～帰り道～

( ･᷄ὢ･᷅ )(はあ…めちゃくちゃ怒られたわ…)

( ･᷄ὢ･᷅ )(そりゃ僕がミスしたのが悪いけどさ…課長もあんなに怒らなくてもいいだろ…)

( ･᷄ὢ･᷅ )(………)

( ･᷄ὢ･᷅ )(あーあ…僕の人生、なんでこんなことになっちゃったのかなあ…)

【その夜、よくないよくんは夢を見ました。】

(？ω？)『…ち！…ち！』

( ･᷄ὢ･᷅ )『…？？君、誰…？』

(？ω？)『…んち！…んち！』

( ･᷄ὢ･᷅ )『…！！も、もしかして…！』

(*´ω｀*)『うんち！うんち！』

( ･᷄ὢ･᷅ )『博士！！』

(*´ω｀*)『うんち！うんち！』

( ･᷄ὢ･᷅ )『博士…なんで…？なんで会いに来てくれたの？僕、君にひどいこと言ったのに…』

(*´ω｀*)『うんち！うんちうんちー！』ﾆｺｯ

( ･᷄ὢ･᷅ )『博士…僕ずっと君に謝りたかったんだ…高校の時、周りの目を気にして君をバカにするようなことを言っちゃってごめんなさい！！』

(*´ω｀*)『…うんち…？』

( ･᷄ὢ･᷅ )『…いきなり許してくれなんて言われたって…今更何言ってんだよって感じだよね…でも…どうしても謝りたかったんだ…』

(*´ω｀*)『うんち！』ｷﾞｭｯ!

( ･᷄ὢ･᷅ )『わわっ！は、博士ー！苦しいよ！』ｱﾊﾊ…

(,,-᷄ὢ-᷅,,)「はは…あはははは…」

( ･᷄ὢ･᷅ )「ハッ！」ﾊﾟﾁｯ

( ･᷄ὢ･᷅ )「ゆ、夢か…」

( ･᷄ὢ･᷅ )「博士のこと…ずっと忘れてたのにどうして急に夢に出てきたんだろう」

( ･᷄ὢ･᷅ )「それから僕は…博士にずっと謝りたかったのかな…」

( ･᷄ὢ･᷅ )「…今何してるんだろうな、博士」

～翌朝～

(´･ω･`)「おいよくないよくん！なんか君と話したいって人から電話来てるよ！」

( ･᷄ὢ･᷅ )「えっ！？」

📞( ･᷄ὢ･᷅ )「は、はい！お電話代わりました、よくないよです」

📞(*´ω｀*)「あっ！よくないよくん久しぶりなんだあ！」

📞( ･᷄ὢ･᷅ )「は…は…博士！！」

📞(*´ω｀*)「お仕事中にいきなり電話してごめんね、なんていうか、元気にしてるかなって思って…ネットで君の名前を調べたらここの会社の社員さんになってることを知ったんだあ」

📞( ･᷄ὢ･᷅ )「博士…(あの夢はやっぱり…予知夢だったんだ…)」

📞( ･᷄ὢ･᷅ )「あのっ、次の土曜日に会えないかな！？」

～土曜日、待ち合わせ場所にて～

( ･᷄ὢ･᷅ )「来てくれてるかな、博士…」

( ･᷄ὢ･᷅ ；)「はあ、なんか緊張してきたよ…」ﾄﾞｷﾄﾞｷｿﾜｿﾜ

(*´ω｀*)「よくないよくん！」

( ･᷄ὢ･᷅ )「！！は、博士…！！」

(*´ω｀*)「うんち！うんち！」

( ･᷄ὢ･᷅ )「……！！！！」

( ･᷄ὢ･᷅ )「あはは、博士…あの時から全然変わってないじゃん！！」

【ずっと変わらない君でいてくれてありがとう、博士】

～駅前の居酒屋にて～

( ･᷄ὢ･᷅ )🍺「そっか…じゃあ博士は今、おはぎ屋さんを経営してるのか…すごいなあ…」

(*´ω｀*)🍺「そうなんだあ！やりがいがあって毎日がとっても楽しいんだあ！」

(*´ω｀*)🍺「でもよくないよくんの方がすごいんだあ！あの有名なパソコンメーカーの営業マンなんでしょ？よくないよくんは昔から勉強もできたし、勝ち組って感じなんだあー」

