728: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:13:38.92 ID:6Gz3lrgGo
##18

梓「…――えっ、日曜日ダメなの?」

純「うん、部活。コンテストがあるから」

憂「そっかぁ…それじゃあ仕方ないね」

憂「日曜は私と梓ちゃんで行こっか」

純「私も試写会行きたかったなー。チケットの日付が来週だったらよかったのに」

梓「そういえば純は前も試写会に行けなかったよね」

純「あれ、そうだっけ?」

梓「そうだよ。覚えてないの?」

純「あー…言われてみればそうだったような」




同級生「純、部活行かないのー?」


引用元: ・純「ジャズけん!!」

729: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:14:07.74 ID:6Gz3lrgGo
純「あっ、今行く行く!」

純「じゃあ二人とも、私行ってくるね」タタッ

憂「行ってらっしゃーい」

梓「…そういえば、今が一番忙しい時期って言ってたっけ」

憂「ジャズ研もコンテストが終われば三年生が引退しちゃうらしいから。忙しいのもしょうがないよ」

梓「……うん」

憂「梓ちゃんは今日部活ある?」

梓「ううん、ないよ。今日は音楽準備室使えないって言われたから」

憂「じゃあうちに来る?」

梓「えっ、でも悪いんじゃない? 唯先輩とか勉強してると思うし」

憂「大丈夫だよ、梓ちゃんが来てくれた方がお姉ちゃんもやる気出すだろうし」

梓「それは……どうかな」

730: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:14:46.76 ID:6Gz3lrgGo
・・・・・

日曜日

――学校前

純「ふわぁ~……」

同級生「おはヨーグルト……」

純「おはようかん……」

同級生「ねむー……はぁ……」

純「んーっ……はぁ。こんな早く起きるの慣れてないから辛い」

先輩A「オ……オハ……」フラフラ

同級生「わひゃっ!?」

先輩A「オハ…ヨウ……」

純「だ、大丈夫ですか!? めちゃくちゃ体調悪そうなんですけど」

先輩A「ダ…ダイジョウブ……オキテル…オキテ……」

731: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:15:20.41 ID:6Gz3lrgGo
同級生「センパイどうしたんですか? 金縛りにでもあいました?」

先輩B「あ~大丈夫大丈夫。ウルトラ低血圧なだけだから」

先輩A「ウ~……ア~……」

同級生「わ…いつも清楚可憐なセンパイが今日はゾンビみたい」

純「そういえば前に部長の家に泊まっときも朝つらそうだったっけ…」

先輩A「ア……アゥ……」

先輩A「ウぅ~……あれ……なんかこのピアノ調子悪い……」モコモコ

純「あの……それピアノじゃなくて私のぼんぼんです」



顧問「全員いるー? そんじゃあバス乗って」


732: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:15:52.19 ID:6Gz3lrgGo
ゾロゾロ ゾロゾロ


同級生「純、どの席座る?」

純「うーん……」

同級生「後ろの方行く?」

純「まって、確か今日のラッキーナンバーは2だったから……二番目の席に」

同級生「えー、そんな適当なー。前の方じゃん」

純「いいじゃん、人生は前へ前へと進んだ者だけが勝つってね」

同級生「なにそれ……まぁいいけどさ」

純「えーっと、二番目の席は……あっ、部長!」

先輩B「ん?」

733: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:17:14.09 ID:6Gz3lrgGo
純「ラッキー! 部長、隣の席座ってもいいですか?」

先輩B「いいよ~」

純「じゃ、お邪魔しまーす」

同級生「えー…一緒の席じゃないの?」

純「あっ、ごめん。帰りにね」

同級生「……じゃあ私は一つ後ろの席に」

先輩A「スー……スー……」

同級生「センパイ、センパイ」

同級生「席、隣いいですか?」

先輩A「ウぅ~ん……いいけど……」



顧問「おーい、どこでもいいから早く座れー。もうすぐ出発するぞー」

734: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:17:48.18 ID:6Gz3lrgGo
純「そういえばセンパイ達って同じ席じゃないんですか?」

先輩B「うん?」

純「ほら、副部長は前の席にいるし」

先輩C「……」

先輩B「あ~…あれは乗り物酔い酷いから。横でゲーされると困るし」

先輩C「私が吐くわけ……ない…だろ……」

純「後ろは?」

先輩A「あ~ん……この人形かわいい~。誰が買ってきたの~……」スリスリ

同級生「ちょっ、私ですって! 人形じゃなくて!!」

純「……」

先輩B「寝ぼけがひどいから~、巻き込まれないようにこっちの席にした」

純「なるほど……」


顧問「はいみんなー、出発するよー」

735: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:18:38.96 ID:6Gz3lrgGo
・・・・・

先輩B「……」

純「センパイ。センパイって何座ですか?」

先輩B「ん~? ……みずがめ座だよ~」

純「あっ、実はテレビでやってた朝の占いだと今日の一位はみずがめ座だったんですよ!」

純「今日は良いことあるかも……やりましたね!」

先輩B「私が見た番組の占いでは、最下位だったけど」

純「えっ」

先輩B「ぶっちぎりで最下位だったよ~」

純「そ、それはですね……あれですよ、嘘ですよ!」

先輩B「気ぃ~つかわなくても、占いなんて信じてないから大丈夫だって」



736: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:19:13.13 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「ちなみに前の席にいる子は乙女座だよ」

純「乙女座は…6位でしたね。たぶん」

先輩B「微妙だナ」

先輩C「……」

純「大丈夫ですか?」

先輩C「だ、大丈夫だ……ちょっと……話かけないでくれ……」

先輩C「外の景色を……な、眺めて……いたいんだ……」

純「ダメそうです」

先輩B「じゃ、ほっとけ」

先輩A「スー……スー……」

同級生「あの……こっちは抱きついたまま寝てるんですけど」

先輩B「適当な時間になったら起こしてあげて」


737: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:20:00.13 ID:6Gz3lrgGo
純「センパイは昨日ちゃんと寝れました?」

先輩B「ばっちり8時間睡眠」

純「へー、私なんて昨日は緊張して7時間しか眠れませんでしたよ」

先輩B「それも十分だろ~」

先輩B「それよか、純でも緊張することあるんだ」

純「ありますよ!」

先輩B「そういえば~……純は部活紹介の時、緊張して噛んだんだっけ」

純「ぎゃっ!? そんなこと忘れてたのに……」

先輩B「今となってはいい思い出じゃん」

純「よくないですよ……」

738: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:20:32.89 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「まぁあの失敗があったからこそ、今の自分があると思えばいいんだよ」

純「えー、でもなぁ…。あの失敗なんの役に立ったんだろう」

先輩B「心配しなくても、純はちゃんと成長してるよ」

純「本当ですか!」

先輩B「胸が大きくなったよね、一年のときより。女の子っぽくなった」

純「そ、そういうことじゃなくてですね……」

先輩B「あはは…そうそう、そういえば春休みに先生と三人でこうやって遠出したっけ」

純「あぁ…先生とサックス買いに行ったときですよね」

先輩B「あのとき純、サービスエリアんとこでナンパされてたよね~」

純「あれはセンパイがナンパされてたんじゃないですか」

739: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:20:59.73 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「あれ、そだっけ」

純「そうですよ。私なんか無視されてたし」

先輩B「けどまぁ、ああやって遠く行くのも楽しかったじゃん。ね、せんせ~」


顧問「……zZZ」


先輩B「寝ちゃってる」

純「ですね」

純「あっそうだセンパイ、お菓子食べますか?」

純「ほら見てください、いっぱい持ってきたんですよチョコとか色々、ほらこんなたくさん!」

先輩B「ありがとね~」


740: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:21:40.39 ID:6Gz3lrgGo
純「あんたも食べる?」

同級生「ちょうだいちょうだい!」

先輩A「私も…お願い……ふわぁ」

純「あっ、センパイおはようございます」

先輩B「もう大丈夫なの?」

先輩A「まだちょっとぼーっとするけど…平気よ」

純「副部長も食べますか?」

先輩C「いや……いい……」プルプル

純「そうですか」

先輩B「あっ、ジンギスカンキャラメル」

純「お母さんが旅行に行って買ってきたんです」

先輩B「こんなの食べれるの先輩だけじゃん~」

純「一応お菓子ですし」

先輩B「まぁいいや、後で誰かに食べさせよう」


741: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:22:07.24 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「そういや」

純「はい?」

先輩B「純がジャズ研入ったのって先輩目当てだっけ~」

純「ぶふっ!?」

純「な、なに言ってるんですかもー」

先輩B「隠さなくても分かってたって~」

純「いやまぁ…確かにそういう動機もありましたけど……目当てとかじゃなくて純粋にかっこいいと思ったっていうか」

先輩B「ちなみに私はかっこよくないの?」

純「センパイはかっこいいっていうか、かわいいっていうか……なんでしょうね」

先輩B「えーなんだそりゃ。気分が悪いな~……純を部長にしてあげようと思ったのに、やっぱやめた」

純「えぇっ!?」

先輩B「な~んてね。冗談だって」

純「なんだ……」

純「えっ、あれ……部長の話、冗談ですか?」


742: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:22:34.74 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「ん? ん~……」

