1: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:48:00.47 ID:AG+/PTdk0

引用元: ・真姫「まきサンタ」

2: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:48:25.36 ID:AG+/PTdk0
真姫「ふふ、ふ、ふふふ」


皆知ってる?


今年のサンタは…私なの!


サンタさんから手紙が来たわ!



『ふぉっふぉっふぉっ!
その年のサンタを決めるサンタという者じゃ。
今年のサンタ当番は…真姫、君じゃ!
サンタに相応しい心を持っておる。
服は枕元に置いてある。
ソリは玄関じゃ!
それじゃ、頑張るんじゃぞ!   
               サンタより』


真姫「うふ、うふうふ」


サンタさん大好き!


夜が楽しみだわっ


って早く学校に行かないと練習に遅刻するわね

3: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:48:54.12 ID:AG+/PTdk0
ガチャッ


にこ「…」


真姫「わっ!?…にこちゃん?」


玄関の前でなにしてるのかしら


にこ「お、遅い!学校行くわよ!」


真姫「ヴェェ!?なんでにこちゃんがいるの…?」


にこ「いいじゃないいても!今日は…クリスマスでしょ?プレゼントはこのにこちゃん♡」


真姫「…」


にこ「…な、なによ!」


可愛い


にこちゃんをプレゼントで貰いたいわね

4: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:49:37.62 ID:AG+/PTdk0
真姫「行くわよ」


にこ「無視しないでっ」


私はその間ずっと手紙を握りしめていた


凄く嬉しいから


憧れのサンタからの手紙、そして私がサンタになれるのよ!


にこ「…何その手紙」


真姫「え?…貰ったのよ」


にこ「へ、へぇ~!ふーん…」

5: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:50:04.16 ID:AG+/PTdk0
穂乃果「真姫ちゃん!」


ことり「おはよ~」


海未「あれ?なんで2人…」


真姫「にこちゃんが家の前で立ってたから」


にこ「えぇ!?ま、まぁそうだけど」


ことり「にこちゃん」ニヤニヤ


にこ「こ、ことり!//」


穂乃果「?…そうだ!皆いそがないと!」


海未「まったく!穂乃果が寝坊するからです!」


ことり「まぁまぁ」


タッタッタッ

6: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:50:31.47 ID:AG+/PTdk0
真姫「にこちゃん、私達も行きましょ」


にこ「そうね」


私達はギリギリ練習に間に合った


花陽達には悪かったわ

7: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:51:09.38 ID:AG+/PTdk0










練習中、私はサンタになったことを皆に自慢するタイミングを狙っていた


そして放課後


真姫「今日はクリスマスね」


花陽「そうだねぇ」


凛「真姫ちゃんはサンタさんに何頼むの?」


来たわ!


真姫「ふふふ…それがね、今年は__」


ガチャッ


にこ「にっこにっこにー!一緒に帰らない?」


凛「帰るにゃ!」


真姫「にこちゃん…」


にこ「な、なによ」


真姫「ふんっ、なんでもないわよ」

8: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:51:39.16 ID:AG+/PTdk0
絵里「どうしたのよ」


希「ん?何か真姫ちゃんからスピリチュアルな匂いがするで?」クンクンッ


真姫「ひゃっ…ちょ、ちょっと希///」


にこ「ストーップ!何やってんのよあんた!」


希「何ってただの遊びやで」ニヤニヤ


にこ「あ、あっそう…//」


真姫「な、何か変な匂いする?私…」


希「真姫ちゃんは嫌な匂いじゃないで?ただ本当にスピリチュアルな匂いが…」


真姫「あっ!もしかして…」


サンタのこと!?

