1: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 22:44:55 ID:XgT2t.gQ
1スレ目、リヴァイ「ひたすらに」ハンジ「戯れる」
http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1387721339.html" >http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1387721339.html
2スレ目、ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1393766145/" >http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1393766145/
の続き。全て引き継がれている
前スレ同様、時系列やなんやらかんやら無視しながら思いつきで書いていく
そんなわけでサ○エさん時空化
短編的リヴァハンで投下は基本5話ずつ、一応不定期……だと思う
まれにR18エロ有り。だが期待しちゃいけない
〆の後に∫や∬がついたら次の話がR18というお知らせ
「悔いなき選択」ネタがほんのちょっとだけ出てきたりする
月刊ネタは使うにしてもなるべく分からないよう紛れ込ませるつもりだが一応注意
簡単に言うと前スレで付き合い始めたリヴァイとハンジ(女)が
ただただいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃしてるだけのような
つまりはまとめて爆発しろというスレ
長い注釈すまん。このスレで終わるハズ……
月日は3月半ば
http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1387721339.html" >http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1387721339.html
2スレ目、ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1393766145/" >http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1393766145/
の続き。全て引き継がれている
前スレ同様、時系列やなんやらかんやら無視しながら思いつきで書いていく
そんなわけでサ○エさん時空化
短編的リヴァハンで投下は基本5話ずつ、一応不定期……だと思う
まれにR18エロ有り。だが期待しちゃいけない
〆の後に∫や∬がついたら次の話がR18というお知らせ
「悔いなき選択」ネタがほんのちょっとだけ出てきたりする
月刊ネタは使うにしてもなるべく分からないよう紛れ込ませるつもりだが一応注意
簡単に言うと前スレで付き合い始めたリヴァイとハンジ(女)が
ただただいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃしてるだけのような
つまりはまとめて爆発しろというスレ
長い注釈すまん。このスレで終わるハズ……
月日は3月半ば
引用元: ・リヴァイ「気ままに」ハンジ「戯れた」
2: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 22:50:12 ID:52o5Eaak
【油が減らない】
ハンジ「まだちょっと寒いね」
リヴァイ「冬ほどじゃないがな」
ハンジ「ちらほら花も咲いてきたよ」
リヴァイ「壁外調査も少しはマシになるな」
ハンジ「冬や真夏は結構ツラいものね」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「真夏は日が長いからいいね」
リヴァイ「ああ? 逆だろ、巨人の活動時間が長くて困るじゃねぇか」
ハンジ「あぁ、今のは壁外じゃなくて壁内の話ね」
リヴァイ「?」
ハンジ「本読んだり、研究できる時間が増える!」
リヴァイ「お前、没頭したら昼夜関係ねぇだろ」
〆
3: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 22:55:18 ID:52o5Eaak
【催眠術】
ハンジ「リヴァイ、催眠術って知ってる?」
リヴァイ「ああ、まぁな」
ハンジ「さて、この取りいだしたりまするペンダントのチャームをしっかり見ていてください」チャラッ
リヴァイ「何を始めてんだ」
ハンジ「左右にゆっくりと揺れますのでそれを目だけで追ってください」ユラユラ
リヴァイ「やらねぇよ」
4: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 22:57:02 ID:52o5Eaak
ハンジ「いいから。さぁ、だんだんまぶたが重くなっていきますよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「あなたはだんだん眠くなーる……眠くなーる……」
リヴァイ「……」
バタンッ
リヴァイ「……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……術者がかかってどうする」
〆
5: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:02:33 ID:52o5Eaak
【散らかる】
ハンジ「くっ! 失敗した!」
リヴァイ「催眠術で何をしたかったんだ」
ハンジ「……」
リヴァイ「おい?」
ハンジ「ちょっと……告白でもしてもらおうかなぁーとか……」
リヴァイ「……」
ハンジ「なんてねー」アハハ
リヴァイ「そんな形で言われて嬉しいのか?」
ハンジ「……嬉しくないね」フム
リヴァイ「……」
6: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:03:58 ID:52o5Eaak
――グイッ
ハンジ「!!」
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん――――」
リヴァイ「っ……態度で示すだけじゃ分からねぇか?」ジッ
ハンジ「う……/// 分かる……けど……」ムゥ
リヴァイ「…………まぁ……いつかな」ハァ
ハンジ「本当に!?」
リヴァイ「……ああ」
ハンジ「んふふー、じゃ、いいや」ポイッ
リヴァイ「ペンダントを投げ捨てんじゃねぇ」
〆
7: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:08:34 ID:52o5Eaak
【捕らえる】
ハンジ「ひぃっやっはぁー!!」ギュイィィ!!
巨人「あぁ……」
ハンジ「ほぅら、こっちにおいで! 私と鬼ごっこをしよう!!」パシュッ!
巨人「うぅ……」ズシンッ
ハンジ「そうそう、いい子だね。そのまま真っ直ぐだよ」ギュイィィ
モブリット「分隊長! 退いてください!」
ハンジ「オッケー……」パシュッ!
巨人「ああう……」ブンッ
ハンジ「おぉっと! 残念……」ギュンッ!
8: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:10:49 ID:52o5Eaak
モブリット「今だ!! 足を削って網を!!」
――ザシュッザシュッ! バサバサッ!!
巨人「あぁあ!! うぅー!!」モゾモゾ
調査兵1「よっしゃ! 網に掛かった!」
調査兵2「うまく捕らえたぞ!!」
ハンジ「よっと、うまくいったね」スタッ
モブリット「ハンジ分隊長自ら囮にならなくとも……」
ハンジ「まぁまぁ、たまにはね」
モブリット「ヒヤヒヤしましたよ」
ハンジ「……危険な役を部下にだけやらすのは、ね」
モブリット「……ハンジ分隊長」
ハンジ「それにリヴァイとミケが補佐してくれてるし」チラッ
9: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:12:22 ID:52o5Eaak
リヴァイ「……」カチャッ
ミケ「……」カチャッ
モブリット「そうですが……」
ハンジ「いいんだよ、私の研究の為だしね。それより見てごらん……」ウヒヒ
巨人「がぁぁ!」モゾモゾ
ハンジ「いいねいいね! 元気だねぇ」ムフー!!
モブリット「……」
ハンジ「ああ……楽しいランデブーだったねぇ。
次は早く君と実験したいなぁ……ふふふふ……」ハァハァ
ミケ「……リヴァイ、ハンジが巨人と浮気してるぞ」
リヴァイ「……させとけ」
〆
10: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:17:51 ID:52o5Eaak
【酷いな】
ハンジ「うひ! うひゃひゃひゃひゃ!!」
リヴァイ「……なぁ、エルヴィンよ」
エルヴィン「なんだ?」
リヴァイ「時々なんでアレが俺の女なのか分からなくなるんだが」
エルヴィン「時々なのか、愛のなせる技だな」
リヴァイ「愛とか言うじゃねぇよ、気色悪い」
エルヴィン「愛は尊いじゃないか」ハハッ
リヴァイ「……なんでお前が調査兵団団長なのか分からないんだが」
エルヴィン「真顔だな」
リヴァイ「真剣な疑問だからな」
〆
11: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:23:06 ID:52o5Eaak
【来訪】
――リヴァイ自室――
ハンジ「来たよー!」
リヴァイ「……」
パタンッ
ハンジ「閉めんじゃねぇ! 開けろ!!」
リヴァイ「夜中にうるせぇな」ガチャッ
ハンジ「来てやったのに閉め出すとかなんなの?」スタスタ
リヴァイ「別に頼んでねぇ」パタンッカチャンッ
ハンジ「あ、酷い、せっかく来たのに」ポフンッ
リヴァイ「どうせ部屋が魔窟と化してんだろ?」
ハンジ「う」
12: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:24:07 ID:52o5Eaak
リヴァイ「ベッドくらい空けとけ」ドサッ
ハンジ「ベッドには本が就寝している」
リヴァイ「本の寝床か」
ハンジ「……まぁ、来たのはそれだけの理由ではないけどね」
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「わっ」ドサッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「……ん」
リヴァイ「――……どんな理由だ?」
ハンジ「……ふふ、態度で分からない?」ナデ…
リヴァイ「はっ……」スッ…
ハンジ「……んっ」ピクッ
〆
13: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:30:00 ID:52o5Eaak
【ふとした疑問】
ハンジ「ねぇ」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「今更だけどさぁ、リヴァイって恋愛とかしないっつーか興味無いと思ってたよ」ゴソッ
リヴァイ「ああ? そいつは俺の台詞だな」
ハンジ「えぇ?」
リヴァイ「巨人の研究に没頭してそれどころじゃねぇと思ってたが?」
ハンジ「ああ、巨人狂いの変人だもんね、私」
リヴァイ「ああ」
14: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:31:01 ID:52o5Eaak
ハンジ「全肯定すんな! 少しくらい否定しなよ」ベシッ
リヴァイ「――っ! 額を叩くんじゃねぇ」ガバッ
ハンジ「寝てるとおでこの方が叩きやすいもんで。てか組み敷かないでよ。も一回するつもり?」
リヴァイ「てめぇが望むならヤってもいいが? 巨人狂いに否定する処なんざねぇだろ」
ハンジ「別に望まない。否定する処くらいあんでしょ!」
リヴァイ「……どこをだ?」
ハンジ「え? えー……」
リヴァイ「ねぇじゃねぇか」
ハンジ「あ、あるある!! え、ええと、そうだ! リヴァイの方により狂ってるとか?」テヘ
15: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:32:09 ID:52o5Eaak
リヴァイ「……」ミケンニシワー
ハンジ「……眉間にシワよせて訝(いぶか)しげな顔すんのやめてよ」
リヴァイ「お前が気持ちの悪い事言うからだろうが」
ハンジ「気持ち悪いとか酷いな! 結構言うの恥ずかしかったんだけど?」
リヴァイ「……そのまま恥じてろ――」スッ
ハンジ「んん!? ……ん……」
リヴァイ「……」ツー…
ハンジ「ん……はぁ……結局始め……ふぁっ……てんじゃん……」ハァ
リヴァイ「……そんな気分になったもんでな」フニッ
ハンジ「何……それ……ん……あっ――」
〆
16: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:37:50 ID:52o5Eaak
【自然】
リヴァイ「ん……」パチッ
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ムクッ
リヴァイ(よく寝てるな……起こさねぇように……)ソッ
ハンジ「」スースー
リヴァイ(先に服着とくか)シュルッ
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ギシッ
17: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:38:53 ID:52o5Eaak
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「ん……」スースー
リヴァイ(……いつの間にか隣で寝てんのも当たり前になっちまったな)ナデナデ
ハンジ「」スースー
リヴァイ(本当によく寝てんな)ナデナデ
ハンジ「ん……リヴァ……イ」スースー
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「ん……」パチッ
18: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:39:38 ID:52o5Eaak
リヴァイ「起きたか」
ハンジ「……おはよー」ニヘー
リヴァイ「朝から馬鹿面だな」
ハンジ「リヴァイは朝からご挨拶だねー。挨拶もしてないのに」
リヴァイ「いいから服着ろ」
ハンジ「んーあっち向いててー」
リヴァイ「着ろ」ジッ
ハンジ「またかよ、いいからあっち向け」
〆
19: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:44:24 ID:52o5Eaak
【よく分からないな】
ハンジ「あー服着ると落ち着くわー」
リヴァイ「真っ裸じゃ落ち着かねぇか」
ハンジ「それで落ち着いてたら問題あると思うよ」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「リヴァイにジロジロ見られるから余計に落ち着かないし」
リヴァイ「そりゃ見るだろ」
ハンジ「……着々と変態の道を歩んでる気がするんだけど大丈夫なの?」
リヴァイ「ああ? 自分の女の裸を見てぇと思うのは健全だろうが」
ハンジ「――っ!/// と、時々リヴァイってそういう事平気で言うよね」
リヴァイ「別に変な事言ってねぇだろ」
ハンジ「……自覚があるのかないのか……」ウーン
〆
20: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/09(金) 23:49:20 ID:52o5Eaak
【使える男】
ハンジ「来たぜ! 花見!!」ヒャッハー!!
リヴァイ「はしゃぐなよ、怪我するぞ」
エルヴィン「仔犬は健在か」
ミケ「仔犬、というにはデカ過ぎるがな」
ハンジ「今年も綺麗に咲いてるね、よかった」
リヴァイ「……そうだな」
ミケ「まずは飲もう」バサッ!サササッ!
エルヴィン「手際がいいな」
ハンジ「気がつくと用意ができてるんだよね。すごいねミケ」
ミケ「まぁな」スンッ
リヴァイ「自慢することなのか……?」
〆
22: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:17:57 ID:4v7kXUJw
【くるくる】
――ザァァァァァ……
ハンジ「花吹雪ー舞い上がれー咲き誇れー!!」クルクル
リヴァイ「なんで回るんだ」
エルヴィン「まさに犬だな」
ミケ「自分の尻尾でも追いかけてるのか」
リヴァイ「あぁ……馬鹿犬がよくやってるな」
エルヴィン「楽しそうに回っているが……」
ミケ「そろそろまずいんじゃないか?」
リヴァイ「そうだな」
23: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:18:51 ID:4v7kXUJw
ハンジ「……」ピタッ
エルヴィン「む、止まったな」
ミケ「転ぶかと思ったが」
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「目が回っ……ぎもぢ悪い……」ウェ
リヴァイ「……犬と比べてどっちのが馬鹿だろうな?」
エルヴィン「甲乙つけ難いな」
ミケ「なんとも言えん」
ハンジ「うぇぇー」lll
〆
24: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:23:29 ID:4v7kXUJw
【みんなで一緒に】
エルヴィン「そろそろ行くか」スクッ
ミケ「そうだな」スタスタ
リヴァイ「ハンジ」スタスタ
ハンジ「はいはい、ほい、お酒」スッ
リヴァイ「ん」パシッ
エルヴィン「ははっ、毎回酒だな」スタスタ
リヴァイ「ジュースにでもするか?」
25: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:24:23 ID:4v7kXUJw
ミケ「慰霊碑がベッタベタになるな」
ハンジ「まぁ、結局最後には水かけるけどねー」
エルヴィン「着いたぞ」
ハンジ「……変わらないね」
ミケ「そうだな」
リヴァイ「……」トポトポ
エルヴィン「……」トンッ
ハンジ「エルヴィン、それは?」
エルヴィン「ツマミもいるかと思ってな。大したものではないが」
26: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:25:30 ID:4v7kXUJw
ミケ「さっきつまんでたものじゃないか?」
リヴァイ「残り物か?」
エルヴィン「失礼だな。ちゃんと別に取っておいたものだ」
ハンジ「……みんなでお花見した気分だね」
リヴァイ「……あぁ……」
ミケ「なるほど」
エルヴィン「……」
リヴァイ「……戻るか」
エルヴィン「……そうだな」
〆
27: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:30:22 ID:4v7kXUJw
【花の香り】
――ザァァァァァ……
ハンジ「いつ見ても花吹雪すごいね」
ミケ「香りもな」スンッ
ハンジ「あ、そうだ」ゴソッ
リヴァイ「なんだ?」
シュッ!゚・,*.゚*フローラルー*゚・*.゚
リヴァイ「?」
ミケ「む? 仄かな甘い香り……この花と同じだな」
28: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:31:18 ID:4v7kXUJw
エルヴィン「ほぅ、香水か」
ハンジ「そう、街で見掛けたからさ」シュッシュッ
リヴァイ「やめろ、全員に振るな」
ハンジ「甘い香りのするおっさん3人の出来上がり」ブヒャヒャ
エルヴィン「またおっさん呼ばわりされてしまった」
ミケ「お前はまだいい、甘い香りがしても変ではないらしいからな……」
リヴァイ「……寄越せ」グイッ
ハンジ「あっ」
シュッ!゚・,*.゚*フローラルー*゚・*.゚
29: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:32:36 ID:4v7kXUJw
ハンジ「うわっ」
リヴァイ「これで甘い香りのする微妙なハンジも出来たな」
エルヴィン「4人で同じ香りか」
ミケ「仲良しこよしだな」
リヴァイ「……笑えねぇ」ミケンニシワー
ミケ「とどめはお前が刺したんだがな」
ハンジ「あははははは! いいじゃん、仲良しこよし!」ケラケラ
エルヴィン「笑えてるな」
リヴァイ「……」チッ
〆
30: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:37:55 ID:4v7kXUJw
【あの時】
窓∥ハンジ「おや?」
リヴァイ「…」スタスタ
ハンジ「何か持ってたな。どこ行くのかな?」
ハンジ「……」
ハンジ(付けちゃえ)ニヒッ
―――
――
―
31: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:38:47 ID:4v7kXUJw
リヴァイ「…」スタスタ
ハンジ(あれ? ここって……慰霊碑がある……)
ハンジ(この前みんなで行ったのになんで?)
リヴァイ「……」
*慰霊碑*
リヴァイ「……お前らがここにいるとは思わねぇが……地下街にいるとも思えねぇしな……」ストンッ
リヴァイ「いつもここしか思いつかねぇんだ、許せ」ガサッ
リヴァイ「……」トンッ
――ザァァァァ……
リヴァイ「…………」
32: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:39:27 ID:4v7kXUJw
樹∥ハンジ「…」
リヴァイ「……人を付けるのは趣味か?」
樹∥ハンジ「!!」ビクッ
リヴァイ「出てこい」
ハンジ「……」スッ
リヴァイ「こそこそ付けるな」
ハンジ「……ごめん」
リヴァイ「……」
ハンジ(……お酒とお菓子……そうか)
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
33: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:40:15 ID:4v7kXUJw
――ザァァァァ……
リヴァイ「……戻るぞ」
ハンジ「うん」
リヴァイ「次はちゃんと声掛けろ」
ハンジ「うん……ごめんね」
リヴァイ「……謝る必要はねぇよ」ポンッ
ハンジ「ん……今度は私もお酒とあのお菓子持ってくるよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「せめて……ね」
リヴァイ「ああ」
〆
34: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:45:24 ID:4v7kXUJw
【奔放】
ハンジ「今日は寒いねー」
リヴァイ「夜はまだ冷えるな」
ハンジ「そう、だからこういう時はお風呂で暖まってー、少しだけお酒飲んでー」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイを抱き枕にして寝る」ギュッ
リヴァイ「おい」
35: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/10(土) 23:46:10 ID:4v7kXUJw
ハンジ「おやすみー」
リヴァイ「…………ああ」ハァー
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「――っあっつい!!」バサッ!
リヴァイ「あのな……」
ハンジ「ここまですると暑いわー」
リヴァイ「俺は寒い。布団返せ」
〆
37: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:27:09 ID:TA/K96c2
【腕相撲】
ハンジ「リヴァイ、腕相撲しよう!」
リヴァイ「なんだ、いきなり」
ハンジ「いいからいいから」ガシッ
リヴァイ「……」グッ
ハンジ「ふぬぬぬぬぬ!」ギリギリ
リヴァイ「……」
ハンジ「むむむむむむ!」
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「ぬぁ!!」パタンッ
38: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:28:02 ID:TA/K96c2
リヴァイ「……」
ハンジ「負けたー」
リヴァイ「お前が俺に勝てるわけねぇだろ」
ハンジ「腕相撲ってちょっとは技術もあるみたいだし勝てるかなって」
リヴァイ「勝てなかったな」
ハンジ「ぬぅー、リヴァイに勝てる事って何かなぁ?」
リヴァイ「頭は勝ってんだろ」
ハンジ「あと口もだねー」
リヴァイ「負けた覚えがねぇ」
ハンジ「あれー? もうボケが始まっちゃったのかなぁ?」
リヴァイ「年中ボケてるお前に言われたくねぇな」
〆
39: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:35:18 ID:TA/K96c2
【言葉にされると】
リヴァイ「何をそんなに勝ちたがってんだ」
ハンジ「力で勝てないからいつも組み敷かれちゃうじゃない?」
リヴァイ「……腕相撲は思いっきり力だと思うが」
ハンジ「試しただけ。なんか弱点ないかなって」
リヴァイ「ねぇよ」
ハンジ「リヴァイってこっちから攻めてると途中で必ず入れ換えるよね」ムゥ
リヴァイ「別にいいだろ」
40: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:35:56 ID:TA/K96c2
ハンジ「下にされるの好きじゃないって言いつつも途中まではさせてくれるのに……あれってなんで?」
リヴァイ「あぁ……必死こいて俺を悦ばせようとしてる所見てると我慢できなくてな」
ハンジ「――っ!?///」
リヴァイ「まだるっこしくなって……どうした?」
ハンジ「いや……別に///」
ハンジ(そんな風に見えてるのか……いや、間違っちゃいないんだけど、
なんか、こう……恥ずかしい……///)ウゥ
リヴァイ「?」
〆
41: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:40:19 ID:TA/K96c2
【悔しい】
ハンジ「ふふっ、こうやって裸でリヴァイの上にうつ伏せで寝転がるのってなんか好きー」チョイッ
リヴァイ「鼻を突っつくな。俺は重い」
ハンジ「失礼なー」
リヴァイ「……その状態であまり引っ付かれても困るんだがな」
ハンジ「なんで?」
リヴァイ「……」
42: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:41:14 ID:TA/K96c2
ハンジ「あ、欲情しちゃう?」ニヤニヤ
リヴァイ「うるせぇな」
ハンジ「んふふー」チュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「嬉しいよ?」ニコッ
リヴァイ「チッ……なんで胸のねぇ奴に欲情しなきゃならねぇんだ」
ハンジ「削ぐよ?」
〆
43: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:46:11 ID:TA/K96c2
【なんの勝負?】
ハンジ「その言い様だと大きい人だったら誰でもいいのかな?」ゴロンッ
リヴァイ「んなワケねぇだろ」
ハンジ「じゃあ、どんな女なら抱くのー?」ニッコリ
リヴァイ「……」
ハンジ「ねぇねぇ」ニヤニヤ
リヴァイ「……好きな女しか抱かねぇよ」
ハンジ「――っ!?///」
リヴァイ「どうした?」フンッ
ハンジ「……くっ/// 負けたっ!」
リヴァイ「なんか勝負してたのか」
〆
44: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:51:14 ID:TA/K96c2
【本気】
ハンジ「前みたいに“好きでもない女は~”って言うかと思ったら」
リヴァイ「はっ……」
ハンジ「言ったとしてもせいぜい‘お前だ’くらいかなと思ってたよ」
リヴァイ「そうか?」
ハンジ「そこ突っ込んでいじめようと思ってたのに」
リヴァイ「残念だったな」
ハンジ「……もう一回言って?」
リヴァイ「“好きな女”」
ハンジ「今度は“な女”抜きで」
リヴァイ「言わねぇよ」
45: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:52:12 ID:TA/K96c2
ハンジ「なんだよ、あんまり変わんないじゃんかぁー」ブー
リヴァイ「うるせぇな」
ハンジ「私は言ったりするのにさー。好きだよーとか」
リヴァイ「お前はこうなる前から“好き”だの“愛してる”だの言ってたじゃねぇか」
ハンジ「あれは冗談でしょ。今は本気で言ってるし……そういえば」
リヴァイ「……」
ハンジ「前のエイプリルフールの時、言ってくれたよね」
リヴァイ「……」
ハンジ「もう0時越えてるから1日だよ?」
リヴァイ「言わねぇよ」
ハンジ「嘘でもいいから言ってみて?」ニヤニヤ
リヴァイ「……嘘じゃねぇから言えねぇんだろうが」チッ
46: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/11(日) 23:52:59 ID:TA/K96c2
ハンジ「――――」
リヴァイ「?」
ハンジ「!!?///」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「なん……でもない///」フイッ
リヴァイ「変な奴だ――」ハッ!
ハンジ「……///」
リヴァイ「……」
ハンジ「……///」
リヴァイ「……忘れろ」
ハンジ「絶っ対忘れない」
〆
48: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:23:00 ID:3pLo9Gp.
【それはダメだよ】
リヴァイ「チッ……馬鹿か」
ハンジ「何が馬鹿だよ」ンフフー
リヴァイ「……」
ハンジ「この耳でしっかり聞いたもんねー」
リヴァイ「……あれだ」
ハンジ「はい?」
リヴァイ「嘘だ」
ハンジ「は?」
リヴァイ「エイプリルフールだろ」フイッ
ハンジ「リ……」
49: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:23:54 ID:3pLo9Gp.
リヴァイ「……でなきゃんな事言うか」
ハンジ「……」ムッ
リヴァイ「忘れて寝ろ」
ハンジ「…………の馬鹿」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「リヴァイの馬鹿!!」
リヴァイ「ハン――」
ハンジ「言っていい事と悪い事がある!」バッ
リヴァイ「おい」
ハンジ「帰る」ゴソゴソ
リヴァイ「……夜中だぞ」
50: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:24:37 ID:3pLo9Gp.
ハンジ「関係ない」シュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「寂しく一人寝してろ! バーカ!」ガチャッ
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「……遠回しだったけど……凄く嬉しかったのに」ボソッ
リヴァイ「……」
ハンジ「馬鹿……」
パタンッ
リヴァイ「…………」
リヴァイ「……」ハァー
リヴァイ「しまったな……」チッ
〆
51: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:29:12 ID:3pLo9Gp.
【苦虫】
――食堂――
ハンジ「……」
ナナバ「眉間にシワ」プスッ
ハンジ「ナナバ!」ビクッ
ナナバ「どしたの? 今日はずっと苦虫噛み潰したような顔してるけど」カタンッ
ハンジ「……別に」
ナナバ「リヴァイとなんかあったの?」
ハンジ「……」
ナナバ「あったんだね?」
52: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:30:06 ID:3pLo9Gp.
ハンジ「……ん」
ナナバ「リヴァイ探してたよ、あんたの事」
ハンジ「……ふぅん」
ナナバ「……逃げてるね? こんな食事の時間までずらして」
ハンジ「うん」
ナナバ「喧嘩したの? 珍しいね」
ハンジ「そう? しょっちゅうしてると思うけど」
ナナバ「本気の喧嘩は、だよ」
ハンジ「……」
ナナバ「何があったの?」
ハンジ「…………うん――」
〆
53: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:35:20 ID:3pLo9Gp.
【けしかける】
ナナバ「――だだの照れ隠しじゃないか」
ハンジ「……分かってる。でも……」
ナナバ「まぁ、嫌な気持ちになったのは分かるけど、相手はリヴァイなんだから」
ハンジ「……カッとなっちゃって……凄く嬉しかったのに……無かった事にしようとしたのが許せなくて」
ナナバ「……なんか知らず知らずに色々溜まってたのかもね」ポンッ
ハンジ「……」
ナナバ「だけどリヴァイにしたらいきなりキレられて困ったんじゃないかね?」
ハンジ「……うん」
ナナバ「自分が悪い事も分かってるなら謝っといで」
ハンジ「……」
ナナバ「仲直りしてきな」
54: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:36:40 ID:3pLo9Gp.
ハンジ「……リヴァイも悪い」ムゥ
ナナバ「……そんな事言ってていいの?」
ハンジ「?」
ナナバ「リヴァイ人気者なんだし、誰かに持ってかれるかもよ?」
ハンジ「えっ?」
ナナバ「人類最強とか言われてる男だよ? 全くモテないとでも思う?
しかもあんたらは関係隠してるし」
ハンジ「う……」
ナナバ「まぁ、アレだからなかなか近づく女はいないだろうけど
……急にあんたいなくなったら欲求不満たまるかもしれないし?」
ハンジ「む……」
ナナバ「そんな時に誘惑されたらコロッといくかもよ?」
ハンジ「い、いや、リヴァイに限ってそんな……」ムムッ
ナナバ(んー……もうちょっとかな?)
55: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:37:40 ID:3pLo9Gp.
ナナバ「……ハンジがいらないって言うなら私が近づいてみようかな?」
ハンジ「なっ!? ダメだよ!!」ガタッ!
ナナバ「なんで?」
ハンジ「なんでって、いらないなんて言ってないし!」
ナナバ「ふふっ、冗談、落ち着いて。座りなよ、みんな見てる」
ハンジ「――っ! よくない冗談だよ……」カタンッ
ナナバ「……喧嘩なんてしない方がいいよ。特に私達は」
ハンジ「……」
ナナバ「このまま壁外調査になんてなったらどうするんだい?」
ハンジ「……それまでにはなんとかするよ……もう戻るね」ガタッ…
ナナバ「なるべく早く仲直りしなよ。でないと取っちゃうよ?」フフッ
ハンジ「バーカ……ありがと、ナナバ」
ナナバ「うん」
〆
56: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:42:32 ID:3pLo9Gp.
【反省】
――コッコッコッ……
ハンジ「……」
ハンジ(分かってはいるんだけどさ)
ハンジ(だけどどんな理由であれ無かった事になんてしたくなかった)
ハンジ(いつもはっきりと言わない分、特にさ)
ハンジ「……はぁぁー」
57: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:43:41 ID:3pLo9Gp.
