856: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:05:55.02 ID:iN26t3bAO
##20

――購買

純「あ~ぁ、ゴールデンチョコパンないや」

憂「本当だ。人気なんだね」

純「三年生がいないから買えると思ったのに……」

純「しょうがない、適当なもの買っとこ」

憂「私も何か買おうかな~」

部長「あっ、鈴木さん! ようやく見つけた」

純「え?」

部長「ここにいたんだ。探したのよ」

純「あれ、どうしたの?」

部長「ちょっと話があるんだけど…いい?」

引用元: ・純「ジャズけん!!」

857: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:08:44.77 ID:iN26t3bAO
純「なに急に」

憂「純ちゃん、この人は…?」

純「あぁ、えっとジャズ研の部長」

部長「こんにちは、確か平沢さんだったかしら。よろしくね」

憂「こ、こんにちは」

部長「そういえば…中野さんはいないの?いつも一緒じゃなかったっけ?」

純「別にいつも一緒ってわけじゃ…。梓はやることがあって教室にいるよ」

部長「ふーん…」

純「それで話って?」

部長「たいした話じゃないの。すぐに終わることだから」

純「じゃあちょっと待ってて。先にパンと飲み物買うから」

部長「そう、わかった。待ってるね」

憂「私は先に教室に戻ってるね」

純「うん、了解」

858: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:09:51.36 ID:iN26t3bAO
・・・・・

純「それで、どうしたの?」

部長「今日から部活のメニューを変えてみようかと思うの。それで昨日、練習メニューを組み立て直してみたんだけど…」スッ…

部長「鈴木さん、ちょっとチェックしてもらえる?」

純「えっ、私が?」

部長「今日は副部長が風邪で休んでるの。だから代わりに鈴木さんに見てもらいたくて。メニューのことで何か意見があったら遠慮なく言ってね」

純「副部長の代わりにねぇ…」

部長「個人的に鈴木さんには期待してるんだけどなぁ」

部長「仲間思いだし、頼りになるし…そんな鈴木さんだから、私もついあてにしちゃって。迷惑だった…?」

純「そ、そんなことないって」

純「しょうがないなぁ、そこまで言われたらチェックしてあげよう!」

部長「よろしくね」

859: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:11:06.25 ID:iN26t3bAO
純「ふむふむ…」

部長「……」

純「いいんじゃない? この練習メニューで問題ないと思うけど」

部長「そう、よかった。なら次の練習からはこのメニューね」

純「それにしても、私がそこまで期待されちゃってるなんてなぁ」

部長「鈴木さんって見かけによらずしっかり者だから。それに、新学期からはレギュラーにも入ってるしね」

純「えっ、うそ…」

部長「本当よ。ここだけの話、ジャズ研のレギュラーベーシストは鈴木さんにしようと思ってるの」

純「まじ!? やったぁ!!」

部長「これからも頑張ってね、鈴木さん」

純「もちろん!」

純「はぁ、これでようやく私も舞台へ上がれる!」

部長「ふふっ。あっ……そうそう、話は変わるんだけど」

部長「鈴木さんって、中野さんと仲は良いのよね?」

860: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:12:33.51 ID:iN26t3bAO
純「梓? 仲良いけど…それがどうしたの?」

部長「ううん、仲が良いならそれでいいの」

部長「あの子が今は軽音部の部長なんでしょ?」

純「うーん…どうなんだろう。まだ三年は引退しないでちょくちょく部室に来てるって言うし」

部長「そうなの? まぁそれならそれでもいいんだけど…」

部長「よかったら今度私にも中野さんを紹介してね。同じ部長同士、私も仲良くなりたいから」

純「うん、いいよ」

部長「それじゃ、私はそろそろ戻るから。引き留めてごめんね」

純「はいはーい。じゃあまた」

861: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:13:42.61 ID:iN26t3bAO
――2年1組

純「たっだいまー」

憂「おかえり、純ちゃん」

梓「長かったね」

純「うん? まぁちょっと色々ね」

憂「梓ちゃん、あの話しなくていいの?」

梓「あ…うん。ねぇ純」

純「んー?」モグモグ

梓「頼みたいことがあるんだけど…」

純「?」

梓「純に新歓ライブの手伝いをお願いしたいの」

862: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:14:51.25 ID:iN26t3bAO
純「新歓ライブって、4月にやるやつの?」

