81: 名無しさん 2012/07/26(木) 10:52:37.93 ID:ViTfb6L0O
ー第七学区、公園ー

上条「あ」バッタリ

黒子「んげ」バッタリ

上条「よー、白井じゃねーか。何してんだ?こんな所で」

黒子「ジャッジメントのお仕事ですの」

上条「パトロールか?大変だなジャッジメントも」

黒子「ええ、まあ。そちらは……お買い物ですの?」チラッ

上条「おう、今日は珍しく不幸にも巻き込まれる事なく特売に間に合ってなー」カイモノブクロガサッ

引用元: ・上条「あの、さ……お前ともっと仲良くしたいというか、なんつーか」

83: 名無しさん 2012/07/26(木) 10:59:06.21 ID:ViTfb6L0O
黒子「にしても、少々買い過ぎなのでは?」

上条「ん、まあな。ウチによく食うペットがいるからさ、二匹」

黒子「そうなんですの。まあ貴方の生活などわたくしには知ったこっちゃありませんが」

上条「はは、相変わらずだな」

黒子「それでは、これで。パトロールの続きがありますので」

上条「おう、頑張れよ。 ……あ、そうだ」

黒子「何か?」

上条「お、おう……その、なんだ、俺達ってさ、知り合って結構経つじゃん?」

84: 名無しさん 2012/07/26(木) 11:02:43.58 ID:ViTfb6L0O
黒子「……不本意ながら」

上条「まあ大体なにかの事件の現場くらいでしか顔見ねえけどさ」

黒子「ただ貴方が事件に首を突っ込みすぎと言うか、巻き込まれすぎですの」

上条「だよな。そういう機会でしか顔合わさねーじゃん」

上条「んまあ、ただ俺としてはだな、その、お前ともっと仲良くしたいというか、なんつーか」

黒子「……はぁ?」

85: 名無しさん 2012/07/26(木) 11:09:46.79 ID:ViTfb6L0O
黒子「なんでわたくしが貴方と仲良くせねばなりませんの」

上条「いやまあ他意はないんだけどな、仲がいいがいいに越した事ねーじゃん」

黒子「……」

上条「あ、いや無理なら無理って言ってくれていいんだ。俺が勝手にそう思ってる事だからな」

黒子「……」

黒子「……せっかくですが、殿方は苦手なので」

86: 名無しさん 2012/07/26(木) 11:12:17.79 ID:ViTfb6L0O
上条「……そっか。じゃあ仕方ねえよな」

黒子「それでは、わたくしはパトロールの続きがありますので」

上条「おう、引き止めて悪かった。頑張れよ、じゃーな」スタスタ

黒子「……」





黒子「仲良く……」


88: 名無しさん 2012/07/26(木) 11:18:41.16 ID:ViTfb6L0O
ージャッジメント第一七七支部ー

黒子「ただいま戻りましたの」

初春「あ、白井さんおかえりなさい」ニヤニヤ

黒子「?なんで笑っているんですの?」

初春「いえ、別に面白いものが見れたとか思ってませんよ?」ニヤニヤ

黒子「……?まあいいですの。ところで固法先輩は」

初春「白井さんが帰ってくるちょっと前に先に上がりましたよ」ニヤニヤ

黒子「そうですの。まあ今日は特に大きな案件もなかったですし、お仕事も終わりですの」

初春「」ニヤニヤ

90: 名無しさん 2012/07/26(木) 11:28:48.73 ID:ViTfb6L0O
黒子「……初春、貴女」

初春「なんですか?」

黒子「……見てましたわね?」

初春「」ピク

初春「ななな、なんのことですかぁー?」

黒子「嘘おっしゃいっっ!!」

初春「」

91: 名無しさん 2012/07/26(木) 11:40:21.22 ID:ViTfb6L0O