ハンジ(とはいえ、私が大人げなかったな……)ガシガシ
ハンジ(……謝らないと)
――ナナバ『そんな時に誘惑されたらコロッといくかもよ?』
ハンジ「……」
ハンジ(いや、いやいやいやいや、ないない)
ハンジ「……」
ハンジ(今日中に謝ろう……)スタスタスタ…
〆
58: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:48:13 ID:3pLo9Gp.
【目撃】
――夜――
ハンジ(うわぁーちょっと遅くなっちゃった)
ハンジ(午前中、仕事が手につかなかったからなぁ。処理に手間取った)
ハンジ(リヴァイ、部屋かな?)
――ポゥ……
ハンジ(――ん? 食堂に灯りが)
「~~」
「~~」
ハンジ(話し声……密会とか? 以前の私達みたいに?)クスッ
59: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:49:23 ID:3pLo9Gp.
ハンジ(もしそうなら邪魔しちゃ悪いよね。そっと通らないと……)ソロー
「――てあげようか?」
「……ああ、やってくれ」
ハンジ「!!」
ハンジ(リヴァイとナナバ? 二人で何して……)ソッ
ナナバ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「――!?!!?」サッ!!
ハンジ(…………え? 何? え? 今の何?)
60: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:50:30 ID:3pLo9Gp.
――ナナバ『――取っちゃうよ?』
ハンジ「――っ!」
ハンジ(ま……さか……あれ、本気だった……とか?)
ハンジ(いや……いやいや、まさか!)
ハンジ(だって仲直りしろって言ったのナナバだし……)
ナナバ「――たよ」
リヴァイ「ああ……」
ハンジ「!」ビクッ
――クルッ、スタスタスタスタ……
61: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/12(月) 23:51:25 ID:3pLo9Gp.
ハンジ(あれ? なんで逃げてんだろう?)スタスタ…
ハンジ(……分からない)タタッ
ハンジ(分かんない……)タタタ
――タタタタタ……
リヴァイ「?」スッ
ナナバ「どうしたの?」
リヴァイ「……いや、誰かいたような気がしたんだが……」
〆
63: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:29:23 ID:VA4KaNJU
【張り詰めた空気】
ハンジ「……」ボー
ハンジ(……結局、謝れなかった)
ハンジ(というか……会いたくない)
ハンジ「……」
ハンジ(……二人、あんなに顔近づけて……)
モブリット「――隊長」
ハンジ「……」
モブリット「ハンジ分隊長!!」
ハンジ「うぉ!? な、何?」
モブリット「何?、じゃないですよ。手が止まってますよ。どうしたんです?」
ハンジ「あ、ああ、ごめんごめん。ちょっと考え事してた……巨人についてね」
64: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:30:28 ID:VA4KaNJU
モブリット「雑務処理だからってボーッとしてちゃダメですよ?」
ハンジ「あはは、ごめんね」
――コンコン
モブリット「はい、どうぞー」
――ガチャッ
リヴァイ「……」
ハンジ「!」ビクッ!
モブリット「リヴァイ兵長、どうされました?」
リヴァイ「これを渡しにな」ペラッ
モブリット「ああ、書類ですね」
ハンジ「……」カリカリ
リヴァイ「ほら」ペラッ
65: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:31:43 ID:VA4KaNJU
ハンジ「うん、そこに置いといて」カリカリ
モブリット「?」
リヴァイ「……」
ハンジ「……何? まだ用事があるの?」
リヴァイ「いや」
ハンジ「なら戻りなよ。仕事中でしょ?」カリカリ
リヴァイ「……ああ」
――パタンッ
ハンジ「……」
モブリット「……どうしたんです?」
ハンジ「何が?」カリカリ
モブリット「なんか変でしたよ? いつもでしたら何かやりますよね?
リヴァイ兵長と喧嘩でもしたんですか?」
66: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:32:43 ID:VA4KaNJU
ハンジ「……別に?」
モブリット「そうですか……喧嘩したんですか……」
ハンジ「……」
モブリット「言いたくないのであれば深くは聞きませんが、なるべく早く仲直りしてくださいよ?」
ハンジ「……」
モブリット「……みんながびくついていますから」
ハンジ「!」
「「「……」」」ササッ
ハンジ「……ごめん」
モブリット「いいえ、いつでも力になりますからね。元気出してください」ニコッ
ハンジ「……ありがとう、モブリット」フッ
〆
67: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:37:41 ID:VA4KaNJU
【勇気を出して】
――食堂――
ハンジ(部下にまで心配掛けちゃうなんてダメだね)
ハンジ(とりあえず、ナナバに聞こうかな……)
ハンジ(……リヴァイに聞くのは怖い)
ハンジ(もし……だったとしたなら……リヴァイから聞きたくないし)
ハンジ「……」
ハンジ(なんて……そんなことあるわけないよね! きっと見間違いだ)
ハンジ(――と、いた)
ハンジ「ナナバ、ここいい?」
ナナバ「ん? ああ」
68: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:38:49 ID:VA4KaNJU
ハンジ「……」カタンッ
ナナバ「まだ仲直りしてないようだね」
ハンジ「うん……まぁ」
ナナバ「早くしないと知らないよ?」
ハンジ「!」ビクッ
ナナバ「?」
ハンジ「……昨日」
ナナバ「ん?」
ハンジ「深夜に食堂にいたよね? ……リヴァイと」
ナナバ「え? うん」
ハンジ「何……してたの?」
ナナバ「え? 何って……」
〆
69: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:43:22 ID:VA4KaNJU
【昨夜の事】
リヴァイ『……』スタスタ
ナナバ『あ、リヴァイ。ちょっといい?』
リヴァイ『なんだ?』
ナナバ『ここじゃなんだから、食堂でいいかい?』
リヴァイ『ああ?』
ナナバ『ハンジの事。ここじゃよくないだろ?』
リヴァイ『……ああ』
―――――――
ギィ……
ナナバ『あ』
70: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:44:23 ID:VA4KaNJU
エルヴィン『ん?』
ミケ『珍しい組み合わせだな』
ナナバ『ちょっとハンジについてね』スタスタ
リヴァイ『……』スタスタ
エルヴィン『成る程な』
ナナバ『端にしようかと思ったけどあの二人がいるし、ここでいいね?』カタッ
リヴァイ『……ああ』カタッ
ナナバ『単刀直入に言う。まだ仲直りしてないだろ? 早くしなよ?』
リヴァイ『……』
ナナバ『へこみっぱなしのハンジとか見たくないんだよ』
リヴァイ『……アイツが逃げてんだ』
ナナバ『まぁ、そりゃそうだけど。……あんな事言わないであげなよ』
71: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:45:50 ID:VA4KaNJU
リヴァイ『……』
ナナバ『照れくさかったのは分かるけどさ、あれでも女だから』
リヴァイ『知ってる』
ナナバ『……ハンジはあんたを信頼してるし、あんたが自分を想ってくれているって分かってると思う』
リヴァイ『……』
ナナバ『だけどね、嘘でも否定されるとツラいんだよ』
リヴァイ『……』
ナナバ『特に普段、言葉にしない奴相手だとね』
リヴァイ『……』
ナナバ『面倒だろうとは思うけどさ』
リヴァイ『いや……悪かったと思ってる』
ナナバ『! へぇ……なら大丈夫そうだね』フッ
〆
72: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:51:08 ID:VA4KaNJU
【気の所為?】
リヴァイ『……心配させて悪かったな』
ナナバ『いや、こっちこそ悪かったね。余計なお世話やいちゃったみたいで』
リヴァイ『いや、助かる――っ!』
ナナバ『どうしたんだい?』
リヴァイ『目に何か……っ』
ナナバ『あぁ、ゴミでも入ったのか。ここ鏡無いからな……』
リヴァイ『クソッ、いてぇな』チッ
ナナバ『仕方ないな、取ってあげようか?』ガタッ
リヴァイ『ああ、やってくれ』スッ
ナナバ『んー……』
73: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:52:19 ID:VA4KaNJU
リヴァイ『……』
ナナバ『取れたよ』
リヴァイ『ああ……』
ナナバ『長い繊維だったよ、ほら』
リヴァイ『なんでこんなもんが……』
ナナバ『たまに変なもの入ってる事あるね』
エルヴィン『なんだ、いきなり近づくから何をするのかと思ったぞ』
ミケ『見ようによってはヤバイな』
ナナバ『そっから見えるし、聞こえてただろ』
リヴァイ『馬鹿か……。!』スタスタ
ナナバ『リヴァイ?』
74: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:53:31 ID:VA4KaNJU
リヴァイ『?』スッ
ナナバ『どうしたの?』
リヴァイ『……いや、誰かいたような気がしたんだが……』
ナナバ『気の所為でしょ』
―――
――
―
ナナバ「あれ、気の所為じゃなかったのか」ボソッ
ハンジ「えっ?」
〆
75: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/13(火) 23:58:17 ID:VA4KaNJU
【一事が万事】
ハンジ「ね、何してたの?」ジッ
ナナバ(なんか勘違いしてるのか)
ナナバ「あれは――」
ナナバ(……普通に話しても面白くないね)
ナナバ(エルヴィンとミケもいたからどうせすぐ疑いは晴れるだろうし、すぐばらせばいいしな)
ナナバ(ちょっとからかうか)
ハンジ「ナナバ」
ナナバ「……見てたんだ?」
ハンジ「……」
ナナバ「リヴァイがやってくれって言うからやったんだよ」
76: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 00:00:03 ID:d2ulxjGM
ハンジ「――――」
ナナバ「なんてね、実は――ハンジ?」
ハンジ「……」ガタッ
ナナバ「あ、ちょっと、ハンジ?」
ハンジ「……」スタスタ
ナナバ「あ……」
ナナバ(本気にした? でもすぐ分かるだろうし……)
ナナバ「……」
ナナバ(……あとでリヴァイとハンジにボコボコにされる気がする……)ブルッ
ナナバ(逃げよ)ガタッ
〆
77: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 00:04:43 ID:d2ulxjGM
レスありがとうございます
つづく
ではまたーノシ
つづく
ではまたーノシ
78: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 23:41:53 ID:d2ulxjGM
【塞翁が馬】
ハンジ「……」フラッ
ハンジ(見間違いじゃ……なかった……)
ハンジ「!」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ……」
ハンジ(なんだってこんなタイミングで……)
リヴァイ「話がある」
ハンジ「……私には無いよ」
リヴァイ「おい」
79: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 23:42:36 ID:d2ulxjGM
ハンジ「どいて。扉の前にいられたら部屋に入れない」
ハンジ(……今は一人になりたいのに)
リヴァイ「話を聞け」
ハンジ「嫌、どいて」
リヴァイ「ハンジ」グイッ
ハンジ「離して」パシッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……っ」
リヴァイ「……お前が怒ってるのは分かってる」
ハンジ「……」
リヴァイ「だからこうして謝りに――」
ハンジ「もういいよ……」
80: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 23:43:41 ID:d2ulxjGM
リヴァイ「あ?」
ハンジ「もういい……今は何も聞きたくない」
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「一人にして」
リヴァイ「おい?」グッ
ハンジ「離して!」パシッ
リヴァイ「――っ!」グイッ!バンッ!
ハンジ「つっ! 痛っ……」
リヴァイ「さっぱり意味が分からねぇな……」グッ
ハンジ「……分からないなら分からないでいいよ。離して、痛い」
リヴァイ「……謝罪も聞く気がねぇってのか?」ギリッ
ハンジ「――っ! 痛い!」
81: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 23:45:11 ID:d2ulxjGM
リヴァイ「……どうなんだ?」ギリリッ
ハンジ「つっ…………私に拘らなくたっていいじゃない」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「ナナバの所に行けば? 別に私じゃなくたっていいんでしょ?」
リヴァイ「? 何言ってやがんだ、お前」
ハンジ「いいんだよ、好きにしたら。私にはモブリットがいるし」フイッ
リヴァイ「ああ?」ピクッ
ハンジ「モブリットならリヴァイと違って優しく話聞いてくれるだろうし……」
リヴァイ「……」
ハンジ「だから好きにしたらいい」
リヴァイ「……ふざけるな」ギリィッ
82: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 23:46:08 ID:d2ulxjGM
ハンジ「痛っ!! リヴァイ――!」
リヴァイ「――――」ギロッ
ハンジ「――――」ビクッ
リヴァイ「……っ……」スッ
ハンジ「……リヴァ……」
――ガンッ!!
ハンジ「――っ!!」ビクッ!!
リヴァイ「……勝手にしろ」
スタスタスタスタ……
ハンジ「あ……」
ハンジ「……」グッ
〆
83: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 23:51:43 ID:d2ulxjGM
【後悔先に立たず】
――ハンジ自室――
ハンジ「……」ボー
ハンジ(目が……本気だった……きっと本気で怒ってた)
ハンジ(……私、何言っちゃってんだろう?)
ハンジ(あんな……ワケわからない事……)
ハンジ(ただ……とにかく一人になりたかったんだ)
84: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 23:52:25 ID:d2ulxjGM
ハンジ(リヴァイの顔も見たくなかった)ジワッ
ハンジ(だから……)ポロッ…
ハンジ(謝りに来てくれたのに……)ポロポロ
ハンジ(追い返しちゃった)ポロポロ
ハンジ(しかも最っ低な追い返し方……)ボロボロ
ハンジ(ナナバの事だって、リヴァイからちゃんと聞かないといけなかったのに)ボタボタ
ハンジ(どうなるにしてもちゃんと……話を……)ヒック
ハンジ「私……最低だぁ……ふ……うっ……うぅ……」グスッ
〆
85: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 23:58:35 ID:d2ulxjGM
【思い至る】
――スタスタスタスタ……
リヴァイ「……なんだってんだ」チッ
リヴァイ(人が謝罪しようとしてんのに一切聞こうとしねぇ)
リヴァイ(その上なんで他の男や女の話をされなきゃならねぇんだ!)ガンッ!
リヴァイ「……」
リヴァイ(……他の女……?)
86: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/14(水) 23:59:09 ID:d2ulxjGM
リヴァイ(何故ナナバが出てきた?)
リヴァイ(あいつとそれほど仲良くした覚えはねぇが)
リヴァイ(あいつ……何か吹き込んだのか?)
リヴァイ(いや、そこまで質の悪ぃ奴じゃねぇ筈だ)
リヴァイ(だが、くだらねぇ冗談で誤解を招いた可能性はある)
リヴァイ「……」
リヴァイ(ナナバに話を聞くか)スタスタ…
〆
87: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 00:04:08 ID:wNGudFgI
【不穏】
リヴァイ「ナナバ」
ナナバ「!」ギクッ
リヴァイ「? ちょっと話がある、いいか?」
ナナバ「う……分かった」ズーンlll
リヴァイ「?」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ナナバ「――えっ? なんでそんな事になってんの?」
リヴァイ「やっぱり心当たりがあるのか」
ナナバ「す、すまないね。まさかこじれるとは思わなくて……」
リヴァイ「何を言ったんだ?」
ナナバ「……勘違いしてたからちょっとからかってみただけで……」
88: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 00:04:57 ID:wNGudFgI
―――
――
―
リヴァイ「……なるほど」
ナナバ「すぐ訂正するつもりだったんだけど……ごめん」ションボリ
リヴァイ「確かにちょっと質の悪い悪戯だが……」
リヴァイ「……」
ナナバ「……リヴァイ?」
リヴァイ「それをあっさり信じるくらいアイツは俺を信用してなかったって事だな」
ナナバ「!?」
〆
89: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 00:10:20 ID:wNGudFgI
【馬鹿】
ハンジ(とにかく、ちゃんと話さないと……)フラフラ
「ちょっ、ちょっと待ってリヴァイ!!」
ハンジ「ナナバ?」
リヴァイ「なんだ? そういう事だろ?」
ナナバ「違う! 私が――ハンジ!」
ハンジ「ナナバ……リヴァイ……」
リヴァイ「……」
ナナバ「ハンジ! ハンジ聞いて!」
リヴァイ「……」スッ
90: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 00:11:15 ID:wNGudFgI
ナナバ「!? リヴァイ!!」
リヴァイ「何か用か?」ジロッ
ハンジ「――っ! 話を……」
リヴァイ「聞きたくねぇんだろ? 俺ももう話す気もねぇし聞く気もねぇ」
ハンジ「……っ」
ナナバ「リヴァ――!!」
リヴァイ「黙れ」ギロッ
ナナバ「――っ!」
ハンジ「……」
リヴァイ「……モブリットにでも慰めてもらえばいいだろ? “優しく話を聞いて”くれるらしいからな」
91: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 00:12:19 ID:wNGudFgI
ハンジ「――っ!」
ナナバ「リヴァイ、あんた何を……!!」
ハンジ「……ごめん……なさい……」タッ
ナナバ「ハンジ! 待って!!」
リヴァイ「……」
ナナバ「~~っリヴァイ!! あんた馬鹿じゃないの!?」
リヴァイ「……」
ナナバ「あんたも疑われて傷ついたのかもしれないけど、あれはないでしょ!!」
リヴァイ「……」
ナナバ「そりゃ私が悪かったけど……あんなマネした私が全部悪いけど!」
92: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 00:13:14 ID:wNGudFgI
リヴァイ「……」
ナナバ「ハンジをちゃんと見た!? 目、真っ赤だったじゃない!」
リヴァイ「……」
ナナバ「……このまま死に別れでもしたらあんた後悔しないって言えるの!?」
リヴァイ「……っ」
ナナバ「しかもこの状態で壁外調査に出たりしたら……!」
リヴァイ「……」
ナナバ「私はそんなの嫌だからね!」ダッ!
リヴァイ「…………」
リヴァイ「……チッ」
〆
94: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:39:04 ID:wNGudFgI
【もう……】
――スタスタスタスタ……
ハンジ「……」
ハンジ(ああ……もうダメだ……)
ハンジ(もう無理だ)
ハンジ(リヴァイ、やっぱり本気で怒ってた)
ハンジ(……そりゃそうか。いきなり拗ねて怒って……何も聞かず当て擦りして……)フッ
95: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:39:46 ID:wNGudFgI
ハンジ(呆れられても仕方ないね……)
ハンジ「……」
ハンジ(……これからは……ナナバの所に行くんだろうか……?)
ハンジ「…………」
ハンジ(……嫌……だ……なぁ)ジワッ
ハンジ「……リヴァイ」ポロッ
ナナバ「ハンジ!!」グイッ
ハンジ「……ナナバ?」
〆
96: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:45:26 ID:wNGudFgI
【私の所為】
ナナバ「――誤解だから!!」ハァハァ
ハンジ「?」
ナナバ「リヴァイとは何にもないから!
あんたが見たのはリヴァイの目に入ったゴミを取ってたところだから!!」
ハンジ「……は?」
ナナバ「後ろ姿だったから分かりづらかったかもしれないけど、ゴミ取ってたの!」
ハンジ「……」
ナナバ「嘘だと思うならエルヴィンとミケに聞いて。あの時食堂にいたから!」
ハンジ「――――」
ナナバ「なんだったら今すぐ呼んで――」スッ
――グッ
ナナバ「!」
97: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:46:07 ID:wNGudFgI
ハンジ「……いい」
ナナバ「ハンジ、嘘じゃ……」
ハンジ「分かってるよ。嘘じゃないって目で分かる」
ナナバ「ハンジ……」
ハンジ「……私……本当に最低だ……」ハァァー
ナナバ「あんたは何も! 私が疑わせるような事を……!」
ハンジ「違う。疑っただけじゃない」
ナナバ「え?」
ハンジ「他の人と比べた。しかも部下。当て擦ってモブリットがいるからいいとか言っちゃった」
ナナバ「あぁ、それでリヴァイのあの発言……。でも、本気で言ったんじゃないでしょう?」
ハンジ「……どうだろう?」
ナナバ「ハンジ!?」
98: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:46:47 ID:wNGudFgI
ハンジ「あぁ、モブリットにどうこうとかそういう事じゃなくてね……」
ナナバ「?」
ハンジ「本気で慰めてくれるだろうな、とは思った。そういう意味では本気」
ナナバ「それは話を聞いてくれるってだけでしょ?」
ハンジ「……うん」
ナナバ「……リヴァイの突き放しはきっとあんたのその当て擦りにイラついただけだよ」
ハンジ「……」
ナナバ「もう一回リヴァイの所に行こう?」
ハンジ「……」
ナナバ「……ねぇ、ハンジ。前も言ったけどこのまま壁外調査になったりしたら……」
ハンジ「……」ポロッ
ナナバ「ハンジ……」
ハンジ「うん……嫌……嫌だよ」ポロポロ
ナナバ「――っごめん! ごめん、ごめんハンジ!!」ギュッ
99: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:47:26 ID:wNGudFgI
ハンジ「ナナバ……」
ナナバ「私の所為で……ごめん……」ギュゥ
ハンジ「……」
ナナバ「私、何でもするから……」
ハンジ「……ナナバ」
ナナバ「一緒にリヴァイの所に行こう?」ギュゥ…
ハンジ「ナナバ」スッ
ナナバ「……ハンジ?」
ハンジ「大丈夫。ちゃんとリヴァイとは話すよ」
ナナバ「ハンジ……」
ハンジ「ただ……今はちょっと……」
ナナバ「……」
ハンジ「暫く……一人になりたいから」
100: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:48:02 ID:wNGudFgI
ナナバ「ハンジ……」
ハンジ「ごめんね?」スタスタ…
ナナバ「……」
ナナバ「……私の……馬鹿……」バンッ!
ミケ「ナナバ、何してるんだ、こんな所で」
ナナバ「!! ミケ!」バッ
ミケ「ん?」
ナナバ「どうしよう!?」ガシッ
ミケ「?」
ナナバ「私の……私の所為で……」ギュゥ
ミケ「ナナバ……?」
〆
101: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:53:24 ID:wNGudFgI
【仲介】
――食堂――
リヴァイ「……」
ミケ「……」カタンッ
リヴァイ「ミケ?」
ミケ「……何を意地になってるんだ?」
リヴァイ「……」
ミケ「それは大事な相手を無くしてまで貫く事なのか?」
リヴァイ「……」
ミケ「まぁ、悪いのはナナバだが」
リヴァイ「……ナナバか」
ミケ「くだらない事だと分かっているんだろ?」
102: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:55:06 ID:wNGudFgI
リヴァイ「……ああ」
ミケ「だったらちゃんと話してこい」
リヴァイ「……」
ミケ「ハンジの誤解は解けてる。モブリット云々は当て付けだ」
リヴァイ「……分かってる」
ミケ「……存外、お前らは子供だな」
リヴァイ「うるせぇな」チッ
ミケ「早く仲直りしてくれ。ナナバが自分を責めて引きこもった」
リヴァイ「……」
ミケ「俺はそれを慰めなきゃならん」
リヴァイ「……」
ミケ「ナナバの自業自得だが、な。妙な意地を張ったお前にも少しくらい責任があるだろ?」
リヴァイ「……」
ミケ「……多分、今お前が行ってもハンジは出てこんだろう。少し混乱してるようだからな」
103: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/15(木) 23:56:39 ID:wNGudFgI
リヴァイ「……」
ミケ「落ち着いたらお前の所に行くように言っておいた。今日中には行くそうだ」
リヴァイ「……そうか」
ミケ「逃げるなよ?」
リヴァイ「逃げねぇよ。逃げたのはアイツだ」
ミケ「世話がやけるな」スンッ
リヴァイ「……」チッ
ミケ「ふっ……ま、仲直りしたら二人でナナバを責めてやれ」ガタッ
リヴァイ「……ああ」
ミケ「じゃあな」
リヴァイ「…………助かる」
ミケ「……」ヒラヒラ
リヴァイ「…………」
〆
104: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 00:03:01 ID:.6KbAmUk
【何言ったの?】
ナナバ「……」ソワソワ
ミケ「ナナバ」
ナナバ「ミケ! どうだった?」
ミケ「話はちゃんとするそうだ」ポンッ
ナナバ「大丈夫かな……」
ミケ「あとはアイツら次第だが……」
105: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 00:05:07 ID:.6KbAmUk
ナナバ「……」
ミケ「……リヴァイの事だ。大丈夫だ」
ナナバ「……うん」
ミケ「お前はあの二人からの責め苦を味わう覚悟でもしておけ」
ナナバ「ふふ、そうだね……ありがとう、ミケ」
ミケ「まぁ、軽く脅しておいたから、責任感のあるあいつならきちんとするだろ」スンッ
ナナバ「……え?」
〆
106: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 00:10:28 ID:.6KbAmUk
【マシンガン】
ハンジ(――ミケにまで迷惑掛けちゃった)スタスタ
ハンジ(ちょっと遅くなったな……)
ハンジ「……」スタスタ…
ハンジ(……リヴァイ、許してくれるかな……)
ハンジ「あ……」
扉∥リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……遅かったな」スッ
ハンジ「ずっと部屋の外で待ってたの?」
107: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 00:11:20 ID:.6KbAmUk
リヴァイ「……」
ハンジ「中で待っててくれてよかったのに……」
リヴァイ「いいだろ、別に」
ハンジ「…………ごめんね、落ち着くのにちょっと掛かった」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「うん」
リヴァイ「……悪かった」
ハンジ「!! リヴァイは悪くないよ!!」
リヴァイ「いや……」
ハンジ「私が変な誤解した上に、変にこじらせちゃっただけで!」
リヴァイ「だが……」
108: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 00:12:08 ID:.6KbAmUk
ハンジ「よく考えなくてもそんな事あるわけないのに、どう考えても角度的にそんな事してないの分かるのに、」
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「くだらない事で拗ねた自分が情けなくてぐちゃぐちゃに混乱しちゃってたから変な勘違いしちゃって、」
リヴァイ「……おい」
ハンジ「挙げ句の果てにはわざわざ謝りに来てくれたリヴァイを追い返して……しかも最低な追い返し方……!」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイが怒るのも当たり前だよ! 勝手に拗ねて勝手に疑って勝手に怒って――」
――ガンッ!!
ハンジ「!!」ビクッ!!
リヴァイ「……少し黙れ」
ハンジ「……う、うん」
〆
109: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 00:14:46 ID:.6KbAmUk
レスありがとうございます
こんなに長くなるとは
ではまたーノシ
こんなに長くなるとは
ではまたーノシ
110: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 23:44:52 ID:.6KbAmUk
【泣くな】
リヴァイ「はぁぁ……」
ハンジ「リヴァイ?」
リヴァイ「……もう少しこっちに来い」
ハンジ「うん……」スタスタ
――グイッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「ん!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ(ちょっ、いきなり……しかも部屋の前だってのに! 離し…)
111: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 23:45:40 ID:.6KbAmUk
ハンジ「んんんー!」グッ
リヴァイ「……」ガッ!
ハンジ(コイツ!? 離す気ねぇー!!)