( ･᷄ὢ･᷅ )🍺「そ、そんな…勝ち組だなんて…全然そんなことないよ…僕なんか…」

( ･᷄ὢ･᷅ )🍺「僕なんか…僕なんか…」

( -᷄ὢ-᷅ )🍺「うっ…ううっ…」

( -᷄ὢ-᷅ )🍺「うわあああっ…」

(*´ω｀*)🍺「…？どうしたんだあ？よくないよくん」

【僕は博士に今の僕のこと全てを話した。無理して入った会社でミスを連発して、周りから若干邪険にされていること。なんだかもう疲れてきてしまって、会社なんか辞めてしまいたいと考えるようになっていること。博士がこの前、夢に出てきたこと。僕がずっと、博士に謝りたいと思っていたこと。】

(*´ω｀*)「そっか…そんなことがあったんだね…」

( -᷄ὢ-᷅ )「うん…だから、博士の夢を見た次の日に博士から電話が来て、すごく驚いたんだ…」

(*´ω｀*)「この世界って、不思議だね。僕もなんとなく電話しただけなのに」

( -᷄ὢ-᷅ )「うん…僕の博士に謝りたいっていう気持ちが、博士を引き寄せたのかな？」

(*´ω｀*)「よくないよくん…そんなこと気にしなくてよいんだよ。確かに高校の時、君が僕の話に付き合ってくれなくなった時は寂しかったけど…仕方ないよ。あの時も君、大変だったもんね。」

( ･᷄ὢ･᷅ )「博士…」

(*´ω｀*)「ご両親が教育熱心な方々で、遊ぶことなんかほとんど許されずに毎日のように進学塾に通ってたの、僕知ってるよ」

( ･᷄ὢ･᷅ )「うぅっ、博士…博士…！！」

(*´ω｀*)「厳しいご両親に認めてもらいたくて、必死で努力していたんだよね」

(*´ω｀*)「君はただ、安心できる居場所が欲しかったんだよね。」

(*´ω｀*)「大丈夫だよ博士。これからは自分が本当に幸せになれる場所で生きていこうよ」

( ･᷄ὢ･᷅ )「博士…君はどこまで…どこまで優しいんだ…」ﾌﾞﾜｯ…

【そして次の月曜日、僕は会社を辞めた。住んでいたアパートも解約し、必要最低限の物だけをまとめて、他は全部処分した。そして博士の家に一緒に住まわせてもらうことになった。】

～3ヶ月後～

( ･᷄ὢ･᷅ )「なんていうか…ここでの暮らしにもすっかり慣れたなあ…」

(*´ω｀*)「よかったんだあ！よくないよくん、3ヶ月前よりふっくらしてきたよね」

( ･᷄ὢ･᷅ )「うん、博士が作ってくれるご飯すごく美味しいから…社畜時代はカップ麺とかばっかりだったから…」

(*´ω｀*)「それに、笑うことも増えてきた。昔の君に戻ったみたいなんだあ」

( ･᷄ὢ･᷅ )「そ、そうかな…えへへ…」

(*´ω｀*)「あのさ…実は前から、おはぎドリームのホームページを作って通販やデリバリーを始めたいと思っててね…でも僕、機械系はさっぱりだからよくないよくんに協力してほしくて…」

( ･᷄ὢ･᷅ )「！！もちろんいいよ博士！」ﾊﾟｱｱ

【僕はようやく、自分の居場所を見つけることができたのでした。おしまい！】

( ･᷄ὢ･᷅ )よい話だよ