ー帰路ー

黒子「はぁ……一度あのコのパソコンみっちり調べなきゃなりませんの……」

黒子「それにしても」

黒子「仲良く……ですか……」

黒子「……」チラッ


DQN1「ヒャッハー!そりゃたまんねーな!」

DQN2「だろ?一度抱いてやったらもう俺なしじゃ生きてけないとか言い出しやがってよ」

DQN3「おいおい俺にも女紹介してくれよ」


黒子「……」

黒子「殿方は、嫌いですの」

94: 名無しさん 2012/07/26(木) 11:49:56.91 ID:ViTfb6L0O
ー翌日ー

DQN1「待てやコラアアアアァァァッッ!!」ダダダ

上条「ひぃぃぃぃっ」ダダダ

DQN2「ぶっ殺してやるテメエエエェェェ!!」ダダダ

上条「んな物騒な事言われて待てますかあああぁぁぁっっ!」ダダダ

女子生徒「も……もう……息が……あなただけでも、逃げて……」ハァハァ

上条「いやそれたまたま通りすがった道で絡まれてる君を助けた意味ないからね!?」

DQN3「お、追い付いてきたぜ……へへ、手こずらせやがって」

上条「やべっ、来やがった!んなろ、こうなったら!」オヒメサマダッコ

女子生徒「きゃっ」

上条「逃げる!」

DQN2「ヤラせろヌガアアアアァァァッッ!!」

96: 名無しさん 2012/07/26(木) 11:56:23.92 ID:ViTfb6L0O
黒子「ジャッジメントですの!」ヒュン

DQN3「な、ジャッジメントだと!?」

DQN1「ちっ、誰だよ通報しやがったクソヤロウは!?」

DQN2「やべえ、逃げるぞ!」

黒子「女子生徒が絡まれているという通報を受けましたが……」

上条「おお、白井っ」←お姫様だっこ継続中

女子生徒「……」カァァ←顔を赤らめてなすがまま

黒子「……」

黒子「上条当麻!貴方を拘束致しますの!」

上条「えええええええええぇぇっっ!?」

98: 名無しさん 2012/07/26(木) 12:05:09.20 ID:ViTfb6L0O
ージャッジメント第一七七支部ー

上条「いてぇ……」ボロ

女子生徒「だ、大丈夫、ですか?」オロオロ

初春「はい、動かないでくださいね」ホウタイマキマキ

黒子「事情聴取を続けてもよろしいですの?」

女子生徒「は、はい……絡まれてるところを助けていただいて……」チラ

上条「誤解だっつったのに……」

初春「ヤキモチ妬いちゃったんですかね」ニヤニヤ

黒子「」ピク

黒子「そ、それで?」

女子生徒「逃げてる途中で私の息が上がってしまって、動けなくなってしまったところを……その……」チラ チラ

黒子「……」ピク


99: 名無しさん 2012/07/26(木) 12:12:26.04 ID:ViTfb6L0O
初春「はいこれでよし、と」シップペタリ

上条「おお、ありがとう」

初春「いえいえ」


黒子「事情は分かりましたの。もう安心してくださいな、ジャッジメントとしてその男共を取っ捕まえておきますの」

女子生徒「あ、はい……」チラ


上条「へー、初春さんって言うんだ」

初春「そうですよ。上条さんはどうやら白井さんと仲がいいみたいで」

上条「いやー、そんな事はどうやらないらしいけどなー」


女子生徒「」チラ チラ

黒子「……」

100: 名無しさん 2012/07/26(木) 12:18:01.75 ID:ViTfb6L0O
ー女子生徒を送る道中ー

女子生徒「空間移動って……すごいんですね」

黒子「まぁ、便利ですわね」

女子生徒「今日は本当にありがとうございました」

黒子「いえ、ジャッジメントとして当然のことですの」