ハンジ「ん……ふ……」
リヴァイ「はっ……――」ヌチュッ…
ハンジ(……長い……な……)
ハンジ「は……――」ギュッ
リヴァイ「! ……――」…グッ
ハンジ(……あの時みたいだ……)
112: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 23:46:26 ID:.6KbAmUk
ハンジ「ん……く――」ポロッ
リヴァイ「……」
ハンジ(リヴァイ……)
ハンジ「――――」ポタポタ
リヴァイ「…………」…スッ
ハンジ「ふっ……」ポロポロ
リヴァイ「泣くな」ゴシ…
ハンジ「うっ……」グスッ
リヴァイ「……」ゴシゴシ
ハンジ「リヴァイ……」ギュッ
〆
113: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 23:51:23 ID:.6KbAmUk
【あの目】
リヴァイ「……ハンジ」ナデ…
ハンジ「リヴァイ、本当にごめんね……」ギュッ
リヴァイ「こっち見ろ」グイッ
ハンジ「……?」
リヴァイ「…………」ジッ
ハンジ「……」
リヴァイ「……っ」
ハンジ「?」
114: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 23:52:14 ID:.6KbAmUk
リヴァイ「……」フゥー
ハンジ「リヴァイ?」
リヴァイ「ハンジ……」ジッ
ハンジ「うん?」
リヴァイ「…………ーー、だ」ボソッ
ハンジ「――――!?」
リヴァイ「っ……」ジッ
ハンジ「――あ……」ポロッ
リヴァイ「また泣くのか」ゴシ…
ハンジ「だって……」ポロポロ
115: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 23:53:12 ID:.6KbAmUk
リヴァイ「……仕方のねぇヤツだな」フッ
ハンジ「!!?」
ハンジ(あの……目だ……ずっと見たかったあの……)キュゥ
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「……リヴァイ」ギュッ
リヴァイ「ん?」
ハンジ「……」ギュゥ
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「私も……好き……」
リヴァイ「……ああ」ギュッ
ハンジ「……」ギュゥ…
〆
116: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 23:58:23 ID:.6KbAmUk
【笑え】
ハンジ「……ごめんね」ポロポロ
リヴァイ「もう謝るな」ナデナデ
ハンジ「でも……」グスッ
リヴァイ「いい加減泣き止め」グイッ
ハンジ「だって……」
リヴァイ「……いいから黙れ」ゴシゴシ
117: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/16(金) 23:59:12 ID:.6KbAmUk
ハンジ「……」
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「…………ふふ」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「じゃあ、どうすればいいのかな?」クスクス
リヴァイ「……それでいいんじゃねぇか?」
ハンジ「は?」
〆
118: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 00:04:20 ID:jiMIKDLw
【ありえねぇよ】
リヴァイ「悪かったな」
ハンジ「だからリヴァイが悪いんじゃないって」
リヴァイ「始めの話だ」
ハンジ「え?」
リヴァイ「別に本気で否定したつもりじゃなかったんだが……」
ハンジ「あぁ! なんかもう忘れてた」
リヴァイ「おい」
ハンジ「あはは……そのあとの方が衝撃的だったもので……それにそれはさっき返してくれたし」フフッ
リヴァイ「……」
ハンジ「その事は分かってたんだ。ちょっと拗ねちゃっただけで……ごめん」
リヴァイ「いや、俺も大人げなかった」
119: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 00:05:59 ID:jiMIKDLw
ハンジ「じゃあ、もうこれはおしまいって事で、ね?」
リヴァイ「ああ……なら次の話だな」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「‘そのあと’の話だ」
ハンジ「う……」ズサッ
リヴァイ「よくもまぁクソみてぇな勘違いをしてくれたものだな?」ガシッ、クルッ
ハンジ「おわっ!?」トンッ∥扉
リヴァイ「その上当て付けときたもんだ……」
ハンジ「い、いや、その……」ソロー
リヴァイ「逃げるな」ガッ
ハンジ「あはは……以前も足だったね。手じゃダメなのかなぁ?」ダラダラ
リヴァイ「……」ジロッ
ハンジ「あははー……ごめん」
120: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 00:07:30 ID:jiMIKDLw
リヴァイ「はぁ……随分と俺は信用がないらしいな」スッ
ハンジ「ち、違う! 違うよ!! 信用してないワケじゃなくて!」
リヴァイ「……」
ハンジ「その……ナナバにさ……色々言われて……しかもくだらない事でリヴァイ責めたあとだったし……」
リヴァイ「……」
ハンジ「私は巨人狂いの変態だし……リヴァイが愛想つかすって可能性もあるかなぁって……」ションボリ
リヴァイ「ねぇよ」チッ
ハンジ「う///」
リヴァイ「お前の奇行種っぷりは今に始まった事じゃねぇだろ」
ハンジ「そうだけど……」
リヴァイ「今更すぎて逆に驚きだな」ハッ
ハンジ「うぅ……」
〆
121: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 00:12:17 ID:jiMIKDLw
【償え】
リヴァイ「一体どう見えたんだ?」
ハンジ「……キス……してるみたいに……」
リヴァイ「……見えるか?」
ハンジ「う、後ろから見たらそう見えないことも……」
リヴァイ「ねぇよ」チッ
ハンジ「うぅ……今思うとすんごい恥ずかしい勘違いだよね……」
リヴァイ「……そうだな」
ハンジ「う……しかもこじらせた」
リヴァイ「目のゴミ取ってもらってただけなのにな」フンッ
122: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 00:13:26 ID:jiMIKDLw
ハンジ「ううぅっ! うああぁぁああぁぁ!!///」クルッバンッ!!
リヴァイ「おい」
ハンジ「もう本っ当、私の馬鹿ぁぁぁ!!!///」バンバンッ!
リヴァイ「ああ、大馬鹿だな」フンッ
ハンジ「リヴァイからのフォローもない程だよぉぉー!!」
リヴァイ「……まぁ、とりあえず」グイッヒョイッ
ハンジ「おわっ!?」←片腕で抱えられた
――ガチャッ
ハンジ「ちょっと……?」
バタンッ、カチャン
123: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 00:14:21 ID:jiMIKDLw
リヴァイ「この数日無駄に避けられ、無駄に疑われた挙げ句、
無駄に当て擦られた俺に償いをしてもらおうか」スタスタ
ハンジ「え゙、あの……リヴァイさん?」
――ドサッ
ハンジ「わっ!」
リヴァイ「嫌な思いをさせられたんだ、当然だろう?」シュッ
ハンジ「み、見事なスカーフ捌きー」パチパチ…
リヴァイ「何をおだてても無駄だからな……俺はちゃんと返したんだ。お前も返せ」ギシッ
ハンジ「目……目が怖いよ……?」タジタジ
リヴァイ「だろうな」スッ
ハンジ「リヴァ――」
〆
125: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:28:46 ID:jiMIKDLw
【眩む】
リヴァイ「っ――口閉じんじゃねぇ」
ハンジ「だってリヴァイがこわ――」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「んん!!」
ハンジ(不意を突いてきやがった!)
リヴァイ「ふ――――」ヌチュッ…
ハンジ「んっ――――!」
ハンジ(相変わらずくらくらする……)
リヴァイ「――――」グッ
ハンジ「ん……くっぅ……」
126: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:29:47 ID:jiMIKDLw
リヴァイ「はっ――――」
ハンジ「んんっ――」
ハンジ(また……長いし……さっきより深い……)
リヴァイ「――――」ピチャ
ハンジ「んくっ――」
リヴァイ「――……はっ」
ハンジ「ふ……はぁ……///」
リヴァイ「……まずは疑ってくれた礼をしねぇとな」ゴゴゴゴ
ハンジ「……あっれー? もしかしてまだ怒ってる?」ダラダラ
リヴァイ「当たり前だろうが。濡れ衣着せやがって」プチップチッ
ハンジ「もうー! リヴァイも悪いんだってぇー!!」
リヴァイ「俺は何もしてなかっただろうが」プチプチ…
ハンジ「……リヴァイが悪いんだよ……こんな……」
127: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:31:08 ID:jiMIKDLw
リヴァイ「?」スルッ
ハンジ「くだらない嫉妬させるくらい……気持ち持ってくから……」プイッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「……」ムゥー
リヴァイ「――はっ……」
ハンジ「!? ちょっ、笑うとか失れ――」
リヴァイ「――――」
ハンジ「いっ――――」
リヴァイ「っ……本当に……」
ハンジ「リヴァイ、またいきなり……」
リヴァイ「お前は俺を誘う天才だな……」フッ
ハンジ「――っ!!?///」
128: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:32:01 ID:jiMIKDLw
ハンジ(あの笑顔だ! 目もあの愛おしそう目で……ダメだ……これだけで眩みそう)ボー
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「あ……」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「ん――――」ギュッ
ハンジ(ああ……もう……なんか全部どうでもいいや……)トロン…
リヴァイ「はぁ……――」ヌチュッ
ハンジ「ん……ふ……」ワシャッ…
ハンジ(今はリヴァイだけを……)ギュゥ…
〆∫
129: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:41:31 ID:jiMIKDLw
【仕置き】
ハンジ「あっ……」
リヴァイ(……首から)ツー
ハンジ「んん……ぁっ」
リヴァイ(鎖骨……)チュゥ…
ハンジ「つっ」
リヴァイ(見える所はマズいな……胸の辺りでいいか)チュゥ…
ハンジ「んっ…」
リヴァイ(いくつか付けといてやる……)チュゥ
ハンジ「ん……あ……リヴァイ、付けすぎだよ……」ピクッ
リヴァイ「うるせぇ……」フニッ
リヴァイ(……全く、くだらねぇ事で疑いやがって)…レロッ
130: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:42:36 ID:jiMIKDLw
ハンジ「ふ……ぁ……」ハァ
リヴァイ(しかし俺もあの程度の当て擦りに反応しちまうとは……)チュッ
ハンジ「ひゃうっ!」ビクッ
リヴァイ(だが……いくらあの程度とはいえ部下を引き合いに出されるのは気に食わねぇな)クチュッ
ハンジ「んぁっあぁ!!」ビクンッ
リヴァイ(さて、どうしてやるか……)グチュ…
ハンジ「あっ、あぁ……!!」
リヴァイ(いい反応だな)グチュッグチュッ
ハンジ「ぁあっ! んくっ……リヴァ……イ……」ハァ
リヴァイ「あ?」グチュッグチュッ
ハンジ「ん、ぁっ! っあ、もう……それ……じゃなくてっぁ!」ビクンッ
リヴァイ「?」グチュッ…
131: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:43:47 ID:jiMIKDLw
ハンジ「ぁ……っリヴァイが…………欲しい……」ハァ
リヴァイ「……」クチュッ…
リヴァイ(潤んだ目でねだりやがって……
コイツはいつも、計算だか天然だか分からねぇ言動をしやがる)スッ
ハンジ「はぁ……リヴァイ……」
リヴァイ「……分かった」
リヴァイ(俺がどれだけ理性をぶっ壊さねぇようにしてるか分かってねぇんだろうな)ズッ…
ハンジ「あっ! あぁっ!」ビクッ!
リヴァイ「……っ」ズズッ…
リヴァイ(まぁ……今回は元々これだけですますつもりは……ねぇが……)ズチュッ
ハンジ「は、あぁっ!!」ビクンッ!
リヴァイ(当て付けの分も存分に返してもらわねぇとな……)ギシッ…
〆
132: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:48:23 ID:jiMIKDLw
【お怒り】
ハンジ「――はっ……ぁあぁあ!!」
リヴァイ「……くっ」ギシッ!
ハンジ「あっ! リヴァイッ! もう……あぁ……んんっ」ビクッ
リヴァイ「――っ!」ビクッ
ハンジ「あっ! あぁっはぁっぁあぁぁ!!」ビクンッビクンッ!
リヴァイ「は……」
ハンジ「ん……はぁ……」ピクッ
リヴァイ「……ハンジ」ナデ…
ハンジ「あ……なに?」ハァ
リヴァイ「疑っただけじゃなく随分な当て付けをしてくれたよな?」
133: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:49:26 ID:jiMIKDLw
ハンジ「え゙?」
リヴァイ「なぁ?」ギラッ+
ハンジ「うわぁ……鋭い目付きだなぁ……」ビクッ
リヴァイ「ちょっとやそっとで許すと思うなよ?」クチュッ
ハンジ「んぁっ! さ、さっきイったばっかで……もう? ま、待――」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「――つワケないよね……」
リヴァイ「当たり前だ……っ」ズチュッ!
ハンジ「んあぁぁっ!!」ビクンッ!
リヴァイ「……っ!」
ハンジ「そん……な……いき……なり奥まで……は、ぁっ」ビクッ!
リヴァイ「――っはぁ……覚悟しとけ」
〆
134: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:54:13 ID:jiMIKDLw
【無くす所だった】
ハンジ「……」クテッ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「やりすぎ」ハァ
リヴァイ「足りねぇくらいだが?」
ハンジ「勘弁してください」クター
リヴァイ「そのわりには上から退かねぇのか」ナデ…
ハンジ「ん? 言ったじゃない。裸でリヴァイの上にうつ伏せで寝転がるのが好きって」フフッ
リヴァイ「そういや言ってたか」
135: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/17(土) 23:55:45 ID:jiMIKDLw
ハンジ「うん……」スッ…ピトッ
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「心臓の音聞いてる」
リヴァイ「好きだな」ナデ…
ハンジ「うん、好きだよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「大好き」
リヴァイ「……そうか」ナデ…
ハンジ「うん」
〆
136: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/18(日) 00:00:06 ID:1QF130gI
【私だけの】
ハンジ「……だけど本当に嫌だったなぁ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「リヴァイが他の誰かのモノになりそうだった事」
リヴァイ「……なりそうになってねぇよ」
ハンジ「あはは、そうだった」ムクッ
リヴァイ「……」フンッ
ハンジ「……」ジー
リヴァイ「……?」
ハンジ「……この……リヴァイの体温も、身体も……」ツー…
137: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/18(日) 00:00:50 ID:1QF130gI
リヴァイ「……」
ハンジ「心臓の音も……唇も」チョイッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……誰にも……渡したくないなぁ」
リヴァイ「……」
ハンジ「なんて、ね……」スッ
ハンジ「ん――――」
リヴァイ「――」
ハンジ「ふ……」
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「ふふっ」
〆
139: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/18(日) 23:42:17 ID:1QF130gI
【雨降って地固まる】
リヴァイ「なぁ……ハンジよ……」ナデ…
ハンジ「ん?」
リヴァイ「お前も二度とああ言うことは言うな」
ハンジ「!」
リヴァイ「そんな事はねぇと分かるが気分がよくねぇ」
ハンジ「……うん、ごめんね」
リヴァイ「俺も悪かった」
ハンジ「ふふっ、大丈夫」
リヴァイ「……ならいいが」
ハンジ「だってリヴァイも嫉妬してくれたって事だもんね?」
140: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/18(日) 23:43:03 ID:1QF130gI
リヴァイ「……」
ハンジ「嬉しいなぁー」ニコニコ
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「だけどもう喧嘩は嫌だな」ハァー
リヴァイ「良い事ねぇな」
ハンジ「あ、ちょっとはあったかも」
リヴァイ「あ? なんだ?」
ハンジ「ふふ、内緒」チョイッ
リヴァイ「鼻を突っつくな」
ハンジ「んふふー」
〆
141: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/18(日) 23:48:15 ID:1QF130gI
【早鐘を打つ】
ハンジ「……だけどさ」コロンッ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「声、小さかったよ?」
リヴァイ「……」
ハンジ「もうちょっとはっきり聞きたいなぁー」ジッ
リヴァイ「……」フイッ
ハンジ「顔を反らさない」ガシッグイッ
リヴァイ「……」
ハンジ「ほら」ジッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ジー
142: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/18(日) 23:49:31 ID:1QF130gI
リヴァイ「……っ」
ハンジ「うん?」ワクワク
リヴァイ「…………」フイッ
ハンジ「目だけ反らすな」ムゥー
リヴァイ「……寝ろ」
ハンジ「言、えー」ブニー
リヴァイ「顔を潰すな」
ハンジ「あはははは! 変な顔ー!」ケラケラ
リヴァイ「……やめろ」グッ
ハンジ「はぁ……まぁいいか。リヴァイにそう言う言葉はあんまり期待しちゃいけないね」パッ
リヴァイ「……」
ハンジ「でも! いつかまた言って? ……言ってくれる?」
リヴァイ「………………ああ」
ハンジ「――!! ちゃんと聞いたからね! 絶対だよ!? もうエイプリルフールじゃないからね!」
143: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/18(日) 23:50:45 ID:1QF130gI
リヴァイ「ああ」
ハンジ「ならよし」ギュッ
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「楽しみー」フフー
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「んー?」ギュー
リヴァイ「俺がお前以外の女にこんな気持ちを持つことはありえねぇから安心しろ」
ハンジ「――――」
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「!!」ガバッ
リヴァイ「……」
ハンジ「もう一回! もう一回言って! 今度は目を見て!」
リヴァイ「やなこった」フイッ
ハンジ「えぇー!? いいじゃーん、直接的な言葉じゃないしー」
144: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/18(日) 23:51:53 ID:1QF130gI
リヴァイ「……寝ろ」グイッ…ギュッ
ハンジ「リヴァイ、ずるいー。……!!」ハッ!
――ドッドッドッドッ……
ハンジ(鼓動……早い……)
リヴァイ「何がずりぃんだ、もう寝ろ」
ハンジ「……ふふっ」ギュゥ
リヴァイ「……」
ハンジ「今回はさっきの言葉と……この……」トンッ
リヴァイ「?」
ハンジ「早い心臓の鼓動で納得しとく」
リヴァイ「!」
ハンジ「ふふふ」ニコー
リヴァイ「……チッ」
〆
145: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/18(日) 23:56:31 ID:1QF130gI
【逃げろナナバ】
ハンジ「……ねぇ」
リヴァイ「なんだ? もう眠りてぇんだが」ゴソッ
ハンジ「いや、ナナバにね」
リヴァイ「ナナバか」
ハンジ「うん、ナナバには礼を言うべき?」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……あいつには仕置きだろ」
ハンジ「うん、そうだね。全力だね」
〆
146: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 00:01:18 ID:oh3fo0Gc
【罰】
ナナバ「……///」プルプル
ハンジ「似合うよーナナバ」
リヴァイ「……」←憐れむ目
ミケ「……」←同じく
ナナバ「何……これ……///」
ハンジ「可愛いメイドさんの服、超ミニスカート仕様アーンド猫耳カチューシャ、そしてしっぽ」
メイドナナバ「どういう罰ゲームかって聞いてんの!!///」
ハンジ「ゲームじゃないよ?」ニッコリ
メイドナナバ「うっ」
ハンジ「酷いよねぇ、危うく大変な事になるとこだったよ?」
147: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 00:02:19 ID:oh3fo0Gc
メイドナナバ「うぅ」
ハンジ「それに何でもするって言ったよね?」ニーッコリ
メイドナナバ「あれはそういう意味じゃ……」
ハンジ「んー?」ニコー
メイドナナバ「くっ……はい」ギリッ
ミケ「……お前は何もしなくていいのか?」
リヴァイ「いや……あれで充分だろ……」ドンビキ
ミケ「まぁ……な」
ハンジ「はい、メイドさん、お給仕お願い」
メイドナナバ「はい……お嬢様……」カチャッ
ハンジ「紅茶おいしー! ほら、リヴァイもミケも座りなよ」ペシペシ
148: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 00:04:05 ID:oh3fo0Gc
リヴァイ「……」カタッ
ミケ「……」カタッ
ハンジ「メイドさーん」パンパン
メイドナナバ「……お待たせ致しました、旦那様方」カチャッカチャッ
リヴァイ「……」ゾワッ
ミケ「……」ジー
メイドナナバ「……じっと見るな、ミケ」
ミケ「珍しいからな」
リヴァイ「俺は直視できねぇ、憐れすぎて」
ミケ「まぁ憐れだな」
ハンジ「いやいやーナナバ、足綺麗だよねー」
ナナバ「ぐっ///」
149: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 00:05:18 ID:oh3fo0Gc
ハンジ「メイド服とあいまって猫耳もいい味出してるわぁー、ナナバかーわーいーいー」
ナナバ「~~っ///」プルプル
リヴァイ「……限界か?」
ミケ「どうだろうな」
メイドナナバ「――はっ! もう何なりとお申し付けくださるがいいさっ」ケッ
リヴァイ「やけくそか」ズズズズ
ミケ「ああ、やけくそだな」コクッ
ハンジ「ダメだよ、メイドは可愛らしく笑顔でー」ニコニコ
メイドナナバ「くっ! 何なりとお申し付けくださりやがれ!」ヒクヒク
ハンジ「うんうん」ニッコリ
リヴァイ「……」ズズズズ
ミケ「……」ゴクゴクッ
〆
150: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 00:10:40 ID:oh3fo0Gc
【自分で言って傷ついた】
ハンジ「今日はオカマの日ー! リヴァイ、女装する?」
リヴァイ「しねぇよ。それオカマじゃねぇだろ」
ハンジ「えぇー」
リヴァイ「えぇー、じゃねぇ。というかお前の日だろ」
ハンジ「違うわ!」
リヴァイ「違ったか?」
ハンジ「……リヴァイってよくそういう事言うけど、言ってる相手が自分の女だって分かってる?」
リヴァイ「分かってるが?」
ハンジ「分かってるくせにオカマだの奇行種だの変態だのと……ああ、そうか!」
151: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 00:11:23 ID:oh3fo0Gc
リヴァイ「あ?」
ハンジ「リヴァイが一番の変態なんだね!」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「こんな男だか女だか分かんないのを自分の女にしてんだからね!」ハンッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「…………」ズーンlll
リヴァイ「…………お前はちゃんと女だ、ちゃんと」
ハンジ「やめて……優しさと言う名の塩を傷口に塗り込まないで」ズーンlll
〆
153: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 23:46:32 ID:oh3fo0Gc
【しろ】
ハンジ「白い雲! 白い花! 白い城!!」ビシッビシッビッシィー!!
リヴァイ「城は白くねぇよ」
ハンジ「リヴァイ達がキレイにしたから‘白い’って事でいいじゃん」
リヴァイ「よくねぇよ」
ハンジ「白城(しろしろ)!」
リヴァイ「強いて言うなら石の色だ」
ハンジ「灰色?」
リヴァイ「石色」
154: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 23:47:24 ID:oh3fo0Gc
ハンジ「ルビーやエメラルド、ダイヤモンドも石だよ?」
リヴァイ「この城が赤や緑や透明に見えるのか?」
ハンジ「透明な城とか意味ないね」
リヴァイ「警備しきれねぇな」
ハンジ「ある意味しやすい」
リヴァイ「……あぁ、確かに」
ハンジ「だが着替えもお風呂もトイレでさえ丸見え!」
リヴァイ「可視化し過ぎだな」
ハンジ「絶対落ち着かないよね」ケラケラ
リヴァイ「落ち着くのは露出狂くらいか」
155: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 23:48:20 ID:oh3fo0Gc
ハンジ「いや、興奮するんじゃない?」
リヴァイ「あぁ、そうだな」
ハンジ「見せて悦ぶとかよくわかんないね」
リヴァイ「お前は見せてるだろ」
ハンジ「リヴァイが勝手に見てるんでしょうが! 悦んでないし、変態扱いしないでくれる?」
リヴァイ「そうだったか?」
ハンジ「すっとぼけやがって、冤罪だよ!」
リヴァイ「冤罪か?」
ハンジ「私はそんな変態じゃない! 清廉潔白だ!!」
リヴァイ「清廉潔白かはともかく、変態は間違ってねぇだろ」
〆
156: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 23:53:18 ID:oh3fo0Gc
【無意識かよ】
ハンジ「リヴァイの眉間にこれを塗る!」ビシッ!
リヴァイ「あ?」
ハンジ「これね、シワをとるっていうクリームなんだって」ヌリヌリ
リヴァイ「……やめろ」ペシッ
ハンジ「えー? これでリヴァイの眉間のシワが消えるかもしれないのに?」
リヴァイ「消えねぇよ」ゴシゴシ
ハンジ「分からないよー」
157: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 23:53:54 ID:oh3fo0Gc
リヴァイ「お前がいる限り消えねぇよ」
ハンジ「どういう意味だ!」
リヴァイ「まんまの意味だ」
ハンジ「じゃあ、私がいなくなったら消えるのか」
リヴァイ「なら死んでも消えねぇな」
ハンジ「――は?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「――っもう!///」
リヴァイ「牛か?」
〆
158: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 23:58:22 ID:oh3fo0Gc
【あーん】
ハンジ「あ、このパンおいしい」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「食べてみ。はい、あーん」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「ほれほれ」
リヴァイ「自分で食う」
ハンジ「いいじゃん、あーん」
リヴァイ「しねぇよ」
159: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/19(月) 23:59:08 ID:oh3fo0Gc
ナナバ「……あのさ、ミケ」
ミケ「言いたい事は分かる」
ナナバ「ツッコミ入れたくなるじゃない。‘あーんとかいつもやってんじゃないか’って」
ミケ「嫌いなものを食べさせるのは無意識でこれは意識的だからだろ」
ハンジ「食え食え」グイグイ
リヴァイ「やめろ」
ナナバ「……納得いかないなぁ」
〆
160: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 00:04:59 ID:RaSRvxC6
【ちょっとね】
ナナバ「リヴァイ」
リヴァイ「?」
ナナバ「これあげる」ドサッ
リヴァイ「……オレンジ?」
ナナバ「部下に沢山貰ってね。みんなにおすそわけしてるんだ。ほら、まだある」ガサッ
リヴァイ「多くねぇか?」ドッサリ
ナナバ「ハンジの分だよ。あげといて、じゃ」スタスタ
リヴァイ「……自分で渡せよ」
〆
161: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 00:09:08 ID:RaSRvxC6
【オレンジの意味】
――コンコン
ハンジ「はいはーい。誰ー?」
リヴァイ『俺だ』
ハンジ「リヴァイ」ガチャッ
リヴァイ「ああ」スタスタ
ハンジ「わっ、どうしたの? オレンジ?」
162: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 00:09:51 ID:RaSRvxC6
リヴァイ「ナナバからだ」ドサッ
ハンジ「ナナバ?」
リヴァイ「部下から貰ったんだと。お前にも持っていけと言われた」ヒュッ
ハンジ「へぇ」パシッ
リヴァイ「自分で持っていけってんだ」
ハンジ「おいしそう……あ」
ハンジ(……確か前に……)
163: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 00:11:22 ID:RaSRvxC6
―――
――
―
ナナバ『……へぇ』ペラッ
ハンジ『何なに?』
ナナバ『ん? いやね、‘オレンジデー’ってのがあるらしいんだよ』
ハンジ『オレンジデー?』
ナナバ『2月14日のバレンタインデーで愛を告白、3月14日のホワイトデーでその返事をするでしょ?』
ハンジ『そだね』
ナナバ『オレンジデーはその二人の愛情を確かなものとする日なんだってさ』
ハンジ『ふぅん……4月14日か。何すんの?』
ナナバ『ええっとね、オレンジかまたはオレンジ色のプレゼントを持って相手の所に訪問するんだって』
164: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 00:12:19 ID:RaSRvxC6
ハンジ『オレンジ色の物ってなんだろね? かぼちゃ?』
ナナバ『それならオレンジでいいじゃないか』
モブリット『ハンジ分隊長ー!』
ハンジ『あ、はいはーい! じゃあね、ナナバ』
ナナバ『んー』ペラッ…
―――
――
―
ハンジ(……あれか)フッ
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「ん? ううん、なんでもないよ。食べようか」
リヴァイ「そうだな」
165: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 00:13:18 ID:RaSRvxC6
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ナナバ「……」スタスタ
ナナバ(二人には迷惑かけちゃったからねぇ)
ナナバ(罰は受けたけど償いはしてないから……)
ナナバ「……」
ナナバ(あの本に載ってた続き、ハンジも知らないんだよね)クスッ
ナナバ(‘とある地方では花嫁がオレンジの花を飾る風習があり、オレンジは結婚と関係の深いものとなっている’)
ナナバ(……知ったらどういう顔するんだろうか?)クスクス
ミケ「楽しそうだな、ナナバ」
ナナバ「ミケ」
ミケ「オレンジ?」スンッ
ナナバ「ああ、食べるかい? ちょっと買い過ぎちゃったし」スッ
ミケ「良い香りだな」スンスンッ
〆
166: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 00:21:01 ID:RaSRvxC6
レスありがとうございます
>>204まぁ気にすんな
4月6日、白の日、城の日
4月8日、シワ対策の日
4月12日、パンの記念日
4月14日、オレンジデー
日にちネタのみに……
あと、次投下1話目(3レス)、月刊でしか名が判明してないキャラが出てくる。単行本派は一応注意
単行本派は読んだとしても多分誰かよく分からんかもしれんが……
ちょくちょく出てくるかもわからん、すまん
ではまたーノシ
>>204まぁ気にすんな
4月6日、白の日、城の日
4月8日、シワ対策の日
4月12日、パンの記念日
4月14日、オレンジデー
日にちネタのみに……
あと、次投下1話目(3レス)、月刊でしか名が判明してないキャラが出てくる。単行本派は一応注意
単行本派は読んだとしても多分誰かよく分からんかもしれんが……
ちょくちょく出てくるかもわからん、すまん
ではまたーノシ
167: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:25:15 ID:RaSRvxC6
【八つ当たり】
――バンッ!
モブリット「あ、ハンジ分隊長、お帰りなさ――」
ガシッ!!
モブリット「い゙!?」
ハンジ「くっそぉぉぉ!!」ギリギリ
モブリット「痛っ! 痛いです!! ハンジさん!!」パンパン
ニファ「ど、どうしたんですか? ハンジ分隊長!」
ハンジ「また巨人捕獲却下されたぁぁ!!」ギリギリギリギリ
モブリット「私の所為ではないです!! 痛い痛い!!」ジタバタ
ケイジ「ヘッドロックかけるのはやめてあげてください」
168: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:26:07 ID:RaSRvxC6
ゴーグル「いつも兵長に愚痴ってるのに……」
ハンジ「見当たらなかったんだよ!」ギリギリ
モブリット「いい加減離してください! 頭が潰れます!! あとは兵長にしてくださいよ!!」
ゴーグル「うわぁ……モブリット最低だな」
ケイジ「よりによって兵長に擦り付けようとしてやがる」
リヴァイ「……これはどういう状況だ?」
ハンジ班「「「リヴァイ兵長!?」」」
ハンジ「お、リヴァイいた」パッ
ドサッ
モブリット「い゙っだぁぁぁ」ガシガシ
ニファ「大丈夫?」
ケイジ「災難だったな」ポンッ
169: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:26:51 ID:RaSRvxC6
ハンジ「リヴァイが近くにいないからいけないんだよ。モブリット、可哀想に」
モブリット「あなたがやったんでしょう!? 兵長の所為じゃないでしょうが!!」ズキズキ
――ガッ!!
