1: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:25:53 ID:Q7ezRHQ2
1スレ目、リヴァイ「ひたすらに」ハンジ「戯れる」
http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1387721339.html" >http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1387721339.html
2スレ目、ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」
http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1393766145.html" >http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1393766145.html
3スレ目、リヴァイ「気ままに」ハンジ「戯れた」
http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1399643095.html" >http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1399643095.html
4スレ目、ハンジ「戯れに」リヴァイ「戯れた」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1406120445/" >http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1406120445/
の続き。どうしてだか5スレ目に突入
短編風でリヴァイとハンジ(女)がただいちゃいちゃしてるだけのスレ
前スレ同様、時系列やなんやらかんやら無視しながら思いつきで書いていく。その為サ○エさん時空化
まれにR18エロ有り。だが期待はしちゃいけない
〆の後に∫や∬がついたら次の話がR18というお知らせ
月刊とかのネタバレとかあったりする。なるべく分からないように紛れこませるつもりだがどうなるか分からない
このスレで終われ
長々すまん。日にちは11月から。では
引用元: ・リヴァイ「延々と」ハンジ「戯れたい」
2: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:27:04 ID:QLeJAadI
【これなら】
リヴァイ「……お前、何してるんだ?」
ハンジ「え?」ゴソゴソ
リヴァイ「その格好で何をするつもりだ」
ハンジ「巨人の着ぐるみで巨人捕獲の提案をしに行く所だけど」
リヴァイ「当たり前の様に言うな」
ハンジ「普通に行ってもダメだったからさー」
リヴァイ「……その格好で断られたら尚の事へこまねぇか?」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「脱ぐわ」
リヴァイ「そうしろ」
〆
3: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:32:13 ID:QLeJAadI
【度数】
ハンジ「どう?」
リヴァイ「随分豪勢なツマミだな」
ハンジ「川での釣りがうまくいって大漁だったんだ。ということで飲むぜ!」ドンッ!
リヴァイ「……キツそうな酒だな」
ハンジ「これは南の方の酒だよ。こっちは芋から作られてるんだって」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「どっちもキツいよ!」
リヴァイ「何故キツい酒を選ぶんだ、お前は」
ハンジ「キツい方が美味く感じる」
リヴァイ「アル中か」
〆
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/13(木) 21:35:42 ID:t0VfjumI
[眠い、寝かせろ]
リヴァイ「おい」
ハンジ「」スゥースゥー
リヴァイ「おい、クソメガネ寝てんじゃねぇ」
ハンジ「…んあ」ボー
リヴァイ「今会議中だろうが」
ハンジ「あとー、五分………」ムニャムニャ
リヴァイ「このッ!クソメガネが!」ギリギリ
ハンジ「痛いやめて!ヘッドロックはきつい!」ミシミシ
〆
リヴァイ「おい」
ハンジ「」スゥースゥー
リヴァイ「おい、クソメガネ寝てんじゃねぇ」
ハンジ「…んあ」ボー
リヴァイ「今会議中だろうが」
ハンジ「あとー、五分………」ムニャムニャ
リヴァイ「このッ!クソメガネが!」ギリギリ
ハンジ「痛いやめて!ヘッドロックはきつい!」ミシミシ
〆
5: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:37:12 ID:QLeJAadI
【べろんべろん】
ハンジ「うへへへへー」デローン
リヴァイ「酔ったか」グビッ
ハンジ「りーばいー」ギュゥ
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「すきぃー」スリスリ
リヴァイ「そうか」
ハンジ「うひゃひゃひゃ! 刈り上げジョリジョリするー」ジョリジョリ
リヴァイ「やめろ」
ハンジ「りばい三文字しかしゃべらないの?」
リヴァイ「ちゃんと話してんだろ」
6: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:37:47 ID:QLeJAadI
ハンジ「三文字以上しゃべったぁー」ケラケラ
リヴァイ「何が面白ぇんだかさっぱりだな」
ハンジ「りばいー、りばいはねぇ泣かないよね」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「変わりに泣こうかと思うけど私も泣いちゃいけない時があるからね」
リヴァイ「……」
ハンジ「そんな時は“ああ、アイツも我慢してるんだなー”って我慢してね」
リヴァイ「……別に変わりに泣けとは言ってねぇよ」
ハンジ「んふふ、好きだよ、リヴァイ」ギュゥ
リヴァイ「……酔っ払いが、寝ろ」
ハンジ「でさ、巨人ってかわいいよね」
リヴァイ「話が支離滅裂だ」
〆
7: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:41:39 ID:QLeJAadI
【標(しるべ)】
ハンジ「壁外調査でさー」ポスッ←肩に頭を置いてる
リヴァイ「酔いすぎだ。早く寝ろ」
ハンジ「聞けよー。あなたの後ろを走ってるとね」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「なんか安心する」
リヴァイ「……」
ハンジ「背は低いのに背中は広いよね」ナデ…
リヴァイ「一言余計だ」
8: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:42:17 ID:QLeJAadI
ハンジ「あはは! まぁ、私らが一緒に走る事ってそんなにないけどね」
リヴァイ「まぁな」
ハンジ「それでも、あなたの背中を目印に生きようと、帰ろうと思える」
リヴァイ「見えねぇのにか」
ハンジ「目に焼き付いてるから大丈夫」
リヴァイ「……お前は後ろにいないだろ」
ハンジ「ん? ああ、前にいる事もあるけど――」
リヴァイ「そうじゃねぇ」
ハンジ「何?」ヒョイッ
9: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:42:49 ID:QLeJAadI
リヴァイ「横にいるんだろ」
ハンジ「!」
リヴァイ「違うのか?」
ハンジ「……ふふっ、違わない」ギュッ
リヴァイ「だろうが」
ハンジ「リヴァイが嬉しい事言ってくれるー。酔ったの?」
リヴァイ「……さぁな」グビッ
ハンジ「じゃあ、素面って事にしよう」ギュゥ
リヴァイ「好きにしろ」
〆
10: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:47:29 ID:QLeJAadI
【むしろ悪化】
ハンジ「あったまいてぇー」ズキズキ
リヴァイ「飲みすぎるからだ」コトンッ
ハンジ「んー、紅茶か」
リヴァイ「飲めるか?」
ハンジ「大丈夫、吐き気はないから。紅茶って二日酔いに効いたっけ?」
リヴァイ「効かねぇんじゃねぇか?」ズズズズ
ハンジ「そっかー」コクッ
ハンジ「あっつ!」
リヴァイ「気をつけろ」
ハンジ「……リヴァイ、こんな熱いのよくそんな風に持てるね」
リヴァイ「慣れだ」
ハンジ「手の皮厚くなってそうだね」フーフー
11: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:48:06 ID:QLeJAadI
リヴァイ「さぁな」ズズズズ
ハンジ「見せて見せて」
リヴァイ「ん」スッ
ハンジ「おぉ、結構厚いね」サワサワ
リヴァイ「そうか?」
ハンジ「大半は立体機動の所為かな?」
リヴァイ「あぁ……そうかもな」
ハンジ「……良い手だよね。この手好きだよ」ナデ…
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「頭痛いの治らない……」ズキズキ
リヴァイ「……薬貰ってくるか」
〆
12: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:53:13 ID:QLeJAadI
【おめでとうございます】
ハンジ「ミーケー!!」スポッ
ミケ「!?」
ナナバ「ハンジ、いきなり犬耳つけないの」
ハンジ「いやぁ、主役だからさ」
犬耳ミケ「主役?」
ナナバ「主役に犬耳って」
犬耳ミケ「なんの事だか分からないんだが」
ハンジ「あなたも忘れてるの? エルヴィンの事言えないね」
ナナバ「はい、部屋に入って」トンッ
13: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:53:43 ID:QLeJAadI
犬耳ミケ「?」
ゲルガー「あ、ミケさん! おめでとうございます!!」
リーネ「おめでとうございます!」
犬耳ミケ「おめでとう?」
エルヴィン「やっと来たか、ミケ」
リヴァイ「遅い」
ハンジ「なかなか捕まらなくてさー」
ナナバ「結局部屋の前で見つけたよ」
リヴァイ「お前ら役に立ってねぇな」
ハンジ「リヴァイ、うるさい」
エルヴィン「誕生日おめでとう、ミケ」
14: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:54:16 ID:QLeJAadI
犬耳ミケ「あぁ……そうか」
ハンジ「ミケも自分の誕生日、忘れてたらしいよ」
リヴァイ「エルヴィンといい、ボケが始まってんのか?」
ナナバ「まぁ、いいじゃないか。おめでとう、ミケ」
犬耳ミケ「ああ、ありがとう、みんな」
リヴァイ「ところで」
犬耳ミケ「なんだ?」
リヴァイ「なんでそんな物(犬耳)つけてるんだ?」
犬耳ミケ「……誰かさんの女の所為だ」
リヴァイ「あ?」
〆
15: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:59:08 ID:QLeJAadI
【教育】
ハンジ「ねぇリヴァイ、巨人が――」
リヴァイ「待て、その話は新しく分かった事か?」
ハンジ「いんや?」
リヴァイ「ならやめろ。聞きたくねぇ」
ハンジ「えぇー」
リヴァイ「えぇじゃねぇ。何度聞かされたと思ってやがる」
16: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 21:59:36 ID:QLeJAadI
ハンジ「むむ……よし」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「ならば巨人の話を聞きたくて堪らなくなるくらいに教育してやるよ!」ビシッ!
リヴァイ「ほぅ? どうするつもりかは知らねぇが……」ズイッ
ハンジ「な、何?」
リヴァイ「その教育をする度に腰抜かすくらい口を塞いで調教してやる」
ハンジ「なっ!? リヴァイ、やめ――」
〆
17: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 22:03:28 ID:QLeJAadI
【ハンジの負け】
ハンジ「……///」ペショッ
リヴァイ「……静かだな」
ハンジ「……///」
リヴァイ「机に突っ伏しっぱなしだが教育してくれるんじゃねぇのか?」
ハンジ「……うるさい///」
リヴァイ「座ったままだが、立たないのか?」
ハンジ「やかましい///」
リヴァイ「遠慮せず教育してくれて構わねぇんだが?」
ハンジ「教育始めてないのに塞ぎやがって」
リヴァイ「先手必勝と言うからな」
ハンジ「くっそぅ……起きてる時がダメなら寝てる時に耳そばで睡眠教育してやる」
リヴァイ「……うなされそうだな」
〆
18: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 22:08:22 ID:QLeJAadI
【お菓子】
ハンジ「ん?」
*お店*
ハンジ「あ……このお菓子……」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「いや……」
リヴァイ「あぁ、あの時のか」
ハンジ「……ねぇ、今からあそこに行っていいかな?」
リヴァイ「別に構わねぇが」
ハンジ「そいじゃちょっと買ってくる」
リヴァイ「ああ……」
〆
19: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 22:13:19 ID:QLeJAadI
【カイロ】
ハンジ「着いた着いた」
*慰霊碑*
リヴァイ「早いとこ済ますか」コトッ
ハンジ「いつの間にかお酒買ってたね」
リヴァイ「まぁな」
ハンジ「しかも結構な大きさだね」
リヴァイ「全員で飲むには足りねぇだろうがな」
ハンジ「……そうだね」
リヴァイ「お前こそ量が多くねぇか?」
20: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/13(木) 22:13:56 ID:QLeJAadI
ハンジ「みんなで食べるには少ないけどね」ポスッ
リヴァイ「……そうだな」
――ザアァァァァ……
ハンジ「……」
リヴァイ「……風が吹いてきた。戻るか」
ハンジ「うん、そうだね」
リヴァイ「寒い時期に来る場所じゃねぇな」スタスタ
ハンジ「でも紅葉キレイだよ。それにリヴァイカイロが役に立つ」ギュッ
リヴァイ「カイロじゃねぇ」
〆
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/13(木) 23:10:01 ID:t0VfjumI
[お前が悪い]
ハンジ「全く!リヴァイはひどいなぁ」ブツブツ
リヴァイ「うるせぇ…寝てんのがわりぃ」
ハンジ「リヴァイだって、目細くなってたじゃん」
リヴァイ「………………俺はもともとこういう目だろうが」
ハンジ「ブフォww気にしてた?ごめんねww」ゲラゲラ
リヴァイ「殺ぐ…!」ジャキン
ハンジ「リヴァイ……字面がいつもとちがk」
リヴァイ「死ね」ゴゴゴ
ギャーーーーーー
〆
ハンジ「全く!リヴァイはひどいなぁ」ブツブツ
リヴァイ「うるせぇ…寝てんのがわりぃ」
ハンジ「リヴァイだって、目細くなってたじゃん」
リヴァイ「………………俺はもともとこういう目だろうが」
ハンジ「ブフォww気にしてた?ごめんねww」ゲラゲラ
リヴァイ「殺ぐ…!」ジャキン
ハンジ「リヴァイ……字面がいつもとちがk」
リヴァイ「死ね」ゴゴゴ
ギャーーーーーー
〆
32: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/15(土) 21:54:30 ID:VIH8SHBw
【後片付け】
ハンジ「はい、どうぞー」コトッ
リヴァイ「ああ」
ハンジ「いただきまーす」
リヴァイ「……」モグモグ
ハンジ「本当に片付けはリヴァイでいいの?」
リヴァイ「ああ、飯作ってもらったからな」
ハンジ「悪いね。だけど“後片付けを含めて料理”じゃなかったっけー?」
リヴァイ「ならやれ」
ハンジ「リヴァイ片付けありがとう。マジいい男、マジ天使」
リヴァイ「気持ち悪ぃ」
〆
33: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/15(土) 22:00:21 ID:VIH8SHBw
【そういや】
――風呂場――
リヴァイ「……」ペラッ
ハンジ「ねぇ、リヴァイ」チャプッ
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「なんで淵に座って本読んでるの?」
リヴァイ「お前を湯槽に浸からせているからだ」
ハンジ「出て待ってりゃいいのに」
リヴァイ「お前そのまま寝る事あるだろうが。危ねぇだろ」パタンッ
ハンジ「まぁねー、でもすぐ出ちゃえばいいさ」ザッ
リヴァイ「ダメだ、浸かってろ」グッ
ハンジ「ぎゃっ」ザブッ
34: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/15(土) 22:00:46 ID:VIH8SHBw
リヴァイ「ちゃんと温まってから出ろ」
ハンジ「えぇ、自分はカラスの行水のくせにぃー」ブー
リヴァイ「女は冷えやすいと言うだろ。ちゃんと浸かれ」
ハンジ「……男だってさ」スッ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「冷えないわけじゃないでしょっ!!」グイッ!!
リヴァイ「!?」
ザパーン!!
ハンジ「あはははは!」
リヴァイ「ぶはっ! このクソメガネ!!」
ハンジ「リヴァイも一緒に入っちゃえ」ケラケラ
リヴァイ「この奇行種が……着替えどうするんだ」
ハンジ「あ」
〆
35: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/15(土) 22:05:21 ID:VIH8SHBw
【私の城】
ハンジ「王都には博物館があるんだってね」
リヴァイ「興味ねぇな」
ハンジ「いつか……」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「巨」
リヴァイ「興味ねぇな」
ハンジ「ちょっ、私が興味無いみたいになったじゃないか!」
リヴァイ「お前以外誰も来ねぇだろ、その博物館」
ハンジ「それでもいい!! 私だけの城!!」
リヴァイ「経営破綻ですぐ潰れるな」
〆
36: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/15(土) 22:10:20 ID:VIH8SHBw
【似合わない】
ハンジ「あ、これやってみる?」
リヴァイ「なんだそれは」
ハンジ「アロマオイルだよ。温めて香りを楽しむんだって」
リヴァイ「何故そんな物を持ってるんだ?」
ハンジ「リーネがくれた。これ用の器具も貰ったしやってみよう。
ええっと、小皿に水少しとオイルを入れる……」ピチャピチャピチャピチャ
リヴァイ「お前、俺の部屋で勝手に……」
ハンジ「で、下から火で温めるっと」シュボッ
37: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/15(土) 22:10:49 ID:VIH8SHBw
リヴァイ「……」
*アロマ*~フワーン~
ハンジ「おっ、いい香りだねぇ」
リヴァイ「まぁ、そうだな」
*アロマ*~フワワワーン~゚*.・゚*゚.*
ハンジ「……いい香り……だね」
リヴァイ「……」
*アロマ*゚*.・゚*゚.*~フワワワワワワーン~゚*.・゚*゚.*
――バンッ!!
ハンジ「匂いがキツい!!」
38: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/15(土) 22:11:15 ID:VIH8SHBw
リヴァイ「おい、オイルは1,2滴と書いてあるぞ。入れすぎだ。それに寒ぃ」
ハンジ「窓開けないとリヴァイの部屋に匂いが染み付いちゃうかもよ?」
リヴァイ「あぁ……それは困るな」
ハンジ「……ぶふっ!」
リヴァイ「いきなり何噴いてんだ」
ハンジ「リヴァイの部屋訪ねたら……ぐふっ……アロマの香り……が……ぶふー!!」
リヴァイ「……」
ハンジ「人類最強兵士長の部屋がアロマ……ぶははははは!!」
リヴァイ「お前の所為だろうが」
〆
39: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/15(土) 22:16:13 ID:VIH8SHBw
【繰り返すつもりか】
ハンジ「はぁー、匂いがいい感じに消えたね」
リヴァイ「いつまで窓にもたれているんだ」
ハンジ「んー、寒いんだけどなんか気持ちいい寒さなんだよねぇ」ダラーン
リヴァイ「……風邪引くぞ」スッ
ハンジ「ん? ふふっ、リヴァイ温かいねー」
リヴァイ「冷えてんじゃねぇか」
ハンジ「今はリヴァイに覆われてるからぬくぬくだよ」
40: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/15(土) 22:16:47 ID:VIH8SHBw
リヴァイ「……もう吐く息が白いな」
ハンジ「そうだねぇ、少しずつ冬に近づいてるね」
リヴァイ「もう閉めるぞ」
ハンジ「うん」スッ
――パタンッ
リヴァイ「部屋が冷えたな」
ハンジ「また火を点ける?」
リヴァイ「小皿はどけろ」
〆
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/11/16(日) 17:39:39 ID:NMJzVVTk
【汚い基準】
犬「わんっ!」
ハンジ「おぉ、大きい犬だ」
リヴァイ「噛まれるなよ」
ハンジ「大丈夫、懐っこいよ」ナデナデ
犬「わふわふ♪」
リヴァイ「薄汚れてんな。汚ぇ」
ハンジ「そっかぁ。リヴァイは猫派だったね」
リヴァイ「違ぇ。あれはあれで汚ぇ」
犬「わぅ」ベロンッ
ハンジ「あはは!」
リヴァイ「猫は擦りついてくるのが、犬は舐めてくるのが汚ぇ」
ハンジ「馬ならOKなのがよく分からないよ」
〆
犬「わんっ!」
ハンジ「おぉ、大きい犬だ」
リヴァイ「噛まれるなよ」
ハンジ「大丈夫、懐っこいよ」ナデナデ
犬「わふわふ♪」
リヴァイ「薄汚れてんな。汚ぇ」
ハンジ「そっかぁ。リヴァイは猫派だったね」
リヴァイ「違ぇ。あれはあれで汚ぇ」
犬「わぅ」ベロンッ
ハンジ「あはは!」
リヴァイ「猫は擦りついてくるのが、犬は舐めてくるのが汚ぇ」
ハンジ「馬ならOKなのがよく分からないよ」
〆
54: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/17(月) 21:39:19 ID:IdAQylHk
【ファイル】
リヴァイ「まだやってんのか」
ハンジ「んー? あとちょっとだよ」カリカリ
リヴァイ「早く片付けろよ」スッ
ハンジ「了ーかーい」カリカリ
リヴァイ(終わったら風呂に入れるか……)パラ…
リヴァイ「お前……何をファイリングしてやがる」
ハンジ「え? あ、何勝手に人のファイル見てるんだよ」
リヴァイ「暇潰しに手に取って見たら……気色悪い」
ハンジ「巨人のスケッチだよ。いろんな角度からね」
リヴァイ「……モブリットが可哀想だな」
ハンジ「モブリットも喜んで描いてくれたよ」
リヴァイ「嘘をつくと口が曲がるぞ」
〆
55: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/17(月) 21:44:32 ID:IdAQylHk
【早く気づけ】
――ハンジ自室――
ハンジ「直接部屋まで送られるかと思ったらまさかあのまま風呂に入れられるとは……」ボフンッ
リヴァイ「ベッドに飛び込むな」
ハンジリヴァイ「「埃が舞う」」
リヴァイ「……」
ハンジ「あはははは! 当たった!!」ケラケラ
リヴァイ「舞うと分かってんならやるんじゃねぇ」ボフッ!
