628: 名無しさん 2021/02/23(火) 21:14:39.91 ID:lYkYm8tu0
後日談


冨岡(あれから数週間たち、気づけば2月になっていた...)

冨岡(やはり好感度というものがわかってしまったせいか、以前と比べるとどこかよそよそしくしながらも、俺たちは日常を過ごした...)

冨岡(お館様がおっしゃっていた“新しい関係”を築くことができているのかは分からない...)

冨岡(だが、確かに何かが変わり始めている...そんな気もする...)

引用元: ・【鬼滅の刃】冨岡「好感度測定機?」

629: 名無しさん 2021/02/23(火) 21:15:54.69 ID:lYkYm8tu0
【ショッピングモール】


ザワザワ ガヤガヤ

冨岡「...」

冨岡(この間、胡蝶(しのぶ)に...

(しのぶ「え? 冨岡さんって休日は家から出ないんですか? 家で何してるんですか? え? 何もしてない? ...冨岡さんらしいですね(笑)」)

冨岡(...などと言われたから来てみたが...)

ザワザワ

冨岡(思っていたより騒々しい... その上、特に目的もなく、何をしたら良いのかもわからない...)

冨岡(...しかし、来てすぐに帰るというのも... 少し中を見てまわってみるか)

?「ん?...冨岡!? 」

冨岡「?(なんだ?)」クルッ

煉獄「...」アタフタ

冨岡「煉獄ではないか... どうしたんだ、そんなに動揺して」

煉獄「あ、いや! 気にするな! 休日に滅多に冨岡と会うことはないからな! しかもこのような場所で!」アタフタ

煉獄「だから少々驚いてしまった!気にしなくていいぞ!」アタフタ

冨岡「そ、そうか...」

煉獄「ああ!」

冨岡「...」

煉獄「...よ、よもや...まさか今日に限って冨岡が外を出歩いているとは...」ボソ

冨岡「? 何か言ったか?」

煉獄「いや、何でもない! ところで冨岡はどうしたのだ? 休日は家から出ないのだろう?」

冨岡「...」

冨岡(胡蝶...言いふらしたな....)

冨岡「...それは...」ハァ

630: 名無しさん 2021/02/23(火) 21:24:22.69 ID:lYkYm8tu0
冨岡「...と、言うわけだ」

煉獄「な、なるほど...それで来てみたというわけか...」

冨岡「まあ、そういうわけだな...ということで俺はいく」クルッ

煉獄「ちょ、ちょっと待った! それならば俺と共に見てまわらないか?!」アセアセ

冨岡「? それは構わないが...いいのか?」

煉獄「ウム! もともと冨岡とは交流を深めたいと思っていたところだからな!」

冨岡「そうか... 」チョットウレシイ

冨岡「では今は昼飯時だし...フードコートにでも...」

煉獄「い、いや! ここはせっかくだから冨岡があまり行かないだろうところに行くべきだ!」アセアセ

冨岡「まあ確かに...ではどこに?」

煉獄「それは...」

631: 名無しさん 2021/02/23(火) 21:25:44.81 ID:lYkYm8tu0
【スタバ】


冨岡「...」

冨岡(取り敢えず注文したが...)

冨岡(煉獄は「少し席を外させてもらう!」と言ってどこかにいってしまったし...)

冨岡(先に食べていいのだろうか...)

冨岡(ん? ...あれは...)


不死川「...」コソコソ
炭治郎「...」コソコソ
アオイ「...」コソコソ


冨岡(...不死川と炭治郎、それと...神崎?)

冨岡(...隠れながら何をして...それにどういう面子なのだ?)

冨岡(...怪しい...少し話しかけてみるか...)


