1: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:46:30 ID:JC3JVQ4c

1スレ目、リヴァイ「ひたすらに」ハンジ「戯れる」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1387721339/" >http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1387721339/
2スレ目、ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1393766145/" >http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1393766145/
3スレ目、リヴァイ「気ままに」ハンジ「戯れた」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1399643095/" >http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1399643095/
4スレ目、ハンジ「戯れに」リヴァイ「戯れた」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1406120445/" >http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1406120445/
5スレ目、リヴァイ「延々と」ハンジ「戯れたい」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1415881553/" >http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1415881553/


の続き。なんだかんだ6スレ目に突入。なんでだ
短編の様なモノでリヴァイとハンジ(女)がただいちゃいちゃしてるだけのスレ

とにかく時系列やなんやらかんやら無視しながら思いつきで書いていく。その為サ○エさん時空化
まれにR18エロ有り。いい加減ネタないからないかも分からん。期待はしないでくれ
〆の後に∫や∬がついたら次の話がR18というお知らせ

月刊とかのネタバレとかあったりする。なるべく分からないように紛れ込ませるつもりだがどうなるか分からない
このスレで終わればいいけどな

長くなった。日付ネタでやってる。日にちは3月後半から。では

引用元: ・ハンジ「戯れて」リヴァイ「過ぎる日々」

2: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:47:24 ID:mz9oMK66

【大丈夫】


ハンジ「……」

ハンジ(ふと真夜中に目が覚めたら)

リヴァイ「」シワー

ハンジ(不機嫌そうな顔が眼前にいっぱいだ)

リヴァイ「う……」

ハンジ(嫌な夢でも見てるのかな?)

リヴァイ「」シワー

ハンジ「……えい」プスッ

リヴァイ「」シワー

3: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:47:54 ID:mz9oMK66

ハンジ(眉間のシワ深いな。指刺してるのに起きないや)クリクリ

リヴァイ「うぅ……」

ハンジ「……」

グイッ


ハンジ「大丈夫大丈夫」ギュッ
リヴァイ「」シワー


ハンジ「私は傍にいるからね」ポンポン
リヴァイ「」…スゥ


ハンジ「……リヴァイ」ナデナデ
リヴァイ「」スゥスゥ




4: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:48:38 ID:mz9oMK66

【夢の中】


ハンジ「昨日、悪い夢でも見てた? うなされてたよ」カチャンッ

リヴァイ「そうなのか? 覚えてねぇ」カチャッ

ハンジ「まぁ、悪い夢なら覚えていない方がいいだろうけどね」

リヴァイ「よく覚えてねぇが途中からいい夢になったような気がする」ズズズズ

ハンジ「!」

リヴァイ「? どうした?」

ハンジ「ん、お役に立てたみたいだね」ニコッ

リヴァイ「?」



5: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:49:45 ID:mz9oMK66

【ミケのお気に入り】


ハンジ「あー、花が綺麗だねぇ。お参り日和だ」

リヴァイ「酒片手に言われてもな」

エルヴィン「花見を兼ねているからな」

ミケ「……」スンスン

リヴァイ「ある意味ミケが一番堪能しているな」

ハンジ「あはは! 確かに」

ミケ「良い香りだ」スンスン



6: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:52:46 ID:mz9oMK66

【構わない】


エルヴィン「そろそろ行くぞ」

ハンジ「了解。はい、リヴァイ」つ酒瓶

リヴァイ「ん」つ酒瓶

ミケ「また酒をかけるのか」

エルヴィン「つまみも持って行かねばな」

ハンジ「それこそお参りじゃない風体だな。そうだ、今回はみんなにお土産もあるんだよ! 私からの」

ミケ「お土産?」

エルヴィン「なんだ? 授かり報告か?」

ハンジ「ごふぅー!!! ち、違うよ!!!」

リヴァイ「気をつけていたつもりだが」フム

ハンジ「やめろ! よせ!! なんか生々しくなるから!!///」

7: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:53:59 ID:mz9oMK66

ミケ「で、土産というのは?」

ハンジ「あぁ、この前の実験で新たに分かった事があってその報告と考察と今後の方向性を」

リヴァイ「やめろ。何日居座るつもりだ」

ハンジ「報告大事でしょ?」

リヴァイ「それはエルヴィンがやる。お前はするな」

ハンジ「なんでだよ! 私がやった実験の成果なのに!!」

リヴァイ「端的に報告するなら構わねぇがお前は一度火が付くと止まらねぇだろうが。
逃げられねぇ相手に拷問めいた事をするんじゃねぇ」

ハンジ「拷問とは失敬な!!」

ミケ「エルヴィン、止めないのか?」

エルヴィン「夫婦喧嘩は犬も食わないからな」



8: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:54:52 ID:mz9oMK66

【報告】


*慰霊碑*


エルヴィン「……また皆と来れたな」

ミケ「……」

リヴァイ「……」

ハンジ「みんな、今回の実験では個体によっては暗くしてから活動が鈍くなるまでの時間の違いという――」ブツブツブツ

9: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:55:19 ID:mz9oMK66

リヴァイ「やめろ、クソメガネ」ベシッ

ハンジ「痛っ!」

リヴァイ「少しはおとなしくできねぇのか、お前は」

ハンジ「報告くらいいいじゃんよー」ブーブー

リヴァイ「豚は小屋に帰れ」

エルヴィン「見ての通りこちらは相変わらずだ」

ミケ「そんな報告でいいのか……?」



10: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:57:46 ID:mz9oMK66

【上げてからの】


リヴァイ「周りは雑草が生えているし石は苔だらけだな」

ハンジ「あー……」

エルヴィン「掃除が始まるな」

ミケ「まぁ予想はできた」

リヴァイ「よし、やるか」ビシッ!

ハンジ「こんな所に来てまでお掃除スタイルに」

エルヴィン「皆が苦笑していそうだな」

ミケ「笑ってくれているのならいいだろ」

リヴァイ「……」ゴシゴシゴシゴシ ←無心

11: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 21:58:27 ID:mz9oMK66

ハンジ「……まぁ、みんな安心して眠っていてくれ。みんなの遺志を無駄にはさせない」

エルヴィン「……」

ハンジ「歴代一頭の切れる団長に鼻で巨人を探知できる分隊長、そして人類最強と謳われる兵士長がいるんだ」

ミケ「……」

ハンジ「きっとやりきるさ……やりきってみせる」

リヴァイ「……雑草抜きくらい手伝え」スッ

エルヴィン「ああ、すまん」

ミケ「軍手……用意がいいな」

ハンジ「はいはい。この辺り一帯丸裸にしてやる」ブチブチ

リヴァイ「さっきの」

12: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 22:00:50 ID:mz9oMK66

ハンジ「ん?」

リヴァイ「一人忘れている」

エルヴィン「確かにな」ブチブチ

ミケ「忘れる事自体ありえんくらいだな」ブチブチ

リヴァイ「今までに類を見ない程の巨人研究家もいるだろ」

エルヴィン「ああ、捕獲で得られた事も大いにある」

ミケ「研究家のお陰だな」

ハンジ「みんな……」

リヴァイ「気持ち悪いくらい巨人好きで片付けどころか己の身さえ綺麗にしねぇ人としてはどうかと思う奴だがな」

ハンジ「上げて落とすのはやめろよ」



13: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 22:02:24 ID:mz9oMK66

【お供え】


エルヴィン「こんなところか」

*慰霊碑*ピカー+

ハンジ「ふぅー、綺麗になったね」

リヴァイ「後は酒とつまみを置いておくか」コトッ

ミケ「今回はかけないのか」

リヴァイ「綺麗にしたばかりだしな」

ハンジ「いつもかけた後に水で洗い流してたからお酒薄くなってたかもね」

リヴァイ「そうだな、これからもこうするか」

ミケ「そろそろ帰るとするか」

エルヴィン「ああ、戻ろう」

14: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 22:02:59 ID:mz9oMK66

リヴァイ「これだけ綺麗にできるなら研究室もそうしたらどうだ」

ハンジ「たまに綺麗になってるじゃん。三ヶ月か半年に一度くらい」

リヴァイ「たまに過ぎるだろうが」

エルヴィン「犬も食わないような喧嘩はそれまでにしておけ。皆の前だぞ」

ハンジ「みんな、リヴァイって実はこんな奴なんだよ。人をすぐいじめる」

リヴァイ「いじめじゃねぇバカ犬の躾だ」

ハンジ「誰が犬だ」

リヴァイ「お前だ」

ハンジ「回転のしすぎで目がおかしくなったらしい。嘆かわしいね」

リヴァイ「目がおかしいのはお前の方だろ」

ミケ「収まらないな」

エルヴィン「やはり犬も食わないな。置いていくか」



15: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 22:06:15 ID:mz9oMK66

【花】


ハンジ「マジで置いていかれるとは」

リヴァイ「ゆっくり戻るか」

ハンジ「そうだね」

ヒラッ……

ハンジ「わっ、花びらじゃなくて花が落ちてきた」

リヴァイ「本当だな」

ハンジ「よく見ると結構花ごと落ちてるね」

チュンチュン

16: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 22:07:09 ID:mz9oMK66

リヴァイ「鳥が啄んでるようだ」

ハンジ「どれ? あ、本当だ。花の根本啄んでるね。蜜でも食べてるのかな?」

リヴァイ「花の表から吸えばいいだろうに」

ハンジ「ハチドリと違って停止飛行ができる訳じゃないから根本を啄んでるんじゃないかな」

リヴァイ「首を啄んでるみたいだな」

ハンジ「ん? 首を削いでるって事は、あの鳥は私達か」

リヴァイ「その例えは花に失礼すぎるんじゃねぇか?」

ハンジ「巨人かわいいよ?」

リヴァイ「あぁ、お前の目は腐ってたな」

ハンジ「一番失礼なのはリヴァイだと思う」



17: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 22:08:41 ID:mz9oMK66

【寒暖】


ザァァァァ……

ハンジ「凄い花吹雪だねぇ。花びらが日にあたって光って見えるよ」

リヴァイ「雪みたいだな」

ハンジ「あぁ、そうだね。雪にも見える」

リヴァイ「頭に積もりそうだな。もう戻るか」

ハンジ「春って暖かだけど動くと暑いよね」

リヴァイ「風が少し冷たいだけマシだがな」

18: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 22:09:36 ID:mz9oMK66

ハンジ「昼と夜との気温の差が激しい時があるから体調崩しそうだよ」

リヴァイ「夜はさっさと寝ればいいだろうが」

ハンジ「やらねばならぬ事があるんだよ」

リヴァイ「……夜は温かくしていろ」

ハンジ「リヴァイが温めに来てくれるの?」

リヴァイ「そうすると仕事が一切捗らねぇが構わねぇのか?」

ハンジ「……もし来てくれるなら様子見るだけにしてもらえるかな?」

リヴァイ「お前の汚れ具合による」



19: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 22:10:55 ID:mz9oMK66

【観察】


――ハンジ研究室――


リヴァイ「ハンジ……」

ハンジ「」クカー

リヴァイ「……」

リヴァイ「おい、ハンジ起きろ」ユサユサ

ハンジ「ん……あー、リヴァイ」

リヴァイ「風邪引くぞ」

ハンジ「リヴァイに言われた通り温かくはしてるよ」

リヴァイ「だとしてもだ。もう部屋に戻れ」

ハンジ「まぁ、区切りもいいし戻るか」

リヴァイ「? これはなんだ」

ハンジ「あぁ、ほらこの前花ごと沢山落ちてたでしょ? あれ拾ってきたんだ」

20: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/02(木) 22:12:15 ID:mz9oMK66

リヴァイ「何故また」

ハンジ「蕾もあったから勿体無いなと思ってさ。水を張ったボウルに入れといたんだ」

リヴァイ「これ生きてるのか?」

ハンジ「案外もつ。蕾も開いたし」

リヴァイ「ほぅ」

ハンジ「観察してたんだけど、始めと終わりで色が変わるんだ」

リヴァイ「色が?」

ハンジ「始めは白っぽいピンクだけど日にちが経つと真ん中から濃いピンクに変わっていく。面白いよ」

リヴァイ「なんでも観察対象にするな、お前は」

ハンジ「色々楽しめるよ? リヴァイの表情だって観察してたからどういう気持ちか大体分かるんだよ」

リヴァイ「……」

ハンジ「だから巨人も穴が空くほどじっくりねっとり観察できれば……」ハァハァ

リヴァイ「とにかく寝ろ。今のお前は正常じゃねぇ」



27: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:24:10 ID:igWkZWJU

【かられる】


ハンジ「――でさ、リヴァイってば人の事犬だの異常だのなんだのと」

ナナバ「……」ニコニコ

ハンジ「……ナナバなんでそんなに嬉しそうなの?」

ナナバ「ん? いや、あんた達が仲良いとホッとするんだよ」

ハンジ「今仲良しだって話をしてたっけ? というかなんでホッとするの?」

ナナバ「んー、多分一度仲を壊しかけた事が引っ掛かってるのかもね」ハハッ

ハンジ「え゙? そんなに深刻な心的外傷負ってたの?」

ナナバ「そういうわけじゃないよ。そんな心配そうな顔しなさんな」クシャッ

ハンジ「わっ」

28: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:24:40 ID:igWkZWJU

ナナバ「親愛してる人が幸せだとこっちも幸せを感じるってだけさ」ワシャワシャ

ハンジ「……ナナバ、私を口説こうとしてる?」

ナナバ「あはははは! そんなことしたら嫉妬に駆られた人類最強に削がれちゃうからごめんだね」

ハンジ「……嫉妬に駆られるかな……?」ウーン

ナナバ「駆られるでしょ。凄い形相で来られたら怖そう」ケラケラ

ハンジ「うーん、多分、そうはならないよ」

ナナバ「えー? そう?」

ハンジ「表情には出さず、無言で狩ると思う」

ナナバ「そっちの方が怖いんだけど」



29: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:25:27 ID:igWkZWJU

【偶然に】


――索敵訓練:休憩中――


ハンジ「はぁー」ドサッ

ハンジ「ん? おっ、クローバーだらけだ」

ケイジ「こういう所って寝転がると気持ちいいですよね」ゴロンッ

ハンジ「そうだね」ゴロンッ

ペトラ「クローバーといえば四つ葉ですね!」

ニファ「あ、私も探そう!」

エルド「ああ、いいな。女性が四つ葉のクローバー探しってのは」

ケイジ「微笑ましいな」

30: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:26:08 ID:igWkZWJU

ハンジ「私は寝転がる事の方が優先」ゴロゴロ

モブリット「ハンジさんはそうである方がなんとなくホッとします」

ゴーグル「確かに」

ペトラ「見つけるのって難しいねー」ガサゴソ

ニファ「うん、三つ葉だらけだね」ワシャワシャ

オルオ「そうやってしゃがんで探すより立つか少し上から全体を見渡した方が見つけやすいぜ」

ペトラ「オルオ」

ニファ「そうなの?」

オルオ「ああ。ほらこことかな」

ニファ「本当だ、凄い!」

ペトラ「くっ、素直に聞き入れづらい」

31: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:26:53 ID:igWkZWJU

オルオ「ふふん。それから探して見つけるより偶然に見つけた方が特に幸運が訪れると謂われてんだ」

ニファ「へぇ」

ペトラ「うぅ」

オルオ「ちなみに四つ葉のクローバーの葉は
希望・誠実・愛情・幸運の象徴で花言葉は‘私のものになってください’だ!」ヘヘン!

ニファ「へ、へぇ」ヒキッ

ペトラ「そこまでいくと気持ち悪い。それでこそオルオ」グッ

グンタ「調子に乗るからだ」

オルオ「ぐぬぬ」

ハンジ「損な性格してんねー、オルオってば。てか葉っぱなのに花言葉なのか」ゴロンッ

ハンジ「……あ」



32: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:28:33 ID:igWkZWJU

【幸運のクローバー】


――夜:リヴァイ自室――


ハンジ「リヴァイ、これあげる」スッ

リヴァイ「栞?」

ハンジ「幸運が訪れますようにー」

リヴァイ「……四つ葉か」

ハンジ「幸運の象徴四つ葉。クローバーってさ、三つ葉が主だけどこうやって四つ葉や五つ葉もあったりするんだよね」

リヴァイ「ほぅ」

ハンジ「確認されている葉の最大枚数は56枚だ」

リヴァイ「それはどんな状態なんだ……」

ハンジ「なんかこう、わっしゃあって生えてんだろうね」

リヴァイ「それには意味があるのか?」

33: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:28:59 ID:igWkZWJU

ハンジ「56枚はさすがになさそうだけど五つ葉は金運なんだよ」ピッ

リヴァイ「五つ葉……」

ハンジ「一緒に見つけた」ニヒッ

リヴァイ「それは寄越さねぇのか」

ハンジ「これは私のー」

リヴァイ「チッ」

ハンジ「ついでに二葉は不幸が訪れます」

リヴァイ「……見つけてねぇだろうな」

ハンジ「そんなもん見つけても見て見ぬふりでしょうよ」

リヴァイ「まぁ、験担ぎみたいなもんだしな」

ハンジ「貰ってくれるんだ?」

リヴァイ「ああ、ありがとうな」

ハンジ「ふふっ、うん」



34: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:30:01 ID:igWkZWJU

【用事】


――街――


ハンジ「いやぁ、買えた買えたー。最後の一冊!」ホクホク

リヴァイ「……」

ハンジ「どしたー?」

リヴァイ「……少し野暮用ができた。先に帰れ」

ハンジ「? 付き合うよ?」

リヴァイ「いや、恐らくすぐに済む。間に合えば追う」

35: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:30:54 ID:igWkZWJU

ハンジ「分かったよ。じゃ、後でね」

リヴァイ「ああ」

リヴァイ「……」

リヴァイ「……」クルッ

リヴァイ「……」スタスタ…


?「一人になったぞ」

??「女を追うか?」

?「いや、女は大通りに行った。人目にはつきたくねぇ。人数は集めてある。リヴァイを狙うぞ」



36: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:31:34 ID:igWkZWJU

【キレイさっぱり】


???「しかし、この人数で大丈夫か?」

??「10人だぞ? さすがにこれだけいれば殺れるだろ」

?「おい、見失っちまう。追うぞ」


リヴァイ「追うまでもねぇよ」

?「!?」

リヴァイ「人をこそこそ付けやがって。何の用だ」

??「お、お前ら囲め!!」

ザザザザザザ!!

リヴァイ「……」

?「ふはは、久しぶりだなぁ、リヴァイさんよ」

37: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:32:03 ID:igWkZWJU

リヴァイ「誰だ、お前」

男1「覚えてねぇのかよ。ちょっと女襲ったぐらいで仲間ボコボコにしやがったくせによ」

リヴァイ「?」

男1「憲兵から脱走するのにどれだけ大変かわかるか?」

男2「お前を殺ったあとあの姉ちゃんはちゃんと慰めてやるから安心しな」ゲヒャヒャ

男1「おぅ、俺が先だからな。油断した所為であの姉ちゃんには借りができたから――」

――ヒュッ

男1「な……がふっ!!」ドサッ

男2「は? え?」

リヴァイ「よく分からんが喧嘩を売っているようだから買っておく」

男2「ちょっ、待」

ガスッ!!

男2「」ドサッ

38: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:32:37 ID:igWkZWJU

リヴァイ「さて、お前らもやる気か?」

男共「「「「う……」」」」

男3「まだこの人数なら殺れる! 行く――」

ゴスッ!!

男3「」ドサッ

男4「速っ……あ」

ドゴッ!!

男4「」ドサッ

リヴァイ「残りは何人だ?」

ハンジ「あと6人だけどそこまでねー。憲兵呼んだよー。もうすぐ来るんじゃないかな?」

男共「「「「なっ!?」」」」

リヴァイ「……帰らなかったのか」

ハンジ「私も気づいてた。無茶しちゃダメだよ」

39: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/04(土) 20:33:10 ID:igWkZWJU

男共「「「「逃げろ!!」」」」

憲兵「どこにだ?」

ザザッ!!

男共「「「「か、囲まれてる!?」」」」

ハンジ「……後は処理してくれるらしいから行こうよ」

リヴァイ「まともな憲兵か」

ハンジ「まぁ、全員腐ってるわけじゃないからね。それに彼等は脱走犯には厳しいよ」

リヴァイ「そうか。しかし何故絡んできたんだ?」

ハンジ「煽りじゃなく本気で覚えてないのか……一度私を拐った奴だよ」

リヴァイ「……あぁ」

ハンジ「覚えられてもいないなんて可哀想に」

リヴァイ「今、思い出したからいい」

ハンジ「いいのか……?」



43: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/05(日) 21:17:18 ID:RnLpQnN.

【それまでは】


ハンジ「んふふー」

リヴァイ「なんだ、にやにや気持ち悪い」

ハンジ「いやぁ、さっきの暴漢共にいいタイミングで攻撃してたなぁって」

リヴァイ「たまたまだ」

ハンジ「たまたまでも嬉しいよ」

リヴァイ「……あいつら物好きだな」

ハンジ「思いっきり自分に返ってきてるよ」

リヴァイ「俺は物好きだからな」

ハンジ「このやろう。……ま、いいや。帰ろうか」ギュッ
§
リヴァイ「……手、途中で離せよ」

ハンジ「分かってるよ」
§
リヴァイ「途中までだからな」ギュッ



44: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/05(日) 21:17:54 ID:RnLpQnN.

【何を?】


ハンジ「ふんふん」カキカキ

エルヴィン「何しているんだ?」

ハンジ「絵を描いてる」

エルヴィン「魚の絵か」

ハンジ「うん。これを……」

エルヴィン「どうするんだ?」

ハンジ「あ、そうだ。エルヴィン協力してくれないかい?」

エルヴィン「?」



45: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/05(日) 21:18:26 ID:RnLpQnN.

【子供のイタズラ】


エルヴィン「……でな」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「やぁ、リヴァイ」バンッ

リヴァイ「げほっ……叩きすぎだ、クソメガネ」

ハンジ「ごめんごめん。なんか話し込んでたからそこそこの衝撃がないと気づかれないかと思ってね」

リヴァイ「そんな訳ねぇだろうが」

エルヴィン「ハンジならどうあっても気づくそうだ」

リヴァイ「誰がそんなクソみてぇな事をほざいた」

ハンジ「いやぁ、照れるなぁー」ハッハッハッ

46: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/05(日) 21:19:23 ID:RnLpQnN.

リヴァイ「……?」

エルヴィン「どうした? リヴァイ」

リヴァイ「……」スッ…カサッ

ハンジ「あ!」

リヴァイ「背中に何を貼り付けて……」

*魚の絵*

リヴァイ「……?」

エルヴィン「リヴァイは柔らかいな。背中に手が回るのか」

リヴァイ「いや、それはどうでもいい。なんだ? これは」

47: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/05(日) 21:20:22 ID:RnLpQnN.

ハンジ「魚の絵」

リヴァイ「……ああ、魚の絵だな」

ハンジ「すぐ気づかれちゃったよ、エルヴィン」

エルヴィン「なかなか難しいものだな」

リヴァイ「何故魚の絵なんだ?」

ハンジ「なんかある地方ではエイプリルフールに魚の絵を人の背に貼るっていうイタズラをするんだって」

リヴァイ「……」

ハンジ「子供が」

リヴァイ「意味が分からなすぎる上にお前はガキじゃねぇ」



48: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/05(日) 21:21:09 ID:RnLpQnN.

【イタズラ成功】


リヴァイ「エルヴィンまで何加担してやがる」

エルヴィン「まぁ、たまにはな」

ハンジ「大人だと何か面白い贈り物をするらしいから二人にこれあげる」スッ

リヴァイ「チョコ?」

エルヴィン「魚の形だな」

ハンジ「魚の形したお菓子あげる事が多いらしいから。ま、食べて」

リヴァイ「……」パクッ

エルヴィン「……」モグモ…

リヴァイ「ゔっ……」

エルヴィン「……ハンジ、中身に何を?」

49: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/05(日) 21:21:48 ID:RnLpQnN.

ハンジ「魚」

リヴァイ「お前」lll

ハンジ「ただのチョコじゃ面白くないから」

エルヴィン「リヴァイだけにしてくれ」lll

リヴァイ「何故俺だけだ」lll

エルヴィン「お前の恋人だろう?」lll

リヴァイ「関係あるか」lll

エルヴィン「あるだろう。戯れは恋人同士でやるものだと覚えさせておいてくれ」lll

リヴァイ「コイツをまともに躾できると思うのか?」lll

エルヴィン「……すまない、リヴァイ。無理難題を……」

リヴァイ「分かればいい」

ハンジ「……今度は中身生にしてやる」



50: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/05(日) 21:22:57 ID:RnLpQnN.

【好きなように】


ハンジ「リヴァイ」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「リヴァイなんて嫌いだー(棒)」

リヴァイ「ほぅ」

ハンジ「この世の何より大っ嫌いだー(棒)」

リヴァイ「……知ってるか? エイプリルフールは午前中までらしいぞ」

ハンジ「……」チラッ

*11時58分*

ハンジ「あと2分!!」

リヴァイ「ぎりぎりまでやる気か」

51: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/05(日) 21:23:37 ID:RnLpQnN.

ハンジ「嫌いだー!!」

リヴァイ「……ああ、俺も大嫌いだ」

ハンジ「!?」

リヴァイ「もう行くぞ」

ハンジ「!!」バッ!

*12時00分過ぎ*

ハンジ「今の12時前だった?」

リヴァイ「さあな」

ハンジ「12時前じゃなかったら問題発言なんだけど」

リヴァイ「好きに改竄しろ」

ハンジ「いやぁ、そんなに深く愛されているとはー」

リヴァイ「やっぱりやめろ」



55: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:50:35 ID:LTMznLrg

【そっちじゃない】


ハンジ「あだだだだだ!」ドサッ

リヴァイ「甘ぇな」スッ

ハンジ「対人格闘でリヴァイに勝てるわけないじゃん」ガシッ

リヴァイ「勝たなくていい。ある程度戦えればいい」グイッ

ハンジ「じゃあもういいと思う」

リヴァイ「そういう甘えは隙を生む」

ハンジ「む……」

リヴァイ「万が一を考えてもう少し鍛えておけ」

ハンジ「分かったよ」

56: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:51:01 ID:LTMznLrg

リヴァイ「加減を覚えてねぇとお前は歯止めが聞かなそうだからな」

ハンジ「なんだかリヴァイには言われたくない」

リヴァイ「俺が加減しなかったらどうなると思う?」

ハンジ「……が、顔面吹き飛ぶ?」

リヴァイ「さすがにそこまでいかねぇだろ」

ハンジ「今度巨人で」

リヴァイ「やらねぇよ。殺す気か」

ハンジ「巨人なら殺っても問題ないじゃないか」

リヴァイ「俺をだ」



57: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:52:05 ID:LTMznLrg

【それは巨人】


ハンジ「リヴァイの趣味って何?」

リヴァイ「趣味……」

ハンジ「暇な時何してる?」

リヴァイ「……訓練?」

ハンジ「訓練……」

リヴァイ「主に身体を鍛えている」

58: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:52:34 ID:LTMznLrg

ハンジ「……そういやこの前鍛えられたな」

リヴァイ「あとは……紅茶か?」

ハンジ「あぁ、詳しかったね」

リヴァイ「あと掃除」

ハンジ「趣味なんだ」

リヴァイ「そういうお前は」

ハンジ「私はね!?」キラキラ+

リヴァイ「なんでもねぇ。何も聞いてねぇ。答えるな」



59: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:53:46 ID:LTMznLrg

【油断大敵】


――ハンジ研究室――


リヴァイ「ハンジ……」

ハンジ「」クカー

リヴァイ「また寝潰れやがって。おい、起きろ」ワシャワシャ

ハンジ「うーん……――」クカー

リヴァイ「……」ハァ

ハンジ「……リヴァ……むにゃ」ニヘー

リヴァイ「……」

60: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:54:15 ID:LTMznLrg

ハンジ「」スヨスヨ

リヴァイ「……」…クイッ

ハンジ「ほや?」パチッ


リヴァイ「――――」
ハンジ「んん!?」


リヴァイ「っ……鼻摘まむ前に起きるんじゃねぇよ」チッ

ハンジ「だから殺す気かよ。というかここでそれやるのやめなって。誰かに見られ――」

カタンッ

ハンジ「あ」

リヴァイ「?」

61: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:54:52 ID:LTMznLrg


ニファ「――――///」


ハンジ「――――」

リヴァイ「――――」

ハンジ「……ニ、ニファ、こ、これは――///」


ニファ「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいハンジさんの様子が気になったのと書類の確認に来たんですが
見てません見てません何も見てませんなんならこの目を潰しても構いません見てません今来たばかりで何も知りません
すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません邪魔をする気は全くなかったんです
申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません///」アワアワ


ハンジ「……えっと、とりあえず落ち着こうか。ニファ」

リヴァイ「……」



62: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:55:34 ID:LTMznLrg

【配慮】



ハンジ「ほらー、油断するからだよー」ギュッ、ナデナデ
 ニファ「ハ、ハ、ハンジさん?///」


リヴァイ「……」


ハンジ「ニファが困ったじゃないか。謝れー」ナデナデ
 ニファ「い、いえ! 私は別に!!」


リヴァイ「すまん」

ニファ「!?」

ハンジ「よしよし」

ニファ「そんな! リヴァイ兵長は悪くありませんよ! 私の配慮が足らなかっただけで」

63: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:56:07 ID:LTMznLrg

ハンジ「配慮が足らないのはリヴァイの方だって」ケラケラ

リヴァイ「悪かった。自重する」

ハンジ「ふむ、それでいい」

リヴァイ「……お前偉そうだな」

ハンジ「リヴァイが悪いしー」

ニファ「あ、えっと……」ワタワタ

リヴァイ「そもそもお前がこんな所で潰れなければここに来なくても済むんだが」

ハンジ「いやぁー、没頭しちゃうとねぇ。でも起こし方の問題なんだけどな」

リヴァイ「……放っておくと風呂も入らねぇし」

ハンジ「今、風呂関係なくない?」

ニファ「お、お二人共、落ちついてください!」

64: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:56:41 ID:LTMznLrg

リヴァイ「ん?」

ハンジ「ん?」

ニファ「喧嘩はダメですよ!」

ハンジ「あはは、今のは喧嘩じゃないよ。安心して」

ニファ「そうなんですか?」

リヴァイ「ああ」

ニファ「そ……すみません! 私、余計な事を!///」

ハンジ「心配してくれたんだねぇ。ありがとうニファ」ナデナデ

ニファ「うぅ///」

ハンジ「ニファは可愛いなぁ」ワッシャワッシャ

ニファ「あぅ、うぁ」グラングラン

リヴァイ「程々にしておけ。ニファの首が曲がる」



65: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:57:34 ID:LTMznLrg

【軽い躾】


ニファ「そ、それでは失礼致しました」ペコッ

ハンジ「うん、おやすみー」

リヴァイ「ああ……」

ニファ「おやすみなさい」

パタンッ

ハンジ「……」

リヴァイ「……」

ハンジ「……っ///」

リヴァイ「……」ガシガシ

ハンジ「……馬鹿、リヴァイのばか///」ペショッ

リヴァイ「異論はねぇよ」

66: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:58:14 ID:LTMznLrg

ハンジ「ニファの手前耐えたけど……というかニファの慌てっぷりに冷静になれたけど」

リヴァイ「あぁ、すげぇ混乱してたな」

ハンジ「慌て方が可愛かったねぇー」ムフー

リヴァイ「なんだ、浮気か」スタスタ  |扉

ハンジ「あはは! あんなに可愛いとちょっとぐらついちゃうね」

リヴァイ「部下に手を出すんじゃねぇよ」カチャンッ|扉

ハンジ「……何、鍵閉めてるの?」

リヴァイ「浮気性の女を躾しねぇといけねぇからな。邪魔が入らねぇようにした」スタスタ  |扉

ハンジ「部屋に戻ろうや」

リヴァイ「ここで軽く躾ておく」クイッ

ハンジ「堪え性がないなぁ」クスクス

67: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/07(火) 21:58:56 ID:LTMznLrg


リヴァイ「お前の所為だ……――」
ハンジ「ん……」


リヴァイ「……」ヌルッ
ハンジ「んん……」


リヴァイ「……」ヌチュッ…
ハンジ「んっ……」ピクッ


リヴァイ「っ……戻るか」

ハンジ「はぁ……これだけしたかったの?」

リヴァイ「もっとされたかったのか?」

ハンジ「――っ/// 違うよ、馬鹿。これだけの為に鍵閉めたのかと思ったから」

リヴァイ「ああ、これだけの為だ。続きはお前を風呂に叩き込んでからだ」

ハンジ「ですよねー」アハハー



70: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/09(木) 21:17:34 ID:ylzCyhrk

【他にもいれば】


ハンジ「今日はオカマの日、という事で」スッつスカート

リヴァイ「着ねぇよ」

ハンジ「安心しなよ、リヴァイ」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「私も一緒に女装するから」ドヤッ

リヴァイ「何も安心できねぇし、女装も何もお前は女だ」

ハンジ「仕方ない、エルヴィンも仲間に加えるか」

リヴァイ「やめろ、見たくねぇ」



71: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/09(木) 21:18:17 ID:ylzCyhrk

【くたくた】


お掃除リヴァイ「……」バンッ!

