1: 名無しさん 2012/06/24(日) 22:42:19.24 ID:RQUHJ3oZ0

戦士「おい!!あそこにメタルキングがいるぞ!!!」

メタルキング(父)「!!」

魔法使い「今日は運が良いね!」

武道家「ヒャッハー!メタルは虐殺だー!!」

メタルスライム(娘)「ママ、あの人たちお父さんを指でさしてるけど……」

はぐれメタル(母)「メタリンちゃん!!早く逃げて!!」

戦士「うはwwwwwwwこっちにはぐれメタルとメタルスライムも居るぞwwwwwwwwww」

メタルキング(父)「頼む!!娘と妻だけは見逃してくれ!!!」

武道家「毒針装備完了したぜー!!」

魔法使い「ドラゴラム!!」ボンッ!

戦士「魔人斬りじゃーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

メタルキング(父)「ぬわーっ!!」

はぐれメタル(母)「あなた!?」

引用元: ・メタルキング(父)「頼む!!娘と妻だけは見逃してくれ!!!」

20191030-1341_502609166
10: 名無しさん 2012/06/24(日) 22:46:53.94 ID:RQUHJ3oZ0

メタルキング(父)「……」

はぐれメタル(母)「……」

戦士「ふー……こんなもんか」

武道家「……おい、メタルスライムがいねえぞ」

魔法使い「まあまあ、メタルキングとはぐれメタルを仕留められたしいいじゃん」

武道家「…それもそうだな……お、こいつメタルキングの兜持ってるぞ!!」

戦士「魔物のくせに贅沢なんだよwwwwwwwwwwwww」ドガッ!

――
―――
―――――

メタルスライム(娘)「パパとママ遅いなぁ……なにしてるんだろ」

16: 名無しさん 2012/06/24(日) 22:50:51.21 ID:RQUHJ3oZ0

メタルスライム(娘)「…………」

メタルスライム(娘)「…………」

メタルスライム(娘)「…………やっぱり遅い、探しに行こう」

――
―――
―――――

メタルスライム(娘)「……あ!パパ!ママ!!」

メタルキング(父)「……」

はぐれメタル(母)「……」

メタルスライム(娘)「ねぇパパ!ママ!起きてよ!!ねぇってば!!」

メタルスライム(娘)「……パパ?ママ?」

20: 名無しさん 2012/06/24(日) 23:04:05.43 ID:RQUHJ3oZ0

メタルスライム(娘)「ねぇ……どうして起きてくれないの?」

メタルスライム(娘)「……あれ……この手紙……」

メタルスライム(娘)「ママの体から…読んでみよう」

――――――――――――――――――
親愛なる私の娘、メタリンちゃんへ

あなたがこの手紙を読んでいるという事は…これは書かなくてもいいわね。

メタリンちゃん、ごめんなさい。毎日逃げる様な生活、そして大変な目に遭わせてしまって。

あなたを産んでから、ママはとっても幸せだったわ。パパも毎日幸せそうでした。

メタリンちゃんが無事大人に成長することを、ママは見守っています。

母より
――――――――――――――――――

メタルスライム(娘)「ママ……」

22: 名無しさん 2012/06/24(日) 23:08:30.00 ID:RQUHJ3oZ0

メタルスライム(娘)「…………」

メタルスライム(娘)「……私、一人ぼっちになったんだね」

メタルスライム(娘)「…………」

メタルスライム(娘)「…………」

メタルスライム(娘)「グズッ……ヒッグ……」

メタルスライム(娘)「ママぁ……パパぁ……!」

――
――――
――――――

メタルスライム(娘)「……あ」

メタルスライム(娘)「……私、寝ちゃったんだ」

26: 名無しさん 2012/06/24(日) 23:15:09.59 ID:RQUHJ3oZ0

メタルスライム(娘)「ふわぁ~ぁ……」

ガサガサ

メタルスライム(娘)「…!…ママ?パパ!!」

鳥「…チュンチュン」

メタルスライム(娘)「あ……」

メタルスライム(娘)「………」

メタルスライム(娘)「………」

メタルスライム(娘)「……そうだ、あそこの湖に行こう……ママとパパと一緒によく行ったなぁ」

メタルスライム(娘)「レーミファソードー ラー ソラレー レーミファソードーラー♪」

――
―――
――――――

28: 名無しさん 2012/06/24(日) 23:20:39.00 ID:RQUHJ3oZ0

メタルスライム(娘)「よいしょっ……着いた!!」

メタルスライム(娘)「やっぱり綺麗だなぁ……ここの湖」

ガサガサ

メタルスライム(娘)「……また鳥さんかな」

戦士「へぇー、こんな所に湖があったんだなー」

メタルスライム(娘)「あ、昨日の……あれ?あの頭の奴って、お父さんが持ってた……」

武道家「……ん?おい、アレって……」

戦士「!!メタルスライムじゃねえかwwwwwwwwwwww」

魔法使い「マジで!?私達運良すぎでしょ!!ドラゴラム!!」ボンッ!!