先輩B「純は部長やりたい?」

純「うーん……」

先輩B「前はやりたいとか言ってたような気もするけど…」

先輩B「まぁ純は部長向きって感じじゃないけどね~」

純「そんなきっぱりと!?」

先輩B「私も部長向きじゃないけどさ、先輩に言われてとりあえずやってたって感じだし」

先輩B「大変だよ~、部長って。部活のスケジュール管理や部員の面倒みなきゃいけないし」

純「うわ……大変そう」

先輩B「純はそうだね~…部長って言うより副部長向きかナ。部長を支えたりフォローしたりするのが似合うと思うよ~」

純「そう…ですか?」

先輩B「ま、部長にしろ副部長にしろやりたかったら声かけて。候補には入れてあるから」

純「とりあえず…考えておきますね」

743: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:23:05.57 ID:6Gz3lrgGo
・・・・・

――コンクール会場

ガヤガヤ
    ガヤガヤ


後輩c「わぁ……」

後輩a「すごいね、知らない学校の人たちがいっぱいだ」

後輩b「ほら、みんな行ってるよ。わたし達も行こ」

後輩a「あっ、まってー」

後輩c「よいしょっ……」

純「大丈夫?」

後輩c「あっ…純先輩」

純「一年は荷物もちだっけ。大変だけどがんばってね」

後輩c「は、はひっ」

744: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:23:37.29 ID:6Gz3lrgGo
純「今日は私も応援がんばらないとなー、っと」

後輩c「じゅ、純先輩……」

純「うん?」

後輩c「き、緊張して足が……」

純「なんで!?」

後輩c「こういう所に来るの初めてで……」

純「まぁ…わたし達が出るわけじゃないんだし、気楽にね?」

後輩c「は、はい」

純「ほら……荷物持ってあげよっか?」

後輩c「い、いえ、純先輩のお手をわずらわせるわけには…・・・きゃっ!?」ドタッ

純「大丈夫!?」

後輩c「す、すいません……大丈夫です」


745: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:24:10.88 ID:6Gz3lrgGo
先輩C「……はぁ」

先輩A「大丈夫?」

先輩C「…お前の方こそもう平気なのか?」

先輩A「私はとっくに目が覚めたから大丈夫」

先輩B「手のかかる二人だナ~」

先輩C「普段手のかかってるやつが何を言ってるんだ」

先輩B「私は普段いい子だよね?」

先輩A「うーん……50%かな」

先輩B「えぇ~」

先輩C「ほらみろ!」

先輩A「言っておくけど、人のこといえないからね」

先輩C「そうだぞ! 人のこと……え?」

746: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:24:47.87 ID:6Gz3lrgGo
先輩A「それより、そろそろ気合を入れていかないと」

先輩B「力いれすぎてガチガチになるなよ~」

先輩C「はぁ…お前は少しぐらいガチガチになった方がちょうどいいかもな」

先輩A「……」

先輩C「どうした?」

先輩A「ううん……今日はがんばらないとね」

先輩B「いつもどおりでいいよ」

先輩A「え?」

先輩B「いつも頑張ってんじゃん」

先輩C「……ま、確かにいつも通りの実力を出せばなんの問題もないな」

先輩B「わたし達、最強だからね~」

先輩C「それぐらいの気概でいかないとな」

先輩B「珍しく気が合うじゃん」

先輩C「合わせてやってるだけだ」

先輩A「……ふふっ」

747: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:25:20.34 ID:6Gz3lrgGo
・・・・・

同級生「桜ヶ丘の出番って何時だっけ」

純「確か…二時ごろだったかな」ポチポチ

同級生「なにやってんの?」

純「メール。友達にね、会場着いたよーって」

同級生「ふーん……ねぇ純」

純「うん?」

同級生「なんか私に対して冷たくない?」

純「どうしたの急に」

同級生「だって今はこっち見て話してくれないし、朝のバスでは同じ席に同じ席になってくれなかったし…」

純「なに言ってんの、別に冷たくしてないって」

同級生「ほんと?」

純「心配しなくても、友達でしょ?」




748: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:25:50.67 ID:6Gz3lrgGo
同級生「むぅー……」

純「もー、変なこと言わないでよ」

同級生「だってさ、部活のときは一緒だけどそれ以外はそうでもないじゃん、わたし達」

純「そう?」

同級生「そうだよ!」

純「別にそんな風に感じたことないけど……気のせいじゃない?」

同級生「そんなことないよ、私より中野さんたちの方が仲いいじゃん」

純「まぁ同じクラスだし……そりゃねぇ」

純「でもだからってあんたのことおざなりにしてるわけじゃないって」

同級生「……ほんと?」

純「だから本当だって」

同級生「それならいいけど…」

純「はいはい、はやく控え室行こ」

同級生「……あいあいさー」

749: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:26:17.83 ID:6Gz3lrgGo
――控え室

純「センパイ、飲み物買ってきましたよ」

先輩C「あぁ、悪いな」

純「はい、コーヒー牛乳です。これならセンパイも飲めますよね?」

先輩C「……なんの話だ?」

純「えっ、だって先輩苦いの飲めないじゃないですか」

先輩C「別に飲めないことはない。普段は飲まないだけだ」

純「そんな最後の最後まで強がんなくても……もう知ってますから、センパイの好み」

先輩C「い、言っておくが私は……」

「センパイ、よ、よかったらクッキー焼いたんで食べてください」

先輩C「え?」

「私も、よかったらこれどうぞ」

先輩C「あ…あぁ、ありがとう」

750: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:27:04.21 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「慕われてるね~」

先輩A「なんだかんだで面倒見いいしね」

先輩C「ちゃ、茶化すんじゃない!」

先輩A「別に茶化してないけど」

先輩B「じゃあ私からもプレゼントを~」

先輩C「は?」

先輩B「あい、キャラメル」

先輩C「なんだ…珍しいこともあるんだな、お前からこんなものをもらえるなんて」

純(あっ、それさっきの…)

先輩C「ま、一応もらておく」

純(そ、それはジンギスカン……!!)

先輩C「……だが食べない。怪しいからな」

純(さすがセンパイ! 鍛えられた危機察知能力!)

751: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:27:30.72 ID:6Gz3lrgGo

先輩B「いい判断だ。今日は冴えてるね~」

先輩C「やっぱり怪しいものか…」

ガチャッ

顧問「みんないるー?」

純「あっ、先生」

顧問「本番まであと…一時間か。みんな調子はどう?」

先輩B「ばっちりで~す」

先輩C「万全です」

「「「「「「…………」」」」」」」」

先輩B「ありゃ」

顧問「他のみんなはそうでもないか」

752: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:28:06.01 ID:6Gz3lrgGo
純「なんか私までだんだん緊張してきた……」

同級生「純、出番ないじゃん」

純「空気! 空気にのまれてるの!」

先輩A「まぁ確かに、他校の生徒でもピリピリしてる子けっこういたもんね」

先輩C「しっかりしろ。緊張のし過ぎで身動きが取れなくなったら元も子もないぞ」

「わかってるんだけどね……」
「うん……」
「わたし達、いつもどおりにできるかな……」

先輩C「できるかどうかじゃない、ここまで来たら…あとはやるだけだ」

純「……」

先輩C「いいか、今までやってきた事を思い出せ。真面目に、ちゃんと練習してきただろ?」

先輩C「100点を取るには100点の努力じゃなく、120点の努力が必要になる…」

先輩C「その120点の努力を、わたし達はしてきたはずだ。それを信じろ」

「「「「「「…………」」」」」」」

先輩B「純、コーヒー牛乳ちょうだい」

純「あっ、はい」

先輩C「おい…真面目に話してるんだぞ」

753: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:28:41.39 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「私は大丈夫だから。いつでも準備オッケーな状態だし」

先輩C「あのな…だいたいお前が部長なんだから少しはみんなをまとめたらどうなんだ!」

先輩B「え? う~ん……」

先輩B「まぁ今までやってきた事を思い出せばいいじゃん。真面目に練習したでしょ?」

先輩B「120点の努力してきたんだし、あとはそれを信じよ~」

先輩C「それじゃあ私のパクリだろ!?」

先輩B「パクッてないよ。私のオリジナルだし」

先輩C「まんまパクリだ!」

先輩C「今までのことを思い出せとか、120点のくだりとか!!」

先輩B「パクってないよ~」

先輩C「こいつ……! 純、お前だってパクリだと思うだろ?」

純「えっ……」

先輩C「そう思うよな?」

純(なんで私に話を振るんですか……ていうか緊張しすぎて話半分聞いてなかったし……)


754: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:29:15.78 ID:6Gz3lrgGo
先輩C「どうなんだ」

純「えーっと……まぁ人によってはそう感じるかもしれませんよね」

先輩C「なんでそうなる!?」

純「つ、つまり……えー……」

純(誰かヘルプ)

同級生(知らないふり知らないふり……)

純(ちょっ!?)

