1: 名無しさん 2014/06/18(水) 20:26:57.27 ID:LtbDkbav0
―部室―

絵里「……ねえ、にこ」

にこ「なによ」

絵里「そろそろ卒業シーズンね」

にこ「……そうね」

絵里「μ'sに加入して、ラブライブ目指して……思えばあっと言う間だったわ」

にこ「それだけ充実してたってことでしょ」

絵里「ええ、その通りだわ」
絵里「入学したばかりの頃や、片意地張って穂乃果達と対立してた時では考えられなかった」

にこ「絵里と希は結局最後に入ったしね」

絵里「ふふっ、そうだったわね」
絵里「でも……そんな楽しい日々ももう終わり」

にこ「絵里……」

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引用元: ・絵里「卒業、か……」

2: 名無しさん 2014/06/18(水) 20:37:23.11 ID:LtbDkbav0
絵里「私たち三年生はもうすぐ卒業……」
絵里「それに併せてどうしても成し遂げたいことが私にはあるの」

にこ「成し遂げたいこと?」

絵里「希と結ばれて処女を卒業したい」

にこ「『卒業』を強引に下ネタにするのやめてくれる?」

絵里「やっぱり希も強引なのは嫌がるかしら?」

にこ「そういうことじゃないわよ!」
にこ「あの最初のシリアスな口ぶりは何だったの!」

絵里「あれは前戯、もとい前座よ」

にこ「ほんの少しセンチな気分になった数分前の自分を叱りたい」

絵里「そんなことより、私と希の卒業式のことなんだけど」

にこ「学校の行事とアンタ達の情事を一緒くたにしないで」

5: 名無しさん 2014/06/18(水) 20:53:10.36 ID:LtbDkbav0
にこ「……ったく、少しは雰囲気ってもんを大事にしなさいよね」

絵里「確かにそうね」
絵里「いきなり全裸で誘っても雰囲気ぶち壊しでしょうし」

にこ「人の話聞きなさいよ!」

絵里「私としては、希とドッキング出来ればなんだって良いんだけどね」

にこ「卒業は口実でただヤりたいだけでしょ、アンタ」

絵里「……にこ、勘違いしないで欲しいのだけれど」
絵里「私は本当に希のことを特別に想ってるの」

にこ「そんな言葉信じられるわけないじゃない」

8: 名無しさん 2014/06/18(水) 21:06:31.97 ID:LtbDkbav0
絵里「……入学したばかりの私は、自ら壁を作って周りと距離を置くことを選んでいた」
絵里「それが、学校を背負う生徒としての在るべき姿勢と信じていたから」

にこ「き、急にどうしたのよ」

絵里「希は、そんな私を見て自分と通じる部分を感じ取ってくれて」
絵里「内心怖かったはずなのに、勇気を出して大きな一歩を踏み込んできてくれた」

にこ「……あの時はまだ内気な性格が強かった希がね」

絵里「……嬉しかったわ」
絵里「孤高であることを望んだのは私自身」
絵里「でも、それでも……孤独であることに正直寂しさを感じていた」
絵里「そんな時に現れてくれた人が……大切な存在にならないわけないじゃない」

9: 名無しさん 2014/06/18(水) 21:17:47.66 ID:LtbDkbav0
にこ(……今までの言動はまぁ、アレだけど。希のことを本気で想っているのは確かなのかもしれないわね)

絵里「にこ、貴女にも少なからずこの気持ちが分かるはずよ」
絵里「誰よりもアイドルに憧れた故に孤立してしまった……」
絵里「そんな貴女にとってμ'sは特別な存在でしょ?」

にこ「当たり前よ。μ'sは私にとってかけがえのない宝物なんだから」

絵里「ふふっ、そうよね」

にこ「……悪かったわね絵里。私、勘違いしてたわ」

絵里「気にしないで。分かってもらえた様で良かったわ」

フゥ

絵里「喋りすぎて喉が乾いたわ…………希のオシッコが飲みたいわね」

にこ「やっぱりアンタは段違いの変態よ!!!」

11: 名無しさん 2014/06/18(水) 21:25:18.49 ID:LtbDkbav0
にこ「何でアンタはいっつもそうやって下ネタで落とそうとするのよ!」