冨岡「お前たち、何をしている」

不死川「うおっ!」ビクッ

炭治郎「わぁ!」ビクッ

アオイ「と、冨岡先生!?」ガタッ

冨岡「!? そこまで動揺するとは...お前たち、ほんt 炭治郎「あ! き、気づかれる! すみません、義勇さん! ちょっと隠れてください!」

冨岡「!?」ガンッ

632: 名無しさん 2021/02/23(火) 21:38:10.31 ID:lYkYm8tu0
不死川「...多分気づかれてねェ...大丈夫だァ...」

アオイ「ビックリしました...」フゥ

冨岡「...」

炭治郎「あ!すみません! 義勇さん!少し焦っちゃったんです!」

冨岡「...構わない。 が、本当に何をやっているのだ?お前たち、側から見たらかなり怪しかったぞ...」

アオイ「あー...いや、それはですね...」チラッ

冨岡「?(チラッ? どこを...)」キョロキョロ

633: 名無しさん 2021/02/23(火) 21:40:07.57 ID:lYkYm8tu0
カナヲ「はい、あ~ん」ニコニコ

禰豆子「ム、ムー///(カ、カナヲ...は、恥ずかしいよ///)」

カナヲ「気にしなくていいのに... 」クスクス

カナヲ「玄弥を見習ってほしいな。はい、玄弥、あ~ん」ニコニコ

玄弥「///」パクッ

禰豆子「ムー...(玄弥は恥ずかしすぎて思考停止してるんじゃないかな...)」

玄弥「///」カチコチ

カナヲ「そんなことないと思うけど... でも、禰豆子は...」

カナヲ「...あんまり、こういうのはやりたくない?」シュン

禰豆子「!ムー!(! ち、違うよ! やりたくないわけじゃないよ!)」ブンブン

カナヲ「それならよかった!」パアッ

カナヲ「じゃあはい、あ~ん。...大丈夫、周りのことなんて気にしないで...」

カナヲ「私のことだけ見れば恥ずかしくないよ...」ニコニコ

カナヲ「ほら...口を開けて...?」

禰豆子「~~///」

禰豆子「...///」パクッ

禰豆子「///」モグモグ

カナヲ「普通に食べるより美味しいでしょ?」ニコッ

禰豆子「///」コクリ

カナヲ「そうだよね! もっともっとあるから! あっ、玄弥...」スッ

玄弥「ど、どうした///?」ドキドキ

玄弥(カカカカナヲのてて手がくくく口ににに)

カナヲ「口にクリーム...」ペロッ

カナヲ「ついてたよ」ニコッ

玄弥「!?!??!?」

カナヲ「うん! 甘くて美味しい!」ニコニコ

玄弥「...////」ボンッ

禰豆子「///」

634: 名無しさん 2021/02/23(火) 21:52:59.81 ID:lYkYm8tu0
イチャイチャ


冨岡「...」

アオイ「...」

炭治郎「...」

冨岡(何故かわからないが...ものすごい敗北感を感じる...いや実際負けてるんだが...)

不死川「...まァ、そういうわけだァ...」ズズ...

不死川「一夫多妻みてェなのには色々と問題があると思って少し様子を見てたんだがよォ...」

不死川「...」ハァ

アオイ「なんというか...すごいですよね...あのバカップルっぷり...」

アオイ「ベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドキャラメルエキストラホイップキャラメル ソースモカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノの味がしないですよ...」

冨岡「!? ベン...なんだって?」

アオイ「ハァ」ズズズ...

冨岡(...無視された)

不死川「最近の奴らは色々と早ェみたいだからなァ...玄弥...」ハァ

不死川「流石に恋のABCのAまでだァ...」

不死川「それ以降なんてしたら家族会議だぞォ...」ズズズ...