ハンジ「へ?」
リヴァイ「……何してやがんだお前は」ギリギリ
ハンジ「いだだだだだだだだ!!!」
ゴーグル「アイアンクロー……お仕置きか」
ケイジ「余計な事せず、ただ愚痴ってればいいだろうに」
ニファ「あれも痛そう」
ハンジ「なんでいきなりこんな目に!? いだだだ!!」
リヴァイ「……お前が悪ぃんだろうが」ギリギリ
モブリット「ハンジ分隊長、それは私のセリフです」ズキズキ
〆
170: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:31:18 ID:RaSRvxC6
【焼き餅】
ハンジ「あー痛かった」
モブリット「だから私のセリフを取らないでください」
リヴァイ「……」
ハンジ「あれ? 他のみんなは?」キョロ
モブリット「立体機動の演習に行きましたよ」
ハンジ「あ、そんな時間か」
リヴァイ「おい、クソメガネ」
ハンジ「何?」
リヴァイ「何、じゃねぇよ。部下にあたってんな」
ハンジ「嫌だなぁ、スキンシップだよ。ねー?」
171: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:32:29 ID:RaSRvxC6
モブリット「あんなスキンシップは二度とごめんです」ハァー
ハンジ「モブリットってばつれないねぇ」
リヴァイ「嫌がってんだろうが、二度とすんな」
ハンジ「……えー? 何なにー? やきもちぃー?」ニヤニヤ
リヴァイ「そんなもん焼くか」
ハンジ「焼き餅おいしいのにー」ニヨニヨ
リヴァイ「……」イラッ
モブリット「ハンジ分隊長……」ハァー
リヴァイ「……モブリット」
モブリット「はい」
リヴァイ「席を外してくれ」
172: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:33:30 ID:RaSRvxC6
モブリット「! わかりました。演習に行ってきます」
ハンジ「!?」
モブリット「では……」
ハンジ「待て! モブリット!! 嫌な予感がする!!」
モブリット「私はしません」スタスタ
ハンジ「いやぁぁ!! モブリットォォォ!!! リヴァイに何かされるぅぅぅ!!」ガタッ
リヴァイ「人聞き悪ぃな」ガシッ
モブリット「甘んじて受けるべきだと思います。失礼致します」ペコリ
パタンッ
ハンジ「待ってぇぇぇぇぇ!!!」ヒィィィ!!
リヴァイ「……」
〆
173: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:39:34 ID:RaSRvxC6
【やいた?】
リヴァイ「……」
ハンジ「……え、えーと……?」ダラダラ
リヴァイ「……」ジロッ
ハンジ「な、何?」ビクビク
リヴァイ「……ヘッドロックは禁止だ」
ハンジ「は?」
リヴァイ「は?、じゃねぇよ。ふざけるな」
ハンジ「いや、ふざけてないけど……」
リヴァイ「分かったか?」ガッ
ハンジ「いたたた! 頭掴まないで! 分かったから!!」
174: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:40:25 ID:RaSRvxC6
リヴァイ「……ならいい」スッ
ハンジ「……」フム
ハンジ(まぁ、ヘッドロックはマズかったかな? いや、モブリットは全く気にしてなかったけど)
ハンジ(……本当、私に対してそういうの気にするのってリヴァイくらいだなぁ)ウーン
ハンジ(しかし……マジでやきもち焼いてたのか。びっくり)ジッ
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「んー? 可愛いとこあんなーって」フフッ
リヴァイ「はぁ?」
ハンジ「そいじゃ今度からチョークスリーパーかコブラツイストにしとくよ」
リヴァイ「……部下に技を掛けるな」
〆
175: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:45:26 ID:RaSRvxC6
【壊れた椅子】
――古い資料室――
ハンジ「またここに来ることになるとは」
リヴァイ「鍵は直ってんだよな?」
ハンジ「うん、あん時すぐ手配したからね」
リヴァイ「そうか、ならとっとと資料探せ」
ハンジ「はいはい」スタスタ
リヴァイ「……」
ハンジ「あ、リヴァイ、その椅子持ってきて」
リヴァイ「また台の換わりに使うのか?」ガガガ…
ハンジ「うん、高い所に必要な物があるから……」トンッ
リヴァイ「ここには踏み台が必要だな……落ちるなよ」グッ
176: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:46:30 ID:RaSRvxC6
ハンジ「大丈夫、この椅子丈夫そうだし……よっと」スッ
リヴァイ「あの時のあれはぼろぼろだったからな」
ハンジ「ばらばらになってたよね」アハハ
リヴァイ「下手すりゃ大怪我だ」
ハンジ「だけど……」スタッ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「あの事故がなかったら私らあのままだったかもねぇ」
リヴァイ「……お前が酔って俺の部屋に来たのが発端だろ?」
ハンジ「あなたの部屋に行くことになった発端があの事故なんだよ」
リヴァイ「そうか……」
ハンジ「壊れた椅子に感謝かなぁ?」
リヴァイ「……そうかもな」
〆
177: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:51:36 ID:RaSRvxC6
【この場所で】
ハンジ「あ」
リヴァイ「なんだ? まだ持ってくもんがあんのか?」
ハンジ「いや、もうこれで全部だけど……ね、キスしない?」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「発端になったこの場所で。ここに来ることってそうないし」
リヴァイ「……仕事中だぞ?」
ハンジ「ちょっとだけだから」
リヴァイ「お前は妙な所で女出すな」スッ
ハンジ「いつも女ですー。性別変わったらびっくりだよ」
178: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/20(火) 23:52:55 ID:RaSRvxC6
リヴァイ「そういう意味じゃねぇ……――」グッ
ハンジ「ん……」
リヴァイ「――――」ググッ
ハンジ「んん!?」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「んんん!!?」
リヴァイ「ん――――」ヌチュッ
ハンジ「――っ! ――っ!」ジタバタ
リヴァイ「っ……暴れんな」
ハンジ「っ……ちょっとだけって言ったでしょー!?/// 軽くでいいんだよ!!」
リヴァイ「そうだったか」シレッ
ハンジ「こんの……リヴァイこそ仕事中だってのを弁(わきま)えろ!!」
〆
180: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:27:53 ID:1/o/0gQs
【ばなな】
ハンジ「ナーナバー!!」
リヴァイ「……」
ナナバ「ん?」
ハンジ「はい、これあげるー。この前のオレンジのお返し」ポンッ
ナナバ「ああ、ありがと」ガサガサ
*ばなな*
ナナバ「……」
ハンジ「ナナバにバナナ! 逆から読んでもナナバにバナナ!!」ブフー!!
リヴァイ「……言っておくが俺は止めたからな」
181: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:28:37 ID:1/o/0gQs
ナナバ「リヴァイ、ハンジ借りるよ」
ハンジ「!?」ダッ…
リヴァイ「ああ」ガシッ
ハンジ「ちょっ、リヴァイの裏切り者!!」ジタバタ
ナナバ「さぁーて……」ポキペキ
ハンジ「バナナおいしいじゃん! バナナおいしいじゃーん!! あ、ナナバはおいしいの?」ニヒッ
ナナバ「うるさい」ギリッ!
ハンジ「頭いだだだだだだだ!!!」
リヴァイ(ヘッドロック流行ってるのか?)
〆
182: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:33:55 ID:1/o/0gQs
【思いついた】
ハンジ「ああ、じゃ、それは頼む」
モブリット「はい」
ハンジ「あとは……」
ハンジ(ここ数日忙しいなぁ)
ハンジ(……何日リヴァイに会ってないかな?)
ハンジ(リヴァイはリヴァイで中央に連れていかれたりで忙しそうだし)
ハンジ「あ、ケイジ、あれなんだけど……」
ケイジ「はい、わかりました」
ハンジ(……リヴァイに会いたいなぁ。でも多分今日も無理だな)
ハンジ(私はいいけど、リヴァイは遅くなりそうだからな)
ハンジ(…………あ、そうだ)
〆
183: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:39:00 ID:1/o/0gQs
【待ち伏せ】
――リヴァイ自室前――
扉∥ハンジ「……まっだかなー」チョコン
リヴァイ「……!」
ハンジ「あ、リヴァイ!」ヒラヒラ
リヴァイ「人の部屋の前で何座り込んでんだ」スッ
ハンジ「リヴァイを待ってたんだよ」グッ
リヴァイ「あ?」グイッ
184: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:39:36 ID:1/o/0gQs
ハンジ「最近なかなかゆっくり会えなかったでしょ? 部屋の前で待ってたら会えるかなって」スクッ
リヴァイ「……」
ハンジ「会えてよかったよ」ニコッ
リヴァイ「……一言言え、そしたらお前の部屋に寄る」
ハンジ「いやー、今日は全く会えなかったしさ。ま、次からはそうする」
リヴァイ「……夜はまだ寒い。部屋に入れ、冷えてるだろ」
ハンジ「うん! 寒かったよー」ノッシリギュー
リヴァイ「鍵を開けづらいんだが」
〆
185: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:44:23 ID:1/o/0gQs
【補給】
ハンジ「リヴァイ補給ー」ギュー
リヴァイ「俺はガスか、栄養か?」カリカリ
ハンジ「うーん……栄養?」
リヴァイ「食われるのか」カリカリ
ハンジ「いつも食べられてるのは私だけどね」
リヴァイ「あのな……」カリ…
ハンジ「あれぇ? 間違ってる?」
リヴァイ「……」
ハンジ「無言は肯定だね」フフン
リヴァイ「……チッ」カリカリ
ハンジ「……夜なのに仕事してるの?」
リヴァイ「もう終わる」カリカリ
186: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:45:18 ID:1/o/0gQs
ハンジ「もうちょっとしたら忙しさも収まると思うよー」
リヴァイ「ああ、そうだな」
ハンジ「うん」ギュー
リヴァイ「……いつまでそうしてる気だ」
ハンジ「寝るまで?」
リヴァイ「……泊まっていくのか?」
ハンジ「うん、でも明日早いし添い寝だけねー」
リヴァイ「……」
ハンジ「おやぁ? 残念? 残念なのかなぁー?」ニヤニヤ
リヴァイ「襲うぞテメェ、さっさと寝巻きなりなんなりに着替えろ」
ハンジ「リヴァイのケダモノー。食べられる前にさっさと着替えようっと」パッ
リヴァイ「……クソメガネが」チッ
〆
187: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:50:19 ID:1/o/0gQs
【別に平気だが】
ハンジ「リヴァイも寝巻きに着替えたらー? もう終わったんでしょ」ゴロゴロ
リヴァイ「ああ……」シュッ
ハンジ「……」ジー
リヴァイ「……なんだ?」
ハンジ「ん? なんかね、上着脱いでスカーフはずすとこが好き」フフー
リヴァイ「なんだそりゃ」プチブチ…
ハンジ「さぁ? なんだろね」
188: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:51:10 ID:1/o/0gQs
リヴァイ「変な奴だな」スルッ
ハンジ「……」ジー
リヴァイ「……いつまで見るつもりだ」
ハンジ「着替えが完了する所までかな?」
リヴァイ「全部じゃねぇか」
ハンジ「そうだよー? 嫌とは言わないよねぇ? いつも人のは見てるのに」
リヴァイ「……今日は見てねぇだろ」
ハンジ「今日は、ね。ほれほれどうしたー? 手が止まってるぞー脱げー」ヒューヒュー♪
リヴァイ「……」スタスタ
189: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/21(水) 23:51:53 ID:1/o/0gQs
ハンジ「ん?」
バサッ
ハンジ「シャツ!? ちょっ、見えねぇ!!」
リヴァイ「……」シュルシュルキュッ
ハンジ「結びやがったな!? しかも固結び!! はずれない!!」ギリギリ
リヴァイ「……」シュル…
ハンジ「ふぬぬぬぬぬっ!! とれた!」バサッ
リヴァイ「寝るぞ」
ハンジ「着替え終わってやがる!!」チィッ!
〆
191: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:28:23 ID:cYYMJawU
【結局返さなかった】
――休日:リヴァイ自室――
ハンジ「あ」ゴロゴロ
リヴァイ「ん?」
ハンジ「買わなきゃいけないものがあったんだった。リヴァイ買い物付き合って」
リヴァイ「構わねぇが……」チャリッ…
ハンジ「そいじゃ出掛けるかぁー」ムクッ
リヴァイ「また荷物持ちか」スタスタ
ハンジ「ちっちぇことは気にしない気にしない」スタスタ
リヴァイ「気にするだろ」ガチャッ
ハンジ「だからちっちぇこと気にしちゃダメだよ。心くらい大きくないと」パタンッ
192: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:29:24 ID:cYYMJawU
リヴァイ「一々ちっちぇちっちぇうるせぇな」スタスタ
ハンジ「あ、リヴァイ、行かないで。鍵、鍵」
リヴァイ「ああ」ポイッ
ハンジ「おっと」パシッ
リヴァイ「掛けろ」
ハンジ「横着だなー、自分で掛けなよ」カチャン
リヴァイ「お前が扉に近いからな」
ハンジ「ほんのちょっとの距離でしょ。はい、鍵」チャラッ
リヴァイ「……持ってろ」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「それは予備の鍵だからな」
193: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:30:11 ID:cYYMJawU
ハンジ「え……」
リヴァイ「やる。……無くすなよ」
ハンジ「……うん! これからは部屋の前で待たなくていいんだねー」ニギッ
リヴァイ「……散らかすなよ?」
ハンジ「大丈夫大丈夫、そんなことしないよ」
リヴァイ「お前の部屋を鑑(かんが)みるにあんまり信用できねぇな……」
ハンジ「はっ!! そうだ!」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「巨人画集めてこなきゃ。部屋いっぱいに飾らないとっ!」
リヴァイ「やっぱり返せ」
ハンジ「やーなこった」ギュッ
〆
194: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:35:12 ID:cYYMJawU
【一瞬まだマシかと】
ハンジ「巨人画はダメかぁ」
リヴァイ「お前じゃねぇんだ」
ハンジ「そいじゃ巨人のオーナメント(お手製)」
リヴァイ「馬鹿か」
ハンジ「仕方ないなぁー、特大! 巨人ちゃんぬいぐるみ!!(お手製)」
リヴァイ「巨人から離れろ」
ハンジ「じゃ私の肖像画」
リヴァイ「……やめろ」
ハンジ「え? 今なんでちょっと返事遅かったの?」
リヴァイ「……」
ハンジ「なんでなんでー?」ニヨニヨ
リヴァイ「うるせぇ、シメるぞクソメガネ」
〆
195: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:40:13 ID:cYYMJawU
【鍵】
ハンジ「リッヴァーイ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「はい、これあげる」スッ
リヴァイ「……」
ハンジ「いつでもどうぞー」
リヴァイ「掃除しにか?」チャラッ
ハンジ「いやー? そんなこと期待してるワケではないよぉー?(棒)」
リヴァイ「罠でも仕掛けるか」
ハンジ「人の部屋をなんだと思ってんだ!」
リヴァイ「魔窟」
ハンジ「くっそ、言い返せねぇ」
リヴァイ「言い返せるようになりやがれ」
〆
196: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:45:38 ID:cYYMJawU
【いちゃる】
ハンジ「リヴァイ、いちゃいちゃしてみようよ」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「いちゃいちゃ」
リヴァイ「気色悪い」
ハンジ「いいから」
リヴァイ「前に鳥肌立つとか言ってたじゃねぇか」
ハンジ「まぁ物は試しだよ。いくよー」
リヴァイ「……」
ハンジ「やっだぁーリヴァイったらぁー♪」
リヴァイ「……何もしてねぇよ」
197: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:46:30 ID:cYYMJawU
ハンジ「もう、いつもそうなんだからぁ☆」イジイジ
リヴァイ「……」ゾワッ
ハンジ「ねぇリヴァイー」ベッタァー
リヴァイ「……なんだ」ミケンニシワー
ハンジ「リヴァイったらかっこいー☆」キャー!
リヴァイ「――気持ち悪いっ!!!」ガッ!!
ハンジ「ぬあっ!?」
リヴァイ「やめろっ!!」ゾワゾワ
ハンジ「すんげぇ鳥肌ー!!」ゲラゲラ
リヴァイ「二度とするんじゃねぇ!! それと暫く近寄るな!」ゾワゾワゾワゾワ
ハンジ「……そんなに嫌だったか」
〆
198: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:52:04 ID:cYYMJawU
【それだろ】
リヴァイ「それはいちゃいちゃじゃねぇだろ」ゾワゾワ
ハンジ「そんな遠くに離れなくても」
リヴァイ「近づくな」
ハンジ「ひでぇ」
199: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:52:38 ID:cYYMJawU
リヴァイ「お前が悪ぃ」
ハンジ「……じゃあ、リヴァイの思ういちゃいちゃってなんなの?」
リヴァイ「……」
ハンジ「……黙(だんま)りならこれからはさっきのをたまに織り交ぜるけど?」
200: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:53:17 ID:cYYMJawU
リヴァイ「……とてもじゃねぇが口に出せねぇな」ハッ
ハンジ「何考えてんだよ」
リヴァイ「さぁな」
ハンジ「リヴァイの事だからエロっぽそう」
リヴァイ「勝手に人をエロ扱いすんじゃねぇ」
ハンジ「今までの事考えると勝手でもない気がする」
リヴァイ「……何、徐々に近づいてんだ」
201: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/22(木) 23:54:00 ID:cYYMJawU
ハンジ「もうしないから」ギュッ
リヴァイ「とうとうゼロ距離か」
ハンジ「せっかく二人なのにあんな距離は嫌だよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「二人じゃない時はあんまり触らないようにしてるしさ」スリッ
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「だけどいちゃいちゃって難しいねぇ」ハァー
リヴァイ「無理矢理するモノでもねぇだろ」
ハンジ「そうだけどさ」ギュー
リヴァイ「……」ナデナデ
〆
203: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/23(金) 23:44:51 ID:dtfG8y5U
【遺す言葉】
――食堂――
ハンジ「ん?」
オルオ「……」カリカリ
ハンジ「何書いてんの?」
オルオ「うっおわ!!」ガタガタドッターンッ!
ハンジ「手紙?」
オルオ「あ、はい、家族にッス」ガタガタ
ハンジ「あぁ、もうすぐ壁外調査だもんね」
オルオ「ええ……出る前には必ず」
ハンジ「……何書いてたの?」
204: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/23(金) 23:45:42 ID:dtfG8y5U
オルオ「あ、いや……」
ハンジ「ああ、言いたくないならいいんだ。ちょっと聞いてみただけだから」
オルオ「いえ、別に変なこと書いてないッスよ、元気にしてるとかそういうのです」
ハンジ「ふぅん?」
オルオ「……手紙の方は」
ハンジ「……」
オルオ「まぁ、‘こっち’は俺には必要ないッスけどね!
みんなが書いてるから一応書いとこうと思っただけッスよ?
俺みたいな優秀なヤツは全く必要のないモノなんスけど、書かなかったら周りの奴等になんかこう――」
「いつも率先して書いてんのはあんたでしょ? オルオ」
ハンジ「おや、ペトラ」
オルオ「ペトラ!? ち、ちげぇよ!」
205: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/23(金) 23:46:56 ID:dtfG8y5U
ペトラ「何が違うのよ。それに私に便箋くれたのオルオじゃない」
ハンジ「へぇ」
オルオ「あ、余ったからだ!」
ペトラ「新品だったけど……」
オルオ「お、お前いつも親父さんに手紙書いてっからねぇかと思ってよ! 親切心だろ!」
ペトラ「うん、ありがたかったよ。それから別に隠すことじゃないでしょ」
オルオ「お、おぉ、そうか……そうだな」
ハンジ「オルオは変な虚勢張っちゃうところがねぇ……」
ペトラ「そこだけじゃなく、何もかもがダメですよ」
オルオ「討伐数は俺が遥か上なんだが!?」
ハンジ「さっきありがたいとか言ってたのに」クスクス
〆
206: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/23(金) 23:51:38 ID:dtfG8y5U
【喧嘩するほど仲がいい】
ハンジ「いつも食堂で書いてるの?」
ペトラ「まぁ……私はその時々によりますが」
オルオ「俺はここが多いッスかねぇ」
ハンジ「なんで?」
オルオ「俺んとこ兄弟が多いんでちょっと騒がしい方が落ち着くんスよ」ハハッ
ペトラ「私は静かな方がいいかなぁ。でもここでみんなを見ながら手紙書くのも好きですね」
オルオ「みんな見てっと書きたいこと思い出したりすんだよな」
ペトラ「あー、それはわかるなぁ。でもなんか賛同したくないなぁ」
オルオ「なんでだ!」
207: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/23(金) 23:52:28 ID:dtfG8y5U
ハンジ「今日は珍しく口調が普通だね?」
オルオ「ハッ!!」
ペトラ「あはは! 多分手紙の所為ですね」クスクス
オルオ「ちっ、えぇーっと……別に書かなくてもいいんだがそうすると弟どもが憐れだからな!」
ペトラ「……別に直さなくても」
オルオ「何がだ」キリッ
ペトラ「いや、無理無理。顔、面白いだけだから」
オルオ「人のキメ顔を面白いたぁなんだ」
ペトラ「今のキメ顔なの? へぇ」
オルオ「ちっ、うるせぇな」
208: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/23(金) 23:53:27 ID:dtfG8y5U
ペトラ「うわぁ……殴り殺したい」
オルオ「酷いんだが!?」
ハンジ「あっはっはっは!!」
オルオペトラ「「!?」」
ハンジ「あなた達面白いねぇ」アハハ!
ペトラ「こいつだけですよ! 一緒にされるなんて心外です!!」
オルオ「面白くしてるのはペトラで、俺ではないです。
ペトラはこう見えてやんちゃなので……仕方のねぇ奴だ」フッ
ペトラ「うっわ、腹立つ! 何を知ったかぶってんの? 私の何を知ってるってのよ、オルオのくせに」
オルオ「くせにってのはなんだ!」
ハンジ「……こういうのなんて言うんだっけ?」
〆
209: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/23(金) 23:58:26 ID:dtfG8y5U
【添削】
リヴァイ「騒がしいな」
オルオペトラ「「リヴァイ兵長!!」」
ハンジ「やぁ」
エルド「手紙か?」
グンタ「オルオはいつもここだな」
リヴァイ「有名なのか」
エルド「俺らがよく見かけるだけです」
グンタ「字のミスとか結構やらかすんですよ、こいつ」
ペトラ「なんとなく添削会みたいのが開かれたりします」
オルオ「お前ら貶(けな)すだけじゃねぇか」
210: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/23(金) 23:59:15 ID:dtfG8y5U
エルド「添削する箇所が多いんだよ、落ち着いて書け」
グンタ「この前は全員でオルオの手元をジーっと見てたよな」クッ
ペトラ「あぁ、そうそう! なんかあんまりにも酷かったからついね」クスクス
エルド「あれはスゴかったな」アハハ
オルオ「落ち着いて書けるかってんだ!」
ハンジ「その光景を想像すると異様だね」アハハ!
エルド「実際、異様な光景でしたよ」ハハッ
グンタ「あんまりにも見てたからオルオがキレてなぁ」
ペトラ「あぁ……暴れ始めた時に丁度兵長が来て……」チラッ
リヴァイ「……あの時か」
オルオ「あ、あの時はすみませんでした」ションボリ
211: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 00:01:11 ID:E0otng8s
リヴァイ「過ぎた事だ」
ハンジ「何があったの?」
リヴァイ「ペンが飛んできた」
ハンジ「ありゃ」
リヴァイ「顔に」
ハンジ「危なっ」
エルド「見事にキャッチしてましたね」
グンタ「あの後のオルオの落ち込みようが……」クッ
ペトラ「10歳くらい老け込んだよね……っていつも老けてるか」アハハ
オルオ「……」ションボリ
エルドグンタペトラ「「「あ」」」
エルド「いや、終わった事だからな!」アセッ
212: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 00:01:59 ID:E0otng8s
グンタ「リヴァイ兵長もそう言ってくださっただろ!」アセアセッ
ペトラ「オルオのおっちょこちょいは今に始まった事じゃないし!」
オルオ「おっちょこちょい……」ションボリ
エルドグンタ「「ペトラ!」」
ペトラ「あぁ、ごめん、つい!」ワタワタ
ホラ、オマエトウバツスウスゴイジャナイカ!
ソウダヨ!!
オ、オチコムナッテ!!
ワイワイ……
ハンジ「あはは、仲良いねー」
リヴァイ「……そうだな」
〆
213: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 00:06:12 ID:E0otng8s
【処理】
ハンジ「……」カリカリ
リヴァイ「何してんだ?」
ハンジ「ん? ‘これ’だよ」ペラッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……リヴァイは書かないよね」
リヴァイ「大して処理するものもねぇしな」
ハンジ「整然としてるものねぇ」
リヴァイ「お前は書くことが多そうだな」
ハンジ「んー……物の処理がねぇ」
リヴァイ「普段から片付けておけばいいだろうが」
ハンジ「そんな時間があるなら資料を読むよ!」
リヴァイ「自信満々で言うな」
〆
214: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 00:11:31 ID:E0otng8s
【遺すモノ】
ハンジ「リヴァイは何か遺さないの?」
リヴァイ「遺す必要はねぇよ」
ハンジ「……私にも?」
リヴァイ「……必要か?」
ハンジ「分からないな……」
リヴァイ「……お前は分かってるだろ」
ハンジ「何を?」
リヴァイ「言わなくても分かんだろ」
ハンジ「全部こっち任せはよくない」
リヴァイ「……覚悟はしてんだろ、いつも」
215: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 00:12:42 ID:E0otng8s
ハンジ「まぁ……ね」
リヴァイ「俺がどうなろうと次に何をすべきかくらいお前なら分かるだろ」
ハンジ「……」
リヴァイ「その点ではお前を信用してる」
ハンジ「ずるいな」フフッ
リヴァイ「ああ、俺はずるい」
ハンジ「認められちゃうと何も言えないなぁ」
リヴァイ「それに……そう簡単にどうにかなったりしねぇよ、俺は」
ハンジ「まぁ、そうだね」
リヴァイ「寧(むし)ろお前の方が毎回危ねぇだろ。巨人が出るたび突っ込んでいきやがって」
ハンジ「えぇー? さすがに今は昔より自重してるよー」
リヴァイ「そう思ってるのはお前だけだ」
〆
217: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 23:33:14 ID:E0otng8s
【愛馬】
黒馬「ぶるる」
リヴァイ「……」ナデナデ
黒馬「ぶるる……」スリスリ…ベロンッ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「…………」ジー
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「……潔癖なのに馬はいいんだ?」
リヴァイ「こいつはいつも清潔にしてる」
ハンジ「いや、舐められた事の方」
リヴァイ「あぁ……別に……あとで拭けばいい事だ」
ハンジ「馬も仲間?」
リヴァイ「違うのか?」
218: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 23:34:17 ID:E0otng8s
ハンジ「違わないけど」
リヴァイ「こいつらがいなきゃ俺らは壁外で動けねぇ」
ハンジ「まぁね、頼もしい仲間だね」
リヴァイ「ああ」ナデナデ
黒馬「ぶるる」スリスリ
ハンジ「懐かれてるね」
リヴァイ「懐かれるに越したこたねぇだろ」
ハンジ「まぁ……そっちの方が呼べばすぐ来てくれるからね」
リヴァイ「そういうことだ」
ハンジ(馬って頭良いし案外繊細だからねぇ)
ハンジ(舐めた手を目の前で拭いたら次から乗せてくれなさそう)ブフッ
リヴァイ「……」ナデナデ
黒馬「ぶる……」スリスリ
〆
219: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 23:40:02 ID:E0otng8s
【専用馬】
ハンジ「いっくぞぉー!!!」
馬「ぶひひーん!!」ガッ!
ハンジ「うっひょー!!」
リヴァイ「……」
エルヴィン「どうした?」
リヴァイ「……馬は乗り手に似るものか?」
エルヴィン「そんなことは……」
220: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 23:41:01 ID:E0otng8s
ハンジ「あははははは!!」
馬「ぶひひひーん!!」ドカカッ!!