絵里「でも、希はなかなか堕ちてくれないのよね」

にこ「……開いた口が塞がらないわ」

絵里「つまり今のにこはイラマチオし放題ということね」

にこ「シベリア送りにするわよ!このポンコツ!」
にこ「……こんなのに目を付けられた希が不憫すぎる」グスッ

絵里「そしてこれから唾を付けに行くわ

にこ「……もう勝手にして」

絵里「それじゃあね、にこ」

ガチャ

バタンッ

タッタッタッタッ

にこ「…………こんなにも可能性感じない展開もなかなか無いわよね」

12: 名無しさん 2014/06/18(水) 21:37:00.03 ID:LtbDkbav0
―教室―

ガララッ

絵里「希、交尾しましょ」

希「えりちはいつも発情期やなぁ」

絵里「……相変わらず淡泊ね」
絵里「知ってる?ヒトって一年中発情期なのよ」

希「そうだとしても、それをむき出しにしてる人は少ないと思うよ」

絵里「一般的にはそうでしょうね。……けどね、希の母性が私の野性を刺激するの」

希「えりちに理性は無いの?」

絵里「希……私もう我慢できない。二人で一緒に卒業して晴れやかな門出を迎えましょう」ヌギ

ガララッ!

にこ「……そこまでよっ!」ザッ

15: 名無しさん 2014/06/18(水) 21:46:40.83 ID:LtbDkbav0
希「あ、にこっち」

にこ「希!……は、まだ無事のようね」ホッ

絵里「にこ……ごめんなさい今日は3Pの気分じゃないの」

にこ「奇遇ね、私も全っ然そんな気分じゃないから!」

希「それで、にこっちは一体どうしたん?」

にこ「別に。絵里が希相手に暴走してないか気になっただけよ」

絵里「心配いらないわ、私はいつだって冷静よ」

にこ「アンタは少し黙ってて」

16: 名無しさん 2014/06/18(水) 21:54:22.35 ID:LtbDkbav0
にこ「希も希よ。アンタが甘やかすから絵里が調子に乗るんじゃない」

希「うん……そうかもね」
希「ゴメンね、にこっち」

にこ「私に謝っても意味無いでしょ」

希「……もしかして、ウチがいない間絵里ちの相手してくれてたん?」

にこ「まぁ、そうね」

希「絵里ちの相手は大変だったんじゃない?」

にこ「ホントに大変だったわ……希はこんなのと一緒でよく平気ね」

希「う~ん、案外慣れてしまうもんやね」

にこ「ちょっと~、希はまともなままでいてよね」

希「ふふっ、その点は大丈夫やって」

キャッキャッ

絵里(何か強い疎外感を覚えるチカ……)

17: 名無しさん 2014/06/18(水) 22:01:44.23 ID:LtbDkbav0
希「そっか~、にこっちはウチのこと心配してくれてたんやなぁ」ニコニコ

にこ「そ、そういうわけじゃないってば」
にこ「……ほら!こんなとこで油売ってないでさっさと帰るわよ!」

希「にこっちは意外と照れ屋さんなんやね」

にこ「……まったく、様子見に来て損したわ」
にこ「私はパフェ食べにもう帰るから、後は二人でよろしくやってなさい」

希「あ~ウチもパフェ食べに行く~」

ギュッ

にこ「ちょ、ちょっと!離れなさいよ」ジタバタ

希「そんなことより早く行こうよ、にこっち」

にこ「もう、しょうがないわね……言っておくけど奢らないからね」

テクテクテクテク

エーオゴッテヨー オゴラナイッテバ

絵里(…………あれ、なんかいつの間にかエンディングみたいになってるチカ)
絵里「ハッ!……ふ、ふたりとも待つチカ!置いて行かないでほしいチカー!」タッタッタッ




おわり