先輩A「まぁまぁ落ち着いて。私は二人ともいいこと言ったと思ってるから」

先輩C「なっ!? だって、どう考えても…………はぁ、もういい」

先輩C「お前から言うことはないのか?」

先輩A「え? 私?」

先輩B「いいね~。せっかくなんだから三年生一人一人が思いを口にしていこうか~」

先輩C「ほら、早くしろ」

先輩A「わ…私もなにか言うの!?」

755: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:29:46.40 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「本番前の決意表明みたいなもんだよ」

先輩A「そんな……急に言われても……」

先輩B「早く早く~」

先輩A「えっと…だからみんな……その……」

先輩A「や、やっぱり無理よ~、こういうの慣れてないし」

「私は……。私は、みんなとここまで来れて嬉しいと思ってる。最後までがんばろうね」
「私も。辛いことはいっぱいあったけど、みんなと乗り越えられたことは誇りに思う」
「ここまで来たらお腹をくくるしかないよね。女は度胸」
「最後の舞台、派手にいこう」
「大丈夫だよね、わたし達ならたぶん……ううん、きっとできる」
「部長と副部長が言ってたように、120点の努力してきたもんね。できるよ絶対」
「いっちょみせつけよっか。桜ヶ丘高校ジャズ研究部の実力!」
「うん、全力全開がんばろっ」
「今まで楽しかったよ…って、まだ終わってないけど。今日は笑顔で終わらせようね」

先輩B「ほら、最後になったよ。早く」

先輩A「えぇっと……」


756: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:30:14.65 ID:6Gz3lrgGo
先輩A「うーん……」

先輩A(どうしよう…それっぽいこと一通り言われちゃったし……)

先輩C「どうした?」

先輩A「待って、えっと…みんな……きょ、今日は最後の舞台だし――…」

先輩A「だから…その……レ……」

純「レ?」

先輩A「レ、レッツ……レッツ! ポジティブシンキング!!」

「「「「「「……」」」」」」」

先輩A「……あ、あれ?」

顧問「あっ、そろそろ時間だ。みんな準備して」

「「「「「「はい!」」」」」」

先輩B「よし、じゃあ~レッツポジティブシンキングでいきましょうか~」

先輩A「お願い! 今のはナシでもう一回!!」

先輩C「もう遅い」

先輩A「うぅ~……」

純(最後の最後でセンパイのレアな姿を見れたかもしれない…)


757: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:30:50.62 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「みんな行くよ~、忘れ物しないように~」

純「部長、がんばってください!」

先輩B「はいよ」

純「副部長も!」

先輩C「あぁ、期待してろ」

先輩A「はぁ~……」

純「げ、元気出してください。そんな気にすることじゃないですって」

先輩A「そうね…切り替えないと。よし、がんばろっ」

純「でもセンパイ達はすごいな~、特に部長と副部長。なんか堂々としてて」

先輩A「……ここだけの話ね」

純「え?」


先輩B「……」

先輩C「……」


先輩A「二人も緊張してるわよ、たぶんわたし達より」

先輩A「でも素直じゃないっていうか、意地を張ってるっていうか……」

先輩A「みんなにかっこ悪いところ見せたくないんじゃない? きっと。だから緊張を表に出さないだけ」

758: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:31:19.42 ID:6Gz3lrgGo
純「……」

先輩A「まぁそれを表に出さないだけで十分偉いと思うけどね……」

先輩A「じゃ、行ってくるから」

純「あっ、はい…がんばってください!」

先輩A「うん、また後でね」

純「……」

純(そっか……そりゃそうだよね)

同級生「純、わたし達は観客席の方に行こ」

純「あっ、うん」

純(やっぱみんな…緊張するよね)

759: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:31:47.14 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「……」

先輩C「いよいよか…」

先輩B「引き返すのなら、今のうちだぜ?」

先輩C「なんだそのキャラ。ここまで来て帰るわけないだろ」

先輩B「だよね~」

先輩C「……」

先輩B「……」

先輩A「二人とも、飴なめる?」

先輩C「……ああ」

先輩A「楽しくできるといいわね、演奏」

先輩B「そうだね~」

先輩C「全力でやるだけだ。演奏のときは演奏に集中しろよ? それ以外は考えるな」


760: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:32:15.22 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「分かってるって」

先輩A「三年間そう言われ続けてるんだから、みんな分かってるわよ」

先輩C「…そうか」

先輩B「あとはレッツポジティブシンキングは突っ走るだけでしょ」

先輩A「ちょっと、それはもうやめてって」

先輩C「……いくぞ。最後まで一緒に、な」

先輩B「はいよ」

先輩A「うん!」


761: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:33:02.32 ID:6Gz3lrgGo
・・・・・

ガヤガヤ

ガヤガヤ

後輩c「センパイ、こっちです」

同級生「あっ、いたいた」

純「はぁ~…もうそろそろだね」

同級生「なんていうかさ、今さらだけど……人多いね」

純「そりゃそうでしょ、あちこちから来てるんだから」

後輩a「こんな大勢いる中で桜ヶ丘優勝できるかなぁ……」

後輩b「さっきの学校の演奏とか、凄かったしね」

純「なんでわたし達が弱気になってるのよ。ほら、しゃきっとしゃきっと」

同級生「さっきまで空気にのまれたとか言ってたくせに」




762: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:33:29.34 ID:6Gz3lrgGo
純「さっきはさっき、今は今!」

純「とにかく! 今はセンパイ達のことを信じよ、ねっ!」

純「センパイ達が頑張ってきたことは、わたし達が一番分かってるでしょ?」

同級生「……そだよね。えへへ、良いこと言うじゃん」

純「まぁね!」

後輩b「あっ、そろそろ始まるみたいですよ」

後輩a「うぅ~…やっぱりドキドキするぅ」

後輩c「……」ドキドキ

アナウンス『――まもなく、桜ヶ丘高校ジャズ研究会の演奏発表が始まります』

純「きた……!」

763: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:34:01.80 ID:6Gz3lrgGo
・・・・・

ピッピッ

憂「あっ、純ちゃんからメール来てた。もう会場に着いたんだって」

梓「会場って…コンテストの?」

憂「うん、もう本番が始まってる頃かなぁ」

梓「ふーん……」

憂「ジャズ研かぁ…そういえば、梓ちゃんも最初はジャズ研に入るはずだったんだっけ?」

梓「え?」

憂「あれ、そう言ってなかった?」

梓「見学には行ったけど入ろうとは……」

梓「そもそも私はビックバンドジャズがやりたかったわけじゃないし」

憂「そうなんだ」


764: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:34:29.65 ID:6Gz3lrgGo
梓「でも……」

憂「?」

梓「後輩とかがいっぱいいるのは……少し羨ましい、かな」

憂「前に一緒に練習したよね。三年生が修学旅行のとき」

梓「うん、年下にギター教えるのって初めてだったかも。いつもは唯先輩ばかりに教えてたから」

梓「まぁさすがに今は唯先輩にも教えることはない…と思うけどね」

憂「えへへ」

梓「ジャズ研はコンテストかぁ……軽音部もそういうのに出れたら良かったのに」



765: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:35:10.31 ID:6Gz3lrgGo
―――――――――
――――――
―――

――会場前

顧問「……みんなそろってる?」

先輩A「グスッ……ヒッグ…ウゥ……」

純「……」

先輩C「……」

先輩A「ウグッ……グズッ……」

純「センパイ……」

先輩B「あのさ~……泣きすぎ」

先輩A「だってぇ、なんか感極まっちゃっでぇ~」グスッ

純「三位ですよ三位! 凄いじゃないですか!!」

先輩A「よがっだねぇ、ほんどうによがっだあ」


766: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:35:42.17 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「ほら、鼻かみなって~」

先輩A「うぅ……」チーン

顧問「いやー、すごいよアンタ達。ほんとよくやったよ」

先輩C「私は優勝を狙ってたんだけどな……」

純「なに言ってるんですか、十分すぎますって!」

同級生「そうですよ、こんな大勢の学校が参加してる中で三位ですよ!?」

先輩C「……」

先輩B「ま、運も絡んでくることだししょうがないって」

先輩B「最後の演奏は楽しかったしさ、一緒にできてよかったよ」

先輩B「ほんと、ありがと。お疲れ様」

先輩C「……ふんっ」

767: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:36:38.46 ID:6Gz3lrgGo
「終わっちゃったね……」
「うん…グスッ」
「……楽しかったぁ」

先輩B「……」

純「演奏してるときのセンパイ達、かっこよかったですよ」

先輩B「そっか、そりゃよかった」

純「今日…なんかあっという間でしたね」

先輩B「こんなもんでしょ、去年もそうだったし」

純「……あーん、あっさりしすぎてつまんなーい」

純「もっとこう…かなりドラマチックな出来事とか起こったりしてもいいのに」

先輩B「そうだね~。みんなもうちょいワーキャー騒ぐと思ったんだけど」

先輩B「けっこう…終息モードに入っちゃってるね」

純「……センパイは寂しくないんですか? もう終わっちゃうのに」

先輩B「さぁ、まだ実感がわかない感じ」

純「でも……朝から寂しそうな顔してましたよ、センパイ」

先輩B「……」

768: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:37:13.52 ID:6Gz3lrgGo
純「私思うんですけどね、サザエさんってあるじゃないですか?」