9: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:52:07.99 ID:AG+/PTdk0
希「心当たりあるん?」


真姫「実は私今年のサンタさんなの」ドヤァッ


全「え?」


穂乃果「ま、真姫ちゃんサンタなんだぁ…へぇ~…」


にこ「真姫ちゃん…っ」プププ


凛「にこちゃん!…え、えっと、頑張るにゃ!」


絵里「いいわねサンタ当番!羨ましいわ」


海未「で、ですね…」


ことり「うん!真姫ちゃんにピッタリだよぉ」


花陽「そうだねぇ!凄く似合うと思う」

10: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:52:33.17 ID:AG+/PTdk0
希「真姫ちゃん、それ本当に?」コソコソ


真姫「え、えぇ…」


希「なるほど…ちょっとうちお手洗い行ってくる。真姫ちゃんも一緒に行こ!」


真姫「え?…わかったわ」


ガチャッ


バタンッ


希「…ごめんなぁ。連れ出したりして。実はなうち去年のサンタ当番やったんや」


真姫「えっ…希が?」


希「ふふっ、そやで!サンタ先輩や!今日の夜、プレゼント配るの手伝ってあげる」


真姫「え?でも…」


希「実はうちも手伝ってもらったんや。えりちに」


真姫「絵里に!?」


希「うん!あの量は1人じゃ厳しい。でも2人だったら出来る!」


「私も手伝うわ」


希「え?」


真姫「絵里…!」


絵里「ふふっ、3人で頑張りましょ?」


真姫「ありがとう…!」

11: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:52:59.03 ID:AG+/PTdk0







真姫「こ、これ…」


スカートが短い…


希「大丈夫や!似合ってるで」


絵里「それじゃ乗るわよ」


希「ほら真姫ちゃん!捕まって」


真姫「ありがとう希!」

12: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:53:26.19 ID:AG+/PTdk0
そしてソリに乗った私


ソリはゆっくりと上に登り、進み始めた


真姫「月が綺麗ね…」


絵里「ふふっ、告白かしら」


真姫「そ、そんなんじゃないわよっ//」

13: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:54:22.60 ID:AG+/PTdk0
希「んー…」


真姫「どうしたの?」


希「あった!はい真姫ちゃん」


真姫「え?」


私に渡されたのはメモ帳だった

14: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:54:53.15 ID:AG+/PTdk0
真姫「なにこれ?」


希「これはプレゼントを渡す家が書いてあるんや!このメモ帳一冊分で終わりやで」


真姫「いいいい一冊分!?」


絵里「頑張りましょ?手分けしてやったらすぐ終わるわよ」


希「ほなこれ袋3人で分けよ!メモ帳も分けて…はい!」


絵里「それじゃ私は自転車で行ってくるわね」


希「うちも!真姫ちゃんはソリや!」


真姫「わかったわ。気を付けてね」

15: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:55:21.86 ID:AG+/PTdk0





真姫「熊のプレゼントを渡すのね!」





真姫「香水かしら…」





真姫「しゃべるわんちゃん!」





真姫「お人形さんね…」





真姫「疲れた」





真姫「ぐっ…う…」





真姫「マ、ママぁ…」





真姫「ヴェェ…ヴェェ…」

16: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:55:49.85 ID:AG+/PTdk0
真姫ちゃん疲れた


でも…これで最後!


ん?あ、あれ…


真姫「プレゼント、ない…」


メモ帳にもその子が欲しいプレゼントは書いていない


とりあえず、家に行ってみるわ

17: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:56:44.45 ID:AG+/PTdk0
真姫「こ、ここって…」


にこちゃん家!?


とりあえずバレないように家に入って…


ガチャ…


にこちゃんは…


にこ「すぴー…」


寝てるわね


妹弟にはプレゼントがあるみたいだけど、にこちゃんには無いみたい…


にこちゃんそういえば言ってたわね、にこがプレゼントとか…


本当だったらいいのに…。

18: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:57:15.84 ID:AG+/PTdk0
真姫「…なんちゃって」


にこ「んっ…誰」


真姫「っ…」


にこ「ふ、不審者!?」


どどどどうしよう


どうしよう?