635: 名無しさん 2021/02/23(火) 21:54:49.65 ID:lYkYm8tu0
炭治郎「心配してたこっちがバカみたいですよね」アハハ

冨岡「...心配」メ パチパチ

炭治郎「? どうかしました?」

冨岡「いや炭治郎、お前は禰豆子のことを...かなり嫌っていなかったか?」

炭治郎「え? まあだけどそれとこれとは別ですよ!」

冨岡「?」

炭治郎「流石に嫌っているからって、禰豆子がどうなってもいい、どんな交際をしてもいいなんて思っていませんよ!」

炭治郎「それに...」

冨岡「それに?」

炭治郎「なんというか...あの時に色々ぶちまけてから...スッキリしたというか...」

炭治郎「俺の方にも悪いところはあったし...」

炭治郎「禰豆子も結構...」

炭治郎「...」

冨岡「...」

炭治郎「...まあ簡単にいうと、今は別にそこまで禰豆子のこと嫌いなわけじゃない、ってことですね」アハハ

636: 名無しさん 2021/02/23(火) 22:05:51.21 ID:lYkYm8tu0
不死川「オイ、竈門! アイツら出てくみてェだから行くぞォ!」

アオイ「ほら、急いでください!」

炭治郎「あ、ホントだ! じゃあ義勇さんまた後で会いましょう!」

冨岡「後で?」

不死川「あ、バカッ!」ゴンッ

アオイ「炭治郎さん...」ハァ

炭治郎「あ、ああぁ! すみませんなんでもないです! 今のは忘れてください!」アセアセ

炭治郎「それでは!」タタタ

冨岡「あ、ああ...」



煉獄「すまない、待たせたな!」

冨岡「...」

煉獄「どうした?」

637: 名無しさん 2021/02/23(火) 22:06:51.91 ID:lYkYm8tu0
【ショッピングモール 2F】


煉獄「なるほど...それで...」

冨岡「ああ... ところで今どこに向かって.. ?「よっ!」ポンッ

冨岡「!?」ビクッ

冨岡「だ、誰だ!?」クルッ

宇髄「俺だよ、俺。 お前驚きすぎだろ」

無一郎「僕もいますよ、こんにちわ」ニコッ

カナエ「私たちもいるわよ~」ニコニコ

悲鳴嶼「...」

冨岡「宇髄...それに時透だけでなく胡蝶と悲鳴嶼さんまで...」

煉獄「そろっているな! どうだ、具合は!」

宇髄「ああ...それは普通にバッチリだぜ、完璧と言ってもいいな」

無一郎「はい! みんながんばr カナエ「ところで二人ともどうしたの~?珍しい組み合わせね!」ニコニコ

無一郎「!...」

冨岡「?」

煉獄「あ、ああ! それはカクカクシカジカで...」

宇髄「はー...なるほどな」

638: 名無しさん 2021/02/23(火) 22:21:41.98 ID:lYkYm8tu0
悲鳴嶼「それでお前たちは交流を深めるためにともに歩いていると...」

煉獄「そういうことだ!」

冨岡「お前たちは? お前たちの方がどういう組み合わせかわからないのだが...」

無一郎「え、えーとですね...それは...///」シドロモドロ

宇髄「...オイオイ、そんなの聞かなくてもわかるだろ~?」

カナエ「そうよ~、ね! 行冥さん」ニコニコ ピトッ

悲鳴嶼「...///」

冨岡「あ...なるほど」

煉獄「俗に言うダブルデートというやつだな!」

宇髄「Exactly!」ドヤッ

639: 名無しさん 2021/02/23(火) 22:24:31.97 ID:lYkYm8tu0
宇髄「お前らも野郎二人で歩いてないで彼女でも作ったらどうだ? まあ俺と無一郎みたいにお前らがくっついてもいいが」

ツ-ヨ-ク-ナ-レ-ル-
無一郎(...? 電話だ、誰からだろう?)ピッ

カナエ「そうね~、恋人の性別なんてどうでもいいことだと思うだわ~」ニコニコ

モシモシ... タンジロウ? ドウシタノ?

冨岡「いやかなり重要なことだと思うが...」

エッ..ワカッタ ウン..ウン..

悲鳴嶼「一番大切なものは心ではないか?」

ジャアイマカライクヨ!

冨岡「それはそうだとも思うが...」

ウン..ウン..マッテテ!

煉獄「まあそこは人それぞれの価値観だろう!」

テンゼンサン チョット...
ウン?

640: 名無しさん 2021/02/23(火) 22:35:57.64 ID:lYkYm8tu0
宇髄「あー、悪いな、俺たちもう行くわ」

冨岡「そうか...まあ楽しんでくれ」

宇髄「おう! じゃあな!」

カナエ「バイバ~イ!」ヒラヒラ

カナエ「じゃあ行きましょう、行冥さん」ウデヲクム

悲鳴嶼「あ、ああ...///」

無一郎「それでは!...あ、天元さん、僕たちも...///」テヲニギル

宇髄「! ...ああ」ニッ


煉獄「...」

冨岡(...先程から思うが、恥ずかしくないのだろうか...)