ハンジ「……なんのご用でしょう?」

お掃除リヴァイ「分からねぇか?」スタスタ

ハンジ「そりゃもう分かりすぎる程分かる格好してるけどもさ」

お掃除リヴァイ「お前最近布団干してねぇだろ」バターンッ!

ハンジ「布団どころではないよ」エッヘン!

72: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/09(木) 21:18:46 ID:ylzCyhrk

お掃除リヴァイ「威張るな。ああ、シーツもくたくたじゃねぇか」

ハンジ「シーツを洗濯するより机に向かっていたい」キリッ

お掃除リヴァイ「威張るな」

ハンジ「シーツ自体は白いでしょ? ちゃんと洗濯してるよ。
でも洗濯したらしわ伸ばしとか大変じゃん? くたくたなのはその所為だよ」

お掃除リヴァイ「ついさっき“洗濯するより”と言ってなかったか?」

ハンジ「そんな訳でくたくたなんだよ」

お掃除リヴァイ「聞け」



73: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/09(木) 21:19:50 ID:ylzCyhrk

【しわしわー】


ハンジ「別に洗ってればシーツがくたくただっていいじゃんよ」

お掃除リヴァイ「洗濯してねぇだろうが」

ハンジ「し、してるしてる」

お掃除リヴァイ「……していたとしても本がどっさり積まれて埃まみれだ」シワー

ハンジ「あははー、リヴァイの眉間のシワもしわっしわだよ」

お掃除リヴァイ「その、原因は、何だ?」ゴゴゴゴ

ハンジ「洗います」

お掃除リヴァイ「チッ、シーツは乾く前にしわを伸ばしてやればそんなにしわだらけにはならねぇんだよ」

74: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/09(木) 21:21:05 ID:ylzCyhrk

ハンジ「そうなんだ?」

お掃除リヴァイ「ああ、ただでかいからな、干しながら叩くと時間がかかる。だからたたんでから伸ばす」

ハンジ「たたむんだ」

お掃除リヴァイ「縦に二回、そしてそれを半分、また半分と適当な大きさに折るんだ。
で、テーブルなんかの平らな所にタオルを置いてその上に乗せて叩いて伸ばす」

ハンジ「ほぅほぅ」

お掃除リヴァイ「そして広げて干して折りじわを叩いて伸ばす。そうすれば普通に使う程度ならアイロンもいらん」

ハンジ「なるほどー。さすがリヴァイだねぇ。じゃあ、そんな感じで頼むね」タッ

お掃除リヴァイ「お前がやれ」ガシッ



75: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/09(木) 21:22:31 ID:ylzCyhrk

【のびのび】


*シーツ*ハタハタ

ハンジ「あー、清々しいやね」

リヴァイ「すっきりした」

ハンジ「……」ジッ

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「リヴァイの眉間のシワも叩けば伸びるの?」

リヴァイ「叩いた相手が伸びるだろうな」

ハンジ「あー」

リヴァイ「試すか?」

ハンジ「遠慮する」



76: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/09(木) 21:23:15 ID:ylzCyhrk

【直接的】


ハンジ「オレンジパンを作りました」

リヴァイ「ほぅ」

ハンジ「はい、紅茶」カチャッ

リヴァイ「……」モグモグ

ハンジ「美味しい?」

リヴァイ「悪くない」

ハンジ「良かった。手作りなんだよ。ナナバと一緒に作ったんだ」

77: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/09(木) 21:23:50 ID:ylzCyhrk

リヴァイ「何故わざわざ?」

ハンジ「オレンジデーって知ってる?」

リヴァイ「知らん」

ハンジ「愛情を確かなものにする日らしいよ。オレンジに関するものをプレゼントするんだってさ」

リヴァイ「ほぅ……」ガタッ

ハンジ「……目付きが怪しいよ、リヴァイ。てかどうしてこちらに来るの」

リヴァイ「愛情を示すという意味ではこちらの方が分りやすい」クイッ

ハンジ「えっ、あ、ちょっ、待っ、ん゙ーっ!!!」ガタガタンッ



80: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:39:12 ID:JeiJKK.M

【夢で逢えたら】


イザベル『アーニキー!!』

リヴァイ『イザベル』

ファーラン『お前、座学の最中じゃないのか?』

イザベル『トイレっつって抜けてきた』

ファーラン『お前な、学ぶ所はちゃんと学んでおけよ。壁外調査で死ぬぞ』

イザベル『大丈夫だって。兄貴と一緒なら』

リヴァイ『……そうとは限らんだろ』

イザベル『兄貴までぇ』

ハンジ『あれ? 最強三人組で何してるの?』

イザベル『あ、姉貴!』ドンッ

ハンジ『おわっと。姉貴はやめなって』ナデナデ

81: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:39:56 ID:JeiJKK.M

イザベル『姉貴は姉貴なんだよ』ギュッ

リヴァイ『なんだそりゃ』

イザベル『兄貴の強さを一番に分かったから姉貴だ』

リヴァイ『……』

ファーラン『理屈は分からないがそれだとエルヴィン……分隊長が一番じゃないか?』

イザベル『…………こ、細かい事はいいんだよ』

ハンジ『あはは。まぁいいか。それから丁度良かった、イザベル、はい』スッ

イザベル『あ! あの時のお菓子!』

ハンジ『さっき貰ってね。イザベルが気に入ってたみたいだからあげようと思って』

イザベル『姉貴、ありがとう!! さすが姉貴!!』

ファーラン『見事に餌付けされてるな』

リヴァイ『そうだな』

82: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:41:26 ID:JeiJKK.M

ファーラン『イザベル、いい加減戻らないとサイラムが怒って探しにくるぞ』

イザベル『あいつ短気だよな』モグモグ

ファーラン『お前には言われたくないだろうよ』

フラゴン『井戸端会議か?』

ハンジ『フラゴン分隊長』

ハンジ|ザベル『げっ』ササッ

フラゴン『マグノリア……また脱け出したのか』ハァー

ハンジ『脱け出したって?』

ファーラン『俺らは訓練兵上がりじゃないからな。一応座学を習っているんだがイザベルだけ座学が遅れてるんだ。
んで、サイラムがそれを教えてる』

イザベル『あいつの教え方、分かりづらいんだよ』

フラゴン『サイラムの教えで分からんなら他の奴からじゃもっと分からんだろ。さっさと戻れ、マグノリア』

イザベル『うへぇ』



83: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:42:10 ID:JeiJKK.M

【夢で逢えたら2】


イザベル『もうちょっとだけダメかなぁ?』

フラゴン『サイラムの雷を長く浴びたいのか?』

イザベル『そこはほら、おっさんがどうにか』

フラゴン『……俺をおっさん呼ばわりしなくなったら少しは考えてやる、マグノリア』イラッ


サイラム『イザベルッ!!!』


イザベル『げぇ! 見つかった!!』

サイラム『遅いと思ったらまた勝手に休憩しやがって!!』

イザベル『たまに息抜きしねぇと寝ちまうからさぁー』ヘヘッ

サイラム『息抜きの時間も入れてるだろ!』

イザベル『お前の教え方眠くなるんだよ』

サイラム『なんだと!?』

84: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:42:44 ID:JeiJKK.M

リヴァイ『おい、やめておけ』

サイラム『リヴァイはイザベルに甘いぞ! 座学もちゃんとしないと危険なんだからな!』

イザベル『しなくても巨人殺せたじゃん。しかも奇行種』

サイラム『リヴァイとファーランがいたからだろ!』

イザベル『べ、別に一人でも殺れる!!』

サイラム『一人じゃ無理に決まってる!!』

イザベル『無理じゃねぇし!!!』

ファーラン『ああ……また始まった……』

リヴァイ『サイラムから教えられて捗るのか?』

フラゴン『座学中もたまに怒号が聞こえるな』

ファーラン『それ駄目なんじゃ……』

ハンジ『じゃあ、私が教えようか?』

85: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:43:25 ID:JeiJKK.M

サイラムイザベル『『!!』』ピタッ

イザベル『あ、姉貴が……?』

ハンジ『うん』

サイラム『……俺は構わないぞ?』

イザベル『見捨てるなよ、サイラム』

フラゴン『落ち着いたな? ハンジに教師をさせたくないならさっさと戻れ』

イザベル『ちぇっ。へーい。じゃ、またな。兄貴、ファーラン、姉貴』スタスタ

ハンジ『……なんか酷くね?』

ファーラン『お前から習ったら話が脱線したあげく朝まで巨人の話で終わるだろ』

ハンジ『まさか! それだけじゃないよ。立体機動でどう削げばより巨人を綺麗に捌けるか……』フヒヒッ

ファーラン『分かった。分かったからやめてくれ』

フラゴン『ああ、ファーラン。お前は立体機動の演習だ。早く来いよ』

ファーラン『あ、はい、分かりました。もう行きます。じゃ、またなリヴァイ、ハンジ』

86: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:43:56 ID:JeiJKK.M

リヴァイ『ああ』

ハンジ『いってらっしゃーい』

ファーラン『……お前らは後からゆっくり来いよ』

リヴァイ『!』

ハンジ『時間になったら行くよ。じゃあね』

ファーラン『ああ、じゃあな』

リヴァイ『……』

ハンジ『リヴァイは一緒に行かなくてよかったの? 立体機動の演習』

リヴァイ『……まだ行く時間じゃない』

ハンジ『そう。私もまだまだ後だな』

リヴァイ『……食堂で時間を潰すか』

ハンジ『いいね。行こうか!』



87: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:44:47 ID:JeiJKK.M

【会いに行く】


リヴァイ「……」カチャンッ

ハンジ「なんだか小難しい顔してるね?」

リヴァイ「……妙な夢を見てな」

ハンジ「ありゃ。悪夢でも見ちゃった?」

リヴァイ「悪夢……ある意味では悪夢なのかもな」

ハンジ「?」

リヴァイ「……あいつらに酒と菓子をやりに行かねぇと」

ハンジ「あぁ、少しばかり忙しかったからまだ行けてなかったね」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「午後からは時間ある?」

リヴァイ「大丈夫だ」

ハンジ「じゃあ、早速」



88: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:45:19 ID:JeiJKK.M

【夢のように】


*慰霊碑*


ハンジ「前に掃除してたからそんなに汚れてないね」

リヴァイ「そうだな」ガサガサ、コトンッ

ハンジ「おや?」

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「また多いなって」

リヴァイ「……あいつらのだけじゃねぇからな」

ハンジ「ああ、みんなにだったね」ガサガサ

89: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:46:06 ID:JeiJKK.M

リヴァイ「お前も多いな」

ハンジ「みんなにだからね」

リヴァイ「……」

ハンジ「……」

リヴァイ「……戻って茶でも飲むか」

ハンジ「いいね。行こうか!」

リヴァイ「……」

ハンジ「? 何?」

リヴァイ「いや……行くか」

ザァァァァァ……



90: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:46:38 ID:JeiJKK.M

【壊れた会話】


――食堂――


ハンジ「うーん……」ギッコギッコ、ミシッ

モブリット「ハンジ分隊長、椅子で遊ばないでください。行儀悪いですよ」

ハンジ「なんだか考えが纏まらなくてね」ギッコギッコ、ミシミシッ

モブリット「椅子ごと引っくり返ってもしりませんよ」モグモグ

ハンジ「大丈夫大丈……」

バキッ!!

ハンジ「え゙?」グラッ

モブリット「ハン――!?」

91: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/10(金) 21:47:12 ID:JeiJKK.M

――ガッ!

ハンジ「おっ?」

リヴァイ「何馬鹿みてぇな事してるんだ?」

ハンジ「おー、リヴァイの足癖の悪さが役に立ったね。ありがとう」ギシッ

リヴァイ「椅子の後ろの脚が一本折れてるな」

モブリット「元々折れかけていたんですかね? 修理しないと」

リヴァイ「メガネが重かったんじゃねぇか?」

ハンジ「やっぱりそう思う? この眼鏡実は20kgくらいあるんだ」

リヴァイ「馬鹿か。椅子ばっか壊してんじゃねぇよ」

ハンジ「まだ2脚目じゃん」ギシッ

モブリット「ハンジ分隊長、残った足も折れちゃいますよ。そろそろ椅子から下りたらいかがですか」



95: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:19:23 ID:3IjhEdnA

【報告する順位】


――リヴァイ自室――


リヴァイ「よし、掃除は終わった」

リヴァイ「次は……」

バターン!

ハンジ「リヴァイ! ちょっと思いついた事があってさ、聞いてくれるかい!? この本なんだけど」パラパラ

リヴァイ「……」

*舞う埃、そして落ちる本からの埃*

96: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:19:57 ID:3IjhEdnA

リヴァイ「最期に言い残す事はないか?」ゴゴゴゴ

ハンジ「何故いきなり縁起でもない事を!?」

リヴァイ「丁度掃除が終わったところだった」

ハンジ「あー……そりゃごめん。でさ、これなんだけど」

リヴァイ「話を続けるな。思いついた事があるならエルヴィンに報告しろ」ザッザッ

ハンジ「どこから箒を。……一番にリヴァイに報告したかったんだけど」

リヴァイ「……俺に報告をする前にエルヴィンにしろ。色々考え、決めるのはあいつの役目だ」

ハンジ「……うん! 分かった、行ってくる!」バタバタ

リヴァイ「……静かに行け、埃が舞うだろうが」チッ



97: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:20:53 ID:3IjhEdnA

【馬の扱い】


黒馬「ぶひひん」

リヴァイ「どうどう」ポンポン

黒馬「ぶるる」

ハンジ「黒馬さんはリヴァイに懐いてるねぇ」

リヴァイ「懐かねぇ馬は操るのが大変だ」

ハンジ「そりゃそうだ」

リヴァイ「動物を扱うのはイザベルが上手かったな」ポンッ

黒馬「ぶるる……」

ハンジ「……そうなんだ」

98: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:21:19 ID:3IjhEdnA

リヴァイ「人の方が厄介だと言っていた」

ハンジ「まぁ、そうだね」

リヴァイ「あいつ自身が動物に近かったのかもしれねぇな」

ハンジ「イザベルがここにいたら怒ってたかもね」

リヴァイ「そうかもな……なんでこんな話になった」

ハンジ「自分から始めたんじゃないか」

リヴァイ「そうだったか」

ハンジ「ボケるにはまだ早い、と思ったけどやっぱりそんな年だった?」

リヴァイ「そんな年じゃねぇよ」

黒馬「ぶるる……」



99: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:22:34 ID:3IjhEdnA

【なんの勝負でしょう?】


チャポーンッ

ハンジ「ねぇ、リヴァイ」パシャッ

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「なんで私ら一緒にお風呂に入ってんの?」

リヴァイ「お前を洗ってたら俺も濡れたからだ」

ハンジ「いや、兵団内でこれはまずいでしょ」

リヴァイ「お前が俺にお湯をかけるからだろうが」

ハンジ「だからって入らなくたっていいでしょうよ」

リヴァイ「すぐ出る」

ハンジ「そういう問題じゃねぇし」

100: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:23:22 ID:3IjhEdnA

リヴァイ「深夜な上に鍵掛けてるから大丈夫だ」

ハンジ「……本当に大丈夫?」

リヴァイ「大丈夫だ」

ハンジ「ならいいや」ザバー


リヴァイ「……おい」
 ハンジ「いやぁ、意識がまともに戻ったのついさっきだからね」トンッ ←リヴァイを背に前に座った


リヴァイ「ずっとぼんやりした目をしてやがったが意識が曖昧だったのか」
 ハンジ「うん、ボーッとしながらもなんかリヴァイいるから悪戯しちゃえと思ってお湯かけた」


リヴァイ「お前は俺をなんだと思ってやがる」
 ハンジ「大好きな人で私のものだと思ってる」

101: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:23:53 ID:3IjhEdnA


リヴァイ「…………寝惚けてんのか」フイッ
 ハンジ「何なに? 照れてる?」ニヨニヨ


リヴァイ「違ぇ……こっち見るな」
 ハンジ「嫌ですー」クイッ


リヴァイ「――――」
 ハンジ「ん……」


リヴァイ「っ……」
 ハンジ「ふっ……今日は私の勝ちね」


リヴァイ「なんの勝負だ」
 ハンジ「さあて? なんでしょう?」クスッ




102: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:24:26 ID:3IjhEdnA

【しっとり?】


ハンジ「それでは、皆との絆を深める為の飲み会を始める! かんぱーい」

みんな「「「「かんぱーい!!」」」」

リヴァイ「何が絆だ。飲みたいだけだろうが」

ハンジ「そんなことないよ。その為に大人でしっとりする雰囲気のワイン中心にしたんだ」

リヴァイ「絆とワインはなんか関係あるのか?」

ハンジ「ない」グビッ

103: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:24:51 ID:3IjhEdnA

リヴァイ「結局飲みたいだけじゃねぇか」

ハンジ「いいじゃん。楽しめー」


「ケイジとエルドが腕相撲だと!」

「何!? どっちが勝つか賭けだ賭け!!」

「まだ始めるなよ!! おい、みんなどっちに賭ける!?」


ハンジ「おお!? 面白そう!」

リヴァイ「どこが大人でしっとりだ」



104: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:26:05 ID:3IjhEdnA

【匂いも消すくらい】


ハンジ「はーい、みんなーお開きだよー」パンパン

モブリット「何人か潰れてますよ」

ハンジ「連れていけそうなら自室に連れてってあげて。ダメなら雑魚寝で」

モブリット「ではそのように」

ニファ「掛ける物持ってきた方がいいですね」

ハンジ「そうだね、お願いするよ」

ペトラ「後片付けはどうします?」

ハンジ「リヴァイがやるんじゃないの?」

リヴァイ「俺ひとりでか」

ハンジ「あひゃひゃ、冗談だよ。ざっと片付けて後は明日だね。酔ったまま片付けるのは危ないし」

ペトラ「分かりました」

105: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/12(日) 22:26:35 ID:3IjhEdnA

リヴァイ「俺も明日来る」

ハンジ「掃除好きだねぇ」

リヴァイ「舐めた片付けをされるのが気に食わねぇだけだ」

ハンジ「えー? でも片付けんのペトラとかオルオとかグンタとかモブリットだよ」

リヴァイ「部下にだけやらせるのか?」

ハンジ「あー……それ言われちゃうとやんなきゃだわ」

ペトラ「あ、でもハンジさんは酒代なんかを持ってくださったんですから……」

リヴァイ「ペトラ、コイツを甘やかすな。酔って酒をそこら中に撒いたのはコイツだ」

ハンジ「いんやぁー、なんか楽しくなっちゃって」フヒャヒャ

リヴァイ「まぁ、ともかく俺は来る」

ハンジ「自分でやらないと気がすまないんだね」

片付け班((((明日は気合い入れないと……))))



110: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:22:57 ID:o.exEizQ

【飲み直し】


ハンジ「じゃ、みんなおやすみ」

「「「「おやすみなさい」」」」

リヴァイ「……」

ハンジ「私らも戻りますかー」

リヴァイ「そうだな」

ハンジ「そんじゃ、リヴァイの部屋で飲み直しね」

111: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:23:29 ID:o.exEizQ

リヴァイ「ああ?」

ハンジ「今日はかなりセーブしてたからさ。飲み足りないんだよ。ほら、酒はあるから」スッ

リヴァイ「お前、あれでセーブしてたのか。しかもそれどうした?」

ハンジ「残ってたの持ってきちゃった。飲もうよ」

リヴァイ「……分かった」


ハンジ「おんや? 聞き分けいいね? まぁいいや、リヴァイの気が変わらない内に行くぜー」ガシッ
リヴァイ「肩を組むな。歩きにくい」




112: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:24:31 ID:o.exEizQ

【画策】


――リヴァイ自室――


リヴァイ「ん」スッ

ハンジ「お、ありがとう」

リヴァイ「……」トポトポ

ハンジ「んー……っかぁ! 人類最強から注がれた酒は旨いね!!」

リヴァイ「おっさん臭ぇな」グビッ

ハンジ「リヴァイももっと飲めー」

リヴァイ「お前が飲み足りねぇんだろ? お前が飲め」トポトポ

ハンジ「うおっとっと。えぇー? でも悪いよ、ひとりで飲んだら」

リヴァイ「構わねぇよ」

ハンジ「そう? じゃあ、お言葉に甘えてー」グビグビ

リヴァイ「……」

113: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:25:13 ID:o.exEizQ

ハンジ「ぷはぁー! ふへへー///」

リヴァイ「……」トポトポ

ハンジ「ちょっ、ペース早いよー」

リヴァイ「そうか?」

ハンジ「……リヴァイ、なんか企んでる?」

リヴァイ「いや?」

ハンジ「とっとと終わらそうとしてる?」

リヴァイ「お前がゆっくり飲めばいいだろ」

ハンジ「まぁそーかー……んふふ」ヘロッ

リヴァイ「……」

ハンジ「リーヴァイー」フラフラ

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「ちゅー」

リヴァイ「……あぁ」

114: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:25:50 ID:o.exEizQ


ハンジ「ん……」…ヌルッ
リヴァイ「! ……」


ハンジ「ふ……ん……」ヌチュッ
リヴァイ「……」


ハンジ「は……んふふ」

リヴァイ「……それだけか?」

ハンジ「! もっとしていいのー?」ヘロヘロ

リヴァイ「……いや、俺がやる」グイッ ←抱き抱えた

ハンジ「わっ! もう、ずるいなぁ!」ジタバタ

リヴァイ「暴れるな。落とすぞ」スッ

ハンジ「むむ……じゃあ、私のしてほしいことしてくれる?」ポフッ

リヴァイ「ああ」ギシッ

リヴァイ「……そのつもりだ」シュルッ


〆∫

115: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:27:01 ID:o.exEizQ

【煽り三昧】


リヴァイ「……どうしてほしい?」ツー…

ハンジ「あっ……もっと触ってほしい……いろんな所……」ボー

リヴァイ「分かった」サワッ

ハンジ「んんっ……はぁ……リヴァイ」

リヴァイ「ん?」

ハンジ「リヴァイの手、好きだなぁ」ニコッ

リヴァイ「……そうか」

ハンジ「うん……無骨で男の人の手って感じで……温かくて、触られると気持ちいいんだ」ハァ

リヴァイ「……」

ハンジ「リヴァイ……ちゅーして」


リヴァイ「――――」
ハンジ「ふ……ん……」

116: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:27:50 ID:o.exEizQ


リヴァイ「は……」

ハンジ「リヴァイ、今度は口でいろんな所触ってほしい」

リヴァイ「……ああ」スッ

ハンジ「ひゃぅっ!?/// な、ぁっ、なん……でそこ……からぁぁっ」ビクンッ

リヴァイ「いろんな所だろ?」ピチャッ

ハンジ「そこ、だけじゃ、あっ! ないんだけど? ふ、あぁっ!!」

リヴァイ「順番は聞いてねぇ」ヂュルッ

ハンジ「ひあぁぁっ!! や、だめっ! そんっな……んぁぁっ!!」ビクビクッ

リヴァイ「嫌じゃねぇんだろ」レロッ

ハンジ「んっ! ふっ……うん……///」

リヴァイ「――――」

ハンジ「リヴァイの舌……きもちいい……」ハァ…

リヴァイ「――っ」

ガッ

117: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:28:38 ID:o.exEizQ

ハンジ「あっ」

リヴァイ「……っ」ズッ!

ハンジ「あぁっ!! や、いきなり……んぁっ!」ビクンッ

リヴァイ「はっ……」ズチュッズチュッ!