純「あの世界って何年たっても年をとらないからうらやましいなーって」

純「わたし達の世界もサザエさんだったら、またみんなで部活できるのに……」

先輩B「そうなったら、純は永遠にレギュラー取れないかもしれないよ?」

純「はっ…そうかも!?」

先輩B「しかも毎年マラソン大会あるなんてヤだな~…わたし死ぬかも~」

純「うわぁ~私も走りたくない……」

純「……あっ、でも永遠に10代のままでいられるじゃないですか。それよくないですか?」

先輩B「……確かにそれはいいな」

先輩B「そう考えるとなんか私もサザエさんの世界に行きたくなってきた」

純「遊びまくれますね」

先輩B「……でも考えれば考えるほど空しくなっていくからやめとこ」

純「あはは…ですね」


769: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:37:59.31 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「……」

純「……」

純「私……」

先輩B「……」

純「センパイ達が引退することはしょうがないと思ってますし、もうどうにもならないことは分かってるんですけど…」

純「このまま終わっちゃうのも…なんか悲しくて」

先輩B「純が引退するわけじゃないだろ~?」

純「そうですけど……」

先輩B「来年はいよいよジャズ研も純たちの世代になるんだから、がんばるんだよ?」

純「それも分かってますけど……」

先輩B「そっか……そだね。純はちゃんと分かってるよね」

純「……」

先輩B「……」

純「……すいません、変なこと言っちゃって」

純「あっ、そうだ! なんか飲み物買ってきますか? コーラとか」

770: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:38:25.77 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「う~ん……炭酸苦手だからいいや」

純「ええっ、炭酸飲めないんですか!?」

先輩B「あのパチパチするのが苦手なんだよな~。口痛くなるし」

純「あのシュワシュワ感がいいんじゃないですか。じゃあお茶にします?」

先輩B「ん~…いいや、別に」

純「そうですか……あの、なんか他にあれば遠慮なく言ってください!」

純「今日はセンパイのためならババーッとなんでもやっちゃいますよ!」

先輩B「…今日はもう十分だよ」

純「え…?」

先輩B「朝、バスん中で隣に座って喋ってくれただけでも十分嬉しかった」


771: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:38:56.04 ID:6Gz3lrgGo
純「センパイ……」

先輩B「もう私のことは気にしなくても大丈夫だよ。全部ちゃんと受け止めてるから」

先輩B「それに前も言ったでしょ、私は世界一頼りがいがあって優しくて強い部長だって」

純「……って、そういうこと自分で言うのはどうなんですか」

先輩B「え~、だって事実じゃん~」

純「うーん……50%ぐらいですかね、それ」

先輩B「おっ、言うね~」

純「……ぷっ」

先輩B「あははっ」

純「あははは! あはは…」

純「……」

純「……私、ちょっとお手洗い行ってきますね」

先輩B「うん、行っておいで」


772: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:39:35.46 ID:6Gz3lrgGo
・・・・・

先輩B「……」

先輩C「……おい」

先輩B「うん?」

先輩C「さっき鈴木となに話してたんだ?」

先輩B「別に…いつもどおりなんてことない会話」

先輩C「そうか……」

先輩B「……どうした~?」

先輩C「……正直、お前が部長をやるって聞いたときは認めたくなかった。お前には無理だと思ってたからな」

先輩B「うわ、きつ~。いきなりなに?」

先輩C「ちなみに今でもそう思ってる」

先輩B「えぇ~…」

先輩C「……けど、案外お前が部長っていうのも悪くはなかった。なんだかんだでな」

773: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:40:36.95 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「なんだそりゃ、めちゃくちゃ上から目線だナ~」

先輩B「ま、私もぶっちゃけ自分で無理だと思ってたけど…ね」

先輩C「……」

先輩B「副部長のあんたがいなかったら、私はダメだったよ。ありがとね」

先輩C「っ……!?」

先輩B「どしたの?」

先輩C「そ、そういう…普通のことを言うな! お前はいつもみたいにお、おちゃらけてればいいんだ……」

先輩B「なんだよ~、素直にお礼言ったのに~」

先輩C「……」

先輩B「……」

先輩C「……優勝したかったよ」

先輩B「…しょうがないって」

先輩C「けど…演奏が終わった後、そんな気持ちはどこかにいってて……」

先輩C「優勝しようがしまいが…どうでもよくなって……グズッ」

先輩C「三年間…頑張ったことが終わると思うと…ヒッグ……嫌で……」

先輩B「……」

先輩C「楽しかったのに……最後の演奏……まだっ…グスッ……やりたかったのにぃ……」


774: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:41:03.01 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「……」

先輩C「うぅ…っ……ひっぐ……うぇっ……」

先輩B「泣きたかったら泣けばいいじゃん」

先輩C「別に…泣いて……ヒッグ…ないだろぉ……」

先輩B「泣いてるって」

先輩C「うるさい…私は生まれたときから泣いたことなんてないんだ……グスッ」

先輩B「それ死んでるから」

先輩C「うるさい…うっ……えぐっ…」

先輩C「う…うぁぁぁぁああん!!」

先輩B「……」ギュッ

775: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:41:30.78 ID:6Gz3lrgGo

・・・・・

純「……」

同級生「あっ、いたいた。純」

後輩c「あぁ、どうしたの?」

同級生「どうしたのって、もう帰る時間だよ? バス乗らないと」

純「分かってる」

同級生「ねぇ、純」

純「なに?」

同級生「私は決めたよ……来年こそは、わたし達の代で必ず優勝を勝ち取るって!!」

純「おーおー、燃えてますなー」

同級生「来年は絶対優勝だからね! 私はかーなーりマジ!!」

純「甘い!」

同級生「え?」

純「どうせ狙うなら…世界一でしょ!」

同級生「世界一!? どうやって獲るの!?」

純「……わかんない」

同級生「えー、なにそれ」

純「それぐらい勢いのある部活にしよってこと」


776: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:41:57.46 ID:6Gz3lrgGo
純「ま、確かに優勝はしたいよね」

同級生「当然!」

純「目指せ優勝! おー!」

同級生「おー!!」

後輩c「お、おー」

純「っとと、バス戻るんだっけ」

同級生「そうそう、早く早く」

純「はいはい、分かってるって」

後輩c「純先輩…」

純「うん?」

後輩c「ま、また明日からがんばりましょうね」

純「うん、がんばろうね!」

777: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:42:34.12 ID:6Gz3lrgGo
・・・・・

先輩A「あっ、純ちゃんたち来た」

純「すいません、遅れちゃって」

先輩A「忘れ物とかない?」

純「はい、大丈夫です……ってあれ、部長と副部長は?」

先輩B「おまたせ~」

先輩C「……」

顧問「全員そろった? じゃ、出発するよ」

先輩A「二人とも、こっちこっち」

同級生「純、わたし達はあっちの席いこ」

純「うん、いいよ」

778: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:43:13.95 ID:6Gz3lrgGo
先輩C「……」

先輩A「大丈夫?」

先輩C「……なにがだ」

先輩A「目が赤いけど」

先輩C「泣いてない」

先輩A「ふーん……ちゃんと酔い止め薬飲んだ?」

先輩C「あぁ……」

先輩A「よろしい」

先輩C「……お前にも、礼を言っておかないとな」ボソッ

先輩A「なにか言った?」

先輩C「な、なんでもない。また後で話す……」


779: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:43:44.75 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「はぁ~…疲れた」

先輩A「……本当にもう終わっちゃうんだね」

先輩B「これから受験だしね~」

先輩A「はぁ……憂鬱になってきた」

先輩B「あはは」

先輩A「……泣いてないんだ、偉いのね」

先輩B「私が泣くわけにはいかないでしょ、部長だし」

先輩A「いいじゃない、部長でも泣いたって」

先輩B「…去年の先輩はさ、ヘタレのくせしてみんなの前では泣かなかったじゃん」

先輩B「だから、私が泣いたら先輩に負けた気がするから、私も絶対泣かないって去年から決めてた」

先輩A「…なにそれ、へんなの」

780: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:44:17.06 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「……そうだ、ちゃんと先輩たちにも報告しておかないとね~、今年も楽しい演奏ができたって」

先輩A「……うん、そうね」

先輩B「……」

先輩C「……」

先輩A「…今まで楽しかったことや辛いこと、たくさんあったけど……あっという間だったね」

先輩A「二人もすっかり仲良くなったし」

先輩B「え~?」

先輩C「なんのことだ」

先輩A「一年のとき思い出してよ。二人ともあんまり仲良くなかったじゃない」

先輩B「まぁ今も言うほど仲良くないけどね~」

先輩C「そうだな」

先輩A「もう、じゃあそういうことにしておくわよ」

先輩A「……でもね私は二人のこと、大好きよ」


781: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:44:46.05 ID:6Gz3lrgGo
先輩C「むっ……」