641: 名無しさん 2021/02/23(火) 22:37:31.23 ID:lYkYm8tu0
【ペットショップ】


冨岡「...ペットショップ? 何故?...今のところ動物を飼う予定はないが...」ポカ-ン

冨岡「煉獄は何かペットでも飼うのか?それとも今飼ってるペットのエサでも買いに来たのか?」

煉獄「いや!そういうわけではない!動物はいいぞ! ただ見てるだけでもストレス解消になるからな!」

冨岡「そ、そうか」

煉獄「どうだ! ポメラニアンなどがいるぞ! 見に行こう!」キラキラ

冨岡「いや、俺は犬が... ん?」

煉獄「どうした?」

冨岡「...あそこにいるのは...伊黒ではないか?」

伊黒「...」ジィ-

煉獄「確かに伊黒だな! ...何を見ているんだ?」

冨岡「...伊黒は確かヘビを飼っていた、それ関係だろう」

煉獄「なるほど! それもそうだな!」

伊黒「おい」

642: 名無しさん 2021/02/23(火) 22:54:57.25 ID:lYkYm8tu0
煉獄「ム! 済まない! 何か集中していたようだったが、邪魔してしまったな!」

冨岡「悪かった」

伊黒「そういうことではない。 いやそれもあるが、今はどうでもいい」

伊黒「冨岡先程お前なんと言った?」

冨岡「? 悪かった」

伊黒「その前だ」

冨岡「? “伊黒は確かヘビを飼っていた、それ関係だろう”か?」

伊黒「それだ。 勘違いするな、俺は鏑丸を飼っているのではない」

冨岡「? じゃあ飼われているのか?」

伊黒「...上下関係などないということだ」ギロッ

煉獄「い、伊黒! これは冨岡の冗談だ! 冗談!そうだろう?! 冨岡?!」

冨岡「いやb 煉獄「...」 無言の圧力

冨岡「あ、ああ...」

煉獄「すまなかった! ここは今日...あ、いや、俺に免じて許してやってくれ!」

伊黒「...」

643: 名無しさん 2021/02/23(火) 22:55:58.56 ID:lYkYm8tu0
伊黒「...」ハァ

伊黒「仕方ない...。まあ冨岡のこういうところは今に始まった事ではないからな」

煉獄「助かる!やはり伊黒は心が広いな!!」

冨岡(そうか?)

冨岡「というか、伊黒はこのスペースでなにをしていたんだ?」

伊黒「...」

煉獄「確かに...ここは...ひよこか、あまり鏑丸には関係ないのでは...」

冨岡「もしかして甘露寺のことでも考えてたのか?」

伊黒「!?」ギクッ

冨岡「!? 本当にそうだったのか...」

伊黒「...冨岡のくせにかま掛けを...」ギリッ

煉獄「これはかまをかけたというレベルではないと思うが...」

伊黒「...」

644: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:08:54.55 ID:lYkYm8tu0
伊黒「...ああそうだ、俺は甘露寺のことを考えていた」

冨岡「何故だ? お前たちは...なんというか...」

伊黒「...」

煉獄「離れてから大切さに気づいたというやつか?」

冨岡(もともとそこまで近くはなかったとは思うが)

伊黒「...もしかしたらそういうものなのかもしれないな」

伊黒「...共にいた時は、確かに甘露寺のことをよく思えていなかったが、一度会わなくなると...今までのことを思い出してしまって...」

伊黒「...」

冨岡「...」

煉獄「...」


伊黒「...いや、やはりなんでもない。 忘れてくれ。 俺はもう行く」

冨岡「...」

煉獄「... 伊黒...」

伊黒「安心しろ。 今日の集まりには顔を出す」ボソッ

煉獄「...ああ。 待っているぞ」ニッ

645: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:10:09.36 ID:lYkYm8tu0
【フードコート】


ザワザワ


煉獄「それにしても何故冨岡は伊黒が甘露寺のことを考えていたことがわかったのだ?」

冨岡「ああ...それはファンブック弐の...」

煉獄「なるほど! そういえば時透からの甘露寺評が“ヒヨコみたい”と書いてあったな!」

冨岡「そうだ。 それでもしかしたらと思って言ってみたのが当たったというわけd ?「きゃあ!」ドンッ

冨岡「す、すまない! 大丈夫か...ってお前は...」


しのぶ「いたた...って、冨岡さんですか...」

冨岡「あ、ああ...悪かった...」

善逸「冨岡先生、フードコートは混んでるんですからちゃんと周り見なきゃダメですよ」

伊之助「半々羽織も意外と常識ねーな」

冨岡「...」

甘露寺「大丈夫? しのぶちゃん...」

しのぶ「ええ、大丈夫ですよ」ニコッ

煉獄「お前たちか...奇遇だな!」

646: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:25:24.83 ID:lYkYm8tu0
しのぶ「そうですね、お二人はどうしたんです? もしかして食事でもするんですか?」

