1: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:01:48.660 ID:bR5UDrte0
少女「でも気になる」

男「事故の原因の内、ながらスマホがどれだけの数か知ってるのか?」

少女「そんなに多いの?」

男「12%」

少女「・・・何とも言えないラインだ」

男「それに、不倫相手からだから」

少女「ハッ、バカみたい。不倫どころか、恋人だってできたことないくせに」

引用元: ・少女「携帯、鳴ってるよ」 男「運転中だろ」【SS】

2: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:03:28.042 ID:bR5UDrte0
少女「で、これはどこに向かってるの?」

男「山」

少女「最高。真夜中で月も見えず、絶好の登山日和だね」

男「・・・わかってんだろう」

少女「いいじゃんちょっとくらい、暇なんだもん。じゃあ音楽でもかけてよ」

男「音楽は聴かないんだ。ラジオでも流す?」

少女「本当に何もないんだ。あーあ、何でこいつなんだろ」

男「・・・」

3: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:05:14.258 ID:bR5UDrte0
男「ところで、君はどうして中学生の格好をしてるんだ?」

少女「私に聞かれても・・・好きでこんな格好のわけはないから」

男「ひょっとして、あれかな。中一の体育大会」

少女「唯一私達がまともに会話した日ね」

男「覚えていたのか。てっきり忘れてると思った」

少女「おぼろげだけど。あなたについての記憶を必死に手繰って、出てきたのがそれだけだった」

男「忘れてもらった方がよかった、良い記憶じゃない。でもよく覚えてたな」

4: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:08:19.972 ID:bR5UDrte0
少女「まあね。それまではただ、いつも端っこで俯いてる暗い奴ってくらいしか思わなかったけど」

男「驚いたよ。一応呼ぶにしても、まさか君が来るとは思わなかったから」

少女「だって、気分が良かったし、集合写真って大好きだから早く撮りたかったもの。でも、あなた断ったよね」

男「君はあの頃から、お人好しが過ぎるんだ。覚えてるよ。それどころか毎日のように口の中で繰り返す。あの時僕は、『いや、いい』と答えたんだ」

少女「そうそう。ほんとは嬉しかったくせに、かっこつけてか、不機嫌にそう言ったんだよね。私何も言えなくなっちゃったんだ。心底気持ち悪くて」

5: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:10:21.417 ID:bR5UDrte0
男「こう振り返ると、結局僕の人生を作っているのは、『いや、いい』だけだった。強いて言えば、今日くらいか」

少女「なんとなくわかったよ、何でこの格好か。あなたにとっての私は、中学生のままなんだ。みんながどんどん年を重ねて成長してるのに、あなたはあの時のまま、幼稚。体ばかり大きくなって」

男「そう。それも、あの時の姿の君なんだ。中学も高校も同じで、ずっと君を目で追ってたのに。現実じゃなく、その中に、僕に話しかけた時の君を見続けていたんだ。後ろ暗い性欲と一緒に」

少女「けどあなたは、ロリコンでも、こんな風に罵倒されて喜ぶのでもない。それじゃ・・・あっ、そうか!卑屈なんだ。見下されてないと安心できないんだね」

6: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:12:16.547 ID:bR5UDrte0
男「はぁ・・・やめよう、この話題は。気が滅入るだけだ」

少女「先の話をしよっか。どうせあなたの過去に気の滅入らないことなんて無いんだし。山に行って、どうするの?」

男「わからない。ただ、なんとなく山か海ってイメージなんだ」

少女「そういう所だよ?いや、やっぱこれもダメだ。私に先なんて無いんだったね、あなたのせいで」

男「段々実感が湧いてきたよ。恐ろしいことをしたな。意気地なしの僕が、よくあんなことを」

少女「いやいや、現在進行形だよ。この状況、普通に異常なんだからね?冷静に思い出してる場合じゃないんだから」

7: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:13:54.395 ID:bR5UDrte0
男「うん・・・あの時、すぐ君は一目散に逃げるべきだったんだな。君は、本当に優しすぎた・・・」

