1: 名無しさん 2020/11/30(月) 20:56:45.442 ID:LVfxEY/L0
キョン「なんてことはたわいもない世間話にもならないくらいの」

キョン「どうでもいい話だが」

ハルヒ「カット!『どうでもいい話だが』の部分もう少し感情込めなさいよ」

キョン「感情込めるって初めてなんだから仕方ないだろ」

キョン「『どーでもいい話だがっ』どうだ?」

ハルヒ「うんうんいいわね!そのまま続けて頂戴」

引用元: ・キョン「サンタクロースをいつまで信じていたか」

2: 名無しさん 2020/11/30(月) 20:57:58.302 ID:LVfxEY/L0
キョン「それでも俺がいつまでサンタなどと言うしょうぞう上の...」

ハルヒ「カットカット!『しょうぞう』ってなによ!想像よ!」

キョン「(無駄にこだわるんじゃねぇよ...)」

キョン「それでも俺がいつまでサンタなどと言う想像上の赤服じーさんを信じていたかと言うと」

キョン「これは確信をもって言えるが最初から信じてなどいなかった」

ハルヒ「相変わらず棒読みね!」

ハルヒ「『信じてなど』で一旦止めて『いなかった』って言ってみなさい!」

キョン「へいへい」

3: 名無しさん 2020/11/30(月) 20:59:02.630 ID:LVfxEY/L0
キョン「これは確信をもって言えるが最初から信じてなどいなかった」

キョン「幼稚園のクリスマスイベントに現れたサンタは偽サンタだと理解していたし」

キョン「お袋がサンタにキスをしているところを目撃したわけでもないのに」

キョン「クリスマスにしか仕事をしないジジイの存在を疑っていた賢しい俺なのだが」

ハルヒ「カット!ちょっとキョン!しっかりしてよ!」

キョン「これでもまじめにやってる方だぞ!」

ハルヒ「団長に逆らうなんて100年いや1000年早いわよ!」

ハルヒ「クリスマスの部分ちょっと急かすように言いなさい!」

5: 名無しさん 2020/11/30(月) 21:00:20.782 ID:LVfxEY/L0
キョン「クリスマスにしか仕事をしないジジイの存在を疑っていた賢しい俺なのだが」

キョン「はてさて、宇宙人や未来人た幽霊や妖怪や超能力者や悪の組織やそれらと戦うアニメ的特撮的...」

キョン「って息続かないだろこれ!」

ハルヒ「少しは考えて読みなさいよ!」

ハルヒ「『悪の組織や』で一回息吸えばいいじゃない」

キョン「(こういうときに限って正しいことを言ってくるのだからタチが悪い)」

ハルヒ「なによ?文句でもあるの?」

キョン「なんでもねぇよ」

6: 名無しさん 2020/11/30(月) 21:02:50.477 ID:LVfxEY/L0
キョン「はてさて、宇宙人や未来人た幽霊や妖怪や超能力者や悪の組織や」

キョン「それらと戦うアニメ的特撮的マンガ的ヒーローたちがこの世に存在しないのだ」

キョン「ということに気付いたのは相当後になってからだった」

ハルヒ「あんたにもそんな時期があったのね」

キョン「少しは黙ってくれ!それか俺の少年時代の話でも聞くか?」

ハルヒ「別に。興味ないわ」

キョン「(くそっちょっとセリフ変えてみるとするか)」

7: 名無しさん 2020/11/30(月) 21:04:59.405 ID:LVfxEY/L0
キョン「いや、本当は気付いていたのだろう」

キョン「ただ気付きたくなかっただけなのだ」

ハルヒ「なに勝手にセリフ変えてんのよ!」

キョン「事実だからいいだろ!それにこのセリフお前は関係ないじゃないか」

ハルヒ「ぐっ......わかったわよ。今回ばかりは許すわ」

ハルヒ「次も同じ事したらただではすまないと思ってなさい!」

9: 名無しさん 2020/11/30(月) 21:07:21.478 ID:LVfxEY/L0
キョン「俺は心の底から宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や」

キョン「悪の組織が目の前にふらりと出てきてくれることを望んでいたのだ」

ハルヒ「それにはあたしも同意よ!」

キョン「ここのセリフはお前が付け加えたんだろうが...」

キョン「(どうやら聞こえていなかったらしい)」

キョン「(聞かれても罵倒しか返ってこないのでむしろ都合がいい)」

11: 名無しさん 2020/11/30(月) 21:10:13.403 ID:LVfxEY/L0
キョン「しかし現実ってのは意外と厳しい」

ハルヒ「カット!もうすこし抑揚つけて喋りなさいよ!」

キョン「無茶を言うな!これでも頑張ってるんだぞ!」

ハルヒ「あんたの頑張りとかどうでもいいわよ!」

キョン「(忌々しい ああ忌々しい 忌々しい)」

キョン「しかしっ現実ってのは意外と厳しいっ!」

12: 名無しさん 2020/11/30(月) 21:11:15.857 ID:LVfxEY/L0
キョン「世界の物理法則がよく出来ていることに感心しつつ」

キョン「いつしか俺はテレビのUFO特番や心霊特集をそう熱心に観なくなっていた。」

ハルヒ「あんなの夢中になってみる方がおかしいわよ」

ハルヒ「第一実際に見た方が面白いじゃない」

キョン「(そのせいで俺たちはいろいろと苦労しているのだが)」

13: 名無しさん 2020/11/30(月) 21:12:34.381 ID:LVfxEY/L0
キョン「宇宙人、未来人、超能力者 そんなのいるワケねぇ!」

ハルヒ「さっきの部分感情こもってないわよ!もう一回!」

キョン「どんな風に言えばいいんだ。具体的に教えてくれ」

ハルヒ「はぁ?何言ってんのよあんた!そんなの幼稚園児でもわかるわよ」

ハルヒ「人に聞くよりまずは自分から動きなさい!」

キョン「(やれやれ。『人助け』という言葉をしらんのかお前は)」

14: 名無しさん 2020/11/30(月) 21:14:05.004 ID:LVfxEY/L0
キョン「宇宙人?未来人?超能力者?そんなのいるワケねぇ!」

キョン「でもちょっとはいて欲しいみたいな」

キョン「最大公約数的なことを考えるくらいにまで俺も成長したのさ」

ハルヒ「あんたにしては上手いわね」

キョン「ここの部分はかなり時間がかかったからな」

ハルヒ「こんなセリフに時間かけるぐらいなら勉強しなさいよ!」

キョン「(お前は俺のお袋かよ。説教はせめてお袋だけにしてもらいたいね)」

15: 名無しさん 2020/11/30(月) 21:14:39.255 ID:LVfxEY/L0
キョン「中学を卒業する頃には、俺はもうそんなガキな夢を見ることからも卒業して」

キョン「この世の普通さにも慣れていた」

キョン「俺はたいした感慨もなく高校生になり、そいつと出会った」

ハルヒ「いいじゃない!早速本番いくわよ!」

ハルヒ「5,4,3――」

こうしてアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」が始まったのだ

END