ハンジ「あっ! はぁっ!! リヴァイ……っ!」

リヴァイ「あ?」ハァ

ハンジ「やっぱり……んっ……繋がるのが一番いいね。リヴァイを沢山感じられる」ニコー

リヴァイ「――――」

ハンジ「リヴァイ?」

リヴァイ「……朝一で片付けに行かねぇといけねぇんだが……少しの睡眠でも然程問題はねぇか」フム

ハンジ「ん?」

リヴァイ「まぁ、最悪徹夜だな」ギシッ

ハンジ「へ?」



118: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:29:31 ID:o.exEizQ

【昨夜を思う】


ギシッ

ハンジ「ん……」パチッ

リヴァイ「……起こしたか?」

ハンジ「あさ……」ボー

リヴァイ「昨日の片付けに行く。お前は寝てろ」ポンッ

ハンジ「んー……そうするー」

リヴァイ「……」ワシャワシャ

ハンジ「いってらっしゃい」ニヘー

119: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:30:22 ID:o.exEizQ


リヴァイ「――――」
ハンジ「ん……」


リヴァイ「……いってくる」

ハンジ「んー」

パタンッ

ハンジ「……寝よ」ゴソゴソ

ハンジ「……」

ハンジ「…………」

ハンジ「!!」パチッ

ハンジ「……っ///」ガシガシ

120: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:30:53 ID:o.exEizQ

ハンジ「……やられた……」

ハンジ「やけにお酒勧めると思ったら……」

ハンジ「あの野郎、酔った私を好き勝手に……///」

ハンジ「……」

ハンジ「いやまぁ……ねだったの私だったけど」

ハンジ「――違うっ! それが狙いだ!」

ハンジ「はぁぁ……もうー……リヴァイの馬鹿ぁー///」ワシャワシャ

ハンジ「……」

ハンジ「……甘えられてねだられるの好きなのかな……?」



121: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/15(水) 21:31:52 ID:o.exEizQ

【オンリーワン】


ハンジ「うおぉぉ! 中央図書館すげぇー!!」

リヴァイ「騒ぐな」

ハンジ「あぁぁ、これが全て禁書だったら……」ウットリ

リヴァイ「即閉館だな」

ハンジ「更に巨人関係の書物だらけだったら……」ハァハァ

リヴァイ「それも即閉館だな」

ハンジ「巨人関係ならいいじゃんよ」

リヴァイ「博物館の時にも言ったが人が来ねぇから意味がねぇ」

ハンジ「私が来るのに」

リヴァイ「お前だけだ」



125: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:05:17 ID:5VXs/a9Y

【専属通訳】


ハンジ「リヴァイって語彙力がない訳じゃないんだよね」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「たまに言い回しがおかしくなるのかな?」

リヴァイ「口が上手くないだけだ」ズズズズ

ハンジ「言葉の選び方か」

リヴァイ「そうかもな」カチャンッ

ハンジ「勿体無いねぇ。誤解受けてばかりにならない?」

リヴァイ「受けたところでどうでもいい」

126: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:05:51 ID:5VXs/a9Y

ハンジ「横着だね。まぁ私がいる時は任せなさい」ドンッ

リヴァイ「……どうでもいいと言ってるだろ」

ハンジ「伝わらないと困る事もあるだろ? それにあなたが誤解されるのは嫌だよ」

リヴァイ「……好きにしろ」カチャッ

ハンジ「それは‘頼んだ’と受け取った」

リヴァイ「すげぇ意訳だな」

ハンジ「違った?」

リヴァイ「……」ズズズズ

ハンジ「正解かー」

リヴァイ「……」ズズズズ



127: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:07:22 ID:5VXs/a9Y

【真顔】


ハンジ「ほい、鈴蘭」コトッ

リヴァイ「勝手に机に置くな。また買ったのか」

ハンジ「幸せのお届けです」

リヴァイ「全身毒なのにな」

ハンジ「下手すると死ぬレベルの毒だよね。とはいえ薬としても使われたりするけどね」

リヴァイ「ほぅ?」

ハンジ「香水に使われたりもするよ。結構お役立ち」

128: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:07:50 ID:5VXs/a9Y

リヴァイ「その香りが媚薬としても用いられるらしいぞ」

ハンジ「……なんでそういう事だけ知ってるかな」

リヴァイ「偶々だ」

ハンジ「敢えて言わずにいたのに」

リヴァイ「部屋に飾りたがる理由はそれか?」

ハンジ「違うよ! 媚薬効果なんてあったとしても微々たるもんだよ」

リヴァイ「冗談だ」

ハンジ「相変わらず分かりづらい冗談をっ」



129: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:09:00 ID:5VXs/a9Y

【ゴミの山】


リヴァイ「おい」

ハンジ「なんだい?」

リヴァイ「言わなくても分かるだろ」つゴミ袋

ハンジ「ここにゴミはないよ!!」

リヴァイ「ゴミ以外何も無いように見えるが?」

ハンジ「ゴミじゃないよ! 宝だよ!」

リヴァイ「宝なら宝らしくしろ。散らかすんじゃねぇ」

ハンジ「ほら、よく描写される宝の山ってこんな感じに雑然と」

リヴァイ「……」ポイッポイッ

ハンジ「いやぁぁぁ!! 捨てないでぇぇ!!」



130: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:09:38 ID:5VXs/a9Y

【まるで家族の食卓】


ハンジ「お昼時に珍しく全員揃ったね」

リヴァイ「そうだな」

エルヴィン「確かに滅多にないな」

ミケ「そもそもエルヴィンが食堂になかなか来ない」

ナナバ「ハンジも研究で籠りっきりの時があるからね」

リヴァイ「エルヴィン、それ取ってくれ」

エルヴィン「これか、ほら」

リヴァイ「ん」

131: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:10:03 ID:5VXs/a9Y

エルヴィン「ハンジ、溢してるぞ」

ハンジ「おぉ、しまった」

リヴァイ「汚ぇな」

ナナバ「ほら、布巾」

ハンジ「ありがとう」

ミケ「ナナバ、それ取ってくれるか?」

ナナバ「はいはい」

ミケ「ありがとう」

エルヴィン「……」

132: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:10:30 ID:5VXs/a9Y

リヴァイ「? どうした?」

エルヴィン「ん? いや、なんでもない」

リヴァイ「何ニヤついてやがる。変な野郎だな」

ハンジ「団長になんて事をー不敬だ不敬」

リヴァイ「俺には関係ない」

ミケ「俺にも関係なくていいか? エルヴィン」

エルヴィン「俺は今いじめを受けてるか?」

ナナバ「女二人で守ってあげるよ」

エルヴィン「益々いじめられそうなんだが」



133: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:11:03 ID:5VXs/a9Y

【残酷】


ハンジ「新緑が綺麗だねぇ」

リヴァイ「陽射しが少し強くなってきたな」

ハンジ「ちょっと暑いくらいだね」

リヴァイ「虫が湧きやすくなる」

ハンジ「蝶がちらほら出てきてるよね」

リヴァイ「ハエもな」

ハンジ「……」

134: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/17(金) 22:11:55 ID:5VXs/a9Y

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「人が綺麗な方向に持っていってるのに」

リヴァイ「お前の部屋の心配をしてるだけだ」

ハンジ「外にいる時くらい忘れようよ」

リヴァイ「無理矢理忘れなきゃいけねぇような部屋にするな」

ハンジ「新緑綺麗だなぁー」

リヴァイ「目を反らすな。現実を受け入れろ」

ハンジ「嫌だぁー! 掃除あとでもいいじゃん! 今は綺麗なもの見てたいっ!」

リヴァイ「諦めろ。世界は残酷なんだ」



138: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:29:08 ID:hH4tKq2I

【流れるおもちゃ】


――街――


男の子「うわぁぁん!」


ハンジ「およ?」

リヴァイ「……」


男の子「ぼくのおもちゃぁぁー!!」


ハンジ「あちゃー、川に落としちゃったのか」

リヴァイ「ハンジ、上着持ってろ」バサッ

ハンジ「えっ、わっ!」バササッ

ザブッ

139: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:29:41 ID:hH4tKq2I

男の子「!!」

ハンジ「リヴァイ、途中から急に深くなってるみたいだから気を付けて」

リヴァイ「分かった」ザブザブ

男の子「?」ヒック

ハンジ「あの目付きの悪いおじちゃんが取ってくれるって」

男の子「! ほんとに!?」パァ

ハンジ「本当本当」

男の子「目付きの悪いおじちゃーん! がんばってー!!」

ハンジ「あ」

リヴァイ「あのクソメガネ」ザブッ

男の子「あ、どんどん流れてっちゃう……一緒に応援しよ!?」アセッ

140: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:30:16 ID:hH4tKq2I

ハンジ「え」

男の子「ね!?」

ハンジ(うわっ、凄い不安そうだ……応援しなかったら泣くかも……すまない、リヴァイ)クゥッ ←そんなに反省してない

男の子「せーの!」

男の子&ハンジ「「目付きの悪いおじちゃんがんばってー!!」」

リヴァイ「……おい、クソメガネ、お前まで――」クルッ

ガクンッ

リヴァイ「!?」

ハンジ「あ!!」

ザパーンッ!!

ハンジ「あっちゃぁー……」



141: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:30:47 ID:hH4tKq2I

【ずぶ濡れ】


リヴァイ「ほら」ポタポタ

男の子「わぁぁ! ありがとう! 目付きの悪いおじちゃん!!」

リヴァイ「目付きの悪いはやめろ」

ハンジ「おじちゃんはいいのか」

男の子「おじちゃん、びしょびしょだけど大丈夫?」

リヴァイ「ああ、大丈夫だ。もう川に落とすなよ」

142: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:31:26 ID:hH4tKq2I

男の子「うん! ありがとう!!」

ハンジ「気を付けてお帰り」

男の子「うん、ばいばーい!」フリフリ

ハンジ「……早く帰ろうか」

リヴァイ「ああ、そうしよう」ブルッ

ハンジ「水を被るには早すぎる季節だからね。上着、濡れるけど着た方がいいよ」スッ

リヴァイ「ああ……ぶぇっくしょい!!」



143: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:32:05 ID:hH4tKq2I

【良薬口に苦し】


ハンジ「はい、薬」

リヴァイ「……いい。それは飲みたくねぇ」

ハンジ「子供か。いいから飲みなよ」

リヴァイ「大した風邪じゃねぇ。寝てりゃ治る」

ハンジ「寝る時がつらいでしょ?」

リヴァイ「そこまでない」

ハンジ「頑なだな」

リヴァイ「熱も高けりゃ飲むがこの程度なら飲まなくてもいいだろ。それにそれは……まともな薬なのか?」

*謎の飲み物*モワーン

144: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:32:33 ID:hH4tKq2I

ハンジ「失敬な! ちゃんとお医者さんに聞いたよ! ただ、煎じた薬草だらけで凄く苦い」

リヴァイ「普通の薬はないのか」

ハンジ「これ凄く効き目がいいんだって」

リヴァイ「普通ので充分だ」

ハンジ「せっかく煎じたのに!」

リヴァイ「……どうしても飲ませたいなら口移しで飲ませろ」

ハンジ「なっ!?」

リヴァイ「病人には優しくしねぇとな?」

ハンジ「ぬ……」チラッ

*謎の飲み物*モワーン

145: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:33:27 ID:hH4tKq2I

ハンジ「くっ!」グイッ

リヴァイ「!」

ハンジ「うぇー」ダパー

リヴァイ「!? おい!」

ハンジ「無理無理! こんなもん飲めた物じゃないよ!!」ウェー

リヴァイ「そんな物を飲ませようとしやがって……ああ、床が」

ハンジ「うぅ……やっぱり甘草入れなかったからかな」

リヴァイ「カンゾウ?」

ハンジ「甘い薬草なんだけど、リヴァイに甘さなんて軟弱な物は必要ないかと」

リヴァイ「意味が分からねぇ」



146: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:34:20 ID:hH4tKq2I

【心配だし】


リヴァイ「」スゥスゥ

ハンジ「……」

ハンジ(呼吸音も落ち着いてるし、熱は無いし問題ないね)

ハンジ(良かった)ホッ

ハンジ(部屋に戻ろうかな)

リヴァイ「ん……」モゾッ

ハンジ「……」

ハンジ(病気の時って寂しく感じる事多いよね)ナデ…

リヴァイ「」スゥスゥ

ハンジ(朝、目覚めていないってのはちょっとね……)

ハンジ(やっぱり泊まっていこう)ナデナデ

リヴァイ「」スゥスゥ



147: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:34:57 ID:hH4tKq2I

【誰かがいる幸せ】


ハンジ「」スースー

リヴァイ「……」

リヴァイ(せめてソファで寝ろよ。ベッドに突っ伏して寝やがって)

リヴァイ(お前が風邪引くぞ)パサッ

ハンジ「んん……」スースー

リヴァイ「……」

148: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/19(日) 22:36:09 ID:hH4tKq2I

リヴァイ(部屋に戻っているかと思っていたが泊まったのか)ナデ…

ハンジ「」スースー

リヴァイ「……」

リヴァイ「馬鹿な奴だ」

ハンジ「」スースー

リヴァイ「……」ナデナデ

ハンジ「」ニヘー

リヴァイ「……ありがとうな」



151: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:02:08 ID:4/P3bnns

【輪ゴム飛ばし】


ハンジ「リヴァイ覚悟ー!!」ピシュッ!

リヴァイ「!!」ヒョイッ

ハンジ「チッ、当たらなかった」

リヴァイ「輪ゴム?」プラーン

ハンジ「輪ゴムってさ、なんで怖いんだろうね?」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「伸ばして狙われると怖いでしょ?」

152: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:02:52 ID:4/P3bnns

リヴァイ「どれ」ビヨーン

ハンジ「ちょっ、こっち向けんな!! 怖い怖い!!」

リヴァイ「人に当てようとしておきながら何をぬかす」ビヨーン

ハンジ「いや、リヴァイでも怖いのかなって」

リヴァイ「狙われていると気づく前に飛ばしたよな?」ビヨヨーン

ハンジ「待って待って、限界まで伸ばさないで!」

リヴァイ「クソが」ビシュッ!!

ハンジ「ぎゃあぁぁ!!」

ベシィッ!!



153: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:03:29 ID:4/P3bnns

【柔肌】


ハンジ「うぅ、私の柔肌が傷ついた」ヒリヒリ

リヴァイ「でこで柔肌か」

ハンジ「顔の皮膚は他の所より薄いんだよ」

リヴァイ「それとお前が柔肌だという嘘になんの関係がある」

ハンジ「嘘じゃないし」

リヴァイ「確かめるか」ワキワキ

154: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:03:59 ID:4/P3bnns

ハンジ「柔肌ではありません。普通です普通」

リヴァイ「確かめよう」ワキワキ

ハンジ「その手つきはやめろ! 確かめなくていい!!」

リヴァイ「チッ」

ハンジ「なんの舌打ちだ。しかもおでこなのに何くすぐろうとしてんだ」

リヴァイ「柔肌かどうかの確認だからどこでもいいだろ」

ハンジ「よくねぇよ」



155: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:04:37 ID:4/P3bnns

【色々と諦める】


リヴァイ「その粉はなんだ?」

ハンジ「ん? 今度巨人の実験に使おうかと思って」

リヴァイ「物はなんだ?」

ハンジ「媚薬」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「って言ったら信じる?」

リヴァイ「やりかねん」

156: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:05:07 ID:4/P3bnns

ハンジ「あははははは! これはただのチョークの粉だよ。使った後のやつ」

リヴァイ「どうするんだこんなもの」

ハンジ「巨人がくしゃみをするかどうか試そうかと思って」

リヴァイ「ああ?」

ハンジ「本当はね、羽箒みたいなもので鼻をこちょこちょっとやりたかったんだけどモブリットに大反対されちゃって」

リヴァイ(よくやった、モブリット)

ハンジ「代案がコレなんだよ」キラキラ+

リヴァイ「……そうか。上手くいくといいな」ゲンナリ

ハンジ「うん! たぁのしみだなぁー!!」ムフフー



157: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:05:37 ID:4/P3bnns

【普通の食材】


リヴァイ「……媚薬か」

ハンジ「やばい単語に食いついた」

リヴァイ「あれは実際どうなんだ?」

ハンジ「理性を失うとかそういうことはない筈だよ。物によっては感じやすくはなるのかもしれないけど」

リヴァイ「そうなのか」

ハンジ「まぁ、精力剤だよね。そうなると色んな物が媚薬になる」

リヴァイ「ほぅ?」

ハンジ「普通の食材が多いよ。チョコやコーヒー、蜂蜜、卵、チーズ、マンドラゴラとか」

リヴァイ「今ひとつだけ普通じゃねぇものが混ざったな」

158: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:06:07 ID:4/P3bnns

ハンジ「マンドラゴラとか実在するマンドレイクじゃないやつなんだよ」

リヴァイ「何故そこに虚構を混ぜた」

ハンジ「普通の食材すぎてつまらないかと」

リヴァイ「別に変な物期待してねぇよ」

ハンジ「そういや古い文献で男性器に色々混ぜた物を塗りたくる媚薬があったな。
女性を思い通りに恍惚とさせられるとかなんとか」

リヴァイ「ほぅ」

ハンジ「そんなもん塗りたくってヤりたくないけどね」

リヴァイ「何を混ぜるんだ?」

ハンジ「……ヤらねぇからな」



159: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:06:38 ID:4/P3bnns

【勿体ないって】


ハンジ「リヴァイには媚薬なんて必要ないでしょうに」

リヴァイ「はっ、お前の事だ。本当は興味があるんだろう?」

ハンジ「……」

リヴァイ「……あるのか」

ハンジ「いや! ない! ないよ!! 身体壊しそうで嫌だよ!」

リヴァイ「自ら体験したがるだろうとは思っていたが」

ハンジ「だからしないっての。それに塗るやつ蜂蜜混ざってるよ?」

リヴァイ「……ほぅ」

160: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/22(水) 22:07:10 ID:4/P3bnns

ハンジ「ベッタベタするよ?」

リヴァイ「…………」

ハンジ「片付け大変だと思うよ?」

リヴァイ「………………」

ハンジ(悩んでる悩んでる)

リヴァイ「チッ、仕方ねぇ」

ハンジ「はぁー、良」

リヴァイ「シーツひとつくらいダメにしてもいいだろ」

ハンジ「くなかったー!!」



162: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:30:42 ID:FAEhpsBo

【カップ】


ハンジ「リヴァイ……」

リヴァイ「なんだ、思い詰めた顔で」

ハンジ「あなたに告白しなければならない事がある」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「すまない……あなたに紅茶を淹れようとして……」

リヴァイ「まさか……テメェ……」ガタッ

ハンジ「紅茶ごと床にっっ」クゥッ

リヴァイ「――っ」

*割れたカップと溢れた紅茶*

リヴァイ「……」

ハンジ「ごめんっ!! ごめんよ、リヴァイ! あなたがどうしてカップをあんな風に持つか知っている! なのに……」

163: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:31:27 ID:FAEhpsBo

リヴァイ「……」

ハンジ「すまない、リヴァイッッ!!」ウワァァ!!

リヴァイ「……くだらねぇ小芝居してねぇでとっとと片付けろ」ガタンッ

ハンジ「ちょっと乗った癖に」

リヴァイ「床を汚した事に腹を立てただけだ」

ハンジ「……本当にごめんね」カチャカチャ

リヴァイ「怪我はねぇんだろ?」

ハンジ「うん」カチャ…

リヴァイ「ならいい」

ハンジ「新しいの買ってくるね」

リヴァイ「白いやつな」

ハンジ「うん、分かったよ」



164: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:32:13 ID:FAEhpsBo

【惑わす】


リヴァイ「俺は白いカップを買ってこいと言ったよな?」

*よくわからない模様のカップ*ドヨーン

ハンジ「これ、すげぇんだって!!」ハァハァ

リヴァイ「なんだ気色悪い」

ハンジ「ここの所の模様が巨人に見えるんだよ!!」キラキラン+

リヴァイ「よし、割ろう」

ハンジ「いやぁぁ! やめてぇぇ!!」

リヴァイ「これはお前が使え」

ハンジ「そうする。はい、リヴァイの」スッ

リヴァイ「ちゃんと買ってんじゃねぇか、クソメガネ」



165: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:32:43 ID:FAEhpsBo

【化粧】


――街――


ハンジ「リヴァイお待たせー」

リヴァイ「ああ……」

ハンジ「……」キラキラ+ ←化粧してる

リヴァイ「…………誰だお前」

ハンジ「おい」

リヴァイ「冗談だ。どうした、それ」

ハンジ「ニファが腕によりをかけました」

166: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:33:09 ID:FAEhpsBo

リヴァイ「待ち合わせにしたのはその準備の為か」

ハンジ「ニファが“絶対待ち合わせにしてください”って言うからそうしたんだよ」

リヴァイ「なるほど」

ハンジ「それから“リヴァイ兵長の感想を聞いてきてください”とも言われた」

リヴァイ「……」

ハンジ「どうよ」フンゾリ

リヴァイ「ふんぞり返るな。よく見せろ」クイッ

ハンジ「えっ?」

リヴァイ「……」ジッ

167: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:33:45 ID:FAEhpsBo

ハンジ「う……///」

リヴァイ「悪くねぇ」

ハンジ「そ、そう」テレッ

リヴァイ「いい腕しているな、ニファは」

ハンジ「誉めたの化粧の仕方かっ」

リヴァイ「馬鹿言え、両方だ」

ハンジ「――――」

リヴァイ「行くぞ」

ハンジ「う、うん///」



168: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:34:50 ID:FAEhpsBo

【報告】


ニファ「ハンジさん、ハンジさん! どうでした!?」キラキラ+

ハンジ(走って寄ってくる仔犬みたいだね。可愛いなぁ)ワシャワシャ

ニファ「ハ、ハンジさん?」

ハンジ「あ、ごめんごめん」

ニファ「リヴァイ兵長はなんと仰いました?」

ハンジ「ん? “悪くねぇ”って」

ニファ「よっし!! 良かったぁー、誉めてくださって」

ハンジ(“悪くねぇ”が誉め言葉にされている。いやまぁ、この場合はそうなんだけど)

ハンジ「あ、あとニファは“いい腕しているな”とも言ってたよ」

169: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:35:17 ID:FAEhpsBo

ニファ「本当ですか!?」

ハンジ「うん」

ニファ「うわぁぁ、嬉しいです! 今度からデートする時は仰ってください!」

ハンジ「い、いや、いいよ。時間掛かるし」

ニファ「でも……」

ハンジ「ええっと、特別な日なんかにお願いするからさ」

ニファ「うーん……分かりました」

ハンジ(いやぁ、着飾るとリヴァイがねぇ……なんていうか頑張っちゃうからね。腰やられるのよ)

ハンジ(さすがにニファにはそれは言えないしなぁ)ハハッ



170: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:36:15 ID:FAEhpsBo

【怪我】


――壁外調査:巨大樹の森――


ニファ「ひっ!!」ギュイィィ

巨人「あー」ズシンッ

ハンジ「よいっしょー!!」ザシュッ

ズシーンッ! シュウゥゥ……

ハンジ「大丈夫かーい!?」ギュイィィ

ニファ「あ……ハンジ分隊長!! もう1体います!!」

ハンジ「えっ?」

巨人2「……」ガッ

171: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:36:45 ID:FAEhpsBo

ハンジ「――っ!?」ガクンッ

ニファ「ワイヤーを……!! 分隊長!!」

ハンジ「あ……」

ドカッ!!

ハンジ「がはっ!!」ドサッ

ニファ「樹に……ハンジさ――!」

――ヒュンッ、ギュルギュルザシュッ!!

巨人2「」ズシーンッ

ニファ「リヴァイ兵長!!」

リヴァイ「無事か?」スタッ

ニファ「ハンジ分隊長が!!」

172: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/24(金) 22:37:16 ID:FAEhpsBo

リヴァイ「!」

樹|ハンジ「」

リヴァイ「ハンジ!」グイッ

ハンジ「はぁ……はぁ……」

ニファ「ハンジ分隊長!?」

リヴァイ「……生きてはいる。頭の出血が酷いな。戻ろう」

ニファ「……分隊長……」

リヴァイ「……コイツは馬鹿みてぇに丈夫だ。心配するな」

ニファ「……はい」

リヴァイ「……」

ハンジ「うぅ……」



177: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:16:36 ID:l69hVKYE

【病院】


ハンジ「う……」パチッ

エルヴィン「気がついたか」

ハンジ「ここ……は?」

リヴァイ「病院だ」

ハンジ「あぁ……何かへましたのか」

ニファ「ハンジ分隊長……良かった……」

ハンジ「? ええっと、確か君はニファ、だったよね? 心配してくれたの? 大丈夫だよ」ニコッ

ニファ「えっ?」

エルヴィン「!?」

リヴァイ「お前……何を言ってる?」

ハンジ「えっ? 何が? あ、そういやアルベルトとチカチローニはどうしてる? 誰かが見てる?」

エルヴィン「ハンジ……まさか」



178: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:17:21 ID:l69hVKYE

【記憶の行方】


ハンジ「はぁぁ……マジか」

エルヴィン「ここ3~4年の記憶が飛んでいるようだ。巨人研究を始めて少しした所か?」

ハンジ「あー、うん。私の記憶ではそうだね」

リヴァイ「……3~4年……か」

エルヴィン「……」

エルヴィン「記憶は何時戻るかは分からないとの事だ。すぐ戻るかもしれないし長く掛かるかもしれない」

ハンジ「そっか」

エルヴィン「……」

ニファ「ハンジ分隊長……申し訳ありません……」

ハンジ「ニファ……まぁ記憶はともかく、怪我も大したことないようだから」

179: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:17:53 ID:l69hVKYE

ニファ「ですが……私の所為で……」

ハンジ「ニファの所為じゃないさ。私がドジを踏んだだけだ」ジッ

ニファ「……っ」

ハンジ「今、ニファは私の部下なんだね?」

ニファ「はい」

ハンジ「じゃあ、こき使うから覚悟しといてね?」ニコッ

ニファ「! はい!」

ハンジ「んふふ、可愛いねぇ」ワシャワシャ

ニファ(……撫で方は間違いなくハンジさんなのに……でも)

リヴァイ「……」

エルヴィン「……」



180: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:18:25 ID:l69hVKYE

【今はまだ】


エルヴィン「出血のわりに頭の怪我は大したことないそうだ。
2、3日様子を見て何もなければ退院していいとの事だ」

ハンジ「そりゃ良かった。長く入院しちゃうと身体が鈍っちゃうからね。あ、そうだ、ニファ」

ニファ「はい」

ハンジ「退院するまでに今までの巨人の資料出しておいてもらえる? 読んでおかないと」

ニファ「はい!」

ハンジ「なんなら幾つかここに持ってきてもらおうかな」

リヴァイ「入院している間くらい巨人を忘れろ」

ハンジ「えぇー? だって暇じゃーん。……あれ? そういやなんでリヴァイがいるの?」

リヴァイ「いちゃ悪いか」

ハンジ「いやいや、悪かないけど。わざわざ私のお見舞いに来てくれるなんてさ」

181: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:19:05 ID:l69hVKYE

リヴァイ「……」

ハンジ「私らそんなに仲良くなれてるんだ? 嬉しいね」ニコッ

ニファ「――っ! あ、あの」

リヴァイ「ニファ」

ニファ「リヴァイ兵長……」

リヴァイ「今はやめておけ」

ニファ「……」

ハンジ「?」

エルヴィン「……まぁ、とにかく安静にしておけ。巨人の資料も今はお預けだ」

ハンジ「えぇぇぇ」

エルヴィン「大人しくしている事だ」

ハンジ「ちぇっ」

エルヴィン「退院の時はリヴァイを寄越す」

182: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:19:36 ID:l69hVKYE

リヴァイ「!」

エルヴィン「それでいいな? リヴァイ」

リヴァイ「分かった」

ハンジ「? なんでリヴァイ? あ、荷物があるから?」

エルヴィン「そんなところだ」

ニファ「……」

リヴァイ「ニファ」ポンッ

ニファ「兵長……」

リヴァイ「お前の所為じゃねぇ。気にするな」ワシャワシャ

ニファ「……はい」

ハンジ「……」ズキッ

ハンジ(あれ? なんだろう……ちょっと痛い……胸も打ったのかな……)



183: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:20:05 ID:l69hVKYE

【もうひとつの鍵】


ハンジ「はぁー、やっと退院だよ。暇だったー」

リヴァイ「たった2、3日じゃねぇか」

ハンジ「もっと経った気がするよ」

リヴァイ「着いたぞ。お前の部屋だ」

ハンジ「あぁ、部屋は変わらないね」

リヴァイ「そりゃそうだ」

ハンジ「あ、鍵鍵。どこだ?」ゴソゴソ

184: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:20:33 ID:l69hVKYE

リヴァイ「……」カチャッ

リヴァイ「早く入れ」ガチャッ

ハンジ「えっ?」

リヴァイ「荷物、先に入れておくぞ」スタスタ

ハンジ「うん……」

ハンジ(鍵……なんでリヴァイが持ってるの? 予備の分でも渡されてたのかな?)チャリッ

ハンジ「ん?」

ハンジ(私の、もうひとつ鍵がある……どこの?)



185: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:22:05 ID:l69hVKYE

【肖像画】


ハンジ「うーん、物は増えてるけどあまり変わらないかな」

リヴァイ「いつもはもっと散らかっている」

ハンジ「あはは、綺麗だなーとは思ったよ。入院中誰かが片付けてくれてたのかな?」

リヴァイ「……」

ハンジ「一先ず、部屋を見て回るか。何か思い出すかもだし」

リヴァイ「そうするといい」

ハンジ「ふふっ」

リヴァイ「? なんだ?」

ハンジ「なんかリヴァイが優しいなと思ってさ」

リヴァイ「……」

ハンジ「まぁ、退院したてってのもあるかもしれないけど、
私の今の記憶じゃ私を嫌がってるリヴァイしか浮かばないものだから」

186: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:23:10 ID:l69hVKYE

リヴァイ「……俺を調べたいと付き纏って、その後巨人研究でお前が気持ち悪くなってる頃の記憶か」

ハンジ「気持ち悪いとかひっどいな」ケラケラ

リヴァイ「事実だ」

ハンジ「口の悪さは変わらないんだね」クスクス

リヴァイ「……」

ハンジ「んー、本はかなり増えてるね。読むのが楽しみだ。机は、と」

ハンジ「!?」

*リヴァイの肖像画*

ハンジ(な、なんで?)

リヴァイ「どうした?」

ハンジ「な、なんでもないよ」パタッ

リヴァイ「?」

187: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/25(土) 22:24:23 ID:l69hVKYE

ハンジ(えぇ? なんで机にリヴァイの絵飾ってんの?)

ハンジ「つ、机の中はどうかなー」ガタガタ

ハンジ(あ、ここは鍵付きか。ええっと、あった)カチャッ

ハンジ「ん?」

ハンジ(これは……?)スッ

ハンジ「!?」

ハンジ(えっ? またリヴァイの肖像画?)

ハンジ(あ……確かリヴァイを知りたくて描かせてたっけ。いや、でもなんでわざわざ机にまで……)ペラッ

ハンジ(随分増えてるな……)

ハンジ「!!?」

ハンジ(私と……一緒の絵…………なんで?)