梓「うん、そろそろ練習を始めなきゃと思って」

憂「私も手伝うんだよ」

梓「…で、もし都合が良かったら純にも協力して欲しいんだけど」

純「……ふーむ」

梓「あっ、ジャズ研の方が忙しかったら断ってくれても全然かまわないから」

梓「無理させるのも悪いし」

純「……いいよ!」

梓「えっ…」

純「練習、手伝ってあげる」

863: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:16:29.46 ID:iN26t3bAO
梓「ほんとう!?」

純「もちろん、私は嘘をつかない女!」

純「あっ…て言ってもジャズ研の練習がある日はそっち優先させちゃうかもしれないけど、いい?」

梓「うん、それでも全然助かるよ純」

純「ま、困ってる梓に救いの手を差し出してあげようじゃない」

憂「純ちゃんは、梓ちゃんが困ってるとほっとけないもんね」

梓「純…!」

純「私としては梓の困った顔をもっと見てみたいけど」

梓「今ちょっとだけ感激した私の気持ちを返して」

864: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:17:19.99 ID:iN26t3bAO
純「まぁまぁ、ちゃんと手伝ってあげるんだからいいじゃない」

純「ところで…お菓子の用意とかってしてあるのかな?」

梓「お菓子? 練習はムギ先輩達がいない間にやるからお菓子はないけど」

純「えぇっ、そんなぁ!?」

梓「……まさかお菓子目当てだった?」

純「別にそういうわけじゃないけど…あったら良かったのになぁって」

憂「お姉ちゃん達がいない間に練習するの?」

梓「うん。新学期のことに関しては余計な心配かけたくないし、内緒にしようと思ってる」

純「ふーん」

憂「そっか…じゃあ私もこのことはお姉ちゃんに黙ってた方がいい?」

梓「できたらお願い」

865: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:18:59.84 ID:iN26t3bAO
純「それで、いつから練習?」

梓「明日から。明日なら先輩達もいないし」

純「明日か…うん、ジャズ研の練習はないから私の方は大丈夫」

純「よーし、ジャズ研で鍛え上げたベーステクニックを今こそ役立てる時!」

梓「クリスマスの時にも聞いたけど、純もすっかり上達してるよね」

純「ふっふっふ…ここだけの話、実はレギュラー取れそうなの」

梓「へぇー」

憂「ジャズ研って競争厳しいんでしょ? それでレギュラーになれるなんて純ちゃんすごいね」

純「ふふーん、こう見えても努力家ですから」

純「去年は特に頑張ったっけ……頑張りすぎて、指が血だらけになるくらいに」

梓「そこまでには見えなかったけど…」

純「それぐらい頑張ったってこと」

純「とにかく、私が練習に参加するにあたっては大船に乗った気でいなさい!」

梓「はいはい、じゃあよろしくね」

純「おっけー、まかせて」

憂「頑張ろうね!」

866: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:19:48.41 ID:iN26t3bAO
翌日
――通学路

純「ふぁ~……」

純「……ねむ」

純(この時期はまだ寒いし…イヤになっちゃう)

純「…今日は梓の手伝いかぁ」

純「んーと、ベースはちゃんと持ってきたし…よし、大丈夫」

純(寝ぼけて忘れるかもしれないしちゃんと確認しないとね)

純(あっ…部長には手伝うことちゃんと言っておいた方がいいかな)

純「うーん……」

純(あとでメールしておこ)

後輩c「純先輩、おはようございます」

867: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:21:07.94 ID:iN26t3bAO
純「あっ、おはよー…ってあれ? マフラーどうしたの?」

純「いつもしてなかったっけ」

後輩c「実は…昨日なくしちゃって」

後輩c「探したんですけど全然見つからなくて…」

純「そうなんだ、それじゃ首もと寒いでしょ。あっそうだ…私のマフラー貸してあげよっか?」

後輩c「えっ…で、でも」

純「私は大丈夫。それよりかわいい後輩が風邪ひかないか心配なの」

純「はい、これ使って」

後輩c「純先輩…!」

純(ふふふ…今わたし、めちゃくちゃかっこいい先輩やってるかも)

