貰ってきてみろよ」

真宵「そんな勝ち誇ったような笑みを浮かべないで下さい! 噛みますよ!」

暦「おうかかってこいよ」

真宵「傲岸不遜に言い放ったー! じゃあ遠慮なく行きますよ!」

暦「遠慮なんて僕と八九寺の間にいらないだろ」

真宵「暦お兄ちゃん……」

暦「八九寺……」

真宵「隙ありっ!」

暦「あいたー!?」

175: 名無しさん 2010/02/24(水) 01:34:28.94 ID:kM4SUWoo
真宵「やりますね……」

暦「お前もな……」

真宵「しかしその理論なら問題はないのではないでしょうか」

暦「その心は?」

真宵「だってほら――そもそもこれ創作なんですから人権なんて存在しないじゃないですか」

暦「そこまでベタなメタ発言はいまだかつて聞いた事がないぞ!?」

真宵「しかし真理です」

暦「まあもっともなんだが」

真宵「というわけで別に二人の間に立ちはだかる壁はないと思うのですが。まあ当人の意思が大事なのですけれど」

暦「……」

真宵「というかさっさと実妹ルートに入って私にちょっかいかけないようになってください」

暦「いや、たとえそうなったとしてそれはない」

真宵「なんでですかー!」

暦「だってお前そういうキャラじゃん」

真宵「もうキャラ変えたいですー!」

暦「キャラ変えるキャラってのが被って死ぬぞ」

真宵「四面楚歌ですー!」

暦「諦めろ。そういう星の元に生まれたんだ。恨むなら原作者を……どうした?」

177: 名無しさん 2010/02/24(水) 01:47:10.45 ID:kM4SUWoo
真宵「いつもの調子に戻ってきました」

暦「……」

真宵「あなたはそういうキャラなんですから。そうでないとキャラが違うって言われますよ――キャラアニさん」

暦「八九寺、それは角川書店、メディアワークス、インプレス、トランス・コスモス、日教販、アニメイトの6社で設立された、インターネット上での物販、情報提供をはじめ、版権代行などのキャラクタービジネスを行なっている会社のようにというかそのまんまに僕の名前を言い間違えないでもらおうか! 僕の名前は阿良々木だ!」