194: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:23:32 ID:MxS0Gjb2

【最大の衝撃】


ハンジ「……」

ハンジ(なんかこの肖像画……仲が良いというか、まるで……)

リヴァイ「……あぁ、あの時のか」ヌッ

ハンジ「おわっ!!」ビクッ

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「いきなり背後を取られたら驚くよ!」

ハンジ(ていうか近いな。いつもは私が近づくと毛虫の如く嫌がるくせに)

ハンジ「……あの時って何?」

リヴァイ「街のバザーに行った時に描いてもらった」

ハンジ「バザー……リヴァイと一緒に?」

リヴァイ「ああ」

195: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:24:08 ID:MxS0Gjb2

ハンジ「二人で?」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「……なんで?」

リヴァイ「……」

ハンジ「…………鍵」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「私の部屋の鍵、リヴァイ持ってたよね」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「これ」ゴソゴソ

ハンジ「もしかしてもうひとつってリヴァイの部屋の鍵?」チャリッ

リヴァイ「ああ」

ハンジ「…………な、なんで?」

リヴァイ「……別に、」

196: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:24:39 ID:MxS0Gjb2

ハンジ「え?」

リヴァイ「黙っているつもりではなかったんだが」

ハンジ「はい?」

リヴァイ「入院中は混乱させない方がいいかと思ってな」

ハンジ「リヴァイ、話が見えない」

リヴァイ「お前は……」

ハンジ「うん」

リヴァイ「今は俺の女だ」

ハンジ「……」

ハンジ「――――」

ハンジ「!!?!?」

ハンジ「えぇぇえぇぇぇ!!?」



197: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:25:20 ID:MxS0Gjb2

【自分を見る目】


ハンジ「……すんごい驚いた。今までの人生で一番驚いたかもしれない」

リヴァイ「……そうか」

ハンジ「えっと……私ら付き合ってるって事だよね?」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「……何が、どうしてそうなったよ? 今の記憶じゃありえない状況なんだけど」

リヴァイ「まぁ、昔の俺でもそう思うだろうな」

ハンジ「……」ピラッ

*二人の肖像画*

ハンジ「……これを見る限り仲良さそうだね」

198: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:25:53 ID:MxS0Gjb2

リヴァイ「……」

ハンジ「……ごめんね」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「忘れちゃって」ジッ

リヴァイ「――っ」

リヴァイ「……」フイッ

ハンジ「リヴァイ?」

リヴァイ(これは……少しキツいな……)

ハンジ「どうしたの?」

リヴァイ「いや……」

ハンジ「が、頑張って思い出すよ」

リヴァイ「無理はしなくていい。まずは怪我を治す事を優先しろ。まだ完治してねぇだろ」

199: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:26:23 ID:MxS0Gjb2

ハンジ「……」ポカンッ

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「さっきから思ってたけどリヴァイってそんな奴だっけ? 随分変わった気がするよ。
もっと人見知りというか目付きだけで人を殺せそうな勢いで人を警戒していたような……」

リヴァイ「随分な言いようだな」

ハンジ「あはは、ごめんごめん。凄い優しいからさ」

リヴァイ「……昔そんなに辛辣だったか?」

ハンジ「今ある記憶じゃなんかギラついてるし、優しさはあるんだろうけどかなり見えにくいというか」

リヴァイ「……」

ハンジ「それに私が“強さの秘訣を知りたいから脱いで”って言ったら物凄い軽蔑の眼差しを向けられたよ?」

リヴァイ「それは当然だろうが」



200: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:27:15 ID:MxS0Gjb2

【キミ】


リヴァイ「……そういやお前の記憶じゃ巨人研究しながら俺を追い回してるところか?」

ハンジ「ん? いや、巨人の研究に集中し始めて君の事を追い掛けなくなったところだね」

リヴァイ「……っ」

ハンジ「もう大丈夫だとも思ったし……」

リヴァイ「? 大丈夫?」

ハンジ「あ」

リヴァイ「何が大丈夫なんだ?」

ハンジ「あー……いや、その」

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「…………寂しそうに見えたから」

リヴァイ「あ?」

201: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:27:56 ID:MxS0Gjb2

ハンジ「ずっとひとりでいるし、自ら周りと馴染みにいきそうにないし、
私としては巨人をあんなに気持ちよく削ぐ君に興味があったし、一石二鳥な感じで絡んでてさ」

リヴァイ「……」

ハンジ「まぁ、コツとか知れたらいいなという思いは一番強かったけど。立体機動の扱いは身体的なものもあるからね」

ハンジ「丁度巨人研究に入る頃には周りとも打ち解け始めてたし、必要以上に追い掛けなくても大丈夫だと思ったんだよ」

リヴァイ「……」

ハンジ「ああー、こんなネタばらしするの恥ずかしいな」ガシガシ

リヴァイ「……」

ハンジ「……寝室見てくる」

リヴァイ「ああ」

リヴァイ「…………」

リヴァイ(……君、か)



202: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:28:50 ID:MxS0Gjb2

【メロメロ?】


――ハンジ自室:寝室――


ハンジ「……」

*リヴァイくま*デーン

ハンジ「…………」

リヴァイ「おい、寝室にそんなに時間が掛かるか? 次行くぞ」

ハンジ「わあぁぁぁ!/// 来ちゃダメぇ!!」

リヴァイ「あ?」

*リヴァイくま*

リヴァイ「……」

ハンジ(なんだコレ!? ぬいぐるみをリヴァイ風にしてるとかどんだけリヴァイにベタ惚れだったんだ、私!!///)

リヴァイ「それはお前が幽霊が苦手と言うから魔除け代わりに俺がやった」

203: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:29:22 ID:MxS0Gjb2

ハンジ「へ?」

リヴァイ「俺に似せれば幽霊なんかも逃げるだろうからとお前がそうした。ちなみにスカーフは俺のだ」

ハンジ「これリヴァイがくれたんだ……」

リヴァイ「ああ。だがカツラを被せたり兵服着せたりしたのはお前だからな」

ハンジ「リヴァイが……」

*リヴァイくま*

ハンジ「……ぶふー!!」

リヴァイ「何故笑う」

ハンジ「あははは! リヴァイが買ってくれたんだ!? この可愛いくま!」

リヴァイ「……」

ハンジ「リヴァイすっごいいい奴! あははは!!」

リヴァイ「そんなら笑うんじゃねぇよ」チッ



204: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:30:25 ID:MxS0Gjb2

【罪悪感】


バタンッ

リヴァイ「一通り兵団内を回る」

ハンジ「うん、分かった」

ニファ「リヴァイ兵長、ハンジ分隊長、お帰りなさい」タタタッ

リヴァイ「ニファ」

ハンジ「ただいまー」

ニファ「あ、あのリヴァイ兵長……あの事は……?」

リヴァイ「言った」

ニファ「そうですか。伝えないおつもりなのかと」ホッ

205: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:31:05 ID:MxS0Gjb2

リヴァイ「……」

ハンジ「私らの事ってみんな知ってるの?」

ニファ「いえ、一部の方のみです」

ハンジ「そうなんだ」

リヴァイ「色々あってな」

ニファ「……ハンジ分隊長、何か困った事がございましたらいつでも私を使ってください」

ハンジ「ああ、分かったよ。ありがとう」ジッ

ニファ「……っ」ズキンッ

リヴァイ「……」

ニファ「リヴァイ兵長……」チラッ

リヴァイ「……」

206: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/27(月) 22:31:36 ID:MxS0Gjb2

ハンジ「?」

リヴァイ「……兵団内を見て回る。またな、ニファ」

ニファ「……はい」

スタスタスタスタスタ……

ニファ「……」

ニファ「やっぱり……ハンジ分隊長の目が……」

ニファ「赤の他人を見る目だった……」ジワッ

ニファ「私でもこんなにつらいのに」ポロッ

ニファ「リヴァイ兵長はもっと……」グスッ

ニファ「ごめんなさい……」



210: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:44:08 ID:0eQRplZg

【心を許す】


ハンジ「随分奥に来たね? 研究室に向かうのかと思った」

リヴァイ「そこは最後に行く。おそらく行ったら最後、そこから動かなそうだからな」

ハンジ「やっべ、今超行きたい」

リヴァイ「ダメだ。どのみち今日は回るだけだがな。念の為こっちを先にした」ガチャッ

ギィィ……

ハンジ「ここって古い資料が置いてある所だね。ここも入り浸りそうなんだけど」

リヴァイ「……少し特別な場所でな」

ハンジ「ふぅん? しっかし埃っぽいね。君、こういう所嫌いでしょ?」

リヴァイ「まぁな」

ハンジ「なんでまたこんな所に来た事あるの? リヴァイは用がなさそうなのに」

211: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:44:39 ID:0eQRplZg

リヴァイ「お前が資料運びを手伝えと言って連れてきたんだ」

ハンジ「えっ? それで手伝ってくれたんだ」

リヴァイ「いつもの事だ」

ハンジ「あはは、やっさしー! そういや時々優しかったね。今の記憶でもそういう所あった!」

リヴァイ「……」

ハンジ「リヴァイに飛び付こうとして地面に激突した時、
文句言っていなくなったと思ったら濡れたハンカチ持ってきてくれたね」

リヴァイ「……そんなことあったか」

ハンジ「うん、あった。あぁ……そうだ」フッ

リヴァイ「!」

ハンジ「‘あなた’は不器用だけど優しい人だったね」ニコッ

リヴァイ「――――」スッ

212: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:45:16 ID:0eQRplZg

ハンジ「えっ」

グイッ


ハンジ「んん!?」
リヴァイ「――――」


リヴァイ「っ……」

ハンジ「――――」ポカンッ

リヴァイ「……」ジッ

ハンジ「――……」

ハンジ「!!?!?///」

ハンジ「は? な、な、なに? いきなり何すんの!!?///」

リヴァイ「…………記憶が戻るかと」

213: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:45:56 ID:0eQRplZg

ハンジ「なんでだよ!?///」

リヴァイ「ここは、俺達が変わる切っ掛けになった所だからだ」

ハンジ「へ?」

リヴァイ「事故だったが……」

ハンジ「あ、それで“特別な場所”なのか」ポムッ

リヴァイ「ああ」

ハンジ「ああ、じゃねぇよ!! いきなり、あんな……もう!!///」ガシガシ

リヴァイ「……」

リヴァイ(……しまったな……つい)

リヴァイ「…………」

リヴァイ(君、ではなくなった。いい兆候なのか?)



214: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:46:52 ID:0eQRplZg

【うるさい心臓】


リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「な、何?」ビクッ

リヴァイ「……」

ハンジ「?」ドキドキ

リヴァイ「悪かった」

ハンジ「う、うん。でも……もうこういう事は思い出すまでしないでほしいかな」ドキドキ

リヴァイ「……」

ハンジ「あの、その、だって……記憶ないし」ドッドッドッ

リヴァイ「そうか、そうだな」フイッ

ハンジ「そ、そう」ドッドッドッ

ハンジ(悪いとは思うけどさ……でも今の私にとってリヴァイは恋人ではないし……)ドッドッドッドッ

ハンジ(でぇい! 心臓うるさい!!///)

215: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:47:32 ID:0eQRplZg

リヴァイ「…………だが」

ハンジ「えっ?」

リヴァイ「俺はお前を逃がすつもりはない」ジッ

ハンジ「――っ」ドクンッ

リヴァイ「……」グイッ


ハンジ「!? リヴァっ、近っ……」
リヴァイ「覚悟しておけ」ボソッ


ハンジ「――っ!!///」

リヴァイ「……次に行くぞ」スッ

スタスタスタスタ……

ハンジ「……っ///」

ハンジ「……もう……何なんだよ……///」ドッドッドッドッ



216: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:48:38 ID:0eQRplZg

【不許可】


リヴァイ「……」スタスタ



ハンジ「……」スタスタ



リヴァイ「離れすぎだ」ピタッ



ハンジ「う、だ、だって……」



リヴァイ「はっ、あの程度でびびってんのか」



ハンジ「うっさいな。いきなり奪っといて偉そうに!」

217: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:49:17 ID:0eQRplZg


リヴァイ「はぁー……もうしねぇよ」スタスタ

リヴァイ(あのまま押していけばもしかしたら記憶が戻るのも早いかと思ったが)

ハンジ「……」ビクッ

リヴァイ「……」

リヴァイ(特に変わった様子もねぇし、避けられたり怖がられるのは、な。仕方ねぇ……)

リヴァイ「……もう、お前の許可がない限りお前には触らない」

ハンジ「……」

リヴァイ「……行くぞ」スタスタ

ハンジ「……うん」



218: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:49:48 ID:0eQRplZg

【もやもやする】


――リヴァイ自室前――


リヴァイ「先にこっちに来たいという理由はなんだ?」

ハンジ「一応、鍵を試したくて」ガチャッ

ハンジ「あ、開いた。本当にリヴァイの部屋の鍵なんだ……」

リヴァイ「……」

ハンジ「お邪魔しまーす」ソロー

ギィィ

リヴァイ「俺もいるのに何故こそ泥みてぇに入るんだ」

ハンジ「いやぁ、なんとなく」

リヴァイ「何なんだ」

219: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:50:22 ID:0eQRplZg

ハンジ「おぉ、予想通り綺麗な部屋だね」

ハンジ(ん? なんか既視感……来たことあるって事なのか……?)

リヴァイ「好きに見ていい」

ハンジ「いいの?」

リヴァイ「お前はいつも好き勝手に使っている」

ハンジ「へぇ……では遠慮なくー」

ハンジ「あ、この本あとで借りていい?」

リヴァイ「好きにしろ」

ハンジ「机見まーす」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「……この、鍵付きの引き出しも見ていいの?」

リヴァイ「構わねぇよ」

220: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:50:47 ID:0eQRplZg

ハンジ「では失礼します」ガチャッ

リヴァイ「……」

ハンジ「……私の肖像画……」

リヴァイ「お前が置いていった」

ハンジ「……」

ハンジ(……思ったよりまともに恋人してるんだな)

ハンジ「……」ツッ

ハンジ(さっきのキスも……少し覚えがある……気がする)

ハンジ(でも思い出せない)

ハンジ「……」

リヴァイ「……次に行くぞ」

ハンジ「あ、うん」



221: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:51:33 ID:0eQRplZg

【兵長を思う】


――ハンジ研究室――


モブリット「ハンジ分隊長!」

ケイジ「怪我は大丈夫ですか?」

ゴーグル「無理しないでくださいよ」

ハンジ「ありがとう。身体は大丈夫だから」ジッ

ハンジ班「「「……っ」」」

モブリット「……資料に目を通しますか?」

ハンジ「是非とも見たい……!!」

222: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:52:05 ID:0eQRplZg

リヴァイ「……」ジロリ

ハンジ「けど明日にします」

モブリット「あはは、そうですね。明日からの方がいいですね」

ハンジ「宝の山が目の前にあるのにっっ」クゥッ

ケイジ「読みやすいようにニファが纏めてくれていますから」

ハンジ「あぁ、ありがたいね」

リヴァイ「大体一通り終わった。エルヴィンの所に行くぞ」

ハンジ「うぅ……うしろ髪引かれる……」

スタスタスタスタスタ……

ゴーグル「……なぁ」

223: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/29(水) 21:52:36 ID:0eQRplZg

ケイジ「ああ」

モブリット「……」

ゴーグル「結構違うもんなんだな」

ケイジ「俺らの事は知ってるみたいだが」

モブリット「ハンジさんの下についてちょっとくらいの時の記憶みたいだからな……」

ゴーグル「まだ今程慣れ親しんではいない、か」

ケイジ「少し寂しいな……」

モブリット「……」

モブリット(リヴァイ兵長……)



227: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:24:32 ID:HoVjQLpE

【他人事だと思って】


エルヴィン「ハンジ、どうだった?」

ハンジ「んー、兵団自体はそんなに変わらないよね。ちょっと老朽化したかなって感じるくらい」

エルヴィン「まぁ、3~4年だからな」

ハンジ「みんなもちょっと老けたかなって感じ」

リヴァイ「お前も老けてるから安心しろ」

ハンジ「鏡見て知ってるよ。なんかちょっとがっかりした」

ナナバ「何か少しでも思い出せた?」

ハンジ「既視感は感じるけど思い出すって程じゃないかな」

ミケ「ほぅ」

エルヴィン「次の壁外調査までに思い出せないようなら留守番してもらうからな」

228: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:25:16 ID:HoVjQLpE

ハンジ「えぇぇ!?」

エルヴィン「色々と危険だ」

ハンジ「大丈夫だよ! 立体機動なんかは問題ない筈だ!」

エルヴィン「念の為だ」

ハンジ「くそっ! 絶対思い出してやる!!」

ミケ「……」

エルヴィン「どうした? ミケ」

ミケ「いや、3~4年前のハンジとは少し違うような気がする」

ハンジ「えっ?」

ナナバ「そうだね。壁外調査に行けないとか言われたらもっと強く食い下がっててもおかしくない」

エルヴィン「血の気は今のハンジということか」

229: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:26:06 ID:HoVjQLpE

リヴァイ「経験が全て無くなった状態ではないと」

ミケ「多分な」

ナナバ「それならなんか切っ掛けでもあれば思い出しそうだけどね。既視感もあるって事だし」

ハンジ「そうかなぁ?」

ナナバ「リヴァイがキスでもすりゃいいんじゃないの?」

リヴァイ「もうやった」

ハンジ「ちょっ……!!///」

エルヴィン「……手が早いな」

ミケ「付き合うまではもたもたしていたのにな」

ナナバ「軽いヤツ? ねっとりしたヤツでもやれば?」

ハンジ「あなた達ねぇ!!///」



230: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:27:13 ID:HoVjQLpE

【祈り】


リヴァイ「じゃあな」

パタンッ

エルヴィン「……」

ミケ「……」

ナナバ「……記憶を無くすってとんでもない事だね」

ミケ「ああ。数年でも違いが結構あるな」

エルヴィン「入院中からああだった……」

231: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:27:39 ID:HoVjQLpE

ナナバ「リヴァイはつらくないのかね」

ミケ「つらいだろうな。恋人扱いではないのだから」

エルヴィン「早く戻るといいのだが」

ナナバ「確実に戻るの?」

エルヴィン「……確実とは言えんらしい」

ミケ「祈るだけだな」

ナナバ「……」



232: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:29:04 ID:HoVjQLpE

【お母さん】


ハンジ「あいつら……」グッタリ

リヴァイ「いつもあんなもんだ」

ハンジ「マジか」

リヴァイ「今日は一日休みだ。あとは好きにするといい」

ハンジ「といってももう夕方近くだけどね」

リヴァイ「資料を読み漁っても構わんが徹夜はするなよ?」

233: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:29:37 ID:HoVjQLpE

ハンジ「……はーい」

リヴァイ「……あとで様子を見に来る」

ハンジ「ちっ」

リヴァイ「お前退院したばかりだという自覚はあるか? 早く復帰したいならせめて身体くらい労れ」

リヴァイ「それから飯はちゃんと食えよ。ああ、今日は風呂はダメだと医者が言っていたが明日は入れ」

ハンジ「……なんかリヴァイ、お母さんみたいだね」

リヴァイ「うるせぇよ」



234: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:30:47 ID:HoVjQLpE

【使命感】


――ハンジ自室――


ハンジ「はぁー」

ハンジ(なんか疲れた。資料は明日にしよう。徹夜しない自信がない)

ハンジ「んー、やっぱりあんまり変わらないね」

ハンジ「違うのは巨人の研究が進んでいる事、
アルベルトとチカチローニが死んでしまっている事……うぅ……彼らが死んでるなんて」

ハンジ「あとは……」

ハンジ「リヴァイが恋人という事」

ハンジ「……」ペラッ

235: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:31:38 ID:HoVjQLpE

*リヴァイ肖像画*

ハンジ「……実感、湧かないな」

ハンジ(凄い嫌われようだったし。私を見るだけで眉間にシワよせて嫌悪感たっぷりの眼差しで見られてたのに)

ハンジ(まぁ最近は普通に話ができるようにはなってたけど)

ハンジ「あ、最近じゃないのか」

ハンジ「……」

ハンジ(今の私とみんなの中の私は違うのかな?)

ハンジ(少し悲しそうな目をされる)

ハンジ(リヴァイは仏頂面すぎてよく分からないけど……)

ハンジ「……」

236: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:32:05 ID:HoVjQLpE

ハンジ「……キス……されたな」サワッ

ハンジ(あいつ、ああいうことするんだ……)」

ハンジ(いや、まぁ恋人って事はああいうことやそういうことしてるよね)

ハンジ「そういうこと……?」ハタッ

ハンジ「……っ///」

ハンジ「そ、想像つかない///」ガシガシ

ハンジ「リヴァイと私がなんて」

ハンジ「……」

ハンジ(だけど……リヴァイ、きっとつらいよね。忘れられるなんて)

ハンジ「……早く思い出さないとね」



237: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:32:44 ID:HoVjQLpE

【決意】


――リヴァイ自室――


リヴァイ「……」ドサッ

リヴァイ「……はぁ」

リヴァイ「“逃がすつもりはない”、か」

リヴァイ「どうやってだ」

リヴァイ「……」

リヴァイ(……あの目はキツい)

リヴァイ(途中、少しは和らいだが……その所為で手を出しちまった)

リヴァイ(下手に動けば逃げられるかもしれねぇってのに)チッ

238: ◆uSEt4QqJNo 2015/04/30(木) 21:33:21 ID:HoVjQLpE

リヴァイ(それでも記憶が少しでも戻れば御の字だったが……戻るどころか怯えられただけだしな)

リヴァイ「……」

リヴァイ(あの眼差しは長い時間を掛けて手に入れたモノだったのか)

リヴァイ(気づかなかった)

リヴァイ(また……手に入れるのにどのくらい掛かるのか)

リヴァイ「……」

リヴァイ(俺が恋人だと知っても拒否反応は無かった)

リヴァイ(それならば……)

リヴァイ「……また、手に入れてやる」

リヴァイ「必ず……」グッ



243: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:44:21 ID:8qGs129w

【少し分かった事】


コンコン

ハンジ「はーい」ガチャッ

リヴァイ「もう寝る時間だが読み耽ってねぇよな?」

ハンジ「本当に来た」

リヴァイ「悪いか」

ハンジ「悪かないよ。大丈夫だよ、もう寝る」

リヴァイ「そうか、ならいい」

ハンジ「リヴァイ」

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「なるべく早く思い出すよう努力するよ」

リヴァイ「……当然だ。でねぇと死ぬぞ」

ハンジ「あはは、兵団の事もそうだけど、あなたの事もね」

244: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:45:06 ID:8qGs129w

リヴァイ「……」

ハンジ「リヴァイ?」

リヴァイ「……」スッ…

ハンジ「えっ」ビクッ

ハンジ(手が頬に……)

リヴァイ「……」ピタッ…グッ

ハンジ「あ……」

ハンジ(途中で止めた)

リヴァイ「……悪い」スッ

ハンジ(あ、そうか。私が許可しない限り触らないって言ってたね。……律儀だな)

ハンジ「えーっとその、恋人としてしてた事は今はできないけど……///」

リヴァイ「分かっている」

ハンジ「そ、そう」

245: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:45:33 ID:8qGs129w

――ダンッ!

ハンジ「ふへっ!?」


リヴァイ「だが、口説くのは問題ねぇよな?」ズイッ
ハンジ「――っ!///」ドキッ

ハンジ(ぎゃあぁ! ちっかーい!!)


リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……」ダラダラ


リヴァイ「……」
ハンジ「……」ダラダラ…

ハンジ(……ん?)


リヴァイ「……?」
ハンジ「……」

ハンジ(あ、なんか困ってる?)

246: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:45:59 ID:8qGs129w


リヴァイ「……」スッ

ハンジ(離れた)

ハンジ「ど、どうしたの?」

リヴァイ「……まともに女口説いた事ねぇからどうしたらいいのか分からん」

ハンジ「ぶふー!!」

リヴァイ「笑うな」

ハンジ「いやいや笑うなと言われても」ケラケラ

リヴァイ「まぁいい。じわじわいくか」

ハンジ「本人の前で言うことなの?」ククッ

リヴァイ「知らん」

ハンジ「ぶ、あはははははは!! あなた面白すぎる!!」ゲラゲラ

リヴァイ「うるせぇな」

247: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:46:26 ID:8qGs129w

ハンジ(あ、照れてる? なんか可愛いな)クスクス

ハンジ(仏頂面だと思ってたけどよく見てたら表情の違いも分かるね)

ハンジ(やっぱり強さだけじゃなく色々と興味深い人だな)フッ

リヴァイ「!」

ハンジ「まぁ、リヴァイの口説き、受けて立つよ」

リヴァイ「喧嘩じゃねぇんだ」

ハンジ「あはは、楽しみにしてる」

リヴァイ「チッ、クソでもしてさっさと寝ろ」

ハンジ「うん、おやすみー」

ハンジ(クソって。本当に口悪いなぁ)クスクス



248: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:46:55 ID:8qGs129w

【怪我完治】


――数日後――


ハンジ「しかし思い出さない」

ナナバ「困ったね」

ハンジ「いや、全くというわけではないんだよ? 資料読んでたら思い出す実験もあるんだけど」

ナナバ「全部って訳ではない?」

ハンジ「そうだね。なるべく早く思い出したいんだけどね……」

ナナバ「焦ったって仕方ないさ。リヴァイとはどう?」

249: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:47:31 ID:8qGs129w

ハンジ「んー……ちょっと距離が近いのと優しい所と
世話焼きな所以外は扱いが雑で記憶にあるリヴァイとあんまり変わらないかな」

ナナバ「それは随分な違いだと思うけど。何か思い出せない?」

ハンジ「時折、既視感はあるけど……リヴァイに悪いね」

ナナバ「……まぁ、あまり思い詰めない方がいいよ。怪我、完治したんだろ? 今日は完治祝いしようや」

ハンジ「はぁー、もう飲みまくってやる」



250: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:48:12 ID:8qGs129w

【ご執心】


――飲み会――


ナナバ「ハンジ、ごめん、リヴァイと少し話してもいい?」

ハンジ「そりゃいいよ。エルヴィンとミケとあっちに行ってる」ガタッ

リヴァイ「ああ」

ナナバ「……飲んでる?」カタンッ

リヴァイ「そこそこな」

ナナバ「ハンジはどんな感じ?」

リヴァイ「今の俺に慣れたらしく以前とあまり変わらない」

ナナバ「そう。何か刺激が必要なのかね?」

リヴァイ「頭殴る訳にもいかねぇだろ」

251: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:48:44 ID:8qGs129w

ナナバ「なんで物理的なのさ。精神的にだよ」

リヴァイ「と、言ってもな」

ナナバ「ちょっと嫉妬させてみるとか」スッ

リヴァイ「おい」

ナナバ「有効だと思うよ?」

リヴァイ「……腕に手を置く程度でどうにかなるものか?」

ナナバ「でもガン見してる」クスッ

リヴァイ「!」


ハンジ「……」ジーー


 ナナバ「よし、酔ったふりしてリヴァイにしなだれておこう」トンッ
リヴァイ「遊んでねぇか?」


ハンジ「!!」

252: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:49:27 ID:8qGs129w


 ナナバ「ないよ。早く元の仲に戻ってほしいだけさ」
リヴァイ「……」


 ナナバ「……もし記憶が戻らなくても口説き堕としなよ、リヴァイ」
リヴァイ「……そのつもりだ」


ミケ「ナナバに乗り換えるのか?」ヌッ

ナナバ「ミケ」スッ

リヴァイ「そんな尻軽じゃねぇよ」

エルヴィン「リヴァイは女性だったか。色々考え直さなければな」

リヴァイ「馬鹿か」

ハンジ「リヴァイ」

リヴァイ「なんだ?」

253: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:49:55 ID:8qGs129w

ハンジ「話終わったならちょっとあっちにいい?」

リヴァイ「構わねぇが」

ナナバ「! いってらっしゃーい」ニコニコ

ミケ「……嬉しそうだな」

ナナバ「ハンジに嫉妬させる為にしなだれかかったんだから、こうでないと」

エルヴィン「成る程。嫉妬するだけの気持ちはあるのか」

ナナバ「あって良かった。あの二人が仲良くないと落ち着かない」

ミケ「二人にご執心だな」

ナナバ「落ち着かなくないかい?」

エルヴィン「まぁ……」

ミケ「そうだな」



254: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:50:26 ID:8qGs129w

【包み隠さない】


リヴァイ「……」グビッ

ハンジ「……」グビグビ

ハンジ(ムカムカしたから引っ張ってきちゃった)ヒック

リヴァイ「……お前、飲みすぎじゃねぇか?」

ハンジ(何故だ? 何故こんなにもムカムカするんだろう? ナナバは腕を触って、肩に頭を置いただけなのに)

リヴァイ「……人を引っ張ってきておいて聞いてねぇな」グビッ

ハンジ(それだけでこんなにムカムカ苛々するなんて――)ハッ!?