後輩c「あの、純先輩…もしよかったら今日……あ、あれ」

純「どうしたの」

後輩c「今日……部活、ありましたっけ…?」

868: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:22:47.36 ID:iN26t3bAO
純「へ?」

後輩c「わ、私…ベース忘れちゃって……」

後輩c「い、急いで取りに戻ります!」

純「ちょっとストップ! 今日は部活ないってば!」

後輩c「で…でも、純先輩はベース持ってきて…」

純「違う違う、これは違うの。今日軽音部の練習の手伝い頼まれたから、そのために持ってきたの」

後輩c「えっ……?」

純「そういうわけで、今日は練習ないから安心して」

869: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:24:04.69 ID:iN26t3bAO
後輩c「軽音部の…手伝いですか……?」

純「うん、新歓ライブの手伝いでね。軽音部に友達いるの知ってるでしょ? その子がどうしてもって言うから」

後輩c「…クリスマスの時も、そういうのありませんでしたっけ」

純「あぁ、あの時もそうだっけ。いやー、私ってやっぱり頼りがいのある人間なのかなぁ」

純「困っちゃうなぁ、人気者は」

後輩c「……」

純「……あれ、滑っちゃった?」

後輩c「あっ…いえ。すいません、ちょっと考え事して…」

純「もー、調子乗りすぎて引かれちゃったと思った」

後輩c「で、でも純先輩は確かに頼もしいです」

純「あっ、そう? やっぱり? 嬉しいこと言ってくれるじゃん」

後輩c「あはは…」

870: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:24:59.23 ID:iN26t3bAO
――1年1組

後輩c「……」

後輩b「おはよ」

後輩a「おーはよっ」

後輩c「あっ、お、おはよう」

後輩b「マフラー変わったんだね」

後輩c「え?」

後輩b「ほら、いつもと違う」

後輩c「……あっ!! 純先輩に返し忘れた!!」

後輩b「うわ、びっくりした。そんな大きな声初めて聞いた」

後輩a「それ純先輩のなの?」

後輩c「うん…借りたの。私のやつはなくしちゃったから」

後輩b「ふーん、なるほど」

後輩a「あとで返しにいけばいいんじゃない?」

後輩c「う、うん…そうだね」

871: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:27:36.31 ID:iN26t3bAO
後輩b「お昼休みの時にでも一緒に行こっか。確か2年1組だっけ」

後輩c「うん……あっ」

後輩b「なに?」

後輩c「純先輩のクラスに、軽音部の人っていたよね?」

後輩b「軽音部?」

後輩a「ひょっとして…梓先輩のこと? 中野梓先輩」

後輩c「あのね……その人って…どういう人なの?」

後輩b「どういう人って言われても…」

後輩a「優しい先輩だよ。前にギター教えてもらったし、教え方も上手かったし」

後輩c「純先輩とも…仲良いの?」

後輩b「良いんじゃない? 純先輩からもたまに梓先輩の話聞くし」

後輩a「梓先輩がどうしたの?」

872: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:28:35.97 ID:iN26t3bAO
後輩c「ちょっと…気になって」

後輩b「?」

後輩c「別に大したことじゃないよ。本当にちょっと気になっただけだから」

後輩a「あっ、ははーん分かった」

後輩a「ひょっとして…梓先輩のファンになった?」

後輩c「へ?」

後輩a「なるほど、そっちにいきましたか。まぁ気持ちは分からなくもないけどね、梓先輩もかわいいし」

後輩c「あ、あの…それは違う……」

後輩a「あっ、ファンクラブ作っちゃえば? 今ならファンクラブ会員ナンバー1番になれるよ!」

後輩c「だ、だからね、そうじゃなくて…」

後輩b(たぶん何か誤解が生まれてるんだろうけど……まぁいっか)

873: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:29:25.98 ID:iN26t3bAO
昼休み
――2年1組