先輩B「告白された!」

先輩A「そういうのじゃなくて……ふふっ、もう」

顧問「みんなお疲れ様! 今日はほんと良かったよ!」

顧問「さて、帰りにみんなが暇にならないよう実は用意したものが……」ガサゴソ

顧問「じゃーん、ビンゴ大会ー!」

顧問「今日はみんなパーッと盛り上がって……」

「スヤスヤ……」
「グー……」
純「うぅ~ん……ムニムニャ」
同級生「……ふにゃ」
後輩c「すぅ……すぅ……」

顧問「…って、本当にお疲れか」

先輩B「ほとんど寝ちゃってますね~」

顧問「ま、しょうがないか。でもせっかく用意したんだけどなぁ、ビンゴ」

先輩A「また今度やればいいじゃないですか」

顧問「そうだねぇ……また今度に、ね」

純「ZZz…握手は押さないで…ちゃんと並んで……ぐぅ」

先輩C「どんな寝言だ」

顧問「ぷっ…あはははっ」

782: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:45:25.42 ID:6Gz3lrgGo
先輩B「ナイスツッコミ」

先輩C「うるさい」

先輩A「あははっ……グスッ……」

先輩B「ん?」

先輩A「あら…? やだ…さっきいっぱい泣いたのに……」

先輩A「ひっぐ……また涙が……グズッ……」

先輩B「…私も、二人のこと大好きだよ」

先輩A「ちょ、ちょっと~…いきなりそんなこと言わないでよぉ」

先輩A「泣くの…止まんなくなっちゃうじゃない……ひっぐ……」

先輩C「お前…わざと泣かそうとしてるのか」

先輩B「さぁ、どうでしょう」


783: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:45:58.56 ID:6Gz3lrgGo
顧問「ねぇ、私のことは?」

先輩B「先生も好きですよ」

顧問「よしよしいい子だ、100点あげよう」

先輩B「…で、あんたはどうなの?」

先輩C「……」

先輩B「ほらほら~、言っちゃいなよ~」

先輩C「……みんなと同じだ。言わなくても分かるだろ」

先輩C「……それぐらい分かれ」

先輩B「よしよし、いい子いい子~」ナデナデ

先輩C「や、やめろ!」

先輩A「えっぐ……ぐすっ……ふぅあ~…」

先輩C「お、おい! そんなおお泣きするな!」

先輩B「はい、チーズ」パシャッ

先輩C「どさくさに写真を撮るな!!」

先輩A「私も、みんな大好きぃ~!!」

784: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:46:26.97 ID:6Gz3lrgGo
―――――――――
――――――
―――

月曜日




同級生「純ー、部活ー」





純「今行くー」

純「じゃあ憂、私も部活行ってくるから」

憂「うん、いってらっしゃーい」


785: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:46:54.09 ID:6Gz3lrgGo
同級生「はぁ~あ、寒くなってきた」

純「寒いの苦手なんだよね。暑いのもだけど」

同級生「今年って部室に暖房つく?」

純「さぁ…どうなんだろ」

同級生「つかないと困るんだけどなぁ」

純「あー…なんか肉まん食べたくなってきた」

同級生「私ピザまん」

786: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:47:31.62 ID:6Gz3lrgGo
――ジャズ研 部室

同級生「そういえば今日から練習メニューわたし達で考えるんだって」

純「あ、そっか。どうしようかな……」

ガチャッ

後輩c「こんにちわ」

後輩a「こんにちわ-!」

純「おいっす」

後輩b「センパイ、言われたとおり譜面台運んできました」

「あっ、ありがとう。そこにおいて置いて」

後輩b「はい」


787: 名無しさん 2011/07/23(土) 04:51:26.75 ID:6Gz3lrgGo
後輩c「純先輩、あの…昨日練習してできなかったフレーズがあって」

純「どれ? 今少し空いてるから練習しよっか」

後輩c「は、はい!」

休み明けの部活動。

純「そこはこうやって…」

後輩c「えっと……こうですか?」

純「そうそう!」

部室の空気は新しく入れ替わったようだった。

純「うん、おっけー!」



##18 おわり

800: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:51:00.80 ID:WpLyv9Oyo
##19



純「…――それで、やっぱり今年はやらないことになったんだ? クリスマスパーティ」

梓「うん…」

憂「そういえばもうすぐセンター試験だもんね」

梓「うん…」

純「…ていうか、毎年パーティやってたの?」

憂「そうだよ、うちに集まって」

純「なんで私とはそういうのないの…?」ウルッ

憂「じゃ、じゃあ今年はやろう! 今年は!」

801: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:51:31.66 ID:WpLyv9Oyo
梓「……」

憂「なに考えこんでるの梓ちゃん?」

純「先輩たちに何かしてあげていんでしょ?」ナデナデ

梓「撫でないでよも~」

憂「梓ちゃん健気~♪」

純「それじゃあさ、クリスマスライブプレゼントするとかどうよ! シークレットで」

憂「あ、それいいかも!」

梓「クリスマスライブ……」

純「それなら唯先輩達も喜ぶんじゃない?」

梓「・・・うん、ありかも!」

梓「よし、やろっかクリスマスライブ!」

憂「私も手伝うよ、梓ちゃん」

純「仕方ない、私も手を貸してあげるとしよう」

梓「ほんと!?」

憂「三人で頑張ろうね!」

802: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:51:57.72 ID:WpLyv9Oyo
――平沢家

純「憂はギターやるの?」

憂「うん、今回はギターに挑戦してみようかなって。家にギー太もあるし」

梓「よーし、それじゃあ練習しよっか!」

純・憂「おー!!」

憂「なんの曲やる?」

梓「やっぱりクリスマスっぽい曲をアレンジして……」

ベベン!!

梓「あれ? 純…それ10円玉?」

純「え? これは、えっと……」

梓「純って硬貨でベース弾くんだ、かっこいい! 通だね!」

純「あ、うん…すごいでしょ」

純(ピック忘れただけだけど…)

803: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:52:23.64 ID:WpLyv9Oyo
梓「よし、じゃあやるよ!」フンス

憂「あっ、今の動きお姉ちゃんっぽかった」

梓「へっ!?」

純「唯先輩のまね?」

梓「べ、別にそういうのじゃないて!」

梓(無意識に真似しちゃってたかも……)

梓「と、とりあえず練習! 練習!!」

純「はーい」

・・・30分後

梓「ふぅ、少し休憩しよっか」

純「はやっ!?」

804: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:52:52.56 ID:WpLyv9Oyo
梓「え…早かった?」

純「もうちょっと練習しないの? まだ30分ぐらいしかやってないじゃん」

梓(た、確かに休憩早かったかも…)

憂「お茶持ってきたよ~」

純「憂まで!?」

憂「あれ、休憩って言ってたから。違うの?」

梓「や、やっぱりもうちょっと練習しようってことになって」

憂「そっか…お茶とお菓子用意したんだけど、しょうがないね」

純「待って、せっかく用意したんなら食べなきゃ」

梓「結局休むの!?」

805: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:53:28.44 ID:WpLyv9Oyo
・・・・・

モグモグ

純「うむ、美味」

梓「それにしても、純ってベース上手くなったよね」

純「え? そう?」

梓「うん、前にセッションした時よりもかなり上手くなった」

純「まぁね! なんだかんだで毎日練習してますから!」

憂「純ちゃんえらーい」

梓「純って意外と努力家なんだね」

純「意外ってなによ意外って!」


806: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:53:55.32 ID:WpLyv9Oyo
梓「あっ、そろそろ練習再開するよ」

憂「はーい」

梓「純も用意して!」

純「はいはーい」

梓(先輩たちへのクリスマスライブ……がんばらなくちゃ!)

純「……って梓」

梓「なに?」

純「口、ケーキのクリームついてるよ」

梓「え……あっ!!」ゴシゴシ

純「しっかりしてよね」

梓「い、いいから再開!」

ガチャッ

唯「ただいまー」

807: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:54:53.95 ID:WpLyv9Oyo
憂「あ、おかえりお姉ちゃん」

純「おじゃましてまーす」

唯「あれ? みなさんおそろいですな!」

唯「三人集まって楽器持ってなにやってるの?」

梓「!!」

梓「あ…え、えっと、これはですね……」

梓(しまった…憂の家だから唯先輩もいるんだった)

唯「あ、分かったさては…!」

梓「……ばれちゃったら仕方ないです。実は」

唯「コイバナですな?」

梓(楽器関係ない!!)


808: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:55:26.13 ID:WpLyv9Oyo
憂「梓ちゃんにギター教えてもらってたんだー」

唯「なーんだ、そっか」

梓(憂、ナイスフォロー!)