ハンジ(嫉妬か!? これ嫉妬なのか!? はっず! 恥ずかしいぃぃー!!///)ヌゥオォォ

リヴァイ「……何一人で百面相してやがる」

255: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:51:01 ID:8qGs129w

ハンジ「……いや、リヴァイ。私はどうやら嫉妬していたようだ」キリッ

リヴァイ「そ、そうか」 ←素直すぎて驚いた

ハンジ「私って嫉妬深い方だった?」

リヴァイ「……いや、普通じゃねぇか?」

ハンジ「え? じゃあ今の別に素知らぬふりとかでもよかった?」

リヴァイ「普段はあまり表に出さねぇな」

ハンジ「ぬああぁぁぁ!!!/// 隠せばよかったぁぁ恥ずかしいぃぃ!!」ジタバタ

リヴァイ「……酔いすぎだ」

リヴァイ(だが……これはこれで面白ぇな)



256: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:51:39 ID:8qGs129w

【泥酔】


――リヴァイ自室――


ドサッ

ハンジ「うぇへへへへ」ヘロヘロ

リヴァイ「見事に酔っ払ったな」

ハンジ「リヴァイの部屋に着いたー?」

リヴァイ「なんで俺の部屋を指定した」

ハンジ「いやね、私の部屋足の踏み場も……」

リヴァイ「たった数日で……」ゲンナリ

ハンジ「うははは、ごめーん」

リヴァイ「いい、今度掃除しに行く。まず水を飲め」スッ

ハンジ「ん? うん、ふふっ」ゴクンッ

リヴァイ「何笑ってやがる」

257: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:52:06 ID:8qGs129w

ハンジ「優しいよねぇ。私の部屋、入院中も掃除してくれてたのリヴァイでしょ?」

リヴァイ「……」

ハンジ「言わないし、さりげなすぎたり遠回しだったり不器用すぎて気づかれてない事もあるよね」

リヴァイ「……」

ハンジ「勿体無いよ。よく見てたら表情も分かってくる。見てて凄く楽しいよ」

リヴァイ「……もう寝ろ」

ハンジ「……ねぇ、リヴァイ」

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「ちゅーして」

リヴァイ「寝ろ」ガッ、ボスッ

ハンジ「あだっ! なんだよ。口説くとか言ったくせに結局大して何もしないで」

リヴァイ「……」

ハンジ「リヴァイってば本当に私の恋人だったの?」

リヴァイ「……」イラッ

258: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:52:35 ID:8qGs129w

ハンジ「それともいい機会だからって私と別れ――」

グイッ


リヴァイ「――――」
ハンジ「んん!!」


リヴァイ「は……これでいいか?」

ハンジ「っ……ふふっ、やっぱり覚えがあるなぁ」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「リヴァイとのちゅーだよ。前にされた時も覚えがある気がしたんだ」

リヴァイ「確かめる為にねだったのか」

ハンジ「それだけじゃないよ。リヴァイとのちゅー、気持ち良かったし」

リヴァイ「……」


 ハンジ「ふふっ」ポフッ
リヴァイ「おい」

259: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/02(土) 21:53:18 ID:8qGs129w


 ハンジ「リヴァイの心音が聞こえる」ギュッ
リヴァイ「……」


 ハンジ「これにも覚えがあるなぁ……凄く安心する」
リヴァイ「……」ナデナデ


 ハンジ「撫でられるの……いいね。気分がい……ぃ……」
リヴァイ「ハンジ?」ナデ…


 ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」


 ハンジ「」スースー
リヴァイ「…………」

リヴァイ(これは……今まで以上に理性を総動員させねぇと)ハァー


 ハンジ「ん……リヴァ……」スースー
リヴァイ「…………またとんでもねぇ生殺しだな」ナデ…




263: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:12:08 ID:OR5A5/Q6

【許可】


――朝――


ハンジ「……」ボーゼン

リヴァイ「ああ、起きたか」

ハンジ「――っ!///」

リヴァイ「どうした?」

ハンジ「き、昨日、夜!///」

リヴァイ「記憶あるのか」

ハンジ「だ、断片的に」

リヴァイ「お前がねだったからしたんだ。文句は受け付けねぇ」

ハンジ「ちゃんとそこも覚えてるよ。ああぁぁ恥ずかしいぃぃっ!!///」ジタバタ

264: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:12:42 ID:OR5A5/Q6

リヴァイ「……ところで」

ハンジ「な、何?」

リヴァイ「ねだったということはキスまでは許可したと受け取るがいいな?」ギシッ

ハンジ「ちょっ、なんで覆い被さってくるのさ!///」タジタジ

リヴァイ「いいんだな?」

ハンジ「そ、それは……///」

リヴァイ「遅い。許可したと見なす」スッ

ハンジ「へ? んぅ!?」


リヴァイ「――――」
ハンジ「――っ!!」


リヴァイ「っ……」

265: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:13:10 ID:OR5A5/Q6

ハンジ「あ、あぅ……///」

リヴァイ「はっ……」フッ

ハンジ「!?」

リヴァイ「早く支度しろ」ポンッ

スタスタスタスタ……

ハンジ「……」

ハンジ「……笑った」

ハンジ「リヴァイが」

ハンジ「鼻で笑うんじゃなく……ちゃんと笑顔だった」

ハンジ「……」

ハンジ「――っ///」



266: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:13:38 ID:OR5A5/Q6

【悩み事】


ハンジ「……」ボー

ナナバ「何ボーッとしてるの?」

ハンジ「あ、ナナバ」

ナナバ「昨夜は優しくしてもらった?」

ハンジ「……何をだよ」

ナナバ「ナニを」

ハンジ「してない!」

ナナバ「また生殺し食らってるのか……可哀想に」

ハンジ「あのね」ジトー

267: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:14:09 ID:OR5A5/Q6

ナナバ「冗談だよ」

ハンジ「……」

ナナバ「? どうしたの?」

ハンジ「うん……あのさ」


ミケ「ナナバ」


ナナバ「あ、いけない。忘れてた。ごめん、お昼でいい?」

ハンジ「あ、うん。じゃあ、あとで」

ナナバ「じゃあね」

ハンジ「……」



268: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:14:51 ID:OR5A5/Q6

【大切】


ナナバ「やっと昼か。ハンジ待ってるかな」スタスタ

ナナバ「! おや、リヴァイ」

リヴァイ「ナナバ」

ナナバ「あの後ハンジとはどうだった?」

リヴァイ「……何も変わらん」

ナナバ「酒の席で嫉妬してたのに?」

リヴァイ「アイツそこは覚えてなかった」

ナナバ「覚えてないにしろ嫉妬するくらいの気持ちはあるって事でしょ? もう逸そ襲っちゃえば?」

リヴァイ「できるか」

ナナバ「なんでさ」

リヴァイ「今のアイツは俺のじゃない。無理矢理ヤれるか」

ナナバ「キスはしたくせに」

269: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:15:50 ID:OR5A5/Q6

リヴァイ「それはあとで許可をもらったからいい」

ナナバ「あとでって……まぁいいか。でも最後までヤれば思い出すかもよ?」

リヴァイ「出さなかったらただの強姦魔だな」

ナナバ「あー、確かにそうか。でも大丈夫そうだけどなぁ」

リヴァイ「まだアイツが本当にどう思っているのか分からん」

ナナバ「そうかな? キス許可されたんなら……」

リヴァイ「それは強引に許可させたようなものだからな。それに……取り返しのつかねぇような事はしたくねぇ」

ナナバ「! ……あんた本当にハンジが大事なんだね」

リヴァイ「……」

ナナバ「のわりにはキスは強引に認めさせたのか」

リヴァイ「う……それくらいいいだろ」

ナナバ「ははっ。ま、何か困ったら手助けするからさ」

リヴァイ「……ああ」



270: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:16:23 ID:OR5A5/Q6

【相談する】


ナナバ「ハンジ、お待たせ」

ハンジ「ナナバ」

ナナバ「朝、何か言いたげだったよね? 何?」

ハンジ「うん……本当にリヴァイと私、恋仲だったんだ?」

ナナバ「えっ? なんでそれ疑ってるの?」

ハンジ「いや、疑ってる訳じゃなくて……」

ナナバ「うーん、じゃあ‘なんで私と’ってこと?」

ハンジ「う……だって彼、結構人気者になっているじゃないか。ここ数日見てたら分かる」

ナナバ「そりゃ人類最強で売ってる調査兵団の看板だからね。人気がなかったら問題だ」

ハンジ「うぅ……なのになんで私なんだよ」

271: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:17:02 ID:OR5A5/Q6

ナナバ(ふーん、もうこれ半分以上堕ちてるね。リヴァイやっぱり襲っちゃえばいいのに)←暴論

ナナバ「……なんであんただったかなんてリヴァイにしか分からないよ。逆もまた然り」

ハンジ「そうだけど……私どうしたらいいんだよ」ガシガシ

ナナバ「どうしたらも何もリヴァイの気持ちに答えたらいいじゃない」

ハンジ「い、いやだって」

ナナバ「リヴァイの事嫌いなの?」

ハンジ「どちらかと言われればそりゃ好きだけど恋情かって言われたらよく分からないから」

ナナバ「分からないの?」

ハンジ「……分からない。口説かれて舞い上がってるだけかもしれない。口説かれるなんてあまりない経験だし」

ナナバ(あいつ、本当に口説いてるのか。ちょっと現場が見たい)

ハンジ「リヴァイには悪いと思っているけれど‘恋人です’と言われて‘はいそうですか’って受け入れられないよ」

ナナバ(私が見るに、ハンジは充分恋情を持ってると思うけどな。キス許可しといて分からないってのもねぇ……)

272: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:17:39 ID:OR5A5/Q6

ナナバ「……なら逸そリヴァイと寝てみたら?」

ハンジ「ごふぅーっ!!! で、できるかぁぁ! そんなこと!!///」

ナナバ「なんでよ?」

ハンジ「なんでよって! そんな簡単な事じゃないでしょ! それは!!」

ナナバ「でもさ、資料を読んでたら思い出す部分もあったんだろ?」

ハンジ「えっ? う、うん」

ナナバ「立体機動も昔より使いこなせたよね?」

ハンジ「うん、なんか身体が覚えてた」

ナナバ「そう、身体が覚えてたんだよね?」

ハンジ「いや! いやいやいやいや」

ナナバ「思い出すかもしれないじゃない」

ハンジ「だからそんな簡単な事じゃないでしょ! それに、その……///」

273: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:18:34 ID:OR5A5/Q6

ナナバ「あ、そうか。リセットされてるのか。リヴァイとはまだ一回もしてない状況か」

ハンジ「リヴァイとっていうか……」ボソッ

ナナバ「実際、身体は何度も繋がった後なのにねぇー」

ハンジ「なんっ!?/// やめろよ!!」

ナナバ「事実なのに」

ハンジ「うるさいよ! もういい!」ガタッ

ナナバ「あー、ごめんごめん。からかうつもりはなかったんだよ」

ハンジ「……」

ナナバ「私はあんたらが仲良くしてるのが好きだったからさ。戻ってほしいと思ってつい、ね」

ハンジ「なんでそんなに……」

ナナバ「……思い出したら分かるさ」

ハンジ「……」



274: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:19:17 ID:OR5A5/Q6

【根を詰める】


――ハンジ研究室――


ハンジ「ほぉぉ……なるほど」ペラッ

モブリット「ハンジ分隊長、これにサインお願いします」

ハンジ「はいはーい」サラサラ

ニファ「ハンジ分隊長、コーヒーです」カチャッ

ハンジ「ありがとう」

ニファ「徹夜で読んでますよね?」

ハンジ「まぁねぇ。読んでて楽しいのもあるんだけど、なるべく早く頭に入れたいんだ」

275: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/04(月) 22:21:20 ID:OR5A5/Q6

ニファ「時間はまだありますよ。何故急がれるんですか?」

ハンジ「みんなにも迷惑掛けちゃうし」

ニファ「迷惑だなんて……」

ハンジ「それに……ここまで進んでいるのにまた振り出しに戻った。
せめて知識だけでも元に戻さないとエルヴィンを説得できない」

ハンジ「そしてその説得も納得がいくだけの材料が揃っていなければ彼は私を壁外調査に連れてはいかないだろう」

ニファ「……」

ハンジ「そんな事はさせない」ペラッ

ニファ「…………」



279: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:12:59 ID:Zs0bNCM2

【ニファ】


ニファ「……」

リヴァイ「ニファ、何してる」

ニファ「あ、リヴァイ兵長。お待ちしてました」

リヴァイ「あ?」

ニファ「ハンジ分隊長の様子を見に来られたんですよね?」

リヴァイ「ああ」

ニファ「徹夜してふらふらしてますので強制的に寝かせてあげてください。言っても聞いてくれませんので」

リヴァイ「分かった。わざわざ悪いな」

ニファ「いえ……私に出来る事なんて仕事中の様子を伝える事くらいだけですから……」

リヴァイ「……思い詰めるなよ。お前の所為じゃない」

280: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:13:31 ID:Zs0bNCM2

ニファ「ですが」

リヴァイ「食われかけている仲間を助けるのは当然だ。助けられると判断したのならな」

ニファ「……」

リヴァイ「その判断を見誤ってへましたのならそれは見誤った奴の責任だ」

ニファ「……」

リヴァイ「お前はよくやっている。資料もひとりで纏めたんだろう?」

ニファ「……はい」ジワッ

リヴァイ「それはハンジにとって相当の手助けになった筈だ。その調子で手伝ってやれ」ポンッ

ニファ「ありがとう……ございます……」グスッ

リヴァイ「……」ワシャワシャ



扉|ハンジ「……」



281: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:14:12 ID:Zs0bNCM2

【必要?】


リヴァイ「ハンジ、そろそろ手を休めろ」

ハンジ「……」

リヴァイ「どうした?」

ハンジ「色々と悔しいと思ってさ」

リヴァイ「悔しい?」

ハンジ「これらの資料に書かれてある字は私のだ」

リヴァイ「そうだな」

ハンジ「だけど記憶にない。誰かが先に研究を進めてそれを読まされてる気分だ」

リヴァイ「……」

ハンジ「私がやった筈なのに誰かに先を越されたみたいで悔しい」

リヴァイ「……」

282: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:15:15 ID:Zs0bNCM2

ハンジ「なんて……馬鹿みたいだね」

リヴァイ「馬鹿じゃねぇよ。いや、巨人馬鹿ではあるが。それはそれだけ研究に力を注いでいるということだろ」

ハンジ「! うん……ありがとう。でもみんなに迷惑ばかりかけてるのも……」

リヴァイ「前からそうだ。そこは気にするな」

ハンジ「あはは、それ気にしなくていいのかなぁ」

リヴァイ「……いき過ぎてる部分は少し気にした方がいいかもな」

ハンジ「……」

ハンジ(さっき、コーヒーを作ろうとして聞いてしまった)

ハンジ(……ニファに悪いことをしていた。まだ責任感じていたなんて。
そんなことも見抜けずにあの子の前であんな事を言ってしまうなんて)

ハンジ(リヴァイが慰めてくれて良かった……今度ニファと話さないと)

ハンジ「……」ジッ

283: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:15:53 ID:Zs0bNCM2

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「いや……」

ハンジ(そういえばニファ撫でてたな)

ハンジ(いや、慰めてたのは分かってるけど……なんか……)ウーン

リヴァイ「……」

ハンジ(そういや入院中もニファ撫でてるの見て胸が……)

ハンジ(嫉妬か……でもどういう嫉妬? 自分に気のある男が他の女と仲良くしてるのが気に食わない?)

ハンジ(なんだそれ。自分は気持ちを寄せてもないのに最低だな)

ハンジ(あれ? でも入院中のは……何? 無くした記憶が影響してる?)

ハンジ「くっ……」

リヴァイ「?」

ハンジ(何も思い出してすらいないのに……)クスクス

リヴァイ「いきなり何、笑ってやがる。気色悪ぃ」

284: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:16:32 ID:Zs0bNCM2

ハンジ「ああ、ごめん。なんだか今の自分に自信が持てなくて可笑しくなっちゃって」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「今の私ってなんだろう?」

リヴァイ「ハンジだろ」

ハンジ「そうだけど。みんなが私に記憶を取り戻してほしいって無言で訴えてくる」

リヴァイ「……」

ハンジ「私の知らない親しみを込めた対応をされる。でも少し寂しそうな表情もされる」

ハンジ「今の私は必要?」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「――――」

リヴァイ「なんだ、馬鹿みてぇなツラして」

ハンジ「いや、即答されるとは思わなくて」

285: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:17:02 ID:Zs0bNCM2

リヴァイ「必要じゃねぇわけあるか。それに今お前が言った事は当然の事だろうが」

ハンジ「へ?」

リヴァイ「自分の事を忘れられて寂しく感じないと思うか?」

ハンジ「うっ」

リヴァイ「記憶をなくしたら戻ってほしいと思うだろ」

ハンジ「はい、そうですね」

リヴァイ「根を詰め過ぎるから後ろ向きな考えが出てくるんだ。寝ろ」

ハンジ「……」

リヴァイ「なんだ? 食い下がるつもりか? 気絶させるぞ」

ハンジ「ぶっは! 実力行使かよ!」ケタケタ

リヴァイ「お前は言っても聞かねぇからたまに気絶させて強制的に寝かせたりしていた」

ハンジ「……マジか」



286: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:18:13 ID:Zs0bNCM2

【必要だ】


ハンジ「気絶させられる前に寝るとしますか」ガタッ

リヴァイ「そうしろ」


ハンジ「寝ると決めたら身体が重く感じる。リヴァイ、運んでー」ノシッ
リヴァイ「乗っかるな。歩け」


ハンジ「いいじゃんよー。もう歩くのもめんどい」ダラーン
リヴァイ「お前な」


ハンジ「……背中に乗ってもぶん投げないんだね」
リヴァイ「ああ? あぁ……昔はそうしてた時もあったか」


ハンジ「近寄る事さえ難しい事もあったよ。…………ねぇ、リヴァイ」
リヴァイ「あ?」


ハンジ「あなたにとって、今の私は必要?」
リヴァイ「? さっきも言っただろ、必要に決まっている。当たり前だろうが」

287: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:18:41 ID:Zs0bNCM2


ハンジ「――――」
リヴァイ「ハンジ?」


ハンジ「ふっ、あはは! また即答だった! あははははは!!」
リヴァイ「近くで笑うな。うるせぇ」


ハンジ「……不安だったんだよ」ギュッ
リヴァイ「……」


ハンジ「みんな記憶のあるハンジにしか用がないのかって」
リヴァイ「記憶があろうとなかろうとハンジはハンジだろ」


ハンジ「記憶無くして色々変わってるかもしれないのに?」
リヴァイ「暫く見てたが変わってねぇよ。巨人バカのままだ」


ハンジ「ひっでぇ」ケラケラ
リヴァイ「……俺はお前の記憶が戻ろうが戻るまいがお前を俺のモノにする」


ハンジ「!?」
リヴァイ「以前のお前は俺のモノだった。今のお前もそうする。必ずだ。そう決めた」

288: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:19:11 ID:Zs0bNCM2


ハンジ「か、勝手に決められても!!///」バッ

リヴァイ「お前の気持ちが今俺に向いていないのは分かっている。俺も当時お前が苦手だったしな」

ハンジ「えっ?」

リヴァイ「昔、俺もお前にかなり嫌な態度を取り続けていた。そんな時の記憶なら俺にいい印象は持っていない筈だ」

ハンジ「そ、そんな悪い印象はないけど……え? やっぱり苦手だった?」

リヴァイ「そりゃそうだろ。四六時中付き纏って、挙げ句脱げとか言い出す変態を誰が好むんだ」

ハンジ「……その私と今付き合ってるくせに」

リヴァイ「色々あったからな」

ハンジ「色々?」

リヴァイ「知りたければ思い出せ」

ハンジ「さっき記憶が戻ろうが戻るまいがとか言ってなかった?」

リヴァイ「思い出してほしいという気持ちにも変わりはない。嘘をつくつもりもないからな」

ハンジ「……ふふっ」

289: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:19:40 ID:Zs0bNCM2

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「なんか安心するよ。うん、あなたといると安心する」

リヴァイ「……」

ハンジ「ねぇ、もし追いかけ回してる時の私だったら必要だって即答できた?」ニッ

リヴァイ「ああ、お前は必要だ」

ハンジ「――――」

リヴァイ「どんな状態でも本質は変わらんだろ。お前はお前だ。例え誰かがお前を必要無いと言おうと俺には必要だ」スッ

ハンジ「――っ!///」

リヴァイ「……だから不安にならなくていい」ナデ…

ハンジ「! リヴァイ……」

グッ


リヴァイ「――――」
ハンジ「ん……」

ハンジ(……凄い口説き文句だな……どうしよう……もう……やばい……かも)

290: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:20:09 ID:Zs0bNCM2


リヴァイ「っ……」

ハンジ「……///」

リヴァイ「……寝る前に風呂に入れよ?」シワー

ハンジ「へ?」

リヴァイ「髪、ベタベタじゃねぇか」チッ

ハンジ「ん?」

リヴァイ「風呂に行くぞ」グイッ

ハンジ「えぇえ!? もう寝たいよ! 風呂なんて明日でいいよ!」

リヴァイ「いいわけあるか! さっさと来い!」グイグイ

ハンジ「嫌だぁぁ!!」ズルズル

ハンジ(さっきまでの空気どこいったよ!?)



291: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:20:46 ID:Zs0bNCM2

【つい、いつものように】


ハンジ「えっと……」

リヴァイ「湯加減はいいようだ。脱げ」

ハンジ「はい?」

リヴァイ「風呂に入れ」

ハンジ「あ、うん。ここまで来たら入るけど、その」

リヴァイ「ならとっとと脱げ」

ハンジ「いやいや! リヴァイ出ていきなよ!」

リヴァイ「あ? なんで……あぁ、そうか」

292: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:21:13 ID:Zs0bNCM2

ハンジ「……私、風呂までリヴァイに入れてもらってたの?」

リヴァイ「お前が嫌がるから無理矢理入れていた。たまにお前の部下からの要請で気絶させて入れたり」

ハンジ「私の部下酷くね?」

リヴァイ「お前が4日、5日平気で風呂に入らねぇからだ。
ああ、俺が入れるようになったのは関係を持ってからだ。それ以前は気絶だけさせてた」

ハンジ「ああそう、それは良かった」ホッ

ハンジ「……のかな?」

リヴァイ「舐めた洗い方はするなよ?」

ハンジ「う、分かったよ」



293: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:21:45 ID:Zs0bNCM2

【これは……】


チャポーンッ

ハンジ「……」

ハンジ(ごく自然にお風呂に入れようとした)

ハンジ(それだけ私を洗ってたって事?)

ハンジ(私もごく自然にリヴァイに肌を晒してたって事?)

ハンジ「――っ///」バシャッ

ハンジ(やっぱりそういう関係も持ってたんだよね?/// ……いやまぁそりゃそうか)

ハンジ(う……でも恥ずかしい……///)ブクブク

ハンジ(ていうか私と同じ事してるぞ、リヴァイ。脱げとか///)

294: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:22:11 ID:Zs0bNCM2

ハンジ「はぁ……なんか暑いな……///」クラッ

ハンジ「あ……やば……///」


―――
――



リヴァイ「遅ぇな……」

リヴァイ「……」

リヴァイ「前にもこんな事が……」

リヴァイ「……おい」コンコン

リヴァイ「おい、ハンジ?」ドンドン

295: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/05(火) 21:22:38 ID:Zs0bNCM2

リヴァイ「……」

リヴァイ「ハンジ、入るぞ」ガチャッ

リヴァイ「大丈夫か?」スタスタ

リヴァイ「ハンジ……?」ガチャッ


ハンジ「」グッタリ


リヴァイ「! ハンジ!」ダッ!

ハンジ「」グッタリ

リヴァイ「この馬鹿、また湯あたりしやがった」ザバー

ハンジ「」グッタリ

リヴァイ「……っ」



300: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:10:30 ID:ruzyd5Dk

【会えない】


ハンジ「!」パチッ

ナナバ「あ、起きた。大丈夫?」

ハンジ「ナナバ……?」

ナナバ「あんた湯あたりしたんだよ。お風呂で考え事しちゃダメだよ」

ハンジ「あぁ……そっか……。あれ? リヴァイは?」

ナナバ「……暫く忙しいってさ」

ハンジ「さっきまで一緒にいたのに」

ナナバ「今、朝だよ」

ハンジ「あれ?」

301: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:11:07 ID:ruzyd5Dk

ナナバ「湯あたりしたあとそのまま睡眠に入ったみたいよ」

ハンジ「あちゃー……ん?」

ナナバ「どうしたの?」

ハンジ「……着替えてる……。お風呂から私の部屋まで運んでくれたのはナナバ?」

ナナバ「そんなわけないでしょう?」

ハンジ「――っ!?///」

ナナバ「真っ赤だよ」

ハンジ「だっ、はだ、か、で!!///」

ナナバ「今更」

ハンジ「今の私には今更じゃないっ!!///」

302: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:11:36 ID:ruzyd5Dk

ナナバ「そうだけどさ。ま、暫く顔合わせる事もないからいいんじゃないの?」

ハンジ「えっ?」

ナナバ「忙しいって言ったろ? リヴァイから頼まれてね。何かあったら私が受けるよ」

ハンジ「リヴァイ、忙しいんだ?」

ナナバ「らしいよ。あれでも兵士長さんだからね」

ハンジ「そっか……」

ナナバ「おや? がっかり?」ニヤニヤ

ハンジ「べ、別に!?」

ナナバ(これ堕ちてるってリヴァイ)



303: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:12:25 ID:ruzyd5Dk

【落ち込んだ顔】


ハンジ「! ニファ」

ニファ「ハンジ分隊長、おはようございます」

ハンジ「おはよう」

ニファ「次の資料纏めておきました」

ハンジ「ありがとう、ニファ。いつも助かるよ」

ニファ「いえ……」

ハンジ「……ニファ」

ニファ「はい」

ハンジ「いつまでも気にしていてはいけないよ?」

ニファ「!」

ハンジ「私がこうなったのは私の落ち度だ。状況も聞いてるけれど完全に私が馬鹿をしただけじゃないか」

ニファ「そ、そんなことは」

ハンジ「そうなんだよ。納得しなさい。上官命令だよ」

304: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:12:59 ID:ruzyd5Dk

ニファ「そんな無茶な」

ハンジ「じゃあ、償いとして今から巨人の実験について語り合おうか!」

ニファ「うっ」

ハンジ「あははははは! 正直だなぁ。顔に出てるよ?」ケラケラ

ニファ「す、すみません」

ハンジ「冗談だよ。ニファ、気にしすぎていると壁外調査まで引きずるんじゃないのかい?」

ニファ「……」

ハンジ「それにこのままだと倒れてしまわないか心配だよ。資料纏め、ひとりでしているそうじゃないか」

ニファ「それは……」

ハンジ「私も班の中で唯一の女性である貴女につい頼ってしまうから負担をかけているし」

ニファ「負担だなんて!」

ハンジ「ニファが倒れてしまったら私はどう償えば……」

ニファ「例えそうなってもハンジ分隊長の所為ではありません!」

ハンジ「いいや、そうなれば私の責任だよ。無茶をさせているわけだからね」

305: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:13:34 ID:ruzyd5Dk

ニファ「そんなこと! 私の判断で勝手にやっている事です! 倒れたとしてもそれは私の責任で……」ハッ!

ハンジ「……そうだね。お互い、気にしすぎはいけないね?」

ニファ「あ……」

ハンジ「資料の纏め、分かりやすくて本当に助かっているよ」

ニファ「……」

ハンジ「エルヴィンを説得できると背中を押してもらえているようでとてもありがたい」

ニファ「ハンジさん……」

ハンジ「これからも支えてくれるかい?」

ニファ「勿論です!!」

ハンジ「よし、じゃあ資料を運ぶのを手伝ってもらえる?」

ニファ「はい!」

ハンジ「んふふ、漸く見れた。可愛い笑顔だねぇー」ワシャワシャ

ニファ「あわわ」



306: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:14:33 ID:ruzyd5Dk

【合わない】


――数日後――


リヴァイ「ああ、そうしてくれ」

エルド「分かりました。では」スタスタ


ハンジ「あ、リヴァイ……」

ハンジ「――っ///」ブワッ

ハンジ(やっべ、数日経ったとはいえちょっと恥ずかし……)


リヴァイ「! ……」フイッ


ハンジ「えっ?」

307: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:15:14 ID:ruzyd5Dk

ハンジ(今、こっちに気づいたよね? なのに目を反らした)

ハンジ(なんで?)シュンッ


リヴァイ「……」チラッ

リヴァイ「!」

リヴァイ「…………」チッ

リヴァイ「……ハンジ」

ハンジ「! リヴァイ」パァ

リヴァイ「……」

ハンジ「?」

308: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:15:52 ID:ruzyd5Dk

リヴァイ「仕事は?」

ハンジ「今から行くところだよ。数日会わないなんてリヴァイ忙しいんだね」

リヴァイ「ああ、まぁな」フイッ

ハンジ(あ……また目線反らした……)

リヴァイ「もう行く。じゃあな」

ハンジ「うん……」

スタスタスタ……


ハンジ「……」



309: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:17:26 ID:ruzyd5Dk

【会いたい】


――ハンジ自室――


ハンジ「はぁ、今日も終わった」

ハンジ「……」

ハンジ(結局、朝ちょっと会っただけだったな)

ハンジ(忙しいのは分かるけど、何だよあの態度。あんなに私の事必要だとか言ってたくせに)

ハンジ「久しぶりに会えたのに……」

ハンジ「……」

ハンジ(……私、何かしただろうか?)

ハンジ(お風呂で倒れて迷惑かけたから?)

ハンジ(うじうじしてたから?)