純「うーいっ、購買行かない?」

憂「うん、行こっか純ちゃん」

純「梓も行く?」

梓「私は買うものないし、残った課題やりながら教室で待ってる」

純「そう? そんじゃ行こ、憂」

憂「今日はゴールデンチョコパンあるといいね」


874: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:30:38.72 ID:iN26t3bAO
・・・・・

純「そういえば憂、今日はなんの楽器やるの? オルガン?」

憂「うん、今回はオルガンやろうと思ってる」

純「ほぉー、それにしても憂は器用だね。オルガン弾いたりギター弾いたり」

純「その才能が羨ましい」

憂「そ、そんなことないよ」

純「でも実際なんでもできるじゃん。憂が軽音部に入部したら、安泰だね」

憂「私だけじゃダメだよ。そもそも人数もそろってないし」

純「あーそっか、四人必要なんだっけ」

憂「うん、そうだよ」

純「去年は来なかったし、今年も軽音部に新入部員来るのかな。また来なかったりして」

憂「それは言わないであげて…」

875: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:32:24.63 ID:iN26t3bAO
純「でもさ、春からは梓が軽音部引っ張っていくんでしょ? いきなり後輩が入って来たら来たで大丈夫かな」

憂「純ちゃんは梓ちゃんのこと本当に心配してるんだね」

憂「ちょっと妬いちゃうなぁ」

純「えっ」

憂「だって私…純ちゃんとは中学からの付き合いなのに、純ちゃんは梓ちゃんばっかり構って……ずるい」

純「憂? きゅ、急になに!?」

憂「純ちゃん…私のことも、もっと構って?」

純「う、憂!?」

憂「なーんちゃって、驚いた?」

純「あ…そ、そのドッキリ分かりにくいって!!」

876: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:33:31.25 ID:iN26t3bAO
憂「ごめんごめん」

純「まったく」

純「…憂のことだって、ちゃんと大切な友達だと思ってるんだからね?」

憂「えへへ、ありがとう純ちゃん。私も二人のこと大好き」

憂「だから、今日みたいに三人一緒に何かできるのってすっごく嬉しい」

純「うん、そっかそっか」

憂「純ちゃんも嬉しい?」

純「うーん……どうだろ」

憂「えー、純ちゃーん」

純「じょうだんじょうだん」

憂「もう純ちゃんってば」

純「へへ、さっきのお返しだよ」

純「私も三人一緒で楽しいと思うよ。……あっそうだ、今良いこと思い付いた」

純「なんなら私もこのまま軽音部に入っちゃおうか?」

877: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:35:20.54 ID:iN26t3bAO
憂「え……? じゅ、純ちゃん?」

純「なに?」

憂「それも…冗談?」

純「? 違うけど」

憂「で、でも純ちゃんジャズ研に入ってるし!」

純「そうだけど、兼部って形ならいいんじゃない?それに 私の籍があれば、頭数も増えるし」

純「たぶん練習はジャズ研の方が中心になるかもしれないけど…時間がある時は軽音部もやるって感じなら、いけるんじゃない?」

憂「もし本当に入部してくれるなら嬉しいけど……そんなにあっさり決めちゃって大丈夫なの?」

純「確かに思いつきで言ってみたけど……どうなんだろ」

純「でも私の方はそれでもいいし、ジャズ研の子達だって話せば分かってくれると思うから」

憂「だけど兼部って大変そう…」

純「平気へーき、軽音部は基本的にはお茶飲むだけでしょ」

憂「それは…」

憂(……違うとは言い切れない)

878: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:36:34.77 ID:iN26t3bAO
憂「一応ちゃんと練習もやると思うよ?」

純「ベース弾くの好きだし、部活を両方やってる分たくさん弾けると思えばいいじゃん」

憂「純ちゃん…」

純「それに憂と梓だけ一緒に部活やるなんてずるいよ。私がいなきゃ、バランスも悪いでしょ!」

憂「…ありがとう、純ちゃん。梓ちゃんもきっと喜ぶと思うよ」

憂「でもジャズ研の人たちは何て言うかなぁ」

純「うーん、そこなんだけど…さっきも言ったけど、たぶん大丈夫だって」

純「とりあえず、今度の部活で事情を説明してみる」

879: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:37:39.78 ID:iN26t3bAO
・・・・・