ハンジ「もがーっ!!」ジタバタ
56: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/17(月) 21:45:11 ID:IdAQylHk
リヴァイ「クソメガネ」スッ
ハンジ「ぶはっ!! 顔ベッドに押し付けるなよ! 死ぬかと思った!」
リヴァイ「お前はそう簡単に死なねぇよ」
ハンジ「死ぬときゃ死ぬわ。あ、部屋まで送ってくれてありがとうねー」
リヴァイ「言うことはそれだけか?」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「部屋をよく……見なくても分かるだろ」
ハンジ「ハッ!? すんげぇキレイになってる!?」
リヴァイ「お前のその眼鏡は飾りか」
〆
57: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/17(月) 21:50:37 ID:IdAQylHk
【それは違うんです】
ハンジ「いやぁー、ありがとうね。キレイにしてくれて」
リヴァイ「始めは物を探しにきたんだが、あまりの酷さに耐えかねた」
ハンジ「探し物?」
リヴァイ「お前また俺の部屋から本持っていっただろ?」
ハンジ「えー…………そうだっけ?」
リヴァイ「これだ」ベシッ
ハンジ「いてっ、あぁ、うん持ってった」
リヴァイ「ちゃんと戻せ」
ハンジ「読んでたらちょっと思いついた事あってそっちに熱中してたら、つい……ごめん」
リヴァイ「とりあえずこれは置いておくが」スッ
ハンジ「えっ? 持って帰らないの?」
58: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/17(月) 21:51:12 ID:IdAQylHk
リヴァイ「まだ読み終わっていないんだろ? それに今日は……ん?」
ハンジ「どうしたの?」
リヴァイ「お前このファイル……」スッ
ハンジ「!! それはダメ――!」
リヴァイ「枕元にも巨人のを……」ペラッ
ハンジ「ぎゃあぁぁぁぁ!!///」
リヴァイ「…………」
ハンジ「い、いやほら、更新してるって言ってただろ? 古いのとかちょっとした描き損じとか勿体ないからさ。それに捨てるとなんかリヴァイに悪い事起きるかもしれないじゃない? だからファイルに綴じておいたワケでね? 時々見返すとかしていないよ? えぇ、そりゃそんな事しませんとも! 巨人の絵なら何百回何千回と見つめるけどね? リヴァイの絵はそんなには見ないよ!? だからそれはとにかく閉じようか!?」
リヴァイ「……」ペラッ
ハンジ「閉じろっつってんだろうが!! 馬鹿リヴァイっ!!!///」
〆
59: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/17(月) 21:56:29 ID:IdAQylHk
【寂しかった】
リヴァイ「……」ペラッ
ハンジ「リヴァイ、じっくり見るなよ!/// 自分の似顔絵なんて見て楽しいの?」
リヴァイ「……これあの時のか」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「これだ」スッ
ハンジ「あ、あぁ、バザーで書いてもらった二人の肖像画だね」
リヴァイ「飾ってねぇのか」
ハンジ「だって万が一見られたらねぇ?」
リヴァイ「そのわりにコレはすぐ取れる場所に置いてあったが?」
60: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/17(月) 21:56:56 ID:IdAQylHk
ハンジ「いや、その、ベッドの上だし……寝室まで入るのリヴァイくらいじゃんか」
リヴァイ「そりゃそうだが、万が一と言うならもう少し考えるべきじゃねぇか?」
ハンジ「……いつもは鍵つきの引き出しに入れてるんだよ」
リヴァイ「なら何故ここに?」
ハンジ「それは……最近ゆっくりは会えてなかったから……」ゴニョゴニョ
リヴァイ「…………分かった」ギシッ
ハンジ「ああ、うん、分かったならそれで……っておい」
リヴァイ「なんだ?」ギシィッ
ハンジ「なにごく自然に覆い被さって……泊まっていくんだ?」
リヴァイ「当たり前だ」スッ
〆
61: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/17(月) 22:02:23 ID:IdAQylHk
【寝かせておきたい】
リヴァイ「ん……」パチッ
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ナデ…
リヴァイ(起きねぇな……それもそうか、疲れているところを風呂入れて……襲ったしな)
――コンコンッ
リヴァイ「!」
ニファ『ハンジ分隊長、お休みのところすみません。ニファです』
62: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/17(月) 22:02:55 ID:IdAQylHk
リヴァイ(ニファか……)チラッ
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」
――コンコンッ
ニファ『あの、ハンジ分隊長、申し訳ありません、どうしてもサインが必要な書類がありまして……』
リヴァイ「………………チッ」シュルッ
ハンジ「」スースー
〆
68: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/19(水) 22:14:24 ID:YxBYmsAE
【情報不足】
ニファ「まだ眠っていらっしゃるのかな……でも……」オロオロ
――ガチャッ
ニファ「! あ、ハン――」
リヴァイ「……書類、見せてみろ」
ニファ「!? リ、リヴァイ兵長!?」
リヴァイ「……」スルッ
ニファ「あ」
リヴァイ「あぁ、これなら俺のサインでも構わねぇな」サラサラ
ニファ「えっ、あ……えっ?」
リヴァイ「ほら」スッ
ニファ「あ、ありがとうございます……」
リヴァイ「用はそれだけだな?」
69: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/19(水) 22:15:06 ID:YxBYmsAE
ニファ「そうですが……いや、その! な、何故リヴァイ兵長が!? し、しかもその、その様な格好で……///」
リヴァイ「……」←下ズボン、上シャツ軽く羽織っただけ
ニファ「あ、あああの! つまりその!!///」
リヴァイ「……」チラッ
ハンジ「う……ん……」モゾッ
ニファ「お二人は! え、ええっと!!///」
リヴァイ「ニファ……」シー
ニファ「!!」
リヴァイ「分かるな?」
ニファ「は、はい!! 誰にも言いません! 秘密にします! それでは!!」タタタッ
リヴァイ「…………」
リヴァイ「今のはとりあえず静かにしろと伝えたつもりだっんだが……」
〆
70: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/19(水) 22:20:50 ID:YxBYmsAE
【口が曲がるかもな】
ハンジ「えぇ!? ニファにバレちゃったの!?」
リヴァイ「上手い言い訳が思い付かなかった、というか弁解する前にそうだと解釈された」
ハンジ「えぇー……」
リヴァイ「誰にも言わねぇと言っていた。ニファなら大丈夫だろ」
ハンジ「まぁ、そうだろうけど……なんで出ちゃったの? 寝惚けて自分の部屋だと思ったの?」
リヴァイ「……そんなとこだ」
ハンジ「リヴァイでもそんな失敗するんだねぇ。私はもっと注意しておかなければいけないね」
リヴァイ「そうだな」
〆
71: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/19(水) 22:28:38 ID:YxBYmsAE
【秘密だよ】
ハンジ「やぁ、ニファ」
ニファ「ハ、ハンジ分隊長」
ハンジ「あー、この間はなんだかおかしなもの見せてしまったみたいだね」
ニファ「いえ! おかしくなんて……引き締まっていらっしゃいましたし!」
ハンジ「ん?」
ニファ「えっ?」
ハンジ「いや、リヴァイの身体の話じゃないんだけどね」
ニファ「――っ!/// し、失礼致しました!!」
72: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/19(水) 22:29:09 ID:YxBYmsAE
ハンジ「あはははは! まだ気が動転しているみたいだね。まぁ無理もないか」
ニファ「うぅ……///」
ハンジ「そういう事なんでよろしくね。それからモブリットは知ってるから」ポンッ
ニファ「えっ?」
ハンジ「……あとの二人は知らないからね?」シー
ニファ「は、はい」
ハンジ「うんうん、良い返事だね」
ニファ「……」
〆
73: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/19(水) 22:34:19 ID:YxBYmsAE
【絶対です!】
ニファ「ハンジ分隊長……」
ハンジ「どうしたんだい? 妙な顔して」
ニファ「あの……何故隠すのですか? 隠さなくても良いと思うのですが」
ハンジ「……うーん……」
ニファ「?」
ハンジ「……私の為なんだよ」
ニファ「ハンジ分隊長の……?」
ハンジ「私の様な変人を快く思っていない者もいるからね」
74: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/19(水) 22:35:00 ID:YxBYmsAE
ニファ(あぁ……中央の……)グッ
ハンジ「説明会を開く時に下世話なヤジが飛ばないとも限らないからね。ま、いつもそれなりに飛んでるけどさ」
ニファ「……」
ハンジ「……彼は私を守ってくれているんだよ」フッ
ニファ「……全力で」
ハンジ「ん?」
ニファ「全力で秘密を守らせて頂きます!!」
ハンジ「あはは、そんなに気を張らなくても大丈夫だよ。でもありがとう、ニファ」ニコッ
ニファ「はい!!」
〆
75: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/19(水) 22:40:58 ID:YxBYmsAE
【二人で赤く染まる】
ハンジ「しかしリヴァイも間抜けだよね」クスッ
ニファ「はい?」
ハンジ「寝惚けて自分の部屋だと勘違いして出ちゃったんだってさ」ケラケラ
ニファ「えっ……ですが私、ノックしてハンジ分隊長って2回くらい言いましたよ?」
ハンジ「へ?」
ニファ「自分の名前も言いましたし……勘違いするとは思えないのですが……」
ハンジ「じゃあ、何故あんな嘘……」
ニファ「あ、ハンジ分隊長がまだ寝ていらしたからでしょうか?」
ハンジ「え」
ニファ「起こすのは悪いと思われたのでは?」
ハンジ「……え///」
ニファ(あ……赤くなられた)
76: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/19(水) 22:41:48 ID:YxBYmsAE
ハンジ「そ、そんな気遣いいらないのにね!///」
ニファ「……リヴァイ兵長はお優しい方ですね」ニコッ
ハンジ「あ、う、うん、まぁ、そうだよね///」
ニファ「ハンジ分隊長の事、大事に想っていらっしゃるんですね」
ハンジ「――っ!/// い、いやぁどうだろうね!?」アタフタ
ニファ(ハンジ分隊長可愛い)クスッ
ニファ(……あれ? って事はもしかしてあのシーって‘静かに’って事だったんだろうか?)
ニファ「……」
ニファ(っわぁぁ!! 勘違いしたぁ!!///)
ニファ(何か誤魔化すおつもりだったかもしれないのに決め付けちゃった!
実際は間違ってなかったけど! 恥ずかしいっ!!///)
ハンジ「と、とりあえず仕事しようか!/// ニファ!」
ニファ「は、はい!/// ハンジ分隊長!」
〆
112: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/22(土) 21:29:08 ID:i4JUKQPc
【一緒に挟まる】
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「なにー?」ゴロゴロ
リヴァイ「シーツ替えるからどけ」
ハンジ「へーい、じゃこのシーツはずしとくねー」ムクッ
リヴァイ「ああ、助かる」
ハンジ「よいっしょー」シュルンッ!
ハンジ「どうぞー」スタスタ
リヴァイ「ん」バサッ…シュッ
ハンジ「……」ソー…
リヴァイ「……ん、よし」
ハンジ「うりゃ!!」バサッ!
113: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/22(土) 21:29:48 ID:i4JUKQPc
リヴァイ「!?」ドサッ
ハンジ「あはははは! シーツサンドウィッチー! 具はリヴァイ!」ギュー
リヴァイ「何してんだ、お前は」バサッ
ハンジ「悪戯」ケラケラ
リヴァイ「くだらねぇ」
ハンジ「んー、具がリヴァイだけじゃつまんないね、私も入るか」シュッ
リヴァイ「おい」
ハンジ「サンドウィッチー」ギュー
リヴァイ「腹壊しそうな具だな」
ハンジ「リヴァイの腹は鋼でできてるから大丈夫」
リヴァイ「できてねぇ」
〆
114: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/22(土) 21:34:12 ID:i4JUKQPc
【ハンカチ】
グンタ「あ、手ぇ拭くやつ忘れた」
エルド「何してんだよ」ケラケラ
リヴァイ「ほら」スッ
グンタ「ありがとうございます」
オルオ「お、俺も忘れてしまいました!」
エルド「お前な……」
リヴァイ「ほら」スッ
グンタエルド((2枚目……))
ハンジ「リヴァーイ! ごめん、ハンカチ貸してー」
リヴァイ「ほら」スッ
115: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/22(土) 21:34:49 ID:i4JUKQPc
グンタエルド((3枚目……?))
ペトラ「あ、あの……私も……」ゴクリッ
リヴァイ「ほら」スッ
グンタエルド((4枚目!?))
リヴァイ「みんな忘れすぎだ」フキフキ
グンタエルド((5枚目!!?))
ハンジ「あなたはハンカチ持ちすぎじゃない?」
リヴァイ「そうでもない。今日はたまたまだ」
ハンジ「そうかなぁ。いつ借りてももう1枚は持ってるじゃないか」
リヴァイ「お前はちゃんと持て」
グンタエルド((いつも数枚持っていらっしゃるのか……))
〆
116: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/22(土) 21:40:10 ID:i4JUKQPc
【もっと寒くなってから】
ミケ「みんな」
ハンジ「ミケ」
リヴァイ「なんだ」
エルヴィン「どうしたんだ?」
ミケ「……部下からみかんを貰った」スッ
リヴァイ「!」
エルヴィン「!」
ハンジ「……」
ミケリヴァイエルヴィン「「「炬燵だな」」」クルッ
ハンジ「まだ早い」
〆
117: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/22(土) 21:44:08 ID:i4JUKQPc
【早く治せ】
リヴァイ「……」ショリショリ
ハンジ「わぁ、凄いねリヴァイ。りんごの皮ずっと繋がってるよ」ケホッケホッ
リヴァイ「お前はもう少し徹夜を減らせ」サクッ
ハンジ「大丈夫、軽いからすぐ治る」
リヴァイ「そういう問題じゃねぇ」ショリショリ
ハンジ「ごめんね、看病させてしまって」
リヴァイ「それはいい。ほら」スッ
119: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/22(土) 21:44:43 ID:i4JUKQPc
ハンジ「ありがとう」シャクッ
ハンジ「んまいわー」モグモグ
リヴァイ「そりゃ良かったな」
ハンジ「リヴァイもはい」スッ
リヴァイ「……」…パクッ
ハンジ「おいしい?」
リヴァイ「まぁな」モグモグ
ハンジ「おいしいりんごだし、リヴァイの看病だし、即効で治っちゃうね!」
リヴァイ「そうだな。ほら、早く寝ろ」
〆
120: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/22(土) 21:50:15 ID:i4JUKQPc
【おまじない】
ハンジ「リヴァイ、手ぇ出して」
リヴァイ「ああ」スッ
ハンジ「よっと」シュルシュル
リヴァイ「小指に赤い毛糸?」
ハンジ「おまじないらしいよ。意中の人の小指に赤い毛糸や糸を結ぶとずっと一緒にいられるんだってさ」
リヴァイ「……そんな事するヤツだったか? お前」
121: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/22(土) 21:50:43 ID:i4JUKQPc
ハンジ「なんかよく分からないけどニファにやってこいって言われた。ちなみに自分にも結ばなきゃいけない」スッ
リヴァイ「繋がってたら動き辛いだろ」
ハンジ「一回結べればいいんだよ。でもってより強力にするにはー」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「ん」
リヴァイ「!」
ハンジ「っ……これでOK!」
リヴァイ「……終わったなら解け」
〆
142: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:18:44 ID:2ycII.o6
【聞いていた?】
エルヴィン「……ふむ」カサッ
――コンコンッ
エルヴィン「入れ」
ガチャッ
リヴァイ「なんの用だ?」
エルヴィン「うむ、コレなんだがな?」カサッ
リヴァイ「……断れと言っているだろ」
エルヴィン「この方だけしつこくてな」
リヴァイ「物好きな奴だ」
143: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:19:17 ID:2ycII.o6
エルヴィン「人類最強という言葉に惹かれているのかもな」
リヴァイ「肩書きと見合いすればいいだろうに」
エルヴィン「ははっ、そう言うな。名誉など、ああいう方々にとって大切な物でもあるんだよ」
リヴァイ「……」フンッ
エルヴィン「まぁ、今回も断りでいいな?」
リヴァイ「それ以外に何があるんだ」
エルヴィン「いや、あまりに熱心だったものでな。‘病気になったから見舞いに来てくれないか’というのもあった」
リヴァイ「……なんだそりゃ」
エルヴィン「とにかく会うだけ会いたいのかもな」
リヴァイ「それは‘どっち’がだ?」
エルヴィン「どちらかといえば親の方だな」
144: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:20:00 ID:2ycII.o6
リヴァイ「見世物じゃねぇんだ」
エルヴィン「ははは、一応聞いておきたかっただけだ。断りを入れておくよ」
リヴァイ「……悪いな」
エルヴィン「いや、これも私の仕事だからな」
――コンコンッ
エルヴィン「入れ」
ガチャッ
ハンジ「エルヴィン、書類持ってきたよー」
エルヴィン「ああ、ありがとう」
リヴァイ「……」
〆
145: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:25:34 ID:2ycII.o6
【気になる】
ハンジ「ねぇ、リヴァイ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「縁談とか来てたんだ?」
リヴァイ「……やっぱり聞いていたのか」
ハンジ「聞こえちゃったね」
リヴァイ「扉薄いんじゃねぇか?」
ハンジ「私の耳がいいんだよ」
146: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:26:08 ID:2ycII.o6
リヴァイ「ミケ並みなら使えるな」
ハンジ「話を戻そうか」
リヴァイ「……」
ハンジ「いつもお断りしてるみたいだから心配とかはしてないよ。ただ、そういうのあるんだと思ってね」
リヴァイ「物好きもいたもんだな」
ハンジ「そうなると一番の物好きは私なわけなんだけど」
リヴァイ「一番は俺だろ」
ハンジ「どういう意味だ」
リヴァイ「間違ってねぇだろ」
〆
147: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:31:19 ID:2ycII.o6
【ぐちゃぐちゃの粉々に】
ハンジ「……」ムゥー
リヴァイ「……なんだ」
ハンジ「何も」フイッ
リヴァイ「何を拗ねてるんだ」
ハンジ「拗ねてねぇよ」
リヴァイ「ならこっち見ろ」
ハンジ「……」ソッ…
リヴァイ「なんてツラしてんだ」
ハンジ「……どんな顔してる?」
リヴァイ「妙なツラだ」
ハンジ「どんな顔だよ」
148: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:32:02 ID:2ycII.o6
リヴァイ「自分に縁談がねぇのが悔しいか」
ハンジ「馬鹿か」
リヴァイ「まぁそんな話があったら潰すがな」
ハンジ「は!?///」
リヴァイ「お前もだろ」
ハンジ「…………うん、ぶっ潰す」
リヴァイ「なら、問題ねぇな?」
ハンジ「! そうだね」
リヴァイ「分かったなら気色悪いツラは見せるな」
ハンジ「さっきから気色悪いとか妙な顔とか失礼な!!」
リヴァイ「……それでいい」
〆
149: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:37:40 ID:2ycII.o6
【咳は止まった】
リヴァイ「ゴホッ」
ハンジ「リヴァイ、風邪かい?」
リヴァイ「いや、違うと思うが」
ハンジ「寒くなると乾燥するからねぇ。咳も出やすくなるのかもね」
リヴァイ「そんなものか……っゴホッ」
ハンジ「あー……ちょっと待っててね」タタッ
リヴァイ「?」
――――――――
ハンジ「はい、お待たせ」コトッ
リヴァイ「紅茶?」
150: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:38:15 ID:2ycII.o6
ハンジ「蜂蜜入り。のどにもいいよ」
リヴァイ「……」カチャッ
ハンジ「副交感神経が優位になる夜間は気管支が収縮しやすくなるから気道が狭まって、咳が出やすくなると言われてるんだ」
ハンジ「更に咳をするとのどが乾燥するし、そうなるとまた咳が酷くなるから水分が必要なわけだ。
とはいえ冷たい物だと気管支が収縮しちゃうからダメだよ? 温かい飲み物じゃないとね」
リヴァイ「……」ズズズズ
ハンジ「温かい飲み物をゆっくり飲めば、からだも暖まるし、蒸気によって加湿効果もあるから一石二鳥」
ハンジ「そして蜂蜜を入れる事で抗酸化作用や抗菌作用も望めて、
のどの奥の症状を和らげる効果も期待できる。この紅茶で一石三鳥だね!」
リヴァイ「……」ズズズズ
ハンジ「聞いてる?」
リヴァイ「多分」カチャンッ
〆
151: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:43:40 ID:2ycII.o6
【身から出た錆】
ハンジ「……」プニプニ
リヴァイ「やめろ、頬を突くな」ペシッ
ハンジ「リヴァイ、おっさんなのに肌キレイだね」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「触りたくなるんだよね」プニプニ
リヴァイ「やめろと言っているだろうが」ベシッ
152: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/24(月) 22:44:36 ID:2ycII.o6
ハンジ「いてっ。いいじゃん減るもんじゃなし」
リヴァイ「何かが減る」
ハンジ「何がだよ」
リヴァイ「……何も減らねぇなら触っていいんだな?」ジリッ
ハンジ「!! 待った! やっぱ減る! 何かが減るよ!!」
リヴァイ「試してみねぇと分からねぇよな?」ジリジリ
ハンジ「分かる! 分かるってば!! ぎゃー! こっち来るなぁー!!」シッシッ!
リヴァイ「断る」ズイッ
〆
166: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:08:59 ID:PFgg9CAo
【歯】
――旧調査兵団本部――
ペトラ「噛み合わせがいいと力が出やすいんだって」
グンタ「ほー」
エルド「俺はどうかな」モゴモゴ
オルオ「俺はなかなかだ」フフンッ
ペトラ「んー、私も普通かなぁ」
167: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:09:32 ID:PFgg9CAo
エレン「よくわかりません」
ハンジ「エレンの歯並びは良かったよ」
リヴァイ班「「「「「ハンジ分隊長!?」」」」」
ハンジ「や! リヴァイに報告しに来たんだけど」
リヴァイ「クソメガネ」ヌッ
ハンジ「うっひょうっ!?」ビクッ
リヴァイ「まっすぐ俺の部屋に来ればいいだろうが」
ハンジ「いきなり背後に立たないでよ、びっくりするじゃないか」
〆
168: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:14:49 ID:PFgg9CAo
【油断】
リヴァイ「いったい何の話をしていたんだ」
エルド「歯の話をしていて……。そういえばハンジ分隊長は何故エレンの歯並びを知っているんです?」
ハンジ「あーんして見せてもらったからだよ」
リヴァイ「……」
ペトラ「あーん?」
ハンジ「歯が折れてたからそれを見る為にね」
グンタ「歯が?」
ハンジ「生えてたけどね」
オルオ「はい?」
ハンジ「巨人の力なのかなぁー? 早くもっと色々調べたいなぁぁぁ」ハァハァ
エレン「ひっ」ビクッ!