…当たって砕けろ、よね。

19: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:57:42.74 ID:AG+/PTdk0
真姫「わしはサンタじゃ、スマンのう勝手に家に入って…」シブゴエ


にこ「…明かりつけるわよ」


真姫「それだけは勘弁してくれぇ…わしは顔に自身がないんじゃ」シブゴエ


にこ「ふーん…まぁいいけど。さっさと出て行って」


真姫「待つのじゃ。にこち…にこが欲しいプレゼントはなんじゃ。なんでもくれてやろう」シブゴエ


にこ「どうせ無理よ」

20: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:58:20.62 ID:AG+/PTdk0
真姫「なんでもいいんじゃよ」シブゴエ


にこ「…これ夢よね」


真姫「夢じゃよ」シブゴエ


にこ「…真姫」


真姫「…ヴェ?」


にこ「真姫が欲しい…。もういいや寝よ」

22: 名無しさん 2015/12/25(金) 23:59:34.89 ID:AG+/PTdk0
ま、まままっま


真姫!?真姫って…この私!?


にこ「すぴー…すぴー…」


真姫「い、イミワカンナイ…//」

23: 名無しさん 2015/12/26(土) 00:00:08.82 ID:0nlbyjSm0





次の日の放課後


希「真姫ちゃん!」


真姫「希」


希「昨日プレゼント全部出来た?」


絵里「私達は配り終えたけど…大丈夫だった?」

24: 名無しさん 2015/12/26(土) 00:01:35.74 ID:0nlbyjSm0
真姫「…1人だけ配ってないわ」


希「え?」


絵里「…」


真姫「…なんてね。昨日はありがとう。それじゃ、私用があるから」


希「あ、うん!」


絵里「今日は早く寝るのよ」


スタスタ

25: 名無しさん 2015/12/26(土) 00:02:52.77 ID:0nlbyjSm0
ガチャッ


真姫「あら、早いのね」


にこ「音楽室に呼び出してどうしたの?」


真姫「昨日サンタさん来た?」


にこ「…残念ながら来なかったわよ」

26: 名無しさん 2015/12/26(土) 00:03:20.09 ID:0nlbyjSm0
真姫「ふーん…じゃあ私がにこちゃんのサンタになってあげる」


にこ「え?」


真姫「プレゼントは私」


にこ「なっ…ななななに寒いこといってんのよ!//」


真姫「…私じゃ嫌?」


にこ「そ、そういうことじゃないわよ!けど…」


真姫「…なに?」

27: 名無しさん 2015/12/26(土) 00:03:55.16 ID:0nlbyjSm0
にこ「は、はずかしい…//」


真姫「可愛いにこちゃん」


にこ「くっ…」


真姫「で、どうなの?受け取ってくれる?」


にこ「…しょうがないわねぇ」

28: 名無しさん 2015/12/26(土) 00:05:10.27 ID:0nlbyjSm0
真姫「ふふっ、それじゃ、最初のプレゼント。」チュッ


にこ「っ//や、やるわね…//」


真姫「真姫ちゃんをプレゼントされたら色々サービスが出るのよ。」


にこ「もうっ…それじゃ、はい」


真姫「?」


な、なに…


もう計画してたもの全部出したんだけど

29: 名無しさん 2015/12/26(土) 00:05:38.06 ID:0nlbyjSm0
にこ「…ちゃんと告白しなさいよ」


真姫「ヴェエェ!?」


にこ「なに?ここまでやってヘタレ出しちゃうの?」ニヤニヤ


真姫「なっ…わかったわよ!…私、にこちゃんの事が好き。だから私と付き合って」


にこ「…ふふっ、にこも真姫ちゃんのことだーいすきにこっ!」


真姫「うっ//」

30: 名無しさん 2015/12/26(土) 00:06:05.96 ID:0nlbyjSm0





これで私のサンタの仕事はおしまい


今年はサンタからのプレゼントは無かったけど、今年は大切な人を貰った


そんな大切なクリスマスになった




おしまい

31: 名無しさん 2015/12/26(土) 00:08:36.13 ID:0nlbyjSm0
これで終わり。
クリスマスのにこまき書きたかったけど上手く行かなかった

つぎはちゃんと書こうと思う。