後輩a「ねぇ、マフラー返しに行かないの?」

後輩c「え? あ…うん。今行くよ」

後輩b「一人で上級生の教室行くのは不安でしょ。私たちも一緒についてってあげる」

後輩c「ありがとう…」

後輩c「……」

後輩b「どうしたの?」

後輩c「ご、ごめんね。やっぱり私、一人で行ってくる」

後輩b「え? でも…」

後輩c「二人に悪いし…すぐ戻ってくるから」タタッ

後輩b「あっ、ちょっと!」

後輩a「まぁまぁ行かせてあげなって。これから憧れの梓先輩に会いに行くんだし、二人っきりになりたいんだよ」

後輩b「それは違うと思うけど…まぁいっか」

880: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:39:52.55 ID:iN26t3bAO
――2年1組

後輩c「……」

後輩c(教室の前まで来ちゃったけど……やっぱり二人にもついてもらった方がよかったかなぁ)

後輩c(でも二人の前では純先輩に色々聞けないし…)

後輩c「……」

後輩c(考えすぎかな…純先輩が軽音部に入るわけないよね)

後輩c(ただ…友達の人を助けるだけだもんね)

後輩c「……」

後輩c(でも、もし純先輩が軽音部に入ったら……会える時間が少なくなっちゃうかも)

後輩c(それに…軽音部の人に純先輩を取られたくない……)

ガラッ

後輩c「!!」ビクッ

梓「あ…」

881: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:40:54.05 ID:iN26t3bAO
後輩c「え……あっ、えっと、えっと」

梓「ごめん…ちょっとそこいい? 通りたいんだけど」

後輩c「あ、すすすいません!」ササッ

梓「…うちのクラスに何か用?」

後輩c「あっ…いえ、その……」

後輩c「じゅ…純先輩は……いますか?」

梓「純? 今購買に行ってるけど…すぐ戻ってくると思うよ」

梓「えっと…ジャズ研の人?」

後輩c「は、はひっ」

梓「そっか。待ってればすぐ来るから」

882: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:41:55.58 ID:iN26t3bAO
後輩c「は、はい……」

梓「……」

後輩c(あれ…この人ってひょっとして……)

後輩c(中野先輩じゃ……)

梓「さてと、教科書は……」

後輩c「……」ジーッ

後輩c(この人が…中野先輩)

後輩c(純先輩と一番仲が良い人……)

梓「……」

後輩c「……」ジーッ

梓(なんか私、さっきからずっと見られてるような…)

883: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:43:20.03 ID:iN26t3bAO
後輩c「……」ジーッ

梓「あの……なにか?」

後輩c「あっ…いえ、すすすいません」

梓(あれ…ひょっとして何か変なことしちゃった、私?)

梓「……」キョロキョロ

梓(別に大丈夫だよね…)

後輩c「……」ジーッ

梓(あれ、やっぱり見られてる!?)

後輩c(どうしよう…純先輩のこと、思いきって聞いてみようかな……)

後輩c(でも緊張する……)

梓「…あの」

後輩c「!!」ビクッ

梓「私の顔に…何かついてるの?」

後輩c「え? え??? あ…えっと……あの……」

後輩c「は、鼻がついてます」

梓「…………あ、そう」

後輩c「……」

梓「……」

梓(い、今のどうリアクションすればいいの!?)

後輩c(あれ…変なこと言っちゃったかな……)

884: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:45:14.33 ID:iN26t3bAO
梓「えぇっと…純に用があるんだよね?」

後輩c「そ、そうです」

梓「それで…どうしてさっきから私のこと……」

後輩c「へ? あっ……す、すいません!」

後輩c「あの…えっと……実は……」

梓「?」

後輩c(せ、せっかくここまで来たんだから…勇気を出して聞かなきゃ)

後輩c(純先輩が軽音部に入るのかどうか…)

後輩c「じゅ…」

梓「じゅ?」

後輩c「純先輩を私から奪わないでください!!」

梓「……え?」

後輩c「……はっ」

後輩c(わ、わわ私なにを言って……!?)