女子生徒「あ、あの。あなたは私を助けてくれた人とお友達なんですか?」

黒子「お、お友達?そんなんじゃ」

女子生徒「もしかして恋人同士とか」

黒子「こここここ、恋人!?そ、そんなんじゃありませんの!あの殿方はわたくしにとって……」

女子生徒「そうなんですか?……じゃあ、私、アタックしてみてもいいのかな……」

黒子「」ピク

104: 名無しさん 2012/07/26(木) 12:21:45.23 ID:ViTfb6L0O
黒子「あ、アタック?」

女子生徒「はい。……えへへ、あの人の事、好きになっちゃいました」カァ

黒子「」

黒子「そそそそそ、ああ、あんな類人猿などにこ、好意を……!?」

女子生徒「かっこよかったなぁ。あ、あの人の連絡先を知りたいんですけど」

黒子「……貴女は」

女子生徒「はい?」

107: 名無しさん 2012/07/26(木) 12:32:05.00 ID:ViTfb6L0O
黒子「あんな事があったというのに、その、男というものを嫌いになったりはしないんですの?」

女子生徒「……そう、ですね。怖いです」

黒子「な、なら」

女子生徒「でも助けてくれたあの人も、男の人じゃないですか」

黒子「……それは、そうですが」

女子生徒「私を助けてくれてる時、とても一生懸命でした。見ず知らずの私を、たった一人で大人数に立ち向かってくれて」

黒子「……」

女子生徒「とても、勇気がいる事だと思うんです」

女子生徒「周りにもたくさん人はいたのに、助けてくれたのはあの人だけでした」

黒子「……」

109: 名無しさん 2012/07/26(木) 12:44:31.31 ID:ViTfb6L0O
女子生徒「決め手は、お姫様だっこでしたけどね」テヘ

黒子「……」

女子生徒「……」カァ←自分で言ってて恥ずかしくなった

黒子「(あの殿方は……)」

女子生徒「えと、ジャッジメントさん?」

黒子「え、あ、はい」

女子生徒「私はそろそろ帰ります。今日は本当にありがとうございました」ペコリ

黒子「あ、いえ、ですの……ええ、それでは、お気を付けて」

女子生徒「あ、一つだけ」

黒子「……?何か?」

110: 名無しさん 2012/07/26(木) 12:50:40.19 ID:ViTfb6L0O
女子生徒「私にも、能力があるんです。空間移動とか、発火とか大層なものではないんですけど」

黒子「……?」

女子生徒「おみくじみたいな能力なんですけど、失礼ながらジャッジメントさんに使っちゃいました。それが言うには……」

『素直になれば』

黒子「……」

女子生徒「……ですね。えへ、レベルが低くてここまでしかはっきりとしませんけど」

黒子「……素直に?」

女子生徒「私、負けませんから!それでは」バイバイ

黒子「え、ええ……お大事に、ですの……」

黒子「……素直に……」

113: 名無しさん 2012/07/26(木) 12:57:43.08 ID:ViTfb6L0O
ー第一七七支部ー

黒子「……ただいま戻りましたの」ヒュン


上条「ええ、まじで?御坂そんな事までしてたんか」

初春「そうなんです。それで佐天さんもさすがの白井さんも目を丸くしちゃってて……」


黒子「」ズキ

黒子「(……え?)」


上条「うわぁ……それはちょっと引くな……」

初春「はい、その時はさすがに私もちょっとって思いました……」


黒子「(ズキって……なんですの?)」

115: 名無しさん 2012/07/26(木) 13:03:20.31 ID:ViTfb6L0O
初春「はい、実践してみるとこんな感じです」カミジョウノテヲグイ

