128: ◆6RLd267PvQ 22/09/20(火) 00:37:05 ID:Mrm1
~奈良・道明寺家・境内~

歌鈴「やっぱり藍子ちゃんは一度お祓いをすべきだと思うんですよ」

藍子「別に何も憑いていませんってば」

歌鈴祖父「おお、帰って来てたのかい、歌鈴」

歌鈴「あ、じっちゃん、ただいまっ♪」

藍子「歌鈴ちゃんのじっちゃんさん、ご無沙汰してます」ペコリ

引用元: ・とりくろ!シリーズ2

129: ◆6RLd267PvQ 22/09/20(火) 00:37:23 ID:Mrm1
歌鈴祖父「おお、歌鈴の友達の邪神ちゃんじゃないか、また穢れを祓いに来たのかね」

藍子「だから、私は邪神とかじゃないですって、ただの一般ぴーぽーですよ、ちょっと時間と空間を司ってたりするかもしれないだけで」

歌鈴「神ですよそれは、私達が仕えるべき存在ですよ」

歌鈴祖父「ははは…まぁ、こんな友好的な邪神も今時珍しいしいいんじゃないかな」

藍子「ですからぁ」

130: ◆6RLd267PvQ 22/09/20(火) 00:37:36 ID:Mrm1
歌鈴「あ、ところでじっちゃん、最近帰って来られなかったけど、私に手伝えることとかないかな、神社のお仕事でも、家事のお手伝いでも、何でも」

歌鈴祖父「そうだなぁ……こういうのは若い子向きかもしれないって仕事なら一つあるんだけどね」

藍子「若い子向き?」

歌鈴「何だろ…?」

歌鈴祖父「まぁそう難しいことじゃないから直感で良いんだけどね、若い子のインスピレーションが欲しいかなって」

歌鈴「へえ……えへへ、何にせよ頼って貰えるのは嬉しいですね、歌鈴、張り切っちゃうよ、じっちゃんの名にかけてっ」フンス

131: ◆6RLd267PvQ 22/09/20(火) 00:38:07 ID:Mrm1
歌鈴祖父「じゃあ、これなんだけどね」ドサッ

藍子「これは……名前と年齢その他諸々が書かれてますね」

歌鈴「ふむふむ、比較的若い人たちがちらほら……じっちゃん、これって……?」

歌鈴祖父「ここ最近依頼があった分の名簿みたいなものだよ、諡(おくりな)を考えないといけないんだけども」

藍子「おくりな……ああ、漢字の後の平仮名の」

歌鈴「それは送り仮名ですね……諡は人が神様になる時に付ける名前です、平たく言えばですけど」

藍子「ああ、戒名ですか」

歌鈴「それは仏教の方ですよ!こっちは神様ですっ!」シーッ

歌鈴祖父「まぁぶっちゃけ似たようなものだねえ」ハハハ

歌鈴「じっちゃん!仮にも宮司様なんだからそこはきっちりしてっ!!バチがあたっても知らないんだからねっ!!!」

歌鈴祖父「そんなことでバチをあてるような神様なら、今頃日本は滅びてるからねえ」

132: ◆6RLd267PvQ 22/09/20(火) 00:38:28 ID:Mrm1
歌鈴「もーっ!!藍子ちゃんからも言ってあげてくださいっ!聞きやしないんですよ私の言うことなんかっ!」

藍子「じゃあ一つだけ訊きたい事があるんですけどね」

歌鈴祖父「お、何かな」

歌鈴「言ったれ藍子ちゃん」フンス

藍子「私が邪神なら私にもそのオカリナ?名前ほしいです、名前」ワクワク

歌鈴「そっちかーい!!!」ズコー

133: ◆6RLd267PvQ 22/09/20(火) 00:38:39 ID:Mrm1
歌鈴祖父「そうだなぁ…せっかく名前に森が含まれているのだから、自然を活かした名前にしたいので……血ノ池地獄廻り~阿鼻叫喚を添えて~とかどうだろうね」

歌鈴「絶望的ネーミングセンス!!!」ヌァーッ!!!

血ノ池地獄廻り~阿鼻叫喚を添えて~「名前枠的にはもう少し短めの方がいいかなぁ」

歌鈴「ちゃっかり名前変えないで!も・ど・し・て!!!」ユサユサ

血ノ池地獄廻り~阿鼻叫喚を添えて~「えー」ユサユサ

※藍子は邪神かもしれないし、人間かもしれない。
言えることは一つ。作者にもそれはわかんない。

おわれ。

134: ◆6RLd267PvQ 22/09/20(火) 00:39:38 ID:Mrm1
歌鈴は公式設定でじっちゃん呼びだそうな。
モバマス黎明期のアイプロの発言らしい。

あ、避難所からは無事帰れてます。皆様台風にお気をつけを。

お目汚し、失礼をば。