梓「え、あの」

後輩c「し、失礼しました!!」ダダダッ

梓「え? えぇ???」

梓(……ど、どういうこと?)

885: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:46:25.53 ID:iN26t3bAO
梓「……」ポカーン

純「梓、なにそんな所で立ってるの?」

梓「あ…純、憂。おかえり」

憂「どうかしたの?」

梓「……ううん、なんでもない」

純「早く教室入ろうよ。おなかすいちゃった」

梓「そ、そうだね」

梓(今の子の事、純に言った方がいいかな)

梓(でも説明しづらいし……)

純「いっただきまーす」

梓(……とりあえずよく分かんないし、そっとしておこ)

886: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:47:44.97 ID:iN26t3bAO
・・・・・

後輩c(なんであんなこと言っちゃったんだろう……)ズーン

後輩c(はぁ…色々失礼なことしちゃったかも)

後輩c(結局聞きたいことも聞けなかったし)

後輩c「……」

後輩c(でも…本当に純先輩が軽音部に行っちゃったら……)

後輩c(そうしたらジャズ研は……)

後輩c「……」

後輩c(せっかく私にも居場所ができたのに…)

後輩c(純先輩とみんなと楽しく部活できたのに…)

後輩c(そんな毎日が変わっちゃうのは……嫌)

887: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:48:43.78 ID:iN26t3bAO
後輩c「……」

後輩c(やっぱり考えすぎなのかな…私)

後輩c(あぁもう……私ってどうしてこんな…)

ガラッ

後輩b「あっ、おかえり」

後輩c「ただいま…」

後輩a「梓先輩には会えた?」

後輩c「え? …会ったけど」

後輩a「二人っきりで?」

後輩c「えっと……う、うん」

後輩a「ほら言った通りでしょ!」

後輩b「まさか…本当にそうだったなんて」

後輩c「???」

888: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:50:23.06 ID:iN26t3bAO
後輩b「まぁいいけど…ところでマフラーは返したの?」

後輩c「マフラー……あっ!」

後輩b「…返し忘れたの?」

後輩a「梓先輩に見とれすぎて?」

後輩c「……え?」

後輩b「しかしまぁ、あの梓先輩を狙っていたとは…」

後輩c「あのぅ……」

後輩a「心配しないで、私は応援するから!」

後輩b「本当に梓先輩がいいの?」

後輩a「いやぁー隅におけないね。このこのっ」

後輩c(……どうしてそういうことになってるんだろう)

889: 名無しさん 2011/08/28(日) 03:52:21.86 ID:iN26t3bAO
――2年1組

梓「はっくしょん!」

憂「大丈夫? 梓ちゃん」

梓「うん…」ズズッ

純「誰かが梓の噂でもしてるんじゃない?」

梓「そんなわけないと思うけど…」

梓「……」

梓「ねえ、純」

純「うん?」

梓「私の顔に…なにかついたりしてる?」

純「梓の顔? どれどれ…」ジー

梓(やっぱりなにか変だったのかな……気になる)

純「……あっ!!」

梓「な、なに? なにかあった?」

純「目と鼻と、口がついてる!」

梓「……」

純「あっ、あと眉毛も」

梓「……考えすぎか」ボソッ

純「え?なに?」

梓(はぁ…なんかもう、どうでもいいや)


##20 おわり


895: 名無しさん 2011/08/30(火) 22:59:45.75 ID:QFvl7YxAO
#Oの形

――お好み焼き屋さん

純「梓ってお好み焼き焼いたことあるの?」

梓「そういえばないかも」

純「ふっふっふ、なら私がお手本をみせてあげよう」ジュージュー

純「こうやってある程度焼いたら…ひっくり返す!!」ヒョイッ

ベシャッ

純「オゥマイガッ!?」

梓「…ぐちゃぐちゃ。全然丸くないし」

純「…こ、これが鈴木家流のお好み焼きだけど? 味は美味しいから食べてみなよ」

憂「私の方もできたよー」

梓「うわ、すごいきれいな丸! 美味しそう!」

純「あの…私のお好み焼きは? 鈴木アレンジだよ? 美味しいよ?」

梓「鈴木アレンジのお好み焼きだったら自分で食べればいいじゃん。私は憂の食べるから」

純「……私も憂の食べたい!!」

憂「はいどうぞ」

梓「…で、鈴木アレンジはどうするの?」

純「鈴木アレンジはすでにお腹の中です」モグモグ

梓「結局食べたの!? ていうかはやっ!!」

純「これで全て丸く収まったというわけで」

梓(……なにが?)