169: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:15:54 ID:PFgg9CAo
リヴァイ「……落ち着け」ガシッ
ハンジ「あたた、頭掴まないでよ。あ、そういやリヴァイも歯並びいいよね」
リヴァイ「そうか……?」
ハンジ「ああ、奥までキレイだったよ」
エルド「何故知っているんですか?」
ハンジ「そりゃ」
リヴァイ「!!」
ハンジ「舐」
――ガシッ!
ハンジ「もがが!!?」
リヴァイ「くだらねぇこと言うんじゃねぇぞ……?」ギロリッ
ハンジ「んん!」コクンコクン!!
170: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:16:31 ID:PFgg9CAo
リヴァイ「……チッ」スッ
ハンジ「あー苦しかった」
グンタ「何かされたんですね」
リヴァイ「……うっかりうたた寝している時にいきなり口を開けられて見られた事がな」
エルド「さ、さすがはハンジさん」
ハンジ「引き剥がされるまで舐めるようにじっくりねっとり観察してやったぜ! リヴァイ油断しすぎ」ケラケラ
リヴァイ「だからお前は喋るな、黙ってろ」
ハンジ「なんだよ、自分が間抜けな姿晒したからって恥ずかしがることないのに」ケラケラ
リヴァイ「お前が話すと妙な言い方しやがるからだ」
ハンジ「失礼だな。そんなマネした事無いよ!」
リヴァイ「どの口が」
〆
171: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:21:13 ID:PFgg9CAo
【確かめる?】
――旧調査兵団本部:リヴァイ自室――
ハンジ「で、報告なんだけど」
リヴァイ「その前に」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「気ぃ抜いて口を滑らすんじゃねぇ」
ハンジ「あはは……ごめん」
リヴァイ「誤魔化せたようで安心したが」
ハンジ「実際歯並びいいよね」
リヴァイ「そうか?」
172: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:21:58 ID:PFgg9CAo
ハンジ「いつもキレイだなーって思ってたよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「……私のも確かめる?」
リヴァイ「知ってるが」
ハンジ「じゃ、いいんだ」
リヴァイ「確認するのも悪くねぇ」
ハンジ「ふっ、したいんじゃないか」クスクス
リヴァイ「うるせぇな、お前はどうなんだ」
ハンジ「したいに決まってるでしょ」ニコッ
リヴァイ「チッ……」グイッ
〆
173: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:26:24 ID:PFgg9CAo
【不意をつけば】
リヴァイ「……」シャッ
ハンジ「ナイフの手入れ?」
リヴァイ「ああ……今はあまり使わねぇが」
ハンジ「そのナイフを使わないでいられるのは良いことじゃないか」
リヴァイ「まぁな」シャッシャッ
ハンジ「ん? これ鉤(かぎ)?」
174: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:26:56 ID:PFgg9CAo
リヴァイ「触るなよ。怪我する」
ハンジ「これ何に使うの? 魚とか引っかけるの?」
リヴァイ「相手が何か持っていればそれで引っかけて弾く」
ハンジ「ええ? それってうまくいく?」
リヴァイ「……ブレードくらいなら弾ける」
ハンジ「弾いたことあるの?」
リヴァイ「…………さぁな」シャッ
〆
175: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:31:22 ID:PFgg9CAo
【空気】
――ハンジ研究室――
リヴァイ「ハ――」
ヌ~~ン
リヴァイ「……」
リヴァイ(埃っぽい上に辛気臭ぇ)
ハンジ「……」カリカリ
リヴァイ「こんな所に籠ってたら病気になるぞ」
ハンジ「ん……」カリカリ
リヴァイ「……窓開けるからな」
ハンジ「……」カリカリ
176: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/26(水) 22:32:01 ID:PFgg9CAo
リヴァイ(聞いてねぇな)カチャッ…キィィ
ハンジ「……終わったぁぁぁさみぃっ!!」ブルッ
リヴァイ「空気の入れ替えだ」
ハンジ「もういいんじゃない?」
リヴァイ「今開けたばかりだ」
ハンジ「ならリヴァイ、カイロになれ」ブルブル
リヴァイ「誰がなるか」
ハンジ「寒いよー」
リヴァイ「丁度いい。今から風呂だな」
ハンジ「大丈夫、まだ寒くない」ブルブル
リヴァイ「震えてんじゃねぇか」
〆
195: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/28(金) 22:13:10 ID:w24oMpGI
【昔の話】
ハンジ「ねぇ、リヴァイって逆手でブレード持ってるよね」
リヴァイ「ああ、削ぐ時はな」
ハンジ「そっちの方が削ぎやすい?」
リヴァイ「人に依るだろ。やりやすいようにやった方がいい」
ハンジ「入りたての頃注意されなかった?」
リヴァイ「された。鬱陶しかった」
ハンジ「あはは! まぁ訓練では逆手に持つなんて習わないからね」
リヴァイ「削げりゃなんでもいいだろうに」
ハンジ「……フラゴン分隊長だったっけ?」
196: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/28(金) 22:13:37 ID:w24oMpGI
リヴァイ「……ああ、今思えば悪い奴じゃなかった。ムカつく野郎でうるさかったが」
ハンジ「悪い奴じゃないと言いつつも散々な評価だね」
リヴァイ「あいつは汚ねぇベッドをさして“清潔に使え”と言いやがったんだ。先に清潔にしてから言いやがれ」
ハンジ「そんなことよく覚えてるねぇ」
リヴァイ「腹が立ったからな。ファーランが止めに入らなかったらやってたな」
ハンジ「……何を?」
リヴァイ「分からねぇか?」
ハンジ「あーうん、分かった。フラゴン分隊長危なかったねぇ」
リヴァイ「……結局喰われちまったがな」
ハンジ「……」
リヴァイ「終わった話だ」
197: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/28(金) 22:14:28 ID:w24oMpGI
ハンジ「うん、なんだかすまないね。変な方向に話が転んでしまって」
ガシッ
ハンジ「おわっ!?」
リヴァイ「気にするな」ガシガシ
ハンジ「ちょっと、ぐちゃぐちゃにしすぎだよ!」
リヴァイ「……」ベットシ
ハンジ「あー、もう」グシャグシャ
リヴァイ「テメェも清潔にしやがれ」ガッ
ハンジ「!! まだ入らなくても大丈夫だって!!」ジタバタ
リヴァイ「ふざけんじゃねぇ」ズルズル
〆
198: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/28(金) 22:19:32 ID:w24oMpGI
【そんなに被りたければ】
リヴァイ「……ここまでだな」
オルオ「あり……がとう……ござ……いま……した」ゼェゼェ
エルド「すげぇな、オルオ」
グンタ「よくあれだけやったな」
ペトラ「……ちょっとだけ見直した」
オルオ「み、水……」
エルド「はいはい、ほら」スッ
オルオ「たす……かる」ゴクゴク
リヴァイ「……」
ハンジ「おや、オルオ汗だくだねー。リヴァイもちょっと汗かいてるね。こんな寒い時期に」
199: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/28(金) 22:20:07 ID:w24oMpGI
グンタ「ハンジ分隊長。対人格闘訓練ですよ」
ペトラ「オルオがリヴァイ兵長に頼み込んだんです」
エルド「俺らは見学者です」
ハンジ「なんか前にもやってたね……水被る?」
リヴァイ「風邪ひかせる気か」ゴシゴシ
ハンジ「遠慮はいらないよ。すぐ近くに井戸もあるし」
リヴァイ「……そんなに水被りてぇのか」
ハンジ「二人ともお疲れ! じゃ、私は用事があるからこれで!」
――ガシッ
リヴァイ「遠慮するな、被っていけ」
ハンジ「拒否する!! 離せ!」ジタバタ
〆
200: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/28(金) 22:25:57 ID:w24oMpGI
【禁酒宣言】
ハンジ「うぅ……」
リヴァイ「調子に乗って飲みすぎるからだ」
ハンジ「うん……本当にそうだわ……うぷっ」
リヴァイ「吐ききってきやがれ」
ハンジ「うぅ!」ダッ
/
ウエェェェェ!!
\
201: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/28(金) 22:26:48 ID:w24oMpGI
リヴァイ「馬鹿が」
ハンジ「うー……戻ったよ」
リヴァイ「寝てろ」
ハンジ「うぅ……もうお酒飲まない。お酒やめる」
リヴァイ「そうしろ」
ハンジ「うっ」
リヴァイ「またか」
〆
202: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/28(金) 22:31:22 ID:w24oMpGI
【舌の根が乾かない】
リヴァイ「……」スタスタ
ハンジ「あ、リヴァイー!!」
リヴァイ「メガネ……お前」
ハンジ「飲み会、混ざりなよ!」
リヴァイ「飲まねぇんじゃなかったのか?」
ハンジ「いやぁ、お酒の魔力って凄いよね」
リヴァイ「自制心を持ちやがれ」
〆
203: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/28(金) 22:36:29 ID:w24oMpGI
【人の尊厳はどうした】
ハンジ「……」ガタガタ
リヴァイ「貧乏ゆすりか。うるせぇぞ」
ハンジ「仕方ないんだよ」ガタガタ
リヴァイ「何がだ」
ハンジ「今、もう少しで何か思いつきそうなんだ」ガタガタ
リヴァイ「それと貧乏ゆすりと何が関係している」
ハンジ「今トイレに行っちゃうと思いつきそうな事も流れ出ちゃいそうで!!」ガタガタガタガタ
リヴァイ「漏らす気か。とっとと行け、クソメガネ」
〆
211: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/29(土) 22:11:41 ID:.RIb4XZA
【原因】
ハンジ「あ、リヴァイ、顔に傷があるよ。どうしたの?」サワッ
リヴァイ「あぁ、訓練中に小枝がかすっただけだ」
ハンジ「珍しいね」ナデ…
――フワッ゚。.・*゚・。.*・゚'・.*
リヴァイ「? 香水か何かつけてるか?」
ハンジ「いいや? あぁ、ハンドクリームだね」
リヴァイ「ハンドクリーム?」
ハンジ「香り付きの物をニファから貰ったんだ。いい香りでしょ?」
リヴァイ「そうだな」サワッ
ハンジ「ん?」
212: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/29(土) 22:12:12 ID:.RIb4XZA
リヴァイ「……」サワサワ
ハンジ「……何触ってるの」
リヴァイ「荒れてねぇなと思ってな」
ハンジ「ニファがね、なんだか塗れと言ってきてさ。
まぁ多分荒れてる所為でパックリ割れた事あったからだろうね。お蔭で今は荒れてないよ」
リヴァイ「あの時は血が出てたな」
ハンジ「立体機動のグリップを持つと痛かったよ。手荒れもいきすぎるとよくないね」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「乾燥する前から手入れしていれば割れる心配もそうないんだってさ。面倒だけどね」
リヴァイ「多少面倒でも手入れしておけ、それが原因でヘマしたら笑えねぇだろ」
ハンジ「そりゃそうだね」ケラケラ
リヴァイ「……笑い事じゃねぇよ」
〆
213: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/29(土) 22:17:19 ID:.RIb4XZA
【充電】
ハンジ「……」ギュゥ
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ギュゥゥ
リヴァイ「いつまでそうしているつもりだ」
ハンジ「時間になるまで」ギュゥゥ
リヴァイ「もう中央へ行く時間なんだが」
ハンジ「あー、本当だ」
リヴァイ「何故ギリギリまでひっつくんだ」
ハンジ「暫く会えないからね。その分溜め込んでおかないと」
リヴァイ「何をだ?」
ハンジ「リヴァイの体温とか感触とか匂いとかその他諸々を身体に覚え込ませておくんだよ」
リヴァイ「……」
214: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/29(土) 22:17:59 ID:.RIb4XZA
ハンジ「いない間を補う為にね」
リヴァイ「昨夜覚え込ませてやっただろうが」
ハンジ「――っ!/// そ、そっちじゃなくて、なんていうか普通のを……ってもう時間だよ、行かないと」スッ
リヴァイ「ああ、行きたくもねぇが行ってくる」
ハンジ「あはは、いってらっしゃい」
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「あ」
リヴァイ「――――」
ハンジ「――――」
リヴァイ「――じゃあな」
ハンジ「ん、気をつけて」ニコッ
〆
215: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/29(土) 22:23:21 ID:.RIb4XZA
【言ってみただけ】
ハンジ「リヴァイ、恋人同士のいちゃいちゃを目撃したんだ!」
リヴァイ「……それで?」
ハンジ「こんなだったよ!」
ハンジ「‘世界で一番君が好きだよ’」
ハンジ「‘いやーん、私の方がもっと好きぃー’」
リヴァイ「………………」
ハンジ「やろうか!!」
リヴァイ「やると思うか?」
ハンジ「これっぽっちも思わないっ!!」キッパリ
リヴァイ「何故提案した」
〆
216: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/29(土) 22:28:27 ID:.RIb4XZA
【ひっそり】
ハンジ「あ、靴下同じだね」
リヴァイ「支給されてるやつだからな」
ハンジ「お揃いだね!」
リヴァイ「兵士皆お揃いだろ」
ハンジ「ペアルックだね!」
リヴァイ「ペアどころじゃねぇな。靴下だけでなく兵服も全部同じだしな」
ハンジ「え、何言ってるの? 兵服はペアルックじゃないでしょ。リヴァイ大丈夫?」
リヴァイ「お前こそ頭大丈夫か」
ハンジ「暇だから遊んだだけだよ」
リヴァイ「くだらねぇ」
217: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/29(土) 22:29:06 ID:.RIb4XZA
ハンジ「だけどそうだね、いつもペアルックだねぇ」
リヴァイ「だからペアどころじゃねぇだろ」
ハンジ「じゃ、これあげる」スッ
リヴァイ「靴下?」
ハンジ「私も同じ物を持っています」
リヴァイ「またくだらねぇマネを」
ハンジ「ひっそり私のモノという主張をしてみたかっただけだよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「靴下だからどうせ分からないだろ?」
リヴァイ「貰っておく」スッ
ハンジ「ふふっ、リヴァイは優しいねぇ」
リヴァイ「黙ってろ」
〆
218: ◆uSEt4QqJNo 2014/11/29(土) 22:34:38 ID:.RIb4XZA
【素早い】
ハンジ「リヴァイリヴァイ!! チーズ手に入れた!」
リヴァイ「よくやった」
ハンジ「しかもほれ!」スッ
リヴァイ「上等なワインじゃねぇか」
ハンジ「みんなには内緒ね」シー
リヴァイ「開けるぞ」ポンッ
ハンジ「いつの間に!?」
〆
234: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/02(火) 21:48:44 ID:v6uaEZrQ
【どこも似てない】
リヴァイ「ワイン以外の酒もちゃっかり用意しやがって……」
ハンジ「ワイン1本しかないもの。飲み足りないじゃない。つまみもピーナッツ追加ー」ザラッ
リヴァイ「殻付きか」パキッ、ペリペリ
ハンジ「落花生。悩ましい形だよね」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「まるで私の身体のように」クネッ
リヴァイ「はっ!」ヌォーン
ハンジ「一際大きく嘲笑された!!」
〆
235: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/02(火) 21:53:25 ID:v6uaEZrQ
【誰よりもよく】
リヴァイ「随分と落花生に失礼な発言だったな」グビッ
ハンジ「あなたは随分と私に失礼な態度だったね」グビッ
リヴァイ「あれだけ笑える発言も早々ねぇだろ」
ハンジ「そんな笑える身体に興奮して悦んでるくせにー」
リヴァイ「おい、俺は身体について笑えるとは言ってねぇだろうが」
ハンジ「言ったも同然だろ」
リヴァイ「じゃあ聞くがお前の身体は‘こう’なのか?」つ落花生
236: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/02(火) 21:53:54 ID:v6uaEZrQ
ハンジ「…………違うけども」
リヴァイ「だろうな。お前の身体の事はお前より俺の方がよく知ってる」
ハンジ「――っ///」
リヴァイ「どこもかしこも全部な。どの辺りをどう扱えばより感じ」
ハンジ「ストーーップ!!/// エロ発言はそこまでだ!!」
リヴァイ「なんだ、これから面白くなる所だったんだが」
ハンジ「リヴァイ酔ってる、酔ってるね?」
リヴァイ「そうでもない」グビッ
〆
237: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/02(火) 21:59:01 ID:v6uaEZrQ
【言わせるな】
ハンジ「……」ムゥ
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「……やっぱり落花生みたいな方がいい?」
リヴァイ「ごほっ……何を言ってやがる」
ハンジ「無いよりあった方がいいだろうなって」
リヴァイ「……」
238: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/02(火) 21:59:33 ID:v6uaEZrQ
ハンジ「でも立体機動にはいいんだよ、立体機動には!!」
リヴァイ「俺はお前ならどうでもいい」パキッ、ペリペリ
ハンジ「だから無いからって悪いわけじゃ……えっ?」
リヴァイ「……」モグモグ
ハンジ「あ……そ、そう……そうなんだ……そっか、そっかーふふ///」グビッ
リヴァイ「…………クソメガネ」
ハンジ「なんでそこでクソメガネ呼ばわりなんだよ」
リヴァイ「知るか」
〆
239: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/02(火) 22:04:38 ID:v6uaEZrQ
【年を取ったら】
ハンジ「私らってさー」グビッ
リヴァイ「んー?」
ハンジ「そこら辺の人よか力強いじゃん?」
リヴァイ「まぁ、鍛えてるからな」
ハンジ「リヴァイは最強だし?」
リヴァイ「何が言いたい?」
ハンジ「年取って、どちらが先に介護される側になってもやっていけそうだなって」
リヴァイ「……力だけでは解決できねぇ事もありそうだがな」
ハンジ「あるに越したことはないでしょ?」
リヴァイ「そりゃそうだが」
ハンジ「だから遠慮なく私に世話をされとけ」
リヴァイ「俺は死ぬまで元気だからお前がされろ」
〆
240: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/02(火) 22:09:30 ID:v6uaEZrQ
【……けてねぇ】
ハンジ「リヴァイってさー」ヒック
リヴァイ「あ?」
ハンジ「私の事好きだよねー」ンフフー
リヴァイ「飲みすぎて頭湧いたか? いや、元からか」
ハンジ「コノヤロウ。間違ってないでしょー?
私であるなら体つきはどうでもいい上、介護までしてくれるようだし?」ニヤニヤ
リヴァイ「……介護はお前が言い出したんだろうが」
ハンジ「そうだよ。だって私はリヴァイが私を好きである以上にリヴァイの事好きだからね!」フンゾリ
リヴァイ「酔ってるな……なんで自慢気なんだ」
ハンジ「立体機動や力では負けるけどこれはリヴァイに勝ってるからさ!」フフンッ
241: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/02(火) 22:09:57 ID:v6uaEZrQ
リヴァイ「負……そうだな」
ハンジ「“ま”何?」
リヴァイ「……」
ハンジ「“ま”の後何て言おうとしたの?」
リヴァイ「なんでもねぇ。噛んだけだ」
ハンジ「あはははは! 噛んでやんのー!」
リヴァイ「クソメガネ」
ハンジ「オルオにマネされてるからってマネし返さなくてもいいのに」ケラケラ
リヴァイ「黙れ」
ハンジ「……で、本当は?」スルッ
リヴァイ「……しつけぇ」
242: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/02(火) 22:10:41 ID:v6uaEZrQ
ハンジ「ふふふ……リヴァイって私の事好きだよねー」ギュゥ
リヴァイ「……うるせぇな」
ハンジ「あはは、ほら否定しなーい……あれ?」
リヴァイ「どうした」
ハンジ「いや……」
リヴァイ「?」
ハンジ(今の前に見た、いちゃついてる恋人同士の会話と変わらないんじゃ……)
ハンジ「…………っ///」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「今、物凄い羞恥に見舞われてる……///」ウゥ
リヴァイ「??」
〆
255: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:07:59 ID:qrA/yAyM
【○。○ーゲーム】
ナナバ「はい、あげる」
ハンジ「何これ? 細長いクッキー?」
ナナバ「プレッツェルの一種らしいよ」
ハンジ「ふーん」
ナナバ「これを使ったこういうゲームが流行ってるんだ」パクッ
ハンジ「?」
ナナバ「この反対を相手にくわえてもらって食べてくの」
ハンジ「それ最後までいったらくっつくよね?」
ナナバ「うん、そういうゲーム。途中で折れたら失敗、先に口を離した方が負け」
ハンジ「……リヴァイはしないと思うよ」
ナナバ「私とやる?」
ハンジ「なんでだよ」
〆
256: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:12:31 ID:qrA/yAyM
【からかわれる】
リヴァイ「……それでも貰ってきたのか」
ハンジ「お菓子としてはおいしいものだったから」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「別にやろうとは言わないから安心しなよ。普通に食べよう」パクッ
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「んまい」サクサク
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「ん?」
リヴァイ「――――」パクッ
ハンジ「――っ!?」
257: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:13:08 ID:qrA/yAyM
リヴァイ「……うまいな」サクサク
ハンジ「――っ! ――っ!!///」ダンッダンッ!