唯「あずにゃんっていろいろ知ってるもんね」

梓「唯先輩が知らなすぎるだけです!」

唯「それじゃあ、よいしょっと」

純「……?」

梓「…なにやってるんですか」

唯「私にも教えてください先生!」

梓「勉強はいいんですか…?」

唯「えへへ~」

梓「…はぁ」

809: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:56:08.85 ID:WpLyv9Oyo
唯「おっ?」ジーッ

純「な、なんですか?」

唯「純ちゃんのそれ、かわいいね!」

純「あっ、このベースですか?」

純「形がかわいくて気に入って、がんばってお金ためて中古で…」

ぎゅっ

純「わっ!?」

唯「純ちゃんの髪の毛かわいい~!」モコモコ

純「ひいいいぃぃ!!」

憂「いいなー、純ちゃん」

梓「純も唯先輩の洗礼を…」

810: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:56:42.39 ID:WpLyv9Oyo
ぎゅ~っ

純「ゆ、唯先輩いい加減はなれてください…」

唯「え~、もうちょっとだけ」

梓「唯先輩、もうそこらへんに…」

唯「……スヤスヤ」

梓・純(寝てる!?)

憂「お姉ちゃんおきてー」

唯「…はっ……つい寝ちゃった」

純「梓…あんたいつも大変だったんだね」

梓「まぁね…」

811: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:57:37.17 ID:WpLyv9Oyo
憂「ほら、お姉ちゃんは勉強がんばらないと」

唯「そうでした!」

梓「しっかりしてくださいよ唯先輩。大学落ちたらどうするんですか」

唯「あぅ~…それは言わないで~」

梓「なら勉強してください!」

憂「お姉ちゃんファイト!」

唯「はーい…」

唯「それではみなさん!」

梓「なんですか?」

唯「私のことは気にせずコイバナの続きをどうぞ」

梓「だから違いますって!」


812: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:58:39.16 ID:WpLyv9Oyo
梓「はぁ…唯先輩はもう」

純「相変わらずだね」

梓「あの調子で受験大丈夫なのかな…」

純「唯先輩だけ落ちたりして」

憂「お、お姉ちゃんだけ……」プルプル

純「あっ…じょ、冗談だって冗談! 唯先輩なら大丈夫だから! たぶん…」

梓「そ、そうだよ憂、唯先輩なら受かるよ! たぶん…」

憂「たぶん…!?」ガーン

純「とりあえず私達は練習しないと! そうでしょ梓?」

梓「うん! なんとかバレずにすんだし、クリスマスライブの練習に集中…」

唯「うい~、台所にポテチなかったっけ?」トテトテ

梓「ぎゃ-!?」

813: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:59:14.34 ID:WpLyv9Oyo
・・・翌日

梓「今日は軽音部の部室で練習しようと思う」

純「大丈夫なの? 唯先輩たち来たらバレるじゃん」

梓「みんな今日は家で勉強するらしいから、大丈夫」

憂「軽音部の部室で練習するんだ、なんかワクワクしちゃうなー」

梓「じゃあ掃除が終わったら部室に」

純「りょーかい……あっ、私ちょっと遅れるかも」

梓「え?」

純「ジャズ研の用事があるから。すぐ終わると思うけど」

梓「そっか、分かった。じゃあ私と憂で先に練習してるね」

憂「うん」

814: 名無しさん 2011/07/28(木) 20:59:48.48 ID:WpLyv9Oyo
――ジャズ研 部室

純「おまたせー」

同級生「遅いよ純」

純「掃除遅れちゃって。でもいいじゃん、ちょうど時間通りなんだし」

同級生「じゃあ純も来たことだし始めよっか、会議」

純「部長と副部長を決める会議かぁ…」

「誰かやりたい人いる?」

しーん・・・・

同級生「純やりたくないの?」

純「うーん…いざ考えてみると大変そうだし」

「話し合いで決まらない場合は、確かセンパイ……」

純「センパイが決めるの?」

「が作ったクジで決めろだって」

純「クジ!?」


815: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:00:29.65 ID:WpLyv9Oyo
同級生「わ…部長バージョンと副部長バージョンの両方作ってある」

純「部長の方に二本、副部長の方に三本……」

純「これ引いて出てきた名前の人が部長と副部長をやるってわけ?」

「そうみたい」

純「じゃあそれでいいんじゃない? 話し合いじゃ決まらないみたいだし」

「それじゃ…部長のクジから引いてみる。えいっ」

同級生「だ、誰?」

「……あっ、私だ」

純「じゃあ部長決定ってことで」

パチパチパチ

「い…いいのかな、こんな感じで」

816: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:01:08.71 ID:WpLyv9Oyo
純「副部長のクジは私が引くね」

純「誰が出るかなー」ガサゴソ

純「そりゃっ!」

「あれ…私の名前だ」

純「あっ、ほんとだ。じゃあ副部長決定」

パチパチパチ

「ど、どうもどうも」

同級生「なんか…あっさりと決まっちゃったねー」

純「うーん…」

同級生「自分が当たると思ってちょっと期待してた?」

純「べ、別に?」

純「でも一応誰が候補になってたのか確認してみようかなー」ガサゴソ

純「あっ、副部長クジの方に私の名前あった!」

817: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:02:56.44 ID:WpLyv9Oyo
同級生「ほんとだ。私は私は?」

純「えーっと……」ガサゴソ

純「副部長には入ってないみたい」

同級生「じゃあ部長の方か。あー外れちゃって残念だなー」

純「……」ガサゴソ

純「…あのさ、残念なことに部長の方に入ってないよ」

同級生「はぁえっ!?」

同級生「そんな、本当にないの!? どこかにあるはずだよ!」ガサゴソ

純「どっちの候補にも入ってなかったってことだって。現実は見な」

同級生「うわ…なんかちょっとショック……」

818: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:03:56.77 ID:WpLyv9Oyo
「こ、今度から部長をやらせてもらいます。がんばりますのでよろしくお願いします」
「副部長ですっ、頑張りますのでよろしくお願いします!」

パチパチパチパチ

「えーっと、じゃあ部長と副部長は決まったことだし、これで会議は終わりになります」

純(やる気があったわけじゃないけど、外れたのはちょっと悔しいかなー…)

同級生「純、この後用事ある?」

純「え?」

同級生「駅前においしいシュークリーム屋さんができたんだって。一緒に行かない?」

純「ごめん、この後軽音部に行かなきゃいけないの」

同級生「軽音部? なんで??」

819: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:04:31.61 ID:WpLyv9Oyo
純「梓が軽音部の先輩達にシークレットライブをやりたいっていうから、その手伝い」

純「ほら、軽音部って二年生が梓一人でしょ? 一年生はいないし人手が足りないの」

同級生「ふーん……?」

純「というわけだから、今日はごめん。また今度ね」

同級生「わかったー。…あっそうだそうだ、ねえねえ関係ないんだけどクリスマスは空いてる?」

同級生「暇なみんなで集まってさ、どっか行かない?」

純「ごめん、クリスマス無理」

同級生「クリスマスも!? なんで!?」

同級生「まさか彼氏でもできたの!?」

820: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:05:03.52 ID:WpLyv9Oyo
「えっ、純ちゃんって彼氏できたの?」
「うそっ!」
「いいなー」

ヒソヒソ

純「ち、違うって! 全然違うから!!」

同級生「えー、じゃあなに?」

純「そのシークレットライブをクリスマスの日にやろうってことなの!」

同級生「へー……なんか安心した。彼氏とデートじゃないんだね」

純「だから違うっての…」

同級生「でも~、なんでクリスマスに純が軽音部の手伝いを…」

純「人手が足りないって言ったでしょ。助っ人ベーシストの私が必要なの」

同級生「なんか腑に落ちないけど…まぁいいや。わかった」

同級生「じゃあー、クリスマスはしょうがないってことで」

純「また来年のクリスマスにでも遊びに行こ」

同級生「そうだね…って、来年は私たちが受験じゃん」

純「あっ、そっか」

821: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:06:07.69 ID:WpLyv9Oyo
・・・・・

純「遅れちゃったかな…まぁ大丈夫か」タタタッ

純「え-っと、音楽準備室への近道は…」

先輩C「鈴木?」

純「!!」ビクッ

先輩C「こんな所でなにやってるんだ?」

純「あ…センパイ」

純(急に声かけられてビックリしたー…)

先輩C「集会はもう終わったのか?」

純「はい、部長も副部長も決まりましたよ」

822: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:06:43.13 ID:WpLyv9Oyo
先輩C「そうか。私たちが引退したからって、気を緩めたりするんじゃないぞ」

純「分かってますって。それじゃ…」

先輩C「ん? どこに行くんだ?」

純「え?」

先輩C「帰るんだったら反対方向だろ。そっちは音楽室だぞ」

純「あ…えっと……」

純(どうしよう…センパイには軽音部の手伝いをするって言ってもいいのかな……)

純(センパイってあんまり軽音部のこと好きじゃなさそうだし…もし事情を話しちゃったら)


先輩C『なんだと、軽音部のライブの手伝い!?』

純『い、いえ、これには海よりも深いわけが……』

先輩C『なんであんなふざけた部活に手を貸すんだ!!』

先輩C『どんな理由があってもそんなのは認めない!!』

純『お、落ち着いてください…』

先輩C『なるほど、どうやらお前にはジャズ研の部員としての誇りがないようだな。もう一度鍛えなおしてやる!』

純『ひいいいぃぃ!?』


純(…――って、なりそう)