メタルスライム(娘)「え……?」

31: 名無しさん 2012/06/24(日) 23:27:44.07 ID:RQUHJ3oZ0

メタルスライム(娘)「うわっ!!あぶない!!」

戦士「チッ……外したか!!」

武道家「おいおい、メタルスライム相手になに外してんだよ」

魔法使い「グアアアアアア!!!」ゴォォオオ

メタルスライム(娘)「熱っ!!」

戦士「よしwwwwwww最後に俺が止めを刺すぜ!!」

武道家「おいおい、良いとこ取りか?まぁいいけどよ」

メタルスライム(娘)「うぅ……誰か……!」

ガサガサ

戦士「ん……?誰だ!!」

キラーマシン「ガガ…ガ……ココノミズウミヲアラスヤツハ…ユルサナイ……」

36: 名無しさん 2012/06/24(日) 23:35:14.91 ID:RQUHJ3oZ0

武道家「どうしてこんな所にキラーマシンが……!」

魔法使い「ねぇ!どうするの!?」

キラーマシン「……ガガ…オマエタチ、ユルサナイ……」

戦士「体力もマジックポイントもさっきの戦闘で消耗してる!!ここは一旦逃げるぞ!!」

武道家「チッ……ここで休めると思ったのによ!!」

ダッダッダッ……

キラーマシン「……ピー……ガガ……」

メタルスライム(娘)「……あ、あの……」

キラーマシン「……ガガ…?…オマエ、アイツラノナカマ……?」

メタルスライム(娘)「ち、違うよ!!私、ここの湖が好きだから見に来ただけで……」

42: 名無しさん 2012/06/24(日) 23:42:48.68 ID:RQUHJ3oZ0

キラーマシン「……」

キラーマシン「……ガガ……ココノミズウミヲアラスノハ…ユルサナイ……」トテトテ

メタルスライム(娘)「あ……!待って!!」

キラーマシン「……ピー…ガガ……?」

メタルスライム(娘)「さ、さっきは私を助けてくれて…ありがとう」

キラーマシン「……ピ、ピー…ガガ……………ドウイタシマシテ……」

メタルスライム(娘)「…………」

メタルスライム(娘)「行っちゃった……」

メタルスライム(娘)「……後を追ってみようかな…ちゃんとお礼もしたいし……」

45: 名無しさん 2012/06/24(日) 23:48:27.55 ID:RQUHJ3oZ0

キラーマシン「……ピー……ガガ……」

メタルスライム(娘)「……」

キラーマシン「…………ガガガ……」

メタルスライム(娘)「……」

キラーマシン「プシュー……ピーガガ……」

メタルスライム(娘) (どこに向かってるのかな……)

キラーマシン「…ガガガ…………キョウノミズウミノケイビハカンリョウシマシタ………」

メタルスライム(娘) (……お墓?)

キラーマシン「……ガガ……テイキメンテナンスヲオネガイシマス…ピー………オジイチャン……」

メタルスライム(娘) (……?)

