1: 名無しさん 2021/07/01(木) 02:35:28.896 ID:HX1GfvNW0
生徒会長「今日もまた遅刻ギリギリじゃないか。正確にはもう、2分ほどオーバーしているわけだけど。」

生徒会長「だがまあ、いい。今回は特別に許してあげよう。よかったね、今日の当番が私で。他の人ではこうはいかなかったよ?」

生徒会長「ふふ……仕方のない子だね。さ、安心している暇はないよ。じきに授業が始まってしまう。」

生徒会長「……どうした?一緒に教室まで行こう。……いいじゃないか、見逃してあげたんだ。少しくらいキミの時間をもらっても。」

生徒会長「しかし、どうしてキミはこうも朝が弱いんだろうか。夜更かしが原因?それとも単に起きるのが苦手なだけ?」

生徒会長「そうだ、いいことを思いついた。これからは私がキミの家へ迎えに行って起こしてあげよう。それなら遅刻の心配もなく、余裕を持って登校できるだろう?」

生徒会長「なに、私が言い出したことだ。多少早起きすることになるが気にしないよ。私は別に苦手ではないしね。」

生徒会長「そういうわけだ、キミの家の住所を送ってくれないか。それとも放課後キミの家まで案内してくれれば覚えると思うが……」

生徒会長「……気にしなくてもいいのに。だがまあ、キミがそういうのなら仕方がないな。これからはきちんと早起きするように。」

生徒会長「……うん、まだ先生は来ていないようだね。それじゃあ私はここで。また後で。眠くても、居眠りなんてするんじゃないぞ?ははっ。」

生徒会長「……………。」

生徒会長「…………ハァ…。」

引用元: ・生徒会長(♀)「ふふ……おはよう。」

3: 名無しさん 2021/07/01(木) 02:41:47.463 ID:HX1GfvNW0
生徒会長「やあ。○○くん、いるかな?」

生徒会長「こんにちは、○○くん。あの後、ちゃんと居眠りせず授業を受けられたかな?」

生徒会長「うん、お昼休みだからね。キミを昼食に誘いに来た。構わないかい?」

生徒会長「ああ知っているとも、キミが学食派であることくらい。それを踏まえて……はい、どうぞ。」

生徒会長「キミのぶんのお弁当を作ってきたんだ。これならお小遣いも節約できるし、栄養バランスも気にする必要はないだろう?」

生徒会長「ふふ……いや、私が勝手に、良かれと思ってやったことだ。キミが負い目を感じる必要も気を使う必要もない。どうかな?」

生徒会長「……………。」

生徒会長「……そう、か。はは、そうだったな。キミには仲のいい友達がいるものな。彼らとの先約があるのなら、仕方がない。」

生徒会長「ああ、お弁当のことなら気にする必要はない。食堂で学食を食べている中でひとりだけお弁当というのも居心地が悪いだろう。これは私が処分しておく。」

生徒会長「……ふふ、負い目を感じる必要はない、と言っただろう?これは私が勝手にやったことだ。私の勇み足、愚かなのは私の方だ。」

生徒会長「それじゃあ、貴重なお昼の時間を使わせてしまって申し訳なかったね。それじゃあ。」

生徒会長「……………。」

5: 名無しさん 2021/07/01(木) 02:52:22.191 ID:HX1GfvNW0
生徒会長「やあ○○くん。今帰りかな?今日も一日、お疲れ様。」

生徒会長「勉強などでなにか困っていることはないかな?……なに、後輩の教育も先輩の勤めだからね。困ったことがあるなら、何でも頼ってほしいな。」

生徒会長「それでなくとも、私はこういう立場だ。他の者よりキミの力になれることも多いはずだ。」

生徒会長「なんでも、なんでも言ってほしい。私はキミの力になりたいんだ。なあ、頼むよ…。」

生徒会長「そうだ、今日も一日頑張ったことだしお腹が空いただろう。私がなにかご馳走してあげよう。」

生徒会長「心配しなくてもいい。たしかに放課後は速やかに帰宅することが望ましいが、私と一緒なら言い訳もしやすいだろう?さあ、なんでも食べたいものを言ってくれ。お小遣いも出たばかりだから、なんでも……」

生徒会長「……はは……そう、か。そう、そうだ、な。キミにも予定というものが、あるものな。まったく……ふふ、私はどうして、本当に…。」

生徒会長「ああ、いい、いいんだ。気にしないでくれ。食事はまたの機会でもいいから、今日はその、お友達と……」

生徒会長「………………は?」

8: 名無しさん 2021/07/01(木) 02:57:27.159 ID:HX1GfvNW0
生徒会長「……なあ……○○くん。待て……その、彼女が……先約というやつか…?」