上条「ちょ実践はいいyいててっ!!」


黒子「な、なにをしてるんですの!」ズキ イラ

上条「白井帰ってきたか!ちょうどよかった、助けてくれ!」

初春「まだまだこんなもんじゃなかったですよー」グイグイ

上条「いってええええぇぇぇっっ!」

黒子「こら!離れなさい!」フタリノテヲツカム

初春「はい」パッ ニヤニヤ

上条「助かった……」ホッ

黒子「……」ギュウ

117: 名無しさん 2012/07/26(木) 13:09:55.15 ID:ViTfb6L0O
黒子「(……殿方の身体。触れるのは嫌でしたのに)」ギュ

上条「し、白井?もういいぞ?」

黒子「(不思議と、この殿方ならば嫌な感じがしないんですの……)」ギュ

上条「おおい、白井ー?」

初春「」ニヤニヤニヤニヤ

上条「大丈夫か?」ズイ

黒子「(……素直に)」

黒子「(わたくしにとって、この殿方は)」ズイ


チュ


黒子「(……なんなんでしょう)」


上条「」

初春「」

黒子「……へっ?」


118: 名無しさん 2012/07/26(木) 13:12:21.64 ID:ViTfb6L0O
上条「ししししししししし白井サン……い、今のって……」

初春「し、白井さん……?」

黒子「え、へ?わたくしは、今なにを……って上条さん!顔が近いんですの!」

上条「え、えええええ」

初春「なんか白井さんがおかしい」


黒子「(違いますの黒子!そうじゃないんですの)」



120: 名無しさん 2012/07/26(木) 13:14:55.83 ID:ViTfb6L0O
黒子「(素直になること、それが大事だとあの女子生徒さんはおっしゃった)」

黒子「(わたくしの、素直な気持ち)」





黒子「あ、あの、上条さん……わたくし、貴方と仲良くしたいというかなんと言うか」



終わり

156: 名無しさん 2012/07/26(木) 16:47:55.08 ID:ViTfb6L0O
ーファミレスー

イラッシャイマセー

黒子「お待たせいたしましたの!」

上条「おー、白井。ジャッジメントの仕事お疲れさん」

黒子「」キョロキョロ

上条「ん?どうした?」

黒子「他に知り合いは、と……いませんわね」

黒子「少しそっち詰めて下さいます?」

上条「いや前の席に座れば……」

黒子「」ヨッコイショット

上条「……」

158: 名無しさん 2012/07/26(木) 16:51:41.04 ID:ViTfb6L0O
黒子「なにかご不満でも?」

上条「い、いや別にねえけどよ」

黒子「なら別にいいのではありませんか。あ、店員さん」

店員「はいー」

黒子「ダージリンとモンブランを」

店員「かしこまりましたー。繰り返しますーダージリンとモンブランをお一つ、以上でよろしいですかー?」pi

黒子「はい」

店員「ごゆっくりどうぞー」

上条「……なあ、ああいうのっていつも思うけどさ」

黒子「ええ、わたくしも思うのですが」

160: 名無しさん 2012/07/26(木) 16:54:41.38 ID:ViTfb6L0O
上条「あれくらいなら別に繰り返さなくたっていいよな」

黒子「ですわね。無駄手間ですの」

黒子「」キョロキョロ

黒子「」チョイチョイ

上条「ん?」

黒子「」ウデヲギュ

上条「……」



上条「(……かわええ)」

165: 名無しさん 2012/07/26(木) 17:06:13.23 ID:ViTfb6L0O
黒子「最近お姉様とはお会いになっていらっしゃいませんの?」

上条「御坂か?一昨日会ったな、あの公園で」

黒子「それ以降は」

上条「いや、会ってないぞ?」

黒子「そうですの」

黒子「(お姉様は上条さんに会う度にわたくしに報告してくださるけど)」

黒子「(わたくしは上条さんとこうして度々会う仲になったとは言えず)」

黒子「(……言うべきかどうか)」

上条「あー、明日からしばらく補講の日々だ、めんどい……」

黒子「それは散々聞き飽きましたの。ご自分が勉学を疎かにしているのが原因ではなくて?」

上条「……何も言い返せないのが悔しいですの」

黒子「真似しないでくださいのっ」ポカ

上条「いて」

169: 名無しさん 2012/07/26(木) 17:14:14.14 ID:ViTfb6L0O
黒子「とはいえわたくしも明日からはジャッジメントのお仕事が少々忙しくなりますの……はぁ、せっかくの夏休みですのに」