49: 名無しさん 2012/06/24(日) 23:55:23.71 ID:RQUHJ3oZ0

キラーマシン「……ガガ……アナタノスキナオハナヲイチリンモッテキマシタ……」

キラーマシン「…ピー…ココニオイテオキマス……」

メタルスライム(娘)「あ、あの!」

キラーマシン「……?……ガガ……オマエハ……」

メタルスライム(娘)「さっきはありがとう……それ、お墓だよね」

キラーマシン「……ピー……ココニハワタシノオジイチャンガネムッテイマス……」

キラーマシン「……ガガガ……トテモテサキガキヨウナカタデシタ…ガガ…ガ……」

メタルスライム(娘)「……私のパパとママも眠っちゃって、起きなくなっちゃったんだ」

キラーマシン「………ガガ……ピー………」

55: 名無しさん 2012/06/25(月) 00:04:45.70 ID:/1K4rtVN0

キラーマシン「…ガガ…ガ……オジイチャンハ……オウサマノメイレイニサカライコロサレマシタ……」

キラーマシン「……ワタシヲタイリョウセイサンシ……」

キラーマシン「…ピー………シロノマワリニスミツクマモノヲイッソウシヨウトシテイタノデス……」

キラーマシン「…ガガ……オジイチャンハ……オウサマノカンガエニハンタイシマシタ……」

キラーマシン「マモノニモココロハアル……ワルイヤツバカリデハナイ……ト、マイニチオッシャッテイマシタ……」

キラーマシン「……ガガガ……ワタシヲセイサンスルニハ…オジイチャンガカイハツシタ……」

キラーマシン「……マモノノココロトイウモノガナイト……ワタシハウゴカナイノデス……ガガ……」

メタルスライム(娘)「……難しい話だね、よくわからないや」

キラーマシン「……ガガガ……ピー……」

58: 名無しさん 2012/06/25(月) 00:14:01.50 ID:/1K4rtVN0

ガサガサ

キラーマシン「……!……ピー……ガガ……」

戦士「やっぱここに居たかwwwwwwwwwwwwww」

メタルスライム(娘)「あっ!」

キラーマシン「……ニゲテクダサイ……ココハアブナイ……」

武道家「マジでここに居やがった……」

魔法使い「死んだ奴の敷地をいつまでも守るロボット……ロマンチックだねー」

戦士「ん?おい、メタルスライムも居るぞwwwwwwwwwwww」

魔法使い「えっ!やっぱ私達、運がいいね!!」

キラーマシン「……ガガガ……ピー……」

62: 名無しさん 2012/06/25(月) 00:19:08.29 ID:/1K4rtVN0

キラーマシン「……ニゲロ……」

メタルスライム(娘)「で、でも……!」

キラーマシン「……ガガ……ココカラニシニイクト、オオキナイワガアル…ガガ…ワタシノドウホウガソコニイル……」

キラーマシン「……ピー……ドウホ…ナカマニシラセテクレ……」

メタルスライム(娘)「仲間…・…わかった!!」

勇者「おらwwwwwwwwwwwwww」

魔法使い「メラゾーマ!!」

キラーマシン「…ガガガ……ピー……!ミズウミヲアラスヤツハユルサナイ……」

武道家「あっ!くそっ!!待てこら!!」


メタルスライム(娘)「はぁ……!はぁ……!」

64: 名無しさん 2012/06/25(月) 00:21:56.90 ID:/1K4rtVN0

――
―――
―――――

メタルスライム(娘)「大きな岩……多分、ここだよね?」

メタルスライム(娘)「……」キョロキョロ

メタルスライム(娘)「あれ……誰も居ないよ……」

メタルスライム(娘)「でも……探さないと……!」

――
―――
―――――

戦士「はぁ……ま、こんなもんか」

キラーマシン「…ガ………」

武道家「はぁ……ほんとに逃げ足が速いメタルスライムだな……」

71: 名無しさん 2012/06/25(月) 00:27:38.60 ID:/1K4rtVN0

キラーマシン(……ワタシニ……ドウホウ…ナンテ……イナイ……)

キラーマシン(……ダッ…テ……ワタシガサイショデサイゴノ…オ…ジ…イ…)

戦士「チッ!!こいつのせいでまたメタルスライムを逃した!!」ドゴッ

キラーマシン「バチバチバチ!!」

キラーマシン(サイゴニ……ハナセ……テ………ヨカッ………)

キラーマシン「……ガガ……ショート……カンゼンテイ……シ……」

武道家「はぁ……他の場所行こうぜ、もうここには何も居ねえよ」

戦士「そうだな、行くぞ魔法使い!」

魔法使い「はーい……あ、綺麗な花…もらっちゃお♪」

キラーマシン「………」

76: 名無しさん 2012/06/25(月) 00:35:54.28 ID:/1K4rtVN0

メタルスライム(娘)「結局、誰も居なかったよ……」

メタルスライム(娘)「戻らないと……!」

――
――――
――――――

メタルスライム(娘)「……」

キラーマシン「……」

メタルスライム(娘)「…………」

メタルスライム(娘)「……また、ひとりぼっちになっちゃった」

メタルスライム(娘)「…………」

81: 名無しさん 2012/06/25(月) 00:40:12.05 ID:/1K4rtVN0

メタルスライム(娘)「……そうだ、もう1回湖に行こう」

メタルスライム(娘)「…………」

―――――
―――


メタルスライム(娘)「……」

メタルスライム(娘)「……待ってて、皆……今、行くから」


ボチャン

86: 名無しさん 2012/06/25(月) 00:45:19.60 ID:/1K4rtVN0

 ―――――おっかしいなぁ、たしかにこっちで水音がしたんだけど……あ!

 ―――――おい!魔物が溺れてるぞ!!バシャン

 ―――はぁ!?なにしてんの!?もしかしてアンタ、助けるの!?

 ―――――だって、水で溺れてるメタルスライムなんて見たこと無いじゃん!!

 ―――……はぁ、アンタはほんっと物好きなんだから!

 ―――――早く手伝えよ!!俺だけじゃ引き連れない!!

 ―――――わかったわかった!!わかったわよ!!はぁ…


 (…………誰?)

91: 名無しさん 2012/06/25(月) 00:56:17.94 ID:/1K4rtVN0

メタルスライム(娘)「……あれ?ここは……」

「おっ、やっと目が覚めたか!!」

メタルスライム(娘)「……?」

「お前さ、良かったら俺と一緒に魔王を倒す旅に出ないか?」

メタルスライム(娘)「……」

「あ、悪い悪い……まだ名乗って無かったな…俺の名前は勇者!!」

勇者「で、隣にいるのは相棒の賢者な!!」

賢者「あのね、魔物が私達の話してる事を理解できるわけないじゃない……まものつかいなら別だろうけど」

……あの人達が何を言ってるいるのか、私にはわからないけど……

……あの人達の言葉を聞くと、なぜか目頭が熱くなり、胸が温かくなる……


―――――お母さん、私…ひとりぼっちじゃなかったよ……


 ~完~

101: 名無しさん 2012/06/25(月) 01:01:23.31 ID:/1K4rtVN0
ごめん、眠いからもう無理だ

メタキンを倒す作業に俺は戻るぜ・・・