エルヴィン「……ないと思うんだがどうだろうな?」
リヴァイ「いつも巨人の近くに行かせられてるからか?」
ミケ「だとするならあの馬は使える馬だな」
エルヴィン「ハンジにしか乗りこなせなさそうだが」
リヴァイ「あの馬に乗ったら無理矢理巨人の下に連れていかれそうだ」
ミケ「……ハンジ以外が乗らないよう注意しておかねばならんかもな」
エルヴィン「何かあったらリヴァイを派遣するか」
リヴァイ「勝手な決め事をするな」
〆
221: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 23:46:49 ID:E0otng8s
【特権】
――リヴァイ自室――
ハンジ「……」ペラッ
ハンジ(あ、そろそろお昼だな……)
ハンジ「ね、リヴァイ……」クルッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……寝ちゃってる」クスッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「ベッドの上にいるからだよ」チョイッ
リヴァイ「む……ぅー……」スゥスゥ
ハンジ「ふふっ」
222: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 23:48:31 ID:E0otng8s
――サワサワ……
ハンジ「いい風だなぁ」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「こりゃ寝ちゃうよね」ポフッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ジッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(こんな近くで、こんな無防備で、こんなゆるいリヴァイなんて普段じゃ見れないよね)ナデナデ
ハンジ(……私の特権だな)フフッ
リヴァイ「」スゥスゥ
〆
223: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 23:53:58 ID:E0otng8s
【フィルター】
ハンジ「……」ナデ…
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(リヴァイとこういう関係になるなんて思いもよらなかったなぁ)ナデナデ
リヴァイ「ん……」スゥスゥ
ハンジ(正直、絶対にありえないと思ってたわ)
リヴァイ「」スゥスゥ
224: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/24(土) 23:55:26 ID:E0otng8s
ハンジ(なのにいつのまにか……いつだったかも忘れちゃった。気がついたら……こんなになぁ)ナデ…
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
ハンジ(どんな相手でも好きになると可愛く見える時があるって聞くけど……本当だね)クスッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ジー
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「ふふっ」ナデナデ
〆
225: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 00:00:12 ID:rI.XjpRc
【恥じらい】
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ジッ
ハンジ(寝込み襲っちゃかわいそうだよね。こんなに気持ち良さそうに寝てるのに起こすのは……)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
ハンジ(……でも、もうすぐお昼だし……)
ハンジ(起きないと食べれないよね?)スッ
ハンジ「……」ソッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」…スッ
226: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 00:00:56 ID:rI.XjpRc
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(……起きない。軽くじゃダメか)
ハンジ(そいじゃ、もう一回)スッ
ハンジ「ん……」
リヴァイ「……」パチッ
ハンジ「わっ!」
リヴァイ「……何してる」
ハンジ「起こしがてら寝込み襲ってた」
リヴァイ「寝込み……お前、恥じらいとかねぇのか」
ハンジ「そんなのリヴァイがごっそり削いだんじゃん」
リヴァイ「……覚えがねぇな」
ハンジ「どの口が……このやろう」
〆
228: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:29:07 ID:rI.XjpRc
【最優先】
リヴァイ「……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「おい」ゴスッ
ハンジ「いっだ!?」
リヴァイ「朝だ、起きろ。また徹夜か?」
ハンジ「あーまぁねー鍵は掛けてたよ。様子見に来てくれたんだ?」サスサス
229: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:30:05 ID:rI.XjpRc
リヴァイ「ああ」
ハンジ「……てか今、本の角でやったね?」ズキズキ
リヴァイ「近くに手頃なものがあったんでな」
ハンジ「痛いんだけど」ズキズキ
リヴァイ「とりあえず風呂に行け」
ハンジ「無視かい」
リヴァイ「行け」
〆
230: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:35:09 ID:rI.XjpRc
【手抜き】
ハンジ「さっぱりしたー」ホカホカ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……」
リヴァイ「……ん」
ハンジ「毎回リヴァイのチェックが入るなぁ。しかも厳しい」
リヴァイ「当たり前だ」
ハンジ「信用してくれてもいいのに」
リヴァイ「今まで何度手を抜きやがった?」ゴゴゴ…
ハンジ「……スミマセン」
231: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:36:15 ID:rI.XjpRc
リヴァイ「言っても言っても適当な事しやがって」
ハンジ「いやぁ」アハハ
リヴァイ「……お前俺に言ってただろ、手荒れや唇の荒れを治せと」
ハンジ「え? いきなり何?」
リヴァイ「お前に‘誰’が触れると思ってやがんだ?」
ハンジ「う」
リヴァイ「お前の髪に‘誰’が触れると思ってやがる?」
ハンジ「ううぅ……リヴァイの所に行くときはちゃんとしてるもん」
リヴァイ「もん、とか言うな気色悪い」
232: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:38:33 ID:rI.XjpRc
ハンジ「……だって、触れられる時はちゃんとしてるのにさ」ブー
リヴァイ「それだけの問題じゃねぇ。不衛生な事するな。それに」
ハンジ「?」
リヴァイ「俺がいつお前に触れようとするか分からねぇだろうが」
ハンジ「――っ!///」
リヴァイ「返事はどうした?」
ハンジ「う……はい、分かりました」
リヴァイ「よし」
ハンジ「……タブン」ボソッ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「なんでも?」ニッコリ
〆
233: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:43:10 ID:rI.XjpRc
【何故かドヤ顔】
リヴァイ「ほら、飯だ」コトッ
ハンジ「やっほーい! おいしそう! いただきまーす」
リヴァイ「がっついて食うなよ、喉に詰ま――」
ハンジ「むぐっ!! ぐぐっ!!」
リヴァイ「言わんこっちゃねぇ、水だ」コトッ
ハンジ「――ぶはっ! あー死ぬかと思った」
234: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:44:32 ID:rI.XjpRc
リヴァイ「ゆっくり食え、飯は逃げねぇよ」
ハンジ「いやーおいしいからついねー」
リヴァイ「つい、で死ぬ気か」
ハンジ「掃除は完璧、料理もうまい、気も利く。やっぱりリヴァイは立派なおよ――」
リヴァイ「それ以上言ったら口の中に唐辛子ぶちこむぞ」
ハンジ「およ……およ……及び腰だね!」ドヤッ
リヴァイ「いきなり根も葉もねぇ事で貶すな」
〆
235: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:49:21 ID:rI.XjpRc
【囮】
――壁外:旧市街地――
ズシンッズシンッ
ハンジ「うっは! こっち来ちゃう来ちゃう」パシュッ
巨人「ああぁぁ!」
パシュッ
ハンジ「……その両腕で抱き締められるのもありかもしんないけど、
骨バッキバキになっちゃうからねー」ギュイィィ
巨人「うぅー」ズシンッ
――ヒュッ――
ハンジ「――やっぱ遠慮しとくよ」
――ギュルル、ザシュッ!
巨人「が……ぁ……」ズゥン
236: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:50:45 ID:rI.XjpRc
リヴァイ「……」ガシャッ
ハンジ「あははー助かったよ」ガシャッ
リヴァイ「なんで一人なんだ」フキフキ
ハンジ「いやー、彼は部下より私の方が魅力的に感じたみたい」
リヴァイ「……削ぐ方が早いだろ」
ハンジ「ちょっと離れた所で襲われてたからね。
正面だったし、殺るより引き付けた方が早かったんだ」
リヴァイ「それでお前が殺られたら世話ねぇな」
ハンジ「リヴァイがこっちにいるって分かってたからねー」
リヴァイ「……間に合わねぇ事もあるぞ」
ハンジ「……気をつけるよ」
リヴァイ「……」
〆
237: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:55:21 ID:rI.XjpRc
【背負う】
――がしっ!!
ハンジ『ぐぁっ!!』
『ハンジ分隊長!!!』
巨人『あぁあぁぁ』ギリッ
ハンジ『うぅっ……!!』
ハンジ(少しも……動けないっ)
巨人『があぁぁ』グワッ
ハンジ(あぁ……ここで終わるのか……こんな……所で……)
238: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:56:19 ID:rI.XjpRc
ハンジ(……研究対象に喰われる……か……笑えるね)ハハッ…
――リヴァイ『ハンジ』
ハンジ『――っ!!』
ハンジ(リヴァイ……ごめん……やっちゃった)
ハンジ(ごめん……ごめん……)ギリッ
ハンジ『――あ』
ハンジ(あの人は……私も……背負っちゃうんだろうか……)
ハンジ(……背負わないワケがない……私だけじゃなく団員全てを背負うつもりでいる筈……)
ハンジ(彼一人でどれだけの……)
巨人『あー』
ハンジ(あぁ……嫌だ……彼を……置い)
――――が
.
239: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/25(日) 23:57:07 ID:rI.XjpRc
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――ガバッ!!
ハンジ「――っはぁはぁ……」ドッドッドッドッ…
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……リヴァイ」ハァハァ
〆
241: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:33:26 ID:N.AtSljs
【悪い夢】
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」チョイッ
リヴァイ「う……ぅん」…スゥ
ハンジ「ふふ……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」サラッ…
リヴァイ「」スゥスゥ
242: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:34:11 ID:N.AtSljs
ハンジ「……」ナデナデ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデ…
ハンジ(……この人だって)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデ…
ハンジ(……絶対にいなくならない保障なんてどこにもない……)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
ハンジ(ある日突然……壁外ならば尚の事……)
ハンジ(前から分かっていたし、考えたって仕方のない事だけど……)
243: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:35:01 ID:N.AtSljs
ハンジ「……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」サラッ…
ハンジ(……夢見が悪かったな……)
リヴァイ「ぅ……?」パチッ…
ハンジ「あ、起こしちゃった?」
リヴァイ「……ハンジ」スッ
ハンジ「ん?」
リヴァイ「なんで泣いてんだ?」ナデ…
ハンジ「え……?」ツー…
〆
244: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:40:07 ID:N.AtSljs
【刻みつけて】
リヴァイ「――悪い夢でも見たか?」ゴシッ
ハンジ「……うん」
リヴァイ「また俺を殺したのか?」ナデナデ
ハンジ「ううん……自分が死んじゃう夢」
リヴァイ「そうか」ナデナデ
ハンジ「……でもね、おかしいんだよ」フフッ
リヴァイ「ん?」
ハンジ「死ぬ事の恐怖より……あなたを置いていくのが心底怖かった」
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「私の事も背負っちゃうんだろうなって……」
リヴァイ「……」
ハンジ「何もかも一人で抱え込んで、全てを背負ってしまいそうで怖かった」
245: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:40:57 ID:N.AtSljs
ハンジ「そりゃあ、先に逝ってしまうなら誰かに託すしかないんだけどさ
……それでも……生きてる間くらいは」
リヴァイ「……」
ハンジ「……なんて……考えたって仕方ないね。今は生きてるし」
リヴァイ「俺が」
ハンジ「え?」
リヴァイ「先に逝ったらお前が背負うんだろ?」
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「お互い様だ」
ハンジ「……あはは……そうだね……」
リヴァイ「……馬鹿が」
ハンジ「自覚してるよ」
リヴァイ「……」フンッ
ハンジ「今は……少しくらいあなたを支えられてるって自惚れててもいいのかな?」
リヴァイ「……一緒に背負ってくれてんじゃねぇのか?」
246: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:41:53 ID:N.AtSljs
ハンジ「! ふふ、そうだった」
リヴァイ「忘れてんじゃねぇ」
ハンジ「うん……ねぇ、リヴァイ」
リヴァイ「ん?」
ハンジ「今すぐ……リヴァイを感じたいんだけど……いいかな?」
リヴァイ「……」
ハンジ「……忘れられないくらい」
リヴァイ「……来い」スッ
ハンジ「うん」ギュッ
リヴァイ「随分弱気だな……」グッ
ハンジ「また酷い……夢だったんだ」ドサッ
リヴァイ「……忘れさせてやる」ギシッ
ハンジ「うん……お願い」ナデ…
〆∫
247: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:46:09 ID:N.AtSljs
【刻む】
ハンジ「――は、ぁっ! あぁ! あっあぁ!!」
リヴァイ「……っ!」ギシッギシッ!
ハンジ「リヴァッ! んぁあぁダメッ! もう!」
リヴァイ「――っ耐えろ」ギシッ!
ハンジ「やっぁあ! だっ……リヴァイ!!」
リヴァイ「刻みつけ……っんだろ? はぁ……気絶するまで……イけっ」ギシッ!
ハンジ「んぁっ! はぁ……ぁリヴァ……イ……」
リヴァイ「――っ! なんだ?」ギシッ
ハンジ「大……好きっ……んっは……」
リヴァイ「……」ギシッ…
ハンジ「あ……リヴァイ?」
リヴァイ「ああ……知ってる」ギシッギシッ
ハンジ「はっ、んぁあっ……!」
248: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:47:04 ID:N.AtSljs
リヴァイ「ハンジ……」
ハンジ「は……ぁ……?」ハァ
リヴァイ「……俺もだ」グイッ
ハンジ「――リヴァ……んぅ!」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「んん……」ギュッ
リヴァイ「――――」ギシッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「はぁ……――」ギシッギシッ!
ハンジ「ん! はっぁ! んん……!」
リヴァイ「――――」ギシッギシッ!
ハンジ「んんんっ!」ビクビクンッ!
リヴァイ「――っ……ふっ――」…ギシッ!
ハンジ「ぁっ!? んんっ!」
249: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:49:11 ID:N.AtSljs
リヴァイ「――――」ギシギシッ!!
ハンジ「ん……く……!」
リヴァイ「はっ……」ギシッ
ハンジ「はぁ! あ! あぁぁ!! イった……ばっかり……やっ! おかしく……なるっ!」
リヴァイ「お前がそう……しろ……と言った……んだろっ!」ギシッギシッ!
ハンジ「ひぅリ……ヴァ……あぁぁあぁ!!」ビクンッ!
リヴァイ「――っ!」ビクッ!
ハンジ「はぁっ! はぁ……――」グッタリ
リヴァイ「はぁ……ハンジ」サラッ
ハンジ「――ん……」ピクッ
リヴァイ「……大丈夫か?」ナデ…
ハンジ「ん……? リヴァイ?」ハァ
リヴァイ「……」ナデ
ハンジ「あ……うん……」ボー
250: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:50:20 ID:N.AtSljs
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「大丈夫じゃない……」ハァー
リヴァイ「……じゃないのか」
ハンジ「ふふっ……リヴァイが好き過ぎてどうにかなりそう……」ハァ
リヴァイ「……」ナデ…スッ
ハンジ「?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん―――」
リヴァイ「……また襲いたくなる。やめとけ」
ハンジ「それは……困るなぁ」クスクス
リヴァイ「……ハンジ」ギュッ
ハンジ「ん……」ギュゥ
〆
251: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:55:19 ID:N.AtSljs
【後悔しないように】
ハンジ「はい、紅茶」カチャンッ
リヴァイ「ああ」ズズズズ
ハンジ「……」ジー
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ジー
リヴァイ「……なんだ?」
ハンジ「なんでもないよ?」フフッ
リヴァイ「……」ズズズズ
リヴァイ(……先に逝ったら……か)チラッ
252: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:56:36 ID:N.AtSljs
ハンジ「……」ニコニコ
リヴァイ「……」
リヴァイ(……こいつが……)
ハンジ「私も飲もっと」ガタッ
リヴァイ(いつ何時逝くかなんて誰にもわからねぇ……)
リヴァイ(……今までの……先に逝った彼等と同じように……)
ハンジ「ふんふふーん♪」
リヴァイ「……」
リヴァイ(覚悟だけは常にしておかねぇとな……でねぇと……)
ハンジ「♪」トポトポ
リヴァイ(いざという時にすぐに動けねぇ)カチャッ…
253: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:57:51 ID:N.AtSljs
ハンジ「できたー」ガタッ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「? 何?」
リヴァイ「いや……」
ハンジ「あ、おかわりあるよ? ちょっと多目に作ったから」
リヴァイ「ああ、頼む」
ハンジ「うん」
リヴァイ(……常に大事な相手が死ぬ事を想定する……か。……しかも無惨な死に方で)
リヴァイ(……頭がイカれそうだな)
リヴァイ「……」
254: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/26(月) 23:59:05 ID:N.AtSljs
リヴァイ(いや……とっくの昔にイカれてたな……)
ハンジ「はい」カチャンッ
リヴァイ「ああ」
リヴァイ(大事な相手……か。特別な相手など作るつもりはなかったんだがな……)カチャッ
リヴァイ(こんな内はドブ臭ぇ、外は死が付き纏うような世界で……)
リヴァイ(だがどうも気持ちってのは自分じゃどうにもならん事があるらしい)ズズズズ
リヴァイ「……」カチャンッ
リヴァイ(……目の前のモノが一瞬の内になくなる……だからこそ……)
ハンジ「どうしたの? 眉間のシワが深いよ?」プスッ
リヴァイ「指を刺すな」ペシッ
〆
255: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 00:04:11 ID:SDOZSXU.
【何かを残す代わりに】
ハンジ「いったいどうしたのさ」カチャッ
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「んー?」ゴクッ
リヴァイ「いつもキツい抱き方で悪いな」
ハンジ「ごふっ! ゴホッゴホッ!」
リヴァイ「汚ぇな……大丈夫か?」
ハンジ「いきなり何を言い出すやら」ゴホッ
リヴァイ「ふと、な」ズズズズ
ハンジ「……昨日みたいなのはそりゃキツいけど、普段はあんな抱き方されてないと思うけど?」
256: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 00:05:10 ID:SDOZSXU.
リヴァイ「そうか?」
ハンジ「そうだよ。いつもは優しいじゃない。それにね」
リヴァイ「?」
ハンジ「リヴァイからのなら受け止められるよ」ニッコリ
リヴァイ「……最中にやだとか言ってやがったが?」
ハンジ「ぶふっ! そ、それは口をついて出ただけで……/// 本当に嫌なワケじゃないよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「ちょっとキツいなぁーと思っただけでさ……。
リヴァイだって自覚してんでしょ? それくらいは許してよ」
リヴァイ「……」
257: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 00:06:19 ID:SDOZSXU.
ハンジ「まぁとにかく、大丈夫だから、ね?」ニコッ
リヴァイ「そうか……」
ハンジ「うん……今回のは私が……その、刻みつけてほしいとかって頼んだからだし、さ///」
リヴァイ「ああ……」ズズズズ
リヴァイ(頼んだ、か……)
ハンジ「ねぇ、リヴァイ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「なるだけ長く……みんなを背負っていこうね」
リヴァイ「……ああ……そうだな」ズズ…
リヴァイ(……刻みつけたかったのはきっと俺の方だ)カチャンッ…
〆
259: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:32:42 ID:SDOZSXU.
【そのつもり】
ハンジ「リヴァイ、飲もうー」
リヴァイ「どうした、それ」
ハンジ「エルヴィンとこからくすねた」
リヴァイ「くすねるな」
ハンジ「冗談だよ、買ってきたの。飲も、ワイン」
リヴァイ「……飲みすぎるなよ」
ハンジ「さて?」
リヴァイ「お前……」
〆
260: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:37:12 ID:SDOZSXU.
【からみ酒】
ハンジ「ねー、なんで毎回捕獲に挑んじゃいけないんだろうねぇ~」ヒック
リヴァイ「やっぱりでろでろに酔っ払いやがったか……」
ハンジ「ねー! 聞いてるぅー?」
リヴァイ「聞いてねえよ」
ハンジ「リヴァイ、ノリ悪ぅーい」ガシッ
リヴァイ「酒くせぇ、近寄るな」ガッ
ハンジ「リヴァイちゅーしよ、ちゅー」ンー
リヴァイ「誰がするか、酒くせぇ」
261: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:38:05 ID:SDOZSXU.
ハンジ「リヴァイつまんねぇー!!」
リヴァイ「鬱陶しい」
ハンジ「ノってきたら避けてやろうと思ったのにぃー」ゲラゲラ
リヴァイ「そんなこったろうと思った」
ハンジ「なんだよ、バレバレかよー」ブー
リヴァイ「……他所(よそ)でやるなよ」
ハンジ「あはは! 大丈夫大丈夫。リヴァイいないとはっちゃけらんないから」ケラケラ
リヴァイ「それはそれで迷惑な話だな」
〆
262: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:43:22 ID:SDOZSXU.
【まぁいいか】
ハンジ「リヴァイー」ベッタァー
リヴァイ「甘えんな、酔っ払い」ガッ
ハンジ「あー」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「いつも私ばっかり甘えてるよねー」ヒック
リヴァイ「そうかもな」
ハンジ「でもー、だいぶ前にリヴァイが酔った時にさー」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「膝枕で私の腰抱き締めて、“ハンジー♪”って甘えたよねぇ」ケラケラ *若干の記憶の改竄が行われました*
263: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:44:18 ID:SDOZSXU.
リヴァイ「……覚えがねぇし、それ多分違ぇだろ」
ハンジ「あれぇ? 覚えてないんだ?」
リヴァイ「だから記憶違……」
ハンジ「なら再現だ」グイッ
リヴァイ「あ? おい」
ポフンッ
ハンジ「これで腰に抱きつくの、やって?」
リヴァイ「……しねぇよ」
ハンジ「えぇー? やれよー甘えろー!」
リヴァイ「甘えた覚えがねぇって言ってんだろうが」ムクッ…
264: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:45:16 ID:SDOZSXU.
ハンジ「起きちゃダメ」ガッ
リヴァイ「ああ?」ドサッ
ハンジ「膝枕されとけ」
リヴァイ「……」
ハンジ「腰に抱きつけ」
リヴァイ「命令か」
ハンジ「やって」
リヴァイ「はぁ……」ギュッ
ハンジ「んふふー♪」ナデナデ
〆
265: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:50:14 ID:SDOZSXU.
【そっちの番じゃない】
ハンジ「♪」ナデナデ
リヴァイ「……俺は何をやらされてんだ」
ハンジ「む」ピクッ
リヴァイ「?」
ハンジ「そこでしゃべっちゃダメ」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「んっ……ダメだってば、くすぐったい」ピクッ
リヴァイ「あぁ……」ギュッ
ハンジ「リヴァイ?」
266: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:51:11 ID:SDOZSXU.
リヴァイ「なんだ?」ナデ…
ハンジ「あっ……」ビクッ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「お尻、触らないで……んん」ピクッ
リヴァイ「断る」
ハンジ「ふ……そこでしゃべっちゃ……ダメ」ビクッ
リヴァイ「甘えてやってんだろ?」
ハンジ「っん……ちょっと違う」
リヴァイ「何がだ」ナデナデ
ハンジ「ぁんっ……もう! 私がギューってして撫でくりまわすのにぃー!!」
リヴァイ「はぁ?」
〆
267: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:56:27 ID:SDOZSXU.
【ナンダコレ】
ハンジ「だからぁ、リヴァイは腰に抱きついてるだけでいいんだよ!」
リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「そうそう。そいで、私が覆い被さって」ガバッ
リヴァイ「……」
ハンジ「頭を撫でくりまわす!!」ナデナデナデナデナデナデ
リヴァイ「……」グシャグシャ
ハンジ「至福!」ナデナデナデナデナデナデ
リヴァイ「何なんだ」ボサボサ
268: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/27(火) 23:57:17 ID:SDOZSXU.
ハンジ「……と思ったけどちょっとイマイチ」ピタッ
リヴァイ「そうか」ボッサリ
ハンジ「リヴァイリヴァイ、名前呼んで」
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「なんか違うー」
リヴァイ「知らねぇよ」
ハンジ「んー……名前の後にハートマークが付くような感じで! さん、はい!」
リヴァイ「意味がわからん」
ハンジ「じゃ、抱いてる時のように――」
リヴァイ「言えるワケねぇだろ、馬鹿か」
〆
273: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/28(水) 23:46:37 ID:lCWr2ktA
【いるだけでいい】
リヴァイ「……」
ハンジ「♪」ナデナデ
リヴァイ(コイツの抱きつきはなくなったが、撫でるのはやめねぇんだな)
ハンジ「♪」ナデナデ
リヴァイ(……俺はいつまで膝枕されていればいいんだ?)
ハンジ「……ねぇ、リヴァイ」ナデ…
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「たまにはさ、甘えてよ」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「私といるときくらい少しは弱音吐いてもいいんじゃないかな、と思って」
274: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/28(水) 23:47:43 ID:lCWr2ktA
リヴァイ「……」
ハンジ「私だけ寄り掛かってるみたいだし……支えにしてくれてるなら……」
リヴァイ「……お前だけでもねぇだろ」ゴロッ
ハンジ「え?」
リヴァイ「俺は……」スッ
ハンジ「……」
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「リヴァイ?」
リヴァイ「……他の奴の前でだらだら眠れねぇしな」
ハンジ「……」
リヴァイ「いるのがお前だからだ」ナデ…
ハンジ「――っ///」
275: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/28(水) 23:48:44 ID:lCWr2ktA
リヴァイ「お前はこれからもそのままでいろ」
ハンジ「……うん」ナデ…
リヴァイ「それに俺が甘えたら気持ち悪いだろうが」ブニッ
ハンジ「いたた! ほっぺたつねらないで!」
リヴァイ「伸びるな」ブニー
ハンジ「痛いっつーの!!」ベシッ!
リヴァイ「伸びやがるから痛覚ねぇのかと」
ハンジ「痛いって言ってたでしょうが! 人をなんだと思ってんだ」
リヴァイ「餅」
ハンジ「生き物ですらないとは」
〆
276: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/28(水) 23:52:06 ID:lCWr2ktA
【本だらけ】
――ハンジ自室――
――ガチャッ
リヴァイ「おい、ハンジ――」
ハンジ「リヴァイ、来ちゃダメ――」
ドドドドドドドドサドッサーン!!
リヴァイ「……ゴホッゴホッ! ハンジ? ゴホッ」
ハンジ「うぅ……本の雪崩が……」
リヴァイ「どうしたんだ? これ」
277: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/28(水) 23:52:51 ID:lCWr2ktA
ハンジ「図書室の本。纏めてたの」
リヴァイ「多過ぎねぇか?」
ハンジ「……返すの忘れちゃって」
リヴァイ「パクんじゃねぇよ」
ハンジ「返すの手伝って?」
リヴァイ「断る」
ハンジ「えぇー。これ返したら魔窟がまだマシになるんだよ」
リヴァイ「……」チラッ
ヌ~ン
278: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/28(水) 23:53:32 ID:lCWr2ktA
リヴァイ「……本が少し減ったところで変わらねぇだろ」
ハンジ「くっ、リヴァイは……」ワナワナ
リヴァイ「?」
ハンジ「リヴァイは私が本に埋もれて死んでもいいって言うんだね!? 酷いや酷いや!!」
リヴァイ「それで死ねるなら本望だろ」
ハンジ「お願いします、手伝ってください」
リヴァイ「……これからは溜めずにちゃんと戻せよ」ハァ
ハンジ「リヴァイ優しい! ありがとー」ギュ…
リヴァイ「埃っぽい、近づくな」ガッ
ハンジ「リヴァイ優しくない!」
〆
279: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/28(水) 23:58:08 ID:lCWr2ktA
【幸せの花】
*鈴蘭*ユラユラ
ハンジ「あ、ほらリヴァイ、あの鈴蘭だよ」
リヴァイ「ああ、ちゃんと生きてんな」
ハンジ「これ贈り合った時、私らただの友人だったねー」
リヴァイ「友人……?」ミケンニシワー
ハンジ「凄い訝しげだね。なんでそこに疑問を持つんだよ」
リヴァイ「いや……」
ハンジ「まぁいいや、この前オルオに鈴蘭の花言葉聞いたらさ、
‘幸福が訪れる’とか‘幸福の再来’とかなんだってさ」
リヴァイ「ほぅ」
280: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/28(水) 23:59:11 ID:lCWr2ktA
ハンジ「んでね、5月1日に女性から男性に鈴蘭を贈るのって恋の告白になるんだって」
リヴァイ「……」
ハンジ「私、知らずに告白してたわー」
リヴァイ「……男から贈るとなんか意味あんのか?」
ハンジ「んー、幸福を贈るという意味以外なかった気がする。」
リヴァイ「そうか」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
オルオ「あ」ペラッ…
ペトラ「何?」
オルオ「いや……」
オルオ(鈴蘭ってある地域では花嫁に贈る風習があるのか……メモだメモ)カリカリ
〆
281: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 00:04:24 ID:J8RB9/4s
【別名】
ハンジ「鈴蘭の別名知ってる?」
リヴァイ「知ってる顔に見えるか?」
ハンジ「全く見えない」キッパリ
リヴァイ「そりゃよかった」
ハンジ「あのね、‘君影草(きみかげそう)’と‘谷間の姫百合’だって。綺麗だよね」
リヴァイ「……お前には似合わねぇな」ジー
ハンジ「悪かったね……ってどこ見てんだよ」
リヴァイ「谷間はねぇからな」
ハンジ「そっちかよ!」
〆
282: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 00:09:09 ID:J8RB9/4s
【扇】
――街――
店主「いらんかねー! 今人気の品‘扇’だよー!」
ハンジ「扇?」
店主「おっ、気になるかね? 使い方は団扇みたいなもんだよ」
リヴァイ「細いが……」
店主「これをだね、こう横に滑らせると……」パララ…
リヴァイハンジ「「!?」」
店主「すげぇ広がるだろ? で、扇ぐわけだ」パタパタ
ハンジ「おおぉ!! 凄いねぇ! 畳むと持ち運び便利だしね!」
283: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 00:09:57 ID:J8RB9/4s
店主「そうだろ? 最近人気なんだよ」
リヴァイ「ほぅ……」
ハンジ「いいなぁ」
店主「彼氏さん、彼女にどうだい? あぁ、彼女さんもどうだい? 扇を贈り合うのも流行ってんだよ」
リヴァイ「……女に見えてんのか」ボソッ
ハンジ「聞こえてるわ」ベシッ
店主「どうするんだい?」
リヴァイ「商売上手だな。まぁ、悪くない。ハンジ、選べ」
ハンジ「マジで!? 買ってくれるの!?」ヒャッホー!