上条「大変だな、白井も」ナデ

黒子「~♪ とはいえ夕方からは門限まで時間が空くので、それだけが救いですの」

上条「ま、俺も夕方とかはいいしこうして飯とか食ったりはできるなー」

黒子「(こうして会えるだけでもよしとしましょう)」



一方通行「あ?三下じゃねェか」

172: 名無しさん 2012/07/26(木) 17:21:42.75 ID:ViTfb6L0O
上条「お?一方通行」

黒子「……(白もやし)?」パッ

一方通行「何してンだ?こンなところで」

上条「見りゃわかる通り、適当に茶してただけだよ」

一方通行「テメェ、まァた新しい女ひっかけやがったのか」

黒子「」ピク

一方通行「しかもその制服たァ常盤台の制服じゃねェか。超電磁砲はどォした超電磁砲は」

黒子「」ピク

上条「なんだよその言い方。誰がなにをいつどこで引っ掛けたっつーんだよ」

一方通行「約一万人に追いかけ回されてその言い分はねェよなァ」

黒子「」ピク ピク

176: 名無しさん 2012/07/26(木) 17:29:36.23 ID:ViTfb6L0O
黒子「どーゆー事ですの?」ツネ

上条「いてっ、いや何もしてないからね!?おい一方通行!誤解を招くような言い方すんなよったく!」

一方通行「カカカッ!」

「おーい一方通行、何してるじゃん?」

上条「……ってその声は」

黄泉川「席はこっちじゃん……って上条じゃん。何してんじゃん?」

上条「げ、黄泉川先生……。いや、適当にお茶してたとこですけど」

黄泉川「げってひどいじゃん……ん?」

黄泉川「」チラ

黒子「」キョトン

黄泉川「ほぅ、上条も隅に置けないじゃん?こりゃ月詠センセに報告じゃん?」

上条「そ、それだけは勘弁を!」


177: 名無しさん 2012/07/26(木) 17:37:08.43 ID:ViTfb6L0O
アナター、コッチコッチダヨーッテミサカハミサカハー

ナニアブラウッテンダカアノモヤシハ

ヨミカワモナニシテンノカナッテミサカハミサカハ

モウテキトウニチュウモンタノンジャエバイインジャナイ?