823: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:07:13.07 ID:WpLyv9Oyo
先輩C「どうした、さっきから難しそうな顔をして」

純「い、いえ! 実は音楽室に資料を取りに行こうかなって思って!」

先輩C「資料?」

純「その、楽譜とか…楽譜的なものとか……」

先輩C「楽譜的なものって、なんだそれ」

純「だ、だからですね」

先輩C「正直に言え。お前が嘘をついてるのはバレバレだぞ」

純「えっ…」

先輩C「本当の事を言わないのなら……力づくでも言わせようか?」

純「軽音部の手伝いに行ってきます!!」

824: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:07:56.44 ID:WpLyv9Oyo
先輩C「軽音部の手伝い?」

純(終わった…叱られる&お仕置きだ……)

純(ごめん梓…憂…今日は練習に行けそうにないや)

先輩C「なんだ、そんなことか」

純「へ?」

先輩C「行くんだったらそう言えばいいだろ。なんでわざわざ嘘をつく」

純「あの…怒ってないんですか?」

先輩C「なんで怒る必要があるんだ?」

純「だって、センパイって軽音部のこと嫌いですし行ってもいいのかなーって…」

先輩C「誰が嫌いなんて言った…。ジャズ研の活動に支障がないのなら、手伝うなりなんなり好きにしろ」

純「じゃ、じゃあ行ってもいい許可もらえるんですか!? 怒らないんですか!?」

純「よかったー」

先輩C「お前…私のことなんだと思ってたんだ」

825: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:08:44.08 ID:WpLyv9Oyo
先輩C「そもそも、なんの手伝いをしに行くんだ?」

純「あ、はい。実は友達が軽音部の先輩達にシークレットライブをプレゼントしたいっていうんで、ベーシストとして手伝いを」

先輩C「鈴木が? 軽音部に他のベーシストはいないのか?」

純「二年生一人だけなんですよ」

先輩C「そういえば…人数は少なかったな、軽音部」

純「あの~…本当に行っても大丈夫ですか?」

先輩C「しつこい、好きにしろって言っただろ。それとも私が行くなって言ったら行かないのか?」

純「あ、いえ。なんかこうあっさりと許可が貰えるとは思ってなかったんで」

先輩C「それにしても……鈴木がベースを」

先輩C「……いい機会だ」

純「え?」

826: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:09:49.19 ID:WpLyv9Oyo
先輩C「鈴木!!」

純「は、はい!」

先輩C「どうせ手伝うのなら完璧に演奏するんだぞ」

先輩C「そして軽音部のやつらにジャズ研のベーシストの実力を見せ付けるんだ!」

純「え…えっと……」

先輩C「分かったな!?」

純「い、イエッサー!」

先輩C「よし! ジャズ研の部員として、恥ずかしくない演奏をするように」

純(なんか変なプレッシャーが……)

純「じゃ、じゃあ時間なんでそろそろ行ってきます」

先輩C「ああ、遅刻はするなよ。みっともないからな」

純(もう完璧に遅刻なんですけどね……)

純「あっ、そうだ」

先輩C「どうした?」

純「センパイ、受験頑張ってくださいね」

先輩C「え? あ、あぁ…ありがとう」

純「それじゃ、失礼しまーす」タタタッ

先輩C「……あいつもあいつで、変なやつだ」

827: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:10:28.86 ID:WpLyv9Oyo
――図書館

先輩B「あっ、来た来た~」

先輩A「遅かったね、なにやってたの?」

先輩C「いろいろと……そういえば、さっき鈴木に会ったぞ」

先輩A「純ちゃんに?」

先輩C「ああ、軽音部の手伝いに行くって言ってな」

先輩C「なんでも軽音部でシークレットライブをするからその助っ人を頼まれたそうだ」

先輩B「シークレットライブ? へ~そんなことするんだ」

先輩B「いいな~」





紬(シークレットライブ…?)

828: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:11:34.85 ID:WpLyv9Oyo
――軽音部 部室

純「おまたせ!」

憂「あっ、純ちゃん来た」

梓「遅いよ純」

純「色々あって…でも、ここからは私もバリバリと練習しちゃうからね!」

憂「今ちょうど休憩タイムに入ったところだよ」

純「せっかくやる気出してたのに…」

梓「タイミング悪かったね」

ガチャッ

梓「!!」

さわ子「あ~ず~さ~ちゃ~ん」フラフラ

梓「せ、先生!? どうしたんですか!?」

829: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:12:06.64 ID:WpLyv9Oyo
さわ子「うぅ……」

憂「だ、大丈夫ですか?」

純「なんか…体調悪そう」

さわ子「……」グリンッ

憂・純「ひいぃっ!?」

さわ子「う~い~ちゃ~~ん」ガシッ

憂「え……あのっ…」ビクッ

さわ子「お茶入れてください!!」

憂「……へ?」

830: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:12:35.20 ID:WpLyv9Oyo
・・・・・

ゴクゴク

さわ子「はぁ~…しあわせ」

梓「なるほど…最近お茶会やってなかったから落ち込んでたんですか」

憂「そっか、ムギ先輩が来なくなったからね」

純「あー…びっくりした」

さわ子「これよこれ! やっぱりこれがないと」ゴクッ

憂「戸棚にクッキーがありました~」

さわ子「まぁ~♪」

純「…一体何部なんだろうねここ」

梓「一応軽音部です……」

831: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:13:22.04 ID:WpLyv9Oyo
さわ子「久しぶりにお茶飲めて、なんだか生き返った気がするわ」

さわ子「これでこそ軽音部ね~」

純「梓、お茶会部に改名する?」

梓「先生…顧問なんですからそんなこと言わないでください!」

純「私もクッキー食べちゃお」

憂「二人の分のお茶も入れるね」

梓「はぁ…なんで毎回こうなるんだろう」

さわ子「いいじゃない、別に」モグモグ

純「そうそう、いいじゃんいいじゃん」モグモグ

梓「よくない!」

憂「お待たせ梓ちゃん、はいどうぞ」

梓「あっ、ありがとう」

純「結局梓も飲むんだ?」

梓「い、淹れちゃったものは仕方ないし!

832: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:13:48.65 ID:WpLyv9Oyo
さわ子「そういえばあなた達、部室でなにしてたの? 二人は軽音部の部員じゃないでしょ?」

梓「シークレットライブの練習を…」

さわ子「シークレットライブ?」

梓「あっ」

純(梓!? バラしちゃってどうすんの!!)

梓(つ、ついうっかり!)

梓「ち、違うんです先生! これはえっと……」

憂「えぇっと、梓ちゃんが部室で一人ギターの練習してるところを私と純ちゃんが通りかかって…」

純「そ、そうそう、梓が一人で寂しそうにしてたからなぐさめに来たんだよね!」

純「まったくー、梓は世界一の寂しがり屋さんなんだから」ナデナデ

梓「な、なにそれ!? 別に私は寂しがり屋じゃないし!」


833: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:14:19.59 ID:WpLyv9Oyo
純「えー、本当に? 私たち二人が来なくても寂しくなかったの?」

梓「べ、別に寂しくはないけど?」

純「んもー、素直じゃないなー…」

純「私は寂びしけどねっ!!」バッ

梓「えっ!?」

憂「私も寂しいっ!!」

梓「ええっ!?」

純「梓は?」

梓「……私は寂しくないっ!!」

純「ぬぅ…強情なやつ」

梓「って、そもそもそうじゃないでしょ!? 私たちが集まったのはクリスマスのシークレットライブの練習のためで……」

憂「あっ……」

純「梓…言っちゃった」

さわ子「ふーん…なるほどね」

梓「……あっ」

834: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:15:37.70 ID:WpLyv9Oyo
さわ子「クリスマス……へー」

梓「ち、違うんです先生! だからこれは…」

さわ子「別に私はなにも聞いてないわよ?」

梓「え?」

さわ子「クリスマス、か…そういえば今年は私も予定ないわね」

憂(これは間違いなく…)

純(来るつもりだ…)

梓(しかも今年〝は〟予定ないって……去年もなかったのに)

さわ子「クリスマス、暇のなのよねー」

梓「あの…先生が来るのは別にいいんですけど、先輩達にはこの事は絶対に言わないでくださいね」

さわ子「なんのこと?」

梓「だからシークレットライブのことです! もー、分かってて言ってるじゃないですか!」

さわ子「ふふっ、大丈夫よ。シークレットなんだから、ちゃんと秘密にしておくわよ」



835: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:16:09.11 ID:WpLyv9Oyo
梓「はぁ…もう」

さわ子「なるほど、だから二人が部室にいたのね」

憂「えへへ」

純「私、ベース弾けるんで」

さわ子「ふーん…よかったじゃない、梓ちゃん」

梓「え?」

さわ子「寂しい思いをしなくて、助かったわね」

梓「だ、だから私は別に寂しがり屋じゃありませんっ!!」

さわ子「ねえ、それより当日はケーキとかある?」ワクワク

梓「結局それですか……」

836: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:16:57.59 ID:WpLyv9Oyo
純「そろそろ練習しなくていいの?」

梓「あっ、そうだった! 練習しないと!」

さわ子「がんばってね、私も及ばずながら手伝うわ」

梓「えっ!」

梓(まさか、先生が顧問として初めて指導らしい指導を…!?)