少女「しかも、この期に及んでこんなにまともにあなたと会話してる」

男「言われてみるとそうだ。怒らないのか?」

少女「それがあなたの幼稚さなんじゃない?だって、これはただの人形劇なんだから。人の痛みがわからないから、まだ心の底で許してくれることを、不遜にも願えるんでしょう」

男「鋭いな。・・・いや、違うか。僕が目をそらしてるだけだ」

8: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:15:19.107 ID:bR5UDrte0
少女「仕方ない、あなたの話しよっか。暇なんだもの」

男「僕の話・・・自分でも驚くほど何もない」

少女「はいはい。じゃあ好きなアニメは?あなたみたいな人って、アニメが好きなんでしょ」

男「アニメ・・・よく観るのは、美少女モノとか。ただ、好きで観てるわけじゃない」

少女「じゃあなんて観てるの?」

男「楽だから。時間潰しにもなる」

少女「・・・天国にいる私のおばあちゃん、きっと喜ぶわ。こんな素敵な男性とドライブしてるんだもの」

9: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:17:31.547 ID:bR5UDrte0
男「悪いとは思ってるよ。けど、頼むから天国とかそういう言葉を使わないでくれ。気が変になりそうだ」

少女「何、今頃罪悪感?手を掛ける時は全然躊躇なかったくせに」

男「あれは・・・自分でも分からなくて・・・」

少女「どうせあなた今日まで童貞だったんでしょ?そのくせに首絞めとか、よく知ってるよねー。大学ででも習った?」

男「・・・やめろ。大学をすぐ辞めたことは知ってるだろうが。殺すぞ」

10: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:19:52.582 ID:bR5UDrte0
少女「殺す?勝手にしなよ。でも、もう殺せはしないでしょ?馬鹿なあなたには、それも分からない?」

男「いいから黙れ、腐れ女。ブヨブヨに臭くなって、さっさと死にやがれ。この・・・」

少女「人と話さないから、悪口も出てこない。女一人言い負かせられない。人生で一度も、人の喜ぶ勝利を得られたことがない」

男「あああああ!うるせえよ!てめえは黙って大人しく俺に犯されてろ、クソ女!」

少女「皆、あなたを馬鹿だって思ってるよ。馬鹿で愚図、ねえお母さん」

母「ええ、そうね。こんなの赤ん坊の時に殺しておくべきだったわ。弟はあんなに出来るのに」

11: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:22:00.590 ID:bR5UDrte0
男「やめろ!今すぐ口を閉じろ!」

少女「あ、雨が降りそう。今夜は台風だね」

ラジオ「さて次のお便りは、東京都24歳男性、自営業の方からです。『今夜は台風とのことですが、僕の家の猫はどうすればいいですか?もうすぐ警察が来ます』なるほどー。この方は、非常に醜い容姿をされているようですね。ところで、ここの空白期間はどうしたんですか?」

警察「ねぇ、あれ・・・そう。多分、あんたのこと好きらしいよ・・・うん、もう話しかけられても無視しよ、キモいよあいつ」ヒソヒソ

猫「なあ、友達どころか親にも愛されない奴に、猫が懐くわけねえだろゴミ」

男「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」

12: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:24:33.228 ID:bR5UDrte0
翌日のニュース「・・・昨夜未明、東京都の国道〇〇線にて、自動車でガードレールに衝突し、死亡したと思われる男性が発見されました。発見されたのは東京都の○○さん24歳、助手席にはなぜかお気に入りのラブドールを乗せており、『死体ですらなくこれだというのが、いかにも汚い性欲だけの僕らしい』などと供述しています。警察は、この日の深夜に発見された、同じく24歳の女性○○さんとの関係を・・・」

13: 名無しさん 2021/06/20(日) 00:24:52.498 ID:bR5UDrte0
終わり