冨岡「いや、俺たちは少し休憩に...」

煉獄「胡蝶たちは...ふむ、勉強か! 熱心だな!」

しのぶ「ええ、まあ。買い物が終わって時間が余ったので」

甘露寺「しのぶちゃんやっぱり頭いいわねぇ」

善逸「ですね... ホントに数学助かりました」

伊之助「なんで勉強なんてやんなきゃいけねーんだよ...」グデ-


冨岡「ところで買い物が終わったと言っていたが何を買ったんだ?」

しのぶ「...ああ、それはバレンタインの材料ですよ、あと一週間くらいしかないので」

冨岡「バレンタイン? 胡蝶は今年受験だろう。 そんなことをしている暇などあるのか?」

しのぶ「...」

甘露寺「あ、えーとね、しのぶちゃんは私と伊之助君と善逸君の買い物に付き合ってくれたのよ!」ニコニコ アセアセ

善逸「そ、そうなんです! しのぶさんってこういうの得意そうじゃないですか!」アセアセ

煉獄「ウム! 確かにな!」

冨岡「そうなのか... しかし、甘露寺と嘴平はわかるが、何故我妻?」

冨岡「お前はもらいたい方ではないのか?」

善逸「え! あー、いやそりゃ欲しいですけど、 それとは別にじいちゃんにあげようと思って...」

冨岡「なるほど... 」

煉獄「嘴平と甘露寺は誰に渡すのだ?」

伊之助「俺はもちろん理事長に渡すぜ!」

しのぶ「...伊之助君、一応言っておきますが、チョコに自分の血とか混ぜたらダメですよ?」

伊之助「!? 何言ってんだ!? そんなことしねぇよ!」ギョッ

しのぶ「それならいいんですけど...甘露寺さんはみんなに渡すんですよね?」

甘露寺「ええ! 楽しみにしててね!」ニコッ

冨岡「...? 俺たちにもくれるのか?」

甘露寺「そうよ! もちろん! ...ほらこの間...ね?私...」

しのぶ「ああ...嫌な...事件でしたね...」

善逸「まだなんとも言えない空気が漂ってるひとたちいますからね...」

甘露寺「うん...それで私もちょっと言いすぎたかしら? みたいなことが多かったから、その謝罪と仲直りの気持ちを込めて作ろうと思って...」

甘露寺「特に伊黒さんには酷いこと言っちゃったから...」

煉獄「甘露寺...」

647: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:26:23.52 ID:lYkYm8tu0
善逸「あ、そろそろ時間じゃないですか?」

しのぶ「そうですね、もう行った方がいいですね」

甘露寺「本当だわ! じゃあ二人とも...」

伊之助「また後で会おうぜ!」タタタ

冨岡「?」

しのぶ「あ、こら!伊之助君!何でもないですよ! 冨岡さん!」ニコッ

甘露寺「そ、そうよぉ~、気にしないで!」ニコニコ

善逸「あ、あはは...それでは!」



冨岡「...煉獄、もしかして今日何か集まりでもあるのか?」

煉獄「...い、いや...」

冨岡「別に俺のことは気にしなくていい。行ってきたらどうだ?」

煉獄「...」

煉獄「...」ハァ

冨岡「?」

煉獄「冨岡!今日がなんの日かわかるか?」

冨岡「今日...? 」

冨岡(今日は2月8日だが... 何か特別な日だっただろうか?)

煉獄「...まあいいだろう!すぐに思い出すことになる!」

冨岡「?」

煉獄「よし、行くぞ!」

冨岡「!? ど、どこへ?」タタタ

648: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:30:46.87 ID:lYkYm8tu0
【ショッピングモール内のレストラン】


冨岡「...? ここで夕食をとるのか?」

煉獄「...そうだな! 冨岡、入っていいぞ!」

冨岡「あ、ああ...」ガチャ

649: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:31:51.48 ID:lYkYm8tu0
パ-ン!