ワーイッテミサカハミサカハボタンヲレンダシマクリ! ピンポンピンポンピンポンピンポン

一方通行「……おい黄泉川」

黄泉川「ああんもうあの子達は何してんじゃん!?いいとこだったのに!」

上条「なにがいいとこなんすか……ほら打ち止め達も待ってんでしょう、早く戻った方がいいと思います、うん」

黒子「打ち止め?」

上条「あ、いやそろそろここのコーヒーも打ち止めかなーって、はは」

一方通行「何言ってンだこいつは……まァいい。おい三下、夏休み暇してンだろ?仕方ねェから俺が相手してやンよ、いつでもウチに来いよ」

上条「おお、今度行くよ」

一方通行「じゃァな」

179: 名無しさん 2012/07/26(木) 17:39:33.13 ID:ViTfb6L0O
って今思った
黒子と黄泉川先生面識あるんだっけ

181: 名無しさん 2012/07/26(木) 17:49:54.65 ID:ViTfb6L0O
まぁいいやこのままで

黒子「お友達ですの?女の人の方はアンチスキルの方で見たことはありますが」

上条「おお、一方通行っつってな。ん、友達、かな?」

黒子「そうなんですの。ではもう一つご質問にお答え願いたいですの」ツネッ

上条「いたっ、な、なんで抓るんだよ」

黒子「あの方がおっしゃっていた『引っ掛ける』云々を、説明していただきましょうか」ツネツネ

上条「俺は何もしてねえよ!痛い痛いって!」

黒子「(……わたくしというものがありながら)」カァ

184: 名無しさん 2012/07/26(木) 17:58:51.33 ID:ViTfb6L0O
ー常盤台中学学生寮、208号室ー

美琴「」スピー

黒子「(資料をまとめて、と)」カチッ

黒子「(明日から忙しくなりますの……まあわたくしが決めた仕事ですので、不平不満は言いませんが)」

黒子「」チラ

美琴「」クー

黒子「(それにしても、最近お姉様のお顔を見ることも少なくなりましたの)」

黒子「(いえ、こうして寮では毎日一緒にいるのですが)」

美琴「」コカー

黒子「(でも、今は……)」←携帯に保存してある自分と上条との写真を見る

黒子「」ニヘラ

黒子「(……このまた違った幸せな気持ちは、何なのでしょうか)」

185: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:03:32.65 ID:ViTfb6L0O
ージャッジメントのパトロール中ー

女子生徒「恋ですね」

黒子「」

黒子「い、いえ、でも、それは……」

女子生徒「だって、あの人の顔が頭から離れないんでしょう?」

黒子「う……そ、それは……そうですが」

女子生徒「私と一緒!好きなんですよ、あの人の事が」

黒子「そ、そうではないと……」

女子生徒「あ、当麻くーん♪」

黒子「ど、どこですのっ!?」

女子生徒「」ジー

黒子「」ハッ

黒子「だ、騙しましたのっ!?」

女子生徒「意識してるんじゃないですかー、やっぱ」

188: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:09:11.87 ID:ViTfb6L0O
黒子「う……うー」

女子生徒「もしかして、今まで恋をした事ないとか」

黒子「こ、恋くらいありますの!」

黒子「端麗なお顔っ、第三位という能力の持ち主っ、優しいお心っ」

女子生徒「だ、第三位……?って、超電磁砲ってコ、よね?」

黒子「そうですのっ、わたくし白井黒子は紛れもなく超電磁砲の御坂美琴お姉様に恋い焦がれていますの!」

女子生徒「ん?んん?んー……」

189: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:12:35.62 ID:ViTfb6L0O
黒子「わたくしが好きなのは、お姉様なんですの!」

女子生徒「そ、そう」

黒子「どうしてちょっと引いた感じになってらっしゃるんですの」

女子生徒「ならじゃあ私が当麻くんとくっついてもいいって事よね?」

黒子「それはダメですのっ!!」

女子生徒「えー……」

190: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:17:03.86 ID:ViTfb6L0O
女子生徒「(……うん、この子が抱いているのはきっと、あれよね)」

女子生徒「ねえねえ、ジャッジメントさんがその好きだというお姉様と一緒にいると、どんな感じなの?」

黒子「それはもう!安心に安心を重ねたような気持ちでございますの。自分が自分でいられると言いますか、そのような気持ちに」

女子生徒「安心、ね。じゃあその子と一緒にいて、ドキドキしたりする?」

黒子「……ドキ、ドキ?」

女子生徒「うん」

黒子「お姉様と一緒にいると……ドキドキ……」

黒子「……ドキドキというよりも、ほんわかはしますの。暖かくなれるというか」

192: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:19:43.80 ID:ViTfb6L0O
女子生徒「(……やっぱり)」

女子生徒「じゃあさ、次に。当麻くんと一緒にいると、どう?」

黒子「……」

黒子「」カァ

黒子「ドキドキ……しますの」ソウゾウシテドキドキ

黒子「最近、あの方の事を考えると胸が痛むというか、落ち着かないというか」

193: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:24:54.39 ID:ViTfb6L0O
一方通行「」

