俺の妹がこんなにかわいいわけがない

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    1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/11(土) 02:23:37.20 ID:B7o8H1UQ0
    黒猫「死にたい…」


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    4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/28(日) 23:46:37.81 ID:5c6rwg+l0
    「あやせ、結婚しよう」 
    「ほ、本当ですかお兄さん!?……って、もう! 
     どうせお兄さんのことだから、わたしをからかって遊んでるんでしょう?」 

    ちらり。前髪の間から覗く目が、俺を見つめる。 
    非難するような、それでいて何か催促するような、蠱惑的な瞳だ。 

    「嘘じゃないさ。本気でプロポーズしてる」 
    「そんなこと言ったって、騙されませんからね。 
     お兄さんには何度も何度も、そうやってわたしに……わたしを……弄んで……」 

    消え入るような声。甘やかな雰囲気が辺りに流れる。 
    あやせは膝をついてこちらに近づき、その人形のような顔をゆっくりと近づけてきた。 
    長い黒髪から漂う、なんともいえぬ良い香りが鼻孔を擽る。過度の期待は禁物だ。分かっちゃいる。 
    んなことは分かっちゃいるんだが、目の前の桜色の唇が自分のそれに触れる場面を想像してしまう俺がいる。 
    当然、あやせの顔は俺のすぐ右脇を通り過ぎた。 
    ほとんど体を密着させた形で、あやせが俺の背中に手を回す。 
    カチャリ。 

    「っはぁ! すまんあやせっ!」 

    俺は拘束を解かれた両手で、あやせの体を押し倒し――いちもくさんに逃げ出した! 
    もう手錠でベッドに縛り付けられるのはごめんだ。 
    いつまでも女子中学生にしてやられてばかりの俺じゃねえんだよバーカ! 

    「――お兄さん?」 

    酷く冷えた声が聞こえた。 

    「またわたしのこと、騙したんですね」

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    1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/07(火) 22:44:27.48 ID:ABn+E12Xo


    ※ 性的な描写が含まれますのでご注意ください。



    いつものように俺のベッドの上に寝転びながら、何かの文庫本を読んでいる黒猫。

    そんな愛する彼女に、俺は勉強の手を休めて話しかけた。

    京介「そういやさ、昨日偶然あやせに会ったよ」

    黒猫「あら。京介とあの女が? 本当に偶然なのかしら」

    京介「偶然だと思うぞ? 本屋でばったり出くわしたんだし」

    黒猫「京介が本屋に行くと必ず立ち寄るコーナーがあるわよね」

    京介「そうだな。きっとあやせも俺と同じ目的で雑誌を探してたんだと思う」

    黒猫「……そう。では偶然と言う事にしておきましょう」

    京介「だから偶然だってば。まあそんでさ、最近の桐乃の情報を交換したり、後は黒猫と上手くいってるか聞かれたりしたな」

    黒猫「……何て答えたのかしら?」

    京介「ああ、問題なくやってるってちゃんと伝えておいたぞ」

    黒猫「……」

    京介「どうした?」

    黒猫「いえ、気にしないで頂戴。それよりも京介はあやせに会ってどうだったの?」

    京介「どうって、相変わらずだったよ。高校生になってますます美人にはなってたかな。黒猫には及ばないけどな」

    黒猫「きゅ、急に恥ずかしい事を言わないで。反応に困るわ……」

    京介「ははは、黒猫は照れ屋さんだなあ。そんな所も可愛いぞ」

    黒猫「あなた、わざと言っているでしょう。もういいわ、今は読書中なのだから話し掛けないで」

    京介「はいはいっと」




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