純「お好み焼きうまうま♪」モグモグ


#Oの形に おわり

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/

900: 名無しさん 2011/09/04(日) 23:10:06.73 ID:3W/eWHrAO
#Prpr

先輩B「ご飯どこで食べる?」

先輩C「そうだな……ん?」

女の子「えーん! えーん!!」

先輩B「迷子かナ…どうする?」

先輩C「私に任せろ。小さい子供の相手は妹で慣れてる」

女の子「えーん! えーん!!」

先輩C「こんにちはー、どうちたのかなぁ? お母さんとはぐれちゃったぁ? よしよし泣かない泣かない」

先輩C「ほーら、ウサギさんですよー。ピョンピョン♪ ネコさんだよー、にゃーん♪」

女の子「えーん! えーん!!」

先輩C(うっ…泣き止まない)

先輩B「……」

先輩C「おい、引くな」

先輩B「引いてないよ。…温かく見守ってるから最後まで頑張りな」

唯「どうしたの?」

先輩B「あっ、唯ちゃん。この子が迷子みたいで~」

女の子「えーん!!」

唯「お母さんとはぐれちゃったの? じゃあ私が一緒に探してあげる!」

女の子「グスッ…ほんとう?」

唯「もちろんですとも! そうだ、これあげちゃう。はい、ペロペロキャンディ」

女の子「わーい!」

唯「この子のお母さんは私が探すから、後は任せて」フンス

先輩B「ごめんね~、じゃあよろしく~」

唯「よし、お母さん見つけに行こっか!」

女の子「おねえちゃんだいすき!」

唯「えへへ~、これでも本物のお姉ちゃんですから」



先輩C「……」

先輩B「まぁなんつ~か~……今日はおごってあげるよ」

先輩C「……」グスッ

902: 名無しさん 2011/09/06(火) 13:00:04.82 ID:jjkOLzzAO
#QアンドA

純「軽音部の人たちに質問です、私のことをどう思っていますか?」

律「いきなりど直球な質問だな」

唯「うーん……憂の友達?」

紬「えーと……梓ちゃんのお友達?」

純「…もうちょっと何か言ってほしいです」

律「そうだなぁ、佐々木さんは」

澪「鈴木さんはジャズ研なんだっけ。ベース上手かったよ」

純「あ、ありがとうございます!」

律「私はスルーですかい」

梓「純は…めんどくさい子、かな」

純「一番の親友なのにそんなぁ!?」

梓「だ、だっていきなりどう思ってるかなんて聞かれても」

唯「あずにゃんは恥ずかしがり屋さんだから本当のこと素直に言えないだけだもんね」

梓「ち、違います!」

純「梓…なるほど、梓の気持ちはよく分かったよ」ジーン

梓「そ、そんな感激しなくても…」

純「ちなみに私も梓のことめんどくさいと思ったことあるけどね」

梓「あるんかい」


#QアンドA おわり

903: 名無しさん 2011/09/06(火) 13:04:59.07 ID:jjkOLzzAO
#R18

純「この雑誌によると、胸の大きな人って性欲が強いらしいですよ。センパイも胸が大きいから性欲強かったりするんですか?」

先輩B「強いよ」

純「え」

先輩B「試してみる?」ガシッ

純「ぎゃっ」

先輩B「ほ~れほれ~」コチョコチョ

純「あはははは! あひゃはははは!!」

後輩c「はわわ…」

・・・・・

後輩c(おっぱいの大きい人はすごいんだなぁ…)

ドンッ

後輩c「きゃっ!!」

澪「あ…ご、ごめんなさい! 大丈夫?」

後輩c「す、すいません、ぼーっとしてて……あっ」

後輩c(秋山先輩だ…!)