ハンジ「……分からない」

310: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:17:55 ID:ruzyd5Dk

ハンジ「……」チラッ

*リヴァイくま*

グイッ

ハンジ「……」ギュッ


――ナナバ『リヴァイの事嫌いなの?』


ハンジ「……」

ハンジ(……リヴァイが想ってくれているのは態度でも分かる。優しくしてくれるし気にかけてくれる)

ハンジ(何よりも……私を見る目が違う。私の記憶にある目とは段違いに親しみがこもった瞳だ)

ハンジ(あの目で見られるのはとても心地がいい……)

ハンジ「そう……思うのは……」

ハンジ「……」

ハンジ「リヴァイ……いつまで忙しいんだろうか」ギュッ



311: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:18:29 ID:ruzyd5Dk

【我慢する為】


リヴァイ「……」

リヴァイ(あんなしょぼくれたツラするんじゃねぇよ)

リヴァイ(漸く収まってきたってのに)ハァー

ナナバ「珍しいね、ため息」

リヴァイ「……ナナバか」

ナナバ「いつまで放っておくんだい? 本当に忙しいわけじゃないでしょ」

リヴァイ「そう言われてもな」

ナナバ「ここで畳み掛けた方がいいと思うけどな」

312: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:18:59 ID:ruzyd5Dk

リヴァイ「あ?」

ナナバ「私の見立てじゃほぼ堕ちてる」

リヴァイ「……」

ナナバ「あと一押し」グッ

リヴァイ「その一押しを間違えると大変そうだな」

ナナバ「なんだよ、このヘタレ」

リヴァイ「うるせぇな」

ナナバ「いつまでも忙しいふりはできないでしょ? 余計に拗れるよ」

リヴァイ「……分かってる」

リヴァイ(とりあえず風呂の事故はほとんど収まった。暫くチラついたが)

313: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/07(木) 22:19:47 ID:ruzyd5Dk

リヴァイ(だが……気を許すとアイツは無意識に煽り始めやがるんだ)

リヴァイ(一度手に入れた分、理性を保てるか自信がねぇ)

リヴァイ「……」

ナナバ「リヴァイ?」

リヴァイ(情けねぇな)ハァァー

ナナバ「ため息深いな」

リヴァイ「……もう忙しいふりはしねぇよ。迷惑かけたな」

ナナバ「いいや。頑張りなよ」

リヴァイ「……ああ」



318: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:39:20 ID:MhIr7kic

【日常】



ハンジ「リッヴァーイ! 忙しくなくなったんだって?」ドーンッ!
リヴァイ「ああ、まあな」ビクトモ


ハンジ「じゃあまず聞いてくれないか?」
リヴァイ「断る」


ハンジ「資料を見ていたらやはり凄い事が沢山」バサッ
リヴァイ「話し始めるな、顔の前に資料を出すな、前が見えねぇよ」


ハンジ「近ごろみんな聞いてくれなくなって……」
リヴァイ「そりゃそうだろうな」


ハンジ「数日分一挙に聞いてくれ」
リヴァイ「断る、離せ」

319: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:39:51 ID:MhIr7kic


ハンジ「リヴァイが優しくない!」
リヴァイ「優しさだけでは人は成長しねぇ」


ハンジ「じゃあ、厳しい意見を聞きたいので聞いてくれ」
リヴァイ「俺はまた忙しくなった。他を当たれ」スタスタ


ハンジ「嘘じゃん! 聞ーけー」ズルズル
リヴァイ「聞かねぇよ、離れろ、クソメガネ」



エルヴィン「なんだか懐かしく感じるな」

ミケ「雰囲気は大分戻った感じだ」スンッ

ナナバ「雰囲気だけはねぇ」



320: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:40:37 ID:MhIr7kic

【問い詰め】


リヴァイ「……」カリカリ

ハンジ「……」ジッ

リヴァイ「……お前なんでここにいる?」

ハンジ「私今日休みなんだよ」

リヴァイ「尚更何故ここにいる」

ハンジ「ん? いたいから」ニコッ

リヴァイ「……」

リヴァイ(ほらな、油断するとこれだ)チッ

ハンジ「なんで舌打ちなんだよ」

321: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:41:09 ID:MhIr7kic

リヴァイ「仕事の邪魔だ」

ハンジ「いるだけなのにー」

リヴァイ「気が散る」カリカリ

ハンジ「ねぇ」

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「この間、様子が変だったのはなんで?」

リヴァイ「……」

ハンジ「目を逸らしたよね?」

リヴァイ「そうだったか? 覚えてねぇな」カリカリ

ハンジ「私、何かした?」

リヴァイ「徹夜した挙げ句風呂で倒れたな」カリカリ

322: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:41:37 ID:MhIr7kic

ハンジ「うっ」

リヴァイ「程々にしろよ? 身体を壊したらエルヴィンへの説得はできねぇぞ」

ハンジ「私が説得する気だって分かってたんだ」

リヴァイ「分かる。俺だけじゃなくてミケもナナバも、エルヴィン自身も分かってるだろうな」

ハンジ「……資料読んでくる」

リヴァイ「休みなんだ。程々にな」

ハンジ「うん」

リヴァイ「……」

リヴァイ(……誤魔化せたか)

ハンジ「で、目を逸らしたのはなんで?」

リヴァイ「……」



323: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:42:11 ID:MhIr7kic

【白状】


ナナバ「あんた結局“襲うかもしれなかった”って言ったんだって?」

リヴァイ「……」

ナナバ「馬鹿なの?」

リヴァイ「うるせぇな」

ナナバ「せっかく落ち着くまで代わってやったのに。口が上手くないにも程があるよ」

リヴァイ「……」

324: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:42:42 ID:MhIr7kic

ナナバ「私も襲っちゃえばとか言ってたから人の事言えないけど。でも本人に宣言してどうするの」

リヴァイ「……しつこく食い下がられたんだ」

ナナバ「だからって……まぁ、なんとか説得しておいた。とんでもない鋼の理性の持ち主だから大丈夫ってね」

リヴァイ「……」

ナナバ「だからあからさまに避けられることはないと思うよ」

リヴァイ「助かる」

ナナバ「あの様子を見るに今のハンジに無理に手を出すのはまずそう。やっぱり襲うのは無しだね」

リヴァイ「当たり前だ」



325: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:43:39 ID:MhIr7kic

【やめない】


ハンジ「活動が鈍くなるのに個体差があるとか生で見たいよー」ハァァ

リヴァイ「うるせぇ」

ハンジ「勝手に欲情した罰だよ、聞け」

リヴァイ「欲情くらいさせろ」

ハンジ「あ、あのねぇ/// あなたちょっと奔放すぎな……ん?」

リヴァイ「食堂に誰かいるな」

________


ナナバ「……ハンジの記憶、戻らないね」

________

326: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:47:54 ID:MhIr7kic


ハンジ「!」

リヴァイ「……」

________


ミケ「……そろそろ壁外調査がある頃だな」

ナナバ「エルヴィンはどうするつもりなんだろうか」

ミケ「……数年の経験差は大きい。だが、人手は足りん」

ナナバ「…………連れて行くのかね」

ミケ「恐らくな。連れていかないと言ったのは半分わざとだろう」

ナナバ「そうすれば無くした記憶を補う為に必死になる、か……」

ミケ「実際そうだったな」

ナナバ「それでも最後まで見るだろうね。どうなるやら……」

327: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:49:04 ID:MhIr7kic

ミケ「反対か?」

ナナバ「いや、力量自体は問題ないからね。知識ももう大丈夫だろうから」

ミケ「このまま記憶が戻らない可能性もある。経験を積む意味でも壁外調査へは連れて行く方がいいだろうがな」

ナナバ「……このまま……戻らないんだろうか?」

ミケ「だとしてもハンジはハンジだろう?」

ナナバ「勿論分かってるさ。寂しい気持ちもあるけど、それ以前に研究の体験を忘れてるままなのはつらいだろうと思ってね」

ミケ「ああ、なるほど」

ナナバ「そう簡単に捕獲はできないから」

ミケ「功を焦ってしまわないか心配か」

ナナバ「まぁね」

ミケ「ハンジ自身それは理解しているだろ」

328: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:49:35 ID:MhIr7kic

ナナバ「そうかね?」

ミケ「今のハンジでも充分な経験を得ている筈だ。信じてやれ」

ナナバ「! ああ、そうだね。ハンジに失礼だった」

________


ハンジ「……」

リヴァイ「お前をお前だと思っているのは俺だけじゃなかったようだな。安心したか?」

ハンジ「……ははっ。あなたのお陰で安心はしていたよ。更に心強いって感じかな」

リヴァイ「そうか」

ハンジ「うん、頑張るよ。で、次の実験の話なんだけど」

リヴァイ「…………」



329: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:50:14 ID:MhIr7kic

【逆に口説いてきた】


――ハンジ自室前――


ハンジ「着いた着いた」

リヴァイ「とっとと寝ろよ」

ハンジ「はいはい、分かってますよーっと。……ね、リヴァイ」

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「毎日暇ではない筈なのにありがとうね」

リヴァイ「……」

ハンジ「あなたがいてくれて本当に良かったよ。勝手だけど頼りにできる人が傍にいるって安心する」

リヴァイ「……そうか」

330: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/09(土) 21:50:53 ID:MhIr7kic

ハンジ「頼りきりになるつもりはないけど助かった。これでも退院したての頃は不安でいっぱいだったからね」

リヴァイ「そうは見えなかったな」

ハンジ「不安を表に出したら益々壁外調査が遠退きそうな気がしたし、周りにも余計に心配させてしまいそうだったからね」

リヴァイ「……」

ハンジ「不安にならなくていい、必要だって言葉は嬉しかったよ。あれでだいぶ気が楽になった」

リヴァイ「…………」

ハンジ「リヴァイ、ありがとうね」ニコッ

――グイッ!


リヴァイ「――――」
ハンジ「んん!?」




334: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:45:42 ID:UBQpFPnk

【宣言】


リヴァイ「……っ」

ハンジ「ま、またいきなりなんだよ!!///」

リヴァイ「……嫌か?」グッ

ハンジ「――っ!///」

リヴァイ「……」ジッ

ハンジ「う……く……い、いや……じゃ……ナイ」ボソッ


リヴァイ「――――」
ハンジ「!!?」


リヴァイ「……」
ハンジ「ん……」

リヴァイ(本当に嫌がっている様子はねぇ。逃げもしねぇし受け入れている……少し押してみるか)

335: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:46:43 ID:UBQpFPnk


リヴァイ「……」ヌルッ
ハンジ「!!?!?」ビクッ

リヴァイ(びくついたがすぐに引き剥がそうとはしねぇな。舌を入れるまでは大丈夫、か?)


リヴァイ「……」ヌチュッ…
ハンジ「ん……く……」グッ

リヴァイ(……拒否してきたな。ここまでか)


リヴァイ「は……」

ハンジ「は、ぁ……///」

リヴァイ「大丈夫か?」

ハンジ「う……うん///」ハァ

リヴァイ「…………」

リヴァイ(なんて顔してやがる、クソがっ)

ハンジ「な、なんでまた……///」

336: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:47:15 ID:UBQpFPnk

リヴァイ「したくなった」

ハンジ「なんだそれっ!」

リヴァイ「口説き堕とすと言っておいただろうが」

ハンジ「口説いてない、力業じゃんか!」

リヴァイ「嫌じゃねぇんだろ?」

ハンジ「うぐっ///」

リヴァイ「今日はここまではやれると分かった。次からもここまではやる」

ハンジ「なっ!?」

リヴァイ「きっちり堕としてやるから覚悟しておけ」

ハンジ「な、あ……///」パクパク

リヴァイ「じゃあな、クソして寝ろよ」スタスタ

ハンジ「……っ」

ハンジ「く……そ……もう…………堕ちてるよ……ばか……///」クシャッ



337: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:48:23 ID:UBQpFPnk

【どちらの?】


ハンジ「……はぁ」ボフンッ

ハンジ(あっさり堕ちた。我ながら早いな)

ハンジ(多分キス許可しちゃった時点でほぼ堕ちてたな。抵抗は無意味でしたー)

ハンジ(あれ? 私なんで抵抗してたんだっけ?)

ハンジ「……」

ハンジ(……深いやつされた)

ハンジ(けど、軽く拒否したらやめてくれた)

ハンジ(それって私がまだ完全に堕ちてないって思ってるからだよね?)

ハンジ「……」

ハンジ(堕ちてるって分かったら……途中でやめてくれるんだろうか……?)ゴクリ

338: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:49:35 ID:UBQpFPnk

ハンジ「――うっ///」

ハンジ「ぬあぁぁぁ!!///」ゴロゴロ→

ハンジ「むりぃぃぃっ!!///」←ゴロゴロ

ハンジ(無理!! それはまだ無理!! そんな覚悟はできない!!)ジタバタ

ハンジ「……はぁ、はぁ、そうか、だから認めたくなかったんだな、うん。
うぅ、リヴァイには悪いけどもうちょっと隠させてもらおう」

ハンジ「いくら前はしていたとしても今の私は――」ハッ!!

ハンジ「あ……」

ハンジ「‘今の’私……?」

ハンジ「今の……」

ハンジ「……リヴァイが好きなのは……?」



339: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:50:10 ID:UBQpFPnk

【その意味】


――次の日:中庭――


リヴァイ「……」

リヴァイ(ちょっと押してみたが記憶には影響がなかったようだな)

リヴァイ(ああいった行為では戻らねぇ、か。まぁそんなものか)

リヴァイ(だが口説くにしても、どうしたもんか……あんな行為ばかりじゃな)ハァー

リヴァイ「!」

*クローバーの群生*

リヴァイ(クローバー……)


――ハンジ『リヴァイ、これあげる』

――ハンジ『幸運が訪れますようにー』

340: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:51:05 ID:UBQpFPnk


リヴァイ「……」

リヴァイ(わりと最近の出来事の筈なんだがな……遠い昔のようだ)

リヴァイ「!」

リヴァイ「……あるもんなんだな」プチッ

*四つ葉*

リヴァイ「……はっ、何をしてんだ、俺は」

オルオ「リヴァイ兵長!」

リヴァイ「オルオ」

オルオ「あ、それ四つ葉ですね」

リヴァイ「ああ……なんとなく見つけて、ついな」クルクル

オルオ「四つ葉にも花言葉があるんスよ!」フンスッ

リヴァイ「葉っぱなのに花言葉か」

341: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:51:40 ID:UBQpFPnk

オルオ「う、いやまぁそれはその、葉っぱ一枚一枚に意味があって
それぞれ希望・誠実・愛情・幸運の象徴で全体で‘私のものになってください’でして……」

リヴァイ「!!」

オルオ「だから多分全体を花言葉って事にしたんじゃないですかね」

リヴァイ「……そうか」

オルオ「そうなんですよ。まぁ花言葉っていいますけど樹木にもありますし。それで――」ペラペラ

リヴァイ「……」


――ハンジ『貰ってくれるんだ?』

――ハンジ『ふふっ、うん』


リヴァイ(やたら嬉しそうだとは思ったが……)

リヴァイ(もう、既になっていただろうが……クソメガネ)



345: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:56:44 ID:UBQpFPnk

【いろんな表情】


――ハンジ自室前――


ハンジ「……」スタスタ

リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「……リヴァイ。どうしたの?」

リヴァイ「これを」スッ

ハンジ「四つ葉のクローバーの栞?」

リヴァイ「以前お前に貰った」

ハンジ「へぇ。幸運が訪れますようにーって?」

リヴァイ「……っ」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「いや……それでこっちなんだが……」スッ

ハンジ「あれ? また四つ葉?」

346: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:57:15 ID:UBQpFPnk

リヴァイ「今日なんとなく見つけた」

ハンジ「摘んだの? リヴァイが?」ブフッ

リヴァイ「うるせぇな、それはどうでもいい」

ハンジ「あはは、ごめん。で、それくれるの?」

リヴァイ「四つ葉には意味がある」

ハンジ「え?」

リヴァイ「オルオがそういうことに詳しくてな。教えてくれた」

ハンジ「へぇ」

リヴァイ「葉はそれぞれ希望・誠実・愛情・幸運の象徴だそうだ」

ハンジ「そうなんだ」

リヴァイ「そして、全体では」

ハンジ「うん」

リヴァイ「‘私のものになってください’だそうだ」

ハンジ「!!」

347: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:57:49 ID:UBQpFPnk

リヴァイ「……」スッ

ハンジ「あ……」

リヴァイ「受け取ってくれるか?」

ハンジ「……」

ハンジ(これを受け取ってしまったら……でも……)チラッ

リヴァイ「……」ジッ

ハンジ「…………」

ハンジ「……」スッ

リヴァイ「!」

ハンジ「ありがとう……リヴァイ」フッ

ハンジ(……あんな真剣な顔で渡されたら拒否できないよ)

リヴァイ「……」

ハンジ「ふふっ、幸運があるといいな」

348: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:58:29 ID:UBQpFPnk

リヴァイ「……」フッ

ハンジ「――――っ!!?///」

ハンジ(うわっ……笑顔だ……しかもリヴァイにしちゃ凄く柔らかい、優しい笑顔だ///)

リヴァイ「……」

ハンジ(うおっ、一瞬だった)

ハンジ「……」

ハンジ(私はあんな笑顔をよく見れていたのかな……これ以上のものを見れていたのかな?)

リヴァイ「……ハンジ」スッ

ハンジ(見たいな)

リヴァイ「……」グッ

ハンジ(これ以上の表情を……見たい)


リヴァイ「――――」
ハンジ「ん……――」




349: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:58:57 ID:UBQpFPnk

【気が変わる】



リヴァイ「――――」ヌチュッ
ハンジ「!」ピクッ


リヴァイ「……」ヌルッ
ハンジ「ん……」


リヴァイ「――――」ヌチュッ
ハンジ「――――」


リヴァイ「は……」

ハンジ「ん……はぁ……」ボー

リヴァイ「ハンジ……」

ハンジ「!!」ハッ!

350: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 21:59:44 ID:UBQpFPnk

リヴァイ「受け取ったという事は――」

ハンジ「ま、ままま待った!!///」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「いや、分かる、分かるよ。リヴァイの言いたいことは!」

リヴァイ「……」

ハンジ「で、でもね、その、あの///」

リヴァイ「……先を無理強いするつもりはねぇよ。確認をしたいだけだ」

ハンジ「あ……そ、そう」

リヴァイ「……」

ハンジ「あはっ、あはは、見事に堕とされちゃったなーあははー///」

リヴァイ「…………」

ハンジ「……えっと、その、リヴァイ」

351: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 22:00:26 ID:UBQpFPnk

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「……」

リヴァイ「?」

ハンジ「どうしたら、私はあなたを堕とせる?」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「だって……あなたが好きなのは今の私じゃ……」

リヴァイ「あぁ……安心しろ。お前は堕とす必要はねぇ」

ハンジ「えっ?」

リヴァイ「俺はもう堕ちた後だ」

ハンジ「――っ!?///」

リヴァイ「以前に今のお前も手に入れると、お前はお前だとも言っただろう?」

ハンジ「……」

352: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 22:00:53 ID:UBQpFPnk

リヴァイ「それじゃ気に入らねぇか?」

ハンジ「……ううん」

リヴァイ「……」

ハンジ「ありがとう、リヴァイ」

リヴァイ「……」

ハンジ「……好きだよ」ニコー

リヴァイ「!」

ハンジ「私を必要だって言ってくれたけど私にもあなたが必要だ。入院中から感じてたもやもやはそれだったんだ」

ハンジ「大切なあなたを誰かに取られたくないっていう気持ち。まぁ有り体に言えば嫉――」

――グイッ


リヴァイ「――――」
ハンジ「んん!?」

353: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/10(日) 22:01:37 ID:UBQpFPnk


リヴァイ「……っ」

ハンジ「――っは、ちょっとリヴァイ、いつも突然だな!」

リヴァイ「気が変わった」

ハンジ「えっ?」


リヴァイ「やはり今、俺のモノにする」ガッ
壁|ハンジ「な――んぅ!!?」ドンッ


――ガチャッ


リヴァイ「……」キィー…グイッ
ハンジ「ん!? んんー!!」ヨロッ


――パタンッ……カチャン



358: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:52:04 ID:XZbUup8k

【多分な】


――ドサッ


ハンジ「待って! 待って待って!!」

リヴァイ「断る」ギシッ

ハンジ「うぉい! 待ってよ! ここ私の部屋だよ!?」

リヴァイ「だから?」

ハンジ「ほら、散らかって……ない?」

リヴァイ「ちょうど掃除したところだ。問題ない」

ハンジ「いつの間に……ってそれだけじゃなく! 無理強いしないとか言ってなかった!?」

リヴァイ「忘れた」

ハンジ「早ぇよ!!」

リヴァイ「お前が悪い」

ハンジ「なんでだよ!!」

359: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:52:44 ID:XZbUup8k

リヴァイ「……あんな告白は反則だ」

ハンジ「えぇ!? いやいや、言うでしょ!? てかむしろあなたも言えよ!!」

リヴァイ「……」

ハンジ(あ、目が泳いだ。照れてんの?)

ハンジ「……以前に言ったことあるんでしょー? 今の私には言えないのー?」ムー

リヴァイ「以前もそんなぺらぺら言ってねぇよ」

ハンジ「えっ、そうなの? よくそれで付き合ってたね」

リヴァイ「……一度それで喧嘩になったがな」

ハンジ「やっぱり。じゃあ、言ってみようか」

リヴァイ「…………さっきのは言ったも同然だろう」

ハンジ「同然であっても言ってない事に変わりはないよ」

リヴァイ「……」

ハンジ「口説くとか堕とすとかあっさり言っちゃうのに告白はダメなのか」

360: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:53:14 ID:XZbUup8k

リヴァイ「…………」

ハンジ「……ぶふっ!」

リヴァイ「何故笑う」

ハンジ「だって、あなたのそんな弱ったような困り顔初めて見たよ!」ケラケラ

リヴァイ「……」

ハンジ「あはは! そういう普段は見せない顔、もっと見たいなぁ」

リヴァイ「だから見せてやろうと」ギシッ

ハンジ「ぎゃあぁ!!/// 違う! そっちの意味じゃない!!」

リヴァイ「……嫌なら」

ハンジ「へ?」

リヴァイ「本気で抵抗してみせろ」ナデ…

ハンジ「――っ!///」

リヴァイ「そうしたらやめてやる……」スッ



361: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:54:03 ID:XZbUup8k

【抵抗?】


ハンジ「あっ……ふ、ぅ……」ピクッ

ハンジ(うわぁ、うわぁ! リヴァイに服越しだけど触られてる首舐められてるぅー!!///)

リヴァイ「……」ツー…

ハンジ(て、抵抗? 抵抗…………できない……だって)チラッ

リヴァイ「……ハンジ」サワッ

ハンジ「――っ!!///」ビクッ

リヴァイ「抵抗しねぇなら構わねぇという事だな?」

ハンジ「うぅ……だって」

362: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:54:40 ID:XZbUup8k

リヴァイ「?」

ハンジ「好きな人に求められたら……抵抗なんて……できないでしょ……///」

リヴァイ「――――」

ハンジ「しかもそんな大事そうに――んぅ!!」


リヴァイ「……」ヌルッ
ハンジ「ん……」

ハンジ(あぁ……それされると思考が定まらなくなる)


リヴァイ「――――」ヌチュッ
ハンジ「ふ……」



363: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:55:14 ID:XZbUup8k

【精神的には】


リヴァイ「は……」

ハンジ「ぁ……」

リヴァイ「……」ツー…

ハンジ「あ、わ、ま、待ってリヴァイ」

リヴァイ「ああ?」

ハンジ「い、いや、ちょっとがっつきすぎやしませんか……? 告白後すぐとか」

リヴァイ「お前、俺がどれだけ我慢してたか分かってねぇな?」

ハンジ「えっ?」

リヴァイ「お前が記憶をなくしてどれだけ経ってる?」

ハンジ「えーっと、結構経ってるね」

リヴァイ「その間ずっとお預け状態な上にたまにお前は無意識に誘ってやがったんだ」

364: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:55:46 ID:XZbUup8k

ハンジ「……覚えがありませんが」

リヴァイ「無意識と言っただろ」

ハンジ「無意識まで責任とれないよ!」

リヴァイ「知るか。お前の気持ちが俺のものになったのなら全て俺のモノにしたいだけだ」

ハンジ「だからさっき無理強いしないって」

リヴァイ「だから選択を与えただろう? “嫌なら本気で抵抗してみせろ”と」

ハンジ「うぬぅっ」

リヴァイ「抵抗しねぇんだろ?」

ハンジ「う……まぁ、そうだけど……ただ、その……」

リヴァイ「?」

ハンジ「今の私は、リヴァイと一度もした事がないわけで……えと、猶予がほしかったというか……///」

リヴァイ「あぁ、精神的には処女なのか」

365: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:56:32 ID:XZbUup8k

ハンジ「ぎゃあぁぁ!/// なんではっきり言うかな!?」

リヴァイ「遠回しに言っても変わらんだろ……似たような会話になるな」

ハンジ「似たような……?」

ハンジ「!」

ハンジ「あれ? ちょっと待て、なんで処女って? ん? 似たような会話って事は……私の初めてって」

リヴァイ「俺が貰ったが」

ハンジ「――――っ!!///」

リヴァイ「……赤いな」

ハンジ「ふわあぁ!! マジか!? 私同じ男に二度も奪われんの!? なんだ、それ!!」

リヴァイ「他の男に奪わせるつもりか?」

ハンジ「いや、違うけども! なんて言うか…………う、嬉しい……のかな?///」

リヴァイ「…………お前は」

366: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:56:59 ID:XZbUup8k

ハンジ「うおぉぉ! 恥ずかしいぃぃ!!///」ジタバタ

リヴァイ「……壊したくなるな」ボソッ

ハンジ「お、おおお手柔らかにお願いします!!」

リヴァイ「……」

ハンジ「リ、リヴァイ?」

リヴァイ「身体は慣れてんだ、問題はねぇだろ」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「ああだが、暫くしてなかったから痛みが出るか……?
いや、そこまでじゃねぇか? まぁどちらにせよすぐ慣れるだろ」

ハンジ「えっと?」

リヴァイ「煽り癖、治さねぇからだ」スッ

ハンジ「??」



367: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:57:26 ID:XZbUup8k

【素直】


リヴァイ「……」プチプチ

ハンジ(うぅ……脱がされていく……でもこういう事してたんだし変に動揺しちゃいけないよね……)

リヴァイ「……」スルッ

ハンジ(だぁぁ! やっぱり恥ずかしいぃー///)サッ

リヴァイ「何、顔を隠してる」

ハンジ「は、恥ずかしいからだよ///」

リヴァイ「身体は隠さねぇのか」フニッ

ハンジ「ひゃんっ!!///」ビクッ

368: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:57:53 ID:XZbUup8k

リヴァイ「……」

ハンジ「う……だって……してたんだから隠すのは違うかなって」

リヴァイ「……なら顔も隠しちゃいけねぇだろ」

ハンジ「! うぅ……///」スッ

リヴァイ「……くっ」

ハンジ「!!」

ハンジ(わ、笑った!!)

ハンジ「……」

ハンジ(……なんで?)



369: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:58:25 ID:XZbUup8k

【言われるがまま】


リヴァイ「ああ、それでいい」

ハンジ「手は上にあげっぱなしなの?」

リヴァイ「俺がいいと言うまでな。いつもそうしていた」

ハンジ「そうなんだ?」

リヴァイ(はっ、言うこと信じてやがる)

ハンジ「これなんだか恥ずかしいな。どこも隠せない」

リヴァイ「隠す必要はねぇだろ」

ハンジ「そうだけど……」

リヴァイ「……」グイッ

ハンジ「!!?///」

ハンジ「や、やだやだ、ちょっと待って!!」サッ

370: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/12(火) 22:59:02 ID:XZbUup8k

リヴァイ「ちゃんと手をあげてろ」

ハンジ「あ、いきなり足を広げるのはやめてよ! 無防備すぎてやだ!!///」

リヴァイ「……なら自分で広げてみせるか?」

ハンジ「うっ……」

リヴァイ「どうする?」フッ

ハンジ「!! リヴァイ……あなた」

リヴァイ「ん?」

ハンジ「色々嘘ついてるでしょ?」

リヴァイ「さあ?」

ハンジ「その顔! 絶対嘘ついてる!!」

リヴァイ「次は指で開いてみせ」

ハンジ「しないよ!!///」



376: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:10:28 ID:yaE42ZOU

【好奇心】


ハンジ「リヴァイのばーかばーかエロ魔神」ブー ←うつ伏せ

リヴァイ「悪かった。お前があまりに素直なもんでつい、な」

ハンジ「何なんだよ、エロ親父かよ、真面目にやれよー」ブー

リヴァイ「分かった。だから豚になるな」

ハンジ「誰が豚だ」

リヴァイ「いいからこっち向け」

ハンジ「恥ずかしいからやだ」

リヴァイ「お前……後ろからぶち込むぞ」

ハンジ「なっ!?///」ガバッ!

リヴァイ「冗談だ」

377: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:11:40 ID:yaE42ZOU

ハンジ「真顔で冗談言うのやめなよ!」

リヴァイ「別にいいだろ。ほらこっち向け」グイッ

ハンジ「うん……」

リヴァイ「……そんなに緊張するな」

ハンジ「う、うん」

リヴァイ「大丈夫だ。きっと身体が覚えている」

ハンジ「――っ!///」

リヴァイ「?」

ハンジ「な、なんかそれ恥ずかしいな」

リヴァイ「恥ずかしい事でもねぇよ」

ハンジ「そ、そうか」

リヴァイ「ああ」

378: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:12:14 ID:yaE42ZOU

ハンジ(……もしかして緊張ほぐす為だったのかな?)

ハンジ(いや、それにしちゃ楽しげだった)

リヴァイ「……ハンジ」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「どこまで覚えているか試したくはないか?」ナデ…

ハンジ「えっ?」

ハンジ(どこまで覚えているか……試す?)

リヴァイ「なぁ、ハンジよ」

ハンジ「……うん」

リヴァイ「……」

ハンジ「試したい」



379: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:13:03 ID:yaE42ZOU

【覚えてる】


ハンジ「あっ……んっ……」ビクッ

リヴァイ(やはり身体は覚えているようだな。慣れた感じ方だ)フニッ

ハンジ「ぁっ……ね、リヴァイ」ハァ

リヴァイ「ん?」

ハンジ「リヴァイは脱がないの?」

リヴァイ「あぁ、脱いでおくか」シュルシュル

ハンジ「!」

リヴァイ「……」パサッ

ハンジ「おぉぉ」ペタッ

リヴァイ「!」

ハンジ「すげぇ筋肉。大胸筋大胸筋」ペタペタペタ

380: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:13:37 ID:yaE42ZOU

リヴァイ「おい」

ハンジ「いや、ずっと見て触ってみたかったから。腹筋腹筋」ペタペタペタペタペタペタ

リヴァイ「……」

ハンジ「後ろから抱きついた感じや水被ってる時でも凄そうだとは思ってたけど、目の前にすると迫力だね」ペタペタサワサワ

リヴァイ「……もういいか?」


ハンジ「待って待って、背筋背筋」ギュッ、ペタペタ
リヴァイ「……」


ハンジ「……」サワ…
リヴァイ「? どうした?」


ハンジ「やっぱりなんだか覚えてる……覚えてる気がするよ」
リヴァイ「そうか」ギュッ


ハンジ「キスもそうだったけど……リヴァイの匂いも」クンッ
リヴァイ「……」ナデ…

381: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:14:21 ID:yaE42ZOU


ハンジ「触られる感覚も……」
リヴァイ「……」


ハンジ「リヴァイの肌の感触も」スッ

リヴァイ「……」

ハンジ「覚えてるよ……」フッ

リヴァイ「……」

ハンジ「リヴァイ?」

リヴァイ「あまり煽りすぎるな……」ナデ…

ハンジ「本当のこと言ってるだけで煽ってるつもりはないんだけどなぁ……」フフッ


リヴァイ「…………」
ハンジ「ん……」



〆∬

382: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:15:26 ID:yaE42ZOU

【表情が変わる】


ハンジ「あぁっ……っ!」ビクッ

リヴァイ「……入れるぞ、力抜け」

ハンジ「えっ?」チラッ

ハンジ「!!///」

リヴァイ「……っ」クチュッ…

ハンジ「ちょ、ちょい待ち!」

リヴァイ「ああ?」

ハンジ「そ、それ入るの……?」ゴクッ

リヴァイ「……今まで入れてたが」

ハンジ「えぇ……大きすぎない? 入る気がしないんだけど」

リヴァイ「大丈夫だ」

ハンジ「うー……わ、分かった」

リヴァイ「……」

383: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:16:03 ID:yaE42ZOU

ハンジ「?」


リヴァイ「……」
ハンジ「ん!」


リヴァイ「……」ヌルッ
ハンジ「ん……」


リヴァイ「……」クチュッ…
ハンジ「!!」ビクッ


リヴァイ「……」ズッ!