リヴァイ「机叩くな、うるせぇ」モグモグ
ハンジ「不意討ちやめろよ!!///」
リヴァイ「食べただけだろ」
ハンジ「普通に食べようって言っただろうが!! 恥ずかしいっ!///」
リヴァイ「普通じゃねぇのか」
ハンジ「さっき言ったのはゲームだ!! しかも間違ってる!!」
リヴァイ「そうか」パクッ、サクサク
ハンジ「普通に食ってるじゃんか!!」
リヴァイ「こうやって食べるものだろ」
ハンジ「腹立つぅーっ!!!」バンッ!
〆
258: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:18:53 ID:qrA/yAyM
【問題ない】
ハンジ「……」ペキッ
リヴァイ「その菓子、折ってどうするんだ?」
ハンジ「てい」ズボッ
リヴァイ「!?」←口に突っ込まれた
ハンジ「――――」ガブッ
リヴァイ「!!?」
ハンジ「――――」ハムハム
リヴァイ「――っ」
259: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:19:19 ID:qrA/yAyM
ハンジ「――は……」
リヴァイ「……恥ずかしいんじゃなかったのか?」
ハンジ「仕返し」ペロッ
リヴァイ「噛まれたんだが」
ハンジ「同じじゃつまらないだろ?」
リヴァイ「ほぅ……」
ハンジ「もう無いからダメだよ」ヘヘン
リヴァイ「無くても問題ねぇだろ」ズイッ
ハンジ「!?」
〆
260: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:24:37 ID:qrA/yAyM
【不味くなる】
ハンジ「ふん、ふん!!」ダンダンッ
リヴァイ「何をしている」
ハンジ「麺を作ってるんだ。腰を強くする為に痛めつけてるんだよ」
リヴァイ「痛めつけるのか」
ハンジ「そう、こうやって力を入れて捏ねるんだ。足で踏んでもいいみたいだけど」ダンッダンッ!!
リヴァイ「……」
ハンジ「私は手でやりたいんだ。このっ!!」バンッ!!
リヴァイ「……」
リヴァイ(また中央の連中から悪態でもつかれたか)
261: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:25:07 ID:qrA/yAyM
ハンジ「クソがっ! こんにゃろ!!」ダンッダンッ!!
リヴァイ「……鬱憤が詰まった麺なんぞ食いたくねぇな」
ハンジ「はぁ……はぁ……リヴァイ、あとで格闘訓練付き合ってくれる?」
リヴァイ「分かった」
ハンジ「……はぁー、じゃ、美味しいもの作るかな」コネコネ
リヴァイ「食い物にはあたるな」
ハンジ「そうだね、リヴァイか物にあたる事にしておくよ」
リヴァイ「……そうしておけ」
〆
262: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:30:30 ID:qrA/yAyM
【後ろ後ろ】
――食堂――
女性兵士1「――で、愛してるよって言ってくれてこれくれたの!」キラッ
女性兵士2「ネックレス? いいなぁ!!」
女性兵士1「私の誕生石なの!」
女性兵士2「綺麗だねぇ」
ナナバ「……」
ハンジ「でさ、ナナバ! 今度捕獲したらこれ試してみようかと思うんだけど」
263: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:31:00 ID:qrA/yAyM
ナナバ「ハンジも言われたりするの?」
ハンジ「はい?」
ナナバ「‘愛してる’とか」
ハンジ「ごふっ、い、言われないよ。言うわけないじゃないか」ゴホッゴホッ
ナナバ「ふぅん、言われたいとかは思うの?」
ハンジ「へ? う……まぁ……言ってくれるなら聞いてみたいけど……でも無理に言わせたくはないよ」
ナナバ「へー」
ハンジ「も一個の方でも充分だし」
ナナバ「好きとか言うんだあいつ」
264: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/04(木) 22:31:31 ID:qrA/yAyM
ハンジ「かなりレアだけどね」
ナナバ「想像つかないね」
ハンジ「つかなくていいよ。誰も知らなくていい、私だけで。それよりさっきの実験の話どう思う!?」
ナナバ「……」
ナナバ(今のノロケだよね?)
エルヴィン「言われたいみたいだな」モグモグ
ミケ「男の見せどころだな」モグモグ
リヴァイ「黙って食え」
〆
271: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 21:57:09 ID:ldgI2yvw
【靴下】
――街――
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「ん? 何?」
リヴァイ「コレでかい鏡だな」
ハンジ「そうだね……」
リヴァイ「……」
ハンジ「いらないからね」
リヴァイ「……チッ」
ハンジ「その様子だとベッドの近くに置くつもりだったろ。困ったエロ親父だな……あ」ヒョイッ
272: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 21:57:56 ID:ldgI2yvw
リヴァイ「おい、いきなり人のズボンの裾上げんじゃねぇ」
ハンジ「やっぱり」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「丁度いいや。鏡見てて。ほら」ヒョイッ
リヴァイ「何してんだ」
ハンジ「おっそろーい」
リヴァイ「ん? あぁ」
ハンジ「使ってくれているんだね。お揃いの靴下」
リヴァイ「貰ったんだから使うだろ」
ハンジ「ふふっ、嬉しいよ」
〆
273: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:03:03 ID:ldgI2yvw
【突然の贈り物】
ハンジ「見てリヴァイ。薔薇が売ってる」
リヴァイ「こんな時期にもあるのか」
ハンジ「薔薇の種類や育て方によってはこの時期にも咲くみたいだよ」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「綺麗だね」
リヴァイ「……」ジッ
花屋「いらっしゃい」
ハンジ「あ、すみません。見ていただけで……」
リヴァイ「そこのやつを全部くれ」
ハンジ「へ?」
花屋「はい。ただ、こちらは先ほど1本売れてしまったので……」
274: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:03:35 ID:ldgI2yvw
リヴァイ「構わねぇ」
花屋「かしこまりました。お待ちくださいね」
ハンジ「え? ちょっと、リヴァイ?」
リヴァイ「黙ってろ」
ハンジ「いや、だって……」
花屋「はい、どうぞ」
リヴァイ「ああ」チャリッ
花屋「ありがとうございましたー」
リヴァイ「ほら」ズイッ
ハンジ「あ、ありがとう……」スッ
リヴァイ「行くぞ」スタスタ
ハンジ「ま、待って待って!」スタタタ
〆
275: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:08:52 ID:ldgI2yvw
【11本の薔薇】
ハンジ「……」スタスタ
リヴァイ「……」スタスタ
ハンジ「……いい香り」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「11本だね」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「リヴァイ……11本あるって分かってて買ったの?」
リヴァイ「まぁな」
ハンジ「……意味……知ってるの?」
リヴァイ「……オルオが前に言っていた」
ハンジ「――――」
リヴァイ「……」
ハンジ「……ふふっ、リヴァイってば時々顔に似合わない行動するよね」
276: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:09:59 ID:ldgI2yvw
リヴァイ「チッ……うるせぇな、黙って貰っとけ」スタスタ
ハンジ「……」
リヴァイ「……」スタスタ…
ハンジ「…………」
リヴァイ「……ハンジ?」クルッ
ハンジ「……また、知ってて贈ってくれたんだね……そっか」ギュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「どうしよう、すっごい嬉しいなぁ」ギュゥ
リヴァイ「……トゲが刺さるぞ」スタスタ
ハンジ「大丈夫、トゲはちゃんと処理してあるよ」
リヴァイ「……」ポンッ
ハンジ「……ありがとう、リヴァイ」
リヴァイ「……ああ」ナデ…
ハンジ(……前にも意味を知ってて1本くれたっけ)
ハンジ(1本の薔薇の意味は‘あなたしかいない’……11本の薔薇は……)
277: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:10:39 ID:ldgI2yvw
ハンジ「……」ギュッ
リヴァイ「……」
ハンジ(……‘最愛’)
ハンジ(恥ずかしくて言葉にできないから態度や物で表してくれてるんだね)
ハンジ「……」チラッ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ(……だけど)
ハンジ(薔薇11本買ったり贈ったりする方が恥ずかしくないのかな?)
ハンジ(リヴァイの照れ基準がいまいちよく分かんないなー)
ハンジ(ま、嬉しいからいいんだけどさ)ギュッ
ハンジ「……ふふ」ギュゥー
リヴァイ「……」ナデ…
〆
278: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:15:07 ID:ldgI2yvw
【ジャム】
リヴァイ「何食べてるんだ?」
ハンジ「あぁ、リヴァイ。ジャムだよ」
リヴァイ「……薔薇の香りがするな」
ハンジ「貰った薔薇をジャムにしたんだ」
リヴァイ「ほぅ?」
ハンジ「そのままじゃ枯れちゃうだけだからね」
リヴァイ「ジャムが作れるのか」
ハンジ「うん。まぁリンゴジャムに少し混ぜた形だけどね。おいしいよ? 今パンに塗って味見中」
リヴァイ「……塗るなら綺麗に塗れ。手についてる」
279: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:15:43 ID:ldgI2yvw
ハンジ「おや? 本当だ」ベタッ
リヴァイ「そのジャム、味見させろ」
ハンジ「いいよー、ちょっと待って」
リヴァイ「‘それ’でいい」
ハンジ「へ?」
――グイッ
リヴァイ「……」ペロッ
ハンジ「――っ!?」
リヴァイ「……甘いな」ジッ
ハンジ「じ、じっと見ながら、な、舐めないでくれる?///」サッ
280: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:16:13 ID:ldgI2yvw
リヴァイ「別にいいだろ」
ハンジ「私の心臓によろしくないんだよ」
リヴァイ「……花のジャムなんぞ初めて食べたな」
ハンジ「いい香りでしょ?」
リヴァイ「まぁ、悪くない」
ハンジ「お茶うけとして舐めながら飲んだり紅茶に入れたりするもいいよ。少し分けようか?」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「ふふっ、愛のおすそわけー」カチャカチャ
リヴァイ「それはおすそわけすんな。そのまま寄越せ」
ハンジ「はい!?」
〆
281: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:21:22 ID:ldgI2yvw
【乙女趣味】
ハンジ「リヴァイってば本当、たまにびっくりする行動したり口走ったりするよね。はい、ジャム」スッ
リヴァイ「ああ、ありがとな。そうか?」スッ
ハンジ「そうだよ。心臓持たなくなるから少し控えてよ」
リヴァイ「知らねぇな」
ハンジ「あのねぇ……」
リヴァイ「何か他にも加工したのか?」
ハンジ「うん、花びらの栞とか、ポプリとか」
282: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/06(土) 22:22:06 ID:ldgI2yvw
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「栞いる?」
リヴァイ「……そうだな」
ハンジ「ポプリは?」
リヴァイ「それは……さすがに俺が持っていたらおかしいだろ」
ハンジ「栞もどうよ。ポプリとか目立つ所に置いといてよ。乙女趣味とか噂が立つかも!」ケラケラ
リヴァイ「お前の部屋にあるだけでもおかしいのにか」
ハンジ「うるさいわ!」
〆
285: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 21:40:10 ID:XYmANKFI
【決定】
ハンジ「ペトラ、誕生日おめでとう」
ペトラ「ありがとうございます!」
リヴァイ「ほら」スッ
ペトラ「え?」
リヴァイ「いらねぇのか?」
ペトラ「いえ! 戴きます!! ありがとうございます!!」スッ
オルオ「……良かったな」
ペトラ「うん! もう今日が命日でもいいっ!」ギュッ
オルオ「物騒な事言うんじゃねぇよ」
ペトラ「天にも昇るってこの事だよ、リヴァイ兵長から貰えるなんて!!!」ギュゥッ
286: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 21:40:38 ID:XYmANKFI
オルオ「くっそ羨ましい……」ギリギリ
ハンジ「オルオも誕生日プレゼント欲しいのかい?」
オルオ「あ、いや、その、俺は今日じゃないですし……」
リヴァイ「……いつなんだ?」
オルオ「へ!? あ、一月六日です」
ハンジ「丁度一ヶ月後だね」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「良かったね。オルオ」
オルオ「は、はいっ!!!」
リヴァイ「……俺はまだ何も言っていないんだが」
ハンジ「自ら聞いた時点でそれは言い訳になるよ」クスッ
〆
287: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 21:45:22 ID:XYmANKFI
【後悔の先】
エルヴィン「やぁリヴァイ、薔薇とはなかなかやるな」
リヴァイ「ごほっ……あのおしゃべりが」
エルヴィン「あまり言える相手がいないせいか言いたくて堪らなかったんだろう。凄く嬉しそうに話してくれた」
リヴァイ「……」
エルヴィン「言葉にはしてあげないのか?」
リヴァイ「……お前には関係ない」
エルヴィン「まぁ、関係はないが気になってな」
リヴァイ「…………言った方がいいのか?」
エルヴィン「ハンジは薔薇で充分満足はしていたようだからリヴァイ次第じゃないか?」
288: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 21:45:55 ID:XYmANKFI
リヴァイ「言葉にしないのかと聞いておきながらそれが答えか」
エルヴィン「言葉にされた方が女性は嬉しいだろう。だが無理矢理言わせては意味がないからな」
リヴァイ「……」
エルヴィン「君が言いたいと思ったら恥ずかしがらずに言った方が後悔は少ないかと思ってね」
リヴァイ「後悔した事でもあるのか」
エルヴィン「選んだ道を一々後悔していたら心労に耐えないさ。
何を優先すべきかを考えれば捨てなければならないものもあるのだからな。それに囚われていては前には進めまい」
リヴァイ「お前らしいが」
エルヴィン「誉め言葉として受け取っておく」
リヴァイ「……好きにしろ」
〆
289: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 21:50:13 ID:XYmANKFI
【落とされた】
ハンジ「――でさ! その時の巨人のうなじを捌いて中を見ようと試みたわけだよ!!」キラキラ
リヴァイ(……クソッ、逃げられなかった)
ハンジ「すぐに再生しちゃうから何度も傷つける事になっちゃってさ……」シュンッ
リヴァイ(普段壁外でかっ捌きまくってやがるくせに)
ハンジ「だが!! それでもへこたれることなくうなじを削ぎ、中を見ることができた!!」キラキラ
リヴァイ(……うるせぇな)
ハンジ「結局中は特に何もなかったんだけどさ」ハァー
290: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 21:50:57 ID:XYmANKFI
リヴァイ(俺も落ちたものだな。昔なら無視してでも逃げていたんだが……)
ハンジ「そのあとは慎重に少しずつ削ってみたんだ!!」
リヴァイ(今は自室に逃げても逃げ切れねぇしな)
ハンジ「削ぐとたまにビクッとなったりして本っっ当にかわいかったんだよ~」ウフフー
リヴァイ「……」
ハンジ「あぁ……また実験したいなぁ」キラキラキラキラ
リヴァイ「……」
リヴァイ(……俺もまぁ見事に落ちたものだな)
〆
291: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 21:55:18 ID:XYmANKFI
【ぴっとり】
ハンジ「磁石って凄いよね」
リヴァイ「あ?」ペラッ
ハンジ「肩こりの治療に使われる事もあるんだって」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「……」ジッ
リヴァイ「……」ペラッ
ハンジ「……」ススッ))
リヴァイ「……」
292: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 21:55:58 ID:XYmANKFI
ハンジ「……」ピトッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ピトー
リヴァイ「……なんだ」
ハンジ「今ここに磁力が発生している」ギュッ
リヴァイ「してねぇ。馬鹿か」
ハンジ「肩こり治るかもよ?」
リヴァイ「治らねぇよ」
〆
293: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 22:00:20 ID:XYmANKFI
【触り心地】
ハンジ「はぁ……」
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「ん、何? またするの?」ハァ…
リヴァイ「いや、不思議だと思ってな」
ハンジ「何が?」
リヴァイ「お前の肌が心地好く感じる事がだ」ナデ…
ハンジ「――っ!?/// な、何言ってんだよ」
リヴァイ「触り続けても飽きねぇ」サワサワ
ハンジ「飽きられたら困るなぁ」ギュッ
リヴァイ「……」サワサワ
ハンジ「リヴァイの肌も気持ちいいよ。いい感じの筋肉だし」スリッ
リヴァイ「そうか」
294: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 22:00:58 ID:XYmANKFI
ハンジ「うん。上腕二頭筋とか上腕三頭筋とか大胸筋とか腹直筋、あと大殿筋も」
リヴァイ「……筋肉の名称で言うな」
ハンジ「いい感じの腕や胸や腹筋、お尻もいいよね」
リヴァイ「お前も全部引き締まってる所だな」
ハンジ「人が褒めてんのに貶す?」スッ
リヴァイ「褒めてんだろ」
ハンジ「ほぅ、引き締まってる胸が好きならエルヴィンの胸でも揉んでろ」
リヴァイ「……お前のそこはそれなりに引き締まってない」
ハンジ「全く、褒めてくれたかと思ったら貶すんだから」
リヴァイ「……」
ハンジ「…………もしかして」
リヴァイ「……」
295: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/07(日) 22:01:56 ID:XYmANKFI
ハンジ「つい口に出したはいいけど言ってる内に恥ずかしくなったとか?」
リヴァイ「………………」
ハンジ「ぶはっ!! あはははは!! リヴァイ馬鹿だなぁ」ケラケラ
リヴァイ「誰が馬鹿だ」
ハンジ「お互いに心地好くなきゃこうしていられないんだから恥ずかしがる事ないのに」ギュッ
リヴァイ「まぁ……そうだな」
ハンジ「ふふっ、嬉しかったよ」
リヴァイ「……そうか」ナデ…
ハンジ「あっ……リヴァイ、そこは……んっ」ピクッ
リヴァイ「大殿筋撫でてるだけだろ」ナデナデ
ハンジ「だけじゃない……ぁっ……もう、ばかだね……」ハァ…
リヴァイ「誰が馬鹿だ」グッ
〆
297: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:27:04 ID:WniL8LIc
【若さの秘密】
ハンジ「リヴァイって若く見えるよね」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「おっさんなのに」
リヴァイ「うるせぇな」
ハンジ「肌キレイな方だよね、あと背が低いから若く見えるの?」
リヴァイ「削いでやるからそこに座れ」
ハンジ「私の徹夜明けなんて酷いよー? どうやったらそんな若くいれるのか。リヴァイどういう生き物なの?」
298: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:27:42 ID:WniL8LIc
リヴァイ「お前は不摂生しすぎだ。それから人外扱いするんじゃねぇ。俺も年は取ってる」
ハンジ「睡眠だけならリヴァイも似たような不摂生だけども。年、どの辺りが分かりやすい?」
リヴァイ「…………目の周りとかじゃねぇか?」
ハンジ「……隈は昔より濃くはなってる」
リヴァイ「隈の話じゃねぇ」
ハンジ「あぁ、まぁ確かにシワはあるね。眉間とか深くなってるけど、なんか違うんだよ」
リヴァイ「何がだ」
ハンジ「やっぱり背が」
リヴァイ「風呂で溺れたいらしいな」
〆
299: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:32:09 ID:WniL8LIc
【重し】
ハンジ「うりゃあ!!」ザシュッ!
ズゥンッ……
ハンジ「ふぅ……」スタッ
リヴァイ「メガネ」
ハンジ「あれ? リヴァイ、どうしたの?」
リヴァイ「近くにいただけだ。煙弾が上がった。戻るぞ」
300: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:32:38 ID:WniL8LIc
ハンジ「あ、本当だね。ん?」カランッ
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「見てリヴァイ!!」ズイッ!
リヴァイ「……石だな」
ハンジ「この石さっきの巨人に似てる!!」
リヴァイ「お前が殺した巨人か」
ハンジ「そう! 持って帰る!!」
リヴァイ「自らリスクを負うな」
〆
301: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:37:18 ID:WniL8LIc
【飴】
リヴァイ「ハンジは研究室か……」スタスタ
ナナバ「あ、リヴァイこれいらないかい?」
リヴァイ「飴?」
ナナバ「のどの調子が悪くて舐めてたんだけど治ったからさ。のどにいいけどただの飴だから食べちゃって」
リヴァイ「ああ」
ミケ「ナナバ」
ナナバ「ああ、今行く。じゃあね、リヴァイ」スタスタ
リヴァイ「……食べておくか」パクッ
スタスタスタスタ……
302: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:37:48 ID:WniL8LIc
――ハンジ研究室――
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「あ゙ー」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「のどがいがらっぽい」
リヴァイ「……」コロッ
ハンジ「たいしたことないけどね。ん? 何か口に入れてる?」
リヴァイ「飴だ。ナナバに貰った」
ハンジ「ふぅん、もうないの?」
リヴァイ「貰ったのはひとつだけだ」
ハンジ「それは残念。ところで何の用?」
リヴァイ「また使いっぱしりだ」ペラッ
303: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:38:21 ID:WniL8LIc
ハンジ「あぁ、資料ね」スッ
リヴァイ「……」…スィッ
ハンジ「ちょっと、何引っ込めて――」
グイッ
リヴァイ「――――」ヌチュッ
ハンジ「!!?!?」
リヴァイ「っ――……資料はここに置いておく」パサッ
ハンジ「……」コロッ
リヴァイ「……‘それ’はやる。のどにいいらしい。じゃあな」
パタンッ
ハンジ「…………」
ハンジ「……本当、不意討ちずるいよなぁ」コロコロ
〆
304: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:43:15 ID:WniL8LIc
【わらわら】
「あ! リヴァイ兵長とハンジお姉ちゃんだ!!」
リヴァイ「?」
ハンジ「エリー、久しぶりだね」
エリー「みんな、リヴァイ兵長だよ!!」
リヴァイ「みんな?」
子供1「うわぁぁ、りばいへーちょーだぁ!!」
子供2「りばいへーちょー?」
子供3「ほんとに知ってたんだね、エリー」
リヴァイ「!?」
305: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:43:58 ID:WniL8LIc
エリー「そうだよ、ハンジお姉ちゃんも調査兵団なんだよ」
子供1「りばいへーちょー、抱っこしてくれますか!!」
子供2「わたしもわたしも!!」
子供3「肩車ー!!」
リヴァイ「――っ!? ――っ!?」
ハンジ「――――」プルプル
エリー「みんなダメだよ、困らせちゃ」
リヴァイ「……」ハァ
エリー「一人ずつ順番だよ!」
リヴァイ「!!?」
ハンジ「ぶふぅーっ!!!」
306: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:44:28 ID:WniL8LIc
子供1「りばいへーちょー! 抱っこー」
子供2「へーちょー!! 次はわたしー」
子供3「ぼくもー!!」
リヴァイ「――っ」
ハンジ「ぶふっ、ぐふっ、ぶふふっ」プルプル
リヴァイ「……笑ってねぇでどうにかしろ、クソメガネ」
子供達「「「くそめがねー!!」」」
リヴァイ「ああ、クソッ……マネするんじゃねぇ」
ハンジ「ぶはっ!! あはははははははは!!!」ゲラゲラ
リヴァイ「おい、ハンジ! 助けろ!」
〆
307: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:49:18 ID:WniL8LIc
【疲れた】
リヴァイ「……酷い目にあった」グッタリ
ハンジ「ぶふふっ、あははははは!!」ゲラゲラ
リヴァイ「チッ……いつまで笑ってやがる」
ハンジ「子供に翻弄されて戸惑ってるあなたなんて滅多に見られる光景じゃないもの」ケラケラ
リヴァイ「蹴散らすワケにもいかねぇから困る」ハァー
ハンジ「結局言うこと聞いちゃうんだから」クスクス
リヴァイ「逃げたら逃げたで泣きわめくだろうが、クソガキ共は」
308: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/09(火) 22:49:56 ID:WniL8LIc
ハンジ「すんげー面白かった! みんなに言い触らさないと!」
リヴァイ「そんなマネしやがったら分かってんだろうな?」ギロッ
ハンジ「………………ムカレル?」
リヴァイ「その程度で済ますと思うか?」
ハンジ「……分かった」
リヴァイ「分かればいい」
ハンジ「二人でいる時限定のからかいネタにするよ」
リヴァイ「それもやめろ」ハァー
〆
313: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:31:06 ID:psFR1GSc
【空気を変える】
――巨大樹の森――
ギュルル……ザシュッ!!