澪「?」

後輩c(はっ…秋山先輩もおっぱい大きい……)

後輩c(そ、そっか…全部繋がった。秋山先輩も性欲が強いからライブでパンツを見せたり…)

後輩c(やっぱり、秋山先輩は変態なんだ!)

後輩c(こ、こわい…)

澪「あの…大丈夫?」ガシッ

後輩c(ひっ!?)

後輩c「す、すいません! 私まだ15だからそういうのダメなんです!!」バッ

澪「え?」

後輩c「せ、性欲怪獣~!」ダダダッ

澪「え……えええええ!!?」

・・・・・

純「で、実際のところどうなんですか? 性欲」

先輩B「日本人女性の平均ぐらいはあるんじゃない?」


#R18 おわり

904: 名無しさん 2011/09/07(水) 23:29:57.23 ID:XmbpgsXAO
#Sの帰還

これまでおさらい(>>582)
菫は別の世界に来ていた!

菫(とにかく、何とかして元の世界に戻らないと)

菫「って言ってもどうすれば……」

純「スミーレ!」

菫「えっ」

純「助けにきたよ、スミーレ」

菫「す、鈴木先輩…これはどういう……?」

純「安心して、私は元の世界の鈴木純だから。スミーレが心配でやってきたの」

菫「鈴木先輩…!」

純「私が来たからにはもう大丈夫! 元気出してスミーレ」

菫「は、はい! よかった、これで帰れるんですね」

菫「早く元の世界に戻りましょう」

純「ん?」

菫「え?」

純「……」

菫「まさか、帰り方は知らない……とか?」

純「フっ……ご名答♪」

菫「……」


#Sの帰還 おわり

905: 名無しさん 2011/09/07(水) 23:32:04.33 ID:XmbpgsXAO
#Tのお誘い

純(本日、私と憂と梓の三人はムギ先輩の家で開かれるお茶会に招かれた)

梓(招かれたのはいいけど私たちみたいな庶民がこんな豪邸にいると緊張してしまう…)

紬「お茶もお菓子もあるから、ゆっくりしていってね♪」

梓「は、はい。……そういえば、憂遅いね。トイレ行くって言って30分も経ってるのに」

純「今メール来たけど…道に迷ってるんだって」

紬「大変! すぐに使用人を向かわせなきゃ」

梓(トイレ行くだけで迷うって…)

純(この家どんだけ広いのよ…)

ガシャーン

純「あっ、か、カップ落としちゃった!?」

梓「何やってるの純!!」

純「つ、つい手が滑って…」

紬「いいのよ、気にしないで純ちゃん」

純「でも…これ高いんですよね?」

紬「全然。確か50万円ぐらいだったかしら」

純「……梓、50万持ってる?」

梓「……持ってるわけないじゃん」

純「あはは…カップ一つ50万だって……」

梓「はは……笑っちゃうね」

純「……」

梓「……」

純「ち、ちなみにこのお茶も高いんですよね。なんか凄い香りも良いし美味しいですし」

紬「あっ、それはコンビニで買った120円の物なの。あまり高価な物より、普段飲みなれている物の方がみんな気楽に飲めると思って」

梓「カップとのバランス悪いですよ!!」

紬「?」

純(ていうか…これべた褒めした私めっちゃ恥ずかしい……)


#Tのお誘い おわり

907: 名無しさん 2011/09/08(木) 23:08:54.64 ID:deLwZUyAO
#Uのひととき

平沢憂です。
今日は日曜日。お姉ちゃんは外へお出かけしてしまいました。
一方の私は予定もなく、一人家の中で暇をもて余しています。

憂(お姉ちゃんがいないと暇だなぁ)ゴロゴロ

憂「うーん、なにしよう……」

憂「……」

憂「……」

憂「……」

憂「……」キョロキョロ

憂「すぅ……」

憂「赤坂サカス!!」

憂「……」

憂「……」キョロキョロ

憂「……ふぅ」


何でもいいから大声を出すとスッキリする。
そんなことに気づいた日曜の昼下がりでした。


#Uのひととき おわり