店主「ははっ、可愛い彼女だねぇ」
リヴァイ「同意しかねるが」
284: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 00:10:52 ID:J8RB9/4s
ハンジ「だから聞こえてるっつーの」ペシッ
リヴァイ「扇とやらで叩くな、結構いてぇ。……それでいいのか?」
ハンジ「うん。リヴァイのは私が選ぶ?」
リヴァイ「俺は別にいらねぇ」
ハンジ「いいじゃん、ノせられちゃおう」
店主「彼女さん、ありがとうねー」
ハンジ「あはは、いいえー」
リヴァイ「……」
ハンジ「そいじゃこれね」
店主「毎度ありー!!」
285: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 00:12:05 ID:J8RB9/4s
ハンジ「あー、これいいわー」パタパタ
リヴァイ「そうか」
ハンジ「……」パタパタパタパタ
リヴァイ「……何してる」
ハンジ「リヴァイの下から煽ってる。髪がブワッて浮くかなって、刈り上げ残して」
リヴァイ「馬鹿か」ペシッ
ハンジ「あいてっ! 本当だ。扇、結構痛い」
リヴァイ「買い出しも終わったし、帰るぞ」
ハンジ「うん」
〆
287: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:35:52 ID:J8RB9/4s
【邪魔だ】
リヴァイ「……」ゴゴゴゴ
ハンジ「くっ……!」
リヴァイ「そこをどけ」ゴゴゴゴ
ハンジ「いやだね……」
リヴァイ「何故だ? お前も望むところだろう?」
ハンジ「そんな大きなもの大量に持って来て……」
リヴァイ「これだけじゃ足りねぇかもしれねぇがな」
ハンジ「全部やる気だろ!!」
リヴァイ「お前がちゃんとしていればよかったんだ」
ハンジ「ちゃんとする! ちゃんとするから……全部捨てるのやめてぇー!!!」
お掃除リヴァイ「なんでお前は部屋をゴミだめにしちまうんだ!」ガサガサ
ハンジ「いやぁぁぁ! 片っ端からゴミ袋に詰めないでぇぇ!!!」
〆
288: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:40:22 ID:J8RB9/4s
【部下が戯れる】
グンタ「だっ!」ガブッ!
エルド「だ、大丈夫か? グンタ」
エレン「ああ……オルオさんみたいに舌を……」
オルオ「俺を引き合いに出すんじゃねぇ! クソガキ!」
ペトラ「オルオほど思いっきり噛んだわけじゃないみたいだけど……」
グンタ「くそっ、オルオった」
エルド「オルオったか」
289: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:41:03 ID:J8RB9/4s
エレン「お、オルオった?」
ペトラ「オルオるのって痛そうだよね……大丈夫?」
オルオ「オルオるってなんだ!? オルオるって!!」
ハンジ「あはは! あなたの班員は面白いねー」ケラケラ
リヴァイ「……オルオる」ボソッ
ハンジ「え?」
リヴァイ「いや」
〆
290: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:46:18 ID:J8RB9/4s
【部下が戯れる:オルオるの行方】
エレン「オルオさんが“オルオる”なら、俺は……エレンる?」
ペトラ「エレるじゃない?」
エレン「エレる……」
グンタ「俺はグンタるか?」
エルド「俺はエルドる」
ペトラ「私はペトラる……フルネーム略しただけみたい」
エルド「ペトるでいいんじゃないか?」
ペトラ「そっちの方がいいかな?」
エレン「ペトペトしそうですが」
オルオ「お前ら何言ってんだ」
291: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:47:14 ID:J8RB9/4s
ペトラ「……オルオ、分からないの?」チラッ
エルド「! オルオ程度じゃ分からないだろうな」チラッ
グンタ「! なぜオルオには分からないと思う?」コクンッ
オルオ「あ? なんだお前ら……」
エルドグンタペトラ「「「それはオルオが俺(私)達の域に達していないからだ」」」
オルオ「!?」
エレン「?」
オルオ「お前ら!!」
エルドグンタペトラ「「「あははははははは!!」」」
エレン「??」
ハンジ「楽しそうだねぇ」ウンウン
リヴァイ「……そろそろサボり過ぎだな」
〆
292: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:52:27 ID:J8RB9/4s
【部下が戯れる:暫く流行った】
ペトラ「みんな、今日もグンタるよ!」
*真面目にやる*
グンタ「ちゃんとエルドれよ」
*効率よくやる*
エルド「はしゃいでオルオるなよ」
*舌噛を噛む*
エレン「あの、ペトるってくれませんか?」
*説明をする*
オルオ「バカガキが! 指定された所の埃をエレればいいんだよ」
*駆逐する*
エルド「おっ、使いにくいのにちゃんと使ったな、オルオ」
グンタ「いや、意外と使いやすいぞ、“エレる”」
ペトラ「雑草をエレる! とかね」
グンタ「“オルオる”の方が難しいな」
エレン「なんかちょっと複雑です……」
293: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:53:30 ID:J8RB9/4s
オルオ「意味を考えた時にお前から言ってきたんじゃねぇか」
エレン「そうなんですが……」
エルド「‘巨人になる’、なんて意味じゃ使えないしな」
グンタ「そういう意味だと場面によっちゃ変な事になるな」
ペトラ「エレン、今よ、エレなさい! とか?」
オルオ「エレン、エレるんじゃねぇぞ! とかか?」
エルド「緊張感ゼロだな」
――アハハハハハハハ!!
ハンジ「……あれ流行ってんだ」
リヴァイ「よく分わからんがな」
ハンジ「……リヴァイはリヴァるかな?」
294: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:54:15 ID:J8RB9/4s
リヴァイ「それはどういう状況なんだ」
ハンジ「眉間にシワがよった時?」
リヴァイ「……」
ハンジ「私はハンジるかな?」
リヴァイ「頭がおかしくなった時か?」
ハンジ「失礼な!」
リヴァイ「……なんかの汁みてぇだな、ハンジる」
ハンジ「あ、今日スープ作ってこうか? スープ汁」
リヴァイ「汁汁ってなんだ」
ハンジ「……お湯オンリー?」
リヴァイ「お湯は汁じゃねぇ」
〆
295: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:59:14 ID:J8RB9/4s
【他にもあるのか?】
オルオ「お前ら、全部エレったか?」
*~駆逐したか?*
ペトラ「ちゃんとエレったよ」
エルド「みんな今日は妙にグンタってたからな」
*~真面目にやってたからな*
エレン「エルドる方法を分かりやすくペトってくださったのでいつもより早く終わりました」
*効率よくやる方法を分かりやすく説明してくださった~*
グンタ「会わせ技か。オルオらなくてよかったな」
*舌を噛まなくて~*
ペトラ「オルオるの使い方がやっぱり難しいなぁ」
エルド「舌なんてそうそう噛まないからな、オルオ以外」
オルオ「うるせぇな」
グンタ「毎回使えそうな状況見つけたぞ」
296: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/29(木) 23:59:58 ID:J8RB9/4s
ペトラ「どういう時?」
グンタ「馬に乗る時の注意だ」
エレン「ああ! なるほど!」
オルオ「激しく納得してんじゃねぇ! クソ新兵が!!」
ペトラ「今度から馬に乗る時はみんなオルオらないように注意ね」
エルド「ああ、了解だ」
オルオ「お前らなぁ……」
ハンジ「リヴァイもオルオらないようにね」
リヴァイ「ねぇよ」
ハンジ「まぁリヴァイって意外とグンタってるし、エルドるもんね」
*~真面目にやってるし、効率よくやるもんね*
297: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 00:01:07 ID:bV5POi9U
リヴァイ「……」
ハンジ「ペトるのは下手そうだけどエレるのはお手の物だね」
*説明するのは下手そうだけど駆逐するのは~*
リヴァイ「あの会話に交ざりてぇなら行け」ゲシッ
ハンジ「おわっ!」
ペトラ「ハンジさん」
ハンジ「やぁ! みんな今日も元気にグンタりながらもエルドってる?」
*真面目にやりながらも効率よくやってる?*
リヴァイ班エレン「「「「「!!」」」」」
ペトラ「はい! みんなハンジりながらグンタってますよ。もちろん、エルドってもいます」
*元気にやりながら真面目にやってますよ~効率よくもやってます*
リヴァイ(……ややこしいな)
ハンジ「あ、私‘元気にやる’なんだ。……じゃあリヴァるは?」
298: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 00:02:24 ID:bV5POi9U
リヴァイ班エレン「「「「「う」」」」」ギクッ
ハンジ「何? リヴァイ向こうだし、きっと聞こえないよ。教えて」
エルド「本当に言わないでくださいよ?」
ハンジ「何なに?」
グンタ「‘掃除をする’です」ヒソッ
ハンジ「ぶふぉっ!! あははははは!! 掃除、なるほど!」
エレン「ハンジさん! シー!! 聞こえちゃいますよ!」
オルオ「お、俺は使ってないからな!」
ペトラ「嘘ばっか! 一番使ってるじゃない」
オルオ「ば、バカ! シー!!!」
リヴァイ「……」
リヴァイ(……丸聞こえだ)
〆
300: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:34:26 ID:bV5POi9U
【効果】
ハンジ「菖蒲湯作ったよ」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「興味なさげだね」
リヴァイ「まぁな」
ハンジ「だがリヴァイは入るべきだ」
リヴァイ「なんでだ?」
ハンジ「効能効果! 血行促進、筋肉痛、腰痛、肩こり等々!!」
リヴァイ「……」
ハンジ「おっさんには必要な効果満載!!」
リヴァイ「……」
301: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:35:05 ID:bV5POi9U
ハンジ「あとね、菖蒲酒ってのもあって、これは健胃、血行促進。
おっさんになるとねー胃も弱くなってくるよねー」
――ガッ!
ハンジ「ぬぁ!?」
リヴァイ「お前が入れ」ズルズル
ハンジ「リラックス! リラックス効果もあるんだよ! 必要だよね!!」
リヴァイ「いらん。お前で充分だ」ズルズル
ハンジ「いや、リヴァ――」
リヴァイ「……」ズルズル
ハンジ「――!?」
〆
302: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:40:17 ID:bV5POi9U
【磨いてやろうかと】
――ズルズル……
リヴァイ「おとなしいな……」ピタッ
ハンジ「あ……いや、その、せっかくだから菖蒲湯どうぞ?」
リヴァイ「……なんでしどろもどろなんだ。調子狂うだろうが」
ハンジ「なんか毒気を抜かれたというか……疲れとれるから入んなよ?」
リヴァイ「ああ……」
ハンジ「ならよかった」
リヴァイ「だが」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「お前もだ」ズルズル
ハンジ「ちょっ、えぇぇぇ!?」
リヴァイ「お前、自分で菖蒲を取りに行ったな? 薄汚れてんじゃねぇか」
303: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:41:36 ID:bV5POi9U
ハンジ「ちゃんと入るよ!」
リヴァイ「これに関しては信用できねぇな」
ハンジ「リヴァイの為に用意したんだからリヴァイが入んなよ! 私が入ると汚れるよ!」
リヴァイ「……同じ湯に入る気なのか?」
ハンジ「は?」
リヴァイ「風呂場、男女別だろ」
ハンジ「いや、勢い的にリヴァイに入れられそうだったから……」
リヴァイ「俺は構わねぇが?」
ハンジ「遠慮する!」
リヴァイ「遠慮はいら――」
ハンジ「断る!!」
リヴァイ「……」チッ
ハンジ「舌打ち聞こえたわ!!」
〆
304: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:46:33 ID:bV5POi9U
【洗ってやる】
――入浴後――
ハンジ「ふぃー、さっぱり。リヴァイ、疲れとれたー?」
リヴァイ「まぁまぁな」ジッ
ハンジ「……」フイッ
リヴァイ「……テメェ」
ハンジ「!」ダッ
305: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:47:17 ID:bV5POi9U
――ガシッ!
リヴァイ「逃がすか。頭洗ってねぇだろ!」
ハンジ「昨日洗ったし!」ジタバタ
リヴァイ「今日、菖蒲取りで汚れただろうが!」ズルズル
ハンジ「いやっ! まだ水じゃ寒いよ!! リヴァイ!!」
リヴァイ「知るか」ズルズル
ハンジ「いやぁぁぁぁ!!」
〆
306: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:52:26 ID:bV5POi9U
【リラックス】
――リヴァイ自室――
ハンジ「リヴァイの為にやったのにぃ」ブー
リヴァイ「重ぇよ、ブタメガネ。背に寄り掛かるな」
ハンジ「ブタじゃないし」ノシッ
リヴァイ「ちゃんとお湯で頭洗っただろうが」
ハンジ「それに関してはとても気持ちようございました」
リヴァイ「そりゃよかったな」
ハンジ「菖蒲、わざわざ取りにいったのにさー」
リヴァイ「それでお前が疲れてるだろうから風呂に入れと言ったんだろうが」
307: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:53:33 ID:bV5POi9U
ハンジ「あれ? そうだったんだ」
リヴァイ「薄汚れてたのもあるけどな」
ハンジ「それならそうと素直にだね?」
リヴァイ「おばさんにも必要な効果満載だったしな」
ハンジ「……おっさん呼ばわり、根に持ってんのか。リヴァイやっぱり根暗だわ」グイー
リヴァイ「背中に乗っかってくるな」
ハンジ「リラーックス!」ノッシリ
リヴァイ「できねぇよ」
ハンジ「私で充分なんでしょー?」ニヒッ
リヴァイ「……重ぇ」チッ
ハンジ「重さを味わえー」バッサァー
リヴァイ「……頭洗っといて正解だったな」
〆
308: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:58:13 ID:bV5POi9U
【酔う場所】
ハンジ「うへっ、うへへへへへへー///」ヒック
リヴァイ「……菖蒲酒で酔っぱらうんじゃねぇよ、健胃の効果意味ねぇだろ」
ハンジ「リヴァイ酔わないねー」ガシッ
リヴァイ「ひっつくな、酒臭ぇ」ガッ
ハンジ「飲めー」
リヴァイ「自重してんだよ。明日休みじゃねぇしな」
ハンジ「んーそっかぁ」グビッ
リヴァイ「お前もやめとけ、二日酔いするぞ」ガッ
ハンジ「えー? 大丈夫だよぉ」パシッ
リヴァイ「……知らねぇからな」
ハンジ「んな事よりちゅーしよー」ンー
リヴァイ「しねぇよ。お前キス魔だったか?」
309: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/30(金) 23:59:25 ID:bV5POi9U
ハンジ「いやー? 違うと思うけろ?」
リヴァイ「けろ?」
ハンジ「りばいといるとれー、なんかしたくなっちゃうんらよねー」
リヴァイ「……いよいよだな。寝ろ、というかもう寝るな」
ハンジ「ねーりば……」バタンッ
リヴァイ「寝たか」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「もっと早く止めるんだったな」ヒョイッ
ハンジ「んー……」スースー
リヴァイ「……」ソッ
ハンジ「」トサッ
リヴァイ「……俺がいねぇところで泥酔するなよ」ナデ…
ハンジ「」スースー
〆
311: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/31(土) 23:47:05 ID:3bN7ziPI
【二日酔い】
ハンジ「……」ズキズキズキズキ
リヴァイ「言わんこっちゃねぇな」スタスタ
ハンジ「もっと早く……止めてくれてもいいじゃん……」ズキズキズキズキ
リヴァイ「一応止めた」
エルヴィン「ハンジ、どうした?」
ハンジ「あー、エルヴィン……うぇっ」ヨロ…
エルヴィン「悪阻(つわり)か?」
312: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/31(土) 23:47:57 ID:3bN7ziPI
リヴァイ「滅多な事言うんじゃねぇよ」
ハンジ「んなワケないでしょ……余計悪化する」ズキズキ
エルヴィン「今日、君は休みだったな。とはいえそこまで二日酔いするとは感心しないな」
ハンジ「ごめ……うっ……薬取りに行ってくる」ヨロヨロ
リヴァイ「……悪ぃな、飲み過ぎを止めるのが遅れた」
エルヴィン「ま、今回は大目にみる。ついてやらなくていいのか?」
リヴァイ「すぐそこだ」
エルヴィン「あぁ、ここまで連れてきてたのか」
〆
313: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/31(土) 23:52:27 ID:3bN7ziPI
【昔のあだ名】
エルヴィン「……なかなか睦まじくやってるようだな」
リヴァイ「嫌なご挨拶だな」
エルヴィン「いや、暫く喧嘩していたと聞いたんでな……大丈夫なようで安心したよ」
リヴァイ「……」ジッ
エルヴィン「……ミケに聞いた」
リヴァイ「ミケか」
エルヴィン「面白いくらい誰も君達の仲を疑ってる者はいないよ」
リヴァイ「そうか」
314: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/31(土) 23:53:16 ID:3bN7ziPI
エルヴィン「不思議だな、見ていれば分かりそうなものなのに」
リヴァイ「公私はきちんと分けているつもりだが?」
エルヴィン「まぁ……そうなんだが……前から公然といちゃいちゃしていたからかな?
皆、不自然に思わないらしい」クスッ
リヴァイ「してねぇ」
エルヴィン「自覚がないというのも困りものだな」
リヴァイ「だからしてねぇ」
エルヴィン「……複雑か?」
リヴァイ「何がだ。知られてなくてホッとしてる」
エルヴィン「自分のモノだと公言したいんじゃないのか?」フッ
315: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/31(土) 23:53:56 ID:3bN7ziPI
リヴァイ「……よくしゃべるマユゲだな」
エルヴィン「……誰に聞いた?」
リヴァイ「うすらヒゲだ」
エルヴィン「ナイルか」
リヴァイ「似合いのあだ名だな、マユゲ」
エルヴィン「部下の前で呼ぶなよ?」
リヴァイ「……それは無理かもな」
エルヴィン「どういう事だ?」
リヴァイ「メガネも知ってる」
エルヴィン「……最早手遅れか」フム
〆
316: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/31(土) 23:58:14 ID:3bN7ziPI
【面倒】
ハンジ「……」ブッスー
エルヴィン「ハンジの機嫌が悪いな。何をしたんだ、リヴァイ」
リヴァイ「……なんで俺だ」
ミケ「お前、今日はハンジの近くにいないじゃないか」
リヴァイ「ミケまでなんだ。いつもいるワケじゃねぇ」
エルヴィン「で、どうしたんだ?」
リヴァイ「……ハンジが持ってた巨人のオーナメントを破壊した。わざとじゃない」
ミケ「……それはお前が悪いな」
リヴァイ「ああ、だから謝ろうとしているんだが……」
エルヴィン「謝ればいいじゃないか」
リヴァイ「……見てろ」スタスタ
ミケ「リヴァイ?」
317: ◆uSEt4QqJNo 2014/05/31(土) 23:59:17 ID:3bN7ziPI
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「!」ピクッ
リヴァイ「話が……」
ハンジ「……」プイッスタスタスタスタ
リヴァイ「――というわけだ」
ミケ「なるほど……けんもほろろだな」
エルヴィン「拗ねてるのか」
リヴァイ「面倒臭ぇな、アイツ」
エルヴィン「本人に言うんじゃないぞ?」
ミケ「女は面倒臭いと言われるのは嫌みたいだからな」
リヴァイ「アイツは平気そうだけどな」
〆
318: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 00:03:57 ID:4bbtlsSY
【タイミング】
――ハンジ研究室――
リヴァイ「……」スタスタ
ハンジ「……」
リヴァイ「……」カタンッ
ハンジ「……」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……」プイッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
319: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 00:04:51 ID:4bbtlsSY
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「何だよ」
リヴァイ「まともに話す気になったか?」
ハンジ「む」
リヴァイ「悪かったと言ってるだろ」
ハンジ「むむ」
リヴァイ「……このままでいたいんなら別に構わんが」
ハンジ「むー」
リヴァイ「……まだダメみたいだな、戻る」ガタッ
ハンジ「むぅ」ガシッ
リヴァイ「なんだ?」
320: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 00:05:31 ID:4bbtlsSY
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「も一回謝って」ボソッ
リヴァイ「……悪かった」
――グイッ
リヴァイ「!」
ハンジ「許す」ギュッ
リヴァイ「……やっとか」ナデ…
ハンジ「……ごめん」ボソッ
リヴァイ「……」ポンポン
リヴァイ(許すタイミングを見失ってやがったか……)
〆
321: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 00:10:57 ID:4bbtlsSY
【ハンジ・ゾエ】
ハンジ「リヴァイ、食べる?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「コロッケ作った。ただし芋オンリー」
リヴァイ「芋揚げだな」
ハンジ「ご不満ならばハンジも添えましょうか?」
リヴァイ「なんだそりゃ」
ハンジ「ハンジ・添え」
リヴァイ「お前、食えんのか?」
322: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 00:11:57 ID:4bbtlsSY
ハンジ「リヴァイにはいつも食われてる」
リヴァイ「だとしたら添え物じゃなくてメインだろ」
ハンジ「――っ!///」
リヴァイ「食っていいのか?」
ハンジ「へ? え? ここで!?///」
リヴァイ「お前が持ってきたんだろうが、芋のみコロッケ」
ハンジ「あ、ああ、コロッケね。うん、どうぞー」
リヴァイ「……スケベが」
ハンジ「違っ!!/// リヴァイが変な事いうから!!」
リヴァイ「先に言ったのはお前だ」モグモグ
〆
323: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 00:16:34 ID:4bbtlsSY
【お気に入り】
ハンジ「リヴァイ! 今日も添い寝だけどいい?」
リヴァイ「んー、勝手にしろ」ペラッ
ハンジ「ベッドの上で寝る前の読書ですかー」ポフンッ
リヴァイ「足の上に乗るな。横に来い」
ハンジ「へいへい」モゾモゾ
リヴァイ「……」ペラッ
ハンジ「リヴァイ、寝ないの?」
リヴァイ「ん? ああ、そうだな」パタンッ
324: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 00:17:20 ID:4bbtlsSY
ハンジ「よし」ギュッ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「いつもリヴァイの隣に‘ハンジ・ゾエ’!」ギュー
リヴァイ「なんだそりゃ」
ハンジ「ハンジ・添い寝、ハンジ・添え」
リヴァイ「……それ気に入ったのか」
ハンジ「今日もメインじゃなくてすまないね」
リヴァイ「下手な事言うとメインになるぞ」
ハンジ「……おやすみなさい」
〆
325: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 00:20:46 ID:4bbtlsSY
レスありがとうございます
5月5日、薬の日・おもちゃの日
5日6日、コロッケの日
ではまたーノシ
5月5日、薬の日・おもちゃの日
5日6日、コロッケの日
ではまたーノシ
326: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 23:42:15 ID:4bbtlsSY
【遠慮】
リヴァイ「お前、どうしたそれ、粉だらけじゃねぇか」
ハンジ「あ、リヴァイ。いやー倉庫から物を取ろうとしたら予備のチョークが降ってきてね」
リヴァイ「夜中に何してんだ。風呂に入れ」
ハンジ「えー? でももう遅いし」
リヴァイ「いいから入れ」
ハンジ「……分かったよ」
リヴァイ「……ちゃんと入れよ?」
ハンジ「はいはーい」
ハンジ(粉は叩(はた)けば落ちるし、てきとーに入っとこ)スタスタ
327: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 23:43:39 ID:4bbtlsSY
――ガシッ!
ハンジ「!?」
リヴァイ「お前今適当に入ろうとしただろ?」
ハンジ「なんで分かるの!?」
リヴァイ「やはりそうか」
ハンジ「ハッ!!」
リヴァイ「今まで何度も何度も何度も! 言い聞かせてやった筈だが……聞く気がねぇんだな?」
ハンジ「ふ、ふふふ……こ、これはリヴァイとの闘いなんだよ……とかなんとか?」ダラダラ
リヴァイ「ほぅ……なら決着をつけねぇとなぁ」ゴゴゴゴ…
328: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 23:44:48 ID:4bbtlsSY
ハンジ「あはっ……あははぁ……」
リヴァイ「誤魔化せてねぇ。来い、磨いてやる」ズルズル
ハンジ「いやぁぁぁ!! 何考えてんのー!!?」
リヴァイ「なんか問題でもあるか?」
ハンジ「あるでしょ!?」
リヴァイ「今更遠慮なんぞいらんだろ」ズルズル
ハンジ「いるいる!! いるからぁー!!」
リヴァイ「黙れ。お前が悪い」ポイッ
〆
329: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 23:49:30 ID:4bbtlsSY
【貸し切り】
――ガチャンッ
リヴァイ「……」ジロリ
ハンジ「いや、いやいやいやいやリヴァイ、誰か来たりしたら……!」
リヴァイ「鍵は掛けてある」
ハンジ「いや、でも」
リヴァイ「どのみち深夜だ、誰も来ねぇよ。脱げ」スッ
ハンジ「ちょっとマジで待った!!」
330: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 23:50:35 ID:4bbtlsSY
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「本当にリヴァイが洗うの!? 身体くらい自分で洗うから!!」
リヴァイ「テメェさっき手を抜こうとしただろうが」グッ
ハンジ「いやいや、ちゃんと洗うから!! てかなんでタワシ持ってんだ!!」
リヴァイ「これで削ぐ」
ハンジ「削ぐんじゃねぇ!!!」
リヴァイ「やかましい」ズイッ
ギャー!!
〆
331: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/01(日) 23:55:29 ID:4bbtlsSY
【元より】
――入浴後――
リヴァイ「ふぅ」スッキリ+ ←キレイに洗えて大満足
ハンジ「うぅぅ、剥かれた磨かれた……」シクシク ←ただ洗われただけ
リヴァイ「テメェがちゃんとしねぇからだ」フンッ
ハンジ「うぅ、お嫁にいけない……」
リヴァイ「ああ? お前、いくとしても俺のところ以外にいく宛ねぇだろ」
ハンジ「……は?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「は!?///」
〆
332: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 00:00:07 ID:s5LNdX5I
【堪らない】
ハンジ(こいつ……何を……///)ウゥ
リヴァイ「?」
ハンジ(……ああ、そうか。いろんな意味で潔癖なのかな……)チラッ
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「いや……」
ハンジ(……だから、つまり、こういう関係になった時点でリヴァイの中では……)
ハンジ「――くぅっ///」
リヴァイ「さっきからなんだ?」
ハンジ「なんでもないよ、なんでもない」
リヴァイ「?」
ハンジ(なんか心臓に悪いな……)ハァー
〆
333: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 00:05:22 ID:s5LNdX5I
【口紅】
ハンジ「リヴァイ」キラキラ+ ←ドレス&化粧
リヴァイ「どうした? それ」
ハンジ「友人の結婚式にお呼ばれされた」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「ど?」
リヴァイ「女に見える」
ハンジ「前と同じ感想かよ」
リヴァイ「……から注意しろ」
ハンジ「あ、ちょっと違った」
334: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 00:06:32 ID:s5LNdX5I
リヴァイ「……口紅赤すぎねぇか?」
ハンジ「そうか――」
――グイッ
ハンジ「な!? んん!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「……びっくりしたぁ」
リヴァイ「まぁ、そんなもんだろ」フム
ハンジ「あのね……ぶふっ」
リヴァイ「何笑ってんだ」
ハンジ「リヴァイ、口紅塗ったみたいだよ」ケラケラ
リヴァイ「む」ゴシッ
〆
336: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:36:14 ID:s5LNdX5I
【挑発】
ハンジ「戻ったよー」
リヴァイ「……なんで俺の部屋に戻ってくるんだ」
ハンジ「疲れたー!」ドッサー!