ハンジ「あっ!」ギュッ

リヴァイ「……大丈夫だ」

ハンジ「……うん」ハァ

リヴァイ「……」ズズッ

ハンジ「んっ、ぁっ……」

リヴァイ「……っ」ズチュッ!

384: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:16:35 ID:yaE42ZOU

ハンジ「あぁっ!!」ビクンッ

リヴァイ「……痛みはないか?」ハァ

ハンジ「うん……ないよ……んっ」

リヴァイ「そうか」

ハンジ「ふ、あはは……はぁ」

リヴァイ「何を笑ってる」

ハンジ「だって……この感覚にも覚えがあるから……リヴァイが中にいる感覚……」

リヴァイ「……」

ハンジ「なんだか……嬉しいな……」

リヴァイ「痛みはないと言ったな」

ハンジ「えっ? うん」

リヴァイ「なら問題は何もないな」ギラッ

ハンジ「ん?」



385: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:17:17 ID:yaE42ZOU

【同じく無意識】


ハンジ「鬼畜……鬼畜の所業だよ……」グッタリ

リヴァイ「散々我慢させられたんだ」

ハンジ「いや、だからって。一応精神的には初めてだったんだけど」

リヴァイ「痛みもねぇし、身体が覚えていたなら問題ねぇ」

ハンジ「コノヤロウ」

リヴァイ「何か問題あったか?」ナデ…

ハンジ「身体がキツい」

リヴァイ「久しぶりだったからだな」フム

386: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:17:47 ID:yaE42ZOU

ハンジ「鬼畜め」

リヴァイ「散々楽しんでたじゃねぇか」

ハンジ「う、うるさい///」

リヴァイ「寝落ちしねぇ程度に手加減はした」

ハンジ「え゙? これで加減してたの?」

リヴァイ「まぁな」

ハンジ「うわ、マジかよ。どんだけだよ、リヴァイ」

リヴァイ「……いくつか覚えがあるとか言っていたが」

ハンジ「ん? んー、感覚に覚えがある感じで……記憶は……」

リヴァイ「そうか」

387: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:18:33 ID:yaE42ZOU

ハンジ「ごめん」

リヴァイ「謝るような事じゃねぇ」ポンッ

ハンジ「でも少しくらい思い出せてもいいのに……」

リヴァイ「俺の身体を覚えている、それで充分だ」ナデナデ

ハンジ「――っ!///」

リヴァイ「?」ナデナデ

ハンジ「リヴァイってたまに物凄い事言うよね」

リヴァイ「物凄い事?」

ハンジ「……自分も無意識じゃないか」



388: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:19:44 ID:yaE42ZOU

【あなたがいたから】


ハンジ「……ねぇ」

リヴァイ「ん?」

ハンジ「いつ頃から私の事好きだと思ったの?」

リヴァイ「……そんなこと聞いてどうする」

ハンジ「結構重要事項だと思うけど」

リヴァイ「……いつ頃からってのは分からねぇな」

ハンジ「そうなの?」

リヴァイ「気がつくのも遅かったからな」

ハンジ「へぇ? でも今の私くらいの時は苦手だったんでしょ?」

リヴァイ「ああ。だが少しずつ知って……いつの間にかな」

ハンジ「苦手というところからなんでそこまでいったんだろうねぇ……いや、良かったけど」

リヴァイ「…………お前があまりに容易く俺の懐に入り込むからだ」

ハンジ「えっ?」

389: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:20:25 ID:yaE42ZOU

リヴァイ「始めからそうだったな。他の奴等はゴロツキだと威嚇するか遠巻きに見るだけだったが……」

リヴァイ「お前はそんなのは全く気にせず普通に話し掛けてきやがった」

ハンジ「いやぁ、あれは話聞きたくなるって。鮮烈で爽快な光景だったからね」

リヴァイ「……」

ハンジ「あんなにあっさり、見事に巨人を削ぐ新兵なんて見たことなかった!
もう絶対話を聞かなきゃって使命感に駆られたね」

リヴァイ「その所為か、こっちが威嚇しても堪えなかったのは。拒否してもぐいぐい入り込んで来やがるし……」

ハンジ「んー……一応、反応を見て近づいてはいたよ?」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「本気で嫌われそうだったらやめてる」

リヴァイ「……本気で嫌がっていたと思うが」

ハンジ「うん、嫌がってはいたけどそんなに嫌われてはいないって分かったからぐいぐいいってみた」アハハ

リヴァイ「何故分かる」

ハンジ「だってあなた、研究なんかに関係しなかったら私が近づいても逃げなかったし話もしてくれたもの」

リヴァイ「……」

390: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/14(木) 22:21:10 ID:yaE42ZOU

ハンジ「それで、‘あ、本気で嫌われてはいないんだなー’って。どこまで近づけるか試してた」

リヴァイ「実験か」

ハンジ「あはは! 実験かもしれない。ちょっとずつ近づけるのが楽しくなっちゃって」クスクス

リヴァイ「だから余計に俺に執着したのか」ハァー

ハンジ「今思えば、リヴァイが優しすぎるからだね」

リヴァイ「……」

ハンジ「気づかずにその優しさに付け込んで追いかけ回してたら少しずつあなたを知ることができて、
少しずつ軟化するあなたの態度が本当に嬉しくてやめられなくなったんだよね」

リヴァイ「……迷惑だな」

ハンジ「あはは! そりゃそうだね。でもその所為か壁内に帰ってあなたがいるとホッとしたんだよ」

リヴァイ「……」

ハンジ「あなたの姿を見ることで人に還れた……完全に狂わずに人としていれたのはきっとあなたのお陰だ」

リヴァイ「……」



394: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:27:48 ID:xWA1KCrc

【お前がいたから】


ハンジ「そう考えると謝らないといけないかもしれないなぁ」ウーン

リヴァイ「何がだ?」

ハンジ「あなたが寂しそうだ、周りと溶け込みにくそうだってのは言い訳だったかもしれない」

リヴァイ「……」

ハンジ「私の為だったんだ。私があなたを必要としていた。
あなたの為と言い訳しながらあなたを追い掛けてた。……ずるいね」

リヴァイ「いや……そうでもねぇだろ」

ハンジ「えっ?」

リヴァイ「事実、お前がそうやってくれていて助かった事も多い」

ハンジ「……そうなんだ」

リヴァイ「ああ」

395: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:28:37 ID:xWA1KCrc

リヴァイ「知らねぇ事はお前が教えてくれていた。始めは他の奴は近づきもしなかったからな。
それから他の奴と揉めそうになったらお前が間に入ってくれていた」

ハンジ「あぁ、そうだね。あなた口悪いから誤解を招きまくっていたし、今は落ち着いているけどギラギラしてたものね」

リヴァイ「ああ。それにお前に追い掛け回されている俺に同情して助けてくれる奴等も出てきたしな」

ハンジ「おぉう、そういやトイレやお風呂なんかはみんなに全力阻止されてたし、逃げた方向を嘘つかれた事もあったね」

リヴァイ「まぁ、お陰で溶け込めたのかもしれん」

ハンジ「なんだか手放しで喜べない」

リヴァイ「馴染めた大半の理由はお前が間を取り持ってくれたからだ」

ハンジ「いやぁ」

リヴァイ「今じゃ俺の意思を汲んで相手に伝えてくれるようにまでなったしな」

ハンジ「私今、リヴァイの通訳やってんの?」

リヴァイ「たまにな」

396: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:29:30 ID:xWA1KCrc

ハンジ「マジか。なら早くその域に達しないと!」

リヴァイ「なんでだ」

ハンジ「リヴァイがまた誤解受けまくりになるじゃないか。それは良くない」

リヴァイ「……」

ハンジ「きちんと伝わらないのも困るでしょ?」

リヴァイ「……記憶をなくしても」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「やはり言うことは変わらねぇな」フッ

ハンジ「――っ!!?///」

ハンジ(な、何だ、この愛おしそうな目……)

リヴァイ「? どうした?」

ハンジ(だあぁぁ!! また一瞬だよ、ちくしょう!!)



397: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:30:03 ID:xWA1KCrc

【甘え方】


ハンジ「……」ジッ

リヴァイ「なんだ? じっと見て」

ハンジ「んー? 別に」ムニッ

リヴァイ「……何故頬をつねる」

ハンジ「つねってないよ。掴んでるだけ」ムニムニ

リヴァイ「やめろ」ペシッ

ハンジ「いてっ」

リヴァイ「なんなんだ」

ハンジ「べっつにー。あ、ねぇ腕枕したい」

リヴァイ「お前が枕か?」

398: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:30:36 ID:xWA1KCrc

ハンジ「なんでだよ。腕貸して」

リヴァイ「……」スッ

ハンジ「んへへー」コロンッ

リヴァイ「重い」

ハンジ「禁句だよ」

リヴァイ「痺れる」

ハンジ「黙って腕枕になれー」

リヴァイ「……」グイッ

ハンジ「おわっ! 腕に巻かれた!」アハハ!


リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「ふふっ、リヴァイに撫でられるの好きだよ」ギュッ

399: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:31:03 ID:xWA1KCrc


リヴァイ「そうか」ナデナデ
ハンジ「うん……」ウトウト


リヴァイ「……」
ハンジ「す……」…スー


リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「」スースー


リヴァイ「……寝たか」
ハンジ「」スースー


リヴァイ(妙な甘え方だったな)ナデ…
ハンジ「」ニヘー


リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「」スースー




400: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:32:11 ID:xWA1KCrc

【いい加減にしろ】


エルヴィン「それはどうした? リヴァイ」

ハンジ「……」ジー

リヴァイ「よく分からんが観察されている」

ナナバ「……堕ちたんだ?」

リヴァイ「堕とした」

ハンジ「! おい!」

ミケ「間違いない。リヴァイの匂いがする」スンッ

ハンジ「へ!?///」

ナナバ「堕としてすぐかい」

リヴァイ「仕方ない」

401: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:32:49 ID:xWA1KCrc

ハンジ「ちょっ、ばらすなよ!! 仕方なくもねぇし///」

エルヴィン「ミケがいるからすぐ分かるぞ」

ミケ「……」スンッ

ハンジ「プライバシーの侵害だっ!!///」
ミケ「すまなかった」

エルヴィン「リヴァイに夢中なのは分かるが自重はしなければな、ハンジ」

ハンジ「むちゅ……!?/// ちがっ! ちょっとした観察を!!」

ナナバ「足りないんじゃないの? リヴァイ」

リヴァイ「手加減なしが良かったか」

ハンジ「あんたらねぇ!!///」

エルヴィンミケナナバ「「「!」」」

ハンジ「えっ? 何?」

402: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:33:21 ID:xWA1KCrc

エルヴィン「いいや?」

ミケ「……」フッ

ナナバ「ふふっ」

ハンジ「??」

リヴァイ「……」

ナナバ「それで、何か思い出した?」

ハンジ「いやー、特には」

エルヴィン「リヴァイ、気合いが足らないんじゃないか?」

ミケ「精力剤はいるか?」

リヴァイ「手加減しただけだ。必要ねぇ」

ナナバ「手加減なしでしてみれば?」

ハンジ「お前らっっ!!!」



403: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:33:56 ID:xWA1KCrc

【結果】


ハンジ「……」ムスー

エルヴィン「ハンジが怒ってしまったな」

ミケ「からかいが過ぎたか」

ナナバ「ごめんって、ハンジ」

ハンジ「……」ムッスー

リヴァイ「不細工なツラしてんな」

ハンジ「やかましいっ!」

エルヴィン「ところでリヴァイは何か気付いた事はないのか? ああ、これまでに、という意味でな」

リヴァイ「そうだな……ハンジの気が若い」

ハンジ「はい?」

リヴァイ「忘れていたが3~4年の記憶をなくしているなら20代半ばか前半くらいだよな」

ナナバ「ああ、そうだね」

404: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:34:27 ID:xWA1KCrc

リヴァイ「その所為か反応が若い気がする」

ハンジ「ちょっと! やめてよ!!///」

リヴァイ「……普段の反応の話だが」

ハンジ「――っ!!///」

ナナバ「あらら? 何の話だと思ったのかな?」ニヤニヤ

ハンジ「うるさいよ、ナナバ」

リヴァイ「まぁ、‘あの時’の反応もそうだったが」ボソッ

ドスッ!

ハンジ「そこは黙ってろよ!///」

ミケ「ハンジ、腹に正拳突きはやめてやれ」

リヴァイ「……」サスサス ←上手い所に入って痛かった

エルヴィン「ところでリヴァイ。それは壁外調査への影響がある、という事か?」

ハンジ「!」

リヴァイ「……かもしれん。以前血の気は3~4年後のハンジと言っていたが全てにおいてそうかは分からん」

405: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:35:15 ID:xWA1KCrc

エルヴィン「そうか……」

リヴァイ「連れて行くなら周りに多少注意させておいた方がいいだろうな。
だが立体機動の使い方は変わらねぇし分隊長としてやっていた時期だ。まぁ問題ねぇんじゃねぇか?」

ハンジ「リヴァイ……」

エルヴィン「分かった。報告ありがとう」

ナナバ「私も大体同じだね。問題ないんじゃないかな」

ミケ「体調管理はリヴァイ達がしていたようだし大丈夫だと思うぞ」スンッ

ハンジ「二人共……」

エルヴィン「そうか。知識も見ていたところ問題はなさそうだ」

リヴァイ「……」

ハンジ「じゃあ……」

エルヴィン「次の壁外調査に行ってもらえるか? ハンジ」

ハンジ「勿論だよ!!」ヒャッホー!!



406: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:35:50 ID:xWA1KCrc

【みんなで】


ハンジ「やったよー!!」ワーイ!

ナナバ「良かったねぇ」

リヴァイ「……資料も纏め直していたしな」

ハンジ「ああ、そう! そうだ、エルヴィン!!」

エルヴィン「なんだ?」

ハンジ「せっかく説得する準備を整えたんだ。少しくらい聞いてくれないかい?」

エルヴィン「……いや、壁外調査の準備に取りかかった方がいいんじゃないか?」

リヴァイ「ハンジは徹夜して頑張っていた」

ナナバ「うん、倒れそうなくらい頑張っていたね」

ミケ「コーヒーの香りが染み付くくらい頑張っていたな」

エルヴィン「お前達……」

407: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/15(金) 21:36:43 ID:xWA1KCrc

ハンジ「まずはこの資料からなんだけどね!?」ドサドサッ!!

エルヴィン「…………」

ミケ「お茶を持ってこよう」

ナナバ「じゃ、私はあとで差し入れする」

リヴァイ「夜食を持ってきてやる」

エルヴィン「妙にチームワークがいいじゃないか」

ナナバ「私達もなんだかんだ付き合い長いからね」

ミケ「言わずとも分かる事もある」

リヴァイ「そういう事だ。観念しろ」

エルヴィン「……してやられたな」

ハンジ「最初にやった実験なんだけど――」



411: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:44:16 ID:ON7wISBI

【勝負師】


――夜:中庭――


エルヴィン「……」シュッ…

エルヴィン「……」フゥー…

リヴァイ「煙草か、珍しいな」

エルヴィン「やぁ、リヴァイ。久しぶりにハンジに捕まったからな、気分転換だ」

リヴァイ「夜には解放してやっただろ」

エルヴィン「ハンジは不服そうだったな」フゥー…

リヴァイ「吸いすぎると鈍くなるぞ」

エルヴィン「何、嗜む程度だ。肺にも入れていない」

リヴァイ「……まだあるか?」

エルヴィン「やるのか?」

412: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:44:42 ID:ON7wISBI

リヴァイ「嗜む程度にな」

エルヴィン「ははっ、ほら」スッ

リヴァイ「火」

エルヴィン「ん」

リヴァイ「煙草でか……まぁいい」

ジジッ

リヴァイ「……」フゥー…

エルヴィン「……心配か?」

リヴァイ「別に。壁外調査へ行く事に心配なんざしちゃいねぇよ」

エルヴィン「そうか」

リヴァイ「……」

エルヴィン「……」

413: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:45:08 ID:ON7wISBI

リヴァイ「……あのままだと思うか?」

エルヴィン「さあ、どうだろうな」

リヴァイ「……」

エルヴィン「少しではあるが戻っている部分もあるんだろう?」

リヴァイ「ほとんどが実験に関する事だがな」

エルヴィン「ふっ、ハンジらしいな」

リヴァイ「まぁ……始めからやり直すのも悪くない」

エルヴィン「……そのうち記憶が戻る方に賭ける」

リヴァイ「あ?」

エルヴィン「俺は賭けにはそれなりに強い方だ」

リヴァイ「……そうか」

エルヴィン「ああ」

414: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:45:34 ID:ON7wISBI

リヴァイ「ところでエルヴィン」

エルヴィン「なんだ?」

リヴァイ「この煙草いつのだ? 不味いんだが」

エルヴィン「はて……何時のだったかな? 期限は大丈夫な筈だぞ」

リヴァイ「滅多に吸わねぇ煙草は買うな」

エルヴィン「そうだな、身体に悪いしな」

リヴァイ「……とりあえず、気分転換にはなったが」

エルヴィン「……どういたしまして」

リヴァイ「まだ夜は冷えるな」

エルヴィン「ああ、戻るか」



415: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:46:05 ID:ON7wISBI

【出発】


――壁外調査――


ハンジ「ああ……壁外調査だ。やっと巨人に会える」ウフフー

リヴァイ「相変わらず気色悪ぃな」

ハンジ「失礼だね。純然たる好奇心の表れじゃないか!」

リヴァイ「純然、な」

ハンジ「ね、リヴァイ、もし捕まえられそうだったら捕まえたり……」

リヴァイ「しねぇよ」

416: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:46:30 ID:ON7wISBI

ハンジ「ちぇー」

リヴァイ「お前にとって今回は試験的な意味もあるだろうが」

ハンジ「分かってるよ。言ってみただけ」

リヴァイ「……無茶はするなよ」

ハンジ「! 大丈夫」

リヴァイ「……」

ハンジ「部下が見ていてくれる!」

リヴァイ「部下に押し付けんな、クソメガネ」



417: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:47:00 ID:ON7wISBI

【まだまだ】


――旧市街地――


巨人「うー……」ズシンッ

調査兵「くっ!!」ギュイィィ!


ニファ「あれは……!!」

ハンジ「……まずいな、あれじゃ追い付かれる」パシュッ!

モブリット「!」パシュッ!

ニファ「ハンジ分隊長!? モブリット副長!?」

ハンジ「頼んだよ、みんな!」ギュイィィ!

ニファ「! はい!」

ケイジ「了解です!」

ゴーグル「ハッ!」

418: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:47:43 ID:ON7wISBI

ハンジ「さぁて……」パシュッ!

ハンジ「こっちだよー!! おいでー!!」ヒュンッ!

巨人「! あ、あ……」ズシンッ

調査兵「あ……」ギュイィィ

ハンジ「いい子だねぇ。素直だ!」ギュイィィ

モブリット「よし、こっちに付いてきた!」

ハンジ「左右で引き付けよう」

モブリット「ハッ!」ヒュンッ

ケイジ「今のうちだ!」

ガララ……

ゴーグル「!? ハンジ分隊長!!」

ニファ「家の壁が!!」

419: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:48:41 ID:ON7wISBI

ハンジ「げっ!!」パシュッ!

ハンジ(いけるか……?)ヒュンッ

モブリット「良かった、巧く避けてる」ギュイィィ

ケイジ「巨人が……!!」

モブリット「ハンジ分隊長の方に!!」パシュッ!

巨人「あー」ズシンッ

ハンジ「――クソッ」ギュイィィ

ニファ「――っ!!」パシュッ

ゴーグル「ニファ!!」

巨人「あぅっ」ブンッ

ハンジ「おっとぉ!! ざーんねん!!」ヒュンッ

巨人「うぅー」ズシンッ

420: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:49:09 ID:ON7wISBI

ニファ「ハァァ!!」ヒュンッ

――ザシュッ!! ズシーン……

ニファ「ハンジ分隊長!!」ザッ

ハンジ「綺麗に削いだねー。助かったよ、ニファ」

ニファ「いえ、ご無事で何よりです」ホッ

ハンジ「ふふっ、恩返されちゃったな」

ニファ「! ……まだまだ返せていない恩が沢山ありますよ。地道に返しますから覚悟してください」ニコッ

ハンジ「あはは! 楽しみにしてる……」スッ

ガッ

ハンジ「よっ!?」 |壁

ゴンッ!!

ニファ「ハンジ分隊長!?」

421: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:49:41 ID:ON7wISBI

ハンジ「――っ!」ズキッ

ニファ「大丈夫ですか!?」

ハンジ「……あいてて……星が見えた。大丈夫だよ」クラクラ

モブリット「何してるんですか」

ハンジ「あはは、落ちた瓦礫に足取られちゃった」

ニファ「お怪我は!?」

ハンジ「そんなに心配される程じゃないよ。ちょっとたんこぶができたくらいだから」

ケイジ「足元注意ですよ」

ハンジ「気をつけるよ」

ゴーグル「煙弾が上がりました! 戻りましょう!」

ハンジ「……じゃあ、行こうか、みんな」

ハンジ班「「「「ハッ!!」」」」



422: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:50:10 ID:ON7wISBI

【怪我は?】


エルヴィン「戻ったか」

リヴァイ「遅かったな」

ハンジ「そう?」

リヴァイ「……?」

エルヴィン「どうした? リヴァイ」

リヴァイ「いや……」

モブリット「壁内に戻ったら念の為、医者に診てもらってくださいよ」

リヴァイ「どこか怪我したのか?」

423: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:50:41 ID:ON7wISBI

ハンジ「瓦礫に足を取られて壁に激突しただけだよ。怪我は後頭部にたんこぶのみ」

エルヴィン「ふむ、大事には至っていないようだな」

リヴァイ「足元お留守か。使えねぇな」

ハンジ「ひでぇな! 労れよ!」

リヴァイ「壁外で労る暇があったら奇行種でも削いでおく」

ハンジ「えっ? 削ぐの? 私を?」

リヴァイ「希望通り削いでやろう、奇行種メガネ」

ハンジ「あひゃひゃひゃ! 遠慮するよ!」

エルヴィン「……さぁ、戻ろうか」



424: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:51:14 ID:ON7wISBI

【もしや】


――夜:食堂――


リヴァイ「!」

ハンジ「やぁ」

リヴァイ「……何故ここにいる?」

ハンジ「リヴァイが来るかなって」

リヴァイ「……」

ハンジ「ね、音、聞かせてくれる?」


リヴァイ「……」スッ
 ハンジ「ん……」ギュッ


リヴァイ「お前……」
 ハンジ「ん?」

425: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:51:43 ID:ON7wISBI


リヴァイ「思い出したのか?」
 ハンジ「……」


リヴァイ「ハンジ?」
 ハンジ「ぬか喜びさせたら悪いかと思って」


リヴァイ「あ?」
 ハンジ「全部じゃないんだよ」


リヴァイ「……どこまでだ?」スッ

ハンジ「こうやって密会始めたところ」

リヴァイ「…………」

ハンジ「まだ付き合ってないね」クスッ

リヴァイ「ああ」

ハンジ「今は妙な感じだな。この時点でも付き合ってないなんて」

リヴァイ「……互いに色々と葛藤があった」

ハンジ「あはは、分かるよ。もう付き合ってるから私の葛藤はなくなってるけど……」

426: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/17(日) 23:52:16 ID:ON7wISBI

リヴァイ「そうか」

ハンジ「……良き友人でいようと思ってたからね」

リヴァイ「……」

ハンジ「あなたにとって邪魔な存在になりたくなかったんだ。そんな感情を持つだけでもいけない気がした」

リヴァイ「……」

ハンジ「あなたそういうのどうでもよさそうだったし、私は女として見られてないと思ってたしね」

リヴァイ「そんなことはないが……」

ハンジ「分かってる」フフッ

リヴァイ「……」

ハンジ「ねぇ、もう少し聞かせて?」


リヴァイ「ああ」ギュッ
 ハンジ「……」ギュッ




431: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/18(月) 22:21:01 ID:N7WuRBZ6

【あともう少し】


リヴァイ「ハンジ、そういえば頭は大丈夫なのか?」

ハンジ「正常だけど」

リヴァイ「違う、たんこぶだ」

ハンジ「あぁ、大丈夫大丈夫。すぐ治るよ」

リヴァイ「それ(たんこぶ)のお陰か?」

ハンジ「うっ……うん、実はそう。壁外だったから言わなかったのもある。混乱を招きそうだったし」

リヴァイ「そんな状態で危ねぇな」

ハンジ「あはは、まぁむしろ私自身は余計な混乱しなくて済んだよ。壁外だったお陰ですぐに立て直せたしね」

リヴァイ「……無事だったからまぁいい」

ハンジ「ご心配お掛け致しました」ニコッ

リヴァイ「……」ジッ

432: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/18(月) 22:22:00 ID:N7WuRBZ6

ハンジ「何?」

リヴァイ「……目をよく見せろ」

ハンジ「目?」

リヴァイ「……」ジッ

ハンジ「……」

リヴァイ「……」ジッ

ハンジ「…………っ///」

リヴァイ「……ふむ」

ハンジ「な、何勝手に納得してるの?」

リヴァイ「まぁ、分からねぇだろうな」

ハンジ「何がだよ」

リヴァイ「分からなくていい」

ハンジ「何それ」



433: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/18(月) 22:22:59 ID:N7WuRBZ6

【だだ漏れ】


リヴァイ「しかし、その様子ならいずれ全て思い出しそうだな」

ハンジ「うん、そうだね。早く思い出したい」

リヴァイ「ほぅ?」

ハンジ「どんな風にリヴァイとこうなったのか早く思い出したい」グッ

リヴァイ「……」

ハンジ「リヴァイとどんな風に過ごしてきたか早く思い出したいよ」

リヴァイ「……」

ハンジ「一緒に居た時間を忘れたままなんて嫌だ。せっかく関係が進んでいるのに……」

リヴァイ「…………」

ハンジ「ん? どうしたの?」

リヴァイ「いや……」

リヴァイ(若い時より今に近づく方が無自覚煽りがひでぇのはどういうことだ)



434: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/18(月) 22:24:26 ID:N7WuRBZ6

【そういえば】


――リヴァイ自室――


ハンジ「休みの日にリヴァイの部屋にいるのって変わらないの?」

リヴァイ「今のお前の記憶にある過ごし方と変わらん」ズズズズ

ハンジ「ふぅん」

リヴァイ「なんだ、不満か」カチャンッ

ハンジ「いや、私ららしいやと思って」

リヴァイ「そうか。まだあいつらには言わないのか?」

ハンジ「うーん、帰ってきて事後処理したり報告書纏めたりして今、休日でしょ? 暇がなかったよ」

リヴァイ「休日明けに報告か」

ハンジ「そうだね、全部思い出したわけではないし。それに今日はリヴァイとまったりしてたい」

リヴァイ「……そうか」

ハンジ「そうそう」

435: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/18(月) 22:25:05 ID:N7WuRBZ6

リヴァイ「……」

ハンジ「何? どうしたの?」

リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「うん?」

リヴァイ「好きだ」

ハンジ「……」

ハンジ「――――」

ハンジ「なっ――!?///」ズキッ!