リヴァイ「……」スタッ
ハンジ「さすがだねぇ。まるで勝手知ったる自分の庭って感じだね」
リヴァイ「こんな所に住んだ覚えはないがな」フキフキ
ハンジ「……ここが生活の一部になっていた人達は壁内にどれくらいいるんだろう」
リヴァイ「……」
ハンジ「動物もいるし、狩り場になっていたかもしれないね」
リヴァイ「そうだな」
314: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:31:47 ID:psFR1GSc
ハンジ「私達の代でマリアを取り戻す事はできるかな?」
リヴァイ「……それ以上をやるんだろ」
ハンジ「…………そうだね。そうだった」
リヴァイ「お前は奇行種探しでもしてろ」
ハンジ「捕獲手伝ってくれんの?」キラキラ
リヴァイ「誰が手伝うか」
ハンジ「なんだよ、じゃあなんで探せとか言うんだよ」
リヴァイ「……さぁな。もう行くぞ」パシュッ
ハンジ「あ、待って! もう」パシュッ
〆
315: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:33:06 ID:psFR1GSc
【恥ずかしい事】
ハンジ「寒くなったし、猫の着ぐるみに変えようかな」
*リヴァイくま*
リヴァイ「いい加減そのヅラ取らねぇか?」
ハンジ「なんで?」
リヴァイ「なんで、じゃねぇだろ」
ハンジ「ヅラ取ったらリヴァイくまじゃなくなるじゃないか!」
リヴァイ「別に俺に似せなくてもいいだろうが。いや、似てねぇが」
ハンジ「リヴァイくまじゃなかったらリヴァイがいない時私は何にしがみついて寝りゃいいんだよ!」
316: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:33:50 ID:psFR1GSc
リヴァイ「……くまそのものを抱いてりゃいいだろ」
ハンジ「リヴァイの代わりなのに?」
リヴァイ「だから似てねぇだろ。ヅラだけじゃねぇか」
ハンジ「だからこそだろ。リヴァイから貰ったくまにリヴァイに似たヅラ乗せるからよりリヴァイな感じになる」
リヴァイ「意味がわからねぇし、俺に似たヅラってなんだ」
ハンジ「……納得できないなら恥ずかしい事言ってやる」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「寂しいから少しでもリヴァイに似せたいんだよ!!」
リヴァイ「……っ」
ハンジ「言わせんな、ばーか!///」プイッ
〆
317: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:34:23 ID:psFR1GSc
【似た者】
ナナバ「あ、リヴァイ、ボタン取れかけてる」
リヴァイ「あぁ、さっき引っ掛けた」
ナナバ「つけ直そうか?」
リヴァイ「助かる。一旦脱ぐか」
ナナバ「別にそのままでも構わないけど」
リヴァイ「刺さねぇか?」
ナナバ「そんな不器用じゃないさ。だけどじっとしてないとわからないよ」
リヴァイ「早いとこ頼む」
ナナバ「了解」チクチク
318: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:35:01 ID:psFR1GSc
ハンジ「リヴァイどこいるのかな……ん?」
ナナバ「……」チクチク
リヴァイ「速いな」
ナナバ「そうかい? はい、できた」
リヴァイ「ああ、ありがとう」
ナナバ「……」
リヴァイ「なんだ?」
ナナバ「いや、リヴァイに礼を言われるのは妙な感じだな、と」
319: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:35:56 ID:psFR1GSc
リヴァイ「礼くらい言うだろ」
ナナバ「ま、ね……あ、ハンジ」
ハンジ「……や! 何してんの?」
リヴァイ「ボタンをつけてもらっていた」
ナナバ「どっかに引っ掛けたんだとさ。破れてなくてよかったね」
リヴァイ「ああ、そうだな」
ハンジ「ふぅん、刺さなかった?」
ナナバ「ハンジまで。刺すわけないだろう?」
ハンジ「私まで?」
ナナバ「リヴァイも同じ事言ってたんだよ。この似た者夫婦が」
〆
320: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:36:36 ID:psFR1GSc
【嫉妬が嬉しい】
――リヴァイ自室――
ハンジ「……」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「何が?」
リヴァイ「ナナバと別れてから妙に言葉少なだな」
ハンジ「そうかな?」
リヴァイ「表情も暗い」
ハンジ「寒いからね」
321: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:37:20 ID:psFR1GSc
リヴァイ「違うだろ」
ハンジ「……」
リヴァイ「どうしたんだ?」
ハンジ「暫くしたら治るよ。気にしないで、大丈夫」
リヴァイ「気にする。言ってみろ」
ハンジ「いやいや、いいよ。自己解決できるから」
リヴァイ「そう言って溜め込んだあげく妙な行動とるだろうが。言ってみろ」
ハンジ「う……いや、つまんない事だし、あきれられても嫌だから言いたくないんだよ」
リヴァイ「あきれねぇから言え」
ハンジ「…………ナナバが近かった」
322: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:38:02 ID:psFR1GSc
リヴァイ「あ?」
ハンジ「ボタンつけてるのは分かったけど……」
リヴァイ「……」
ハンジ「服脱いじゃえばよかったのに」
リヴァイ「そう言ったがそのままでいいと言われたもんでな」
ハンジ「まぁ寒いからね」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「……つまんない事だったでしょ?」
リヴァイ「いいや?」グイッ
ハンジ「わっ!」
323: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:38:33 ID:psFR1GSc
リヴァイ「聞いておいてよかった」ナデナデ
ハンジ「へ? なんで? 面倒じゃない? こんなことで一々いじけたりしてたら」
リヴァイ「いや、むしろ……」
ハンジ「何?」
リヴァイ「……なんでもねぇ」
ハンジ「なんだよ」
リヴァイ「ちゃんと自制しようとしているんだから問題ねぇだろ」
ハンジ「そうなの?」
リヴァイ「納得しておけ」ナデナデ
ハンジ「??」
〆
324: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:40:27 ID:psFR1GSc
【押し掛け】
バターン!!
ハンジ「エルヴィンいるか!? いたな!!」
リヴァイ「急ぎじゃねぇんだからバタバタするんじゃねぇ」
ミケ「せっかくゆっくりしてもらおうとしているのに」
エルヴィン「……お揃いだな」
ハンジ「あ、ほら、急いで良かったじゃないか。もう取り掛かろうとしてる」
リヴァイ「朝早くから机に向かってるのか」
ミケ「やることが多いからな、仕方ない」
エルヴィン「話が見えないな」
ハンジ「今日は私達みんな暇なんだ」
リヴァイ「とはいえ休みというわけでもなくてな」
ミケ「それならお前を手伝う方が有意義だという話に落ち着いた」
325: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/11(木) 22:41:02 ID:psFR1GSc
エルヴィン「……他にやる事くらいあるだろうに」
ハンジ「いいじゃないか。あ、これやるね」スッ
リヴァイ「俺はこれだな」スッ
ミケ「では残りは俺だな」スッ
エルヴィン「…………やる事が無くなってしまった」
ハンジ「寝ててもいいよ」
リヴァイ「好きにするといい」
ミケ「普段、休みの日もまともに休んでいないんだからたまにはだらだらしていろ」
エルヴィン「ははっ、少しくらい仕事を返してくれ。俺を仲間はずれにする気か?」
ハンジ「おや、それはいけないね」
リヴァイ「寂しがり屋か」
ミケ「仕方ない、均等に分けよう」
エルヴィン「ありがとう、みんな」
〆
332: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:42:59 ID:b1NTJp4c
【わざとか天然か】
ハンジ「……寒い」
リヴァイ「手袋忘れたか」
ハンジ「忘れた」
リヴァイ「動いていればそのうち暖まるだろ」
ハンジ「いやー、風にさらされてたら冷たいままの気がするよ。リヴァイのコートのポケット貸してよ」
リヴァイ「ポケット?」
ハンジ「よいしょ」ノッシリ
リヴァイ「……何故乗っかる」
333: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:43:26 ID:b1NTJp4c
ハンジ「リヴァイのポケットに手を入れてるんだよ」
リヴァイ「肩に顔を乗せる必要はねぇだろうが」
ハンジ「ついでだよ」
リヴァイ「邪魔だ」
ハンジ「リヴァイも暖まるから丁度いいじゃん」
リヴァイ「よくねぇよ」
ナナバ「自分のコートのポケットに手を入れればいいのに」
ミケ「わざとだろ」
ナナバ「どうだろうね」
〆
334: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:44:14 ID:b1NTJp4c
【道端なんですが】
ハンジ「リヴァイ、この店覚えてる?」
リヴァイ「あぁ、初めてお前と食事した店か」
ハンジ「そうそう。生きて戻れたら奢るって約束果たした所だよ」
リヴァイ「思いっきり飲んで潰れやがったよな」
ハンジ「あはは! いやぁ、ついね」
リヴァイ「あの頃からお前は俺に警戒心がなかった」
ハンジ「あの頃私の性別よく分かってなかったくせに」
リヴァイ「だからと言って初対面にも等しい男の前で潰れるのは警戒心がなさすぎだろうが」
335: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:44:44 ID:b1NTJp4c
ハンジ「そういや誰かと二人で飲んで潰れたのってあれが初めてだったな」
リヴァイ「……」
ハンジ「なんか安心感があったんだよね」
リヴァイ「褒められているのかなんなのかよく分からねぇな」
ハンジ「ええ? 褒めてるんだけど」
リヴァイ「男としては微妙だ」
ハンジ「そんなものか。でもリヴァイは余程でなければ無理強いしないでしょ」
リヴァイ「どうだろうな」
ハンジ「少なくとも酔い潰れてる女を襲うようなマネしないだろ?」
リヴァイ「まぁな」
336: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:45:22 ID:b1NTJp4c
ハンジ「ほら、安心じゃないか」
リヴァイ「今は襲うが」
ハンジ「!?」
リヴァイ「手を出していい立場だしな」
ハンジ「た、立場だからってそんなマネは人としてどうよ!?」
リヴァイ「ほぅ、立場は認めるのか」
ハンジ「う……そりゃ……ねぇ……///」
リヴァイ「……今、襲いたくなったんだがどうすれば良いと考える? ハンジよ」
ハンジ「我慢しろ」
〆
337: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:45:51 ID:b1NTJp4c
【配達】
ハンジ「はい、ペトラ手紙」
ペトラ「あ、ありがとうございます」
ハンジ「はい、オルオ」
オルオ「ありがとうございます」
ハンジ「おや? まだあったよ、オルオ」
オルオ「えっ? あぁ、こっちは弟達からですね」
ハンジ「家族に好かれてんだねー」
オルオ「いや、まぁ、俺ですし」
ペトラ「肯定するんだ」
338: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:46:27 ID:b1NTJp4c
ハンジ「あ、エルドー! 手紙だよー」
エルド「ありがとうございます」
リヴァイ「何故お前が手紙を配っているんだ」
ハンジ「暇だからだよ。配達人してみたくてね」
リヴァイ「他にやる事くらい――」
ハンジ「あ、グンタ。はい、手紙」
グンタ「あ、ありがとうございます」
リヴァイ「……」
ハンジ「モブリットー! 手紙だよー!!」
モブリット「ありがとうございます……ってハンジ分隊長、今日は研究室の掃除をするって」
ハンジ「ケイジー! 手紙ー!!」
339: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:47:00 ID:b1NTJp4c
モブリット「ちょっと、逃げないでくださいよ!!」
ケイジ「ありがとうございます、ハンジ分隊長」ガシッ
ハンジ「ん? 何故手紙じゃなく腕を掴んでいるんだい?」
ケイジ「掃除はみんなでやる予定でしたよね?」ニッコリ
ゴーグル「逃がしませんよ」ササッ
ニファ「お手紙は他の方がきちんと届けますから安心してくださいね」スッ
ハンジ「くっ! 手紙取られた、囲まれた!!」
ペトラ「い、今のなんか凄い」
オルオ「ケイジさんが捕まえたとたん、音もなく……!」
ハンジ「くそ! 逃げられないっ! リヴァイ、助けろ!!」
リヴァイ「分かった」
340: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:47:29 ID:b1NTJp4c
ニファ「えっ!?」
リヴァイ「ニファ、手紙を寄越せ」
ニファ「は、はい」スッ
リヴァイ「こいつはきちんと配っておく。安心して掃除しろ」
ハンジ「!? ちょっ、違っ、助けて欲しいのはそっちじゃねぇ!」
ケイジ「はい、これで安心ですね。行きましょう」
モブリット「リヴァイ兵長が配られるんですから心配ないですね。はい、雑巾です」
ゴーグル「掃除の事だけですみますよ。はい、マスクです」
ニファ「はい、三角巾です」
リヴァイ「至れり尽くせりだな」
ハンジ「リヴァイの薄情者ぉー!!」
〆
341: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:48:04 ID:b1NTJp4c
【曲解】
ハンジ「はい、私の勝ちー!」
リヴァイ「チッ……」
ハンジ「罰ゲームはー……」
リヴァイ「早く言え」
ハンジ「私に優しくして」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「リヴァイってば結構辛辣な時あるじゃない? 奇行種だのクソメガネだの」
リヴァイ「ただのあだ名だ」
ハンジ「本当に失礼なあだ名だな。そういうのなしね。罰ゲーム中は私を女性として優しく優しーく扱うこと」
リヴァイ「……」グイッ
342: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:48:29 ID:b1NTJp4c
ハンジ「おんや?」ドサッ
リヴァイ「優しくだな」
ハンジ「おい! なんでそっち方面にいくんだよ!」
リヴァイ「“女”として“優しく”扱うんだろ?」
ハンジ「女性! 女性として!!」
リヴァイ「同じだろ」
ハンジ「ニュアンスがなんか違う! というかそうじゃねぇ! ベッドの上でって意味じゃねぇよ!!」
リヴァイ「床だが」
ハンジ「冷えるわ! って違う! もう! 分かってるクセに遊ぶんじゃねぇ!!!」
リヴァイ「半分本気だ」
ハンジ「半分も本気なのかよ」
〆
343: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:49:17 ID:b1NTJp4c
【ついでに実験】
――リヴァイ自室――
リヴァイ「……」ハァ
ハンジ「リヴァイいるー? いたね。なんかお疲れだね。まだ仕事してるし」
リヴァイ「ん? あぁ、まぁな」カリカリ
ハンジ「肩揉みでもしようか?」
リヴァイ「いらん」
ハンジ「つれないね。勝手にするけど」ポンッ
リヴァイ「なら聞くな」
344: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:49:58 ID:b1NTJp4c
ハンジ「一応ね」モミモミ
リヴァイ「字がぶれる」
ハンジ「それ急ぎじゃないでしょ」スルッ
リヴァイ「……そうだが……」
ハンジ「じゃ、いいじゃない」ギュッ
リヴァイ「……お前何しに来た」
ハンジ「さぁ?」
リヴァイ「……襲われに来たか」
ハンジ「違うよ。襲いに来たの」シュルップチプチ…
リヴァイ「スカーフとボタンをはずすんじゃねぇ。疲れていると言わなかったか?」
345: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/13(土) 22:50:31 ID:b1NTJp4c
ハンジ「うん、そう聞いたね。ダメ?」スルッ
リヴァイ「いや……」
ハンジ「じゃ、書類は後回しね……ん」グイッ
リヴァイ「……」
ハンジ「――っ。男って疲れててもヤれるっていや、むしろ興奮するって聞いたんだけど本当?」
リヴァイ「確かめに来たのか?」
ハンジ「疲れてるって言ったからついでに確かめたいかな」ニコッ
リヴァイ「はっ……」
〆
353: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:08:04 ID:.6xQuMFU
【お互いに】
ハンジ「これ珍味なんだって」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「……」モグモグ
リヴァイ「……」モグモグ
ハンジ「……珍味が美味しいとは限らないよね」
リヴァイ「そうだな」
354: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:08:35 ID:.6xQuMFU
ハンジ「リヴァイ、真顔すぎて美味しいと感じてるのか不味いと感じてるのか分からないね」
リヴァイ「そうか?」
ハンジ「で、美味しいの? 不味いの?」
リヴァイ「美味しくは……いや、わりと珍味好きかもしれねぇな」
ハンジ「そうなの?」
リヴァイ「お前を自分の女にしている時点で」
ハンジ「あなたみたいな偏屈も充分珍味だろ」
〆
355: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:09:43 ID:.6xQuMFU
【行け】
調査兵「うわあぁぁ!!」
巨人1「あ゙あ゙」
リヴァイ「――っ! 馬鹿が!!」ギュイィィ
ハンジ「!? リヴァイ! ダメだ!!」
リヴァイ「!?」
巨人2「あ」ブンッ
リヴァイ「チッ!」パシュッ
巨人2「あー」バンッ!
ハンジ「うまく避けた……」ホッ
356: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:10:35 ID:.6xQuMFU
ケイジ「はっ、空振って巨大樹にあてやがった!」
バキッ……ザザザザザ!!
ハンジ「!? 巨大樹の枝が!!」
リヴァイ「!!」
ハンジ「間に合わな――」
――ガッ!!
リヴァイ「――っ!」グラッ
ニファ「枝が頭に!!」
ハンジ「――リヴァイ!!」
リヴァイ「――チッ!」パシュッ!ギュイィィ!!
357: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:11:22 ID:.6xQuMFU
ギュルル……ザシュッザシュッ!!