リヴァイ「ベッドに倒れ込むな。ドレスシワになるぞ」
ハンジ「んーそうだねぇ……リヴァイ、脱がせて?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「おや? これ脱がせたくない?」
リヴァイ「……」
ハンジ「ないなら仕方ない。部屋に戻るよ」ムクッ
――グイッ
ハンジ「わっ!」ドサッ
337: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:37:13 ID:s5LNdX5I
リヴァイ「とんだ挑発だな」ギシッ
ハンジ「んふふー、前に脱がされかけたからさー、脱がしたいのかなって」ギュッ
リヴァイ「……シワになるぞ」シュルッ
ハンジ「なんとかなるよ」
リヴァイ「酔ってるな?」スルッ
ハンジ「そんなに飲んでないけどなぁ」
リヴァイ「……やっぱり口紅赤いな」ツッ
ハンジ「……じゃあ、薄くして?」
リヴァイ「全部落としてやる」スッ
ハンジ「ふふ、どうぞ」
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん――――」
〆
338: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:42:28 ID:s5LNdX5I
【うなされ……?】
――深夜――
「う……うぅ……」ハァハァ
リヴァイ「……っ?」パチッ
ハンジ「ダ……メ……逃げ……」ウゥ
リヴァイ(……またうなされてるのか)
ハンジ「うっ……いや……やめっ……」ハァハァ
リヴァイ「ハンジ」ナデ…
ハンジ「うぅ……」
リヴァイ「大丈夫だ」ナデナデ
ハンジ「……リヴァ……――」スースー
リヴァイ「……」ナデナデ
339: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:44:06 ID:s5LNdX5I
リヴァイ(せめて寝てる時くらい、幸せでいてもらいたいもんだが……)
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ナデナデ
リヴァイ(俺達には難しいか……?)
ハンジ「うへへ」ニヘー
リヴァイ「!?」ビクッ!
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」
リヴァイ(……幸せな夢になったようで何よりだな。びっくりしたが)ナデ…
ハンジ「リヴァイ、餅になりたいの?」ムニャムニャ
リヴァイ「……なりたくねぇよ」
ハンジ「ジャムか、そっか」ムニャムニャ
リヴァイ「……」
リヴァイ(……どんな夢見てんだ)
〆
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ナデナデ
リヴァイ(俺達には難しいか……?)
ハンジ「うへへ」ニヘー
リヴァイ「!?」ビクッ!
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」
リヴァイ(……幸せな夢になったようで何よりだな。びっくりしたが)ナデ…
ハンジ「リヴァイ、餅になりたいの?」ムニャムニャ
リヴァイ「……なりたくねぇよ」
ハンジ「ジャムか、そっか」ムニャムニャ
リヴァイ「……」
リヴァイ(……どんな夢見てんだ)
〆
340: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:49:13 ID:s5LNdX5I
【誤訳はしてない】
リヴァイ「――――」ヌチュ
ハンジ「んく……」
リヴァイ「は……」
ハンジ「はぁ……」
リヴァイ「……腰抜かさなくなったな」
ハンジ「いつの話だよ……てか手加減してるでしょ?」
リヴァイ「まぁ……よく分かったな」
ハンジ「寝る時は手加減してないから分かるよ」
リヴァイ「それもそうか」
ハンジ「そういえば」
リヴァイ「あ?」
341: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:50:06 ID:s5LNdX5I
ハンジ「あの時も手加減なしだったけど……なんであそこまでしたの?」
リヴァイ「あの時?」
ハンジ「私の部屋の前でリヴァイがべろちゅーぶちかまして逃げた時」
リヴァイ「お前……言い方ってモンが」
ハンジ「間違ってないし」
リヴァイ「……今更なんだ」
ハンジ「ん? さっきのでふと思い出した」
リヴァイ「……」
ハンジ「あれって告白みたいなもんだよね?」
リヴァイ「……そう……か?」
ハンジ「気持ちもないのにあんなマネをしたと?」
リヴァイ「いや……あったが……」
リヴァイ(……告白……な……)
342: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:51:22 ID:s5LNdX5I
ハンジ「あれ普通のキスでいい筈なのにさ、なんであんな……」
リヴァイ「それはお前が悪い」
ハンジ「なんでさ」
リヴァイ「お前な、あの時どれだけ俺を誘惑してたと思う?」
ハンジ「えっ?」
リヴァイ「だから、り――」
リヴァイ(……軽く理性がトんだ、とは言えねぇな)
リヴァイ「……溜まってた鬱憤を晴らしただけだ」
ハンジ「いや、あの時は誘惑とか……?」
リヴァイ「始めに酔って無理矢理やったのは誰だ」
ハンジ「そ、それは、酔ってたからだし。私が言ってる時のリヴァイは素面だったじゃん」
リヴァイ「うじうじ泣きそうなツラして誘ってやがったからだ」
ハンジ「誘ってないよ! 無かった事にするかしないか悩んでたんだよ。あなたの態度も曖昧だったし」
343: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:52:03 ID:s5LNdX5I
リヴァイ「……よく誘ってねぇとか言えるな」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「“キスしてほしい”“女として見てほしい”とほざいてただろ」
ハンジ「そっ!?/// そんな直接的な言葉発してないよ!!」
リヴァイ「似たようなもんだ」
ハンジ「勝手に意訳するな!」
リヴァイ「間違ってたか?」
ハンジ「うっ……」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「くっ……いいえ///」
リヴァイ「だろうが」フンッ
ハンジ「くっそぅ///」バンッ
〆
344: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:57:30 ID:s5LNdX5I
【どういうつもり】
ハンジ「でもやっぱりあそこまでする必要はなかったよ。腰抜かしてるのに更にするとか鬼畜だよ」ブツブツ
リヴァイ「うるせぇな。いつまで言ってんだ」
ハンジ「思い出したら腹立ってきたんだよ。放置されたし」
リヴァイ「……あのまま部屋に連れ込まれたかったのか?」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「お前が酔って乱入して来た時、もうほとんど限界だったんだ。
その後の謝罪に来た時も全力で止めた。で、とどめがあれ(半べそ)だ」
ハンジ「う……///」
リヴァイ「部屋まで運んでたら大変だったな」
ハンジ「……扉の前で本当に良かったよ」
リヴァイ「今は部屋だな」グイッ
345: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/02(月) 23:58:26 ID:s5LNdX5I
ハンジ「え゙?」
リヴァイ「……」グッ
ハンジ「ちょっと、リヴァイ!」ガッ
リヴァイ「なんだ? 襲われてぇからしつこくこの話をしたんだろ」グッ
ハンジ「違っ、そういう事じゃ……」
リヴァイ「されたくねぇのか?」
ハンジ「それは……されたい……ケド///」ゴニョゴニョ
リヴァイ「はっ……」スッ
ハンジ「あ! い、今はダメだよ! キスだけだからね! 昼間だし!」
リヴァイ「……」チッ
ハンジ「本気でヤる気だったのかよ」
〆
347: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/03(火) 23:35:58 ID:ywImtFIk
【帰還率が高い】
ハンジ「よし、放置したのはまぁ分かった。だけどあの後無かったことにしようとしたのはなんで?」
リヴァイ「……」
ハンジ「あそこまでしといてそれはないよねぇ」
リヴァイ「……理由があっただろ」
ハンジ「理由は聞いたけどさ、あんなことしたんならもう覚悟しろっての」
リヴァイ「……しただろうが」
ハンジ「一度は逃げたじゃーん、臆病者ー」ニヤニヤ
リヴァイ「兵士は臆病者である方がいいと言うよな」
ハンジ「話すり替えんな!」
〆
348: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/03(火) 23:40:38 ID:ywImtFIk
【近くにいたかった】
ハンジ「……ねぇ、誘惑ってさ、私どんな事してた?」
リヴァイ「前にも言っただろうが、引っ付いてきたり抱きついたり……」
ハンジ「あーいやぁーそれは……誘惑っていうか……ただなんとなくというか……標準装備?」
リヴァイ「質悪ぃ装備だな……俺がどれほど我慢したか……」ハァー
ハンジ「我慢……してたんだ」
リヴァイ「手ぇ出すわけにはいかなかったからな」
ハンジ「……まぁ……ねぇ」
リヴァイ「にも関わらず、べたべたべたべたくっついてくるわ、誘うような事は言うわ……」
ハンジ「う」
349: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/03(火) 23:41:28 ID:ywImtFIk
リヴァイ「何度押し倒してやろうかと思ったかしれねぇな」フンッ
ハンジ「――っ///」
リヴァイ「反省しろ」
ハンジ「……はい」
リヴァイ「……馬鹿に素直だな」
ハンジ「いや、まぁ……」
ハンジ(そんな目でずっと見られていたのかと思うと……)
ハンジ「うぅ///」
リヴァイ「?」
〆
350: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/03(火) 23:46:31 ID:ywImtFIk
【しつこかった】
ハンジ「けどさーリヴァイだって私が抱きつくの許してたよね? 拒めばよかったのに」
リヴァイ「……拒んだだろ」
ハンジ「そうだっけ?」
リヴァイ「お前はよけてもさけても逃げてもぶっ倒しても抱きついてきただろうが。諦めたんだ」
ハンジ「あぁ! そういやそんな記憶がうっすらと」
リヴァイ「忘れてんのか」
ハンジ「……あの頃少し寂しそうに見えたからねぇ」
リヴァイ「……」
ハンジ「それ以上にリヴァイの強さの秘訣に興味があったのも事実だけど!」
リヴァイ「それ以上か」
ハンジ「そうそう、リヴァイを調べ尽くしてやろうって気でいたからね」
351: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/03(火) 23:47:31 ID:ywImtFIk
リヴァイ「酷く邪魔だったな」
ハンジ「あちこち付いて回ってたものね」ケラケラ
リヴァイ「あぁ、行く先々に現れやがって」
ハンジ「トイレやお風呂は流石に他の兵士とかにも止められちゃった」
リヴァイ「当たり前だ」
ハンジ「結果的に現在の方がリヴァイをより詳しく知る事にはなったけども」
リヴァイ「……まぁな。当時はいい迷惑だった」
ハンジ「いやぁ本気で知りたかったんだよ、強くなる方法」
リヴァイ「……」
ハンジ「それに……少しは気が紛れたかな?」
リヴァイ「……ああ」
ハンジ「ならよかった」ニコッ
〆
352: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/03(火) 23:52:52 ID:ywImtFIk
【不意】
ハンジ「はぁ、思い出話に花咲かせてたら喉乾いてきた。リヴァイ、紅茶飲む?」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「ちょっと待っててね」トタトタ…
リヴァイ「……」
ハンジ「お待たせ、どうぞー」カチャッ
リヴァイ「ん」
ハンジ「いい香りー」コクッ
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「ん?」
353: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/03(火) 23:53:47 ID:ywImtFIk
リヴァイ「好きだ」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」…カチャッ
ハンジ「――――」ガチャンッ
リヴァイ「……」ズズズズ
ハンジ「!!?!?///」
リヴァイ「……」カチャン
ハンジ「え? あ? は? 何? 今なんて!?」
リヴァイ「さぁな」
ハンジ「不意打ち過ぎる!!! もう一回!!」ガタンッ!
リヴァイ「言わねぇ」
ハンジ「もう、もう、もぉぉー!!!///」ジタバタ
リヴァイ「お前やっぱり牛だったか」
〆
354: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/03(火) 23:58:36 ID:ywImtFIk
【嬉しい気持ち】
ハンジ「不意打ちずるいよー」ブー
リヴァイ「聞き逃したなら残念だったな」ズズズズ
ハンジ「いや、聞いた。ちゃんと聞いた。だけど脳内にしっかりと記録しておきたいんだよ。
その時のリヴァイの声のトーンや表情とか!」ガタッ
リヴァイ「そうか」カチャン
ハンジ「というワケでワンモア!」ポムッ
リヴァイ「ちゃんと聞こえる大きさで言っただろ」
ハンジ「もう一回」ギュッ
リヴァイ「言わねぇ」
355: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/03(火) 23:59:32 ID:ywImtFIk
ハンジ「言えー」グリグリ
リヴァイ「顎で頭をぐりぐりするな」
ハンジ「もうーなんだよ、もう」ガタガタ
リヴァイ「うるせぇな、椅子を揺らすな」
ハンジ「……でも」グイッ
リヴァイ「おい上に引っ張る……――」
ハンジ「ん……――」
リヴァイ「――――」
ハンジ「……嬉しかった」フフッ
356: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/04(水) 00:00:24 ID:xndFqcCE
リヴァイ「……この体勢は苦しいんだが」
ハンジ「じゃ、足の上に正面から座る」スタスタ…ストン
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ、身動きできずー」ケラケラ
リヴァイ「動いてやってもいいが?」
ハンジ「ダーメ」ギュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「んふふふふふふ♪」ギュゥ
リヴァイ「……」ナデナデ
〆
358: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/04(水) 23:50:33 ID:xndFqcCE
【ザリガニ】
――索敵演習――
ハンジ「ここで休憩かぁ……おっ?」
モブリット「どうしました?」
ハンジ「小さな川があるよ」
ケイジ「おぉ、本当ですね」
ハンジ「子供の頃、川遊び結構したなぁ。服を汚していつも叱られてたわ」ケラケラ
ゴーグル「ハンジさんらしい」
ニファ「活発なお子さんだったんですね」
リヴァイ「こんな所に集(たか)って何してんだ?」
359: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/04(水) 23:51:27 ID:xndFqcCE
ニファ「あ、リヴァイ兵長。川があったので……」
リヴァイ「川?」
ハンジ「小さいけど洗濯する?」
リヴァイ「しねぇよ」
ケイジ「おっ? ザリガニいんぞ、ザリガニ!」
ゴーグル「あぁ、昔ザリガニ釣りとかしてたな」
モブリット「始めとか爪が怖くてなかなか掴めなかったよ」
ハンジ「あるある」ケラケラ
ニファ「私は捕まえたことはありませんが、挟まれると痛そうですね」
リヴァイ「……ザリガニって食えるよな」
ハンジ班「「「「!?」」」」
〆
360: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/04(水) 23:57:16 ID:xndFqcCE
【驚き】
モブリット「ザリガニって食べれるんですね」
リヴァイ「まぁな」
ゴーグル「あ、そういや食べてる地域あったな」
ケイジ「へぇ」
ゴーグル「しっかり火を通さないといけないらしいけどな」
ハンジ「~♪」チョイチョイ
リヴァイ「何してんだ」
ハンジ「ザリガニ釣り」
361: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/04(水) 23:58:13 ID:xndFqcCE
リヴァイ「遊んでんな」
ハンジ「休憩中だし……釣れた」
ケイジ「こいつら餌なしでも釣れる事があるんですよね」
ゴーグル「そうそう、で、一匹釣れたら……」
ニファ「釣れたら?」
ハンジ「ふんっ」メキョッ!!
ニファ「ひっ!?」
ゴーグル「こうやって身を餌にすんだ」
モブリット「ザリガニ、共食いするからなー」
リヴァイ「仲間食うとかイカれてるよな」
362: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/04(水) 23:59:25 ID:xndFqcCE
ハンジ「……リヴァイは」ボソッ
――ベシッ!
ハンジ「あいたっ!」
リヴァイ「……くだらねぇ事言うんじゃねぇぞ」ゴゴゴゴ
ハンジ「へいへい、あ、釣れた」
ゴーグル「入れ食いですね」
ケイジ「ザリガニ釣りって簡単なんだよなぁ。一匹釣っちまえば餌は充分だしな」
モブリット「でも大漁過ぎてうじゃうじゃになるか、持って帰るの面倒だから逃がすかのどっちかだよな」
――アハハハハハハ!!
ニファ(え? 常識? ザリガニ真っ二つにして身を餌にするのって常識なの?)*そうでもない*
〆
363: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 00:04:42 ID:.qmXcoKM
【依存?】
――壁外調査――
調査兵1「エルヴィン団長ー!!!」ドカカッ
エルヴィン「どうした? そんなに慌てて」
調査兵2「リヴァイ兵長が……! リヴァイ兵長が俺達を逃がすために一人で囮に!!」
ハンジ「えっ……」ドキッ
エルヴィン「何?」
調査兵1「俺達、ガスを使い果たしてしまって……早く応援をお願いします!」
ミケ「……その必要はないようだ」スンッ
調査兵2「!!」
364: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 00:05:44 ID:.qmXcoKM
リヴァイ「なんの騒ぎだ?」ギュイィィ…ストッ
エルヴィン「……いや、大した事ではないよ」
ハンジ「リヴァイが殺られるわけないって、ね?」
調査兵1「は、はい……良かったです……」ハァー
調査兵2「でも2体もいたのに……」
ハンジ「あはは! リヴァイはそれくらいお手の物だよ。つーか多分食べられても腹かっ捌いて出てくるよ」
ミケ「本当にそうしそうだな」
リヴァイ「お前ら人をなんだと……」
エルヴィン「はは、まぁいいじゃないか。戻るぞ。リヴァイ、早く馬に乗れ」
リヴァイ「……」チッ
ハンジ「さぁ、行くよー」…ドッドッドッ
365: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 00:06:43 ID:.qmXcoKM
ハンジ「――っ」ドッドッドッドッ
ハンジ(……動悸が……っ)チラッ
リヴァイ「……」ドカカッ!
ハンジ「……」ドッドッドッドッ
ハンジ(……良かった)グッ
ハンジ(だけど……)
ハンジ(リヴァイだって例外じゃない)
ハンジ(分かってた。分かってる筈なのに……覚悟だってちゃんと……なのに……!)ギリッ
ハンジ(こんなに動揺するなんて……)
ハンジ「……」
ハンジ(いや……心配するのは当たり前だ……当たり前……)グッ
〆
366: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 00:11:23 ID:.qmXcoKM
【二人でいるから】
――壁外調査後――
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ギュッ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「リヴァイの鼓動を聞くのと、頭を撫でられるのって安心する」スリッ
リヴァイ「……そうか」ナデナデ
ハンジ「うん……」ギュゥ…
367: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 00:12:15 ID:.qmXcoKM
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「……ねぇ」
リヴァイ「ん?」
ハンジ「キス、して?」
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「ん……」
リヴァイ「……まだ泣いてたのか」ゴシッ
ハンジ「ははっ、今だけだから……」
リヴァイ「……」ナデ…
〆
368: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 00:17:34 ID:.qmXcoKM
【悔やまないか?】
ハンジ「♪」ギュー
リヴァイ「……ハンジ、もう遅い」
ハンジ「あ、そだね。帰るよ」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「じゃあねー」フリフリ
――パタンッ
リヴァイ「……」
リヴァイ(アイツ……最近俺に甘え過ぎじゃねぇか?)
リヴァイ(壁外調査後のアイツは特に……)
369: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 00:18:57 ID:.qmXcoKM
リヴァイ「……」
リヴァイ(俺は覚悟をした。……アイツもしているだろう。だが……)
リヴァイ(このままでアイツの為になるんだろうか……?)
リヴァイ(アイツは俺の心臓の音を聞くと安心すると言った)
リヴァイ(……それが聞けなくなったら?)
リヴァイ(アイツはどうするんだ? すぐに前を向けるのか?)
リヴァイ(抱いて撫でて、キスして漸く泣き止む今のアイツが?)
リヴァイ「……」
リヴァイ(もし前を向けずダメになったりしたら……俺は…………)
リヴァイ「……」
リヴァイ(……少し……考える必要があるな)
〆
371: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:34:06 ID:.qmXcoKM
【なんか変】
ハンジ「リーヴァイ」ガバッ…
リヴァイ「ああ、ハンジか」ヒョイッ
ハンジ「?」スカッ
リヴァイ「何か用か?」
ハンジ「ん? 別に。見掛けたから来ただけだよ」
リヴァイ「仕事に戻れ」
ハンジ「そりゃ戻るけど……どうしたの?」
372: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:34:47 ID:.qmXcoKM
リヴァイ「何がだ?」
ハンジ「なんか変だよ?」
リヴァイ「……なんでもねぇよ」
ハンジ「なんでもなくないよね?」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ?」
リヴァイ「話がある。今日、俺の部屋に来い」
ハンジ「うん……」
〆
373: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:39:10 ID:.qmXcoKM
【想うが故に】
ハンジ「来たよー」
リヴァイ「ああ、そこに座れ」
ハンジ「ん」ポフッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……話って何?」
リヴァイ「……最近甘え過ぎなんじゃねぇかと思ってな」
ハンジ「あぁ……なんだ……なんか怒らせるような事でもしたのかと……」ホッ
リヴァイ「……」
374: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:40:01 ID:.qmXcoKM
ハンジ「ていうかちゃんと言って。いきなり何も言わずに実行しないでよ。びっくりする」
リヴァイ「悪かった」
ハンジ「全く浮気でも疑われたのかと思ったよ」ハッ
リヴァイ「今、怒らせたのかとか言ってなかったか?」
ハンジ「まぁまぁ。んー確かにちょっと甘え過ぎてたかも……?」
リヴァイ「…………少しの間、二人で会うのはやめねぇか?」
ハンジ「えっ?」ドキッ
リヴァイ「……」
ハンジ「な、なんで?」ドッドッドッ…
リヴァイ「今のままじゃよくねぇ気がする」
375: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:41:29 ID:.qmXcoKM
ハンジ「……っ……それは……」
リヴァイ「……その様子だと何か思い当たる節があるみてぇだな」
ハンジ「……」
リヴァイ「俺達はほんの小さな油断や動揺が死に直結する事が多い」
ハンジ「そうだね……」
リヴァイ「……互いに寄り掛かり過ぎるのは良くねぇと思うんだが、どうだ?」
ハンジ「……うん、そう思うよ」
リヴァイ「だろうな……それで、だ。万が一の事を考えて暫く離れてみねぇか?」
ハンジ「――っ」
リヴァイ「……暫くの間だ」
ハンジ「そう……だね」
376: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:42:26 ID:.qmXcoKM
リヴァイ「……それで平気なら問題ねぇだろ」ナデ…
ハンジ「……ん」
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「……今日、泊まってってもいい?」
リヴァイ「お前、今……」
ハンジ「だって……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……お願い」
リヴァイ「分かった……」グイッ
ハンジ「ん……」ギュッ
〆
377: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:47:17 ID:.qmXcoKM
【一人の休日:ハンジ】
――ハンジ自室――
カチッカチッカチッカチッ……
ハンジ「……」ゴロンッ
ハンジ(暇……だな)
ハンジ(よく考えたら暇ができる度リヴァイの所に行ってたなー)
ハンジ(付き合う前から)
ハンジ「……」
ハンジ(こんなだからいけないのか)
ハンジ「……」ムクッ
ハンジ「研究室にでも行こっと」ボリボリ
〆
378: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:52:12 ID:.qmXcoKM
【一人の休日:リヴァイ】
――リヴァイ自室――
リヴァイ「……」
リヴァイ(静かだな)
リヴァイ(……いつもよりずっと)
リヴァイ「……」
リヴァイ(掃除も終わった)
リヴァイ「……」
リヴァイ(する事ねぇな)
リヴァイ「……」
リヴァイ(馬の様子でも見てくるか)スタスタ
〆
379: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:57:11 ID:.qmXcoKM
【ばったり】
ハンジ「! おっやぁ、リヴァイ」
リヴァイ「ああ……メガネか」
ハンジ「何してんの?」
リヴァイ「馬の様子を見にな」
ハンジ「ふぅん」
リヴァイ「お前は?」
ハンジ「研究室。ついでだからリヴァイ、巨人について語ってかない?」
リヴァイ「あいつらについて語る言葉なんざ持ち合わせてねぇよ」
ハンジ「いっくらでもあるじゃないかぁー! 大きくてつぶらな瞳!」
リヴァイ「つぶらかどうかはさておき、そりゃどいつもこいつもクソでかいだろうな」
380: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/05(木) 23:58:21 ID:.qmXcoKM
ハンジ「包容力のある大きな腕!」
リヴァイ「ありすぎて潰されるがな」
ハンジ「大きくて可愛らしい行動!!」
リヴァイ「全く可愛くねぇよ。というかお前、さっきから大きさしか語ってねぇぞ」
ハンジ「ああ、ごめんごめん。リヴァイを見てたらつい」
リヴァイ「削ぐぞ、クソメガネ」
ハンジ「ふっひゃっひゃっひゃ! 気が短いんだから」ケラケラ
リヴァイ「付き合ってられるか」スタスタ
ハンジ「じゃあねー」
ハンジ「……」
ハンジ(普通にできた。うん、大丈夫だ)ホッ
〆
382: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/06(金) 23:37:26 ID:sGDBN6dw
【日にち】
――シトシトシトシト……
リヴァイ「……雨か」
リヴァイ(どうりで視界が暗いと……)
リヴァイ「……」
リヴァイ(今日はわりと暇だな)
リヴァイ「……」
リヴァイ(……もうどれくらいアイツに触れてねぇんだろうか)
リヴァイ「………………クソッ」
リヴァイ(俺も大概女々しいな)
リヴァイ(触れられねぇ日数を数えるなんざ……)
リヴァイ「……」
リヴァイ(部屋で少し昼寝でもするか)
〆
383: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/06(金) 23:42:10 ID:sGDBN6dw
【ちょっとでも】
モブリット「あ、これリヴァイ兵長宛だ」
ハンジ「!」ピクッ
モブリット「紛れちゃったんだな。届けに行くか」
――スッ
モブリット「あ!」
ハンジ「私が持っていくよ。丁度そっち方面に用があるし」
モブリット「ですが……」
ハンジ「いいからいいから」ポンポン
モブリット「はぁ……ではお願い致します」
ハンジ「んー。行ってくんねー」ヒラヒラ
ハンジ(仕事なら行っても問題ないからね!)ニヒッ
〆
384: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/06(金) 23:47:18 ID:sGDBN6dw
【触れたい】
――コンコン
シーン
ハンジ「……?」
ハンジ「部屋にいるって聞いたんだけどな?」
ハンジ「……鍵は……」ガチッ
ハンジ「掛かってる……でもいるかもしれない。そこでこれです」チャラッ
ハンジ「リヴァイの部屋の鍵ー」ガチャッ
ハンジ「……リヴァイ、開けるよー?」ソッ…キィー
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「いた、寝てる」
385: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/06(金) 23:47:56 ID:sGDBN6dw
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(ソファで寝ちゃって……)ストッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ソッ…ナデ…
リヴァイ「ん……ぅ……」スゥスゥ
ハンジ(ふふ……よく寝てる)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」…キョロキョロ
ハンジ(誰も来ないよね?)ドキドキ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(……起きないよね……?)ソッ
386: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/06(金) 23:48:42 ID:sGDBN6dw
ハンジ「――――」
リヴァイ「……」スゥ…
ハンジ「……」スッ
リヴァイ「……」…スゥスゥ
ハンジ「……」…ドキドキドキドキ
ハンジ(うっひゃー! 今更この程度でこんなにドキドキするとは!)ドキドキ
ハンジ(バレたらまずい。上着でもかけて、書類置いてさっさと去ろう)スクッ
リヴァイ「……」スゥスゥ
ハンジ「……風邪ひかないでね」ソッ…フワッ
リヴァイ「……」スゥスゥ
ハンジ「……」
387: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/06(金) 23:49:42 ID:sGDBN6dw
カチャッ……パタンッ
扉∥ハンジ「……」カチリッ…
ハンジ(……いや、ダメじゃん)
ハンジ(離れようって決めたのに)
ハンジ(これだからこんな事になってんのにっ)ガシガシ
ハンジ(ダメだ。リヴァイにはなるべく近づかないでおこう)
ハンジ(今やってる研究と、作戦をまとめる事に集中!)フンッ!