産屋敷「せーの...」




「「「「誕生日、おめでとう(ございます)!!」」」」



650: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:33:03.07 ID:lYkYm8tu0
冨岡「...」ポカ-ン

不死川「なんだァ? その間抜け面はァ」

冨岡「い、いやそれは... というか... な、何故...」コンラン

煉獄「何故って、今さっき言われただろう! 今日は冨岡の誕生日だからだ!」

冨岡「...? 確かに言われてみればそうだったが...しかし今までこのようなことは...」

炭治郎「あ、それはですね...」

産屋敷「それは私の口から説明させてもらうよ」ニコッ

冨岡「!?」ビクッ


ワイワイ ガヤガヤ


冨岡「...ど、どういうことなんですか? お館様」

産屋敷「うん、まあこの間好感度を測った時のことがね、私が思っていたよりもみんなの心に深く残ってしまったようだから...」

産屋敷「それを解消するために、パーティーのようなものを開こうと思ったのさ」

産屋敷「みんなで楽しく準備して楽しく過ごせば、またいい感じに仲良くなれると思ってね」

産屋敷「で、丁度いい時期に義勇の誕生日があったから...」

伊之助「半々羽織の誕生日をダシにして、どんちゃん騒ぎをしようと計画を立てたってわけさぁ!」ドヤッ

産屋敷「まあ簡単に言うとそう言うわけなんだ」

産屋敷「それに義勇は水柱だったからね。 今までの遺恨を軽く水に流せると思ったんだよ」

伊之助「水の呼吸だけにな! 」ドヤァ

冨岡「...」

651: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:34:00.70 ID:lYkYm8tu0
冨岡「まあ...わかりました...どうしてこういう集まりを開いたのかは...」

産屋敷「それならよかった」ニコッ

産屋敷「...でもね、ダシにしたなんて言ったけど、みんな本当に義勇の誕生日を祝いたいと思ってここに集まっているんだよ」

産屋敷「今日このショッピングモール内でみんなと会っただろう?」

産屋敷「みんな最後の最後まで良いパーティーにしようと色々見ててくれたみたいなんだ」

産屋敷「まあちょっとした買い物とか休憩を挟んだりはしてるけどね」

伊之助「そうだぜ! 俺たちはチョコの材料も買ったが、それはついでだったしな!」


冨岡「そうだったんですか...ありがとうございます」

産屋敷「それは私たちだけでなく、向こうにいるみんなにも言ってあげてね?」

産屋敷「みんな本当に頑張ってくれたから」

冨岡「...はい」

652: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:34:41.19 ID:lYkYm8tu0
冨岡(確かに...数週間前、俺たちの好感度が浮き彫りになり、関係には亀裂が入った...ように見えた)

冨岡(...が、人の思い、絆というものは...簡単には切れない)

冨岡(...そのことを、今日を過ごすまで、少し忘れていた気がする...)

冨岡(...いや、今はそんなことは気にせずに、まずは...)

冨岡「...」

しのぶ「あ、冨岡さん、やっと来ました?」

しのぶ「みんな待ってたんですよ」ニコッ

冨岡「ああ...」

冨岡「まず、はじめに、俺から全員に伝えたいことがある」

しのぶ「! ...ええ、どうぞ、みんな揃ってますから」ニコッ

冨岡「...」

冨岡「...今日は」

冨岡「本当に...」

冨岡「ありがとう」ニコッ



Happy End !!

653: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:37:11.91 ID:lYkYm8tu0
そんなわけで、これで終わりです
後日談的に2/8とかに書けたらよかったんですが、書き始めた時は正直あんまり考えてなかったので...
誤字脱字のオンパレード、言葉の使い方の間違い、キャラの口調の怪しさなど色々あったと思いますが、今日まで見てくれた人ありがとうございました
HTML依頼出してきます
あと後日談の最初の方で冨岡さんの休日が暇みたいな感じで書きましたが、実際の教師の休日は部活の顧問とかでかなり忙しいんじゃないかとは思います

657: 名無しさん 2021/02/23(火) 23:59:20.48 ID:lYkYm8tu0
初めてss書いたので過去作とかはないです
次回作は...^^;
あんまり考えてないですけど何か思いついたらやろうとは思ってます