モブリット「2体まとめて!?」
リヴァイ「……っ」スタッ…ガクッ
ハンジ「リヴァ――!!」
リヴァイ「――――」ジロッ
ハンジ「――!!」
モブリット「ハンジ分隊長、リヴァイ兵長を――」
ハンジ「あちらの班が危険だ。行くよ」ザッ
モブリット「ハンジ分隊長!?」
ハンジ「リヴァイには他の者が付いてる。私が行く必要はない」
358: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:12:06 ID:.6xQuMFU
エルド「リヴァイ兵長! 大丈夫ですか!?」
リヴァイ「……ああ」ボタボタ
グンタ「血が……早く本部へ!!」
モブリット「……っ」
ハンジ「行くよ」パシュッ
モブリット「……はい」パシュッ
ギュイィィィ……
――俺に構うな、任務につけ
ハンジ「……」
ハンジ(目がそう言っていた。……ああ、その通りだ。リヴァイ)
〆
359: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:13:23 ID:.6xQuMFU
【後なら】
ハンジ「や、リヴァイ。怪我、大したことなかったらしいね」
リヴァイ「ああ、まぁな」
ハンジ「あんなぶっとい枝が頭にあたったってのにちょっと切れただけって。しかも直後に2体も倒すとか」
リヴァイ「掠っただけだ」
ハンジ「掠った、ね」ポフッ
リヴァイ「ベッドに腰掛けるな。俺は安静にしてなきゃならねぇんだ」
ハンジ「リヴァイ、顔をよく見せて」スッ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「……」ジッ
リヴァイ「……」
360: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:13:55 ID:.6xQuMFU
ハンジ「……うん、生きてるね」ナデ…
リヴァイ「どう見てもそうだろうが」
ハンジ「あはは、そうだけどさ」
リヴァイ「……ちゃんとやるべき事に目を向けてたな」
ハンジ「あなたがそう言ってたし、その通りだと思ったよ」
リヴァイ「あぁ、伝わってたか」
ハンジ「次からは言われなくてもやるよ」
リヴァイ「……そうしろ」
ハンジ「でも今は任務外だ」
リヴァイ「……」
361: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:14:28 ID:.6xQuMFU
ハンジ「人類に捧げた心臓を少しは癒してもいいだろ?」
リヴァイ「癒えるのか?」
ハンジ「……一部分は」
リヴァイ「……どうするんだ?」
ハンジ「音を聞かせてくれるだけでいいよ」
リヴァイ「なら来い」
ハンジ「ん」ギュッ
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「リヴァイ……」ギュゥ
リヴァイ「……」ナデナデ
〆
362: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:15:04 ID:.6xQuMFU
【安心安心】
――ハンジ研究室――
リヴァイ「おい、少しは片付けろ」
ハンジ「後でやるよ」
リヴァイ「そう言ってやらねぇだろうが」
ハンジ「休みの日くらいのんびりしたいじゃないか」
リヴァイ「ならいつ片付けするんだ」
ハンジ「いつか」
リヴァイ「今やれ」
ハンジ「えぇー、休みなのにぃ」
363: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:15:37 ID:.6xQuMFU
リヴァイ「それならそもそも休みの日に研究室来てんじゃねぇ」
ハンジ「聞いてくれよ、リヴァイ」
リヴァイ「聞かねぇ」
ハンジ「この資料に対する考察が足りない気がしてだね」
リヴァイ「お前が話を聞け」ベシッ
ハンジ「痛っ! なんだよー」
リヴァイ「なんだよじゃねぇ」
エルヴィン「なんだ兄弟喧嘩か?」ヒョイッ
リヴァイハンジ「「兄弟じゃねぇ」」
エルヴィン「仲が良くて何よりだな」ウンウン
〆
364: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:16:28 ID:.6xQuMFU
【どこでも食卓】
リヴァイ「ハンジ、それ取ってくれ」
ハンジ「はいはい、カップ遠くに置いちゃったんだね」スッ
リヴァイ「ん」
ハンジ「リヴァイ、今日の晩御飯どうする? 一緒に食べようや」
リヴァイ「ああ、そうだな。たまには外で食うか?」
ハンジ「おっ、マジか。奢り?」キラキラ
リヴァイ「別に構わねぇが」
ハンジ「うっしゃ、やったね! お礼に肩揉みでもしようか?」
リヴァイ「お前肩揉みと称して人の筋肉調べ始めるだろうが」
365: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/15(月) 22:17:01 ID:.6xQuMFU
ハンジ「いいじゃん、何度見ても素晴らしい筋肉だよ。惚れ惚れするね」フハー!
リヴァイ「変態が。身体目当てか」
ハンジ「ごふっ!? 語弊があるだろ!」
リヴァイ「間違っちゃいない」
ハンジ「む、ぐぬぬ……」
リヴァイ「ハンジ、あれも取ってくれ」
ハンジ「あ、はいはい。今日は大した記事なかったよ」スッ
リヴァイ「そうか」バサッ
ナナバ「ここって家庭の食卓だっけ?」
ミケ「いや、食堂だな」
〆
370: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:22:26 ID:wQobOkyE
【黙らせる】
リヴァイ「テメェ、いい加減風呂に入りやがれ」
ハンジ「まだ大丈夫だ!」~ヌォーン
リヴァイ「もう4日だ。どこが大丈夫なんだ」
ハンジ「顔は洗ってるし歯も磨いたから後3日はいける!!」
リヴァイ「いけねぇよ。抵抗するなら仕方ねぇな……」ユラッ
ハンジ「ぼ、暴力反対!!」
リヴァイ「暴力反対、な」スッ
ハンジ「へ?」
――ガシッ
371: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:22:58 ID:wQobOkyE
リヴァイ「――――」
ハンジ「むぅーっ!!?」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「――っ! ――っ!」ジタバタ
リヴァイ「――――」ピチャッ
ハンジ「~~っ!!!」ジタバタ
リヴァイ「――――」ヌチュッ
ハンジ「~~っ!! ~~!」ジタバタ…
リヴァイ「――――」ヂュルッ
ハンジ「~~っ! ……っ///」クタッ
372: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:23:37 ID:wQobOkyE
リヴァイ「――――」グッ
ハンジ「…………///」↓ズルル
リヴァイ「――っは」
ハンジ「……///」ヘニャリッ
リヴァイ「暴力は振るわないでやった」
ハンジ「……///」ヘチョッ
リヴァイ「さて、行くか」ヒョイッ ←肩に担いだ
ハンジ「……///」デローン ←力が入らない
リヴァイ「始めから大人しくしていればいいものを」スタスタ
ハンジ「……っ///」グンニャリ
ハンジ(これも充分暴力だわっ!!)←声も出せない
〆
373: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:24:13 ID:wQobOkyE
【負けた】
ハンジ「もう、リヴァイが恐ろしいわ」パシャッ
リヴァイ「頭動かすなよ、洗いにくい。なんだ、いきなり」ゴシゴシ
ハンジ「だって二人だと何してくるんだか分からないし」
リヴァイ「分かりやすいと思うがな」ゴシゴシ
ハンジ「いや、間違えた。何してくるんだかじゃなくて暴力系かエロ系かが分からない」
リヴァイ「お前が大人しくしてりゃどっちもない。流すぞ」ザバー
ハンジ「ぷはっ。大人しい私は私なんだろうか」
リヴァイ「……お前じゃねぇな。だが今回のはエロでもないだろ」
374: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:25:04 ID:wQobOkyE
ハンジ「どこがだよ。たまには言葉で説得してくれてもいいんじゃないの?」
リヴァイ「聞かねぇだろ。それにエロというのは……」スルッ
ハンジ「あ、ちょっと、ダメだ……あっ」ビクッ
リヴァイ「こういうことだろ」クリッ
ハンジ「んぁっ……バカ、やめろ、ここでそれはダメだって……ぁんっ」ビクンッ
リヴァイ「それはそうだな」スッ
ハンジ「あ……」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「……別に」プイッ
375: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:25:32 ID:wQobOkyE
リヴァイ「ちゃんと後でしてやる」
ハンジ「し、しなくていいから!」
リヴァイ「そうか、ならしないでおく」
ハンジ「え……」
リヴァイ「なんだ?」フッ
ハンジ「くっそ、意地悪な顔しやがって」
リヴァイ「なんだ? ハンジ」
ハンジ「…………後でお願いします」ボソッ
リヴァイ「はっ……ゆっくり浸かってから出ろよ」ポンッ
ハンジ「………………くそっ」ブクブク
〆
376: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:27:55 ID:wQobOkyE
【奇行種】
――壁外――
調査兵「奇行種だ!!」
エルヴィン「!」
リヴァイ「!」
ミケ「!」
ハンジ「どこどこどこどこどこどこ!!?」
モブリット「挙動不審すぎます。落ち着いてください」
調査兵「あの奇行種、他の巨人の陰に隠れてその巨人を押し倒す等の攻撃をします!」
ハンジ「何それ興味深いっ!!!」
ズシンズシンズシン!!
377: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:28:35 ID:wQobOkyE
ナナバ「真っ直ぐこっちに向かってくるね」
ゲルガー「しかも3匹も引き連れてきやがった」
リーネ「盾のつもりかね」
ハンジ「奇行種は任せろー!!」
エルヴィン「ハンジ、君は右手の10m級をモブリットとやれ。奇行種はリヴァイとミケにやってもらう」
ハンジ「ええぇぇえぇぇえぇぇ!!?」
エルヴィン「命令だ」
ハンジ「ぐぬぅ……」
エルヴィン「後の5m級2体を他の者であたる。3体の巨人を奇行種に近づけるな」
「「「はっ!」」」
パシュシュシュッ!!
〆
378: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:29:17 ID:wQobOkyE
【それぞれ】
10m巨人「……」ズシンッ
ハンジ「やぁ! 元気? 君はあの奇行種に付いてきたの? それともたまたま同じ方向に来ただけ?」ギュイィィ
モブリット「ハンジ分隊長! 近寄りすぎないでくださいよ!」
ハンジ「モブリット、頼んだよ」
モブリット「全く……はっ!!」ザシュッ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ズシンズシン
ヘニング「はっ! こっちに来い、まぬけが」ギュイィィ
5m巨人「ああ」ズシンッ
リーネ「はぁっ!!」ザシュッ!!
379: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:29:52 ID:wQobOkyE
ナナバ「ふっ!!」ザシュッ!!
巨人「あー」ガクンッ
リーネ「足は削いだ! 今だよ、ゲルガー!!」
ゲルガー「うりゃあ!!」ザシュッ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゴーグル「はっ!」ザシュッ
ニファ「はぁ!!」ザシュッ
5m巨人「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ー!!」
ニファ「目は潰したよ!」ギュイィィ
ケイジ「おぅっ!!」ザシュッ!!
380: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:30:29 ID:wQobOkyE
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
奇行種「うぅ……」ズシンッ
ミケ「どちらが囮をやる?」ギュイィィ
リヴァイ「狙われた方だ」ギュイィィ
奇行種「あぅぅ」スッ
リヴァイ「チッ……俺狙いか」
ミケ「ふっ……」スッ
奇行種「あああ」クルッ
リヴァイ「!? ミケ!」
ミケ「チッ!」パシュッ!
奇行種「あ゙あ゙あ゙」
リヴァイ「目にアンカーか……」パシュッ!
381: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:31:30 ID:wQobOkyE
ミケ「くっ!!」ギュイィィザシュッ!
ミケ「もうひとつの目もやった、リヴァイ!」
リヴァイ「――――」ヒュンッ!!
ギュルルッザシュッ!!
ミケ「……まさかいきなり標的を変えるとは」ギュイィィ
リヴァイ「まぁ、奇行種だからな」ギュイィィ
ハンジ「あ゙あ゙あ゙ー!! もう倒したのかー!!」
リヴァイ「もう一匹奇行種が来やがった」
ミケ「遅かったな」
ハンジ「くっそー、早く倒したつもりなんだけどな」
エルヴィン「……さすがだな」フッ
〆
382: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:32:33 ID:wQobOkyE
【あれどこ】
――ハンジ研究室――
ハンジ「あっれー?」バサバサ
ハンジ「無い」
ハンジ「どこにやったんだろう……」バサバサ
リヴァイ「ここにいたか。何してる」
ハンジ「探し物」
リヴァイ「散らかしているようにしか見えねぇな」
ハンジ「その辺に無い?」
383: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/18(木) 22:33:03 ID:wQobOkyE
リヴァイ「何がだ」
ハンジ「リヴァイから貰った中央土産のペン」
リヴァイ「ああ、あれなら今持ってきた所だ」スッ
ハンジ「それだ! ……えっ? 持ってきたって?」
リヴァイ「俺の部屋に忘れてただろ」
ハンジ「なぁんだ、そっか。大事に使ってたから見つかってよかったよ、本当に」ホッ
リヴァイ「それで、この有り様はどうす――」
ハンジ「さぁて! ペンも無事見つかったし部屋に戻るかな」
リヴァイ「片付けろ」
〆
390: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/20(土) 21:53:24 ID:cgHVgICU
【猟奇的気分?】
ハンジ「鶏を手に入れた!」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「こんな時期に丸々太ったいい鶏だ! 捌いて食べよう」スパンッ
リヴァイ「なかなか手際がいいな」
ハンジ「ふふっ……」ズバッ
リヴァイ「……」
ハンジ「ふははははは!」ズルゥ
リヴァイ「……笑う必要があるのか?」
ハンジ「いや? 雰囲気?」
リヴァイ「そんな雰囲気はねぇよ」
〆
391: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/20(土) 21:54:03 ID:cgHVgICU
【リヴァイで遊ぶ】
ハンジ「ねぇ、これ試着してよ」ニヤニヤ
リヴァイ「しねぇよ」
ハンジ「たまにはスカーフじゃなくて蝶ネクタイもいいと思うよ」
リヴァイ「俺は思わねぇ」
ハンジ「じゃ、コレ」スッ
リヴァイ「……お前が着ろ」
392: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/20(土) 21:54:31 ID:cgHVgICU
ハンジ「こんなふわふわな可愛らしいスカートなんて穿けないよ」
リヴァイ「それを俺に着せてどうしたいんだ」
ハンジ「特に意味はない」シュルシュル
リヴァイ「何を……」
ハンジ「できぶふー!!!」
リヴァイ「……」←スカーフが蝶結び
ハンジ「ぶははははは!!」ゲラゲラ
リヴァイ「だから何がしてぇんだ」
〆
393: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/20(土) 21:55:15 ID:cgHVgICU
【その時まで一緒】
お爺さん「ほら、お前、気をつけなさい」スッ
お婆さん「あなた、ありがとう」ギュッ
ハンジ「あんな風に年配の夫婦が仲良いとほっこりする」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「‘共に白髪になるまで’と言うよね」
リヴァイ「……」
394: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/20(土) 21:55:40 ID:cgHVgICU
ハンジ「……リヴァイは私がお婆さんになっても傍にいてくれるのかな?」
リヴァイ「さぁな。その時になってみなければ分からねぇな」
ハンジ「えぇー」
リヴァイ「楽しみにその時まで隣で観察でもしてろ」
ハンジ「!!」
リヴァイ「結果が分からねぇと気が済まねぇだろ?」
ハンジ「……そうだね! じっくりたっぷり観察してあげるよ!」
リヴァイ「…………程々にしろ」
〆
395: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/20(土) 21:56:21 ID:cgHVgICU
【月明かり】
リヴァイ「この時期、夜は冷えるぞ」ザッザッ
ハンジ「良い場所見つけたんだよ」ザザッ
リヴァイ「夜でなければいけないのか?」
ハンジ「んー、昼や夕方でもいいけれど……」
リヴァイ「?」
ハンジ「あ、着いたよ」ザッ!
リヴァイ「湖?」ガサッ
ハンジ「湖に周りの景色が鏡のように映るんだ。更にここから見ると全体がよく見える」
396: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/20(土) 21:56:48 ID:cgHVgICU
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「それから月が綺麗に映ってる所を見たかったんだ」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイと二人でね」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「今度は昼間に来ようか?」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「お弁当でも持って行こうかな。きっと明るい時も綺麗だろうね」ニコッ
リヴァイ「ああ……」
〆
397: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/20(土) 21:57:44 ID:cgHVgICU
【壁外調査後】
ハンジ「――――っ!」パチッ
ハンジ「……っ」ムクッ
ハンジ「!」
リヴァイ「……」カリカリ
ハンジ「……」ストッ
リヴァイ「……」カリカリ
ハンジ「リヴァイ」ギュッ
リヴァイ「……起きたのか」
398: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/20(土) 21:58:17 ID:cgHVgICU
ハンジ「ん。リヴァイは朝から仕事?」
リヴァイ「ああ、残っていた」カリカリ
ハンジ「ふぅん」
リヴァイ「……どうした?」
ハンジ「……悪い夢を見た」
リヴァイ「そうか、今から抱くか?」
ハンジ「なんでだよ。馬鹿かよ」
リヴァイ「冗談だ」
ハンジ「分かりづれぇよ」ギュゥ
リヴァイ「……」ポンポン
〆
403: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/21(日) 21:57:48 ID:EOpa9uag
【そのまま朝まで】
ハンジ「……」ペラッ
リヴァイ「それはなんだ?」
ハンジ「あぁ、イルゼの手記の写しだよ」ペラッ
リヴァイ「あぁ……」
ハンジ「……彼女は食べられるその寸前まで書き続けていた。
……手帳には読めない部分もあったけれど」
リヴァイ「……お前も似たような事をしそうだな」
404: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/21(日) 21:58:21 ID:EOpa9uag
ハンジ「さて、どうだろうね」
リヴァイ「……」
ハンジ「あの巨人は話す事ができたんだね。私もかなり話掛けていたんだけどなぁ」
リヴァイ(これは……不味いか?)