ハンジ「いっ!!」

リヴァイ「大丈夫か?」ガタッ

ハンジ「頭に血が昇ったらたんこぶが傷んだ」スリスリ

リヴァイ「馬鹿か」ナデナデ

ハンジ「あなたの所為だよ!」



436: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/18(月) 22:26:15 ID:N7WuRBZ6

【取り戻した】


ハンジ「もう、あなたの告白はいつも突然すぎる! 嬉しいけど!」

リヴァイ「嬉しいならいいだろ」ナデナデ

ハンジ「だから急すぎて心臓が持たないっての、全く」

リヴァイ「いや、今のお前には言ってなかったと思ってな。ああ……少し前のお前には結局言えなかったな……」

ハンジ「! あはは、優しいなぁ」

リヴァイ「? ……待て」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「“いつも”と言ったか?」

ハンジ「うん……あっ」

437: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/18(月) 22:26:48 ID:N7WuRBZ6

リヴァイ「思い出したのか?」

ハンジ「あ……あ……おぉぉ!!」

ハンジ「な、なんかぬるっと思い出したよ!! なんか変、気持ち悪っ!!」

リヴァイ「気持ち悪い……?」

ハンジ「ああ、でもすっきりした感じもあるよ! もやが晴れたっていうような!
惜しむらくはたんこぶの痛みとあなたの告白に驚いて記憶が戻った事に驚けなかった事だけど」

リヴァイ「ハンジ」グイッ

ハンジ「おぉ? 何?」

リヴァイ「……」ジッ

ハンジ「また目を見てるの?」ジッ

438: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/18(月) 22:27:23 ID:N7WuRBZ6


リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「うぉ」


リヴァイ「はぁぁ……」
ハンジ「すんげぇため息。幸せ逃げるよー」クスクス


リヴァイ「逃げた分を今捕獲している」
ハンジ「……捕獲なんだ」


リヴァイ「……」ギュゥ
ハンジ「心配かけてごめんね」


リヴァイ「全くだ」
ハンジ「あはは」ギュッ



439: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/18(月) 22:28:02 ID:N7WuRBZ6

【今日一日は】



リヴァイ「告白で戻るならとっとと言っておけばよかったな」チッ
ハンジ「いやぁ、このタイミングだったからかもよ?」


リヴァイ「そうか?」スッ

ハンジ「そうだよ」フフッ

リヴァイ「……早くみんなにその顔を見せてやれ」ナデ…

ハンジ「ん? うん。じゃあ今から報告して回ろうかな?」


リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「おっ?」


リヴァイ「……明日からだ」ギュゥ
ハンジ「……ふふっ、分かった、そうする」ギュッ




443: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:35:56 ID:KjLTTwxo

【ご報告です】


ハンジ「エルヴィン、ミケ、ナナバ! 今日は報告があるよ!」

エルヴィン「ついに結婚か」

ミケ「似合いの香水を選んでやろう」スンッ

ナナバ「ドレスは任せて」

リヴァイ「……」

ハンジ「……相も変わらず素晴らしい連繋だね」

エルヴィンミケナナバ「「「どういたしまして」」」

ハンジ「嫌味だよ」

エルヴィン「記憶が戻ったんだろう?」

444: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:36:29 ID:KjLTTwxo

ハンジ「えっ!? なんで!?」

ナナバ「そうなの? ハンジ」

ハンジ「う、うん」

ミケ「そうか、良かったな」

ハンジ「ありがとう、ミケ」

リヴァイ「気づいていたのか」

エルヴィン「“奇行種”はあの頃のハンジには言っていない渾名だったと記憶していたからな」

リヴァイ「あぁ……」

エルヴィン「雰囲気を察してお前も試してみたんだろう?」

リヴァイ「まあな」

ハンジ「えぇ? そうだったの? なんか嵌められた気分」

445: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:37:07 ID:KjLTTwxo

エルヴィン「しかし何故すぐに言わなかったんだ?」

ハンジ「いや、その時は壁外だし、忙しかったし、まだ全部思い出した訳でもなかったから」

ナナバ「今は全部思い出せてるの?」

ハンジ「勿論!」


ナナバ「――っおかえり! ハンジ!!」ギュッ
ハンジ「わっ! あはは! ただいま、ナナバ!」


ミケ「……」ポンポン

ハンジ「ミケ……」

エルヴィン「良かったな」

リヴァイ「……」フンッ



446: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:38:03 ID:KjLTTwxo

【何をしたんだ】


エルヴィン「始めは後頭部への打撃でか?」

ハンジ「そう、たんこぶのお陰」

エルヴィン「では全て思い出すきっかけはなんだったんだ?」

リヴァイ「!」

ハンジ「それはリ――」

――ガシッ!

ハンジ「むぐっ!?」

リヴァイ「……たんこぶだ。壁内で痛みが出て思い出したんだ」

447: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:38:41 ID:KjLTTwxo

エルヴィン「……」

ナナバ「……」

ミケ「……」

リヴァイ「……なんだ、その目は」

ナナバ「別に」

ミケ「なんでも」

エルヴィン「ないが」

リヴァイ「…………」

ハンジ「むぐぅー!!」ジタバタ



448: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:39:47 ID:KjLTTwxo

【変】


ハンジ「こ、殺す気か」ゼェゼェ

リヴァイ「悪かった」

ナナバ「リヴァイに余程のコトされたの?」

エルヴィン「加減はしないと言っていたが、実行したのか」

ミケ「精力剤は必要なかったか」

ハンジ「ち、違うっ!!」

リヴァイ「……」

ハンジ「こっち方面はいいのか!? 変だよ、リヴァイ!!」

リヴァイ「奇行種に変だと言われた」

エルヴィン「それは余程だな」



449: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:40:17 ID:KjLTTwxo

【そそくさ】


ナナバ「で、実際なんだったの?」

ミケ「隠されると気になるな」

リヴァイ「戻ったんだからもういいだろ」

ハンジ「リヴァイに告白されて驚いたからだよ」アッサリ

リヴァイ「!!?」

エルヴィン「ほぅ」

ナナバ「へぇー」ニヤニヤ

ミケ「なるほどな」フッ

リヴァイ「テメェ、クソメガネ!!」

ハンジ「なんだよ、別におかしな事じゃないだろ」

リヴァイ「――っ」シワー

450: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:41:04 ID:KjLTTwxo

ガシッ

ハンジ「おや?」

リヴァイ「とっとと他の奴らにも報告してやれ」ズルズル

ハンジ「ぐえぇ! ちょっと、襟引っ張らないで、首絞まる! 自分で歩くって!!」

ズルズルズルズルズルズル……


エルヴィン「……照れなくてもいいと思うがな」

ミケ「俺らがからかうと思ったんだろ」

ナナバ「事実しか言わないのにね。愛の力とか」

エルヴィン「さすがリヴァイの愛情は凄いなとかな」

ミケ「……とっととこの場から去って正解だな」

ナナバ「自分だって言うだろうに」

ミケ「まあな」



451: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:42:08 ID:KjLTTwxo

【温かい眼差し】


ニファ「えっ……戻った……んですか……?」

ハンジ「うん。色々ごめんねー」ニコー

モブリット「良かったです、ハンジさん」

ケイジ「おめでとうございます! って言うのは何か違うか?」

ゴーグル「いいんじゃないか?」

ニファ「ハンジさん……」

ハンジ「なんだい?」ジッ

ニファ「!! ――っ!」バッ

452: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/20(水) 22:42:45 ID:KjLTTwxo

ハンジ「おぉ?」


ニファ「ハンジさんっ! ハンジさん良かったぁぁ!!」ギュッ!
ハンジ「あらら」


ニファ「うわあぁぁぁん!!!」ギュゥ
ハンジ「心配かけちゃったねぇ……色々ありがとうね、ニファ」ナデナデ


ケイジ「……良かったなぁ、ニファ」

ゴーグル「ああ」

モブリット「ずっと頑張っていたからな」


ニファ「ハンジさぁぁぁん!!」ウェェン!!
ハンジ「ふふっ」ナデナデ




456: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:09:05 ID:v9Pion3Q

【記憶のない目】



ニファ「うぅ……」グスッ
ハンジ「ほら、いつまでも泣いてたら目が腫れるよ」ナデナデ


ニファ「目……良かった……目も……戻って」グスッ
ハンジ「目?」


モブリット「あぁ……記憶が戻った今だから言いますが」

ハンジ「うん」

モブリット「暫く他人を見るような目や態度をされていたんですよ」

ハンジ「えっ?」

ケイジ「まぁ、記憶をなくされていたわけですし、
その時のハンジさんにとって知り合い程度の関係ですから当たり前なんですけどね」

ゴーグル「でも少し寂しかったですよ」ハハッ

ハンジ「そうだったんだ……」

ハンジ(だからみんな寂しそうにしていたのか……あ)

457: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:09:49 ID:v9Pion3Q


――リヴァイ『……目をよく見せろ』


ハンジ(そうか……リヴァイも……)

ハンジ「……悪いことをしたね」

モブリット「何も悪くないですよ。仕方のないことです」


ニファ「そうです! ハンジさんは何も悪くありません!!」ギュウゥ!
ハンジ「ぐぇっ、ニファ、苦しい苦しい!」


ニファ「す、すみません!!」バッ

ハンジ「あはは! さすがこんなに可愛くても調査兵団の一員だね」ナデナデ

ニファ「か、可愛いは余計です!///」

ハンジ「ふふっ、さて、仕事を始めようか」

ハンジ班「「「「はいっ!!」」」」



458: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:11:13 ID:v9Pion3Q

【迫るニファ】


――休日――


ニファ「ハンジさん」

ハンジ「おや、どうしたんだい。ニファ」

ニファ「今日はリヴァイ兵長と会われるんですか?」

ハンジ「ああ、会うよ。リヴァイに用事?」

ニファ「そうですね……用事と言えば用事かもしれません」

ハンジ「ん? 歯切れが悪いね、どうしたの?」

ニファ「ハンジさん、記憶が戻られて良かったです」

ハンジ「う、うん」

459: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:11:49 ID:v9Pion3Q

ニファ「だから“特別な日”ですよね?」

ハンジ「えっ?」

ニファ「ですよね!?」ズイッ

ハンジ「え」

ニファ「恩返し、まだしきれていません」ズズイッ

ハンジ「え゙」

ニファ「リヴァイ兵長にもご迷惑お掛け致しましたし……」スチャッ

ハンジ「……それは……その道具は……」

ニファ「じっとしていてください」ズズズイッ

ハンジ「え、ちょっ、目が据わってるよ、ニファ……ね、ニ」

アーーレーー!!



460: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:12:47 ID:v9Pion3Q

【ニファより】


ニファ「眼鏡、はずしてから扉をノックしてくださいね!」

ハンジ「なんで……」

ニファ「その方がもっとびっくりすると思いますよ!!」キラキラ+

ハンジ「わ、分かったよ」

ニファ「いってらっしゃいませ」ニッコリ

ハンジ(すげぇな、ニファ。逆らえなかったよ)スタスタ

―――
――

461: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:13:43 ID:v9Pion3Q

――リヴァイ自室――


コンコンッ

リヴァイ「来たか……」ガチャッ

「……」キラキランッ+

リヴァイ「…………誰だ、お前」

ハンジ「ハンジだよ!」スチャッ

リヴァイ「分かっている。眼鏡がなかったから一瞬本気で誰かと思ったが」

ハンジ「酷いな!」

リヴァイ「今日は外出する予定だったか?」

ハンジ「いや、ニファが……リヴァイにも迷惑をかけたからって……」

リヴァイ「……なるほど」

ハンジ「納得するのか……」



462: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:14:33 ID:v9Pion3Q

【ほんの刹那】


リヴァイ「……」ジッ

ハンジ「な、何?」

リヴァイ「せっかく化粧もして着飾っているんだ。外へ行くか」

ハンジ「えっ」

リヴァイ「行かないのか?」

ハンジ「行く!」

リヴァイ「はっ……」フッ

ハンジ「!」

ハンジ(また見れた! レアな表情!)ウッシャ!

ハンジ(……レア)

463: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:15:14 ID:v9Pion3Q

ハンジ「…………」

ハンジ(言葉を発する前に一瞬向けられたあの目……)


――『…………誰だ、お前』


ハンジ(あれが……“他人を見る目”)ゾクッ

ハンジ(あんな感じの目でみんなを見ていたのか……)

ハンジ(もし、あんな目で……リヴァイに見続けられたら……)

リヴァイ「ハンジ? どうした」

ハンジ「えっ? ううん、何でもないよ。行こうか!」

リヴァイ「ああ」



464: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:15:59 ID:v9Pion3Q

【いつもの顔】


――街――


ハンジ「はぁー、いい天気だねぇ」

リヴァイ「そうだな」

ハンジ「でも外に行こうって誘われるとは思わなかった」

リヴァイ「何故だ?」

ハンジ「いやぁ、こういう格好すると押し倒されるかなって」

リヴァイ「お前は俺を盛りのついた獣か何かだとでも思ってやがるのか?」

ハンジ「あながち間違ってはいないと思うのだけど」

リヴァイ「ほぅ? お望み通り今から帰るか宿にでも行くか?」

ハンジ「いい天気の日は外に出るに限るよね!!」

465: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:16:35 ID:v9Pion3Q

リヴァイ「普段引き込もって雲ひとつない晴天でも気づきもしねぇ奴がよく言うな」

ハンジ「いやぁ」テレッ

リヴァイ「誉めてねぇ。しかしハンジよ」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「それ、よく抵抗もせずにさせたな」

ハンジ「あの時のニファの迫り具合は凄かったよ。逃れるなんて不可能だね」

リヴァイ「……そうか」

ハンジ「それに」

リヴァイ「?」

ハンジ「あなたにはつらい思いをさせてしまっていたようだしね。リヴァイの為にこういうのもありかなって」フッ

リヴァイ「……」

ハンジ「……ねぇ、リヴァイ」

466: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/21(木) 22:17:11 ID:v9Pion3Q

リヴァイ「あ?」ジッ

ハンジ「……あそこでご飯買って食べようよ! 行こう!」ガシッ

リヴァイ「ああ? おい」
§
ハンジ「ほら、早く」グイッ

リヴァイ「なんで走ろうとしやがる」
§
ハンジ「善は急げだよ!」ニコッ

リヴァイ「……」
§
ハンジ「リヴァイ?」

リヴァイ「……走る必要はねぇよ」ギュッ
§
ハンジ「! ふふっ、そうだね」

リヴァイ「行くぞ」グイッ
§
ハンジ「うん」ギュッ



475: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:12:44 ID:NgJHwiFI

【忘れない】


――夜:研究室――


リヴァイ「そういや」ズズズズ

ハンジ「ん?」

リヴァイ「記憶を取り戻すと忘れていた時の記憶をなくす事がある、と聞いたが」カチャンッ

ハンジ「えっ? ああ、私は覚えているよ」

リヴァイ「……そうか」

ハンジ「んふふー。リヴァイから口説かれるという貴重な体験覚えているよー」ニヨニヨ

リヴァイ「………………」

476: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:13:17 ID:NgJHwiFI

ハンジ「むむ、なんだか複雑な表情だね。読み解くのが難しいな」

リヴァイ「解かなくていい」フイッ

ハンジ「照れが見えるなー。でもそれだけじゃないね」ヒョイッ

リヴァイ「うるせぇ」

ハンジ「うーん……本気でやってたから照れる事じゃないけどやっぱり照れる。
でもそれを表に出すとからかわれまくりそうだから平静を装おうとしてる」

ハンジ「で、どうだ!」

リヴァイ「……まぁ、そんなものか」

ハンジ「ん? ちょっと違うのか」

リヴァイ「それもそこまで間違っていない」

477: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:13:45 ID:NgJHwiFI

ハンジ「そいじゃあ追加で、忘れてほしいけど忘れてほしくない!」

リヴァイ「……」

ハンジ「おっ! 正解!?」

リヴァイ「……忘れられるのは堪らん」

ハンジ「…………ごめん」

リヴァイ「謝る事じゃねぇ不可抗力だ」

ハンジ「そう言ってもらえるのはありがたいよ。私ももうあなたの事を忘れるなんてごめんだよ」

リヴァイ「……早く仕事片付けろ。俺が終われねぇ」

ハンジ「あ、照れた」

リヴァイ「照れてねぇ、早くやれ」



478: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:14:19 ID:NgJHwiFI

【パワーアップ】


ハンジ「しかし忘れても結局はリヴァイに堕ちるんだねー」アハハー

リヴァイ「……」

ハンジ「あはは……」

リヴァイ「……」

ハンジ「……おい、リヴァイ、なんか言えよ」

リヴァイ「……」

ハンジ「ちょっと、なんか言われないと恥ずかしいでしょう!?///」

リヴァイ「……」

ハンジ「――ハッ!? 嬉しいのか!? 今リヴァイは嬉しいんだね!?」

リヴァイ「クソメガネ」

ハンジ「なんだー、嬉しかったのかー、そうかぁ」ウンウン

リヴァイ「……」ジッ

479: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:16:36 ID:NgJHwiFI

ハンジ「あ、うん、私も嬉しかったよ。リヴァイが色々してくれて」ンフフー

リヴァイ「……そうか」チラッ

ハンジ「紅茶のおかわりだね。まだあるよ」カチャ

リヴァイ「ん」

ハンジ「書類、もうすぐ終わるよ。待たせてごめんね」

リヴァイ「……」ズズズズ

ハンジ「そんな責めないでよ。そりゃ私が止めててリヴァイの仕事が終わらないのは悪いけどさ」

リヴァイ「……」カチャン

ハンジ「はいはい。あとで埋め合わせしますよ。全く心狭いな」

リヴァイ「狭くねぇ」




壁|ニファ「……紅茶のおかわりからだけどなんでほぼ無言のリヴァイ兵長と会話が成立しているのかさっぱり分からない」

壁|モブリット「安心してくれ。俺にも分からない」←差し入れを持ってきた二人



480: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:18:00 ID:NgJHwiFI

【愛犬】


犬「わん!」

ハンジ「おぉ、犬だよ」

リヴァイ「見りゃ分かる」

ハンジ「お散歩中かな?」ナデナデ

犬「わふわふ」

ハンジ「おすわり」

犬「わふ」ストンッ

ハンジ「お手ー、おかわりー」

犬「わふわふ」ポンッポンッ

ハンジ「伏せー」

犬「わん」ズザッ

481: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:18:28 ID:NgJHwiFI

リヴァイ「賢いな」

ハンジ「まぁ、ワンコの基本だよね。はい、パンあげる」

犬「わんわん♪」モグモグ

ハンジ「行こうか」

リヴァイ「ああ」スッ

ハンジ「!」

リヴァイ「……お手」

ハンジ「わん」ギュッ
§
リヴァイ「……」

ハンジ「犬扱いかよ」アハハ!
§
リヴァイ「ダメ犬だがな」

ハンジ「ちゃんとお手したのにー」
§
リヴァイ「……行くぞ」ギュッ



482: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:19:40 ID:NgJHwiFI

【あおる】


――リヴァイ自室――


ガチャッ

ハンジ「あ、リヴァーイ」ヒック

リヴァイ「……お前、人の部屋で何してやがる」スタスタ

ハンジ「見ての通りソファにもたれかかって飲んでるー」

リヴァイ「酒臭ぇ」バターンッ

ハンジ「あー、夜風が気持ちいい」

リヴァイ「テメェの部屋で飲みやがれ」

ハンジ「やだー。リヴァイと飲みたい」

リヴァイ「一人で出来上がってんじゃねぇか」

ハンジ「うん、ふふふ……なんか混ぜてみたら美味しくてさ。ついつい」トポトポ

リヴァイ「飲み過ぎだ。もうやめろ」スッ

ハンジ「あー、リヴァイのケチー」

483: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:20:23 ID:NgJHwiFI

リヴァイ「ケチじゃねぇ。もう寝ろ」

ハンジ「飲もうよぅ」

リヴァイ「分かった。これは俺が飲む。お前は水飲んでろ」ドサッ

ハンジ「えぇー」

リヴァイ「納得しねぇなら今すぐ寝かしつけるぞ」

ハンジ「あはは! 気絶させる気だ!」ケラケラ

リヴァイ「嫌なら、水を飲め」

ハンジ「分かったよ」

リヴァイ「全く」グビッ

ハンジ「……」ジー

リヴァイ「……なんだ?」

ハンジ「んふふ、お酒飲んでるところっていいよねぇ」

リヴァイ「あ?」


ハンジ「色気があって」トンッ
リヴァイ「……」

484: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:21:18 ID:NgJHwiFI


ハンジ「この喉ぼとけが上下する様とか」ツー
リヴァイ「……っ、やめろ」


ハンジ「んふふ、お酒を呷るところとか……滾る」
リヴァイ「煽ってんのはお前だ」


ハンジ「リヴァイ、顔にはあんまり出ないけどさ、多少体温は上がるよね。温かさとお酒の匂いで酔いそう……」スリッ
リヴァイ「……もう酔ってんだろ」


ハンジ「ふふっ、まぁねー」
リヴァイ「…………ハンジ」


ハンジ「」スピー
リヴァイ「……」


ハンジ「」スースー
リヴァイ「クソメガネがっ」グビッ




485: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:22:27 ID:NgJHwiFI

【期待?】


ハンジ「……朝」

リヴァイ「」スゥスゥ

ハンジ「……やっべ。飲み過ぎて潰れた」

リヴァイ「」スゥスゥ

ハンジ「……」ジッ

リヴァイ「」スゥスゥ

ハンジ(リヴァイって顔のパーツもちっちゃいよねー)チョンッ

リヴァイ「む……」スゥスゥ

ハンジ(でも小顔だし整ってるよね。目付きが凶悪すぎて分りづらいけど)ジー

リヴァイ「……」スゥスゥ

ハンジ「案外いい顔してんのに目付きの所為で損してるよね」ナデ…

ガシッ

ハンジ「ひょっ!?」

486: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:23:09 ID:NgJHwiFI

リヴァイ「案外、な……」

ハンジ「お、起き、聞いて……?」

リヴァイ「お前の中ではそういう評価か」ムクッ

ハンジ「うっ/// は、離して」グイッ

リヴァイ「解けるもんなら解いてみろ」グッ

ハンジ「この、意地悪オヤジ」ジタバタ

リヴァイ「どっちが意地悪だ」

ハンジ「あー……いや、飲み過ぎたよ、うん」目線→

リヴァイ「今夜いじめ返したいところだが、今日から中央行きだ」

ハンジ「あれ? そうだったっけ?」

リヴァイ「だから昨夜来たんじゃねぇのか?」

ハンジ「……そうだった」

リヴァイ「……」

――グイッ

487: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/23(土) 23:23:39 ID:NgJHwiFI


ハンジ「ん!?」
リヴァイ「……」ヌルッ


ハンジ「ん……く……」
リヴァイ「――――」ヌチュッ…


ハンジ「は……///」ボー

リヴァイ「……」

ハンジ「リヴァ……」

リヴァイ「さて、支度するか」スッ

ハンジ「え」

リヴァイ「なんだ?」

ハンジ「………………いえ、なんでも」

リヴァイ「はっ、朝から何考えてんだ」

ハンジ「な、何も考えないよ! とっとと支度しやがれ!」



498: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:02:04 ID:Il149jAU

【疲れる】


――リヴァイ自室――


ガチャッ

ハンジ「おかえり。遅かったね」

リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「あれ? お風呂入ったの?」

リヴァイ「ああ」

ハンジ「部屋に戻る前に入るって」

リヴァイ「とっとと汚れを落としたかった」

499: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:03:11 ID:Il149jAU

ハンジ「ふぅん? なんだかお疲れだね」

リヴァイ「ああ、中央に行くだけでも疲れるからな」ドサッ

ハンジ「紅茶でも飲む?」

リヴァイ「いや……少し寝る」

ハンジ「ソファで座ったまま?」ポフッ

リヴァイ「」スゥスゥ

ハンジ「って寝てるし」

リヴァイ「」スゥスゥ

ハンジ「……」

500: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:03:56 ID:Il149jAU

ハンジ(なんだか苦悶の表情をしているな。何かあったのかな)

リヴァイ「」スゥスゥ

ハンジ「……」ナデナデ

リヴァイ「」スゥスゥ

ハンジ(あ、少し眉間のシワが緩んだ)

ハンジ(膝枕でもしておくか)グイッ

リヴァイ「」ポフンッ

ハンジ「……お疲れ、リヴァイ」ナデナデ

リヴァイ「」スゥスゥ



501: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:04:49 ID:Il149jAU

【不穏な雰囲気】


ハンジ「ねぇ、中央で何かあったの?」

リヴァイ「……いや。あちこち連れ回されただけだ」

ハンジ「えぇ? それだけであんなに疲れる?」

リヴァイ「人に気を使うのは苦手だ」

ハンジ「お偉いさんと一緒だったんだ」

リヴァイ「……まぁな」

エルヴィン「おはよう、リヴァイ。中央では大変だったな」

リヴァイ「……エルヴィン」

エルヴィン「あのご令嬢はちゃんと諦めてくれたらしいぞ」

ハンジ「えっ?」

リヴァイ「エルヴィン」チッ

502: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:05:26 ID:Il149jAU

エルヴィン「なんだ、ハンジに言ってなかったのか」

リヴァイ「……終わった事だったからな」

ハンジ「……どういう事?」

エルヴィン「挨拶へ行った先のお嬢さんがリヴァイをいたく気に入っていたらしくてな」

リヴァイ「おい」

エルヴィン「話しておいたほうが誤解がなくていいと思うぞ?」

リヴァイ「……」

ハンジ「それで?」

エルヴィン「リヴァイはあからさまに嫌がって見せていたんだがなかなか押しが強いお嬢さんでな」

ハンジ「へぇ」

エルヴィン「リヴァイからあんなに‘助けろ’という目で見られたのは初めてかもしれん」クスクス

リヴァイ「……」チッ

503: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:06:10 ID:Il149jAU

エルヴィン「ご両親は反対のようだったから纏まることはないなと安心して傍観していたんだが」

ハンジ「助けなかったんだね」

リヴァイ「殴ってやりたかった」

エルヴィン「あれくらい自分で上手く捌いてもらわないとな?」

リヴァイ「……」シワー

エルヴィン「お嬢さんが街を馬車で一周してくれたら諦めると言うものだからそうして諦めて頂いたんだ」

ハンジ「……ふぅん」

リヴァイ「言っておくがエルヴィンも同乗していたからな」

ハンジ「ちゃんと断って、お嬢さんも諦めたんでしょう? なら別に言うことはないよ」

リヴァイ「……」

エルヴィン「さて、解決したところで会議に行くか」

リヴァイ「……解決してねぇよ」ボソッ



504: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:06:50 ID:Il149jAU

【なんとなくモヤモヤ】


――ハンジ自室――


リヴァイ「機嫌直したらどうだ?」

ハンジ「機嫌悪くなった覚えはないよ」

リヴァイ「嘘を言え。不機嫌な空気を纏ってんじゃねぇか」

ハンジ「嘘をついたのはリヴァイの方でしょ」

リヴァイ「ついてねぇ、黙っていただけだ」

ハンジ「お風呂に入ったのって香水の香りを消すためでしょう?」

リヴァイ「……違う」

ハンジ「嘘はダメだよ。別に怒っているわけじゃない、消してくれて良かったと思ってる」

リヴァイ「……」ジッ

505: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:07:31 ID:Il149jAU

ハンジ「……ただ」

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「エルヴィンもいたとはいえ、馬車で街を一周とか……」

リヴァイ「……」

ハンジ「ちょっと嫌だなぁって思っただけだよ。それだけ」

リヴァイ「……香水がというわけではなく」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「あの女には悪いが触られた事が気持ち悪かった」

ハンジ「……」

リヴァイ「だから真っ先に風呂に入った」

ハンジ「……」

リヴァイ「お前が嫌がりそうだとも思ったしな」

506: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:08:20 ID:Il149jAU

ハンジ「触られたってどこを?」

リヴァイ「腕とかその辺だ。その触り方が……ちょっとな」

ハンジ「……」サワサワ

リヴァイ「いきなりなんだ」

ハンジ「気持ち悪い?」

リヴァイ「いや」

ハンジ「そっか」フフッ

リヴァイ「……次の休みは街に行くか」

ハンジ「! うん、行く!」

リヴァイ「……」ナデナデ

ハンジ「んふふ」ギュッ



507: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:09:07 ID:Il149jAU

【口止め】


エルヴィン「や、リヴァイ。あのあとハンジとはどうだ?」

リヴァイ「……特には」

エルヴィン「ハンジに少しも知られたくなかったか?」

リヴァイ「‘あの事’を言わなかったからまだいい」

エルヴィン「そこは口止めされていたからな」クッ

リヴァイ「……結果としてあの程度なら知らせておいて良かった」

エルヴィン「あとでバレる方が面倒だろうと思ってな」

508: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:09:37 ID:Il149jAU

リヴァイ「そうだな」

エルヴィン「しかしご令嬢にはっきり言うとは思わなかったな」

リヴァイ「しつこかったからな」

エルヴィン「この事はハンジに聞かせてやりたいんだがな」

リヴァイ「やめろ」

エルヴィン「照れる事でもないだろうに。“俺には相手がいる”と言っただけなんだから」

リヴァイ「うるせぇな。そう言わねぇと離れなさそうだった。仕方なくだ」

エルヴィン「ははっ、ハンジは喜ぶと思うがな」

リヴァイ「……」



509: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:10:14 ID:Il149jAU

【我慢】


――街――


ハンジ「街をただ歩くってのもいいもんだよね」

リヴァイ「そうか」

ハンジ「あ」

ガラガラガラガラ……

ハンジ「……馬車、か」ボソッ

リヴァイ「……」

ハンジ「向こうに紅茶を売っている店があるらしいんだ。行ってみない?」クルッ

リヴァイ「ハンジ」

510: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:10:49 ID:Il149jAU

ハンジ「何?」

リヴァイ「お前は感情豊かなくせに隠そうとする」

ハンジ「な、何を……」

リヴァイ「まぁいい、お前の癖だ。俺が注意して見ることにする」

ハンジ「……」

リヴァイ「馬車に乗っている間、俺は外しか見ていない。その上話も適当に相槌を打っていただけだ」

リヴァイ「俺から話す時はほぼエルヴィンに話しかけていた」

ハンジ「て、徹底してるね」

リヴァイ「“相手がいる”と言っても馬車でと言う奴だったからな」

ハンジ「えっ? 言ったの?」

リヴァイ「ああ。“ソイツ以外に興味もない”とも言っておいた」

511: ◆uSEt4QqJNo 2015/05/25(月) 22:11:20 ID:Il149jAU

ハンジ「――っ/// イ、イメージが壊れてないといいけどね」

リヴァイ「問題ないだろ」

ハンジ「……どうしようか、リヴァイ」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「今、私はあなたに飛び付きたくて仕様がないんだけど」ウズウズ

リヴァイ「……」

ハンジ「が、我慢するよ。うん、我慢する。外じゃちょっとね」

リヴァイ「…………戻るか」

ハンジ「あ、でも紅茶屋さん」

リヴァイ「今度でも構わねぇだろ」グッ
§
ハンジ「! うん」