さわ子「歯ギター、やってみない? 盛り上がるわよ」

梓「……けっこうです」

さわ子「憂ちゃんは?」

憂「わ、私も遠慮します……」

さわ子「そんな遠慮しなくても……そうだ!」

純「え?」

さわ子「歯ベース、挑戦してみない?」ガシッ

純「い、いいです。やりません」

837: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:17:29.56 ID:WpLyv9Oyo
さわ子「なによみんなー、ノリ悪いわよー」

梓「先生は黙って座っててください」

さわ子「!?」ガーン

さわ子「私…役立たず?」

梓「それじゃ、練習始めるよ」

憂「うんっ」

純「さてと、切り替え切り替え……って、梓」

梓「なに?」

純「クッキーの食べかす、口の周りについてる」

梓「えっ!?」

純「もー…しかっりしてよ」

梓「うぅ…///」ゴシゴシ

梓「と、とりあえず練習スタート! ワン・ツー!」


―――――――――
――――――
―――

838: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:18:05.73 ID:WpLyv9Oyo
・・・12月24日 終業日
――軽音部 部室

梓「よし、準備万端!」

純「あー…澪先輩の前で演奏すると思うと緊張してきた」

憂「お姉ちゃん、喜んでくれるかなー?」

梓「……」

純「梓も緊張してる?」

梓「べ、別に!」

純「それにしても、先輩たち遅いね……」

純「うーん、時間的にはもう来てもいい頃なんだけど」

憂「……ねぇ梓ちゃん」

梓「え?」

憂「今日お姉ちゃん達にここに来るよう連絡した?」

梓「……あっ」

839: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:18:35.61 ID:WpLyv9Oyo
純「梓…あんた最後の最後で」

梓「ま、待って! 今すぐ先輩達に連絡を」

紬「あれ? 梓ちゃんなにやってるの?」

純「あっ」

梓「ムギ先輩!? どうしてここに…」

紬「なんだか急にパーティやりたい気分になっちゃって」

律「おーっす」

梓「律先輩まで!?」

律「私も急にパーティやりたくなってさ。はい、飾りつけ持ってきた」

梓「どうして…呼んでなかったのに」

紬「ふふっ」

唯「私もいるよ~」

840: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:19:02.03 ID:WpLyv9Oyo
憂「あっ、お姉ちゃん!」

梓「唯先輩…!」

唯「すんすん…なにかいい匂いがする」

梓「犬ですか…」

紬「ケーキ持ってきたの。後でみんなで食べようね」


澪「……」ジーッ


紬「ほら、澪ちゃんもこっちに来て」

純「!!」

純(み、澪先輩だ!!)

841: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:19:46.41 ID:WpLyv9Oyo
律「早く来いよ、澪」

澪「いや、あの、私は……」

律「私は?」

澪「わ、忘れ物を取りに来ただけで……」

律「んーーー?」

澪「だ、だから別にパーティしに来たってわけじゃ…」

律「んんーーーー?」

澪「……」スッ

梓(クラッカー取り出した!?)

律「パーティする気マンマンじゃん!?」

842: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:20:12.29 ID:WpLyv9Oyo
澪「い、いいだろ…悪いか!」

律「別にいいけど…なんでクラッカーなんだよ」

澪「盛り上がると思って…」

律「一個だけじゃ盛り上がらないだろ、むしろ逆効果」

さわ子「パーン!!」

澪「ギャー!!」ビクッ

パンッ!!!

律「ギャーッ!?」

さわ子「私も交ぜて!」

律「び、びっくりした! あんたそれでも教師か!!」

澪「ハ…ハハハ……」

843: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:21:47.89 ID:WpLyv9Oyo
梓「あっ、もしかして先生ですか?」

さわ子「なにが?」

梓「先輩たちに今日パーティがあるって連絡したのです。私うっかりして忘れてたのに…」

紬「やっぱり~」

梓「え?」

さわ子「私は言ってないわよ? 秘密にしてって頼んだじゃない」

梓「あれ…でも……え???」

紬「まぁまぁ、細かいことはいいじゃない。ね? 梓ちゃん」

梓「そ…そうですね!」

律「おーい澪、起きろー」

純「み、澪先輩! わ、私今日は頑張りますね!」

澪「ハハ……ハ……」

律「ダメだ、まだ放心状態か」

844: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:23:19.72 ID:WpLyv9Oyo
憂「…みんなそろったね、梓ちゃん」

梓「う、うん」

純「ほら梓」

梓「あの…先輩方」

梓「実は先輩たちにクリスマスライブを…」

紬「えーっ!? すごーい!」

唯「早く早く聞かせてー!」

梓「その…今日は忙しい中来ていただいてありがとうございます」

梓「先輩たちが満足できるよう、一生懸命演奏するので聞いてください!」

パチパチパチパチ

梓「それじゃあ…いくよ?」

憂「うん!」

純「いつでもオッケー」

梓「……ワン・ツー!」


―――――――――
――――――
―――

845: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:24:21.24 ID:WpLyv9Oyo
律「いやー、盛り上がったなー! クリスマスパーティ!」

唯「良い息抜きになったねー」

澪「帰ったら勉強しないとな…二人はちゃんとやってるのか?」

唯「私はバッチリだよ澪ちゃん!」

唯「実は手のひらに…英単語をびっしりと書いてあるのです!」バーン

澪「ひぃっ!?」

律「よーし、なら今日はこのままみんなで勉強会としゃれ込もう!」

紬「さんせー!」

唯「うちでやろうちで!」



846: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:25:41.13 ID:WpLyv9Oyo
唯「あずにゃんと純ちゃんもおいでよ!」

梓「え?」

純「私もですか?」

梓「い、いいですよ。邪魔になると悪いですし」

律「あ、そういや私2年生の範囲で分からないところあるから教えて」

梓「……本当に受験大丈夫なんですか?」

唯「おいでよあずにゃ~ん」ギュ~

梓「に゛ゃあっ!?」

唯「純ちゃんも来るよね?」

純「私も冬休みの宿題早く終わらせたいですし…行こっかな」

憂「やった、梓ちゃんと純ちゃんも来るんだ」

律「よーし、じゃあ唯の家へ行くぞー!」

「「「「「おー!!」」」」」

さわ子「私も行っていいかしら?」

律「えっ、さわちゃんも来るの?」

さわ子「その扱いひどい!!」

847: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:26:14.75 ID:WpLyv9Oyo
憂「うちは全然構わないですよ」

唯「うん、さわちゃんも来ていいよ~」

さわ子「あら、ありがとう♪」

澪「勉強の邪魔は…しないでくださいね」

さわ子「失礼ね、むしろ教師なんだからあなた達に勉強教えてあげるわよ!」

律「さわちゃんは音楽教師だろ…」

さわ子「大丈夫、たぶん基本ぐらいは覚えてるから」


純「なんか、すごいことになってきたね」

梓「うん…でも本当にこの調子で受験大丈夫なのかな」

梓「特に唯先輩と律先輩」

唯「あずにゃんひどい!?」ギュッ

律「なんだと中野ー!」ギュッ

梓「だ、だからくっつくのはやめてください!!」

848: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:26:55.33 ID:WpLyv9Oyo
純「やっぱり仲良いね軽音部」

純「でも入る余地なくてちょっぴり悔しいかも…」

憂「梓ちゃんうれしそう」

純「……そういえば、来年どうするんだろうね梓」

憂「え?」

純「ほら、梓一人になるじゃん。大丈夫かな?」

憂「なんとかなるよ。私も来年は軽音部に入ろうかなって思ってるし」

純「えっ、憂入部するの!?」

憂「まだ決めたわけじゃないけど、たぶん」

憂「卒業式の日に梓ちゃん驚かせちゃおうかな」

849: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:27:39.59 ID:WpLyv9Oyo
純「へー……まぁ憂がいれば心強くなるね」

憂「えへへ」

唯「うい~! 早くいこー!」

憂「あっ、うん。今行くねお姉ちゃん!」

梓「憂、なんかごめんね私まで」

憂「気にしないで、大勢の方が勉強もはかどると思うし」

純(そっか、憂は入部するんだ…)

純「……」

憂「純ちゃんも早くー!」

梓「純、もう行くよ」

純「あっ、はいはーい」

850: 名無しさん 2011/07/28(木) 21:28:10.75 ID:WpLyv9Oyo
唯「楽しみだね~」

紬「あっ、途中でケーキ買っていく?」

澪「まだ食べるのか!?」

さわ子「よーし、今日はみんなで盛り上がりまくるわよー!」

律「いや、勉強するから」

澪「パーティはもう終わりましたよ」

紬「勉強はちゃんとやらないと」

唯「そうだよさわちゃん、ふざけてる場合じゃないよ!」フンス

さわ子「みんな真面目!?」



##19 おわり