スタスタスタスタ……
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
リヴァイ「……」ツッ…
リヴァイ「……あの馬鹿が」
〆
388: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/06(金) 23:54:17 ID:sGDBN6dw
【根を詰める】
ハンジ「……」モクモク
モブリット「……」
ハンジ「……」ペラッ…カリカリ
ケイジ「最近、研究に物凄い没頭してるな」ヒソッ
ゴーグル「前からだろ」ヒソッ
ケイジ「いや、前からではあったけどここ最近鬼気迫ってるぞ?」ヒソッ
モブリット「真面目なのは助かるんだけど……」ヒソッ
389: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/06(金) 23:55:03 ID:sGDBN6dw
ニファ「でも前以上に研究室に入り浸りになってるよ」ヒソッ
モブリット「そうなんだよ。休みの日も一日中いた」
ゴーグル「だけど研究はハンジ分隊長の生き甲斐みたいなもんだから不思議はないだろ……」
モブリット「それはそうだけど、雰囲気がおかしいんだよ」
ケイジ「ああ、おかしいよな」
ゴーグル「まぁ……確かに……前より目のくま濃くなってるけどな」
ニファ「何かあったのかな?」
ハンジ「……」ブツブツ
〆
390: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 00:00:06 ID:1DimMzck
【おかしい】
――立体機動演習――
――ギュルル! ザシュッ
オルオ「すげぇ深ぇ! さすが兵長!」
ペトラ「見てばかりいないでちゃんと鍛練しなさいよ」
オルオ「っせぇな! やってるだろ、お前より削いでるぜ?」ヘヘン
ペトラ「ぐぬぬ」
エルド「ははっ! 事実だから言い返せねぇな」
391: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 00:01:14 ID:1DimMzck
ペトラ「エルド、うるさい!」
エルド「怖い怖い」
グンタ「お前ら真面目にやれよ」
――ギュイィィ……
リヴァイ「……」スタッ
リヴァイ(……いつもより浅い……最近調子悪ぃな)カチャッ
――ハンジ『リヴァイ』
リヴァイ「……」
リヴァイ(……全く会っていないワケじゃねぇ。会話もしている)グッ
392: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 00:02:22 ID:1DimMzck
リヴァイ(ただ……少し距離をおいているだけだ……)
リヴァイ「……」
リヴァイ(……なのに)
リヴァイ「――クソッ……!」
リヴァイ(くだらねぇ、ただ不調なだけだ。暫く演習でもしていれば治る)パシュッ
――ギュルル! ザシュッ
リヴァイ「……っ」
リヴァイ(……また浅い)
リヴァイ「チッ……」ギュイィィ…
〆
394: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:33:14 ID:1DimMzck
【触れたくなる】
リヴァイ「……」スタスタ
リヴァイ「!」
ハンジ「! ……おや、リヴァイ。演習帰り?」
リヴァイ「……まぁな」
ハンジ「立体機動とか訓練しなくても大丈夫そうなのに」ケラケラ
リヴァイ「なんでも怠けりゃ鈍るだろ」
ハンジ「そうだねぇ」
リヴァイ「……ちゃんと寝てんのか?」
ハンジ「ん? なんで?」
リヴァイ「目の下真っ黒だぞ?」スッ
395: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:33:59 ID:1DimMzck
ハンジ「――っ!」ビクッ
リヴァイ「……」ピタッ
ハンジ「だ、大丈夫だよ。ちょっと今思い付いた作戦を煮詰めてるところでさ」
リヴァイ「そうか」スッ
ハンジ「平気だよ」
リヴァイ「ならいいが」
ハンジ「んじゃ、もう戻るから」
リヴァイ「ああ」
――スタスタスタスタ……
リヴァイ「……」
リヴァイ(……俺から言い出しておいて……俺がダメじゃねぇか)チッ
〆
396: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:38:14 ID:1DimMzck
【穴】
――深夜:ハンジ研究室――
ハンジ「……」ブツブツ
カタンッ
ハンジ「!」
リヴァイ「まだやってんのか? 深夜だぞ?」
ハンジ「あ、ああ、リヴァイ……なんかうまくまとまらなくてさ」
リヴァイ「……明日にしろ」
ハンジ「……そうだね」
397: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:38:58 ID:1DimMzck
リヴァイ「早く戻れよ」スッ
ハンジ「あ、リヴァ――」
――シンッ
ハンジ(……行っちゃった)
ハンジ「……」
ハンジ(……リヴァイ……今は待っててもくれないんだね)
ハンジ「……片付けないと……」ゴソゴソ
ハンジ「……」ポトッ
ハンジ「あ……資料に……水……が……」ポロポロ
ハンジ「……ふ……ぅ……くっ」ポロポロ
398: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:39:59 ID:1DimMzck
ハンジ「うっ……うぅ……ぐすっ……」グシャッ
ハンジ(巨人の研究に身が入らない……そんな事今までなかった……)ポロポロ
ハンジ(何かが足りない気がして完全に没頭できない)ゴシゴシ
ハンジ(これだから……リヴァイと離れる事になったのに……!!)ジワッ
ハンジ「うっ……ふぅ……うぅ……」ポロポロ
ハンジ「ねぇ……リヴァイ……もう無理だよぅ……」ヒック
ハンジ「……つらい」グスッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
壁∥リヴァイ「…………」
〆
399: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:44:15 ID:1DimMzck
【落ち着かない】
――朝――
リヴァイ「……う」パチッ
リヴァイ「……」
リヴァイ「……」ゴロッ
シーン
リヴァイ「……」ポフッ…
400: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:45:02 ID:1DimMzck
リヴァイ(……隣にいねぇのが……隣で寝息が聞こえねぇのがこんなに……落ち着かねぇとは……)
リヴァイ「……」
リヴァイ「……」フルフル
リヴァイ(考えるな)
リヴァイ(これが普通だ)
リヴァイ(大概一緒じゃねぇだろ)
リヴァイ「…………チッ」ガシガシ
〆
401: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:50:18 ID:1DimMzck
【気合いを入れる】
ハンジ「……朝……か」
ハンジ「……」カサッ
ハンジ「この睡眠薬も効かなかったなぁ」
ハンジ「……もっと強いの貰おうかな」
ハンジ「……」
ハンジ(昨日は泣いちゃった。送ってもらえなかったからって……やっぱり甘え過ぎだよ)ハァ
402: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:51:04 ID:1DimMzck
ハンジ(……わざわざ見には来てくれたんだから)
ハンジ「……」
ハンジ「ふんっ!」パンッ
ハンジ「ダメだ! 考えない! 仕事に集中!!」スクッ!
ハンジ「と、」フラッ
ハンジ「やべ、立ち眩みした……」クラクラ
ハンジ「……ふぅ、よし、頑張ろう」
〆
403: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:56:18 ID:1DimMzck
【どうなるの?】
ハンジ「……」カリカリ
ハンジ(……大丈夫、大丈夫。こうやってればリヴァイの事を考えずに済む)
ハンジ(リヴァイを頭に浮かべるから集中が途切れるんだ。浮かべずに集中する)
ハンジ(……今までだってこんなもんだった。会えない日が何日も続いたりした)
ハンジ(私が研究に没頭して一週間ぐらい口も聞かないとかあった)
ハンジ(だから平気。平気でいられれば戻れるんだから)
ハンジ「……」カリ…
404: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:57:17 ID:1DimMzck
ハンジ(――平気じゃなかったら?)
――ドクンッ
ハンジ(あれ……?)ドクッドクッ
ハンジ(平気じゃなかったら……どうなるの?)ドッドッドッドッ
ニファ「ハンジ分隊長? どうしました? 顔色が……」
ハンジ(平気じゃなかったら……)クラッ
ニファ「ハンジ分隊長?」
ハンジ(……私達――)グラリ…
ニファ「ハンジ分隊長!?」ガシッ
405: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/07(土) 23:58:38 ID:1DimMzck
ハンジ「……はぁ……はぁ……」
ニファ「ちょっとモブリット! モブリット!! みんな!! みんなー!!」ギュッ
モブリット「ハンジ分隊長!?」
ゴーグル「どうしたんですか!?」
ケイジ「ちょっ、大丈夫ですか!? 真っ青ですよ!?」
モブリット「すぐ医務室に!!」
ハンジ「……ァイ……――」ボソッ
モブリット「ハンジ分隊長!? ハンジさん!!?」
ハンジ「」ツー…ポタッ
〆
407: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:27:00 ID:rZTeOFgA
【悪報】
モブリット「エルヴィン団長!!」
エルヴィン「どうした? そんなに慌てて」
リヴァイ「……」
モブリット「あ、すみません! リヴァイ兵長もいらしたんですね」
リヴァイ「構わねぇよ、どうした?」
モブリット「ハ、ハンジ分隊長が!」
リヴァイ「!」
モブリット「ハンジ分隊長が倒れました!!」
408: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:28:29 ID:rZTeOFgA
エルヴィン「何!?」
モブリット「今、医務室に……」
リヴァイ「……」ガチャッ
エルヴィン「リヴァイ」
リヴァイ「……」
エルヴィン「……俺の代わりに頼む」
リヴァイ「……ああ」
――パタンッ
エルヴィン「……モブリット、すまないがハンジの暫く代わりを」
モブリット「はっ!!」ザッ
〆
409: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:34:04 ID:rZTeOFgA
【夢現(ゆめうつつ)】
ハンジ(……気持ち悪い……動けない)
――容態は?
――ただの過労だ。寝ていれば治る
――そうか……
ハンジ(声が聞こえる……誰だろう? 分からない……ぼーっとする)
――今は眠っているが……
――なんだ?
410: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:34:59 ID:rZTeOFgA
――ここ最近うまく眠れていないようだ
――眠れていない?
――よく睡眠薬を取りに来る。だが飲んでも眠れないらしい
――……様子を見てもいいか?
――ああ、私は少しはずすよ。用があるんでね
――分かった
カッカッカッ……
ハンジ(誰か来る……)
411: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:35:51 ID:rZTeOFgA
――コッ
「……」
ハンジ(誰だろう? 瞼が重くて目が開かない……)
「……」ナデ…
ハンジ(顔を撫でられてる……)
「……」ナデナデ
ハンジ(今度は頭……気持ちいい……でもこの撫で方って……まさか)
リヴァイ「……すまん」ナデナデ
ハンジ(……やっぱり……リヴァイ)
〆
412: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:41:49 ID:rZTeOFgA
【それは違う】
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ(ああ……そこにリヴァイがいるのに……身体が動かない……瞼が重い)
リヴァイ「……俺の所為か……?」
ハンジ(リヴァイ……違う……違うよ……私が勝手に……)
リヴァイ「俺の所為だな……弱っていると分かっていたのに……手を差しのべなかった」サラッ…
ハンジ(リヴァイ……)
リヴァイ「だが……離れているべきだと思ったんだ」
ハンジ(……)
413: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:42:52 ID:rZTeOFgA
リヴァイ「これに耐えられないなら……俺がいなくなった後でどうにかなっちまうんじゃねぇかと……」
ハンジ(……それは……)
リヴァイ「そう思って…………そうなっちまったな」
ハンジ(……そうなった……?)
リヴァイ「……そして俺も……」
ハンジ(リヴァイ……も?)
リヴァイ「……どうやらちゃんと離れた方がいいらしい」
ハンジ(――――っ待って!!)ピクッ
リヴァイ「モブリットになるべく見てくれるよう頼んでおく……」
ハンジ(待って……待って……)
414: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:44:35 ID:rZTeOFgA
リヴァイ「離れたら……早く、俺の事は忘れろ……俺も……忘れる」ナデ…
ハンジ(やだ! 嫌だ!!)
リヴァイ「きっとその方がいい……その方が……お前を……」スッ
ハンジ(嫌! ダメ!! 待って!!!)
リヴァイ「……じゃあな」
ハンジ「――って」グッ
リヴァイ「!」
ハンジ「やだ……リヴァイ……待って」ポロポロ
リヴァイ「……」
ハンジ「やだっ」ギュゥ
〆
415: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:49:13 ID:rZTeOFgA
【切実な願い】
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「ちゃんとするよ……ちゃんとするから……」ポロポロ
リヴァイ「……」
ハンジ「お願い」ギュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「行ってしまわないで」ギュゥ
リヴァイ「ハン――」
ハンジ「傍にいて――」グイッ
リヴァイ「!」
ハンジ「――――」
リヴァイ「っ……」
416: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:51:18 ID:rZTeOFgA
ハンジ「リヴァ……」ズルッ
リヴァイ「ハンジ!」ガシッ
ハンジ「」ギュッ
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「」スースー
リヴァイ(寝てる……)ホッ
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ソッ
ハンジ「」ポフッ
リヴァイ「……」
ハンジ「」ツー…
リヴァイ「……」ゴシッ…
417: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:52:18 ID:rZTeOFgA
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ナデ…
リヴァイ「…………どうすればいい?」
リヴァイ「どうしたらお前にこんな思いをさせずにすむ?」
リヴァイ「どうしたらお前は苦しまずにすむ?」ナデ…
リヴァイ「どうしたら……」スッ
リヴァイ「……お前を…………」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」グッ
リヴァイ「……わからねぇ……俺には……わからない」ギュゥ…
ハンジ「」スースー
〆
418: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:57:13 ID:rZTeOFgA
【回復】
ハンジ「みんな、ごめんねー」
ケイジ「ハンジ分隊長! もう大丈夫なんですか?」
ハンジ「うん、しっかり寝て、暫く休んだら全快した」
ニファ「顔色も良くなりましたね」ホー
ゴーグル「過労だったそうですね」
ハンジ「うん、根詰めすぎちゃった」
ケイジ「このところ異様なまでに没頭してましたもんね」
ハンジ「そうだね、なんかうまくいきそうでいかない感じがずっと続いてたからさーついね」
ニファ「今度からは無理にでも休んでもらいますからね!」
419: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:58:13 ID:rZTeOFgA
ハンジ「ニファ、怒ると可愛い顔が台無しだよー」ニヒッ
ニファ「ハンジ分隊長」ジッ
ハンジ「ごめんごめん。了解だよ」
ゴーグル「ハンジ分隊長が全快したということで……」チラッ
ケイジ「入れ代わりで一人休ませたいのですが」チラッ
ハンジ「ん?」
モブリット「」ズーンlll
ハンジ「モブリット!!?」
モブリット「」ドヨーンlll
ハンジ「さっきから見当たらないと思ったら書類に埋もれてる!!
モブリット、生きてるか! モブリット!!」ガクガク
420: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/08(日) 22:58:59 ID:rZTeOFgA
モブリット「あー」グラングラン
ニファ「ハンジ分隊長、揺らしちゃダメです! 揺らしちゃ!!」
ハンジ「そ、そうだね」パッ
ケイジ「あ」
ゴーグル「あ」
ハンジ「あ」
ドンガラガッシャーン!!
ニファ「モブリットォォー!!!」キャァァ!!
モブリット「」チーン
〆
422: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:29:41 ID:UaPNxask
【心配】
ニファ「報告いたします。モブリット副長は一日寝ていれば回復するそうです」
ハンジ「そ、そっか。良かった」ホッ
ケイジ「ハンジ分隊長の仕事を少しでも減らそうと頑張ってたみたいですよ」
ゴーグル「俺らの知らないところでも頑張っちゃってたみたいですね」ポリポリ
ハンジ「モブリット……」
ニファ「もう、ハンジ分隊長もモブリットも、身体に気を使ってくださいよ」ハァー
ハンジ「うん、ごめんね、ニファ。気をつけるよ、なるべく」
ニファ「最後の一言が余計です」
ハンジ「うんうん、ニファは可愛いね」ナデナデ
ニファ「撫でないでください!/// 心配してるんですよ!」
423: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:30:40 ID:UaPNxask
ハンジ「分かってるよ、ありがとう、ニファ」ニコッ
ニファ「分かっていらっしゃるならいいですけど……」ムゥ
ケイジ「うんうん、心配だったよな」ワシャワシャ
ゴーグル「ずっとオロオロしてたもんな」グシャグシャ
ニファ「頭撫でないで!!」
ハンジ「あはははは! 髪ぐしゃぐしゃだよ、ニファ」ケラケラ
ニファ「もう、セクハラだからね!」ナオシナオシ
ケイジ「やばいな、開拓地に送られる」
ゴーグル「いやいや、人手足りないから多分常に前線にだな」
ニファ「……本当に団長に訴えるよ!?」
ケイジゴーグル「「ごめんなさい」」
〆
424: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:35:15 ID:UaPNxask
【お見舞い品】
――ガチャッ
ハンジ「あ、リヴァイ」
リヴァイ「ハンジ、ちょっといいか?」
ハンジ「何?」ガタッ
リヴァイ「……今日、俺の所に来い。話がある」ボソッ
ハンジ「……うん、分かった」
リヴァイ「それと」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「これ、モブリットにやっとけ、残りはみんなで分けろ」ガサッ
ハンジ「甘夏みかんだー」
リヴァイ「疲労回復にいいらしい」
425: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:36:21 ID:UaPNxask
ハンジ「へー」
リヴァイ「お前も食っとけ。じゃあな」
ハンジ「うん、ありがとうねー」フリフリ
リヴァイ「……」ヒラヒラ
ハンジ「……」
ケイジ「なんだったんですか?」ヒョイッ
ハンジ「ああ、モブリットへのお見舞い品と差し入れだよ。疲労回復に効くんだって」ガサッ
ケイジ「おぉ、ありがたいですね」
ニファ「甘夏だぁ、おいしそう」
ゴーグル「こっち、モブリットに食わせてきますよ」
ハンジ「ああ、お願いするよ」
〆
426: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:41:40 ID:UaPNxask
【話をしよう】
ハンジ「リヴァイ、来たよー」
リヴァイ「……ああ、座れ」
ハンジ「おっ邪魔ー」ポフッ
リヴァイ「……」ポフッ
ハンジ「倒れちゃってごめんね。心配した?」
リヴァイ「まぁな」
ハンジ「ふふ、でもゆっくり考える時間ができてよかったよ」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「うん。ねぇ、リヴァイは私と別れたい?」
427: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:42:31 ID:UaPNxask
リヴァイ「…………いや」
ハンジ「ふふ、だよねぇ。私も嫌だなぁ」
リヴァイ「……」
ハンジ「ちゃんと話をしようか。ちゃんと話もせずにすぐ実行するからおかしくなるんだよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「あ、おかしくなってたのは私だけだったけどさ」アハハー
リヴァイ「……そうでもない」
ハンジ「……リヴァイも?」
リヴァイ「少し……な」
ハンジ「そっか」フフッ
〆
428: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:47:44 ID:UaPNxask
【きちんと考えた】
ハンジ「……ちゃんと聞きたいんだけどリヴァイは何で離れてみようと思ったの?」
リヴァイ「お前が俺に甘え過ぎてるように感じたからだ」
ハンジ「そうだね、甘えてたと思う。でもさ、それの何がいけないのかな?」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「いいじゃん、あまりに過度でなければ甘えたって。壁外じゃないんだし」
リヴァイ「いや、ダメだろ」
ハンジ「うん、私もね、ダメだと思ってたんだ。リヴァイに依存し過ぎているんじゃないかって」
リヴァイ「……」
ハンジ「こんな調子で、リヴァイに万が一の事があったら私はどうするんだって……
覚悟を決めたハズなのに何やってんだって思った」
リヴァイ「……」
429: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:48:42 ID:UaPNxask
ハンジ「リヴァイは……私の“万が一”をちゃんと想像したんだろう? そして覚悟もした」
リヴァイ「……まぁな」
ハンジ「だろうね。リヴァイだもの」フフッ
リヴァイ「……」
ハンジ「だけど……最愛の人が目の前で喰まれるという想像を、私は避けちゃったんだ」
リヴァイ「……」
ハンジ「……先の壁外調査で、あなたが危険かもしれないと知らされた時に私は酷く動揺した」
ハンジ「覚悟していたハズなのになんでこんなに、と不安にかられた。
想像を避けてしまったが故にその不安にのまれたんだ」
ハンジ「だから離れる事を承諾した。離れてみるべきだと思った」
リヴァイ「……」
ハンジ「私はきっとどこかであなたが“人類最強”と呼ばれている事に甘えていたんだと思う」
430: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:49:47 ID:UaPNxask
ハンジ「いつどうなっても分からないと思いつつもあなたが私より先に逝くハズがないと」
ハンジ「だから思考を止めた」
ハンジ「“考えたって仕方のない事だ”と」
ハンジ「“今は生きてるし”と」
リヴァイ「……」
ハンジ「……夢で見ていたりしたのにね」
リヴァイ「……」
ハンジ「ダメなのはそれだった。“私より先に逝くハズがない”という甘い考え」
リヴァイ「……」
ハンジ「これはもう……ちゃんと解決した。だから大丈夫だよ」
リヴァイ「……そうか」
〆
431: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:54:14 ID:UaPNxask
【動揺の在り方】
ハンジ「……それでね、酷く動揺した時すぐに、“心配するのは当たり前だ”と打ち消けそうとしたんだ」
ハンジ「それは誤魔化しで間違ってると思ってた……」
リヴァイ「……」
ハンジ「でもこれ、間違ってなかった」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「だってリヴァイ、最愛の人が危機にあったら動揺するのは当たり前じゃないか。
しない人間なんてきっといないよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「奥底に押し込めて平静を装う事はできるだろうけどね」
ハンジ「でも……動揺する事を認めないと、動揺した事に動揺しちゃって危ないんだよ」
リヴァイ「……」
432: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/09(月) 22:55:50 ID:UaPNxask
ハンジ「問題は、その後だよ。何もできなくなるのか、動けるのか」
リヴァイ「……」
ハンジ「きっとね、動けると思う。動揺をぎゅっと押し殺して生きる為に動く事はできる」
ハンジ「壁外でそういう事は何度もあった。だからできる」
ハンジ「できなきゃ相手にがっかりされちゃうし、そんなのは嫌だものね」
リヴァイ「……」
ハンジ「……できるよね?」
リヴァイ「ああ、できるだろうな。
だがそれは目の前で、壁外で死んだ時の話だろ? 更にその後はどうなんだ?」
ハンジ「確かに、今のはほとんどがそうだね。……やっぱりリヴァイの不安はそこなんだね?」
リヴァイ「……」
ハンジ「……聞かせて」
〆
434: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:30:16 ID:A95zTIf2
【自分の所為で】
リヴァイ「……甘えがお前をおかしくするかもしれねぇと思った」
ハンジ「……」
リヴァイ「最近のお前が俺に寄り掛かっているのを見て、
俺がいなくなったらどうするのかと思った……」
ハンジ「……うん、それで?」
リヴァイ「特に壁外調査後の……感情を収める場をいきなり無くしたらどうなるのか心配になった」
ハンジ「……」
リヴァイ「だから、一度その場を無くしてみようと考えた」
ハンジ「どうして?」
リヴァイ「無くても前に進めるのか、そのまま感情をどうにもできずにダメになっちまうのか知りたかった」
435: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:31:10 ID:A95zTIf2
ハンジ「……それでダメになるなら別れようと思ったんだね?」
リヴァイ「ああ、そうすれば俺が慰めなくても平気だった頃のお前にそのうち戻ると思った」
ハンジ「……」
リヴァイ「……大した変化がなければ関係を戻そうと思った。だが……」
ハンジ「倒れちゃったねぇ」ケラケラ
リヴァイ「笑い事じゃねぇ」
ハンジ「ごめん。ますます不安にさせてしまったんだね」
リヴァイ「……倒れた事でやっぱりそうだったんだと……
俺が甘えを許していた所為でお前がダメになるんだと……」
ハンジ「……私の甘えはさっき言った“甘い考え”でリヴァイが思う甘えじゃないよ」
リヴァイ「だが……実際、それを無くして倒れたじゃねぇか」
ハンジ「うーん……まぁ、そうなんだけど、よくよく考えたらこれちょっと違うんだよね」
436: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:33:30 ID:A95zTIf2
リヴァイ「違う?」
ハンジ「甘えられなくなったから、じゃなくて……」
ハンジ「‘リヴァイがいるのに触れちゃいけない、リヴァイがいるのに心を離しておかなければならない’」
ハンジ「そう思って無理したから倒れたんだよ」
リヴァイ「……無理?」
ハンジ「その事を考えないように別な事を考えて別な事に無理矢理没頭しようとして、やり過ぎた」
ハンジ「しかも考えないようにすればする程、逆にリヴァイの事で頭がいっぱいになったし」
ハンジ「いつもならリヴァイをほったらかしてでも夢中になれたモノにも集中できなかった」
リヴァイ「……」
ハンジ「だからね、これはリヴァイが“万が一”になった時のシミュレーションになっていなかった」
ハンジ「いるのに、触れられるのに心を離したからダメだっただけ」
437: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:34:20 ID:A95zTIf2
リヴァイ「……」
ハンジ「だから違うよ」
リヴァイ「……なら尚の事きちんと離れた方がいいんじゃねぇか?」フイッ
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「結局は俺がいるから……お前が弱った事に違いはねぇ」
リヴァイ「始めから離れていれば俺の事なんざ考えずにすむだろ」
ハンジ「……リヴァイは私と別れたくはないって言ったよね?」
リヴァイ「……」
ハンジ「私は離れたくないよ」
リヴァイ「……」
〆
438: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:39:43 ID:A95zTIf2
【力の源】
ハンジ「……」ジッ
リヴァイ「……」フイッ
ハンジ「……リヴァイ」ソッ…クイッ
リヴァイ「……っ」
ハンジ「倒れたのはあなたの所為なんかじゃないよ。私が馬鹿だっただけ。
……あなたがいるから弱くなっただなんて私は思わない」
439: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:40:21 ID:A95zTIf2
リヴァイ「……」
ハンジ「あなたがいると分かっているからいろんな事に悔いなく挑めるし、力が漲るんだ」
ハンジ「むしろあなたがいないと思うだけで、近くにいても遠すぎて……力が出なくなる」
リヴァイ「……」
ハンジ「あなたが生きていても……そうでなくても、あなたが傍にいるのが大事なんだ」
ハンジ「あなたの気持ちが、傍にある事が大切なんだよ」ナデ…
リヴァイ「……」ソッ
〆
440: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:45:19 ID:A95zTIf2
【残すハズだったモノ】
ハンジ「……おかしいな、と思ったんだ。
いつもは一週間まともに会わなくても、口を聞かなくても倒れる事なんてなかったのに」
リヴァイ「……クソ汚れて潰れてたけどな」
ハンジ「あっはっは! それ普通に過労だから」
リヴァイ「何が違ぇんだ」
ハンジ「……精神的なものではなかったからね。寝ようと思えば眠れたし」
リヴァイ「……」
ハンジ「ねぇ、リヴァイ」
441: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:46:14 ID:A95zTIf2
リヴァイ「ん?」
ハンジ「このまま別れてしまって、その上あなたに万が一の事があったら」
ハンジ「それこそ私はおかしくなってしまうよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「……例え私が先に逝ったとしても、私と過ごした記憶はあなたの支えにはならない?」
リヴァイ「それは…………」
ハンジ「……私はなるよ。あなたと過ごした記憶がきっと“その後”の支えになる」
ハンジ「だけど……それさえ無くされちゃったら……私は悔やむよ」
442: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:47:03 ID:A95zTIf2
リヴァイ「……っ」
――(……目の前のモノが一瞬の内になくなる……だからこそ……)
リヴァイ「……」
ハンジ「もっと会っていれば良かったとか、もっと話していれば良かったとか、もっと――」
ハンジ「触れていれば良かったとか」
リヴァイ「――っ」
――(刻み付けたかったのは――)
リヴァイ「…………」
ハンジ「そっちの方が長くいじけて余程ダメになりそうで……危ない気がする。私はそう思うよ」
リヴァイ「……」
〆
443: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:53:53 ID:A95zTIf2
【思い遣り過ぎた】
ハンジ「だからね、リヴァイ」
リヴァイ「?」
ハンジ「後悔しないくらい甘え倒した方が引きずらないと思うよ!」
リヴァイ「……は?」
ハンジ「すんげぇ、単純な事だったんだよ。
いつ逝っても‘やってやったぜ!’って思えるくらいベタこらこいたらいいんだよ!」
リヴァイ「ベタ……」
ハンジ「あ、でも少しでも心残りがある方が生き延びるって言うからなぁ」ウーン
リヴァイ「……」
444: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 22:54:44 ID:A95zTIf2
ハンジ「そうだ! 心残りはあれだよ! 壁の外への探検! 一緒に旅に出る約束だからね!」ビシッ!
リヴァイ「……」
ハンジ「あーだけど、心残りなんて他にも色々あるか。だから甘え倒そうぜ!」ヒャッホイ!
リヴァイ「……くっ」
ハンジ「……リヴァイ?」
リヴァイ「くっくっくっ……」
ハンジ「!?」ビックリ!
リヴァイ「馬鹿は俺か……」ククッ
ハンジ「リ、リヴァイ?」
〆
445: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 23:00:49 ID:A95zTIf2
【よく話したから】
ハンジ「だ、大丈夫?」
リヴァイ「……」ポンッ
ハンジ「?」
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「な? 何なに??///」
リヴァイ「……前から分かってたハズだった。後悔しねぇようにと……」ナデナデ
ハンジ「……」
リヴァイ「なのに……馬鹿みてぇにこじらせたな」ナデナデ
ハンジ「……近くなり過ぎちゃったのかもねぇ」
446: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 23:02:08 ID:A95zTIf2
リヴァイ「?」
ハンジ「近過ぎて当たり前の感情を大袈裟に捉えすぎていたのかもしれないね」
リヴァイ「……」
ハンジ「近いからこそああ思っちゃいけないとかこうするのは間違ってるとか」
ハンジ「動揺や心配なんて当たり前だし、いつどこで誰が死ぬかなんて分からない」
ハンジ「だからなるべく悔いのないよう今を生きる」
リヴァイ「……」
ハンジ「近いからこそ律しようとしてそんな単純な事をこねくりまわしちゃったんだね」
リヴァイ「……そうだな、お前の甘えなんぞ今に始まった事でもねぇのにな」
リヴァイ「目の前で生きている奴が明日もいるかなんて分からねぇ。だからこそ……」
447: ◆uSEt4QqJNo 2014/06/10(火) 23:03:29 ID:A95zTIf2
リヴァイ「なのに、なんで逆を行こうとしたのか……」
ハンジ「私ら馬鹿だねぇー」アハハ
リヴァイ「あぁ、大馬鹿だな」
ハンジ「きっともっと会話が必要なんだよ。話そうよ、リヴァイ」
リヴァイ「……もう別に話す事ねぇな」
ハンジ「おい」
リヴァイ「まぁ、会話も必要かもしれんが……」グイッ
ハンジ「うわっ!」
リヴァイ「触れても構わんのならとっとと触れてぇんだが?」ギュッ
ハンジ「ふへ?///」
〆∫
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