生徒会長「き……聞いていないぞ……女なんて…。あ、ああっ……駄目だ、駄目だろう……そんなの…。わ、私はてっきり…。」

生徒会長「……いけないぞ、はは……○○くん。それに、お前も。男女がそんな、仲睦まじげに帰宅を共にするなど……不純異性交友だ…。」

生徒会長「だ、だいいち付き合ってもいないくせに、なにをそんな、○○くんに……馴れ馴れしくして……お、おいっ。離れろ、離れなさい。」

生徒会長「…………は……はぁ……?」

生徒会長「……うそだ……そんなの、聞いていないぞ…。はは、そんな、タチの悪い…………やめろ…………やめろッ!!!」

生徒会長「う、うるさい……黙っていろよ……。な、なにを言い出すかと思えば、ふ、ふふ……く、くだらない…。」

生徒会長「○○くんに……そんな、相手がい、いるわけ…………なあ、う、うそなんだろう?はは、私を……だ、騙そうとしている……。」

生徒会長「な……なんとか、言ったらどうなんだ…。なあ……おい……。」

11: 名無しさん 2021/07/01(木) 03:05:38.492 ID:HX1GfvNW0
生徒会長「…………は……はは、は……。」

生徒会長「……あー……あ、はは……ああー……そう、だったのかぁ…。○○くんに、恋人が……ね……へ、へへ……。」

生徒会長「……つ……つまり……騙していた、わけだ……この、私を……○○くん、キミが……キミ、風情が……。」

生徒会長「あー……はは……よ、要は……あれだ…。き、キミはさぁ……恩を、仇で返すような、そんな人間だったんだなぁ…。」

生徒会長「あれだけ、よくしてやったのに……特別扱いしてやっていたのに、○○くん……キミは、その恩を、棚に上げて……こんな、裏切り行為を働くような、やつだったんだねぇ……!?」

生徒会長「だ……黙れ、よ…ぉ。私がどうして、お前にだけ優しくしてやっていたのか……分からなかったわけじゃないだろう…!?全部、キミが、好きになってくれると……想いが…つ、伝わって……さ…。」

生徒会長「それを……そんな、私の気持ちを……っ、お前はぁぁ……踏みにじるんだなぁぁぁ………ッッ!!!」

生徒会長「さぞ滑稽だったろうなぁ!相手のいる男に媚びを売るこの私の姿は!!さぞ不気味だっただろうよ!どうせ陰で笑いものにしていたんだろう!!?その女と!!」

生徒会長「……ゆ……許さない、からなぁぁ……!こ、この私を……私の心を、弄んだ罪……絶ッッッ対に、贖わせてやる……!!」

13: 名無しさん 2021/07/01(木) 03:11:03.818 ID:HX1GfvNW0
生徒会長「だ……だが……ふ、ふふ……今すぐここで、事を荒立てるような、そんな愚かな真似は、しないよ……私は…。」

生徒会長「……今日のところは……大人しく、そのまま……帰して、あげるよ…。……私も……少し、疲れたし…ね…。」

生徒会長「だけど……ぁ……明日から、覚えていろよ…ぉ……!私は……お、お前を絶対に許さない……ッ!!○○っ!!」

生徒会長「あ、明日から……ふ…ひ……じ、地獄を見せてやるよ……!今まで自分が、いかに幸せな生活をしていたか……身をもって知れ…!」

生徒会長「私を敵に回したこと、後悔させてやる……っ……私は、私の持ちうる能力すべてを用いて、お前を祟り殺してやるからなぁ……へ…へ……?」

生徒会長「……あー……はは……………さようなら……ふ、へ………ぅ……裏切り者がァ………。」

15: 名無しさん 2021/07/01(木) 03:17:42.791 ID:HX1GfvNW0
生徒会長「…………。」

生徒会長「ふふ……おはよう。この裏切り者め。」

生徒会長「昨日はどうも、取り乱してしまってすまなかったね。あんな姿は決してみせたくなかったのだけど……まあ、今更どうでもいい。」

生徒会長「それよりも……覚えているよね、昨日私が言ったこと。私の持ちうる能力をすべて使って、これからキミの人生を滅茶苦茶にしていくつもりだから、よろしく。」

生徒会長「言っておくけど、学校だけで済むと思うなよ。私はそれなりに、学校の外にも顔が利くんだ……せいぜい気をつけることだね。お前も、あの女も。」

生徒会長「ふふ……卒業しても、許してあげないよ…。私の呪いは死ぬまで続くんだ……ああ……これからの私の人生全部使って、お前の邪魔をしてやるよ……くふふ…ッ。」

生徒会長「……初めから相手にされていなかったのなら……ひょっとしたら、これが正解だったのかもしれないねぇ…。まあ……いい……今後ともよろしくね。末永く……ふふ…あははは……。」

16: 名無しさん 2021/07/01(木) 03:17:52.927 ID:HX1GfvNW0
みたいなのどうわよ

19: 名無しさん 2021/07/01(木) 03:30:39.185 ID:HX1GfvNW0
土下座したら許してくれてちゅきちゅきモードに逆戻りするくらいの呪い

22: 名無しさん 2021/07/01(木) 03:39:03.483 ID:HX1GfvNW0
イジメ宣言を境に清潔感があってピシッとしていた生徒会長さんの出で立ちが髪ボサボサのだらしな不気味な姿になってたら萌えちゃいます