女子生徒「なんだ、やっぱり恋してるんじゃないですか」

黒子「え?」

女子生徒「その人を想って胸を高鳴らせて、妙に落ち着かなくて」

女子生徒「なんか苦しいけど、でも会いたい」

女子生徒「声が聞きたい、傍にいたい」

女子生徒「触れていたい、触れられていたい」

女子生徒「そう思えるのは……どっち?」

194: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:28:28.89 ID:ViTfb6L0O
黒子「それは……」

女子生徒「それは?」

黒子「……上条さん、ですの……」

女子生徒「なんだ、やっぱり大好きなんじゃないですか」

女子生徒「それが、恋っていうもんなんです」

黒子「……」

女子生徒「多分、ジャッジメントさんは初めて感じたその感情に戸惑っていたのでしょう」

女子生徒「『憧れ』の感情を抱いた人とはまた別の『好き』という感情に」

195: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:34:46.30 ID:ViTfb6L0O
黒子「……『好き』…」

女子生徒「……ホントはね、私レベル4の能力者なんだ」

黒子「え?」

女子生徒「ホントは最初からわかってた。精神感応とまではいかないけど、精神察知?ができる能力でね」

女子生徒「とはいっても見えるだけだから、それ以上の事はなにもできないんだけど」

黒子「……」

女子生徒「あの時からジャッジメントさんは好意が滲み出てて」

女子生徒「今ではあの人の事を考えると真っピンクに見えるわ」

女子生徒「お姉様の事を話した時は『信頼』の赤。あの人の事を話してる時は『恋』のピンクだったの」

196: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:42:29.51 ID:ViTfb6L0O
黒子「わたくしが……上条さん、に」

女子生徒「その両方ともとんでもなく濃い色だったわ。きっと、本当に心からそう思っているんですね」

黒子「……」

女子生徒「『素直に』の言葉はどうだった?素直になれたら、あの人と仲良くなれたんでしょう?」

黒子「……はい」

女子生徒「なら、もう答えは出てるんじゃない。素直になれたら、今よりもっといい結果が出ます。えへ、これも確実なおまじないです」

黒子「でも……貴女は、なぜわたくしにそこまで」

女子生徒「うーん、なんででしょう……確かに、私もあの人が大好きで、ライバルなんですけど」

197: 名無しさん 2012/07/26(木) 18:46:21.29 ID:ViTfb6L0O
女子生徒「同じ人を好きになった、仲間、だからかな?」テヘッ

黒子「……」カァ

女子生徒「当麻くんと、次会うのはいつなの?その時に伝えてみればどう?」

黒子「……いえ」

女子生徒「?」

黒子「……これで、踏ん切りがつきましたの。ご助言、ありがとうございますの」

女子生徒「……そう。いい顔になりましたね」

黒子「ええ。それでは、これで」

女子生徒「頑張って」バイバイ


201: 名無しさん 2012/07/26(木) 19:00:34.43 ID:ViTfb6L0O
黒子「あ、一つだけ」

女子生徒「はい?」

黒子「彼の事。当麻さんと呼ばないで下さいまし」カァ

女子生徒「……クスッ、わかりました」

黒子「それでは」ヒュン






女子生徒「……がんばれ」ボソッ

初春『……お疲れ様でした』

女子生徒「ちっちゃいジャッジメントさぁん……」

初春『頑張りましたね』

女子生徒「うぅ……ううぅぅぅぅ」ポロポロ

初春『さて、後は……白井さん次第、ですよ?』

202: 名無しさん 2012/07/26(木) 19:05:26.46 ID:ViTfb6L0O
女子生徒「いいよっ、まだ愛人ポジがあるからっ」グス

初春『上条さん、かぁ』ボソッ






黒子「当麻さんっ!!」ヒュン

上条「のわっ!し、白井どうしたんだ?ま、まだ補講中d



黒子「大っっっ好きですのっっっ!!」




203: 名無しさん 2012/07/26(木) 19:06:21.68 ID:ViTfb6L0O

土御門「」

青ピ「」

小萌「」

上条「……………………ほえ」





一方通行「……素直に、か」



ーおしまいー