ハンジ「何度もだよ? でも追いかけてくるだけで話してくれないし、途中で方向変えて森に戻るし、いや、そこが興味深い所なんだけど。やっぱり殺しちゃったのは残念だよね。ああ、あの判断は全く間違っちゃいないよ? あれは私が悪かった……。私がもう少し早くあの巨人の妙な所に気がつけばよかったんだ。妙な所、あれは本当になんだったんだろうね? 頭だけ食べて体は木のうろに納めるなんて……まるで祀っているかのようだった。そんな概念があるのだろうか? いや、他の巨人を見るに想像もできないがやはりあの“ユミルの民”という言葉が気になるな。ユミルの民ならば話せるという事なのだろうか? そもそもユミルの民とは」
リヴァイ(……不味かったな)
〆
405: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/21(日) 21:59:09 ID:EOpa9uag
【ぽかぽか】
ハンジ「あ゙ー寒い寒い」
リヴァイ「ある筈の所にさえ脂肪がないからな。余計に寒いんだろ」
ハンジ「絞め殺してやろうか?」
リヴァイ「遠慮しておく」
ハンジ「遠慮はいらないよ」ギュッ
リヴァイ「……なら断る」
ハンジ「じゃ、絞めるのはやめておこう。はぁぁーあったけぇー」ヌクヌク
リヴァイ「どけ」
ハンジ「やっぱりリヴァイっていいカイロだよねぇ」ハァー
リヴァイ「だからカイロじゃねぇ」
〆
406: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/21(日) 22:00:20 ID:EOpa9uag
【生きている証】
ハンジ「人の体温を感じられるっていいよね」
リヴァイ「なんだ、急に」
ハンジ「……冷えた身体は震えそうだから」
リヴァイ「……」
ハンジ「無くならない体温って安心できるよ」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「リヴァイは温かいよね」
リヴァイ「お前もな」
ハンジ「……そうだね」
407: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/21(日) 22:01:00 ID:EOpa9uag
シュウゥゥ……
リヴァイ「いつまで巨人の死体を見るつもりだ?」
ハンジ「もう、いいかな。仲間の形見も集められたし」
リヴァイ「……ならさっさと行くぞ」ザッ
ハンジ「うん、そうだね」
リヴァイ「体温なら……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「いくらでも分けてやる」
ハンジ「――――」
リヴァイ「……」
ハンジ「うん……ありがとう、リヴァイ」
〆
408: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/21(日) 22:02:10 ID:EOpa9uag
【呆れた眼差し】
ミケ「ハンジ」
ハンジ「ん?」
ミケ「みかんを貰った」
リヴァイ「!」
エルヴィン「!」
ミケリヴァイエルヴィン「「「ハンジ!」」」
ハンジ「皆まで言うな。炬燵だね」
ミケリヴァイエルヴィン「「「!!」」」グッ
ハンジ「……炬燵って本当にヤバイな」ハァー
〆
409: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/21(日) 22:03:08 ID:EOpa9uag
【性別からして】
ハンジ「リヴァイ、今日はいつもお世話になっているからお礼に私が世話をするよ」
リヴァイ「……嫌な予感しかしねぇんだが」
ハンジ「どういう意味だよ」
リヴァイ「掃除は任せられねぇし」
ハンジ「失敬な。やるときゃやるんだよ、私は!」
リヴァイ「まだ大掃除するような時期でもない。それ以前に今日はもう掃除は済ませた」
ハンジ「むむ、ならば何をしてしんぜよう?」
リヴァイ「どういう風の吹き回しだ?」
ハンジ「いつも迷惑かけてるからそのお詫びというかお礼というか」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……今日、一年間の労をねぎらう日なんだよ」
410: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/21(日) 22:04:28 ID:EOpa9uag
リヴァイ「ほぅ? 殊勝な事だな、ハンジよ」
ハンジ「まぁねー」ハハッ
リヴァイ「それだけじゃねぇな?」
ハンジ「うっ」ギクッ
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「………………妻をねぎらう日だったりします」
リヴァイ「誰が妻だ」
ハンジ「だってリヴァイがやってる事が妻すぎて!」
リヴァイ「妻すぎるってのはなんだ」
ハンジ「散らかった部屋を片付けてくれて、時にお夜食持ってきてくれたり、お風呂入れてくれたり、お迎えに来てくれたり……」
リヴァイ「……」
ハンジ「ごめん、やっぱり妻じゃなくてお母さんだった」
リヴァイ「だから誰がだ」
〆
415: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/23(火) 21:55:26 ID:2n068/H6
【ノック】
――コンコンコン
エルヴィン「ん? 誰――」
リヴァイ「ハンジか」
エルヴィン「!」
――ガチャッ
ハンジ「お邪魔するよ。エルヴィン報告書」
エルヴィン「……ああ」
リヴァイ「……」
ハンジ「おや、リヴァイ、いたんだ」
リヴァイ「ああ」
416: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/23(火) 21:56:22 ID:2n068/H6
エルヴィン「……なんで分かったんだ?」
リヴァイ「あ?」
エルヴィン「ノックだけで何故ハンジだと分かった?」
リヴァイ「…………なんとなく、だ」
ハンジ「あ、私もなんとなく分かるよ。この叩き方はリヴァイだ、って」
エルヴィン「そうなのか」
ハンジ「叩き方に特徴あるでしょ?」
エルヴィン「ふむ……私にはよく分からないな」
リヴァイ「聞いていれば分かるだろ。気合いが足りねぇんじゃねぇか」
ハンジ「え? これ気合いの問題なの?」
エルヴィン「愛情の問題かもな」
リヴァイ「なんでそうなる」
〆
417: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/23(火) 21:57:33 ID:2n068/H6
【季節がはずれる】
ハンジ「わぁ、見事なクリスマスツリーだよ」
リヴァイ「相変わらず早いな」
ハンジ「まぁ早め早めにやるのが商戦だからね」
リヴァイ「それはそうと何を買うんだ」
ハンジ「えーっとね、まずは本」
リヴァイ「……」
ハンジ「それから本に、やっぱり本」
リヴァイ「本だけか」
ハンジ「あと、ペンとインク」
リヴァイ「書類とその資料関係か」
ハンジ「せめて緑と赤のインクでも買う?」
リヴァイ「使い始めてすぐにそれが似合う季節が過ぎそうだがな」
〆
418: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/23(火) 21:58:28 ID:2n068/H6
【ブレード供養】
ガチャガチャッ
ハンジ「ふぅ」
リヴァイ「使えなくなったブレードを集めているのか」
ハンジ「ああ、回収できた分くらい再利用したいからね」
リヴァイ「……」
ハンジ「……刃は気にせず使わないと死ぬからね?」
リヴァイ「分かってる」
419: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/23(火) 21:58:59 ID:2n068/H6
ハンジ「節約も大事だけど、命には変えられないからね」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「皆の為にありがとう。また、私達の力になってくれよ……」ソッ
*ブレードの山*
リヴァイ「……危ねぇぞ」
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「一足遅かったわ。手ぇ切った」ダラー
リヴァイ「馬鹿か、お前は」
〆
420: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/23(火) 21:59:49 ID:2n068/H6
【むしろ胃が弱る】
ハンジ「はい」コトッ
リヴァイ「お粥に白湯、蒸かした芋」
ハンジ「胃に優しい食べ物飲み物だよ」
リヴァイ「俺は病人じゃねぇ」
ハンジ「これから先に飲み会がある。その時の為に胃を労らないと」
リヴァイ「それ年末の集まりの事だろうが。準備が早すぎる」
421: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/23(火) 22:00:33 ID:2n068/H6
ハンジ「早めに準備しておかないと」
リヴァイ「早すぎると逆に当日胃がびっくりして病気になるんじゃねぇか?」
ハンジ「はっ!!」
リヴァイ「まぁとりあえずこれはこれで食っとくか」
ハンジ「食べるのか」
リヴァイ「白湯は紅茶に変えろ」
ハンジ「あ、それは嫌なんだ」
〆
422: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/23(火) 22:01:29 ID:2n068/H6
【傍に】
リヴァイ「……」パタパタ
ハンジ「あはははは! なんだこの本!!」ケラケラ
リヴァイ「……」ゴシゴシ
ハンジ「あー、笑い疲れた」ダラーン
リヴァイ「……お前邪魔なんだが」
ハンジ「恋人に対して酷い台詞だなぁ」ゴローン
リヴァイ「掃除の邪魔だ」ベシッ
423: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/23(火) 22:02:37 ID:2n068/H6
ハンジ「ぶへっ! ハタキで叩くなよ! 汚いな」
リヴァイ「手伝わねぇなら自分の部屋に戻れ」
ハンジ「あれ? そういや手伝う為にリヴァイの部屋に来たんだっけか?」
リヴァイ「散らかさないだけマシだが邪魔だ。帰れ」
ハンジ「手伝う、手伝うから!」
リヴァイ「? 別に手伝わなくてもいいんだが」
ハンジ「……せっかく休みが一緒なのに別々はなー」
リヴァイ「…………それ、取ってくれ」
ハンジ「! 分かった!」
〆
430: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:26:23 ID:6.RoyPfA
【視界の悪い日】
ハンジ「いやぁ、演習中にえらい濃霧になっちゃったね」
リヴァイ「そうだな……」
ハンジ「視界が悪いな」
リヴァイ「……」
リヴァイ(視界が悪い、か……嫌な事を思い出す)
ハンジ「とりあえずお馬さん呼び戻しますか」
ピィー……
馬「ブヒヒィーン」
431: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:26:58 ID:6.RoyPfA
ハンジ「よーしよし!」ナデナデ
リヴァイ「……」ナデ…
黒馬「ブルル……」
リヴァイ(あの日、あんな雨が降らなければ……)
リヴァイ「はっ……」
ハンジ「? どうかした?」
リヴァイ「いや、少しくだらねぇ事を考えただけだ。戻ろう」
ハンジ「……そう。そうだね、戻ろうか」
リヴァイ「ああ」
〆
432: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:28:22 ID:6.RoyPfA
【存在感】
リヴァイ「……」カリカリ
リヴァイ(ハンジはまだ中央から戻らないんだったな)
リヴァイ(アイツがいねぇと本当に静かだ)
リヴァイ「……」カリ…
リヴァイ「…………」
ハンジ『リヴァイ、聞いてくれよ!』
ハンジ『リヴァイー、疲れた運んでー』
ハンジ『リッヴァーイ! お茶しようぜー!』
433: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:29:08 ID:6.RoyPfA
リヴァイ「……」カチャッ…
リヴァイ(……いるとうるさい、いねぇと静かすぎる)トポトポ
リヴァイ(良くも悪くも存在感デカすぎるな、アイツは)
――コトンッ
*酒*
リヴァイ「……」グイッ
リヴァイ(……安酒じゃ大して酔えねぇな)
リヴァイ(まぁ、まともに酔うわけにもいかねぇか。書類の処理が済んでねぇしな)
リヴァイ(……だらだらやっていたら夜になっちまった)
リヴァイ(さて、あと少しだ)カリカリ
〆
434: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:30:34 ID:6.RoyPfA
【夢かと】
スタスタスタ……
ハンジ(本当は夕方に帰る予定だったんだけど……)
ハンジ(なるべく早く帰りたくて馭者に無理言っちゃったな)ハハッ
ハンジ(まぁ、ちょっとチップ弾んどいたけど)
――リヴァイ自室――
ハンジ「……」ソッ
リヴァイ「」スースー
ハンジ(まだ寝てる)フフッ
ハンジ(早朝だもんね)
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……」ジー
435: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:31:23 ID:6.RoyPfA
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……」チョイッ
リヴァイ「うーん……」…パチッ
ハンジ「リヴァイ」
リヴァイ「……」ボー
ハンジ「おは――」
――ガシッ
ハンジ「んんー!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「っ……何すんだよ!」
リヴァイ「なんだ……本物か」
ハンジ「はい!?」
〆
436: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:32:29 ID:6.RoyPfA
【おかえり】
ハンジ「なんだよ、その寝ぼけ」クスクス
リヴァイ「チッ、うるせぇな。酒の所為だ」
ハンジ「寂しかった?」
リヴァイ「……」
ハンジ「私は早く会いたかったよ」フフッ
リヴァイ「……そうか」
437: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:33:18 ID:6.RoyPfA
ハンジ「うん、こんな早朝に帰ってきちゃう程にね」
リヴァイ「……」
ハンジ「あ、仕事は手を抜かずにしっかり終わらせたからね。そこはちゃんとしてるよ」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「予想より早く終わったし、間に合いそうだからこの時間になっただけだから」
リヴァイ「……そうか、よく帰ってきたな」ナデ…
ハンジ「うん、ただいま」ニコッ
〆
438: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:34:22 ID:6.RoyPfA
【宴会と化す】
ハンジ「イブだね!」
ナナバ「酒だよ!」
リヴァイ「お前ら」
ミケ「会議が終わった瞬間だったな」
エルヴィン「ははっ! まぁいいさ」
ナナバ「ちょっとしか飲めないんだから急がないと」
リヴァイ「そこまでして飲みたいか」
ハンジ「エルヴィンへのねぎらいも込みだからね」
エルヴィン「そうだったのか」
ナナバ「そうそう、だからこれ兵団の経費で落ちない?」
エルヴィン「落ちないな」キッパリ
439: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/24(水) 22:35:10 ID:6.RoyPfA
ナナバ「チッ」
リヴァイ「せこい奴らだな」トポトポ
ミケ「あわよくばと思ったんだろうな、おっとそこで止めてくれ」
リヴァイ「ん、次は俺だ」スッ
ミケ「ああ」トポトポ
ハンジ「勝手に注ぎ始めてる奴らに言われたくないよ」
エルヴィン「しかもお飾りとはいえ主役の俺を後回しか」
リヴァイ「グラス持て」
ミケ「注ぐぞ」スッ
エルヴィン「待て待て、しっかり持っていないと落ちてしまう」
ハンジ「……なんか奪われたんだけど」
ナナバ「やっぱり経費で落としてくれないかな」
〆
445: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:30:41 ID:MBDC90YI
【通りすがりに】
ナナバ「はい、プレゼント」ポスッ
リヴァイ「あ?」
ミケ「ん」ポンッ
リヴァイ「ミケ?」
エルヴィン「リヴァイ」ポンッ
スタスタスタスタ……
リヴァイ「……」
ハンジ「山盛りだね」
リヴァイ「揃いも揃って掃除道具か」
ハンジ「雑巾数枚組みとハタキに隙間ブラシ……」
リヴァイ「……悪くない」
ハンジ「マジか」
〆
446: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:31:27 ID:MBDC90YI
【こっちも貰う】
ハンジ「はっぴばーすでいーとぅーゆー♪」
リヴァイ「歌うな」
ハンジ「はい、プレゼントー」
リヴァイ「……」ガサガサ
ハンジ「今回はー」
リヴァイ「お前も掃除道具か」
ハンジ「そう、みんなと被った。それは仕方ない。物はどうよ」ゴクリッ
リヴァイ「……ふむ」
ハンジ「……」ドキドキ
リヴァイ「悪くない箒だ」
447: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:32:17 ID:MBDC90YI
ハンジ「うっしゃあ! 吟味した甲斐があったってもんだね!」
リヴァイ「……」シュルシュル
ハンジ「ん? リボンがどうかした?」
リヴァイ「……」スルッ、シュルシュル
ハンジ「んん?」シュルル
リヴァイ「……」キュッ
ハンジ「…………」
リヴァイ「よし」
ハンジ「よし、じゃねぇ。なんで私にリボン結ぶんだ」
リヴァイ「すぐほどく」
ハンジ「そういう事じゃねぇ」
〆∬
448: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:34:34 ID:MBDC90YI
【声を控えて】
*リボンはほどかれました*
ハンジ「ん……ぁっ……ね、嬌声とかって必要かな?」ハァ
リヴァイ「あ?」フニッ
ハンジ「んっ……嬌声によって違いがあるのか知りたいなぁ。だからさ、今日は敢えて声出さずにシてみようか?」
リヴァイ「くだらねぇ事思いつくな」
ハンジ「いいじゃないか。次はわざと声出してヤるからさ」
リヴァイ「わざと出されたら萎える」
ハンジ「ヤってみなきゃ分からないでしょ? リヴァイ、きて?」
リヴァイ「……」クチュッ
ハンジ「――っ!」グッ
リヴァイ「……」ズチュッ!
ハンジ「――っ!!」ビクッ!
449: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:35:10 ID:MBDC90YI
リヴァイ「……」ズチュッズチュッ
ハンジ「――んっ! ――くっ!!」ビクッビクッ
リヴァイ「…………」ズチュッ!!
ハンジ「――……ぁ!」
リヴァイ「……ハンジ」ズチュッズチュッ!
ハンジ「んぁ……――っ! ――はっ!!」ビクンッ
リヴァイ「声、漏れてるぞ」ズチュッズチュッ
ハンジ「あっ! ん……や……ぁっ!」ビクッ
リヴァイ(……それどころじゃねぇ、か?)グチュッ
ハンジ「んあっ!! ふ……――っ!」ギリッ
リヴァイ(ほぅ……まだ耐えるつもりらしい)ズチュッズチュッ
ハンジ「~~っ!!」ブルブル
リヴァイ(……いつもより早いな。締め付けも悪くない)
450: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:35:47 ID:MBDC90YI
ハンジ「――――っ!!!」ビクンッビクンッ!!
リヴァイ「――っ!」
ハンジ「ん……は、ぁ……」ピクンッ
リヴァイ「は……いつもより跳ねたな」
ハンジ「ん……なんか耐えなきゃいけないってのがね……より敏感にされた感じ」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「はぁー、でもコレキツい。声出したい」
リヴァイ「そのわりに気持ちよさげだったが?」
ハンジ「――っ!/// そ、それは否定できないけど……」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ?」
リヴァイ「次は声を出しちゃいけねぇ所でしてみるか」
ハンジ「何考えてんだ! 馬鹿!!///」
〆
451: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:36:44 ID:MBDC90YI
【思いきり】
リヴァイ「俺はまだイけてねぇから続けるが、いいか?」
ハンジ「あ、待った。次は敢えて声出してみるよ」
リヴァイ「……演技するのか? しなくてもいつも声出してんだろ」
ハンジ「まぁまぁ、やってみようよ。動いて?」
リヴァイ「はっ……」ズッ…
ハンジ「ぁっ……ん」
リヴァイ「……っ」ズッズッ
ハンジ「んぁっ、いい……リヴァイ……もっと……もっとお願い……ぁ」
リヴァイ「……」ズチュッ
452: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:37:51 ID:MBDC90YI
ハンジ「ふっ、はぁあ! あっ、あんっやっ……これ……やば……あぁ! リヴァイ……んぁっ!」
リヴァイ「……っ」ズチュッズチュッ
ハンジ「ぁぁんっ、リヴァイリヴァイっ、すき、あぁっ!」
リヴァイ「……っあんまり……いつもと変わらねぇんじゃねぇか」ズチュッ!
ハンジ「んっ! そうっ……でもない……でしょ……ぁんっ」
リヴァイ「どうだか……なっ」ズチュッ
ハンジ「あっ……いつもよりおっきくしてるくせに……」クスッ
リヴァイ「……チッ」
ハンジ「ふふっ、嬌声って結構大事だね」
――ズチュッ!!
ハンジ「んあぁっ!!」ビクンッ
453: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:38:27 ID:MBDC90YI
リヴァイ「……今のも演技か?」
ハンジ「ふ、ぁ……さぁ? どう思う?」フフッ
リヴァイ「声を抑えるのをやめただけだろ」ズチュッズチュッ!!
ハンジ「あっ! や、あぁっ! リヴァ……いじが……わる……ぃあぁっ!!」ビクンッ
リヴァイ「……演技なんざ……っいらねぇだろ」ズチュッズチュッ
ハンジ「んぁっあぁぁ、――っはぁっあぁぁ!!」ビクビクンッ!
リヴァイ「――っ!」ビクッ!
ハンジ「は……ぁ……もう……リヴァイのいじめっ子め……」
リヴァイ「いじめられたかったんだろ?」
ハンジ「……やなヤツ」フフッ
〆
454: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:39:16 ID:MBDC90YI
【温もり】
ハンジ「おや、寒いと思ったら雪だ」シュルッ
リヴァイ「窓開けるなよ」
ハンジ「裸同然だからさすがに開けないよ」
リヴァイ「寒い。起き上がるな、こっちに来い」
ハンジ「はいはい」シュルルッ
リヴァイ「雪は積もりそうか?」スルッ
ハンジ「さぁ、どうだろうね」ギュッ
リヴァイ「積もると色々面倒だ」
ハンジ「んー、そうだね。でも一面銀世界ってのも私は嫌いじゃない……けどね」
455: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/25(木) 22:39:48 ID:MBDC90YI
リヴァイ「そうか」
ハンジ「うん……いつもの景色が違って見えるのは面白……い……よ」ウト…
リヴァイ「そんなものか」
ハンジ「……ん」ウトウト
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……寝たか」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「」スースー
リヴァイ(……温けぇな)ギュッ
ハンジ「ん……」スースー
〆
459: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:43:29 ID:Wngtx5NE
【妄想】
ハンジ「……ん」パチッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
ハンジ(今回もまた私がプレゼント状態になったなー)
ハンジ(いっそ、今後もそれにしてやろうか? 他のプレゼント無しで)
ハンジ(余った分は本に回したりー)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
ハンジ(なんてな、それはないか。逆にこっちがそうされたら寂しいしな)
460: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:43:56 ID:Wngtx5NE
ハンジ「……」
ハンジ「…………」
リヴァイ『俺がプレゼントだ』リボン
ハンジ「ごふぅー!!!」
リヴァイ「……あ?」パチッ
ハンジ「ぶふっ! ごふっ!! ぶふふっ!!」プルプル
リヴァイ「……どうした?」
ハンジ「あ、リヴァっぶふっ、起こしっごめっぶほっ!!」
リヴァイ「? 大丈夫か?」ナデナデ
ハンジ「大丈夫……ぶふふっ」
リヴァイ「??」ポンポン
〆
461: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:44:44 ID:Wngtx5NE
【悪戯しそう】
ハンジ「わぁー、積もったね」
リヴァイ「ああ、雪かきが面倒だ」
ハンジ「あ、この辺り凍ってる」
リヴァイ「誰か水でも撒いたか」
ハンジ「……よっ」ツー…
リヴァイ「やめろ、危ねぇ」
ハンジ「いい感じに滑るよ。バランス崩すとまずそうだけ……」
ツルッ
ハンジ「ど!?」
462: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:46:15 ID:Wngtx5NE
ドタンッ!
リヴァイ「言わんこっちゃねぇ」
ハンジ「いってぇ。尻打った」スリスリ
リヴァイ「氷は割っておくか。ハンジ、立てるか?」
ハンジ「んー、なんとか。湿布貰いに行くかな」
リヴァイ「貼ってやろう」
ハンジ「いや、遠慮しとく。想像するだに間抜けな構図だ」
リヴァイ「……チッ」
ハンジ「なんで舌打ち?」
リヴァイ「尻の青アザ見て笑ってやろうかと」
ハンジ「どうせそんな笑わないくせに」
〆
463: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:46:47 ID:Wngtx5NE
【遠い目】
リヴァイ?『ハンジ』
ハンジ『やぁ、リヴァイ』
リヴァイ?『今日も綺麗だな』
ハンジ『はい!?』
リヴァイ?『いつでも触りたくなって困る』スッ…ナデ
ハンジ『はいぃ!?』
――グイッ
リヴァイ?『ハンジ……好きだ』ヒソッ
ハンジ『――っ!!』ビクッ
リヴァイ?『ーーーーーーーーーー』ボソボソ
ハンジ『――っ! ――っ!!///』
リヴァイ?『ーーーーーーーーーーーー』ボソボソ
ハンジ『リヴァっやめ――///』
464: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:47:15 ID:Wngtx5NE
―――
――
―
ハンジ「――――はっ!?」
ピチチチチチ……チュンチュン
ハンジ「朝……?」
ハンジ「………………夢」
ハンジ「…………」
ハンジ「……」
ハンジ(――――なんだあの夢っ)ボーゼン
〆
465: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:48:17 ID:Wngtx5NE
【アレを思い出す】
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「や、やぁ、リヴァイ」
リヴァイ「? 今日も馬鹿ヅラしてんな、どうした」
ハンジ「うわぁ、夢と違いすぎるや。だけどこれぞリヴァイ」
リヴァイ「夢?」
ハンジ「いやいや、なんでもないよ。どうしたの?」
リヴァイ「今日、お前の班が立体機動の訓練だったが変わってもらえねぇかと思ってな」
ハンジ「ああ、まぁ構わないけど」
リヴァイ「助かる。ん? ハンジ」スッ
466: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:49:07 ID:Wngtx5NE
ハンジ「え?」ビクッ
リヴァイ「髪に何か……」サワッ
ハンジ「――――」
――リヴァイ?『ハンジ……好きだ』
ハンジ「――だ!!///」バッ!!
リヴァイ「?」
ハンジ「だ、大丈夫だから、自分で取るよ、ゴミか何か付いてたんだろ?」ワシャワシャ
リヴァイ「……そんな風にするとゴミが髪に巻き込まれるぞ」
ハンジ「あああとで取るよ。そいじゃ!」
リヴァイ「そうか……」
467: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:49:42 ID:Wngtx5NE
――ガシッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「……と言うとでも思ったか? 何があった」
ハンジ「あ、ああーいやぁー別にぃー」視線↑
リヴァイ「目を逸らしながら言われてもな」
ハンジ「あー……」
リヴァイ「赤くなって避ける、目を逸らす。また欲求不満にでもなったか?」
ハンジ「……ちょっと似てるけど違うかな」
リヴァイ「?」
〆
468: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:50:34 ID:Wngtx5NE
【気絶するまで】
ハンジ「いやぁ、変な夢見ちゃってさ」
リヴァイ「どんな夢だ?」
ハンジ「リヴァイがすげぇ甘いの」
リヴァイ「甘い? 俺はお前に食われたのか?」
ハンジ「違う違う。味覚じゃなくてさ。甘い言葉を囁いたりね」
リヴァイ「あぁ」
ハンジ「綺麗だ、から始まり、好きだのともうなんか色々」
469: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/28(日) 22:51:06 ID:Wngtx5NE
リヴァイ「やめろ。詳しくは聞きたくねぇ」
ハンジ「……可愛いとかお前しかいないとか」
リヴァイ「おい、やめろと言ってるだろうが」
ハンジ「あとはー」
リヴァイ「お前、今すぐそのクソみてぇな夢は忘れろ。それとも記憶を消してやろうか?」ゴゴゴゴ
ハンジ「あ、頭を殴るのはよくないよ」
リヴァイ「なら別の方法にしてやる」ゴゴゴゴ
ハンジ「分かった!! 忘れる! 忘れるから夜に本気を出すのはやめて!!」
〆
472: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:24:36 ID:CjuIYj0s
【その笑顔が】
リヴァイ「全く、くだらねぇ夢見やがって」
ハンジ「……忘れるって言ったのに」グッタリ
リヴァイ「今夜のコレはそれとは関係ねぇ」
ハンジ「素かい」
リヴァイ「ヤりたい事をヤったまでだ」
ハンジ「なんだ、その我が儘。それにアレはそんなにくだらない事でもないよ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「さすがに見た夢のようなのはいきすぎで鳥肌モノだけど少しくらいは、ねぇ?」
リヴァイ「……」
ハンジ「ま、期待はしないけど気が向くような事があったらお願いするよ」フフッ
473: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:25:02 ID:CjuIYj0s
リヴァイ「……」スルッ
ハンジ「ん?」
リヴァイ「ーーー」ボソッ
ハンジ「!!?///」
リヴァイ「……これでいいか?」
ハンジ「…………っ///」
リヴァイ「ハンジ」スッ
ハンジ「よ、よろしいようです///」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「気が、向いたんだ?」
474: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:25:31 ID:CjuIYj0s
リヴァイ「まぁな」
ハンジ「なんで?」
リヴァイ「さぁな」
ハンジ「ふふっ、なんだそれ」
リヴァイ「鳥肌立ってねぇな」サワッ
ハンジ「あ……告白で鳥肌なんて立たないけど……ってこら、どこまで触るつもりだ」
リヴァイ「隈無くだが?」
ハンジ「いや、もうキツいんだけど」
リヴァイ「触るだけだ」サワッ
ハンジ「んっ……嘘つけ手付きが……ぁ、困った人だなぁ……」
〆
475: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:28:26 ID:CjuIYj0s
【測定】
リヴァイ「……」フニッ
ハンジ「ん……何? なんかクソでも詰まったような顔してるけど」
リヴァイ「いや、詰まってねぇが。この間身体測定があったろ」
ハンジ「あったね。立体機動のベルトの調節にも必要だからね。ああ、でもリヴァイはしなくても」
リヴァイ「……」カリッ
ハンジ「ひぁうっ!?」ビクッ!