真宵「失礼、わざとです」

暦「噛んでないっ!?」

真宵「失礼、わらとれす」

暦「やっぱり噛んでるっ!?」

真宵「はい、やっぱり阿良々木さんはそのキャラじゃないと違和感バリ3です」

暦「……ま、難しく考えるのも僕のキャラだからさ」

真宵「妹に性的な悪戯をして興奮する鬼畜キャラですね」

暦「……」

真宵「まさか否定できないんですか……」

暦「そんな鬼畜を見るような目で僕を見ないでくれ!」

真宵「でも阿良々鬼さんってわりと鬼畜ですよね、リアルに」

暦「こっそりやってもばればれだから人を盗人に憑く妖怪みたいに言い間違えるな八九寺! 僕の名前は阿良々木だ!」

真宵「失礼、噛みました」

暦「わざとだろ!」

真宵「失礼、噛みまみた」

暦「原点回帰したっ!?」

178: 名無しさん 2010/02/24(水) 01:52:31.09 ID:kM4SUWoo
暦「……ただいま」

火憐「お帰り兄ちゃん」

暦「つかぬ事を聞くが火憐ちゃん。僕のベッドで何やってるんだ」

火憐「兄ちゃんが帰ってくるの待ってた」

暦「そうか」

火憐「うん」

暦「なあ火憐ちゃん」

火憐「なんだい兄ちゃん」

暦「ちゅーしようか」

火憐「うん」



「」

179: 名無しさん 2010/02/24(水) 01:59:22.90 ID:kM4SUWoo
火憐「どういう風の吹き流し?」

暦「あえて突っ込まないけど吹っ切れたというかぶっちゃけたというか」

火憐「ふーん」

暦「それにほら、火憐ちゃん言ってたじゃん」

火憐「ん?」

暦「実妹ドロドロねちょねちょルートだって」

火憐「言ったっけ」

暦「言ったよ。>>93で」

火憐「それなんの呪文?」

暦「他に言い様がないんだ」

火憐「ふーん」

暦「どうせ結局こういうオチになるんだからさ。誰も見てないめんどくさい前置きなんてさっさと終わらせた方がいいだろ」

火憐「そだね。めんどくさいのはめんどくさいね」

暦「――しっかし実妹ドロドロねちょねちょルートとか書いて大丈夫なんだろうかこいつ」

火憐「なんだって?」

暦「なんでもねーよ。火憐ちゃんば可愛いなーって」

火憐「えへへ、でしょー」

暦「うん、火憐ちゃんバ可愛いなー。もう一回ちゅーしようか」

火憐「おう。一回と言わずいくらでもかかってこい」



「」

180: 名無しさん 2010/02/24(水) 02:01:32.48 ID:kM4SUWoo
ってわけでgdgdに終了でした

うーむ。書いてて楽しいことは楽しいけどついてこれてない人が多いみたい
やっぱとあるで書くかヽ(゜▽、゜)ノとか言って首を絞めてみる


256: 名無しさん 2010/02/24(水) 23:51:39.97 ID:kM4SUWoo
というわけで化物語続きやろうかなー

259: 名無しさん 2010/02/25(木) 00:15:02.39 ID:wvIaEoAo
火憐「兄ちゃん兄ちゃん」

暦「なんだい火憐ちゃん」

火憐「えへへ……ぎゅー」

暦「ぎゅー」

火憐「ぎゅぎゅー」

暦「火憐ちゃん背骨が! 兄の背骨がかつて聞いた事のないような悲鳴を上げている!」

火憐「嬉しい悲鳴?」

暦「普通の意味での悲鳴だよ!」

火憐「おっと、ごめんごめん。でもやめない。ぎゅー」

暦「ぎゃー」

261: 名無しさん 2010/02/25(木) 00:40:02.14 ID:wvIaEoAo
先日の一件から僕と火憐の仲はってな感じになってたりする。
正直僕もなぜこんな事になったのかよく分からない。どうしてこうなった。

母親にべったりだったのに急にこうなったせいもあって親の視線が痛い。可愛い娘を取られた嫉妬心なのだろうけれど。
実にベタなツンデレキャラだったのがすっかりデレデレで、最近はそのうちヤンデレになりそうで若干怖かったりする。

なんていうモノローグを入れたところでただ邪魔なだけなので以下音声のみでお楽しみください。



暦「火憐ちゃん。ちょっと」

火憐「なんだい、兄ちゃん」

暦「一つ言わせてほしいんだけどさ」

火憐「なんだい、兄ちゃん」

暦「他の人の目に付くところでべたべたするのやめようぜ」

火憐「難題、兄ちゃん」

暦「山田くん。座布団持ってっちゃって」

火憐「辛口ー」

暦「こればっかりは甘くなれません」

火憐「ちぇー」

暦「可愛く口尖らせてもダメしてもだめ」

火憐「ちゅー」

暦「ちゅー」

火憐「たこ」

暦「かい」

火憐「な」

暦「……あれ。ちゅーしないの」

火憐「べたべたするなって今」

暦「状況説明するとここは僕の部屋だから人目を気にしなくてもいい」

火憐「わーい。そんな自分に甘い兄ちゃんが好きー」

262: 名無しさん 2010/02/25(木) 01:14:42.66 ID:wvIaEoAo
火憐「兄ちゃん兄ちゃん」

暦「なんだいベッドに座って足を投げ出した僕の腿の上に寝転がって腰に抱き付いている火憐ちゃん」

火憐「何その説明文っぽいのは」

暦「会話文だけだとどうしても表現力に不足が出るからそれを補ってるんだよ」

火憐「ふーん。それでさ兄ちゃん」

暦「なんだい火憐ちゃん」

火憐「耳かきして」

暦「……口内粘膜だけでは飽き足らずにとうとう弾性軟骨プレイまでご所望か」

火憐「プレイとかじゃなくて、耳かき」

暦「いいだろう。受けて立とうじゃないか」

火憐「なになに、勝負?」

暦「いや。その場のノリで言っただけだから。そんなに目を輝かせないで」

火憐「残念無念」

暦「こんな事もあろうかと用意してある」

火憐「さすが兄ちゃん。真田さんみたいだな!」

暦「さあ火憐ちゃん。大人しく僕に耳の穴をぐりぐりかき回されるがいい」

火憐「さすが兄ちゃん。エロゲーの陵辱キャラみたいだな!」

暦「なぜ中学生の妹からそんな単語が出てくるのか僕は兄として問いただす義務がある」

火憐「神原先生が兄ちゃんの事をそう言ってた」

暦「やっぱりあいつか。……やっぱりあいつか!」

火憐「大事な事なので」

暦「三回言います。やっぱりあいつか!」

265: 名無しさん 2010/02/25(木) 01:43:55.71 ID:wvIaEoAo
月火「――何してるの」

暦「……月火ちゃん」

火憐「何って、見てわからないかな。見たまんま。兄ちゃんに耳かきしてもらおうとしてる」

月火「……そう」

火憐「羨ましい?」

月火「……別に」

火憐「じゃ月火ちゃん、邪魔しないで」

月火「……お邪魔翌様」

バタン

暦「……ちょっときつすぎないか」

火憐「これくらいでいいんだよ」

暦「あんまり険悪なふいんきは好きじゃないんだけどな」

火憐「これくらいしないと月火ちゃん分かってくれないじゃんかよ」

暦「そういうもんかね」

火憐「おいおい兄ちゃん。いくら兄ちゃんが長年月火ちゃんの兄ちゃんやってるからって偉そうにしないでくれよ。あたしだって長年月火ちゃんの姉ちゃんやってるんだ」

暦「そういえばそうだったね」

火憐「自分でも忘れてたけどね」

暦「そうか」

火憐「そこ突っ込んでよ。兄ちゃんツッコミ入れるのがアイデンティティなんだからさ」

暦「だってさっき火憐ちゃん僕に突っ込んでくれなかったじゃん」

火憐「あれ。兄ちゃん突っ込まれたいの? よしよし。じゃああたしも兄ちゃんの穴をぐりぐりほじくり返してやろう」

暦「あっー」

火憐「でも耳かきあたしが先ね」

暦「はいはい」