リヴァイ「……なんだ?」
ハンジ「な、なんでもございません……」
ハンジ(コイツ乳首噛みやがった)
ハンジ「はぁ、で、身体測定がどうかしたの?」
476: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:29:04 ID:CjuIYj0s
リヴァイ「……ヤった後に測定していたら胸囲は変わっていたんだろうか」
ハンジ「何馬鹿なこと言ってんだ」
リヴァイ「今触っている感じだと大体」
ハンジ「やめろ、計るな!! いちいち口にしなくていい!!」
リヴァイ「数値化、好きじゃねぇのか」
ハンジ「嫌いじゃないけどコレは嫌だ! あなた胸囲だけじゃなく、変なところまで調べそうだし」
リヴァイ「そうだな、そこだけじゃなく」
ハンジ「それ以上口にするなよ、リヴァイ。
でないとあなたのモノが通常時とそうでない時の長さ太さ固さ全部調べあげて数値化するよ?」
リヴァイ「…………やめておく」
ハンジ「よろしい」
〆
477: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:30:16 ID:CjuIYj0s
【恥じらう様】
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「測定をやめたかと思えば何見てるんだよ」
リヴァイ「あぁ、成長しない胸囲をな」
ハンジ「うるせぇ、なら見んな」ササッ
リヴァイ「見るなと言われると余計に見たくなる」
ハンジ「あーもう、じゃあ見ろよ!」バッ
リヴァイ「見る」
ハンジ「どっちにしろ見るのかよ!」
478: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:30:57 ID:CjuIYj0s
リヴァイ「ああ、そうだ。だから諦めろ」
ハンジ「なんだそれ」
リヴァイ「全部見る」スッ
ハンジ「!? 待った!! ちょっと待ったぁぁ!!!」ガッ
リヴァイ「待たねぇ」グイッ
ハンジ「いやっ、そこはダメだって!! ちょっ、馬鹿! リヴァイ!!///」ググッ
リヴァイ「今更」
ハンジ「全体を見られた事はあるけど、そこをじっくり見るだけってのはなかった!!」
リヴァイ「見ろと言っただろ」グイッ
ハンジ「あ! や、やだって……リヴァイ」
479: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:31:34 ID:CjuIYj0s
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「や、うぅ……///」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「ね、ちょっと、リヴァイ……?」
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「!? 近っ! 近づきすぎだ! リヴァイ!!」
リヴァイ「これくらいたまにあるだろ」
ハンジ「今日はもう勘弁してよ、もう何なんだよ……///」スッ ←片手で顔を隠した
リヴァイ「お前が慌てふためく様が見たくてな。顔見せろ」グイッ
ハンジ「悪趣味!!」ベシッ!!
〆
480: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:32:18 ID:CjuIYj0s
【一歩も】
ハンジ「また雪が降ってる」
リヴァイ「寒いな」
ハンジ「多分、リヴァイの所為だから責任持って雪だるま作ってよ」
リヴァイ「意味が分からねぇ」
ハンジ「昨日のリヴァイが妙な事するから雪が降ったんだよ」
リヴァイ「なんとなくそんな気分だった」
ハンジ「どんな変態気分だ」
リヴァイ「お前には負ける」
ハンジ「それ聞き飽きた」
481: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:32:50 ID:CjuIYj0s
リヴァイ「そうか。寒ぃから戻るぞ」
ハンジ「雪だるま」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「雪だるま」
リヴァイ「……雪、そんなに積もってねぇだろ」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「雪ウサギ」
リヴァイ「引かねぇな」
〆
482: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:33:34 ID:CjuIYj0s
【芸術】
ハンジ「……ねぇ、リヴァイ。聞いてもいいだろうか」
リヴァイ「何をだ」
ハンジ「今、作ってもらった芸術作品についてなんだけど」
*雪???*~ヌォーン
リヴァイ「雪で作ったウサギだな」
*雪ウサギ?*~ヌォーン
483: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/30(火) 23:34:09 ID:CjuIYj0s
ハンジ「あ、ああ、うん。ウサギ。雪ウサギ……」
リヴァイ「なんだ、なんか文句でもあるのか? 作ってやっただろうが」
ハンジ「ううん、ありがとう。本当に嬉しいよ」
リヴァイ「ならいいじゃねぇか。さすがにもう戻るぞ、寒い」
ハンジ「そうだね、戻ろうか」チラッ
*雪ウサギ?*
ハンジ(今まで見たことない生物だ……リヴァイの目にはウサギがこう見えているのだろうか……?)ゴクリッ
〆
486: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:10:18 ID:U6GzPxPI
【明日、な】
ハンジ「リヴァイ……ありゃ、まだ仕事してるの?」
リヴァイ「まぁな」カリカリ
ハンジ「……お酒飲みながらとか」コトッ
リヴァイ「飲まなきゃやってられねぇよ」
ハンジ「明日で今年最後だっていうのにね」
リヴァイ「ぎりぎりに山のような書類だ」
ハンジ「この様子じゃ大掃除もできな」
リヴァイ「それは終わらせた」カリカリ
487: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:10:45 ID:U6GzPxPI
ハンジ「そ、そう。ええっと、手伝うよ?」
リヴァイ「いい、もう終わる」カリカリ
ハンジ「そう? じゃ、私は戻るね」
リヴァイ「何か用事だったんじゃねぇのか?」
ハンジ「まぁ、明日また来るから部屋にいてね。おやすみ」
リヴァイ「ああ」
パタンッ
リヴァイ「……」
〆
488: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:11:23 ID:U6GzPxPI
【先回り】
――リヴァイ自室――
バーンッ!!
ハンジ「リヴァーイ!! 今日は……!!」
シーン
ハンジ「あれ? いない」
ニファ「何しているんです? ハンジさん」
ハンジ「いやぁ、リヴァイを年越しの集まりに誘いに来たんだけど」
ニファ「リヴァイ兵長なら先程そちらに向かわれていたようでしたけど」
ハンジ「何だと!?」
〆
489: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:12:12 ID:U6GzPxPI
【待ちぼうけ】
――食堂――
ワイワイガヤガヤ……
リヴァイ「……」
ハンジ「あー!! いた、リヴァイ!!」
リヴァイ「遅かったな、クソメガネ」
ハンジ「昨日、部屋にいてって言ってただろ!」
490: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:13:00 ID:U6GzPxPI
リヴァイ「どうせここに無理矢理連れてくるつもりだったんだろ。面倒だから先に来た」
ハンジ「私の楽しみを奪わないでくれよー!!」
リヴァイ「ふざけるな」
ハンジ「ふざけてねぇよ。ちぇー」
リヴァイ「また他の奴らに声掛けてねぇだろうな」
ハンジ「あ」
リヴァイ「あ、じゃねぇ。回収してこい」
〆
491: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:14:13 ID:U6GzPxPI
【最後と最初の用事】
調査兵「もうそろそろだぞー!!」
リヴァイ「……」
ハンジ「あー、今年ももう終わりだ。早いよね」
リヴァイ「ハンジ、ちょっといいか?」スクッ
ハンジ「えっ? でももうすぐ年明けだよ?」
リヴァイ「用がある」
ハンジ「んー、分かったよ」スクッ
スタスタスタ……
ハンジ「廊下誰もいないね、寒いからかな。んで? 早くしないと年明けちゃうよ?」
リヴァイ「……そうだな」
492: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:14:50 ID:U6GzPxPI
――「あと10秒!」
ハンジ「うわっ! やべっ、一旦戻ろうや」スッ
ガシッ
ハンジ「えっ?」
――「5、4、3……」
ハンジ「ん!?」
リヴァイ「――――」
――「2、1……」
ハンジ「ん……ふ……」
リヴァイ「――――」ヌチュッ
493: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:15:20 ID:U6GzPxPI
――「A Happy NEW YEAR!!」
ハンジ「んん……」
リヴァイ「――……ふ」
ハンジ「はぁ……ふふっ、酒臭っ」
リヴァイ「……戻るぞ」
ハンジ「待って、用ってコレ?」
リヴァイ「ああ。年越しにするんだろ?」
ハンジ「! あはは、去年のあれの仕返し?」
リヴァイ「さぁな」
ハンジ「ふふふ……ねぇ」
494: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:16:12 ID:U6GzPxPI
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「もう一回……」スルッ
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「……ん」
リヴァイ「――――」
アハハハ、モットノメヨー!!
ハンジ「ふ……――」
リヴァイ「は……――」
ワイワイガヤガヤ…
〆
495: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:16:45 ID:U6GzPxPI
【待ちぼうけのお返し】
エルヴィン「やぁ、どこに行っていたんだ?」
リヴァイ「野暮用だ」
ハンジ「そう、野暮用。ね、まだお酒残ってる?」
エルヴィン「ああ、あるぞ。ほら」スッ
ハンジ「お、ありがとう!」
リヴァイ「あまり飲みすぎるな……と言っても無駄か」
エルヴィン「だろうな」
リヴァイ「俺も飲む。寄越せ」
496: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:17:15 ID:U6GzPxPI
ハンジ「注いであげる」トポトポ
リヴァイ「ん」
エルヴィン「他の者には知られないようにしているんじゃないのか?」
リヴァイ「あ?」
エルヴィン「君達の関係だ」
ハンジ「ちゃんと隠してるよ?」
エルヴィン「年明けの瞬間に二人で消えておいてか」
ハンジ「う」
リヴァイ「……野暮用があった」
エルヴィン「まぁ、皆浮かれていたからそこまで気にしていなさそうだがな」
497: ◆uSEt4QqJNo 2014/12/31(水) 20:17:50 ID:U6GzPxPI
ハンジ「ならなんでわざわざ」
エルヴィン「からかっただけだ」フッ
ハンジ「エルヴィンも悪趣味だな」
エルヴィン「“も”?」
リヴァイ「クソメガネ、お前はもう寝ろ」
エルヴィン「成る程、リヴァイもいい趣味があるようだ」
リヴァイ「……チッ」
エルヴィン「ああ、また今年初めての舌打ちが聞けたな」
リヴァイ「だから何もめでたくねぇよ」
ハンジ「……舌打ち聞きたかったの?」グビッ
〆
500: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:08:47 ID:8WH9D6pM
【新年早々】
ハンジ「ん……」パチッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……やべっ、また膝枕させちゃった」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」フッ
ハンジ「よく寝てる……ここも人前なんだけどな……」
リヴァイ「……みんな寝てんだろ」
ハンジ「うおっ! びっくりした。起きてたんだ?」
リヴァイ「今起きた。お前も起きてるならどけ」
ハンジ「足痺れちゃった?」ブフッ
501: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:09:16 ID:8WH9D6pM
リヴァイ「使い物にならなくなったら責任取れ」
ハンジ「分かった。介護は任せろ」
リヴァイ「任せられねぇ」
ハンジ「どっちだよ」
リヴァイ「いいからどけ」ゲシッ
ハンジ「いってぇ! 足蹴にすることないだろ」
リヴァイ「さっさとどかねぇからだ」コキッコキッ
ハンジ「酷いなぁ」
リヴァイ「ああ、クソッ、身体がいてぇ」
ハンジ「兵士としてダメダメだね、リヴァイ」フゥー
リヴァイ「お前の所為だろうが、クソメガネ」
〆
502: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:11:00 ID:8WH9D6pM
【馬鹿な夢】
子供『お父さん』
『ああ』
――誰だ? このガキ
子供『お父さん、早く行こう?』
『ちゃんと待ち合わせしてある。急がなくても……いや、アイツじゃ分からねぇな』
――何故俺は受け入れている?
子供『何か珍しい物に釣られてどこかに行くかもしれない』
『あぁ、そうだな。全く、こんな小さなガキにまで心配されてやがる』
503: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:11:35 ID:8WH9D6pM
――誰が待っているんだ?
子供『あ、いた! お母さーん!!』
『ちゃんと待っていやがったか』
――誰だ……?
『クソメ――』
―――
――
―
504: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:12:06 ID:8WH9D6pM
リヴァイ「――――っ!!」ガバッ!!
リヴァイ「――!? ――!!?」
チュンチュン……
リヴァイ「……」
リヴァイ「…………」
リヴァイ「………………」
リヴァイ「……はっ」
リヴァイ「……」
リヴァイ「……馬鹿か」クシャッ
〆
505: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:13:06 ID:8WH9D6pM
【誤魔化しの結果】
ハンジ「リヴァイ、どんな初夢見た?」
リヴァイ「……とりあえず巨人は出てこなかった」
ハンジ「へー」
リヴァイ「……奇行種は出たがな」ボソッ
ハンジ「ん?」
リヴァイ「いや、お前の夢には出たのか?」
ハンジ「聞いてくれるのかい!?」キラキラ
リヴァイ(しまった)
〆
506: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:13:43 ID:8WH9D6pM
【囚われの身】
ハンジ「今日は休みだから炬燵でぬくぬくしてそうだな、エルヴィン」
ハンジ「だが、そこへ突然舞い降りる仕事! エルヴィーン!!」
コンコンコン!
エルヴィン『……ああ……入れ……』
ガチャッ
ハンジ「何、その気のない返……じ……」
507: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:14:16 ID:8WH9D6pM
――その時、私は思い出した
あまりの心地好さに三人がそれに支配されていた事を……
私達が炬燵という暖房器具に囚われていたという事実を――
*in 炬燵三人衆*
ミケ「」Zzz
リヴァイ「」スゥスゥ
エルヴィン「やぁ……ハンジ」ショボショボ
ハンジ「また何やってんだ、あんたら!?」
〆
508: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:15:11 ID:8WH9D6pM
【寝方】
エルヴィン「いやいや、炬燵してたらみんな寝てしまった」
ハンジ「仕事は!?」
エルヴィン「終わらせたらしい」
ハンジ「本当に炬燵害悪だな。文献見つけるんじゃなかった」
エルヴィン「その手にしているものは仕事か」
ハンジ「あ、そうそう、ちょっとしたものだけれどね」スッ
エルヴィン「ん、ありがとう」
ハンジ「ミケも、珍しくリヴァイまでも寝てるのか」
リヴァイ「」スゥスゥ
エルヴィン「ああ、リヴァイの顔、見てみるといい」カリカリ
ハンジ「私にはリヴァイの寝顔なんて珍しくないけど」
509: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/01(木) 22:15:49 ID:8WH9D6pM
エルヴィン「そうだな。だが、その寝顔は珍しいと思うぞ」カリカリ
ハンジ「?」ヒョイッ
リヴァイ「」スゥスゥ ←半目
ハンジ「ぶふっ!!」
エルヴィン「見物だろう?」カリカリ
ハンジ「半目って!! 余計に怖ぇ!!」ゲラゲラ
エルヴィン「頭だけ机に突っ伏して寝ているからかもな。出来たぞ」スッ
ハンジ「速っ」
エルヴィン「私も眠りたくてな」
ハンジ「風邪引かないでね」
エルヴィン「ああ」ポフンッ
ハンジ「……くっそ、羨ましいな。次の休みは炬燵ってやる」
〆
514: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:19:06 ID:lKlbIohw
【じっくりとな】
――食堂――
リヴァイ「ここにいたのか」
ハンジ「やほー……」ペショッ
リヴァイ「何だらけてんだ」ガタンッ
ハンジ「お腹すいた」
リヴァイ「何か作ればいいだろ」
ハンジ「めんどい」
リヴァイ「餓死する気か」
515: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:19:29 ID:lKlbIohw
ハンジ「作ってー」
リヴァイ「最近俺が作る事が多くねぇか?」ガタッ
ハンジ「そうだっけ?」
リヴァイ「だらけすぎるな」
ハンジ「なんだかんだ色々してくれるよね」
リヴァイ「今日はきちんと食べて体力つけてもらわねぇといけねぇからな」
ハンジ「? 演習もないのになんで?」
リヴァイ「後で教える。仕事を終えたら来い」
ハンジ「??」
〆
516: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:20:10 ID:lKlbIohw
【またね】
ハンジ「こういう……事か……」ハァハァ
リヴァイ「体力ないとキツいだろ?」
ハンジ「あのね……年明けてすぐとかどんだけヤりたいんだよ」
リヴァイ「そういう日があるらしい」
ハンジ「別にならわなくていいよ」
リヴァイ「いや、ヤるべきだろ」
ハンジ「あーもう、キツくて突っ込みたくない」
リヴァイ「つ」
517: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:20:36 ID:lKlbIohw
ハンジ「くだらない下ネタ禁止」ビシッ!
リヴァイ「眉間に指を刺すな」
ハンジ「今絶対なんか言おうとしただろ」グリグリ
リヴァイ「……さぁ?」
ハンジ「はぁ、今日はもう寝る」パタンッ
リヴァイ「もう寝るのか」
ハンジ「あなたも寝て」
リヴァイ「俺はまだ眠くない」
ハンジ「寝・て」
518: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:21:04 ID:lKlbIohw
リヴァイ「……分かった」
ハンジ「……」ジッ
リヴァイ「? ハンジ?」
ハンジ「…………また今度ね?」
リヴァイ「!」
ハンジ「今日は疲れてて……眠……い……から……ごめ」…スー
リヴァイ「……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ナデナデ
〆
519: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:25:03 ID:lKlbIohw
【炬燵に酒】
ハンジ「んふふふふ……」
*炬燵*
ハンジ「炬燵一人占め!!」ヒャッホーイ!
ハンジ「はぁー、炬燵最高ー」ヌクヌク
ハンジ「みかんも酒も用意したし。巨人の資料に本も持ってきた!」
ハンジ「完璧!」ペラッ
ハンジ「うっひょー! この巨人の身体たまんねぇー!! 本当にモブリット絵ぇ上手いわー」モグモグ
ハンジ「…………」
520: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:25:42 ID:lKlbIohw
ハンジ「誰か今日休みの人いたっけ?」
ハンジ「リヴァイは仕事。エルヴィンもミケも……」
ハンジ「ナナバはどうだっけ?」
ハンジ「……」ペラッ
ハンジ「あー、この実験なー。ちょっとほじくりすぎたからなぁ……」
ハンジ「…………」グビグビッ
ハンジ「リヴァイ、早く仕事終わらないかな」ボソッ
ハンジ「……」グビグビッ
ハンジ「あ……炬燵って本当、眠くなるなー」トロン
〆
521: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:26:33 ID:lKlbIohw
【酔いと寝惚け】
リヴァイ「ハンジ……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「一人で炬燵とは贅沢だな」スタスタ
ハンジ「」スースー
リヴァイ「風邪引くぞ……」パサッ
ハンジ「リヴァ……い」
リヴァイ「ん?」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……寝言か」
ハンジ「ん……」スースー
リヴァイ「……」ナデ…
522: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:27:53 ID:lKlbIohw
ハンジ「んん……?」パチッ
リヴァイ「あぁ、すまん、起こしたか。仕事が終わったから来たんだが」
ハンジ「リヴァい……」ボー
リヴァイ「ん?」
ハンジ「リヴァい」ニヘラッ
リヴァイ「……」
ハンジ「リーヴァいー」ギュッ
リヴァイ「袖を掴むな……」チラッ
*机にみかんと酒*
リヴァイ「あぁ……」
ハンジ「んーねぇ、リヴァい」クイクイ
リヴァイ「なんだ」
523: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:28:38 ID:lKlbIohw
ハンジ「すきぃ」ニヘラー
リヴァイ「……」
ハンジ「んふふー」ギュゥ
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァいの腕の中、気持ちいいね……」スリッ
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァいす……き……――」
リヴァイ「? ハンジ?」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「………………」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……とんでもねぇお預けだな」
〆
524: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:29:11 ID:lKlbIohw
【いけません】
ハンジ「ん……」パチッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……リヴァイ?」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「仕事……終わったのかな?」ムクッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「でもなんで私、リヴァイを敷布団に?」
リヴァイ「」スゥスゥ
525: ◆uSEt4QqJNo 2015/01/04(日) 22:29:50 ID:lKlbIohw
ハンジ「……よく寝てる」ナデ…
リヴァイ「ん……」
ハンジ(あ、起きちゃう?)
リヴァイ「ハン……ジ……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……寝言」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「寝込み襲っちゃいけないだろうか」ウーン
リヴァイ「」スゥスゥ
〆
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